レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!
1位
1回
2011/08訪問 2011/11/29
宮島口駅から徒歩2分、JR駅から宮島航路の桟橋に向かう途中にある、宮島名物あなごめしうえの。
数年ぶりの再訪で、今回は早めの昼食で利用。
駅弁販売はもっと早い時間から行っているものの、イートインのオープンである午前10時に間に合うように店に着いたのだが、すでに店は開いており、しかも7卓あるテーブル席は既に満席。辛うじて5席あるカウンター席を確保できたが、改めてものすごい人気ぶりに驚いた。
歴史を感じさせる建物で、店内も落ち着いた雰囲気で何かほっこりした気持ちになれる。ちなみに2階は懐石料理他人吉。
客はやはり観光客が多いが、この時間帯は比較的若い客が多い。ちなみに前回の訪問は午後1時過ぎだったが、その時は中年客がメインだった。
メニューは、看板メニューでもある「あなごめし」が小1,260円・並1,470円、上1,890円、「穴子の白焼き」1,050円など。一品料理もあるし、100円の冷酒など飲み物も充実。
この日は、ちょっと奮発してあなごめしの上を注文。白焼きと冷酒の鉄板コンビも捨てがたいのだが、今回はやむなく断念。
注文から10分後、あなごめし上のご提供。あなごめしの他に赤出汁と香の物もついてくる。
「上」にしただけあって、丼の表面は15切れのあなごで敷きつけられておりご飯が見えないほど。しかも並べ方も美しい。
木の蓋を開けると最初に香ばしい香りが広がる。
あなごは適度な弾力がある。普段食べているあなごに比べると柔らかさには欠けるが、むしろそのことがあなごの旨味を増幅させているように感じる。脂はかなりのっているもののくどさは感じず、むしろ醤油ダレの風味と炭の香ばしさがほんのり口の中に広がり、味と食感の両方であなごを堪能できる。
ご飯は白飯ではなく、ほんのりと甘口醤油の風味が感じられるもの。あなごとの相性は抜群。
存在は控えめな赤出汁と香の物も、あなごめしに慣れた口にちょっとした味の変化をもたらしてくれ、最後まであなごめしの感動が持続する。香の物、箸休めの役割を十分果たしており、こういう細かいところのバランスまできっちり計算されているような感じで、なんか嬉しい。
全体的なボリュームは結構あった。ご飯の量もなかなか多い上、そのご飯に負けないくらいたっぷりのあなご。十二分に満足できた。
久しぶりにいただいたが、やはり満足できる味。この店に出会うまで穴子丼は鰻丼より劣るという考えを持っていたが、ここのあなごめしを食してからはそのような考えが誤りであることに気付いた。
接客も丁寧で、老舗の人気店でありがちな驕りは見受けられない。良い意味で接客に手慣れている感じで、扱いはスムーズ。それでいてホスピタリティも感じられるものだった。
あえて難点を挙げれば、値段がやや張ることと客の多さだろうか。もっとも、混雑はこの店のせいではないし、この店の絶品な料理にありつけるためには甘受しなければならない。
とにかく、この味を求めにわざわざ訪れる価値のある店。単に老舗というだけではない満足感を得られる。
しかも、駅弁を購入すればこの感動がもう一食楽しめるし、イートインが混雑で断念せざるを得なくてもあなごめしの味を堪能できるのも嬉しい。
2位
1回
2011/09訪問 2011/11/28
銚子駅から車で5分くらい、銚子漁港向かいにある丼ぶり・定食屋久六。
昼食で利用。
3階建ての一軒屋という外観で建物自体は目立つ存在とは言えないのだが、扉の両脇に「きんめ鯛づけ丼」と書かれた赤いのぼりが立てられており、これが目印になる。
店内は落ち着いた和風の空間。そのような空間に流れるJ-POPが何か異質。席はカウンター6席、小上がり3卓。2階もあったが供食に利用されているかどうか不明。
午後2時頃の訪問で店内はちょうど満席。客は老若男女がほぼ均等にいた。
メニューは、マグロときんめ鯛が中心。
「きんめ鯛刺身」1,630円、「きんめ鯛づけ」1,730円、「きんめ鯛刺・揚げ定食」2,680円、「まぐろ刺身」1,200円、「まぐろづけ」1,500円、「まぐろ刺・揚げ御膳」2,580円など、刺身、づけ、揚げ物等様々な料理が揃っている。残念なのは、ツートップのまぐろときんめ鯛の両方を味わえるメニューが存在しないこと。
メニュー選びに悩んだ結果、表ののぼりに従い「きんめ鯛づけ丼」を注文。1,880円。
