レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!
1位
1回
2010/07訪問 2010/07/21
<2010年7月追記>
久々に昼食で訪問した。入口に掲げられている「本日もお出かけいただきありがとうございます」の文字に癒される。
この日は1階に6席あるカウンター席に案内された。このカウンター席、向かいに厨房があり料理人のきびきびした動きを見ることにできる。
相変わらずしっぽりとした空間が妙に落ち着きを与えてくれる。
カウンター席の客はいずれもサラリーマン。
ランチメニューは、「さばの味噌煮」900円、「天ぷら」「かつお刺身」「松茸ご飯刺身付」各1,000円、「幕の内御膳」1,300円。他のメニューもあるはずだが、店内には掲げられていなかった。
この日は、松茸ご飯刺身付を注文。
注文から3分後、松茸ご飯刺身付のご提供。
松茸ご飯、味噌汁、刺身、香の物、小鉢という構成。
松茸ご飯は大きめの茶碗に入れられている。松茸は数えるのが億劫になるほどたくさん入っている。さすがに時季外れのためか松茸の香りは弱かったが、1,000円のランチでこれだけたくさんの松茸に巡り会えるだけで驚異的。ご飯の炊き具合も良く、ほかほかのご飯が食べられる。
刺身はかつおだった。新鮮なのも嬉しいが、ワサビがおろしたてだったのも嬉しくなる。
小鉢は鶏肉の煮物。柔らかく仕上がっている。おとなしめの味付けが胃の腑に染み渡る。
味噌汁は豆腐とワカメ入りのオーソドックスなものだが、底に沈んだ大豆のかけらが手作り感を感じさせる。
最初は1,000円という値段が少々高めに思えたが、1,000円を払うだけの価値はある。料理の内容はもちろん、丁寧に作っているのが伝わってくる点も好感が持てる。
接客も物腰柔らかで、こちらまで優しい気持ちになれる。
以前の訪問時には評判ほどの満足は得られなかったが、今回は大満足。評価は料理3.5→4.5、サービスと雰囲気2.5→3.0、総合3.0→4.0にアップ。
唐井筒が値上げ、なかねが銀座から撤退した今、和食において1,000円以下では銀座エリア最強かもしれないこの店のランチだが、2010年7月で昼の営業をやめてしまうらしい。
非常に惜しいし残念だが、あわせてこれまで良質なランチを提供してくれたことに感謝したい。
--------------------------------------------------------
<2007年6月>
新橋駅から徒歩5分、銀座駅から徒歩6分、中央通りから一本東に入ったところにあるふぐ料理専門店鳴門。
ランチで利用。
ふぐ料理専門店とのことで値段が張るイメージがあったが、表に出ていたメニューが以外にリーズナブルなので入店してみた。
店に入るとカウンターが6席あるが、有無を言わさず3階に行くよう案内される。
店内のエレベーターで3階に上がると、テーブル席があった。2人掛けが2卓、4人掛けが5卓。
ランチメニューは、サバ味噌・ぶり大根・柳川鍋(各900円)、メジ刺身・桜えびご飯と刺身(各1,000円)、幕の内(1,300円)等。
その中から、メジ刺身を選択。
店内では女性店員が忙しそうに動き回っている。
着席時には半分くらい空席があったが、正午を少し回るとあっという間に満席になる。客の9割は男性サラリーマン。
しかし、満席になってもエレベーターからは何人か客が降りてくる。出入りの邪魔だし、第一わざわざ3階まで案内されて立って待たなければならないのは不親切。1階で満席の案内が何故できないのか?それとも待ち覚悟で3階まで上がってきたのか?
そんな段取りを見ながら待つこと7分で、「メジ刺身」が運ばれてきた…が、後から同じものを注文した客のほうに先に配膳してしまう。
すぐに厨房から「そっちじゃない!」という声が聞こえてくるのはご愛嬌のうちか。
そんなこんなでありつけた定食の中身は、メジマグロの刺身6切れ(大根ツマ付き)、ヒジキ、味噌汁、ご飯、冷奴、漬物という構成。
刺身はまあまあ新鮮で合格点。ご飯との量のバランスもよい。もっとも、ご飯はお替りOKだが。
味噌汁は豆腐に加えてナメコが入っておりちょっと嬉しい。漬物はキュウリとカブが各2切れ。
内容的には、これで1,000円なら良心的といえるだろう。
ただ、店内がせわしなく、オペレーションに疑問を感じたのが減点要素。同じ「銀座の高級割烹が提供するお得なお昼の定食」なら、唐井筒やなかねに軍配を上げたい。
2位
1回
2010/10訪問 2010/10/29
新橋駅西のランドマーク「ニュー新橋ビル」4階にある、老舗の味ここにあり洋食エリーゼ。
四谷の本店は有名店らしい。
昼食で利用。
エスカレーターで4階まで上がると、すぐ左手に大きなガラス窓を配したこの店が視界に入ってくる。
こじんまりとした店ではあるが、新しいこともあり全体的に明るさを感じる。席は逆L字型のカウンター席のみで17席。椅子は背もたれのない丸椅子。
午後1時過ぎの訪問で客の入りは7割程度。もっとも、前日同じ時間にこの店の前を通り過ぎた際は15人くらい行列になっていたので、混み方の波動が大きいのだろうか。
