湘南ライナーさんのマイ★ベストレストラン 2016

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湘南ライナーの食べある記

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マイ★ベストレストラン

レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!

コメント

●今年もラーメンが最大勢力ながら1位は4年ぶりにラーメン以外のリトルショップ。都内店の1位は6年ぶりです。
●ベスト10にランクインした店の数は、ラーメン2・担々麺2・パスタ1・蕎麦1と相変わらず麺類が多数派です。
●ベスト10はガッツリメニューと辛いメニューが大半を占め、図らずも食生活の偏りを痛感することになりました。
●札幌から1店ランクインした他は全て首都圏の店が選ばれ、食べ歩きのペースダウン、フットワークの悪さが露呈。
●また、ランクインした店が全て昼の利用だったことも、2016年の食べ歩きが不完全燃焼だったことを示します。
●点数もほとんどの店が2.5から3.5の間に収斂してしまい、4.0以上の店に出会う機会が少なくなりました。
●昨年反省点に挙げたレビューアップは遅筆に拍車がかかり下書き状態が遂に300店突破。今年は改善に努めます。
●今般の食べログ仕様変更でレビューを上げづらくなりましたが、2017年も食べ歩きに勤しみたいと思ってます。

マイ★ベストレストラン

1位

カレーやさん リトルショップ (神泉、渋谷、駒場東大前 / カレー、洋食)

1回

  • 昼の点数: 4.6

    • [ 料理・味 4.2
    • | サービス 4.6
    • | 雰囲気 3.4
    • | CP 4.2
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ~¥999

2016/03訪問 2017/01/08

LITTLE SHOP(円山町) スペシャルカレーセット

渋谷駅から徒歩10分、神泉駅から徒歩4分、東急本店通りを松濤方面に西進した所にあるカレーやさんLITTLE SHOP

昼食で利用。
鉄筋の建物の1階にある店で、壁を丸太調にしてログハウスっぽい温かみを演出している。「カレーやさん」という看板の文字も親しみやすさを演出する一要因になっている。
店内は少々狭いものの、外観同様ログハウスっぽい雰囲気。店内は広くなく、やや窮屈な印象。店内ではニッポン放送が流れている。席は入って左手に4人用テーブル2卓、右手に厨房に面したカウンター5席。卓上に灰皿は置かれておらず、福神漬けやチリパウダーがスプーンや水入りポットとともに置かれていた。
12時半頃の訪問で、店内は満席、店外に20人近くの行列ができており、この列に加わることにした。カレー単品なので待ち時間は大したことないかなと思ったが、この判断は大きな誤りで1時間強店外で待つ羽目になった。ちなみに、すぐ後の客のところで売り切れが宣告され、その後は列の最後尾に売り切れを記した看板が立てられる。客の男女比は7:3くらいだったが女性客はカップルでの来店が多い。客層は男女とも若者が大半。

メニューは、「カレー」580円、「かつ+ゆで玉子」「からあげ+ゆで玉子」「気まぐれ」「野菜」「トマトチーズ」各700円、「スペシャルカレーセット」800円。店のオススメはスペシャルカレーセットとのこと。
この日は、店のオススメどおりにスペシャルカレーセットを注文。大盛を注文したかったが、所定の閉店時刻を越えていること、売り切れ宣告が出ていること、メニューに大盛表記が見当たらないことを考え、さすがに自重した。