丼はご飯おかわりができないので、先にご飯の量を確認。普通、中、大とあり、中を選択。
注文から17分後、きんめ鯛づけ丼のご提供。
丼、味噌汁、マグロのフレーク、香の物という構成。
最初はそのまま食べ、好みに応じてワサビや一味唐辛子を足していくのがオススメとのこと。そのため、一味唐辛子も一緒に運ばれてくる。
丼の上にのっている金目鯛は8切れ。表面が金目鯛の脂でテカリがある。これを見るだけでテンションが上がってしまう。金目鯛の上には、ネギと白ゴマが振りかけられており、脇には刻み海苔が添えられている。
この金目鯛、口に入れてみると予想通り脂が広がる。そしてプリプリとした食感、弾力を味わえ、喉を通る時も美味しさを実感できるものだった。
タレはほのかに甘め。この甘さが金目鯛自体の甘さをいい具合に引き立て、基本的にはあっさりしていながらもコクのある味わいが楽しめるのだ。ワサビや一味唐辛子も試してみたが、そのまま食べるのが一番美味しかった。
ご飯にもタレの味がしみ込んでいる。そのため、ご飯の盛りが良い中サイズでもサラサラと食べられる。ご飯の量を中サイズにしたこともありご飯の割合がやや多めだったが、そこはマグロフレークが強力な助っ人に。
ちょっと値が張る印象だったが、この内容なら文句は言えない。大変美味しくいただけた。
料理もさることながら、感動したのは接客。店主の奥さんらしき女性店員が「お時間とりましてどうもすみませんでした」などど低姿勢で声をかけてくれる。さらに、待合い用の丸椅子を荷物置きに使わせてくれたり、冷房の効きを気遣ってくれたり、嬉しい心配りをしてくれる。そのため、若干オペレーションがこなれていなくても全く気にならない。
このエリアは本場だけに美味い魚を食べさせてくれる店は他にも数多くあるが、この接客はこの店を選ぶ大きなアドバンテージになる。金目鯛の美味しさとともに、感動を味わえる店と言えるだろう。
3位
1回
2011/02訪問 2011/02/19
四の味(西新橋) トロかつ&クリームコロッケ定(追記:国産ロースかつ定)
<2011年2月追記>
偶然訪れたら、何とこの日(2月18日)で閉店との貼り紙が!
店の前には行列ができており、普段ならスルーするところだが、この日はそうにはいかない。10分近く列に並んで入店。
店内はこの日もサラリーマンが多く、OLの姿も見かける。そして普段どおり客の喫煙比率が高い。
店員は老齢の寡黙な男性とテキパキ動く中年女性の二人。
閉店が迫っていたためか、海老フライやミックス類はメニューから消えてしまっていた。
この日は、閉店四日間サービスとして出されていた「国産ロースかつ定」を注文。ご飯大盛は無料なので大盛にしてもらった。通常ロースは950円で提供されているが、この日の国産ロースはかつ定は800円のサービス価格。
ちなみにこのロースかつ定、12時半過ぎに売り切れになった。
注文から13分後、ロースかつ定のご提供。普段ならイライラしてしまう待ち時間も、この日は悠久の刻を満喫しているような気分。
ロースかつ、ご飯、味噌汁、香の物という構成。
ロースかつは衣は厚いが不思議とサクサクしていて食べやすい。そしてメインのロース肉だが、丁寧に仕込まれているのか程よい柔らかさ。脂分も適度にある。しかもけっこう厚く食べ応えがある。千切りキャベツが山盛りなのも嬉しい。
ちょっと重めのソースも、厚くてサクサクした衣との相性はがかなり良い。ただ、レベルの高いロースかつだけに塩で食べたいところだが、卓上に塩が置かれていないのが惜しい。
かつとともに侮れなかったのがご飯。これまで気付かなかったのだが、米がつやつやしており美味い。
この日の味噌汁はワカメと油揚げ入りだった。
精算時、女性店員に閉店について話しかけたところ、「店主都合で」と微笑みながら答えてくれた。
地味な存在ながら、キラリと光るものを持っていた店。
場所が不利なだけに目立つ存在には至らなかったものの、実力では新橋エリアでナンバー1だったのではないかと思う。しかも、味の良さだけでなくボリュームも十分で、極めて使い勝手の高い店だった。
ありがとう、そしてお疲れ様でした。
思い入れ度で☆0.5加点。
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<2009年8月>
御成門駅から徒歩6分、新橋駅から徒歩10分、とんかつ四の味。
昼食で利用。
