ropefishさんが投稿したディルセ(東京/千駄ヶ谷)の口コミ詳細

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「カレー細胞」-食べログ支局 -

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移転ディルセ千駄ケ谷、北参道、国立競技場/インド料理、インドカレー、創作料理

1

  • 夜の点数:4.5

    • ¥3,000~¥3,999 / 1人
      • 料理・味 4.5
      • |サービス 4.0
      • |雰囲気 4.0
      • |CP 4.0
      • |酒・ドリンク 4.5
1回目

2011/10 訪問

  • 夜の点数:4.5

    • [ 料理・味4.5
    • | サービス4.0
    • | 雰囲気4.0
    • | CP4.0
    • | 酒・ドリンク4.5
    ¥3,000~¥3,999
    / 1人

心尽くしのインド料理ビストロ誕生。「ディルセ」 -<カレー細胞>-

「ディルセ/心から」

シャー・ルク・カーン主演、1998年公開のインド映画の題名です。

そしてこれからは、この千駄ヶ谷のお店の名前として人々の記憶に残っていくことでしょう。

「ディルセ Bistro de India DiL Se from my heart」

こちらのオーナーシェフ、バングラシゲさんこと畑中さんと最初にお会いしたのは、
新大塚の「カッチャルバッチャル」。

「カッチャルバッチャル」のオーナーシェフ田村さんと、シゲさん、
そして同じくそこに居合わせた北村さんの三人は皆「ダバインディア」で働いた仲間たち。

一足先にお店を開いた田村さんに続き、
北村さんはその後木場に「カマルプール」を開店。

シゲさんは「カッチャルバッチャル」でのランチ勤務を経て、
2011年9月7日ついに千駄ヶ谷にこの「ディルセ」をオープンさせました。

ダバ出身の三人が立て続けにお店をオープンさせたとあって、
どうしてもいろいろ比べたくなってしまうのは人の常。

実際、三店舗とも単なるインド料理店ではなく、
飲みながらスパイス料理を楽しめる独自のスタイルを築いている点は共通。
また、ダバのトレードマークともいえるチーズクルチャをメニューに揃えているあたり、
ダバ出身の絆がしっかりと感じられ感慨深いものではあります。

が、しかし、この三店はダバグループでもなければ、
経営的につながっているわけでもありません。
職場を共にした三人が、それぞれの想いを込めてオープンしたお店たち。
互いの持ち球、得意分野を知っているからこそ、インド料理へのアプローチもそれぞれ。

むしろ三者三様のアプローチを楽しめる私たちは、本当に幸せな状況にあるとも言えるでしょう。

前置きが長くなりましたがこの「ディルセ」、
前々から自分の店を持つときはこの名前と決めていたというその店名通り、
オーナーシェフ、シゲさんの心づくしの料理がラインナップされたインド料理ビストロとなっています。
カレーメニューは他店ではあまり見られないベンガル料理が中心。
単品、おつまみの類は伝統インド料理の枠にこだわらないオリジナルで占められています。

純粋に料理とお酒を楽しむ空間「ディルセ」では、店内の撮影は禁止。
なら、まどろっこしいことは抜きでお料理を楽しんじゃいましょう。

まずは前菜。

田舎風パテ ¥720
砂肝とレバーの炒め物 580円

いきなりフランス&インドでのスタートはビストロならでは。
手作り感と細部まで作りこまれた丁寧さがたまらない美味さを生んでいる2品。

バングラデシュの豆スープ(S) ¥350

これにはやられました。
この豆は美味い。美味すぎます。
たかが豆スープでは片づけられない、
ベンガル料理の名手シゲさんにしか作れない味。
マストオブマストです。

チーズクルチャ ¥630

言わずと知れたダバの血脈を表す一品。
これは食べておかねば、ね(笑)

マスタードソースのフィッシュカレー ¥1000

まぁ、カレーと言えばククレかボン、
せいぜいバターチキンというような人がいきなりこれを食べたらビックリするでしょうね。
「これは・・・これもカレー?」と、それくらい新鮮な味。
マスタードやマスタードオイルをよく使うとは聞いているベンガル料理の中でも、
これほどマスタードが中心にある料理はおそらく食べたことがありません。
・・・といってもツーン、とするわけでもなく、
独特の酸味と白身魚のジューシーさとがカレーの新世界を切り拓いていく、そんな感じ。
まさに、まさにマニア向けの一品といえましょう。

カルカッタの魚カレー ¥1000
ライス ¥250

こちらは同じ魚カレーでも随分と違った仕立て。
トマトの鮮やかな赤色そしてマスタードシードの星座の中心に、驚くなかれ、
秋のサンマが丸々一匹ドドンと鎮座!!
これまた美味い。そしてご飯が進む!!
魚と米をよく食べるといわれるベンガルの料理。
つまり日本の旬の魚との相性はバッチリなわけで、
ベンガル料理、やっぱりジワジワきてるなぁ、と実感。

さてさて、一方でビールはこれまた素敵。

エーデルワイス ¥720

ハーブがふんだんに入ったオーストリアのビール。
フルーティーな味わいでスパイス料理に合うこと合うこと。
値段も相場からして破格、ということで、これはこの店のマストアイテムかもしれませんね。

本当に料理が好きで好きで、好きな料理を作って、
それを食べて喜ぶ笑顔を見るのが好きで、料理の話が本当に好きで、
そんなシゲさんの心からのおもてなしが伝わるこのお店はまさにディルセ。

映画に例えれば、みんなでワイワイ楽しむハリウッド娯楽作というよりは、
単館上映の心に沁みる恋愛映画といった風合いのお店だと感じました。
まるでミニシアターを訪れたような気分で、料理とお酒をピュアに楽しんで欲しいですね。

ちょうど半年前、「カッチャルバッチャル」初訪問時のレビューで、
「ニッポン・インド料理のヌーベルバーグ到来」と書いたのですが、
まさにその波は大きなうねりとなって拡がっている実感があります。

もちろん、お勧めかと言われれば、物凄くお勧めのお店なのですが、
「食べログ検索したら評価が高かったこちらのお店へ行ってきました」的訪問者が増えることが、
この店にとって必ずしも良いほうへ転ぶとは思えない。
・・・そういう思いを込めて、食べログにはあえて点数評価はつけずにおきます。

心にスッと刺さった方、是非ご訪問くださいませ。

  • 店内は撮影禁止です。

2022/07/25 更新

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