2回
2014/12 訪問
水戸の地で、予想を超える本気スリランカ!!「錫蘭食堂 コジコジ」-<カレー細胞>-
いやぁ、とにかく素敵な店なんだ。
それだけ言ったら記事書かなくてもいいくらい。
素敵なお店。
水戸からバスで20分、カレーの縁が無きゃ一生来なかったかもってな場所にあるんですが。
「錫蘭食堂 コジコジ」
「すずらんしょくどう」ではありませんよ、「せいろんしょくどう」。
つまりはスリランカ料理店なんです。
実はここの店主、さるさん(人間です)とは以前からtwitterで繋がっており、スリランカフェスティバルで初めてお会いした関係。
その、爽やかで物腰柔らかな好青年ぶりとは裏腹に、一本芯の通った雰囲気と、武術の心得がある者にした醸し出せない「気」がとっても気になっており、「この人の店が美味くないわけがない」と確信していたのです。
(格闘技で試合前に勝ち負けがわかるって、あれ的なものです)
しかし一体、どれほど美味しいのか。
日本のスリランカ料理といえば、関西が圧倒的なレベルを誇っている中、それに比肩する味が水戸にあるのか?
期待度マックスの初訪問だったのですが、先に言っておきましょう。
期待以上です、と。
ゆったりとした店内。
スパイス、アーユルヴェーダ、ヨガ、格闘技、オルガズムはひとつながりであることを確信犯的に描いた内装。
綺麗な布で包まれた個室が二つ。
となりの個室には、なんと驚いた。
東京から足しげくここへ通っている知り合いグループが。
凄まじい磁場です。
スリランカ料理店が散在している茨城ですが、決してメジャーではない料理なわけで、
メニューには食べ方がしっかり優しく記されています。
この心遣い、結構大事。
この日は週末お昼の訪問。
お目当ては毎週末数量限定の「豪華版スリランカプレート」です。
通常の「スリランカプレート」よりも品数が多いスペシャル仕様。
内容は日によって変わり、facebookなどで詳細告知があるという仕掛け。
この日の内容は・・・
・鶏カレー
・鯖カレー
・ポロス(ジャックフルーツカレー)
・カダラパリップ(豆カレー)
・パンダッカテルダーラ(オクラのスパイス炒め)
・サンバライス(スリランカの米)
・ポルサンボル(生椰子のレモンちりあえ)
・カラヴィラサンボル(ゴーヤのレモンあえ)
・あぶら菜マッルン(ココナッツ炒め)
・バトゥモージュ(茄子の椰子蜜あえ)
・スパイススープ・ラスム
・アチャール
加えて、メニューに書かれていない、
・ラーブキラタ(夕顔のココナッツ煮)
・ポークカレー
も追加。
とんでもない豪華版です!!
★豪華版スリランカプレート¥1380
いやぁ、惚れ惚れします。
品数の多さもさることながら、それぞれの色彩の鮮やかさ。
それを引き出す、バナナの葉の緑。
美しすぎるスリランカプレートですね。
当然というか、勿論というか、手食しなきゃ勿体ない。
舌より先に、指先から味わうのです。
フィンガーボウルだって常備されていますからね。
で、肝心のお味はというと・・・・
これがたまらん!!