松岡田村町ビルという建物の地下にある店で、フロア自体は空室も多く閑散としているが、12時台にはこの店の一角のみが賑わいを見せる。
そんな場所にあるだけに、客は皆男性。カウンター6席、4人掛けテーブル4卓全ての席が男性サラリーマンで埋まる。
ランチタイムは禁煙の模様。
メニューは、「ろーすかつ」950円、「ひれかつ」1,050円、「かつ丼」900円、「しょうが焼」1,000円、「ひれかつ&えびふらい」1,050円など。ほとんどのメニューが900円〜1,050円という価格設定。
この日は、日替わりお勧めメニューのうちの一つ「トロかつ&クリームコロッケ定」を大盛で注文。950円で大盛料金はかからない。ちなみに他のお勧めはかつカレー(1,050円)だった。
注文してからすぐ漬物が運ばれる。
そして注文から10分で、トロかつ&クリームコロッケ定のご提供。大盛のご飯と味噌汁も一緒に運ばれてくる。
トロかつ、クリームコロッケともに直径約7cm、厚さ約2cmと、なかなかの大きさ。トロかつは2個、クリームコロッケは1個。トロかつのみにソースがかけられている。添えられたキャベツも大盛。
トロかつは、煮込んでホロホロになった角煮のような肉をかつにしたもの。ただソースは濃いデミグラスみたいでかなり重い感じ。もっとも、大量のキャベツをかき込む時の戦力になってくれるので問題ない。
クリームコロッケは濃厚で具がしっかり入ったクリームがぎっしり。
どちらも衣がサクサク。衣自体はかなり厚めなのにサクサクして軽いのは驚き。
味噌汁は豆腐とワカメ入り。
味、ボリュームともに満足できるものだった。ボリュームは新橋すいすには劣るものの十二分な量で、味とのバランスならこちらが上かもしれない。それどころか、味だけなら新橋まるやを凌駕しているとさえ感じた。
いかにもサラリーマンのオアシス的な店内は好みが分かれそうだが、店員の接客もしっかりしており安心して使えるし、安心して人を連れて行くことができる。
しかし、こんな目立たない所に佳店があったとは。
4位
1回
2011/06訪問 2011/08/21
鶏そば専門店前略っ。 つけそばまるきゅう(池袋) 濃厚鶏太そば(追記:超!超!超!濃厚鶏太そば)
<2011年6月追記>
前回訪問時に宿題となっていた「超濃厚鶏太そば」にトライしようとしていたら、「超!超!超!濃厚鶏太そば」という限定メニューがあるという情報を得た。
どうも、そのメニューが提供されるのは月に一度、毎月30日限定、しかもスープが無くなり次第終了というハードルの高いメニューのようだが、たまたま池袋訪問が可能な日に提供されるとのことだったので、いそいそと足を運んでみた次第。
訪問は夜8時過ぎ。駅から商店街を10分くらい歩き、ようやく店の前に到着。外観や店内の様子は1年前に訪問した時とほとんど変わっていない。
早速、入ってすぐの所にある食券券売機でお目当ての「超!超!超!濃厚鶏太そば」を購入しようとする。
値段は1,050円だが、券売機には該当するボタンがなく、850円の濃厚鶏太そばの食券を購入して現金200円とともに店員に渡すことで注文が完了する。
なお、このメニューが記されているのは券売機の上のホワイトボードのみで、「本日の裏そばメニュー」と書かれていた。しかも、購入後すぐにそのホワイトボードは撤去。どうやら、限定の最後の注文客になったようだ。
食券を店員に渡す際、「大盛無料ですけどいかがいたしますか?」と尋ねられる。無料なら大盛を頼まざるを得ない…。ちなみに麺の量は、並200g、大盛300gとのこと。
提供は食券を店員に渡してから7分後。
スープはとにかく濃い。ドロドロという表現では物足りず、天下一品以来のゾル・ゲル状という表現で説明したいもので、差し詰め鶏肉をそのままポタージュにしたかのよう。濃厚でいて適度な塩味、それに鶏の風味が口中に広がりなかなか美味しい。
麺はコシのある太麺。これ自体は悪くないのだが、こってりしたスープにこの太麺だといささか重くなりすぎる感じを受けた。スープはそれなりに麺に絡むのだが、それが故に重くなりすぎてしまうのだ。もう少しスープの粘度が弱いタイプとなら相性は良さそうだが。
のっている具は、チャーシュー、青ネギ、刻みタマネギ、それに魚粉。
チャーシューは鶏肉で、けっこう柔らかく仕上がっている。食べ応えは豚肉のほうが良さそうだが、スープと同じ鶏で統一しているのはなかなか面白い。青ネギやタマネギは何とか口直しの役割を果たしたが、さすがにこの濃厚スープ相手では分が悪い。