注文から8分後、スペシャルカレーセットのご提供。
カレーを口に入れると、最初に感じるのは鰹節の風味。辛さはほとんど感じないが、それによる物足りなさを覚えることはなく、野菜や果物から滲み出たようなさっぱりとした甘みもほんのりと感じ、サラッと食べられくどさがない。和風の味わいで辛さ控えめという点は蕎麦屋のカレーに通ずるところがあるが、蕎麦屋のカレーとも異なる独自性の強いもの。強いて挙げれば日本橋室町の大もりが類似系統だろうか。独自性が強いのに食べ慣れた味に近く、昔の記憶を呼び起こすような懐かしさも感じてしまう不思議な味でスプーンを持つ手が止まらなくなる。
のっている具は、唐揚、ロースかつ、ナス、ピーマン、スライスチーズ、ミニトマト、ほうれん草、目玉焼き、厚揚げ、茹でキャベツ、ひじき。中にはカレーの具としては普段お目にかからないようなものまで混じっているが、これら大量の具が崩れないよう絶妙なバランスで盛りつけられており、彩りもうまく計算されている。
唐揚は揚げたてで熱々、モモ肉の弾力が抜群。衣からはほのかにショウガの風味も感じる。ロースかつも揚げたてで、油が主張しすぎないので他のトッピングやカレーの味を邪魔しない。ナスやピーマンは素揚げされており素材の甘みが感じられる。厚揚げはわずかに甘辛な味わいだが、。茹でキャベツはカレーの風味づけがされている。スライスチーズの塩気、ミニトマトの酸味と、カレーの味にちょっとしたアクセントを与えるものが強すぎない存在感を放っているのも面白い。
侮れないのがご飯。米自体にほのかな甘みを感じ、カレーの独特な味をうまく引き立てているように思える。炊き加減も良い。
よくよく考えてみると、これだけのトッピングがありながら、このルーは具材の味に負けていないし、逆に具材の味わいを抑えてもいない。和風な味わいがトッピングとうまく調和してトッピングの味を引き立てながらカレー料理としてしっかり成立している。
大盛にはしなかったがボリュームたっぷりで食べ応えは十分。こうなると大盛に期待が膨らむ。

かなり特徴の強いカレーだが、奇を衒った味ではなく最後まで飽きずに食べ進められるもの。店内の貼り紙には使われている肉や野菜が国産であることが書かれており、トッピングは量だけでなく質も満足できる。これで800円というのは奇跡的なコストパフォーマンス。
さらに、店員の応対も好感が持てるもの。客に対する話しかけ方が以前からの馴染みであるかのように親しみやすく、それでいて礼節は保たれている。
カレー専門店の割に回転が悪かったのは、ボリュームたっぷりで客(特に女性客)が食べ終えるのに時間を要していたためだけでなく、揚げものは作り置きでなく都度揚げていたり、盛り付けを丁寧に施したりしていたことも一因。これらを見てしまうと、長時間並んだことがマイナス評価にはならず、むしろ美味しいカレーを食べさせてくれるために必要なステップだったことを痛感する。
店内が狭く、テーブル席は座ると隣席の客と触れ合うくらい窮屈だが、ログハウスっぽい温かい雰囲気のお陰なのか居心地の悪さは感じず、気の合う仲間とログハウスを貸し切っているかのような雰囲気。
味良し、コストパフォーマンス良し、サービス良しと、これなら行列ができるのも納得できるし、行列に並んでも再度食べたくなる。次回は大盛リベンジかな。

  • LITTLE SHOP 店舗外観
  • LITTLE SHOP 店内とメニュー
  • LITTLE SHOP スペシャルカレーセット

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2位

渦雷 (辻堂 / ラーメン)

1回

  • 昼の点数: 4.2

    • [ 料理・味 4.2
    • | サービス 4.2
    • | 雰囲気 3.4
    • | CP 3.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥1,000~¥1,999

2016/06訪問 2017/06/04

渦雷(辻堂) 全乗せ醤油中華そば

辻堂駅から徒歩5分、北口で出て少し藤沢寄りを起点とする辻堂新町商店街の中間点くらいに2014年オープンした麺や渦雷
本鵠沼の人気店の二号店。

昼食で利用。
近隣には住宅も多い商店街の一角にある店舗で、店構えからは派手さは感じられないが、それが逆に生活感を漂わせこの街にフィットしている感じもする。店の裏側に設けられた小屋を駐輪場として開放している。入ってすぐ左手に食券の自動券売機が1台置かれており、食券を購入してから着席する仕組み。
店内はこじんまりとしており、少々狭さを感じるものの手入れが施されていることもありむしろ客同士や店員との距離感がいい感じで縮まっているように感じる。席は厨房を囲むコ字型のカウンター7席と、4人用テーブル1卓。テーブルに灰皿は置かれていなかった。
11時半過ぎという開店直後の訪問で、客の入りは半分程度。食べている途中に満席になる人気ぶり。客層は家族連れ、若者グループ、初老の一人客など様々。