客の男女比率はほぼ半々といったところ。それにしても、このオヤジビルの4階に女性客が押し寄せるとは…。
メニューは、「定番」の「ハンバーグ定食」900円、「メンチカツ定食」880円、「名物」の「ビーフトマト定食」「ビーフねぎ塩定食」各920円、それにハヤシライスやポークジンジャー、チキンソテーなど。オムライスなど夜限定のメニューもあった。メイン価格帯は900円程度。
この日は、「名物」のビーフトマト定食を注文。50円増しのライス大盛と150円増しの肉の大盛(1.5倍)をあわせて注文したので、計1,120円。
注文から5分後、ビーフトマト定食のご提供。別皿でライスと味噌汁がついてくる。
ビーフトマトは、牛バラ肉とタマネギ、それにトマトを一緒に煮込んだもの。見た目は牛丼チェーン店の新メニューのようにも見えてしまう。
このビーフトマト、牛バラ肉が柔らかく、さらに肉の持つ甘みも出ている。この甘みがトマトによる酸味ともうまく合っているように感じた。一般的な肉+トマトの料理に比べるとトマトの酸味が控えめで、あくまでも主役は牛肉でありトマトはそれを引き立てる存在になっている。それでいて、味付けはやや濃いめなのでライスにもよく合うのだ。量は肉の大盛でちょうど良いくらい。
ビーフトマトには、キャベツの千切りとポテトサラダが添えられていた。
ライスの量は多くない。提供された時は本当に大盛なのかどうか疑ってしまったほど。周りの客のライスがもっと少なかったので間違いでないことには気づいた次第。ビーフトマトでライスが進み、卓上のタクアンは出番なし。
味噌汁はワカメ入り。このメニューに味噌汁は今一つ合わないかなと思ったが、食べてみたら特に違和感はなかった。まあ、家庭の食卓でも洋食メニューに味噌汁なのだから当然といえば当然なのだが。ワカメの量がかなり多かったのは老舗ならではか。
基本的にはB級の領域に入るであろう一品であったが、手の込み方と絶妙な味わいに満足。
また、接客が丁寧なのも好感が持てる。女性店員の応対はソフト。厨房にいる男性シェフからも挨拶の声が出てくるのは清々しい。
ネックはやはり価格であろうか。リーズナブルな店が多いこのエリア、特にこのビルにおいて平均単価900円台というのは少々高めの気がする。さらに900円台だと量的にも少なめで、1,000円オーバーにしてようやく満足できた。
このビルで同じ洋食なら1階のむさしやの方が人気しているのを見ると、やはりこの界隈では皆価格にシビアなのかな、と思ってしまう。
実はこの店、10月29日で閉店になってしまうとのこと。残念ながら最後の訪問になってしまった。
正直、通うほどの存在ではなかったが、せっかくの佳店がなくなってしまうのは実に惜しい。やはり価格設定が支持されなかったのだろうか…。
帰り道、ビル南側の牛丼チェーン店に掲げられたトマトを使ったメニューの告知と満席の店内を見て、何か複雑な気分になった。
3位
1回
2009/12訪問 2009/12/08
常盤軒(品川) お好みそば(追記:品川丼/再追記:お好みそば)
<2009年12月再追記>
ショッキングな情報をいただき再訪。
東海道線下り11・12番ホームにあるこの店に行くと、情報どおりショッキングな文字が目の前に現れた。
「12月16日閉店致します 52年間有難う御座いました」
このホームはよく電車で通り過ぎるのに、何故気付かなかったのだろう?何故存続に貢献できなかったのだろう?と自問する自分がいた。
どうも、東海道線ホーム改良工事に伴って閉店するそうだ。
こうなると、何か惜別の一杯が欲しくなる(え?)。
そこで、駅弁販売コーナーで生ビールを注文。460円は現金払いで受け付けてもらえた。できれば店内で飲みたかったが、そばの立ち食いスペースは客でいっぱい、しかも待ち客までいる状況ではジョッキ片手に「ホームパーティー」とならざるを得ない。場所はともかく、季節的にビールを飲んでいる客は他にいなかった。
冬の夜、寒さを感じるホームでジョッキを持っていると、店員のおじちゃんが「おつまみ要る?」と訊ねてきた。ご好意に甘えることにする。
おつまみは、「お好みそば」の無料トッピングとして提供されている揚げ竹輪とサンマの蒲焼き。
ホームに吹く風とビールは冷たいが、おじちゃんからのサービスは温かさを感じ、つい感涙にむせびそうになる。
〆は勿論「お好みそば」。これは、かけそばに8種類のトッピングを自由に入れられるという、お得感をくすぐられる一品。希望すれば生卵も入れてもらえる。そう言えば、440円に値上がりしてからは初めてだ。
券売機で食券を購入し、入店待ちの列に並ぶ。夜10時近くだと言うのに、まさか駅の立ち食いそばに行列することになるとは。
5分近く待って入店。
食券を先ほどのおじちゃんに渡し、お好みそばにサービスされる生卵を欲しい旨告げると、1分ちょっとでお好みそばのご提供。
カウンターの上に置かれた8種類のトッピングを自由に入れられる。今回はトッピングを入れたケースの前を陣取れた。これで心おきなくトッピングを取れる!