さすがに後半は味が単調になってきたので、卓上の柚子胡椒を投入。ピリッとした味が濃厚鶏スープによく合う。
スープが重い上、麺を大盛にしただけあって、食べ終わる頃には満腹感に襲われた。残ったスープにご飯を投入するのがオススメとなっていたがさすがにパス。
確かに「超!」が3つもつくだけあって、スープは天下一品に匹敵する濃さ。これは大満足。濃いだけでなく、鶏の味もしっかりと感じられ、鶏素材でここまでやるのかと感嘆してしまった。
しかし一方で、太い麺との相性は今一つに感じた。その点、麺の出来が色々言われながらも天下一品の麺はこってりスープとベストマッチになるように計算されているんだなあと一人で納得。
それでも、これだけ挑戦的なメニューを提供する心意気に感激。店員の応対も良く、また食べに行きたいお店。
なお評価だが、前回(2010年5月)は昼の欄、今回は夜の欄にそれぞれ採点している。
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<2010年5月>
池袋駅から徒歩12分、鶏そば専門店前略っ。 つけそばまるきゅう。
それにしても、変な店名だ。
遅めの昼食で利用。
店は商店街の終点近くにあるビルの中2階の一室にある。路上に置かれた看板はすぐ見つけられたのだが、店が物販店と間違うような意外な所にあり最初気付かなかった。
店内はL字型カウンター席のみで、席は10席程度。中途半端な時間帯の訪問だったためか空いていた。
椅子は背もたれのない赤い丸椅子。ふた昔前までは中華そば屋のスタンダードだったが、今となっては少々座りづらい。
卓上には、にんにく醤油、おろしにんにく、ゆず胡椒などが置かれている。
店内には標語が書かれた半紙が貼られている。店の端に置かれたテレビは、長渕剛が主題歌を担当したドラマのビデオを流していた。六本木の渕もそうだが、新鋭ラーメン店の店主には長渕剛フリークが多いような気がする。
まずは、入口すぐ左手にある自動券売機で食券を購入。
メニューは、「鶏塩そば」700円、「鶏塩チャーシューそば」1,000円、「鶏塩つけそば」800円、「塩油そば」700円など。9のつく日は「長渕剛の日」につき半熟玉子がサービスになると書かれた掲示があった。
この日は、「濃厚鶏太そば」を注文。850円。基本の麺の量は200gだが、300gの大盛も同じ値段でOKとのこと。追加料金不要ならば大盛を頼むしかあるまい…。
注文から5分後、濃厚鶏太そばのご提供。
チャーシュー2枚半、海苔1枚、刻みタマネギ、青ネギ、メンマ4本がのっている。チャーシューのうち1枚は上に魚粉がのせられている。
スープを一口飲むと、確かに鶏の風味を感じる。とろとろしており濃厚の謳い文句通りの濃さではあるが口当たりはマイルド。ただ、途中で魚粉による魚系の風味を感じる点や塩分をあまり感じないあたりは鶏+濃厚の代名詞である天下一品とは大きく異なるところ。スープの濃さについても、確かに濃厚だったがアトラス系を除く天下一品ほどではない。
太そばを謳うだけに、麺は極太で縮れも相当なもの。弾力もかなり強く口の中で暴れるような力強さを感じる。縮れが強いためスープがよく絡む。難点は、極太縮れ麺ゆえに喉越しがあまり良くないことと汁跳ねに気を遣うことか。
食べ進めていくと、中からもチャーシューの小間切れが出てくる。上にも2枚半あるので、かなりお得。チャーシューには脂身の部分が多くプルプルかつ口の中でとろける食感を楽しめる。
時折刻みタマネギの辛味が濃厚なスープのアクセントになる。メンマはやや甘め。
なかなか濃厚な味わい、しかもトッピングが充実しており850円という値段にもかかわらずかなりの満足度。さすがに量が多かったのと、スープがかなり濃厚で食べ終わる頃にはほとんどなくなっていたので、店が推奨している「追いめし」でのおじやは断念。
店内の雰囲気は昔の中華そば屋に気合の入った文字が並んでいる感じで少々違和感があったが、店員の応対はなかなかのものであった。
とにかく、「濃厚」の名にふさわしいラーメン。濃厚好きな方には是非。
ところで、「ブログ見てね」という店内の告知が気になり、家に帰ってこの店のブログhttp://maruq2.blog101.fc2.com/を見たところ、「裏そば」として何と「超濃厚鶏太そば」なるものを提供している日があるではないか!
