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食道園 外観
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食道園 外観
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食道園 内観
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焼き台
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調味料セット
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平日セットメニュー 2,800円
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食道園 メニュー
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お箸
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ソウルマッコリ950円で乾杯!
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白菜キムチ600円
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タン塩 1,600円
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セットの卵、ナムル、カクテキ
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セットのカルビ
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料理一覧、すごいことに
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ホルモン 850円
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ホルモン焼きます!
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セットの冷麺(激辛)
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小鉢に取り分けます。
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レシート
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北上川を渡る風が冷たい
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盛楼閣で日本一と言われる盛岡冷麺を堪能して、最後の食道園に向かって歩きます。
北上川を渡る橋は冷たい風が吹き抜けて凍える寒さです。
ゆっくり歩いて15分、盛岡の繁華街を抜けた外れにお店はありました。
20時過ぎの到着で店内は半分以下の入り。
すぐに案内されました。
店頭のウエイティングボードには15名程度の記載があったので、食事時は混雑したのでしょう。
念願の盛岡冷麺発祥のお店です。
しかし、お腹の都合もあり以下のご注文となりました。
本日のご注文
冷麺・カルビ・生ビールセット(平日セット)2,800円
タン塩 1,600円
ホルモン 850円
白菜キムチ 600円
ソウルマッコリ 950円
ジュース 250円
合計 7,050円
メニューがラミネートされたA4裏表の1枚のみ。
家族がどうしても平日セットが食べたい!と言ってきかないので頼みます。
冷麺、カルビ、生ビール、生卵、カクテキ、ナムルが付いたお得なセットです。
冷麺の味は特辛を選択。
セットはドリンク以外はシェアして食べます。
私はJINROのソウルマッコリ、家族はジュース、セットの生ビールで乾杯!
白菜キムチは真っ赤ですが、辛くはなくマッコリに良く合う美味しい味でした。
タン塩は普通に食べやすく美味しかった。
カルビ、ホルモンも見た目通りの美味しい味。
冷麺は見た目では味が判りませんが、焼き肉は見た目と味が大きく違うことはありません。
全部美味しい焼肉でした。
セットのカルビは溶き卵につけてすき焼き風に食べさせるのも面白い。
これも先代の地域に受け入れられるための工夫なのでしょうか?
元祖冷麺は特辛で真っ赤ですが、辛さはそれほどでもなくちょうどいい感じ。
取り鉢をもらってシェアします。
なお、辛さは公式サイトによると次の通りです。
◯特辛(4倍の辛さ)
◯辛口(2倍の辛さ)
◯普通(お勧め)
◯別辛(辛いのが苦手な方・キムチ別盛り)
ここまで3軒の盛岡冷麺を食べてきましたが、さすが元祖、牛スープのうまみ、麺のコシもいうことなく伝統の風格を感じました。
盛岡冷麺を生み出してくれた先代に感謝です。
盛岡冷麺に共通する内容として牛骨のコクのあるスープ、腰のある太目の麺、牛肉チャーシューと辛味別盛が特に印象に残りました。
それと、焼き肉の付けたれが薄めなのも共通していました。
最高の盛岡冷麺ツアーとなりました。
食道園の先代、青木輝人氏は2000年10月2日に永眠されました。
朝日新聞の岩手版には1面トップに大きな紙面を使って、青木氏を悼む記事が載りました。
ぴょんぴょん舎の社長 邉龍雄氏もコメントを寄せています。
以下に引用させていただきます。
2000年10月05日 朝日新聞朝刊 岩手版から引用
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名産の味、盛岡冷麺の祖 「食道園」元店主青木輝人さん逝く/岩手