メニューは、「醤油中華そば」「塩中華そば」各750円、「純煮干しそば」800円、「雷SOBA」850円の4種がメイン。大盛と味玉つきは各100円増し、全乗せは250円増し。雷SOBA以外は200円引きで半サイズにもできる。それぞれのメニューを色分けして表示しているのは分かりやすい。ご飯ものや限定メニューもあった。
この日は、券売機の一番左上にボタンが配置されていた全乗せ醤油中華そばを選択。1,000円。

店員に食券を渡してから5分後、全乗せ醤油中華そばのご提供。
スープの一口目は微妙な酸味を感じた。この口当たりだけだと違和感に繋がるかもしれないと思いながら二口目、三口目とスープを飲み続けていくと、鶏の旨味が口の中いっぱいに広がり、それとともに煮干の風味、それに魚醤も入った醤油ダレの風味が加わり深みのある味わい。最初に感じた酸味は煮干によるもので、その酸味が尖ることなく全体的にはまろやかな口当たりがあり、コクもしっかりと感じる。
麺は加水率がやや低めで中細のストレート麺。表面は滑らかでツルツル、シコシコした食感が楽しめ、喉越しも抜群。スープとの絡みは強すぎないが、このスープを味わうのにはちょうど良い絡み具合に思え、噛んでもそのまま啜っても満足できる。
のっている具は、豚チャーシュー、鶏チャーシュー、メンマ、味玉、海苔、刻みネギ。
豚チャーシューは。いわゆる煮豚ではなく中華料理の焼豚に近いもので、炙られた香ばしさもじんわり感じる。鶏チャーシューはしっとりした口当たり。両チャーシューとも勿論美味しく感じるのだが、ラーメンの具としてよりもビールのつまみのほうがよりフィットしているのではないかと思えてしまう。
メンマは5本。断面の一辺が1cm以上ある太いもので、表面はかなりの歯応えがありながら噛んでみると中は柔らかさを残す。好みは分かれそうだが、個人的にはこういった歯応えのある太いメンマは好み。味玉は表面が真っ白ながら中身はオレンジで味も濃い。

流石といった完成度の高さ。オーソドックスな内容にもかかわらずインパクトがあり、食後の満足度も高い。750円からという価格は一見高そうに思えるものの内容を考えるとお手頃な部類と言え、半サイズとご飯ものを足しても1,000円前後と良心的な価格設定。
店員の応対もしっかりしており、丁寧かつ快活できびきびした姿は好感が持てる。店内がやや狭いのはやむを得ないし、この狭さゆえの居心地の良さも感じる。
派手な展開をしなくても人気になる店とはこういう店ということを実感。こうなると今回とは異なるメニューを食べに再訪してみたくなる。

  • 渦雷 店舗外観
  • 渦雷 メニュー
  • 渦雷 券売機

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3位

175°DENO〜担担麺〜 札幌北口店 (札幌(JR)、さっぽろ(札幌市営)、北12条 / 担々麺、ラーメン、カレー)

1回

  • 昼の点数: 4.2

    • [ 料理・味 4.2
    • | サービス 3.4
    • | 雰囲気 3.8
    • | CP 2.3
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ~¥999

2016/06訪問 2017/06/04

175°DENO(札幌駅) 汁なし黒ごま担担麺(すごくシビれる)