また一つ、宿題が増えてしまった…。
5位
1回
2010/12訪問 2011/02/12
東豊線さっぽろ駅から直結、JR札幌駅から徒歩3分、ホクレンビル地下にある、ラーメン札幌一粒庵。
夕食で利用。
ビルの地下にあることもあり、見た目はあまり派手さを感じない。
店内は焦げ茶色ベースで落ち着いた雰囲気。席はカウンター6席、4人掛けテーブル2卓。店はあまり広くないが、入口すぐの所に荷物置き場とコート掛けを設置しているのは親切。
閉店が近い午後9時前の利用で、カウンター席が全て埋まった状態。
メニューは、「みそラーメン」「しおラーメン」「香りたつしょうゆラーメン」各750円、「ランチのしょうゆラーメン」800円、「新しょうゆラーメン」850円、「元気のでるみそラーメン」「とても辛いもやしのせみそラーメン」「みそチャーシューめん」各1,000円。何となくメニュー名がほのぼのしている。
この店は道産の食材を使用しており、その旨の能書きがメニューに記されているし、店の前には地場産品使用を示す緑提灯が架けられている。
この日は、北海道産行者にんにくを使用している旨記されていた「元気のでるみそラーメン」を注文。麺は「おすすめ太麺200g」と「中太の縮れ麺160g」から選択可能で、太麺を選択した。
注文から8分後、カウンター越しに元気のでるみそラーメンが手渡される。
スープはみそラーメンとしてはサラサラしている。しかし一口飲んでみると濃厚で大豆の風味をしっかり伝えてくれるもの。スープの表面にできた油膜のおかげで熱々の状態を長い間楽しめる。
麺は太く、ほぼストレート。コシがけっこうあり、弾力のある食感を楽しめる。小麦の風味も感じられる。一方、表面がツルツルしているためスープの絡みは今一つだし、いくら滑り止めを施していてもリサイクル箸では食べづらい。麺は200gあるだけにボリュームたっぷり。食べ終えた時には満腹になれた。
そして、このラーメンの特徴であるトッピングだが、ニンニクとニラ、それに刻みチャーシューを卵でとじたもの。その上にかいわれ大根を添えている。
ニンニクのほっこりとした食感はきちんと感じられる一方、謳い文句どおりニンニク臭はほとんど感じず、これなら臭いを気にすることなく注文できる。これだけで食べてもおかずとして美味しく食べられそうだが、卵とじごとスープに混ぜると味噌味のスープの味わいに優しい深みが加わるように感じた。
かなりレベルの高いラーメン。スープと麺との絡みこそ今一つだったものの、スープ、麺、トッピングのそれぞれが素材の良さをしっかりと引き出している。この店は地場産品を前面に押し出しているのだが、こういう美味しいラーメンをいただくと北海道の農産物や産品をもっと欲しくなる。
店内の居心地、店員の応対もなかなか。
難点はやはり値段か。素材の良さや手間のかけ方は理解できるものの一杯1,000円というのはさすがに高く感じる。他のラーメンも最低750円というのは、この店のこだわりを予備知識として持っていなければちょっと躊躇する価格設定。
それでも、値段さえ許容できれば万人にオススメできるラーメン。北海道の食材の実力を垣間見た一杯で、その食材の実力を見事に発揮した調理面も高く評価したい。
6位
1回
2011/01訪問 2011/01/28
大井町駅から徒歩7分、大井三ツ又交差点からちょっと西に行ったところにあるレストランハピネス。
昼食で利用。
目の前の道路の拡幅工事に伴い店は狭くなった一方、町の喫茶店らしい小ぎれいな空間に生まれ変わった。
引き戸を開けるとすぐにテーブル席14席、その奥にカウンター6席。テーブルに灰皿は置かれていた。
正午過ぎの訪問で客の入りは7割程度。もっとも、松の内の訪問なので参考外か。会話からの想像だが常連っぽい客が多い。一方店員は夫婦っぽい中年男女一人ずつ。
メニューだが、定食、スパゲティ、カレー、ピラフなどがあり約20種類。
定食は「しょうが焼き定食」「とんかつ定食」各1,000円、スパゲティは「ナポリタン」「ミートソース」「カレースパゲティ」「野菜ベーコンスパゲティ」の4種あり各650円。カレーは「カレー」「ドライカレー」各650円、「海老ドライカレー」750円、「カツカレー」900円。ピラフは、
この日は、ナポリタンの大盛を注文。650円に大盛料金100円追加で計750円。メニューには大盛料金が記されておらず少々不安になる。
最初にサラダが提供される。
レタス、トマト、ワカメ、それにリンゴ2切れ。ドレッシングがかかっているが後で辛味が舌に残る。
そして注文から16分後、ナポリタン大盛のご提供。
鉄板にそびえ立つ赤い山のようなナポリタンの姿に驚き。周りの客からも声が上がり照れくさい。
ナポリタンにはベーコン、マッシュルーム、タマネギ、それにピーマンとシメジが少々入っている。
スパゲティは太くやや柔らかい。これぞ昔ながらのナポリタンといった感じ。ケチャップによる味付けは程よく酸味が効いている一方かなり濃いため、どうしても途中途中で水が欲しくなる。炒め具合はしっとり系。
しっとり系のためケチャップの飛び跳ねに注意しながら食べなければならないのに加え、量が多いので持ち上げるのに少々苦労し、途中から手首が痛くなる。
それにしても破壊的なボリューム。さらに、味の濃いナポリタンにしてしまったこともあり途中でくじけそうになる。しかし水で口の中をリフレッシュすれば味自体は好みなので食べ進められる(サラダを残しておけば良かった)。そして、終盤になりタバスコ、さらに大盛スパゲティ界における守護神とも言える粉チーズを最後に投入し、無事完食!
