5回
2018/01 訪問
冬のプリズマは白トリュフが主役
今回は初めての冬訪問ということで、白トリュフがセンターど真ん中。
ホワイトアスパラのヴァポーレとホタテのインペッパータは、スキレット鍋で蒸し焼きにしたホワイトアスパラと、ホタテをソテーしたものをスープ仕立てにし、胡椒をきかせたもの。ホワイトアスパラの苦味・エグみが案外よろしくアクセントになっており、印象に残ります。
こちらのパスタは相も変わらぬ絶品具合。トマトのタリオリーニとか、普通の料理かと思いきや、旨味しっかりで、基礎体力の高さを感じます。
ラビオリと白トリュフも、華やかなトリュフの香りに牛肉がしっかり詰まったラビオリのマッチングに間違い無し。
メインの鹿も穏やかな火入れでなめらかなテクスチャ。プリズマはモダンイタリアンの方面だと思いますが、クラシックな美味しさもしっかり残っていて良いです。
今回もブレない美味しさ。席の間もゆったりしており、落ち着いて食事ができる素晴らしいレストラン。
フルーツトマトと燻製ブラータのとルティーナ
アジのアフミカートとフィノッキオのムース
ロワールさんホワイトアスパラのヴァポーレと帆立貝のインペッパータ
トマトのタリオリーニ
キアーナ牛とちりめんキャベツのラビオリと白トリュフ
リキュール・ストマティコのグラニータ
厚岸産 仔鹿のアロスト バローロビネガーソース
ミカンとカンパリのエスプーマ
白トリュフの箱
プティ・フール
2018/02/08 更新
2017/07 訪問
今年も最高
なんだかんだ都下好きなレストランの上位に入るプリズマ。年に1回の定例訪問。
今年は更にシンプルに、更に完成度が高くなっていました。
アカイカの炙りはウイキョウのサラダで食感を添え、ラードのシートで旨味を倍増し。最近、魚介類に肉類の旨味を付加する手法をよく見かけますが、大好物です。この時期定番の鮎のコンフェトゥーラ、赤ワインのタリオリーニは相変わらず素晴らしい完成度。
肉類の火入れもバッチリで、同席者が頼んだ鶏は耐熱フィルムでローストして、シットリ柔らかな火入れ。乳飲み仔牛のカツレツも、噛むごとに流れる肉汁がとても美味です。
全体的に塩梅がとても好みで、細かい酸や苦味の使い方がとても効果的です。
青トマトのスプーマとブッラータチーズ
白アスパラガスの温かいムースとズワイガニ
軽く炙ったアカイカとウイキョウのサラダ、ラードのフィルム
天然鮎のコンフェトゥーラ
赤ワインとキャビアのタリオリーニ
ジロール茸のリゾット 黒トリュフのソース
グラッパのグラニテ
鶏のフィルムロースト
鶏のフィルムロースト
乳飲み仔牛のカツレツ
スイカと香草風味の泡
ババと梅
プティフール
2017/09/17 更新
2016/08 訪問
キッチンワンオペ最強伝説
最近、ペレグリーノといい、ここといい、こだわるシェフが一人でキッチンを回すオペレーションのお店が多いですね。
ここはフロアは奥様がいらっしゃるので、実質ツーオペだけど…ワンオペにありがちなやたら提供までに時間がかかることもなく、テンポよく2時間半。
郷土色が強くなくて、モダンなんだけどもしっかり美味しさがついてきてる素晴らしいコース。
名物は赤ワインのタリオリーニ。赤ワインと何かのフォンを煮詰めて作るんだろうけど、しみじみ深い美味しさ。奇をてらった料理じゃないんだけど、直球ストレートでこのシェフにしか出せないお味で、ホント好き。
トマトのジュレと生ハムのムース
イカ墨とポテトのスフレ
毛ガニとサフランライスのサラダ仕立て
天然鮎のコンフェトゥーラ
赤ワインとキャピアのタリオリーニ
フルーツトマトのラビオリ
丹波牛のビスティッカ
スイカと香草風味のスプーマ
プティフール
2018/08/28 更新
5回目か6回目の訪問。
今年も鮎のコンフェットゥーラと、赤ワインのタリオリーニが食べられた。赤ワインのタリオリーニは世界で一番フォトジェニックなパスタだけど、それだけじゃなくて甲殻類の旨味がしっかりきいており、人生ベストパスタの1つです。
コンフェットゥーラは今年はオクラを加えて、ネバネバで攻めて来ました。
今回はサービスを務める奥様のワインペアリングのセンスもピカピカに光っており、「あーこれこういうワインほしいなぁ」っていうところにピッタリあわせてくる感じが素晴らしかった。
メインは鳩をチョイスしたんですが、鳩の癖が旨味にビタンと転化されていて、完全にプロのお仕事。内臓のソースも臭みなく、それまでの軽やかなお料理を受け止めるような、しっかりとクラシックに根を下ろしたお料理でした。
定番料理も有りながら、少しずつの変化を感じられる。定点観測したいお店です。