ポークカレー、ポロス、かなり攻めてます。ガツンと辛いです。
モジュ、ニンニクがガツンと効いてます。
チキンカレー、シナモン&BPかなり引き立っています。
サンバライス、パラッパラに決まってます。
パリップ、かなり濃厚な味わいです。
ゴーヤ、シャキシャキでかなり爽やかです。
一品一品の味・香り・食感がかなり振り幅をもったベクトルで仕上がっており、
混ぜ合わせていただいた時の立体的な味わいはかなりの興奮もの。
スリランカ料理大国の関西で言うならば、辛さや刺激の幅は「ロッダグループ」、
食材の食感や味わい、色彩の活かし方は「カラピンチャ」に近い感じ。
シェフはスリランカ人ですが、かなりの料理センスとテクニック。
そしてそれを水戸の地でけしかけ、引き出すのはやはり店長さるさんの気迫でしょう。
かなり、かなり、思い切ったスリランカ料理なんです。
素晴らしい。
食後は胃をいたわるチャイと・・・
こちらのデザート。
★ワタラッパン¥350
ジャグリが控えめなのか、明るい色で柔らかい食感。
タイのカノムモーケンの様な独特の仕上がりです。
せっかく水戸に来たのだから、と、おみやげにはランプライス。
バナナの葉包みのお弁当です。
スリランカプレートは量も結構あるので、食べきれなかった場合もこのように包んで持ち帰ることができます。
嬉しい配慮ですね。
2014年12月までは、親しみやすいようインド風のカレーやナンも提供していたこの店ですが、
思い切ってそれらの提供を中止。
スリランカ料理に一本化し、勝負をかけるようです。
初めは戸惑う地元客も多いかもしれませんが、段々と、より多くの人々がスリランカ料理の素晴らしさに目覚めていってくれると嬉しいですね。
前へ前へと前進を続ける「錫蘭食堂 コジコジ」。
その魅力は語りつくせません。
未訪問の方は是非、ツアーを組んででも!!
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https://www.facebook.com/CurryCell
2015/01/20 更新
日本におけるスリランカ料理といえば、西は大阪、東は茨城。
輸入業に携わるスリランカ人が茨城に多く住んでいるのがひとつの理由ですが、
お店の多くは車でしか行けないような場所にあり、ひとところに集まっているわけではないんですね。
そんな中でも、ひときわ輝きを放つお店がこちら。
郊外ではなく、街中のお店です。
「錫蘭食堂コジコジ」
こちらのオーナーシェフは日本人の(通称)さるさん。
開業当初はスリランカ人シェフを雇い、自らもスリランカ料理を学び、
現在では自らシェフも手掛けています。
関東を代表するスリランカ料理の名店としてJapaneseCurryAwards2019を受賞。
今回はそのメダルをお届けすべく訪問してきました。
入口には「ナンはありません」の文字。
オープン当初はインド料理も扱っていたこの店ですが、今はスリランカ料理一本です。
布を駆使した空間づくりが実に素敵。
実はさるさん、前職は某有名アパレルブランドでして、それもまた納得なのです。
この日は4人で予約訪問。
布で仕切られた半個室でのランチとなりました。
★ライオンスタウト¥550
アジア最古のブリュワリーで作られるスリランカの黒ビール。
ギネスを強く濃くしたような味わいで、個人的には世界ナンバーワン黒ビールではないかと。
★スリランカプレート¥1250
・カレー追加+¥350
この日のカレーは日替わりでタコ、シャケ、チキンの3種。
カレー2種が付くスリランカプレートに一品追加で全種盛りにしてみました。
鮮やか、そして美しい。
一品一品が丁寧な味付けで、混ぜるのが勿体ないほど(けど混ぜるとさらに美味いんです)。
ライスはスリランカのパラッパラ小粒米サンバライス。
日本でもなかなか珍しいタコカレー。
タコって食べない国がほとんどと良く言われますが、スリランカ近くの島国モルディブあたりではタコカレーも定番ですし、スパイスに合わないわけがありません。
そして感激したのがシャケのカレー。
シャケってベースの味と個性が強すぎてカレーが負けることが多いのですが、これは完璧!
シャケとタメ張る濃厚スパイス使いが最高です。
チキンカレーは安定の激ウマぶり。
迷ったらこれ。迷わなくてもこれはオーダーしましょう。
セイロンティーの国スリランカですから、食後はチャイ。
合わせるデザートはもちろんこちら。
★ワタラッパン +¥350
スリランカの黒糖プリン。
タピオカなんかより絶対流行る要素大なんだけどなあ。
いろんなタイプがあるワタラッパンですが、「コジコジ」のは結構プリン寄りの柔らか食感。
来たら絶対食べなくなっちゃいます。
スリランカ料理好きなら絶対「コジコジ」。
スリランカ料理に興味あるなら絶対「コジコジ」。
ファンになること間違いなしですよ。
東京から行くには水戸駅から徒歩20分以上と、一瞬怯むこの店ですが、実は東京駅からこの店のすぐ近所の茨城大までは長距離バス一本。
意外に行きやすいこともお伝えしておきましょう。
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