札幌駅から徒歩1分、札幌駅西コンコース北口すぐの所に2015年オープンした175°DENO担担麺
南1西6にある人気店の、駅前通に続く3店目。

昼食で利用。
札幌駅西口北側を出て目の前にある横断歩道を渡って目の前のコンビニの隣のビル1階という抜群のロケーションなのだが、ビル自体に派手さがなく、この店自体が1階とはいえビルの奥のほうに立地しているため、今一つ目立たない感がある。フロアから張り出したような店構えは駅売店みたい。
店内は入ってすぐ左手に食券の自動券売機が1台置かれており、券売機からすぐの所に配膳口がある。配膳口の奥に厨房があるが、ほぼオープンなつくりになっており、配膳がセルフサービス方式ではないものの独特な構造。入口付近は窮屈な印象だが客席はスタイリッシュで清潔感がある。席は厨房に面したカウンター5席、壁に面したカウンター4席、センターテーブル12席。奥にテーブル席があるようだが、訪問した時はカーテンで遮られていた。
午後2時半頃の訪問で、客の入りは半分程度。客の男女比は8:2くらい。

メニューは、「汁なし担担麺」800円、「汁あり担担麺」850円、「汁なし黒ごま担担麺」900円、「汁あり黒ごま担担麺」950円がメイン。辛さ・痺れは3段階あり、「シビれない」「シビれる」は基本料金、「すごくシビれる」は50円増し。
この日は、汁なし黒ごま担担麺のすごくシビれるを選択。950円。麺大盛りは150円増しだったので自重。食券を厨房口で渡し、半券のみを受け取ってセルフサービスの水とともに席まで持っていく。着席した椅子は店員が確認しているようなので、半券食券式にありがちな呼び出し方式ではなくオーダー品を店員が席まで運んでくれる方式なので安心。

店員に食券を渡してから4分後、汁なし黒ごま担担麺がトレーにのせられてご提供。提供時、よくかき混ぜて食べるよう案内が入る。
麺の上には、挽肉、カシューナッツ、水菜、芝エビがのっており、その上には見た目ではっきりと分かる花椒の粉末がふりかけられている。これらと麺、それに麺の下に敷かれているタレをよくかき混ぜる。タレがクリーミーなので麺を持ち上げるのに重力を感じ、かき混ぜる作業が意外にハード。
ようやくかき混ぜ作業を終え麺を啜ってみると、最初に花椒の風味と痺れがやってくる。それとともに濃厚な黒ごまの風味が広がり、芝エビによる風味や挽肉の甘味もうまく混ざり風味豊かでコクも感じられる。「すごくシビれる」を選んだだけあって花椒による痺れはまあまあ感じるが、刺激的ながら食欲をそそる香りが鼻腔をくすぐり、さらに後味がすっきりしている。途中で水を口にすると、シュワシュワしているような感覚を舌に受ける。一方、タレにラー油が見えているもののこの段階では辛さはあまり感じない。
食券購入時に痺れのレベルを選択するのに対し、辛さは卓上のラー油で調整する仕組み。それでデフォルトは辛さ控えめであることが理解できた。このラー油、中に唐辛子だけでなく八角も入っており、それ以外の香辛料も混ざっているような風味があり、ラー油投入によって味の複雑さ、奥深さが増す。
麺は太めの平打ち麺で、表面に粘度がありタレや花椒がよく絡む。歯応えはしっかりしており、モチモチした食感も楽しめる。そのため他店の担々麺やラーメンとは異なり麺を啜る作業はかなり難しく、汁跳ねも警戒しながら慎重に食べ進めることになるが、タレや具の味がしっかりと感じられ美味なのでついつい勢いよく啜ってしまい、食べ終える頃になってシャツに汁が付着していることに気付きちょっと凹む。
麺の量は200gということだったが、量はあまり多く感じなかった。こうなるとライスを投入してわずかに残った挽肉と一緒に食べたくなるが、訪問時はライスの提供がなかった。
下膳はセルフサービス方式なので、奥のほうにある返却口にトレーごと運んでごちそうさま。