味自体は標準クラスなのだろうが、サラダ付きで650円、さらには大盛がわずか100円増しで驚異的なボリュームになるのは物凄く魅力的。
アットホームな雰囲気も魅力。女性店員からは会計時「毎度どうも」「いってらっしゃい」と優しく声をかけてくれる。
コストパフォーマンスが良くアットホームな雰囲気で、居心地はすこぶる良い。これぞB級なのだろうが、B級グルメ激戦区大井町においても特徴的な店と言えよう。ボリューム面でも牛八やブルドックと並ぶ存在。
とにかく愛すべき存在。個人的にも思い入れ加点。
7位
1回
2011/01訪問 2011/03/26
帯広駅から徒歩18分、ショッピングセンター「イーストモールいちまる」近くにある、帯広名物ぶた丼のとん田。
遅めの昼食で利用。
店は郊外のこじんまりとした食堂のよう。それでも白木の目立つ内装は清潔感が漂う。
席はカウンター4席、4人掛けテーブル3卓、奥に小上がり8席。小上がりは絨毯敷きでテレビも置かれているため、何か家庭の居間見たい。
店内に灰皿は置かれていない一方、店の入口外側に灰皿を設置していた。
メニューは、「ロースぶた丼」「ヒレぶた丼」「バラぶた丼」の3種類がありいずれも680円。ライス大盛100円増し、肉大盛150円増し。メニューはこれだけ。店員によると、やはり人気はバラ肉のよう。
この日はバラぶた丼の肉大盛を注文。830円。しかし、ライスと肉の両方を大盛にして注文する客が意外に多いのに驚いた。
注文から15分後、バラぶた丼のご提供。
ぶた丼とともに、味噌汁と沢庵もついてくる。さらに「足りなかったら使ってください」との声かけとともに壷に入ったタレも出してくれる。
丼の表面にバラ肉が一面に敷かれている。全部で17、18枚はあっただろう。まさに「バラの花」という表現が的を射ている。
豚バラ肉は脂身がたっぷり。プルプルしており柔らかい。脂が喉を通る感覚が何とも言えない。
タレの味は甘さと辛さのバランスが良く、結構濃い。しかしくどさはなく味はあっさりめ。肉自体にたっぷり脂があるのでタレがあっさりめでちょうどいいくらいか。
肉の量が多いだけに、さすがに終盤タレが尽きてしまい、壷入りのタレを追加して食べた。卓上にはコショウや山椒も置いてあるので、味の変化を楽しむこともできる。ただ、炭火の風味はほとんど感じられなかった。
17、18枚もあると食べ応え十分で、食べ終えた後達成感と幸福感が交互に去来する。
ぶた丼が味噌汁もついて680円、肉大盛にしても830円という価格はリーズナブル。しかも肉大盛は食べた後の満足感が強く、価格以上の価値はあると感じた。
店員の応対だが、アットホームな感じを醸し出しながらも応対はまじめで、一言一言丁寧に言葉を発するタイプ。
ここのぶた丼、帯広豚丼としてはやや異端な感じもするのだが、個人的にはかなり気に入った。駅や市の中心部からは離れているし、夜や日曜日は営業していないのでハードルは高いが、一度はここまで足を運ぶ価値のある店。
8位
1回
2011/03訪問 2011/03/30
博多駅直結「JR博多シティ」9階レストラン街「くうてん」にあるごはん家椒房庵。
明太子が有名な[a:otrlst,椒房庵]が運営するレストラン。
昼食で利用。
JR博多シティのオープンから間もないこともあり、館内はどこもごった返していた。この店も開店直後の11時過ぎの訪問にもかかわらず、既に入店待ちの列が出来ていた。さっそく,列に並んだが、入店まで15分近く待つ羽目になった。客層は中年男女と若い女性が多い。
店内は大半がテーブル席で30席強。一部は半個室状。カウンターは8席のみ。
ちなみに店頭で明太子の加工品を販売していたが、品数は地下の売り場のほうが多いとのことで、そちらに回るよう誘導の案内が出ていた。
店の内外の壁には魅力的な一品メニューを多数掲げているが、この日提供されていたランチメニューは「釣り子明太子と彩り小鉢膳」2,000円、「鯖の味噌煮」「鶏の唐揚げ明太ソース」各1,100円の3種類のみ。
この日は、奮発してオススメメニューである「釣り子明太子と彩り小鉢膳」を注文。ちなみにこのメニュー、開業記念のスペシャルランチとのこと。並んでいる時に注文を聞いてくれるのは助かる。
