saltさんが投稿したエディション・コウジ シモムラ(東京/六本木一丁目)の口コミ詳細

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エディション・コウジ シモムラ六本木一丁目、六本木、神谷町/フレンチ、イノベーティブ

1

  • 昼の点数:5.0

    • ¥10,000~¥14,999 / 1人
      • 料理・味 5.0
      • |サービス -
      • |雰囲気 -
      • |CP -
      • |酒・ドリンク -
1回目

2012/12 訪問

  • 昼の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス-
    • | 雰囲気-
    • | CP-
    • | 酒・ドリンク-
    ¥10,000~¥14,999
    / 1人

Maestro Shimomura

街がクリスマス色に装い、肉類が充実する年の瀬12月は、個人的にフレンチ強化月間であります。
春に訪問し感動した当店に再訪。

今回は、シェフのおまかせコース(13650円)をランチでいただくことにした。

最初はディナーでお伺いしようかと思ってたんだけど
電話で問い合わせたところ、夜だと2万近くするおまかせコースと同じ内容のものが、
ランチだとこのおねだんでいただけるらしいのだ。
じゃあ、ランチのほうがいいよね、ということになったのである。

おまかせだけど、食べたいものがあれば、事前にリクエストすることができる。
前回おいしかった牡蠣、いただきかった鴨とオマールをお願いした。

2皿の上品なアミューズを経て

まず、冷たい前菜は、牡蠣の冷製から・・・。
前回もいただきとても気に入ったシェフのスペシャリテを、牡蠣のハイシーズンに。
ぷっくりとした牡蠣はこのシーズンがやはり、磯の香りも強くかつ上品。
うん、やっぱり美味しい^^

そして、あたたかい前菜。
フォアグラのポワレと、セップ茸のヴルーテ。
予備知識なしでいただいたこのお皿が何気に凄かった。

最上質のフォアグラは筋に沿ってきれいにちょうどいい大きさにカットされ、
うまみを閉じ込めるためごく軽くポワレ。
セップ茸(ポルチーニ)のヴルーテはバターや生クリームを一切使わず、
そのなめらかなとろみの香りと言ったら。
一緒に合わされた、椎茸としめじの素材、火入れ、カッティングも完璧。
ああ、すごい。
超一流のピアニスト(フォアグラ)とバイオリニスト(ポルチーニ)による
贅沢なコンチェルトのような一皿。
単体でも完璧なんだけど、合わさって奏でる新たなハーモニーがもたらす唯一無二の感動。

次は、お魚料理・・・。
リクエストしたオマールのロースト。
前菜の興奮がさめないまま
贅沢に半身がごろんとローストされた、宝石のような赤いオマールの御姿が目に入り
テンションが更に上がる。

さっそく一口、そのままオマールを口に入れる。
火入れも塩加減もカンペキ。
凝縮されたオマールのうまみと甘み。
嘆息。
付け合せのソースは、赤、緑、黄の三色。
赤はピリッと辛みのあるオイルベース。黄色は穏やかな酸味とろみの柑橘ベース。
緑はじゃがいものピュレと合わさったフレッシュフェンネル。
どのソースもオマールととても合い、ドレスや着物をまとった貴婦人のように
最高のオマールの魅力を様々に引き立てる。

肉料理。
これもリクエストしていた鴨。
前回後ろ髪を引かれていた
ベルナール・ロワゾーの哲学に基づいた窒息シャラン鴨のロースト。
厚めにカットされた美しいロゼ色の鴨。
色とりどりのかわいらしい野菜・・・。
赤ちゃんの頬のようにやわらかい鴨肉、うまみは濃く、くさみやえぐみはない。
さまざまな食感や風味のお野菜たちと交互にいただけば躍動感のある美味。
(特にフレッシュなビーツのソテーとれんこんの小さなコロッケがおいしかった!)

アヴァンデセールは、完熟みかんの二つの食感のソルベ。
デセールは、熊本和平栗のモンブラン。
お茶はフレッシュハーブティ。
塩味の焼きたてフィナンシェが含まれた小菓子まで完璧。

マエストロ・シモムラの実力を思い知ったこの日のランチ。
ランチで13000円ときくと、贅沢な印象だけど、
いただきたいメニューはあらかじめリクエストできるし
もう一つ下のプライスのランチや、同プライスのディナーだと
追加料金が必要なメニューが、追加料金なしでいただけるので
結果的にお得な内容のように思う。

今回のランチは、今年のフレンチの中ではいまのところ一番。
(今月はこの後、ディナーでクレッセントレフェルヴェソンスにうかがうので、今年一番かどうかはまだわかりませんが・・・)

ぜひぜひ、またお伺いしたいレストラン。


===2012年4月訪問===

今年のGWは、自分でも呆れるほど、本当によく食べた。
初日、2日めと連ちゃんでフレンチ、その後、軽井沢、都内、そして福島で食べ歩き・・・。

その食べてばかりのGWの初日に訪問したのが、当店、エディション・コウジシモムラである。

休日のランチコースは、6300円のと9450円(いずれもサ別)。
当店はスペシャリテ料理が素晴らしい!との噂をかねがね聞いていたので、
スペシャリテ料理が思う存分堪能できる、9450円のコースをお願いした。
アミューズ、前菜1、前菜2、お肉料理、お魚料理、デザート、カフェ、小菓子、の構成です。
選択、差し替え含め、そのうちの4品をスペシャリテで攻めちゃいました(笑)