お得なのは先ほどビールのおつまみでいただいたものを含め揚げ物系だが、個人的な好みとしては山菜かな。また、一面をワカメで覆ってしまうのも何か快感。
そば自体は特にコシや風味を感じるものではなく、一言で言えば平凡なもの。でも、この一杯が胃に、そして心にしみる。
最後に、生卵の黄身が溶けてマイルドになったつゆを飲んでごちそうさま。何とか電車に間に合った。
駅そばの西の雄、姫路駅のまねきそばは開業60周年というニュースが出ていたが、東の雄である(と個人的に思っている)ここ品川駅東海道線下りホームの常盤軒は52年の歴史に幕を降ろす。残された時間はわずか。
ホーム改装ならば閉店はやむを得ないが、せめて他のホームでお好みそばを提供して欲しいな。
フォーエバー、お好みそば!
今までありがとう!そして、お疲れ様でした!
--------------------------------------------------------------
<2008年3月追記>
電車の待ち合わせ時間を利用して、さっと食事を済ませたかったので、東海道ホーム店に再訪した。
ちなみにこの常盤軒、品川駅構内に6店舗ある。食べログでは同一店扱いされてしまっているが、店ごとに特徴があって面白い。
前回食した「お好みそば」も、東海道ホーム店のみの提供。
この日は「品川丼」を食べることにした。400円で食券を購入し、早速店内へ。
この日も店内は客で一杯。殆どの客が「お好みそば」を食べている。
食券を店員のおじさんに渡してから1分弱で、品川丼のご提供。
丼とともに、熱々のスープも渡してくれる。
品川丼は、ゲソが入ったふにゃふにゃのかき揚げがご飯の上にのったもの。脇に漬物が添えられている。
ご飯の量は意外に多いが、タレがたっぷりかけられているので、ガツガツ食べられる。
スープはそばつゆだったが、中には何も入っていない。しかし、ここ東海道ホーム店だけの特典(?)として、「お好みそば」同様、置かれている具を好きなだけ入れて食べることが出来るのだ。ワカメにゴボウ天に山菜に油揚げに…。どっさり入れてワシワシと食べると、妙な満足感が得られるのだ。
ここ東海道ホーム店のこのお得なシステム、さらにあまりにもジャンクな食べ物に敬意を表して、☆0.5アップ!
----------------------------------------------------------------
<2006年10月>
JR品川駅構内に何店舗かある立喰そばの店常盤軒。
このうち、東海道線下りホームにある店は、一部に熱狂的な信奉者を持つとのことだったので、訪れてみた。
場所は11・12番線ホームの9号車から10号車にかけての乗車位置付近。
階段寄りではお弁当やおにぎりを販売している(そばよりもこっちの方が本業の模様)。
店の入口には、この店が紹介された雑誌記事がいくつか掲げられてある。それとともに、「お好みそば・うどん」のポップを発見。
この「お好みそば」が、所謂かき揚げ丼の「品川丼」とともに、この店の名物ツートップ。そもそも、名物メニューを有する立喰そば屋というだけで、かなり稀有な存在だと思う。
他にも、天丼やカレー、酒まで取り揃えている。カレーのポップが「大人気のCARRY」と、何か運んでしまっているスペルなのはご愛嬌。
食券機で、「お好みそば」のボタンを押す。380円。
最上段のボタンは全部「お好みそば」だ。
食券を持って、暖簾をくぐり店内に入る。
10人くらいが並んで立てるくらいのスペース。
そばかうどん、温かいものと冷たいものが選べるのだが、この日は冷たいそばを選択。
「生卵かゆで卵、どちらになさいますか?」と尋ねられたので、生卵と答える。
待つこと1分弱(殆ど待っていないが)、器に入ったそばが、「お待たせしました!」の声とともに向かいの厨房から出される。
そう言えば、ここの店員は皆愛想が良い。
中に入っているのは、先に頼んでいる生卵の他には、冷たいそばと冷たいつゆ、そして器のヘリにねっとり付けられたワサビのみ。
「お好みそば」とは、カウンター前に置かれた具を、自由に取ってトッピングできる仕組みなのだ。
この日あった具は、
・カツオブシ
・ワカメ
・刻みネギ
・ゴボウの天ぷら
・細く刻まれたちくわの天ぷら
・ニシンの天ぷら
・天かす
・油揚げ
・山菜
の9種類。
好きなものを好きなだけ入れて食すことができるのは、大変嬉しいサービス。立喰とはいえ、380円で食べられるのもありがたい。
しかし、このシステムには少々欠点があったのだ。
まず、具を掴みづらい。トングは小さいし、菜箸で天ぷらはそういくつも取れない。
さらに、10人くらいしか入れない店内で、隣の人、さらにはその隣の人の前に置かれた具を、そうそう取れるものではない。
おまけに、店員がこちらの方を向いて立っている。
結局、取り放題の具で満腹になろうという邪な発想は、脆くも崩れ去ったのであった。
味そのものは、可もなく不可もなし。つゆはやや甘目か。
実際は期待したほど食べられなかったものの、具を取り放題というサービスと、愛想の良い店員が心地よいので、本当に時間のないときには使える店。
大丈夫。東海道線は10分に1本やって来る。店の位置さえ事前に把握しておけば、次の電車には乗れるから。
