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つん蒲ダブ玉
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新店舗外観
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新店舗内装と三代目(撮影了承済)
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新メニュー表
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コーヒー
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外観(旧店舗時代)
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先代の人形(旧店舗時代)
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ツン蒲(旧店舗時代)
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ツン蒲(旧店舗時代)
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食後のコーヒーが絶品(旧店舗時代)
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日替わりの駄洒落(旧店舗時代)
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あの、カレーの聖地「ニューキャッスル」がついに、銀座二丁目で復活しました!
「ニューキャッスル」は昭和21年創業。
戦後焼け野原の銀座でコーヒーを提供、開店から数年後に登場した「辛来飯(カライライス)」という肉を使わない独特のカレーで銀座の食を支えてきましたが、建物の老朽化と、震災の影響による地盤沈下で2012年7月31日、66年の歴史に幕を閉じました。
私にとっても、東京で初めてハマったカレー屋として特別な存在。
近年は訪問回数も減りましたが、ファン歴は20年。
初代の頃からの付き合いになりますから、閉店の報を聞いたときはなんとも・・・
昨年の閉店時には再開の予定はない、と仰っていた「ニューキャッスル」。
このまま伝説として歴史にのみ残っていくのかと思われたのですが・・・
なんと「ニューキャッスル」の独特の味に魅せられた若者が先代よりレシピを引き継ぎ、
三代目として「ニューキャッスル」を復活させる運びとなったのです!!
新生「ニューキャッスル」、2013年6月15日オープン。
場所は以前の店舗と同じ銀座・柳通りを、銀座通りの交差点を渡って築地方向へ歩いたあたり。
ビルの地下にある店内はとても明るく、みなぎる希望に溢れています。
『ニューキャッスル三世』と書かれたTシャツを来た三代目がとても頼もしい!
さらに店内にはなんと、先代の姿も。
あぁ、本当に復活したんだなぁ・・・と、感慨ひとしお。
京浜東北線の駅名をつけたメニューも以前のまま。
価格も据え置きが嬉しいですね。
一つ変わったところといえば、蒲田の上にさらに大盛りの「川崎」があるということ。
今までは「蒲田」の先は常連さんだけの世界だったんです(笑)
・・・ちょっと、前のお店で注文していた頼み方、やってみましょうか。
「つん蒲ダブ玉」
「はい!つん蒲ダブ玉!」
お、通った!!
★辛来飯 つん蒲ダブ玉 ¥900
裏オーダーの「つん蒲」は「蒲田の先につんのめる」という意味の特盛仕様。
新しくメニューに登場した超特盛の「川崎」と「蒲田」のちょうど間くらいの量になります。
ちなみに蒲田は¥740、川崎は¥1000で、つん蒲は¥840という設定。
ダブ玉(玉子2個)が+¥60なので、つん蒲ダブ玉 ¥900という次第。
「『つん蒲』をメニューに載せようかどうか、迷ったんですけどね。男性にはちょうどいい量だから。」
「でも、前もメニューには載ってなかったですからね」
うんうん、知っている人だけが注文できるトクした感じ、このままでいいと思う(笑)
そして肝心の味ですが・・・
一年振りに食べる「辛来飯」の味・・・
そして初めて食べる、三代目の味・・・
おぉ、これは実に、まさに。
完全再現と言ってよい味なのではないでしょうか!!
おかえりなさい、「辛来飯」!!
超嬉しい。
・・・さて、このお店に来たら、「辛来飯」だけ食べて帰るわけには行きません。
だって『世界一美味しいコーヒーは、辛来飯の後のコーヒー』なのですから!!
★コーヒー +¥300
お、カップが変わってる。
そして・・・お、味が新しくなってる。
以前よりもほんのり酸味が増したといいましょうか、しかしなかなか美味いです。
・・・流石!