事前に注文を聞かれていたので、着席してから3分弱で釣り子明太子と彩り小鉢膳のご提供。
ご飯、味噌汁、高菜、小鉢5種類、そして釣り子明太子という構成。
釣り子明太子は、はえ縄漁で一匹一匹釣り上げられたスケソウダラの卵を使っているとのことで、活きの良さが普通の明太子とは異なるとのこと。この明太子が3切れ、まるごと一本相当の量があるのだが、赤い物体が膳の中央に配置されていることもあり、存在感は十分。
ご飯の上にのせて食べてみる。ホカホカのご飯に明太子をたっぷりのせて食べるということだけでも何か幸せ。明太子そのものについては、能書きにあるほどには活きの良さを感じることができなかったが、粒の細かさや味が均質だったのは感じ取れた。
また、高菜もご飯お替りには力強い戦力。さらに侮れないのが、ご飯自体も美味しかったこと。このご飯と明太子、さらに充実のおかずがあれば、いくらでも食べられそう。
小鉢はだし巻き玉子、おひたし等があったが、最も気に入ったのはタイのゴマダレ和え。タイの身が締まっていてなかなかの美味だった。
2,000円はさすがに高いかな、と思えたが、この内容なら文句はない。かなりクオリティの高いランチ。
店員の応対もしっかりしており、しかもホスピタリティを感じるもの。食事していて心地良さを覚える。混み合っていたものの店内の雰囲気はゆったりとした感じで落ち着いて食事を楽しむことが出来た。
博多でリッチなランチをいただくならこの店、と思えるもので満足。値段がやや高めなのは仕方のないところか。難点は当分混み合っていることだろう。
9位
1回
2011/01訪問 2011/02/26
日田駅・日田バスセンターから徒歩15分、日田ICから車で10分、日田温泉街の外れにある三隈飯店。
遅めの昼食で利用。
店の前に大きな文字で「やきそば」と書かれたノボリや暖簾がインパクトあり、細い路地にある店ながら視認性はある。
店内は年季を感じるもので、街の食堂そのもの。中央に大小テーブル、店の奥にある厨房に面してカウンターが一列。
午後3時ごろの訪問で、観光客と思しきグループが二組いた。その客に対して店主らしき人が丁寧に道案内をしていたのが印象的。
メニューは、「焼きそば」650円(大盛800円)、「ラーメン」550円(大盛650円)、「チャーシューメン」720円、「高菜チャーハン」650円、「餃子」550円など。焼きそばとライスがセットになった「焼きそばセット」というものもあり、こちらは500円とお得。
この日は、オーソドックスに焼きそばを注文。
注文後すぐに、スープが提供される。
このスープ、この店で提供されているラーメンのスープなのだが、青ネギだけでなく中にキクラゲを入れてくれているのが妙に嬉しい。
スープ自体はあっさりめの豚骨味。ラーメン店によっては「とんこつ塩ラーメン」として売り出していそうなあっさりしたもの。でも塩辛さは特になく飲みやすい。何と言っても冷えた体を温めてくれるのが嬉しい。
そして注文から5分後、焼きそばのご提供。
麺はやや太めで甘辛のソースがよく絡んだもの。中心部分はもっちりしているが、日田焼きそばならではのパリパリした食感が随所に現れる。このパリパリともっちりの二つの食感を一緒に味わえるのが面白い。
具は、豚肉、モヤシ、ネギ。モヤシとネギの量はかなり多く、半ば野菜炒めのよう。ネギの一部は太い状態で入っているので食感のアクセントを楽しめる。
野菜の量は多いが、麺の量が少ないわけではなく、焼きそばとしてのクオリティというか麺の存在感はきちんと保っている。後から気付いたのだが、これだけ野菜がふんだんに入っているのに焼きそばが水っぽくなっていないのはさすが。
全体的にソースによる味付けはやや濃い目。この焼きそばならご飯も一緒に欲しくなる。
ただ唯一の難点は油がやや多かったこと。もう少し油が少なければバランス最高なんだけどなあ。
焼きそばとしては野菜の比率が高く、予備知識がないと多少違和感を覚えるかもしれないが、野菜たっぷりな上焼きそば自体が美味しく、それでいてリーズナブル。何たってスープまでついて650円はお得。