4位
1回
2010/05訪問 2010/06/20
太常(東銀座) ねぎうどん(大)+九条ねぎのかきあげ+炊きこみごはん
東銀座駅から徒歩4分、新橋駅から徒歩10分、銀座木挽町うどん太常。
昼食で利用。
昭和通りから一本東側の通りにあり、正直目立つ存在ではない。しかしながらランチタイムには結構人気になっている。
店内はそれなりに広いものの、装飾などはほとんどなく簡素な作り。大きなテーブルを数脚置いており、複数人で訪れても横一列に並んで食べることになりそう。テーブル席は40席ほどで、奥のほうにカウンター席が4席ある。セルフ式で香川のうどん屋さんに近い雰囲気を受ける。
午後1時過ぎの訪問で客の入りは半分弱。さすがに1時を回るとすんなり入れる。
注文はセルフ式で、最初にトレイを持ってうどんを注文し、その次にトッピングを任意で追加して最後に精算して各自でテーブルに運ぶ。
うどんメニューは、「かけうどん」450円、「ねぎうどん」「わかめうどん」「たぬきうどん」各500円、「みつばうどん」「子れんそう」「きつねうどん」各550円。「菜の花うどん」600円など、リーズナブルな価格設定。最も高いメニューでも「カレーうどん」の700円だ。
この日は、「ねぎうどん」を注文。基本500円に大盛50円増しで550円。
うどんを引き取った後に続くトッピングコーナーには、串揚げ、根みつば、かき揚げ、温泉玉子が各100円、さつまいも50円、ちくわ天70円がある。ここで100円の「九条ねぎのかきあげ」をチョイス。これで、ねぎ×ねぎの最強組み合わせが完成。
さらに、精算時「炊き込みごはん」120円を追加し、計770円。
うどんを席に運び、早速食す。
うどんの丼は、直径約17cm、高さも10cm弱ある。ねぎうどん、さらに九条ねぎのかきあげをトッピングしただけあって、丼一面が緑色で埋め尽くされている。
青ねぎのシャキシャキした食感が存分に味わえるのが嬉しい。しかも、ねぎの持つ甘味と辛味が口の中で混ざりつつ、結局は甘味が勝るのを感じる。しかも、うどんの上の青ねぎとかきあげの青ねぎの2種類の食感を楽しめるのだ。食べ終えたら口臭がやや気になるほどではあったが、存分に美味しいねぎを食べられた満足感に満たされる。青ねぎがこれだけ大量にのせられていて、かけうどんのわずか50円増しというのが嬉しい。
ただ、一緒に添えられている大根おろしが余計。風味が強いので、せっかくのねぎの味わいを削いでしまっている。ここは純粋にねぎだけを味わいたいところ。
うどんは意外にもコシの強いもの。讃岐うどんと異なり喉越しはあまり良くないが、口の中で跳ねるような感触としっかりとした噛み心地、それにモチモチした食感がある。
具とうどんがこれだけ個性的だと、つゆが脇役に回ってしまう。つゆの量は少なめで、食べ終わった後にはほとんど残らないくらい。つゆはカツオの風味を感じるが、薄口でさっぱりとした味わい。
炊き込みごはんには、にんじんと油揚げ、ごぼう入り。しっかり茶碗一杯分の量がある。
うどん、炊き込みごはん共にしっかりしたボリュームだったので、食べ終えたらさすがに満腹になった。うどんがモチモチしていたのも満腹になった一因か。
リーズナブルな価格設定の割には内容充実。うどんもなかなかでボリューム面でも評価できるが、それ以上に野菜をたくさんとれるのがいい。経営が八百屋なだけに、野菜の質は文句なし。
セルフゆえの雑駁感が気になる人もいるかもしれないが、白木が清潔感を醸し出しているし、店員の応対も良いので個人的には問題ない。
路地裏に佳店を見つけ、何か嬉しい。近くにあったら通ってしまいそう。
5位
1回
2010/01訪問 2010/03/14
新橋駅から徒歩3分、柳通と赤レンガ通りの間の小料理屋が並ぶ一角にあるぶどう家。
昼食で利用。
席はカウンター8席、テーブル2卓のみ。ちなみに禁煙。
目立たない店であるにもかかわらず、店内はほぼ満席。女性客も見かけた。
しっぼりとした小料理屋といった感じだが、手入れは出来ているし新しさも感じる。
ランチメニューは、限定20食の「まかないの定食」と限定5食の「まかないの海鮮丼」が各850円、要予約の「料亭の味定食」が2,000円。予約がないと先着25名しか料理にありつけないということか。
この日は、「まかないの定食」にありつけたのでそれを注文。
ご飯のお替わりは「ご飯の質は落とせないので」有料とのこと。その意気や良しだが、料金が男性100円・女性50円と差がついているのは考えもの。
注文から5分後、プレートとご飯が運ばれる。
プレートは、20cm×12cmくらいの長方形の黒いもので、9つに間仕切りされている。そしてそれぞれのスペースに色々な料理がのっているのだ。
のっていたのは、生ウニ、鯛2切れ、ホタテ2切れ、だし巻き玉子2切れ、焼きエリンギ1切れ、こんにゃくの和え物(じゃこがけ)、珍味、カニの身ほぐし、香の物の9種類。
当然ながら1つ1つの量は少ないが、どれも味はなかなか。カニや生ウニが提供されているだけで拍手もの。
ご飯の量は少なくがっかり。しかしこだわっているだけあって米のつやはさすが。
プレートが運ばれてから3分後、焼き魚、湯豆腐、吸い物が提供される。
