かいるあ女王様さんが投稿したTHE SUSHI りょうけん(東京/六本木)の口コミ詳細

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かいるあ女王様の「ぐるめ道中膝栗毛」

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かいるあ女王様 (女性) 認証済

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THE SUSHI りょうけん六本木、乃木坂、麻布十番/寿司、海鮮、日本料理

1

  • 夜の点数:4.9

    • ¥15,000~¥19,999 / 1人
      • 料理・味 4.3
      • |サービス 4.3
      • |雰囲気 4.3
      • |CP 4.3
      • |酒・ドリンク 4.0
1回目

2025/12 訪問

  • 夜の点数:4.9

    • [ 料理・味4.3
    • | サービス4.3
    • | 雰囲気4.3
    • | CP4.3
    • | 酒・ドリンク4.0
    ¥15,000~¥19,999
    / 1人

フレンチの木本陽子シェフが描く、次なる食の景色

今をときめくイノベーティブフレンチ界の中心人物、HYENE(イェン)を率いる木本陽子シェフが満を持して六本木に投じた渾身の一手は、フレンチの常識と鮨の文脈を大胆に越境する「鮨りょうけん」
六本木という土地柄にふさわしい緊張感と期待感をまといながらも、どこかしなやかで女性的な感性を感じさせる空間が広がっています。

この日は、木本シェフご本人が初めて板に立つ記念すべき日でした。プロデュースに留まらず、自らカウンターに立ち、一貫一貫に向き合う姿を目の当たりにできるという、極めて希少な機会です。
お店が落ち着くまでの期間だけとの事ですが、希少な8席と個室席はほぼイェンからの常連客。みなさんが口々にお祝いのお言葉を。
そしてシェフは「実は緊張しているんです」と可愛らしい笑顔で微笑まれるので凛としたカウンター席は、明るく優しい雰囲気に包まれました。

今回私が予約した"おまかせコース"は飲み放題込みで18品14,190円(税込)という驚きのお値段。
期待度がより高くなる価格設定です。

シェフ自らこの日のディナー開始のご挨拶の後、巨大な飯台いっぱいに広がる炊き立ての白米が登場。
新潟県産の瑞穂の輝きをを使用。艶やかな湯気をまとったまま、絶妙な割合の赤酢と白酢のブレンドを打つ瞬間、木肌に響くしゃもじの音と立ちのぼるやわらかな酢の香り。

打ちたての酢を纏った酢飯をほんの少しだけ、海苔で供されました。コクのある素晴らしい旨み。
これから始まる一貫一貫への期待が高まります。

お通しは三陸産の肉厚の和布を自家製のポン酢で。こちらは何度でもお代わりができます。

・自家製豆腐 銀餡
・あん肝のムース 奈良漬
・ウ二蕪 五島うどん
・平目昆布〆
・クエ すだち マルドン塩
・小肌 シェリービネガー〆
・帆立燻製 フィンガーライム
・鮪おはぎ(+2,000円 うにトロ包み)
・いくらりんご小丼ぶり
・白子茶碗蒸し
・中トロ タスマニアマスタード
・カマス炙り
・車えび
・穴子 タレor塩
・本日のお椀
・りょうけんの玉子

オリーブオイルやシェリービネガー、タスマニアマスタードやライムなどを巧みに忍ばせ、伝統の枠にとどまらない大将の遊び心が光る一手。
寿司という文脈に異国のニュアンスを重ねることで、一貫ごとに意外性と洗練が生まれていました。

あん肝のムースをキャラメリゼするとは驚きの技。下に奈良漬が隠れており、過去一印象深い極上のあん肝でした。
帆立は生の帆立をその場で燻製するという、木本シェフらしい香りの演出です。
お声がけのタイミングでカウンター全員でスローモーション撮影。フレンチや焼肉店で見かける燻製機ですがまさか鮨店でお目にかかれるとは。店内に香る燻した香りと帆立のマリアージュ、ライムの香りが合いすぎるぐらい絶妙でした。

鮪は赤身漬けから中トロへと続き、鮨としての王道をしっかりと押さえた上で、鮪おはぎという遊び心ある一貫が登場します。雲丹を乗せたい方はその場で手上げします。漏れなく全員が挙手です笑。
濃厚さと余韻の長さが際立つ一貫で、満足度の高さは言うまでもありません。
いくらとりんごを合わせたまるで宝石箱や〜的な小丼ぶりは、リンゴがこんなにも寿司ネタに合うなんて、と唸らされます。甘味と酸味、食感のバランスが秀逸で、単なる変化球に終わらない完成度。

中盤以降は、小肌、炙ったカマス、車海老、穴子と続き、江戸前の文脈を大切にしながらも、随所に独自の解釈が加えられています。穴子はタレか塩かを選べるのも楽しい。(ちなみに8席中、我が娘のみが塩を選択。穴子本来の旨みと焼き目の香ばしさ、香りが感じられたそうです)。

ここまできてかなりお腹いっぱいなのですが、最後の締めは滋味深い鯛出汁のお椀と、りょうけんの玉子。シフォンケーキのような玉子は白身魚を入れて焼き上げてあるそうで豆乳のクリームと共に至福の美味しさ。

魚を軸に構成され、序盤から酸・香り・温度のコントラストが鮮やかに描かれていきます。酢の使い方は非常に繊細で、素材の輪郭を際立たせながらも決して主張しすぎません。鮨でありながら、フレンチのコースを味わっているかのような流れと起伏を感じさせます。

話題性やネームバリューだけで終わらない、確かな技術と構成力を感じさせる一夜。
次回は表参道でお会いしましょうとお約束し、お店を後にしましたが、当店は今後さらに予約困難になることは間違いなく、「今この瞬間」に立ち会えたこと自体が価値となる、記憶に残る体験でした。

2025/12/24 更新

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