簡単にはかみ切れないほどコシの強い黄白色の麺(めん)、牛骨などでじっくり煮込んだ冷たいスープ、そしてキムチの酸味と辛み――。「盛岡冷麺」の生みの親が、逝った。創業四十六年の歴史を誇る「食道園」(盛岡市大通一丁目)の元店主青木輝人さんは、八十六歳の誕生日を迎えた翌二日、入院先の病院で安らかに息をひきとった。幼い日に故郷で知った冷麺の味を、北緯三九度線で結ばれた盛岡の地で再現、そして改良し、やがてだれもに愛される「盛岡冷麺」として育て上げた。「麺の街・盛岡」の礎を築いた青木さんを悼み、盛岡冷麺誕生までの秘話を記し、特にかかわりの深かった三人に思いを語ってもらった。
青木さんは一九一四年、現在の朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の咸興(ハムフン)に生まれ、二十三歳で東京に渡った。やがて戦火が激しくなり、盛岡に疎開。幼いころ、毎日のように食べた冷麺のコシの強さとスープの辛さが忘れられず、五四年に「食道園」を開店し、記憶を頼りに「平壌(ピョンヤン)冷麺」を再現した。
洗面器のような器にそば粉を混ぜた黒っぽい麺が浮かび、スープは真っ赤で辛みも強い。初めは一週間ほど売れない日が続き、「人間の食べ物じゃない」と怒り出す客もいた。だが、青木さんは、少しでも日本人客に親しまれるようにと、そば粉の代わりに小麦粉を混ぜたり、重曹を加えたりして改良を重ねた。
こうして「冷麺」は徐々に盛岡っ子の舌になじみ、焼き肉店やドライブインなどでもお目見えするようになった。いつしか「盛岡冷麺」との呼び名も定着し、わんこそばに代表される「麺の街・盛岡」のもうひとつの「顔」となった。
最近は、繁華街に冷麺を出す店が軒を連ね、スーパーや土産店では、袋入りの半生麺が売れ筋商品となっている。そしてこの春には、札幌ラーメンや信州そば、長崎チャンポンなどと並ぶ「全国名産めん」として十番目に名を連ね、文字通り「全国の味」へと成長した。
青木さんは五年前に引退し、店は長男清さん(四八)が継いだ。めんの太さや粉の種類、味付けなど、後発店が独自の味で勝負する中で、清さんは「この味を変えるつもりはない。おやじが『自分で食べたい』と思ってつくり上げたのが食道園の冷麺。時代は変わっても、これだけは守り続けなくては」と、強い決意を語る。
●「頑固と気遣い」の人 青木さんが晩年に通い詰めた喫茶店「花しずく」の店主花沢宣夫さん(六三)
「頑固者同士、通じるものを感じたのでは。とても可愛がってくれた」
花沢さんは初対面の日を忘れない。
十年前の夏だった。注文を尋ねると、「ない」とだけ答え、一時間ほど新聞を読んで店を出た。これが青木さんだった。翌日もきた。「いらっしゃいませ」の声も掛けずにいた。すると、青木さんはむっとした顔で、「コーヒー」と一言発した。
食道園から徒歩二、三分。以来、ビルの一角にある店に、青木さんは毎日通ってきた。午前十時と午後三時の一日二回、必ずコーヒーを頼んだ。足が衰えたここ数年は、タクシーに乗って通った。
「日韓友好どんぶり」。キムチや納豆をご飯に盛った店の目玉料理は、青木さんの発案だった。
花沢さんが疲れたそぶりを見せると、青木さんは決まって食道園を開店したころの苦労話をした。「『商い』は『飽きない』で続けることが大切」。これが口癖だった。
「頑固である以上に、気遣いの人だった」
冷麺とは違う青木さんのもうひとつの味が、残った。
●冷麺・客ともに大切に 食道園に開店当時から通い続ける美術家で弘前大名誉教授の村上善男さん(六七)
盛岡で高校教師をしながら前衛美術家として売り出そうとしていた四十五年前の冬、初めて食道園ののれんをくぐった。
冷麺を頼むと、青木さんが厨(ちゅう)房から出てきて、はしを動かす村上さんをじっと見ていた。散々の悪評で迎えられた冷麺を頼む若者が、珍しかったのだろう。
牛肉を一口食べ、ゆで卵にはしをのばす。
「そうじゃない」
青木さんははしを奪い、牛肉も卵もキムチも全部ぐちゃぐちゃにかき混ぜた。
「こうやって食うんだ」
日本そばとまったく違う透き通ったスープとつやのある麺が新鮮だった。それ以上に、客からはしをひったくるほど自らの料理を愛する店主に圧倒された。
まだ無名で絵の具代の借金も返せなかったとき、作品を十万円で買ってくれたこともある。冷麺と同じように客を大切にした。弘前に引っ越した今も、盛岡を訪れると必ず食道園に足を向け、冷麺を頼む。
「味にも食べ方にも厳しい人でしたが、故郷の味を盛岡に根付かせたい一心だったのでしょう。僕にとっては、恩人でした」
●「盛岡の味」受け継ぐ 盛岡冷麺にこだわる焼き肉・冷麺店「ぴょんぴょん舎」社長、邉龍雄(ピョンヨンウン)さん(五二)
自宅のアルバムに、初対面した時の一枚の写真が大切そうに張られている。場所はスナック。これまでに一番うれしかった瞬間だ。
会ったのは数えるほどしかない。父と同じように戦中の辛酸をなめた世代との微妙な世代間格差、冷麺をまねたという後発組としての負い目……。青木さんはずっと怖い存在だった。
だが、どうしても会いたいと思うようになった。盛岡の冷麺のルーツを確認するためだ。ぴょんぴょん舎の開店から六年後の一九九三年、スナックのカウンターで、赤ら顔の青木さんは、味の秘けつを教えてくれた。そしてこう言った。
「がんばれよ」
いまでも、あの一言が忘れない。
「『みんなが頑張ったから盛岡の冷麺はここまできた』が口癖だった。あの方がいなければ、冷麺は盛岡の特産品にならなかった」
邉さんは十一月から正式にメニューに「盛岡冷麺」とうたう。青木さんが半世紀をかけて育(はぐく)んできた盛岡の味を、「後輩」として、さらに広げ、根付かせていくために。
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引用ここまで
先代の元祖平壌冷麺の食べ方も勉強になりますし、ぴょんぴょん舎社長 邉龍雄氏の食道園先代青木輝人氏との交流エピソードや盛岡冷麺の発展に尽くす姿勢にも感動しました。
盛岡三大冷麺店を家族と食べつくして大満足です!