焼き魚は銀だらの西京焼きで、脂が存分にのっている。身の部分もほっこりしていて嬉しい。
吸い物は塩分が程よいすましだったが柚子の風味を感じた。大きなハマグリ2個入り。
850円とは思えない内容の充実ぶりに驚嘆。品数だけでなく一品一品のレベルもかなりのもの。
難点はやはりボリュームか。ご飯の量が少ないし、料理自体も量は大したことない。ただ、色々なものを少しずつ食べられる満足感のほうが強い。
店内の落ち着いた雰囲気や女性店員の丁寧な応対も好印象。ただ、店主らしき男性の言葉が乱雑なのが気になった。
こういう店はがっつり食べるのには向いていないだろうが、落ち着いた雰囲気の中で美味しくランチを楽しめるのは嬉しい。特に少量多品種的な内容は女性向き。
この界隈には舞浜、初島、宇和島、花未月など和食ランチの強豪が揃うが、限定の制約はあるもののここぶどう家もその一角に食い込んでくるだけの実力を感じた。
6位
1回
2010/01訪問 2010/02/09
大曲駅から徒歩3分、旧「ジョイフルシティ」向かい、とんかつ専門店ボストン。
昼食で利用。
寂れた感じの店内は、入って右手に座敷2卓、左手には厨房を囲むようにカウンター6席。相当年季が入っていることをうかがわせる。
頑固だが気は優しそうな店主と思しき老いた男性が一人で店を仕切っている。入店時は他に客がいなかったが、途中から常連と思しき年輩客が時折入ってくる。
メニューは、「カツ丼」「カツカレー」が各550円、「ヒレカツ定」「ロースカツ定」「カキ定」「一口カツ定」「ショウガ焼定」「串カツ定」「ミックス定」が各1,000円、「ホタテ定」が1,300円、「エビ定」が1,500円。本日のランチは3種類あり、いずれも700円。
ランチと通常メニューとの選択で悩んだので尋ねたところ、ランチのトンカツは肩の部分、ロースカツ定は背中の部分でランチの倍の量とのことだったので、ロースカツ定を注文。
注文が入ってから、肉を叩く音、暫くしてカツを揚げる音が静かな店内に広がる。
そして注文から13分後、「ご飯足りなかったらお替わりしてください」との声とともに、ロースカツ定のご提供。
ご飯、味噌汁、漬け物、小鉢、おひたし、そしてカツという構成。カツに添えられたキュウリがきれいに並べられている点や一緒に運ばれたおしぼりが丁寧に丸められているあたり、店主の矜持を感じる。
カツは大人の掌ほどの大きさ。厚さも掌と同じくらい。肉だけで厚さ1cmはある。断面はきれいなピンク色をしている。
口にしてみると、肉本来の味わい。筋も丁寧に処理されている。脂身はほとんどなくジューシーさも弱いが、逆に肉そのものをガッツリ食べられる満足感がある。ボリューム面も満足できる。
味噌汁は豆腐とネギ入り。漬け物にいぶりがっこがついていた。小鉢は卯の花。
カツに添えられたキャベツ千切りもボリュームたっぷり。同じく添えられていたトマトはぐちゅっとした食感で新鮮みも感じられず、これは唯一のNG。
半分くらい食べ終えたところで店主が目の前に現れ、「ご飯入れましょか?」と声をかけてきた。そのつもりはなかったのについついお替わりしてしまう。そう言えば、箸袋には「キャベツ、ライス喰べ放題」と書かれている。電話番号下4桁「1894」に振られたルビも「イッパイクウヨ」だ。
絶品というところまではいかないものの、なかなか満足できるとんかつ。この地で美味しいとんかつに巡り会えた奇跡に感謝。
店の雰囲気は好き嫌いが分かれるだろうが、個人的には妙に落ち着ける空間。
地方都市のご多分に漏れず、駅前にも関わらず淋しさが漂い不安も募る。特にこの店の場合、目の前のジョイフルシティが閉店してしまい人通りもまばら。でも、この店にはいつまでも残っていて欲しい。これからも応援していきたい店。
7位
1回
2010/11訪問 2010/11/28
荏原中延駅から徒歩1分、中華そば専門多賀野。
夕食で利用。
常に大行列をなすことで有名なこの店だが、訪問した平日午後7時前は幸いにも並んでいる人がほとんどいなかった。
早速、入口すぐの所にある自動券売機で食券を購入する。
しかし、メニューが多彩な上どれも評判の良い品なので、選択に迷う。
「中華そば」680円、「粟国の塩そば」「豚鴨のつけそば」「酸辛坦めん」各730円、「粟国の塩つけそば」「からいつけそば」各830円、期間限定の「あつもり」750円などの中からチョイスしたのは「ごまの辛いそば」830円。
トッピングも多彩だったが、この日は100円の煮玉子を選んだ。
席に着く前に男性店員が厨房から食券を引き取りに来てくれる。
店内はこじんまりとした感じ。厨房を囲むように「く」の字型のカウンター12席、奥に若干のテーブル席がある。
店外で待たずに済んだだけで、さすがに満席状態。客の男女比率は7:3くらい。
カウンター席からは厨房の動きがよく見える。店員は皆きびきび動いており、見ていて清々しい。
食券を渡してから10分後、ごまの辛いそばのご提供。
中央に白髪ネギがこんもりと盛られている。その他の具は、チャーシュー2枚、刻みチャーシュー、刻みネギ、それに有料トッピングの煮玉子。
