無料会員登録/ログイン
閉じる
携帯電話会社の提供IDはこちら
食べログ
Hasta el final
メッセージを送る
Sandra Irque
この口コミは、Sandra Irqueさんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。
最新の情報とは異なる可能性がありますので、お店の方にご確認ください。 詳しくはこちら
利用規約に違反している口コミは、右のリンクから報告することができます。 問題のある口コミを報告する
1回
夜の点数:4.5
昼の点数:5.0
2012/02 訪問
Paradiso; when you sit there
沼津倶楽部の良い意味での「ほったらかし感」が好きで、定期的に通っていたことがありました。道中買い出しのために立ち寄るスーパーマーケットで氷を分けてもらいバケツに冷やしておけば、沼津倶楽部に到着したころにはしっかり冷えたコーンウォールの泡を楽しめます。そんな余裕があのころのあたしにはあったようです。シャンパーニュじゃなくてコーンウォールってのが我ながらメンドクサイやつだと思うけど。それはさておき沼津倶楽部で食事を、となると敷地内にあるイタリアン(当時。今は和食)しかなく、あたしとはまことに相性の良くない料理であったこともあり、現地事情通より事前に教えていただいていたこの食堂に繰り出したものです。最初の訪問では「様子でも見てみるか」という感覚でしたが、二度目からは主客転倒しこの食堂に行きたいがために沼津倶楽部に予約を入れていました。要するにファンの域に到達しているのでしょう。この店屋はもともとは干物屋が本業だったのでしょうか。何年か前に食堂というか寿司屋というか居酒屋というか、ともかく沼津の魚介を使った旨いもの屋になり、評判になったそうです。事実、時期にもよるけれど1~2週間前程度では予約できなかったこともあります。寿司は江戸前原理主義な方には向かない海鮮寿司ですが美味しいものは美味しい。寿司以外の各種料理も実にけれんみのない、真っ当な味。日本酒は銘酒処ですから、地元銘酒がずずいと揃っています。飲めない人はかわいそう……かと思うけれど、美味しい白飯をわしわしと合せるのも、体力が許せば幸せの形のひとつ、ではあります。あたしは……飲みたいし食べたいと、毎度懊悩してしまいます。 ぱりっと焼かれた魚の皮目にえいやっと箸を突き立てるとき、あるいはふっくらしっとりとした身をほおばるたびに。ああ、もう、もう。ある種の官能の極致に到達していると書いたら言いすぎでしょうか。美味しさも去ることながら、あたしが声を大にしてお伝えしたいのは、この食堂の方たちがセミリタイアしたらしき大親父さんや板長さん、女将さん、そして若手の給仕人たちに至るまで実に目が行き届き、気持ち良く応対してくれることです。この価格帯、この業態で、他にこのように気持ち良く楽しめる食堂を知りません。常々、外食するにあたって緊張を強いられる店屋は不得手だと思い極めていますので、少なくともあたしにとってはここは沼津に顕現した楽園なのです。次の給料日くらいまで余韻の続く幸せはそうあるものではありません。なお、ランチタイムは予約不可で並ばなければなりません。仕方のないことではありますが、普段仕付け糸程度の忍耐心しか持ち合わせていないあたしでも、翌日のランチタイムにはいそいそと並んでいます(しかもよろこんで! このあたしが!!)。……しかし、最後に訪問してから随分と間が空いています。また小舟で楽園に行きたいです。
2016/07/22 更新
エリアから探す
開く
このエリアを地図で見る
ジャンルから探す
指定なし
ランチ
夜10時以降入店OK
夜12時以降入店可
始発まで営業
朝食
カード可
個室
貸切可
駐車場
飲み放題
食べ放題
子供可
ペット可
クーポン
テイクアウト
家族・子供と
デート
女子会
合コン
大人数の宴会
接待
一人で入りやすい
知人・友人と
禁煙 分煙を含む
喫煙可
ワインあり
日本酒あり
焼酎あり
オシャレな空間
カップルシート
カウンター席
ソファー席
座敷
沼津倶楽部の良い意味での「ほったらかし感」が好きで、定期的に通っていたことがありました。
道中買い出しのために立ち寄るスーパーマーケットで氷を分けてもらいバケツに冷やしておけば、沼津倶楽部に到着したころにはしっかり冷えたコーンウォールの泡を楽しめます。そんな余裕があのころのあたしにはあったようです。シャンパーニュじゃなくてコーンウォールってのが我ながらメンドクサイやつだと思うけど。
それはさておき沼津倶楽部で食事を、となると敷地内にあるイタリアン(当時。今は和食)しかなく、あたしとはまことに相性の良くない料理であったこともあり、現地事情通より事前に教えていただいていたこの食堂に繰り出したものです。最初の訪問では「様子でも見てみるか」という感覚でしたが、二度目からは主客転倒しこの食堂に行きたいがために沼津倶楽部に予約を入れていました。要するにファンの域に到達しているのでしょう。
この店屋はもともとは干物屋が本業だったのでしょうか。何年か前に食堂というか寿司屋というか居酒屋というか、ともかく沼津の魚介を使った旨いもの屋になり、評判になったそうです。事実、時期にもよるけれど1~2週間前程度では予約できなかったこともあります。寿司は江戸前原理主義な方には向かない海鮮寿司ですが美味しいものは美味しい。寿司以外の各種料理も実にけれんみのない、真っ当な味。日本酒は銘酒処ですから、地元銘酒がずずいと揃っています。飲めない人はかわいそう……かと思うけれど、美味しい白飯をわしわしと合せるのも、体力が許せば幸せの形のひとつ、ではあります。あたしは……飲みたいし食べたいと、毎度懊悩してしまいます。 ぱりっと焼かれた魚の皮目にえいやっと箸を突き立てるとき、あるいはふっくらしっとりとした身をほおばるたびに。ああ、もう、もう。ある種の官能の極致に到達していると書いたら言いすぎでしょうか。
美味しさも去ることながら、あたしが声を大にしてお伝えしたいのは、この食堂の方たちがセミリタイアしたらしき大親父さんや板長さん、女将さん、そして若手の給仕人たちに至るまで実に目が行き届き、気持ち良く応対してくれることです。この価格帯、この業態で、他にこのように気持ち良く楽しめる食堂を知りません。
常々、外食するにあたって緊張を強いられる店屋は不得手だと思い極めていますので、少なくともあたしにとってはここは沼津に顕現した楽園なのです。次の給料日くらいまで余韻の続く幸せはそうあるものではありません。
なお、ランチタイムは予約不可で並ばなければなりません。仕方のないことではありますが、普段仕付け糸程度の忍耐心しか持ち合わせていないあたしでも、翌日のランチタイムにはいそいそと並んでいます(しかもよろこんで! このあたしが!!)。
……しかし、最後に訪問してから随分と間が空いています。また小舟で楽園に行きたいです。