5回
2025/05 訪問
「陳麻婆豆腐」と「海老のマヨネーズ炒め」
YouTubeにアップされている「味道」における陳健太郎氏の映像を目にし、無性に「陳麻婆豆腐」が食べたくなった。
圧倒的なビジュアルと花椒の香りが、食欲を強烈に刺激する。痺れ(麻)と辛味(辣)のバランスは絶妙であり、まさに唯一無二の味わい。白飯との相性は言うまでもなく、鉄板の組み合わせといえよう。
今回は「海老のマヨネーズ炒め」も併せて注文した。グランドメニューには記載がなかったが、試しにお願いしたところ、快く対応していただいた。こうした柔軟な姿勢には、心から感謝だ。
海老はプリっぷりな食感で、アスパラガスやエリンギとともに彩りよく盛り付けられている。付け合わせにはベビーリーフが添えられ、細部に至るまで配慮が行き届いている。マヨネーズソースの味わいはまろやかで上品、かつ独自性に富み、見た目にも華やかで、料理としての完成度は高い。さすがは「赤坂四川飯店」だ。
接客もまた丁寧で、ホスピタリティに満ちており、終始心地よい時間を過ごすことができた。
高級中国料理店の中にはコース料理のみの提供に限るところも少なくないが、同店はアラカルトにも柔軟に対応してくれる点がありがたい。
ブランド力、料理の完成度、接客の質、そして品格ある空間。そのすべてにおいて一流の佇まいを感じさせる、まさに名店である。
2025/06/04 更新
2025/04 訪問
伝統の陳麻婆豆腐
約一年ぶりに「赤坂四川飯店」を訪問した。今回の目的は、名物『陳麻婆豆腐』を味わうことだ。
本場・四川の伝統的な味わいに、日本人の味覚への配慮を巧みに融合させた、まさに唯一無二の逸品。
同店の『陳麻婆豆腐』は、豆板醤・一味唐辛子・ラー油という三種の辛味調味料を巧みにブレンドし、複雑で奥行きのある辛さを生み出している。さらに、花椒による痺れ(麻)が加わることで、辛さ(辣)との絶妙なバランスが成立し、味わいに一段と奥深さを与えている。
供された瞬間に立ちのぼる香りもまた魅力のひとつであり、華やかなビジュアルとともに、食欲を存分に掻き立てる。もちろん、白ご飯との相性は言うまでもなく抜群。
前菜には「蒸し鶏の冷菜 葱ソース」を注文した。低温で火入れされた鶏肉は、しっとりと柔らかく、葱の爽やかな風味が良い。口当たりの軽やかさは、前菜としての役割を見事に果たしている。
高級中国料理店では、コース料理のみの提供という店も少なくないが、「赤坂四川飯店」ではアラカルトでの注文にも柔軟に対応しており、利用者にとって大きな魅力の一つとなっている。
サービス面においても隙はない。スタッフは常にフロア全体に目を配り、適時・的確なサービスを提供している。とりわけ女性スタッフの接客は心地よく、しっかりと教育が行き届いていることが窺える。
卓越した調理技術、高品質な料理の数々、洗練された空間、そして行き届いたサービス。いずれをとっても一切の隙がない「赤坂四川飯店」。改めて、名店たる所以を実感する機会となった。
2025/04/15 更新
2024/04 訪問
四川飯店の総本山でいただくハイクオリティな中国料理の数々
旅行最終日のランチに選んだのは「赤坂四川飯店」である。高級な中国料理店の中でも、こちらの店はアラカルトで自由に料理を選べる点が良い。料理はどれもハイクオリティで、スタッフのサービスも非常に教育されており、顧客のニーズに細やかに対応する。まるで高級ホテルのレストランにいるかのような印象を受ける。今回注文した料理は以下の通りである。
- バンバンジー
- はるまき
- 海老のチリソース(寺門ジモンさんver)
- ホイコーロー
- 四川飯店伝統の麻婆豆腐
- 白飯
- 中国茶(ジャスミン)
料理はどれも絶品で、特に海老のチリソースは、寺門ジモンさんが推奨する熟成された豆板醤を使用したことで、味わいが濃厚で私の好みにピッタリだった。
ホイコーローはその調理技術の高さが際立ち、素材の炒め具合や味付けが完璧である。
さらに、四川飯店伝統の麻婆豆腐は、その唯一無二のクオリティで、花椒の風味が際立っていた。
一般に高級中国料理店ではコースメニューが主流であるが、自分の好きな料理を好きなだけ選べるアラカルトの自由さが、個人的には非常に魅力的である。「赤坂四川飯店」はその点で非常に使い勝手が良く、今後も訪れたいと思う店の一つである。
2024/06/09 更新
2024/01 訪問
四川飯店の総本山で伝統の「陳麻婆豆腐」を堪能
「赤坂四川飯店」を1年ぶりに訪れた。四川料理の名店として知られ、最高峰の中国料理とホスピタリティに溢れる接客サービスが特徴である。
四川料理の魅力は、唐辛子の辛さや山椒の刺激、酸味や香味など、様々な香辛料や調味料を用いて深みのある味わいを創出することにある。私はこれが大好物である。
さて、今回オーダーしたメニューは次の通りである。
・バンバンジー
・海老のチリソース
・牛肉のオイスターソース炒め
・黒酢の酢豚
・四川飯店伝統の麻婆豆腐
・中国茶(ジャスミン茶)
どの料理も一級品であり、センスあふれる食器と繊細な盛り付けが印象的だった。高度な調理技術を駆使した料理の数々は、価格以上の満足感を提供する。特に「四川飯店伝統の麻婆豆腐」は唯一無二のクオリティを誇る。花椒の香りが鮮烈で、辛味は抑えめながら、花椒がもたらす痺れが強烈だ。これまで様々な麻婆豆腐を味わってきたが、同店のレベルに匹敵するものはなかった。
故・陳健一氏の魂は弟子たちに受け継がれている。今回の訪問で、素晴らしい料理と接客サービスを体験し、そのことを改めて実感した。
2024/06/09 更新
高級な中国料理店においては、ほとんど例外なくコース料理が主流である。ゆえに、一人での利用には必ずしも適さない。
では町中華かといえば、そうした気分でもない。本格的でありながら王道の四川料理を求めるとなれば、「赤坂四川飯店」に勝る選択肢はない。
料理の質、サービス、店内空間は言うまでもなく秀逸であるが、特筆すべきはアラカルトにも柔軟に応じてくれる点。
休日の夜は比較的訪問しやすく、この日は「黒酢の酢豚」に惹かれつつ、やはり「陳麻婆豆腐」は外せない。白飯の追加はマスト。
まずは、マスターズドリーム(¥1,500)で喉を潤す。ほどなく提供された陳麻婆豆腐は、花椒の香りが鮮烈で、思わず脳裏に「これぞ赤坂四川飯店の陳麻婆豆腐だ」と記憶が呼び起こされる。ビジュアルも圧巻であり、やはり麻婆豆腐においては「赤坂四川飯店」が唯一無二の存在であると、改めて確信した。