スープはごまペーストの味わいを程よく感じるものの、それとともに魚介ベースのスープの旨味も伝わってくる。ネーミングから担々麺っぽいものを予想していたのだが、担々麺とはちょっと系統が違う。しかも、メニュー名に記されているほど際立った辛さはなく、じんわりと感じる程度の食べやすい辛さ。それがスープのマイルドさを弱いながらも伝えてくれている。時折、刻みチャーシューと刻みネギがレンゲに入ってくるのも口当たりの変化という点ではいい感じ。
麺は中太といったところか。この麺、けっこうモチモチ。この店ではスープによって何種類かの麺を使い分けているそうだが、このスープには中太モチモチの麺がベストマッチ。量はあまり多くないのだが、モチモチなので意外に食べ応えがあった。
チャーシューはちょっと炙られたような香ばしさを感じ、味のアクセントになる。でも、個人的にはスープとともに口に入ってくる刻みチャーシューのほうが柔らかく脂があったので気に入った。
白髪ネギは大量に盛られているが、ちょうどいい箸休め的な存在になってくれる。ラーメンに入っている白髪ネギは得てして味の邪魔をする存在になってしまうものだが、この白髪ネギは味を主張しすぎることもなく、スープの引き立て役をきちんとこなしている印象。
煮玉子は黄身の中央が半熟状態になったもの。黄身が濃く、きれいなオレンジ色をしている。味のほうだが、ほんのりと塩味を感じる。
この日はちょっとひねったメニューチョイスではあったが、美味しさを十分に堪能することが出来た。さすがという言葉がつい出てしまうレベルの高さに満足。
店員の接客も皆礼儀正しくきっちりしており好感が持てる。有名な女性店主はもちろん、男性店員もソフトな応対だったのが印象的。
都心からは少し離れているが、わざわざ足を運ぶ価値は十分ある。行列さえ何とかなれば是非訪れるべきと言える店。
さあて、次回は何を食べようかな。
8位
1回
2010/01訪問 2010/06/24
善通寺駅から車で5分ほど、金蔵寺駅から徒歩7分、釜あげうどん長田in香の香。
朝食とも昼食ともつかない時間に利用。
開店からあまり時間が経っていないのに、駐車場には車がたくさん。しかも県外ナンバーを多く見かける。
それでも、待つことを覚悟していたものの、何とか待たずに入店することが出来た。
メニューは、「釜あげ」「冷し」が小250円、大350円、特大600円、「たらい」が小1,000円・大2,000円。ご飯類やお土産用生うどんもある。
この店の代表的なメニューは釜あげだそうだが、この日は「冷し」の「小」を注文。250円。最初に厨房にて注文し、支払いを済ませた後番号札を受け取って席に着く。
店内は、入口と反対側の壁に向かってカウンター席、中央にテーブル席。
卓上に刻みネギと天かす、白ゴマが置かれている。着席後温かいつゆと冷たいつゆの両方が運ばれる。
まだ開店してから間もないというのに、客は家族連れ、しかもいかにも旅行客っぽい人が多い。
注文から3分後、冷し(小)のご提供。
うどんは美しいつやがある。ビジュアルだけでも溜息が出そうになる。
このうどんを一気に口の中に入れていくが、程よいコシと抜群のモチモチ感のため、うどんが口の中で跳ねるような感じさえ受ける。一体、どうやればこんな美味しいうどんができるのだろう。
喉越しも抜群で、うどんが喉を通っていくのが快感になる。
ダシも甘すぎず辛すぎずといった感じ。しかも、イリコの香りがほのかに伝わってきてうどんとよく合う。
あっという間に食べ終えてしまったが、嬉しい時間があっという間に過ぎ去ってしまったことが少し寂しくなるほど。
麺、ダシ、ビジュアル、値段全てにおいて素晴らしい、しかもバランスがとれたうどん。人気になるのも納得。
人気の繁盛店だけに接客面が心配だったが全くの杞憂。店員のおばちゃんは気さくな感じでどの客にも接してくれ、忙しい中にもほんわかした雰囲気にしてくれた。
讃岐うどんの実力を垣間見た、そんな店。
9位
1回
2010/09訪問 2010/11/24
せたが屋(品川) せたが屋ひららーめん(追記:つけ麺てんこ盛り/雲のらーめん)
<2010年9月再追記>
約1年ぶりの訪問。
この日の品達は全般的に空いており、入店を待つ行列ができていたのはTETSUのみ。こちらせたが屋に初めて待たずに入ることができた。
入口手前の壁に大きく書かれた「肉か、野菜か」と看板にそそられる。
この日は、前回売り切れで食べられなかった「雲のらーめん」を選択。850円。ちなみにこれが看板の「野菜」のほうで、「肉」は「魚郎らーめん」を指している。
入口手前の食券自動券売機で食券を購入し、早速店内に入り、食券を店員に渡す。ここの店員、相変わらず威勢がいい。
食券を渡してから5分後、雲のらーめんのご提供。
スープはトロトロ、いやドロドロでポタポタ。久々に超濃厚なスープに出会えた。
スープを飲むと最初にほんのりしたトマトの酸味を感じる。それだけでなく、粘度の強いスープからは芋やニンジン、タマネギといった野菜の風味をわずかながら感じる。トマト以外は天下一品を彷彿とさせる。野菜たっぷりでポタポタスープ、ポタージュっぽいスープで最近流行りのベジポタ系といったところか。都内の天下一品もこのくらい粘度があればなあ…。
そしてその後、ほんのりと魚介の風味にも気付くのだが、前面に出ることが多い魚介風味が脇に回っていることにちょっぴり驚き。
