26回
2024/10 訪問
塩も煮干しも都内トップクラスの美味しさだけどやっぱり醤油が別格(#中華そばしば田)
中華そば しば田
(東京都狛江市/最寄駅:狛江)
●特製中華そば(鶏チャーシュー) 1680円
狛江移転後5回目の訪問。平日の閉店間際の19時55分に到着して5人待ち。人気行列店ながら基本的に早仕舞いはなく20時までに並べば食べられる安心感も重要なポイント。
醤油(細麺)→塩(太麺)→煮干し(太麺)→醤油(太麺)と続いたので、初心にかえって醤油(細麺)をチョイス。やっぱり細麺の方がスープとの一体感があるな。滑らかな麺肌ですすり心地も抜群。一般的な中華麺よりやや長めに切られていて、スープをたっぷり持ち上げる。
タレに使う薄口醤油や濃口醤油や白醤油、たまり醤油、再仕込み醤油など日本各地の各地から厳選した9種類の醤油をブレンドしている。生醤油のまま仕入れて、店主自ら火入れして、醤油の香りが最高潮になったタイミングを見極めて火を止めるというこだわりぶり。
スープは3種類の地鶏をベースに、合鴨の脂と銘柄豚のモモ肉を加えて丁寧に煮込んだ薄濁りのスープ。タレには魚介の旨味も溶かし込んであり、重層的な旨味を演出している。香ばしい鶏油(チーユ)もたっぷり浮かんで、淡麗系ラーメンとはいえ、あっさりしすぎない満足度が高い味わい。
2024/10/23 更新
2024/10 訪問
塩も煮干しも都内トップクラスの美味しさだけどやっぱり醤油が別格(#中華そばしば田)
中華そば しば田
(東京都狛江市/最寄駅:狛江)
小田急線 狛江駅から徒歩1分、駅沿いの側道をそのまま進んだ先にあるコニュニティーセンター「泉の森会館」の1階に9月24日(火)に移転オープンした「中華そば しば田」。
調布市若葉町の成城富士見通りに沿いで2013年創業。最寄駅の京王線・仙川駅からは徒歩15分以上離れた立地ながら、創業以来行列が絶えることがなく、一時期は食べログ点数★4.0超えで、日本全国のラーメン店で一位に輝いていたこともある。
超人気店の移転ということで、ラーメンファンの間で話題となり、移転オープンから2週間ほど経ったこの日も平日ながら大勢の行列ができている。夜18時30分頃に訪問し、約25人の行列。50分ほど並んで店内着席。
店内入口に券売機あり。メニューは中華そば(1200円)、塩そば(1200円)、煮干しそば(1200円)の三本柱で、味玉やわんたん、特製など各種トッピング付きのラインナップ。麺は細麺と太麺が選べる。
●特製中華そば(豚チャーシュー) 1680円
移転後4回目の訪問で、醤油(細麺)、塩(太麺)、煮干し(太麺)と一巡したので、醤油の太麺をチョイス。塩も煮干しも都内トップクラスの美味しさだけど、やっぱり醤油は別格だ。醤油のコクと深み、鶏の旨味、香り、全てが至高。
麺は細麺、太麺とも自家製麺。細麺は滑らかな喉ごしでスープとの一体感があり、太麺はもぐもぐと麺をよく噛むので小麦の味を楽しめる。個人的には太麺の方が好みかな。
トッピングのチャーシューは豚バラと豚肩ロースが1枚ずつ。特製トッピングで豚モモのチャーシューと味玉1個、ワンタン2個が追加。豚バラと豚モモは燻製の香りがたまらない。ワンタンは餡を丸く包んだてるてる坊主型で、餡はしっかり肉の旨味があり、ツルツルの皮の舌触りも絶妙。
●炊き込みご飯 200円
炊き込みご飯はいつもは昼で売り切れてしまうことが多いが、この日はたまたま夜まで残っていた。醤油ダレで炊いた炊き込みご飯は醤油の旨味や深みのあるコクをダイレクトに味わえる。たっぷりの切り落としチャーシューに加えて、刻んだ椎茸も入っていて、醤油(グルタミン酸)と椎茸(グアニル酸)の旨味成分の相乗効果が楽しめる。
2024/10/23 更新
2024/10 訪問
「煮干しそば」は煮干し専門の有名店と比較しても遜色ないクオリティ(#中華そばしば田)
中華そば しば田
(東京都狛江市/最寄駅:狛江)
