3回
2025/11 訪問
鶏の旨みと生揚げ醤油の風味が絶妙な清湯ラーメン
約3年ぶりに「とうひち」を訪問。10時に到着したところ先客3名。開店時間には20名弱の行列。相変わらずの人気ぶり。
「鶏醤油らぁ麺」と「鶏醤油つけそば」をそれぞれ大盛りでオーダーし、別皿で「豚チャーシュー」も追加。
丹波黒どりや秋田比内地鶏のガラ・丸鶏を弱火でじっくり炊き上げたというスープは、表面にうっすらと鶏油が浮かび、見た目はクリア。鶏の旨みが何層にも重なった厚みのある味わいが一気に広がる。醤油はキレがありつつも角が立たず、鶏の出汁感をしっかりと支える設計。
自家製の細麺は、しなやかなコシとつるりとしたのど越しが印象的。鶏チャーシューはしっとりとした火入れ。豚チャーシューは、軽くスモーキーな香りもあり、ラーメンの合間にそのままつまんでも満足度が高い一品。
久しぶりの訪問だったが、記憶のハードルを難なく越えてくるクオリティで、常に行列という評判にも納得。鶏のポテンシャルをとことん引き出した一杯を味わいたい方にはオススメできる一軒だ。
2025/12/01 更新
鶏清湯の魅力を、以前にも増して強く感じるようになっている。
「鶏醤油らぁ麺(¥1,300)」のスープは、地鶏の旨味を丁寧に抽出した、雑味のないクリアな味わい。鶏油が上品に香り、口当たりは軽やかでありながら、旨味のレイヤーが複層的に広がる。醤油ダレは輪郭がはっきりしており、スープの透明感を損なうことなく全体の骨格を支えている。
麺は細麺ストレートで、しなやかな弾力があり、スープとのマリアージュが見事。チャーシューは豚・鶏それぞれが異なる質感をもたらし、単なる具材としてではなく、構成要素として一杯の完成度を高めている。
端正でありながら、確かな存在感を持つ「上質な一杯」。
「とうひち」が支持される理由を、改めて実感した。