麺は平打ちの太麺。平打ちだけに麺にスープがよく絡む。いや、スープがドロドロ、ポタポタなだけに絡みすぎる。
のっている具は、チャーシュー、メンマ、青ネギ、焦がしネギ、糸唐辛子。青ネギの緑、焦がしネギの濃い茶色、糸唐辛子の赤が、全体的に黄土色をした器の中で彩りを与えてくれ、見た目が鮮やか。
チャーシューは太いものが1枚だけだったが、中はジューシー、外は香ばしくパリッとした食感でなかなかのもの。強いて難点を挙げるならばスープのポタポタよりインパクトが弱いことか。
メンマも極太で本来なら目立つ存在になるはずだが、やはりスープのインパクトには敵わない。
麺を食べ終える頃にはスープがほとんどなくなってしまっていたが、一応刻みタマネギとガツン汁を入れてみた。
野菜中心だった味わいに魚系の風味が加わったものの、ポタポタスープのインパクトはキープされている。全てに圧倒するこのスープ、恐るべし。
やはりコストパフォーマンスが今一つに思えたが、この雲らーめんはハマった。
正直、好みがはっきり分かれそうなスープであるが、個人的には大いに気に入った。何と言っても、これだけコッテリポタポタのスープなのに、野菜でできているということで何か健康に良さそうなイメージがあるので、罪悪感を感じないのが嬉しい。
店員の威勢のいい応対も良く、高評価をキープ。また食べたいけど、次回は魚郎らーめんかな。
------------------------------------------------------------
<2009年10月追記>
久々の訪問。
「品達」は一時客の入りが今一つだったが、いつの間にか復調したようで、この日も3店に行列が出来ていた。このせたが屋もそのうちの1店。
もっとも、店外の食券自動券売機の前でメニュー選びをしている間に列は消えていた。これでむしろ安心して入店。
メニューは結構変わっていた。
「せたが屋つけ麺」1,050円、「つけ麺」750円、「せたが屋らーめん」1,000円が前面に出されている。また、限定の「魚郎らーめん」900円や「復活!雲らーめん」850円もある。しかし、それよりも大きな変化は名物の「平打ち麺」の提供をやめていたこと。
この日は、「満腹必至!」とのコピーがつけられていた「つけ麺てんこ盛り」を選択。900円。
店内はちょうど満席。男性客ばかりかと想像していたが意外にも女性客の姿が目立つ。しかしほとんどカップルだったが。
店員に食券を渡して8分後、つけ麺てんこ盛りのご提供。
つけ汁の中にチャーシュー、メンマ、ネギが入っている。一方麺には海苔が1枚ついている。
つけ汁は魚介の風味を強く感じるもの。魚介風味が好きな人にはたまらない。ただ残念だったのは、つけ汁がややぬるかったこと。
麺は最近流行りの極太、浅草開化楼系とは異なるもので中太クラス。
口にする前は、平打ち麺をやめてしまったこともあり懐疑的に考えていたのだが、一口食べてみると風味、弾力ともに素晴らしい。小麦の風味はしっかり感じられるし、弾力もある。
これをつけ汁にくぐらせてすすると、何とも言えない感じで口の中に魚介と小麦の風味が広がる。また、海苔で麺を巻いて食べると風味が変わって面白い。
てんこ盛りというだけあって、ボリュームは充分。ただ麺の太さが中太クラスのためか、量の割にはペロリと食べられる。ただ、後半はつけ汁が冷たくなってしまったのは今一つ。
レベルの高さを感じたのはチャーシュー。3枚入っていたが、いずれも厚さが1cm近くあり、かつ脂身がトロトロしている。3本入っていたメンマも太く食べ応えがあった。
一通り食べ終えた後、スープ割をお願いする。
すると、店員がポットを持ってきて目の前でスープ割を行ってくれる。
スープ割されたつけ汁は、魚介の風味が再び前面に出てきている。このスープを飲むと何かまったりした気分になれる。ただ、スープ割をしてもぬるさが解消されなかったのは残念。
途中で変化を求めるため、刻みタマネギや「ガツン汁」を投入する。特にガツン汁を入れると魚介の風味がさらに際立つ。
スープがぬるかったのは減点要素だが、それ以外はほぼ完璧。麺が美味しかったポジティブサプライズもあり、大勝軒~浅草開化楼系のつけ麺に飽きた時にチョイスするつけ麺の最右翼になった。「てんこ盛り」の差額がわずか150円だったのもありがたい。
接客面での改善も見られ、サービス、そして総合評価を☆0.5アップ。
------------------------------------------------------------
<2006年8月>
京急品川駅高架下にある品達内のラーメン店の一つせたが屋。
環七通り沿いの店は、今や全国屈指の調有名店。
そのせいだろうか、ここも品達内ではなんつッ亭と一、二を争う人気店。
品達内の他の店と同様、ここも食券販売機で食券を先に購入するシステム。
後ろの人が待っている中、じっくり選ぶわけにもいかず、一番左上の「せたが屋ひららーめん」のボタンを押す。1,000円。
店内に入り、席が空くのを待つ。
しかし、後から入ってきた中国語を話すグループが、我々待っている人々を尻目に、空いた席にどんどん座ってしまうのはどうしたものか。
