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神谷バー浅草(東武・都営・メトロ)、浅草(つくばEXP)、田原町/居酒屋、ビアホール、洋食
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夜の点数:5.0
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¥2,000~¥2,999 / 1人
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料理・味 4.0
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|サービス 4.0
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|雰囲気 4.0
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|CP 5.0
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|酒・ドリンク 5.0
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[ 料理・味4.0
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| サービス4.0
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| 雰囲気4.0
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| CP5.0
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| 酒・ドリンク5.0 ]
日本最古のバーながら清潔感ある店内でいただく銘酒と洋食は至福の味。
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もつ煮
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カニと大根のマリネ
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チキンバスケット
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サーモンとハム
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野菜ピザ
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クリームコロッケとハチブドー酒(赤)
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デンキブラン
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2014/06/08 更新
日本で最古のバーとして知る人ぞ知る浅草の「神谷バー」。
当時の「バー」ですので、今はちょっとしたモダンな居酒屋として利用できます。
浅草の一等地の交差点において、アーケード付きでレトロながら洗練された美しさを放つ店構え。
現代風の色を持った清潔感のある内装でありながら、
どこか昭和の雰囲気を併せ持った明るくて煌びやかながら控えめな内装にホッとします。
各階で趣の異なる3階立てのお店。
1階は予約不可でしかも並ぶのではなく「空いたら座る」スタイルで、地元客の喋りが異様にうるさいです。
そんな1階も個人的には好きですが、オススメは予約可であまり並ばず居酒屋的に人を連れて楽しめる2階。
3階は割烹として鍋料理など団体客向けだったように記憶しています。
メニューはレトロっぽい洋食メインで、料理数はあまり多くないです。
お酒は魅力溢れるものが多く、このお店発祥の「電気ブラン」をはじめとして様々なジャンルを楽しめます。
●もつ煮 510円
甘めのまったりとした味噌の味付けでいただく、ほんの少し臭みのあるモツ。
これは普通というかあまり印象もなく。豆腐とタマネギが入っています。
●カニと大根のマリネ 610円
さっぱりとした大根と酸味あるドレッシングでいただく、サラダ的なマリネ。
みずみずしいカニがアクセントとなり、大根のシャキシャキした食感もいい感じです。
●チキンバスケット 610円
これは個人的にメチャクチャ好みの味。調味料のごまかしの無い、繊維ある鶏の身がたまらないチキンです。
ケ○タなんか比較にならないほど旨いクリスピー系のチキンで、見た目の明るさがまた食欲をそそります。
ジャーマンポテトでも使われるポテトが2切れ入っており、3人くらいでつまむのに適切。
●サーモンと生ハム 730円
オリーブオイルで味付けした大きめのサーモンと生ハム。
予想通りの味、ではありますがサーモンの味わいがしっかりとしていて刺身的にいただけます。
電気ブランなどのお酒にはこのタイプのメニューが合うと言われています。
●ミックスピザ 780円
ピーマンなどの入った、至って普通のピザ。
なにげに濃厚なお酒ともピッタリくるもので、若い人に限らずオススメできるオーソドックスなピザです。
●クリームコロッケ 710円
これもまた、たまらなく美味しいです。
温かくてフニャッとした衣に包まれた、まろやかなクリーム。2個なのでもっと食べたくなります。
年配の方が多い神谷バーですが、意外にも若者や子どもが好きそうな料理も出てきてワクワクが止まりません。
特に洋食の出来具合は見事で、お酒や歴史の話題先行ではない実力と熱意を持った料理です。
●デンキブラン 260円
このお店発祥として昭和の頃から名を馳せた、ブランデー的なリキュールのお酒。
配合は今でも秘密らしいですが、ブランデーにジン、ワイン、キュラソー、薬草などを混ぜたものだとか。
一般的に「電気ブラン」と称される30度のお酒で、ブランデーの甘ったるさとジンのスッキリした感じが良いです。
●電気ブラン 360円
一般的に「電気ブランオールド」と呼ばれる40度のタイプ。
これもまたストレートでクイッと軽く飲み進めていくのが楽しいお酒。
結構早く酔いが来て、まさに堀木さんの言うとおりです。
●ハチブドー酒 260円
個人的には電気ブランよりも、小さなワイングラスで提供されるハチブドー酒のほうがオススメ。
いわゆるシェリーなどと同じ強化ワインと呼ばれ、アルコール追加添加により糖分を残した甘いワインです。
香りはまさにワインで、まったりとした甘さと14度の適度なアルコール。白と赤があります。
ハチミツを楽しむ熊のような気分で、じっくりチビチビといただくのがたまらなく幸せです。
他にも定評のあるビールもありますし、このお店独自のお酒ワールドを堪能できます。
接客は丁寧という評価が多いですが、ちょっと形式美すぎて堅苦しい気もします。
正装なのはいいですが、もっと気取らずに自然体でも構わないと思います。
意外と沢山食べてお腹一杯になったと思っていながら、3人で会計が7000円台と格安。
一因としては電気ブランなどのお酒のカロリーが高いためだと思います。
店入口の隣にはお酒の販売窓口があり、そちらにもダンディで正装の店員さんがいます。
ハチブドー酒550mlで580円というのはメチャクチャお値打ちだと思います。電気ブランもアリ。
歴史的な話をすると、さらに長くなりますが・・・。
創始者の神谷伝兵衛により1880年(明治13年)に酒屋「みかはや銘酒店」として創業。
江戸時代から明治時代にかけて江戸では醸造業の盛んな三河出身者が多く、
神谷伝兵衛も郷里の三河(今の愛知県)に因んでこの店名を冠したのだとか。
(某国民的アニメの「ちはー三河屋ですー」も三河地方が由来です)
酒屋時代には輸入葡萄酒(蜂印の葡萄酒、今のハチブドー酒)や、
速成ブランデー(今の電気ブラン)を製造、販売していたそうです。
そして1912年(明治45年)に店舗内部を西洋風にして日本初のバー「神谷バー」が登場。
1921年(大正10年)に現在の建物が建てられて、現在に至っています。
また、茨城県の牛久のシャトーカミヤ(牛久シャトー)でワイン、ビールの醸造も行われています。
看板メニューの「電気ブラン」は昭和初期の小説である太宰治の人間失格にも登場します。
2011年に国の登録有形文化財に登録され、東京浅草の歴史そのものと言っていいお店となっています。
【2012年10月07日 定例食事会にて来訪 written by seshimo3】