小田急線 狛江駅から徒歩1分、駅沿いの側道をそのまま進んだ先にあるコニュニティーセンター「泉の森会館」の1階に9月24日(火)に移転オープンした「中華そば しば田」。
調布市若葉町の成城富士見通りに沿いで2013年創業。以前の店舗は駅から遠い立地ながら、行列の絶えない人気店で、「TRYラーメン大賞」や「ラーメンWalkerグランプリ」など、ラーメン専門誌でも毎年のように受賞歴を誇り、都内屈指の名店としての地位を確立してきた。
「食べログラーメン百名店」は2017年から7年連続選出の食べログの点数が★4.0を超えたお店がノミネートされる「食べログアワード」(The Tabelog Award)でも2020年、2021年で「Bronze」を受賞している。
そんな超有名店が今回駅近に移転リニューアルしたということで、ラーメンファンの間で話題となり、移転初日から連日長い行列ができている。この日は移転から一週間後の平日夜18時40分頃に訪問。約20人の行列で40分ほど並んで入店。
店内入口に券売機があり、メニューは中華そば(1200円)、塩そば(1200円)、煮干しそば(1200円)の三本柱で、味玉やわんたん、特製など各種トッピング付きのラインナップ。麺は細麺(切り刃24番使用)と太麺(切り刃16番使用)が選べる。
●特製煮干しそば(豚チャーシュー) 1680円
移転後の3回目の訪問で煮干しそば(太麺)をチョイス。「しば田」の煮干しそばを食べるのは仙川時代の2015年以来だ。
大量の煮干しを使用し、濁らせないように丁寧に旨味を抽出した魚介スープ。スープは透き通っていたクリアな見た目だが、煮干しの香りと力強い旨味とともに独特のビターな風味も感じる。
煮干し本来の味を邪魔しないよう、醤油ダレを中華そばの半分程度にし、香りの高い白醤油を使っているそうだ。煮干しラーメン専門の人気店と比べても遜色ない出来映え。
中華そば(醤油)と塩そばは丸鶏を使った鶏清湯スープだが、鶏も煮干しもどちらも素材の味の活かし方をよく研究している。地鶏はまろやかな旨味、煮干しはシャープな苦味と、それぞれ味の方向性として正反対のある素材を、どちらも遜色なくハイクオリティな一杯まとめ上げるセンスはさすがだ。
2024/10/23 更新
2024/09 訪問
醤油の名店として有名だが塩も甲乙つけがたい美味しさ(#中華そばしば田)
中華そば しば田
(東京都狛江市/最寄駅:狛江)
小田急線 狛江駅から徒歩1分、駅沿いの側道をそのまま進んだ先にあるコニュニティーセンター「泉の森会館」の1階に9月24日(火)に移転オープンした「中華そば しば田」。
調布市若葉町の成城富士見通りに沿いで2013年創業。最寄駅の京王線・仙川駅からは徒歩15分以上離れた立地ながら、創業以来行列が絶えることがなく、一時期は食べログ点数★4.0超えで、日本全国のラーメン店で一位に輝いていたこともある。
超人気店の移転ということで、ラーメンファンの間で話題となり、移転オープンから4日目となるこの日も平日ながら大勢の行列ができている。夜18時40分過ぎに訪問し、約20人の行列。40分ほど並んで入店。
店内入口に券売機あり。メニューは中華そば(1200円)、塩そば(1200円)、煮干しそば(1200円)の三本柱で、味玉やわんたん、特製など各種トッピング付きのラインナップ。麺は細麺(切り刃24番使用)と太麺(切り刃16番使用)が選べる。
●特製塩そば(豚チャーシュー) 1680円
前回中華そば(醤油)の細麺を食べたので今回は塩そばで太麺をチョイス。
3種類の地鶏を使ったスープは清湯(チンタン)と白湯(パイタン)の中間ぐらいの薄濁りで、鶏の旨味をしっかり抽出している。さらに魚介出汁を効かせた塩ダレを合わせて、中華そば(醤油)とはまたひと味違った重層的な旨味。
見た目はあっさりした淡麗系ラーメンに見えるが、鶏油(チーユ)もたっぷり浮かせてあってコクが深く、食後の満足感も高い。「醤油の名店」と言われるけど塩そばも絶品だ。