店員の温かい接客も嬉しい。観光客向けの側面を持つ店であることは否めないが、それを超えた親しみやすさがある店。
10位
1回
2011/05訪問 2011/10/13
富士宮駅から車で30分、朝霧高原「まかいの牧場」敷地内にある、おひさまと大地の恵みに感謝する農場レストランでいただきます。
昼食で利用。
まかいの牧場の売店を越え、牧場入園口の手前にある店。この店の利用だけなら入園料(大人700円)は不要。
店構えは観光地のレストランといった雰囲気が前面に出ているが、店内は結構きれいで好印象。席はテーブル席のみで150席くらい。
料理はバイキングスタイル。ソフトドリンク飲み放題込みで料金は大人1,890円・小学生1,050円(休日料金)。
休日の11時、即ち開店直後の入店ですんなりは入れたが、暫くして満席になった。こういうロケーションだと、一度満席になるとなかなか順番が回ってこないので早めの入店がお勧め。客層はファミリー8割、カップル2割といったところ。
ビュッフェ台は2ヶ所ある。店内中央のビュッフェ台にはご飯や野菜類を中心にした料理とドリンク類、厨房に面したビュッフェ台は温菜系やデザート類。
まずは生野菜。10種類以上あり彩り豊かで見た目だけで食欲をそそる。しかも、どれも新鮮。
また、「牛乳コロッケ」や「牛乳グラタン」など、牧場のレストランっぽいちょっと工夫を凝らした料理が充実している。牛乳コロッケはクリームコロッケをちょっと薄味にしたような味わい。ちなみにこの牛乳コロッケは売店で購入可能。
ご飯も白米、五穀米等の他に「たまねぎごはん」なるものがあった。このたまねぎごはん、タマネギ入りの炊き込みご飯なのだがタマネギの甘さがうまい具合に混ざっている。
野菜類やご飯も満足できるものだが、実は最も気にいったのが牛乳。ほのかな甘さを感じる。
野菜メニューの充実の一方、野菜がメインにならない料理は全体的に今一つ。スパゲティミートソースは水分が多くベチャベチャしてしまっているし、天ぷらも素材の野菜は美味しいのに衣が油っこい。
デザートはケーキやジェラートが各数種類。ぜんざいもあった。このコーナーは全体的に凡庸。コーナーが狭く導線がうまく作られていないせいか待ち時間が長いのも減点要素。野菜がこれだけ充実しているのだから果物を置いて欲しかった。
観光施設にある供食施設ということもあり、利用する前は正直あまり期待していなかったが、内容は意外に良かった。玉石混淆の部分はあるものの、これなら市中のバイキングの店と比較しても遜色ない。自然食、スローフードをコンセプトにしている点は評価できる。
さらに、店員の接客がかなりソフトで好感が持てる。特に子連れに対しては優しく接してくれるのが嬉しい。
どうしてもファミリー向けの店舗ではあるが、逆にファミリーで利用するには料理、コンセプト、料金、接客というあらゆる面で安心して使える店。観光施設併設の店としては合格点。
●昨年は銀座~城南エリアの店が多数を占めた「マイベストレストラン」ですが、今年は全国各地からバランス良く選出することができました。
●特に北海道と九州から2店ずつ選出となり、こうやって振り返ってみると全国の美味しいものを食べ歩くことができた一年だったと思います。
●その中で1位は広島県「うえの」。以前食して感動した店を再訪し、改めて感動しました。レビューアップ店では2件目の満点をつけました。
●2位の千葉県「久六」は味だけでなくサービスにも感動。サービスで満点評価としました。今年はこの1・2位が抜けていた印象が強いです。
●3位の「四の味」は昨年多数を占めた銀座~城南エリアから唯一のランクイン。2009年の5位からランクアップですが、残念ながら閉店。
●ラーメンは今年も色々食べましたが、こうやって振り返りランキングを作成してみると、トップが札幌「一粒庵」になったのが感慨深いです。
●普段の食べ歩きとは毛色の違う選出と思ったのですが、丼もの3店・ラーメン2店・その他麺類2店・バイキング1店とやはり偏ってました。
●今年は東日本大震災をはじめ不幸な出来事が数多く起こり、正直つらい年になってしまいました。2012年こそ佳い一年になりますように。