そんなこんなでようやく席に着き、食券を渡す。
店内は2人掛けテーブルが3卓、4〜6人座れるテーブルも3卓、あとは柱を取り囲むように10人くらい座れるカウンターがある。
店員は厨房に3人、店内に2人、計5人。いずれもいきのいい男性。○に魚印のクリーム色のTシャツを皆着ている。
「せたが屋ひららーめん」が運ばれてくるまで15分かかった。
一口スープをすすると、魚の出汁というのがはっきり分かる味。さっぱりしているが、意外と濃厚。
太目の麺にスープがよく合う。
トッピングの具材が豊富。海苔、メンマのほかに、あおさのり(四万十川で取れたそうだ)、トロ肉チャーシューが3枚、半熟玉子が乗っている。全部で1,000円かかっていることに目をつぶれば、具材だけでもかなり高い評価が出来る。
半分くらい食べて、味に変化が欲しくなった。
カウンターに置いてある刻み白ネギと「ガツン汁」を入れてみる。
ほんの少しの酸っぱさと、濃厚な魚系の味が広がる。このガツン汁、魚醤だろうか。気に入ったので、ガツン汁のドーピングを楽しむ。
味は満足。1,000円という価格設定がかなり微妙だったが、トッピングの具材の充実(量・種類だけでなく味も)があり、高すぎるものではないと思う。
ただ、駅高架下というロケーションでありながら、待ち時間(席を待つ、食べ物を待つの両方)が長く読めないのが欠点。「ちょっと食べようか」というシチュエーションには向かないかもしれない。
10位
1回
2010/08訪問 2010/10/15
新橋駅から徒歩3分、リクルートビルの裏手のビルにある、創作中国料理新香楼。
昼食で利用。
表通りから一本入った路地にあるビルの2階というロケーションだけに視認性は今一つだが、路上に出された看板が目を引く。
この看板だけでは大衆料理店っぽい印象を受けるが、ビルは意外に高級そうな感じ。まあ、銀座だから当たり前かもしれないが。
2階へは階段でもエレベーターでも上がれるが、入口もリッチな雰囲気で、新橋エリアの大衆中華料理店とは一線を画すもの。
店内も高級そうな雰囲気。席はテーブル席のみで、全部で60席ほどか。
午後1時過ぎの訪問で、客の入りは半分程度。男女比率はほぼ半々。
ランチメニューは、「麻婆豆腐セット」「八宝菜セット」「小籠包セット」「黒すぶたセット」の4種類と「週替りセット」がいずれも980円、「ふかひれランチコース」が1,480円、「サービスランチ」680円など。チャーハンや麺類などの単品類も880円~1,200円で揃っている。
この日は、定番っぽい「麻婆豆腐セット」を注文。
注文後すぐにお茶を提供してくれるのだが、温かいお茶か冷たいお茶かを尋ねられる。温冷選べるのはありがたい。
最初に前菜3点、続いてスープとサラダ、そして麻婆豆腐とご飯とほぼ1分間隔で運ばれてくる。
前菜は、キュウリ、棒々鶏、漬物の3種類。スープは中華風玉子スープだった。とろみがなかなか。
そしてメインの麻婆豆腐は山椒の効きは今一つなもののやや辛め。大きめの豆腐がゴロゴロ入っている上挽き肉もまあまあ入っており、わずかにとろみもある。豆鼓による味付けが絶妙で、塩辛さも感じつつも食べやすい。
ご飯がおかわり可能なのは嬉しい。当然の如く二杯目のご飯は麻婆丼と化した。ちょっと塩辛い味付けが、アツアツのご飯の上にのせるとメリットになるから不思議。このご飯、麻婆豆腐と一緒ならいくらでも食べられそう。
この内容で980円ならお得と思いつつ食べ終えた直後、デザートが運ばれてきた。さらにお得度アップ。
デザートはマンゴープリン。サイズは小ぶりだが、程よい甘さと濃厚な味わいが秀逸。
正直、外れとはいえ銀座の中華料理店の980円ランチで、ここまでクオリティーが高いとは思わなかった。麻婆豆腐の味では芝蘭に及ばないものの、トータルの完成度ではほぼ互角。
ケチのつけどころと言えば女性店員の応対がちょっとラフだった点くらい。それでも男性店員は丁寧な接客な上、こまめに給茶もしてくれ、サービス面のストレスは感じない。
きれいな店内で高級感を醸し出しておりながら、ランチメニューはお得でしかも味の面でも満足。これは恐れ入りました。
2010年のベストレストランですが、秋に訪問した店を中心にレビューをアップしていない店が多いので、これで確定というわけではありません。
そんな中、とりあえず10店選んでみましたが、上位3件は
・使命を終えたとしてランチ営業を廃止した「鳴門」
・評判になりながらオープンわずか4ヶ月で閉店してしまった「洋食エリーゼ」
・約50年の歴史を持ちながら駅工事のため立ち退きを余儀なくされた「常盤軒」
と、もうこの店では食べられないものが占める結果となりました。食べ歩きとしては寂しい一年を象徴するランキングになったような気がします。
あと、個人的には10店中8店が銀座~城南エリアに集中してしまったのが、あまり食べ歩きが出来ていないことが反映されているようでちょっと不満なのですが…。
そんな中「太常」や「新香楼」のような、たまたま入店して巡りあった佳店も数件あり、こういう意外な出会いが食べ歩きのモチベーションになっているようにも思えます。
2011年はもっと楽しく食べ歩きをしたいと思います。その前に溜まったレビューをアップしないと!