太麺はランダムなちぢれがスープによく絡み、もっちりとしたコシが楽しめる食感。滑らかで喉越しのよい細麺と異なり、もぐもぐと噛んで味わうことで小麦の香りや甘みが口の中に広がる。
お持ち帰りの「お土産切り落としチャーシュー」(400円)も購入し、自宅に帰ってからビールのおつまみに。豚チャーシューの端っこの切り落としが真空パックになっている。一袋約180gもあって食べ応え抜群。
2024/10/15 更新
2024/09 訪問
仙川の名店「中華そば しば田」が狛江駅前に9月24日移転リニューアルオープン(#中華そばしば田)
中華そば しば田
(東京都狛江市/最寄駅:狛江)
小田急線・狛江駅から徒歩1分、改札を出て左手の北口から左に曲がり、駅沿いの側道をそのまま進んだ先にあるコニュニティーセンター「泉の森会館」の1階に9月24日(火)に移転リニューアルオープン。
「中華そば しば田」は調布市若葉町の成城富士見通りに沿いで2013年創業。最寄駅の京王線・仙川駅からは徒歩15分以上離れた立地ながら、創業以来行列が絶えることがない人気店。
「食べログラーメン百名店」は2017年から7年連続選出。食べログの点数が★4.0を超えたお店がノミネートされる「食べログアワード」(The Tabelog Award)でも2020年、2021年で「Bronze」を受賞している。
その他、「TRYラーメン大賞」や「ラーメンWalkerグランプリ」など、ラーメン専門誌でも毎年のように受賞歴を誇り、都内屈指の名店としての地位を確立している。
店主の柴田貴史さんは、元々音響関係の仕事をしていたが、大好きなラーメンを仕事にしようと一念発起し、「麺屋武蔵」に入社。修業時代に町田にあった「69'N'ROLL ONE」(現在は兵庫県尼崎市に移転)の鶏と水だけで作った醤油ラーメン(2号ラーメン)を食べて衝撃を受け、「醤油が主役のラーメンを作ろう」と気持ちが固まったそうだ。
その後、自身のラーメンに対する幅を広げたい思いから、様々な限定ラーメンを変幻自在に提供していた吉祥寺の「音麺酒家 楽々」で修業。当時から醤油ラーメンで独立したいという思いがあったが、色々な種類のラーメンを作れた上でシンプルなものを突き詰めていく方が職人として成長できるという思いがあったそうだ。
2013年に「音麺酒家 楽々」の閉店を機に独立し、調布市若葉町で「中華そば しば田」を開業。駅から遠い立地とは言え、その旨さを聞きつけたラーメンブロガーや評論家が絶賛し、クチコミも一気に広まって、連日大行列の日々に。
お店の前の行列が歩道を塞いでしまい交通の妨げになるという警察の指導もあり、一時期は土日を定休日にして、平日のみ営業するほどの人気店となった。
元々店主の土地勘のある狛江周辺でも物件を探していたそうだが、今回タイミングよく狛江駅の近くで以前「つきじ天六」という天ぷら屋が営業していた場所が空き、移転を決めたそうだ。
店舗のレイアウトは天ぷら屋の時代と変わらず、カウンター8席、6人掛けテーブル2卓の合計20席。仙川時代の店舗を比べると倍以上の席数があり、広々とした空間。
今回超人気店の移転ということで、ラーメンファンの間では話題となり、移転オープン初日のこの日は平日ながらお昼のピークタイムには50人を超える行列ができたそうだ。
仕事終わりの19時45分頃に訪問したが、この時間帯でも20人ほどの並び。30分ほど並んで入店。夜営業は20時までとなっており、20時までに列に並んでいれば案内可能だそう。行列店ながら基本的に早仕舞いがなく営業時間内に並べば必ず食べられる安心感も重要なポイント。
メニューは中華そば(1200円)、塩そば(1200円)、煮干しそば(1200円)の三本柱で、味玉やわんたん、特製など各種トッピング付きのラインナップ。麺は細麺(切り刃24番使用)と太麺(切り刃16番使用)が選べる。仙川時代は太麺は夜限定だったが、今回の移転リニューアルに伴い終日選択可能になっている。
●特製(鶏チャーシュー)中華そば 1680円
