Sariこと熊太郎さんが投稿した豊平館 宴会部(北海道/中島公園通)の口コミ詳細

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食ヲ好ム者必ズシモ味ヲ好ム者ニアラズ味ヲ好ム者必ズシモ味ヲ知ルモノニアラズ英雄色ヲ好ミ食通色ニ狂フ 

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Sariこと熊太郎 (北海道) 認証済

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掲載保留豊平館 宴会部中島公園通、中島公園、山鼻9条/フレンチ、日本料理、カフェ

1

  • 夜の点数:5.0

      • 料理・味 4.2
      • |サービス 5.0
      • |雰囲気 5.0
      • |CP 4.2
      • |酒・ドリンク 3.4
  • 昼の点数:4.2

    • ¥4,000~¥4,999 / 1人
      • 料理・味 4.2
      • |サービス 4.2
      • |雰囲気 4.2
      • |CP 4.2
      • |酒・ドリンク 3.4
1回目

2012/03 訪問

  • 夜の点数:5.0

    • [ 料理・味4.2
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP4.2
    • | 酒・ドリンク3.4
  • 昼の点数:4.2

    • [ 料理・味4.2
    • | サービス4.2
    • | 雰囲気4.2
    • | CP4.2
    • | 酒・ドリンク3.4
    ¥4,000~¥4,999
    / 1人