カウンターの奥にはおや、ウイスキーボトルが。
聞けば、メニューには載せていないが「お好きなお客様には提供しています」とのこと。
ほほぅ、なんと「辛来飯」食べながらちびちび酒が飲めるなんて・・・ちょっとワクワクしますね!!
オールドファンの期待を裏切らない好スタートを切った新「ニューキャッスル」。
この地で創業100周年を迎えることができるよう・・・
頑張れ三代目!
負けるなニューキャッスル三世!!
(ヒーローもの風)
あ、Facebookページもできたようですよ。
https://www.facebook.com/Nyukyassuru ←(URLがナイス!!)
https://www.facebook.com/CurryCell ←(こちらは「カレー細胞」Facebookページ)
********(旧店舗時代のレビュー)****************************
東京での私のカレーライフの原点であり、カレーの聖地。
新社会人として上京したばかりの、いわゆるペーペーの頃、
よくこに避難してコンテを描いていたのも懐かしい思い出となりました。
銀座ではあり得ない低価格、
カレーライスではなく辛来飯と呼ぶ唯一無二の味、
そして一見ボロボロ、しかし妙に落ち着く店内、
家族経営を続けるアットホームな接客、
全てがオンリーワン。
もし私がカレーランキングのような物を付けるとしたら、
この店だけはオールタイムランキング外の特別名誉賞です。
昭和21(1946)年、焼け野原だった銀座のこの地でGHQから仕入れたコーヒーを提供し始めたのがこの店の始まり。
以来、時流に流されることなく、庶民の味方という姿勢を頑なに守り続けています。
(店頭に飾られた、先代の人形)
初めて来店する人はそのメニューに少し戸惑うでしょう。
品川¥480
大井¥530
大森¥630
蒲田¥740
京浜東北線の駅名は実は量の違い。
品川はおやつ程度。
大井は「ハーフサイズ」、
大森が「少なめ」の、蒲田が「普通盛り」と見ておけばOK。
なお、ガッツリ食べたい方は裏メニューとして「ツン蒲¥840」(蒲田の先へツンのめる)があります。
この写真が「ツン蒲」。
なお、品川と大井には通常目玉焼きが付いていませんが、
頼めば付けてくれます。
通は「品玉!」とか言って頼みますね。
なお「ツン蒲」に目玉焼きを2個で「ツン蒲ダブ玉」。
さて、ここのカレー、もとい辛来飯に肉は入っていません。
原材料は、
タマネギショウガニンニクニンジンピーマンリンゴバナナ小麦粉豚骨スープカレー粉コショウパプリカ砂糖醤油味醂福神漬け目玉焼き
そしてご飯。以上。
この独自のハーモニーが、肉が入っていないとは思えないほどの濃厚な味を紡ぎ出しているのです。
炒めたタマネギのツンとした辛みを、
目玉焼きの半熟の黄身でほぐしながら食べるのが醍醐味。
好みの分かれる味だと思う。
最近はレベルの高い洗練された味のカレー屋が増えているから。
映画でいうとクラシック名画の域に入っている味。
ただ先代の頃(〜2002)と比べると、タマネギのパンチが若干強くなっている。
しかし、
やっぱり凄い。
やっぱり深い。
50年後にも、やっぱり食べたいと思う。
と、辛来飯単体でも充分すぎる価値のある味なのですが、
このニューキャッスルが凄いのは、その先があるということ。
すなわち、コーヒー。
私にとって世界一美味しいコーヒーとは、
「ニューキャッスルの辛来飯を食べた直後に飲むニューキャッスルのホットコーヒー」
なのです。
そう、
辛来飯はそれ自身不朽の名作でありながらも、
次に続くコーヒーの味を引き立てるための、
究極の前菜でもあるのです!!
そして驚くなかれ、
コーヒー¥210
金さえ出せばいくらでも美味しいものを食べることができる東京。
そんな東京のルールを見事に無視し続けるこのお店は国民栄誉賞モノ。