「醤油フェチ」を自称する店主は、日本各地の蔵から生醤油のまま仕入れて、自ら火入れするほどこだわりぶり。醤油のポテンシャルを最大限に引き出す為、醤油の香りが最高潮に達した瞬間を店主自ら見極めるそうだ。
タレは薄口醤油や濃口醤油や白醤油、たまり醤油、再仕込み醤油など日本各地の各地から厳選した9種類の醤油をブレンドし、店内で火入れしている。ブレンドの分量だけでなく、火入れの時間や温度によっても出来上がりの状態が変わる上に、生醤油は同じ銘柄の醤油でも微生物の発酵の状態によってブレがあるため、毎回微調整が必要なとても繊細な作業なのだそう。
スープは3種類の地鶏をベースに、合鴨の脂と銘柄豚のモモ肉を加えて丁寧に煮込んだ薄濁りのスープ。タレには魚介の旨味も溶かし込んであり、重層的な旨味を演出している。
スープに浮かべる鶏油(チーユ)も鴨脂や鶏の首皮から抽出した自家製。鶏だけでなく鴨の脂も入っているので、まったりとした口当たりとまろやかな甘みがあり、芳醇な醤油スープと相性抜群。スープに浮かぶの油の量はかなり多いが、さらりとした舌触りでしつこくなく、逆にこのぐらい油がないと醤油のコクが十分に引き出されない。
自家製麺のストレート麺はやや柔らかめ茹で上げることで独特のしなやかさがありスープとの一体感を生んでいる。滑らかな麺肌で喉ごしがよく、やや長めに切られているのでスープをより多く口に運んで余韻を楽しめるようになっている。
食べ応えのある大判のチャーシューは、低温調理の豚ロースと窯焼きで香ばしさを加えた豚バラの2種類。以前は豚モモの窯焼きチャーシューがデフォルトで豚バラは特製トッピングのみだったので、ここは移転に伴う変更点。
特製(+480円)は基本のラーメンには入らない豚ももチャーシュー、もしくは鶏チャーシュー1枚とワンタン2個、味玉追加。ワンタンは餡を丸く包んだてるてる坊主型で、餡はしっかり肉の旨味があり、ツルツルの皮の舌触りも絶妙。
麺、スープ、トッピングと全てにおいて隙が無いハイクオリティの一杯。 仙川時代の2015年に初めて訪問して以来、合計10回目以上に訪問しているが、いつ来ても安定したクオリティで、常にスープ、麺、トッピングのブラッシュアップを続けていて、年々洗練された深い味わいに進化している。
2024/12/25 更新
中華そば しば田
(東京都狛江市/最寄駅:狛江)
●特製中華そば(豚チャーシュー) 1680円
●炊き込みご飯 200円
小田急線 狛江駅から徒歩1分、駅沿いの側道をそのまま進んだ先にあるコニュニティーセンター「泉の森会館」の1階に9月24日(火)に移転オープンした「中華そば しば田」。
調布市若葉町の成城富士見通りに沿いで2013年創業。最寄駅の京王線・仙川駅からは徒歩15分以上離れた立地ながら、創業以来行列が絶えることがなく、一時期は食べログ点数★4.0超えで、日本全国のラーメン店で一位に輝いていたこともある。
狛江駅前に移転してから1ヶ月ほど経過したが、連日行列が絶えず、この日は平日の18時20分頃に到着して約15人待ち。30分ほど並んで入店。
店内入口に券売機あり。メニューは中華そば(1200円)、塩そば(1200円)、煮干しそば(1200円)の三本柱で、味玉やわんたん、特製など各種トッピング付きのラインナップ。麺は細麺と太麺が選べる。
今回で狛江移転後6回目の訪問。醤油(細麺)→塩(太麺)→煮干し(太麺)→醤油(太麺)→醤油(細麺)→醤油(細麺)と直近3回連続で醤油をチョイス。
昔ながらのあっさり鶏ガラ醤油ラーメンの延長線上にあるような味わいだが、スープ、麺、油、チャーシュー、メンマ、ネギと個々のパーツのクオリティが素晴らしくハイレベルで、全体のまとまりもある。
味のバランスも絶妙で、舌で感じる旨みだけでなくスープの鶏の香り、タレの醤油の香り、チャーシューの燻製香と香りの重ね方も秀逸。
さらに素晴らしいのは何度来ても味のブレが一切なく、これだけの高いレベルを安定的に維持していること。名実ともに東京を代表する名店。この神かがった一杯をたった30分並ぶだけで食べられるのは本当に幸せだ。