1回
2011/06 訪問
ニッポン・インド料理のヌーベルバーグ。「カッチャルバッチャル」-<カレー細胞>-
エビス生 ¥450
(左)ペッパースモークチーズ (右)自家製ラムジャーキー
マサラピスタチオ
本日の野菜のグリル
ブラックペッパー&カイエンペッパー&岩塩
タンドーリピザ ¥450
(左)仔羊のスパイス焼き(右)ガーリックチキン
ヒヨコ豆と香草サラダ
ブリのタンドーリ焼き
マトンブナ
辛いラムのスープカレー
クリーミー海老カレー
北インドの野菜カレー
イエローライス
ナン
泡盛などお酒も充実。
2022/07/26 更新
(2011年3月 再訪)
新大塚のスパイス料理店「カッチャルバッチャル」に飲みメインでの訪問。
ふらっと飲みにきて、
ガッツリ美味しくスパイス補給も出来る店って、
なかなか無いんですよね。
そんなニーズにピッタリはまったのでしょう、
最近はかなりの人気で混みあってきた様子です。
一品一品、群を抜いた創造性。
そして、まったく手抜きなしの丁寧さ。
さらに素晴らしいのは・・・
どんなに混んでいても、どんなにオーダーが多くても、
無理なく、かつお客がストレスを感じないよう、
ちょうどいい塩梅のタイミングでの提供ができちゃっていること。
ほんとさりげないことですが、
接客業として素晴らしいことだと思います。
田村シェフ、男前だね。
まぁ、お酒飲んでいれば悠然と待てる・・・ってのもあるとは思いますが(笑)
カレーをはじめ、料理の味はさらに冴え渡り、
田村シェフの料理の引き出しの奥深さも垣間見えてきた「カッチャルバッチャル」。
他には無いオンリーワンの存在感を醸し出してきたようでもあります。
こりゃぁ、食べログの点数も上げるしか無いですね。
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(初訪問時)
2010年12月、
新大塚に忽然と現れたスパイス料理店「カッチャルバッチャル」。
オープン前からrumbaさんより情報提供いただいていたこの店に、
待望のディナー訪問です!
なんとも洗練された、落ち着きのある店内。
日本人のマスターが一人でお店を切り盛りしています。
実はこのマスター、
なんと、今はなき東銀座「ハリドワール」の元店長にして、
同系列の「ダバインディア」「グルガオン」にもいたことがある筋金入りの経歴。
あ、私「ハリドワール」好きだったんですよ。
運命的再会ってヤツですか?
このお店をスタートさせるにあたり、
単なる普通のインド料理店にするのではなく、
様々な文化やスタイルをうまく取り入れた、
独自のスパイス料理とお酒を楽しめるお店にしたいと語るマスター。
店名の「カッチャルバッチャル」とはヒンディー語で、
「ごちゃ混ぜ」とか「ぐっちゃぐちゃ」とかいう意味。
なる程、インド料理をベースにして、
独自にカッチャルバッチャルした新しいお店を目指すわけですね。
期待が高まります。
まずはビール。
エビス生¥450
お店はマスター一人で回しているため、
ワーッとスピーディーな対応は無理そうですが、
逆に一人一人のお客とコミュニケーションを取りながら、
その人に合わせた料理アレンジをしてくれるという、
とっても嬉しい対応を心掛けてくれています。
・・・では、ディナー開始といきましょう。
(左)ペッパースモークチーズ¥350
(右)自家製ラムジャーキー¥400
このラムジャーキーはヤバイ。
柔らかく、ラムの肉汁がジュワリ。
これとお酒だけのためにここへ来ても充分OK。
マサラピスタチオ¥300
酒飲みの心をよく分かったメニュー。
見た目からしてほら、たまんないでしょ?
本日の野菜のグリル¥500
芽キャベツ・オクラにエリンギ、ナス。
普通のインド料理屋ではまず出てこないメニューだなぁ。
日本人の感性がうまく表現されていて秀逸。
ブラックペッパー&カイエンペッパー&岩塩
これらをうまく使うと、味のバリエーションが拡がります。
タンドーリピザ¥450
ええ。ピンと来る人ならピンと来てるかも知れませんね。
「ダバ」グループといえば絶品チーズクルチャ。
そう、タンドーリピザと銘打っているものの、
実は「あの」チーズクルチャがここでも食べられるんです!
大塚娘も大喜びです!
(左)仔羊のスパイス焼き¥480
(右)ガーリックチキン¥450
やわらかく焼かれたラムと、
カシューナッツと生クリームに漬け込んだチキン、マライティカ風。
ミントチャトニをつけて食べたら、あら、ここは「カイバル」かしら?
なかなか美味しいですよ。
ヒヨコ豆と香草サラダ¥400
ほくほくしたチャナのサラダ。
他のメニューもそうなのですが、冷めても美味しいのが重要ポイント。
そしてこちらは本日のスペシャリテ。
ブリのタンドーリ焼き
なんとマスタードオイルがピリッと効いたブリ焼き。
とっても新鮮な驚きです。
マトンブナ
こちらもメニューにない品。
濃厚なスパイス感がたまりません。
こうしてみると、単なるカレーマニアだけじゃなく、
普通に美味しいものを食べたいグルメな方々でも、
十二分に満足できるメニュー構成ですね。
さて、後半戦、カレーに行ってみましょうか!!
辛いラムのスープカレー¥900
辛さはオーダー自由。
この日の二日前にもここに来た某嬢によると、
二日前とはアレンジが違うとのこと。
マスター曰く「かぶりたくなかったんで(笑)」とのこと。
なんとも素晴らしい計らいですよね!
クリーミー海老カレー¥1000
プリップリの海老が入ったカレー。
クリーミーと言っても北インド&ネパール店によくあるような、
オイリーで胃もたれするようなことは一切ない上質なカレーです。
北インドの野菜カレー¥900
これ、フレッシュ野菜のサブジですね。
この辺の、素材の味を活かした仕立てはやはり日本人ならではのもの。
ちょっと「想いの木」の野菜カレーを思い出します。
イエローライス¥300
ナン¥300
いやぁ、良心価格ですよね。
ビール、ワイン、カクテルから焼酎まで揃ったアルコール類。
インド料理には焼酎が合うと思っている私と気の合う感じ。
特に泡盛とスパイスのマリアージュは最高。
おつまみにパクチーと青唐辛子のサービス。
う〜ん、この判ってる感じ、嬉しいですね。
若き日本人マスターの心意気、
インド料理をベースにしながらも、
日本人独特の感性を活かしたメニュー構成。
「インド富士」や「アキンボ」、「想いの木」など、
同じ日本人シェフの新進気鋭店たちともイメージが重なります。
インド料理が一般的にも随分と浸透した今、
今度は日本人が、インド料理の日本的回答を出していく番なのだと、
そういった大きな流れを感じたりもします。
これって、日本におけるインド料理にとって、
ある種の「ヌーベルバーグ到来」なのかもしれません。
新大塚の新星「カッチャルバッチャル」
今後がとても楽しみなお店ですね。
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