北海道を代表する「圧倒的(笑)クラシックメゾン」

~~~~改装工事中~街中で営業(居酒屋)しとりまつ~数年お待ちを~~

御献立

第一 チキン ソツフ
 二 タラ サカナ
 三 トリチヤツフ ヘテホア イモ
 四 シカ デプロ サンヒレニヨ 同
 五 カモノ ニモノ アラビス 同
 六 シカ ロース イ(ト)マト イモ
 七 白鳥 ロース ビンズ 同
 八 ヘム コール サラダ

大菓子
アイスケーレン
フロンケッキ ゼリ
ヅヤミタヅ
小菓子 六通
カヘー
タバコ
パーン

サンパン セリ ブドー ビール

明治10年ブルックス着任歓迎会 のメニュー 料理長は北海道開拓に当たる「お雇い外国人」 ケプロンの お抱え料理人で横濱から来札した渡邊金次郎氏(料理写真は最後尾=時計台に再現保存されている)

これに先んじ明治9年 札幌農学校教頭として有名なクラークが来札したが その教え子でもあり農業化学・植物学のデヴィット・ペンハロー(後に教頭)も来札し その招きにより明治12年 東京で修行した少壮料理人 原田伝弥氏が来札し ペンハロー家の料理番に加え洋食が奨励されていた農学校の賄いも受け持った(集合写真右端が原田夫妻) 翌13年 原田氏は本格的西洋料理屋「魁養軒」を北1条西2丁目に開業した ビリヤード台も有す本格グランメゾンであり「お雇い外国人」高級官僚・豪商紳士らの玉突きの音が絶えなかったとのこと
一方 開拓使は米国人(映画北の零年に登場した元米国農務省長官エドウィン・ダンも→我国の大恩人で畜産の祖 真駒内に記念館あり) 達の為 そして北海道開拓の公式ゲストハウスの必要性から開拓使の手で豊平館はホテル、ダンスホールとして建設されたのである(落成1880年)

北海道の粋を集めた歴史的建造物であり 現在も復元工事を受け素晴らしい状態にある
建設時は大通に面した西1丁目にあったが昭和32年に中島公園内に移築された
最初の公式宿泊者は北海道に行幸された「明治天皇」陛下であり 原田伝弥氏が初代総司厨長となったのである

料理は当然に和洋ともに最高水準の維持が企図され 鴨 白鳥 鹿 鱈 北海道の素材を古くから生かされてきた 
蛇足だが歴代料理人に街場ビストロの祖?とも言える「北のいりえ」を創業した方もいらっしゃる(現在一部メニューは「雪印パーラー」に継承されている) こちらは最後までガス・電気を使わずストーブ調理であって、昭和後期まで営業され筆者も3度ほど食事した経験がある。 

経営は今で言う「業務委託」の魁として運用は民営下賜となり 料理長も原田氏~杉山氏と代々現在まで世襲継承されている
勿論その間 工夫 改良は行われてきたが 基本的には明治初頭から直系継承されており その点でも非常に希少なレストランなのだ 従って戦前の超高級料理の面影を残し 知る限り最も古典的昇華されたフレンチであろうか ルーツはエスコフィエが生きた時代よりも古く 日光かなや様 よりは流石にヌーベルだが 笑 横浜ニューグランド様よりも古式?な印象か?笑 (フランス料理自体エスコフィエが体系化確立したとの立場に立てば こちらは明治米国式西洋料理が継承されたと言うべきかもしれないが(笑)

昭和9年札幌グランドホテルが開業した際 贅沢ではあったものの「漸く一般市民の口にも洋食が入るようになった」と喜ばれたそうである 当館は昭和になっても破格の格式でそうそう利用は限られた一部社会的上流層のみだったことを窺い知る 戦後はGHQ接収時期はあったものの 移築後は主に市営結婚式場として利用された 

高品位なクラシックフレンチのフルコースは招待制披露宴用特別メニューとして現在も継続されており食すことは可能(ただし両家に招待されるか自分が披露宴を行う必要がある 笑)
もっとも たまに 記念日やクリスマスに一般公開営業されたこともあり 招待されなくても食す機会は少ないがあったのだ(当然逃しませんですた うっしっし)

現在 札幌には他の結婚式場も沢山開業したためなのか 披露宴以外の営業も久方振りに始まった 完全予約制完全個室である
一週間前までに電話申し込みすれば まるで王侯貴族 古の皇族のような調度 雰囲気 サーヴィスを受けられるのだ
料金は 最上コースでは1人3万+飲み物+サーヴィス料+室料(建物・部屋などハードは現在も公共施設であるため使用料が課徴されるのだ)が掛かり バエレンタルさえ超えて札幌いや北海道最高級最高額の一店ではあるが ランチは4千円少々のコースも用意されている

現在 一般公開は和洋折衷メーニューのみとなっている 皿ごと和洋組み合わされ 全く奇をてらわないオールドスタイルであり 恐ろしく古典的ではあるが上品なお味 シャンデリアの下で頂き カラトリー 調度 雰囲気 最高であると思ふ

なお夏場の日中 正面玄関前でガーデン 1階でカフェ営業もあり 名物の中島パフェ カジュアルな料理が供されており 内部の見学も可能(火曜金曜はレストラン営業の無い見学設定日)

http://www.hoheikan-sugiyama.co.jp (レストラン 民間 HP)
http://www.hoheikan.com/index.html(建物 公共 HP)→現在改修工事中のため休止中

ペンハロー(David Pearce Penhallow 駝宇伊津津度比弁波郎)
 アメリカ人 1854(安政元)年~1910(明治43)年 アメリカ合衆国メイン州生まれ マサチューセッツ農科大学卒業 札幌農学校外国人教師
 1876(明治9)年に開学した札幌農学校の外国人教師として5年間にわたって在籍 札幌農学校本草学・化学・英学担当教授として赴任。1878(明治11)年に教頭に任命 学生の教育と管理運営に寄与した 学生時代には,マサチューセッツ農科大学の最初のスポーツクラブ(ベースボール部)を創設し 自ら内野手として活躍 札幌農学校赴任後は 学生の課外活動を奨励し,ベースボール・陸上競技を伝えた 札幌農学校は日本の高等教育機関における近代スポーツ導入の先駆的役割を果たし1878(明治11)年6月1日ペンハローの発案により,「第1回札幌農学校遊戯会」を開催した(北大HPより) 現在でも北大で活躍した運動部 サークルに対して「ペンハロー賞」が授与されている

(追記)
キタラhttp://www.kitara-sapporo.or.jp/でマチネーの帰り噂のカフェ利用
ガス灯は電線が這い 暖炉は点火無いが 笑 それでも建物は魅力
個室のディナーとは勿論違って 弘前あたりでよくあるような 古(いにしえ)洋館での軽食で高級感はそうないが 白カレー 牛カレーは魅力的で
それほどポーションがないこの2品連続で甘めな道産ワイン?をあわせると
実に魅力的なコースのようでありまする ベシャメル 海鮮 ちょい固いがバターの香りのケースにはいった ややクミンの効いたドリアというべき白カレー 柔らかく煮込まれた牛肉と素晴らしい手作り感のオールドスタイルの牛カレー どちらも唸るうまさ なんというか建物に合致したお味 時代遅れであるがかえって新鮮かも ちょい席は狭い感じもあるが価格的な満足感は十分だったわいな 嬉!

評価 (夜正餐)★★★★★   味★★★★(和★★★★★ 仏★★★☆)
    (昼1階カフェレストラン) ★★★☆   味★★★★(白カレー+黒カレー+道産ワインやや甘)

昼のカフェ利用と 予約の個室利用では全く格が異なります
 
また再訪 へへへ
キタラでコンクールの途中 ランチへ! うわさの全国制覇のコンブ漬けビーフいただきました
カニ味の強烈なキッシュ イタリアンなサラダ 昔風味のイクラ 良好な本マグロ  お手軽なカフェ利用も ★アップですな
個室ディナー なんかイベントつくって 予約しなければ!!! うっしっし

  • 本稿全て写真フリーサイトから提供

  • 左 招待制披露宴専用仏蘭西料理 右 和洋折衷正餐献立 本写真運営会社宣伝用提供

  • 初代料理長夫妻(右二人)北大図書館蔵

  • ペンハロー教授(右) クラーク(左)ダン(中)

  • 時計台に残る130年前のコース料理再現

2014/03/21 更新

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