この口コミは、Sariこと熊太郎さんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。
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昼の点数:5.0
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¥15,000~¥19,999 / 1人
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料理・味 5.0
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|サービス 3.4
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|雰囲気 3.4
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|CP 5.0
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|酒・ドリンク -
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[ 料理・味5.0
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★★奉祝★★ミシュラン2つ星オメデトウございます!★★嬉!驚!感動!まさに「利休好み!」北の大地にこれほどの圧倒的水準の料理が・・・・何故に帯広に存在してるのか?!
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イメージです
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2016/11/05 更新
完全貸切といいますか僕チソのために店を空けて待っていてくださいました 深謝
久しぶりに料理で感動しましたし いい意味で勉強にもなりました
どうしてこれほどのお料理が帯広にあるのでしょうか?周辺 いや半径300キロ内でのレストランでは全く別次元 別格
至高というのはこちらの皿の上のもの達のことを指すのでしょうか
素晴らしい素材 珍なものは無いですが 旬の最高水準が並びました 先付 八寸 お向こう 見事なり! 正に口福
旨すぎは天恵に唾する など皆無 ぎりぎりの 抑えられた しかし優美な 素晴らしい出汁
ノンアルコールビールを注文し後悔 ホップの苦味が全く影響しまくる程に 繊細無比なのです これ程 高みを極めているものとは う~ん
正に幽玄
凄い技術 包丁は未経験の域 全ての和洋中 寿司屋さんでもこれほどのは見たことはない
しかし 例えばhttp://u.tabelog.com/sari0010011/r/rvwdtl/367511/さんのように 高度な技量を全面に散りばめたアクロバティックな料理は皆無
芸術分野の全てが表現のために奉仕するのが技術であるように ここは技とは 結果としてのお味のためのあくまで裏方であり 土台 基礎であって 見せびらかすモノではないとの境地 実際 素人目にはわからないさりげなさ 判る方が見れば驚嘆するものではあるのだが
器は料理の衣服 一品ごとに供される料理達は趣味の良い美術展覧会 博物館の陳列品のようなお料理が続く
和乃美学 しかし 皿が勝つことも 品が勝つことも無く 器に料理が盛られて 作品として美しい 見事なものです 全く華美でなく へつらわず 胆力は感じても 侘びさび も残し 実に美意識の琴線に触れますなぁ
正統の中の正統
公家料理をルーツに街場に伝播伝承しひとつの様式となった名店 八新(昭和38年閉店と記憶)の流れを引く 京都祇園「八寸」http://r.tabelog.com/kyoto/A2603/A260301/26002259/ 修行先とし店名を名乗ることを許された暖簾分 いわば免許皆伝がこちら
京都の食材を使うものが京料理ということではなく 手に入る最高の食材を使うのが京料理
野菜は主に京都でとれたものを使う しかしこちらは北海道にある 従ってアスパラなども使う
しかし 素晴らしき熱の加え加減だろうか 料理法としては色どりをとても大切に白いものは白く青いものは青く仕上げる 結果 薄味になるが この加減が凄い フレンチ和とも最高の店を選択すべく行動を続けてきた積りだったが・・・・
いままでナニを喰ってきたんだろうかと 自戒の念に 丁度の加減の丁度の細さが違うんだな 日高ペテガリ靴幅リッジどころか
柳刃の刃の上のようだ 凄い
食材の持てる力を最大限引き出すための 少し手を加えるだけ この台詞は随分と聞き覚えがあったが
実際的に これだ!と 経験させていただいたのは 憚りながら ここが初めて
蓋を取ると 香りが 芳醇な芳香を放ち 本来の旨みを披瀝するに先立ち 食材自らが 己の生まれ 生い立ち 育ち 血筋を延々と・・・・・口上を始めるのだ 後半に しじみの味噌汁 蜆の香り 蜆本来のうまみ をこれほど強く抽出しきるとは これも初体験
瞑目して蓋を取っても香りから素材を当てられる 産地の違いが明白に感じ取れる そんな水準
食べ手もこちらの食事によって 一皿 一品 教化され 学ばせていただき 後半は 鼻もきき 舌も鋭敏になるのだろうか
上質の昆布を背景に 余計な雑味は一切なく 水味の上に 信じられない多彩なコハク酸の積層感と 貝肉が波間の風景さえ連想させられる
一杯の味噌椀でさえ まるで一大絵巻なのだ!