私が選択した料理は、以下の通り。
前菜1:海水で軽く火を通した牡蠣の冷製 海水と柑橘のジュレ 岩海苔風味(スペシャリテ)
前菜2:生雲丹とビーツのコンソメジュレのコンビネーション(スペシャリテ)
お魚料理:カダイフを纏った的鯛の軽やかなフリット(スペシャリテ)
お肉料理:ベジュータ(最高ランク)のイベリコ豚のロースト
デセール:再構築した完熟クリスティーヌ苺のタルト ヨーグルトのソルベ添え(スペシャリテ)
お茶:フレッシュハーブティ

肉料理は、当店シャラン鴨がスペシャリテということで差し替えるか迷ったのだけれど
もう鴨のハイシーズンではないし、差し替えプラス料金が2625円で、ややお高めだったので
次回のお楽しみ用に今回はパスで。

かわいいミニバーガーと、パリパリチーズのアミューズのあと、
最初のスペシャリテ、「海水で軽く火を通した牡蠣の冷製」がやってきました。
これ、来栖けいも最後の晩餐に選んだ料理だそうで、
海水と同じ濃度の塩水から作った柑橘ジュレが添えられ、岩海苔の風味でいただきます。 

ぷっくりとした牡蠣。柑橘と岩海苔の香りが鼻孔をくすぐる、まるで和食のような軽やかな一品。
だけど、和食では味わえない味。
柑橘の強い酸味は感じず、爽やかな芳香。
牡蠣は上質なもので、クリーミーなのに磯臭さは感じず、
ジュレと一体感のある仕上がりが素晴らしい。
最初の一品から、かなりテンション上がります。

二品めのスペシャリテ、雲丹。
雲丹とコンソメジュレの組み合わせは、フレンチでも時々見かけるけど
此方のお店のは、ビーツのジュレが使われ、ひと味異なり、よりフルーティな風味。
ビーツの穏やかな酸味と風味、雲丹の組み合わせが、意外に合うのでびっくり。
この雲丹も、一品目の牡蠣と同様、高級和食店や鮨屋に引けを取らない、
粒揃いの素材が使われているようにお見受けしました。

三品め。カダイフを纏った的鯛の軽やかなフリット。
フレンチで、感動する魚料理に出会うことって、肉料理に比べると少ないのだけれど、
これは凄かった。

同じような料理は、ミシュラン3つ星和食のえさきでもお目にかかりましたが、
こちらの方が、数倍美味。
極細のカダイフは、サクサクで、ほんのりパルジャミーノの香り。
繊細なのに、しっかりお魚と一体化していて、口の中でホロッと崩れる。
まったく油っこくない、まさに軽やかなフリット。
的鯛は、ふんわり。でもジューシーな旨みがとじこめられていて、
舌の上で、いろんな食感と味が、見事なマリアージュを奏でる。

続いて、肉料理・・・。
最後まで鴨に後ろ髪をひかれていたのですが、
一口いただいた瞬間、差し替えなくて本当によかったと思った(笑)

最高級クラス、ベジュータのイベリコ豚。
素材の良さと、見事な火入れとの相乗効果で、
イベリコなのに、脂っこくなく、でも、肉に凄い旨みと甘み。
食感も、ほとんど力を入れずに切れるやわらかさなのに、
しっかりと歯を受け止める心地よい弾力があり、
ひと噛みごとに、口の中いっぱいに、旨みが広がる・・・。
最近いただいた中で、間違いなく最も美味しい豚肉。

最後のデザートは
契約農家から仕入れたという、甘く上品な香りと味わいのクリスティーヌ苺を使った、
苺タルトを再構築した(ひっくり返した感じ)、面白い一品。
苺だけだとちょっと物足りないけど、タルト生地がたっぷりすぎると食後には重い・・・という
私にぴったりな、苺感たっぷりの軽やかなデセール。
厳選された苺は貴婦人のような上品な味わい、何個でも食べられちゃう。


お会計は、1万円ちょいくらい。
ランチとしてはちょっと高額だけれど、噂通りにスペシャリテを中心としたお料理が素晴らしく、大満足。
火入れを初め、技術力と、そしてどれも素材の良さを強く感じたフレンチ。
高額のコースにしても、品数が増えるだけ・・・という店も結構ありますが、
当店は、明らかに食材の質が上がっている印象。

料理だけの評価は明らかに4.5はある。
最上の味わいのみを求めて、再訪したいフレンチ。

  • アミューズ1:ドライトマトのサブレ

  • アミューズ2:フォアグラとビーツの冷たいムース

  • 前菜1:牡蠣の冷製

  • 前菜2:フォアグラとセップ茸のヴルーテ

  • メイン1(魚):オマールのロースト

  • メイン2(肉):シャラン鴨のロースト

  • パン

  • アヴァンデセール:完熟みかんのソルベ

  • デセール:熊本和平栗のモンブラン

  • フレッシュハーブティー

  • 小菓子1:アボカドとグレープフルーツのムース

  • 小菓子2:塩味の焼きたてオリーブのフィナンシェ

  • アミューズ(ここから2012年4月のランチ)

  • 牡蠣のスペシャリテ前菜

  • 雲丹のスペシャリテ前菜

  • カダイフ的鯛のスペシャリテ

  • ベジュータ(最高ランク)のイベリコ豚

  • パン

  • クリスティーヌ苺の再構築タルト

  • 小菓子

  • フレッシュハーブティー

  • メニュー

  • スペシャリテの部分アップ

2012/12/10 更新

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