絶対に香水臭い女性 ポマード臭い男性もだが 入店してはならない 香りの美学もこの店の場合 別格なのだから
正に無形文化財~食力の無い者に理解共感はいかがなものだろうか・・・・・
例えは悪いかも知れぬが 知り合いから初めての 能楽鑑賞会の招待券を贈られる しかし シテが観世二十六世宗家清和氏とて
素養も無く 学識不足で意味もわからず・・・・ ただ眠くなりにけり・・・涙・・・・・
そういう危惧の感じる 料理であるのだ
殿上人好みである もう一方の本流 嵐山吉兆に代表される商家好みの豪奢絢爛とは無縁 成金趣味皆無でありますな 渋い美学
ただ 蝦夷が島に似つかわしくない水準 孤高の高みにあると思われます
そのためか 極めて鋭敏な感覚と 繊細な鼻 舌 正しい価値観と美意識なくして 理解は難しいかもしれませんな
凄いのだけど 目立たず 判る通人にだけ判ると申しますか・・・・・
帯広の方々は余りに次元が異なり突出しているこちらのお料理を驚かれるのか共感できるのか?失望されるかも 老婆心ながら心配ではあるますが ま杞憂に願います
そこはなめて貰っては困りますな 「魯山人展開催の地」でありますから・・・・
おそらく地元料理水準の向上に良い影響が伝播されること 食べ手の飛躍的食力アップに繋がると信じますな
お味を判りやすく皆さんに伝えると 下卑た例えで一笑でしょうが 海原雄山の美食倶楽部のお味(爆) 料理人が調理場の裏で喫煙しただけであてられ首にされるエピ思い出しました ぎゃ
「利休好み」なんですよ
しかし
店の雰囲気はちとビックラコ
BGM はもっとビックラコ
ミシュラン * * の正統日本料理のイメージなら 獅子脅し に 苔庭 日高連山を借景に 和服姿の仲居さんが・・・・・ 先入感でありますが
なんつうか 街場のちと高級なお蕎麦屋さんか 居酒屋さんのような 失礼(ぺこり)
入り口右手に座敷 入り口向かいにカウンター 御簾のように仕切られテーブル1 右手には茶室のような個室 悪くはないのだけど 緊張感は皆無であります
音楽は 大小鼓に能管というのが最も似つかわしい ならば 羽織袴で正座 背筋を伸ばし・・・・ 店主は最高峰を気軽に召し上がり・・・の思想なのでしょうか
個人的には バッハのブランデンブルク辺りを流していただければなとも・・・ ま 好みでしょうが
ちとお料理とは対極のBGMが意外過ぎで ちとビックラコ ぎゃ
本店? http://r.tabelog.com/kyoto/A2603/A260301/26002259/ で 「ゆったりしたフォームから繰り出す豪速球、そんな京料理です」と先行さんはお書きだが こちらは先代に師事されたのだろうか もっと円熟で「ゆったりしたフォームから繰り出される 極めて遅いストレート しかし 誰も打つことが出来ない」そういう印象
あ~京都までの飛行機代が浮いたべや 嬉 うっしっし
なんとしてでもツボに入った素晴らしき日本酒リストを楽しまない訳にはいきませんね 次回はなんとしても
しかし何時に食べ手の都合での賞味はおそらく無理で お店の空きにあわせて訪帯しなければけない 悩ましいお店でしょうから ははは