「かなりシビれる」を選んだものの痺れや辛さは強すぎず、汁なし担担麺の味が存分に楽しめ完成度の高い一杯。味だけでなく香りも楽しめる点でこの店の担担麺は他店を凌駕していると言える。難点は価格で、800円からという価格設定はやや高めに思えるし、オプションを少し加えるだけで1,000円近くかかってしまい、ちょっと手を出しづらい。
店員の応対はまあまあといったところだが爽やかな印象。ダイニングキッチンにも似たスタイリッシュな雰囲気は気軽に立ち寄れる感じで、女性一人でも抵抗なく利用できそう。
価格設定はちょっと抵抗感があるものの、味は確かで病みつきになりそうだし、あの香りを思い出すだけでまた食べたくなってくる。札幌ならではの食べ物だはないが札幌を代表する存在になれるポテンシャルを感じる店。

  • 175°DENO 店舗外観
  • 175°DENO 券売機
  • 175°DENO 汁なし黒ごま担担麺(すごくシビれる)

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4位

港屋2 (大手町、竹橋、東京 / 立ち食いそば、そば)

1回

  • 昼の点数: 4.2

    • [ 料理・味 4.2
    • | サービス 4.2
    • | 雰囲気 3.4
    • | CP 2.3
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥1,000~¥1,999

2016/09訪問 2016/12/29

港屋2(大手町) 冷たい肉そば

大手町駅から徒歩2分、東京駅から徒歩5分、読売新聞とサンケイビルの北側に2016年華々しくオープンした「星のや東京」1階にある港屋
愛宕の人気店の2号店とのことで「港屋2」を名乗っている。

昼食で利用。
スタイリッシュな構造と和の趣を奏でるコンセプトがしっかりした建物の1階道路側にある店なのだが、建物に同化しているだけでなく、店の所在を表す掲示が見つからないのでこの店目当てで来る人以外にはまず認知されないだろうが、誘引力は抜群なので関係ないのだろう。何しろ本店同様、いや本店以上に店の看板が分かりにくい。

メニューは「冷たい肉そば」1種類のみで、本店のようなレパートリーはなく、価格も1,000円と本店より少々高く、大盛りの設定もない。メニューが1種類のみなのに券売機は2台あり、しかも1ヶ所しかないボタンを押下して食券を受け取る仕組み。券売機は柱の陰、かつ色がダークグレーで所在が分かりづらく店員の案内で初めて気付くケースもしばしばで、高額紙幣も使えず以前の1,000円理髪店を彷彿させるような機械だった。

食券を持って店内に入ると、入って右側に厨房がある。店内は一面黒をベースにした作りで本店同様異空間に引き込まれた気分が味わえる。さすがに本店ほど広さはなく、島耕作の絵も掛けられていないが、中央の無駄に大きな大理石テーブルは健在で、BGMはやはりジャズだった。このテーブルと厨房、それに壁と窓以外には従業員専用のドアくらいしか見当たらない。窓は大きく設けられているが、薄くブラインドが施されており店内の雰囲気保持と直射日光遮断がなされている。
中央のテーブルを囲むようにして立ち食いをすることになるのだが、利用可能なのは普通に立って12名くらい、詰めて16名くらいか。この店では水や茶の提供がなく、それらが必要な客は自ら持ち込むというルールらしい。もっとも、それらを告知する貼り紙類は見当たらなかった。
午後2時頃の訪問で、店内の客は3、4人。本店の大行列からは想像できないほどの余裕。もっとも、現在はプロモーションがほとんどされていない状況なので、認知度が上がると本店に近い人気ぶりになるものと思われる。ちなみに、やってきた客は皆ペットボトルか水筒を持参してきており、皆この店独特のルールを把握してからやってきた客のようだった。

厨房で食券を渡してから4分後、冷たい肉そばのご提供。トレイを持って大テーブルへ移動する。
ビジュアルは本店同様、こんもり盛られた蕎麦の上に肉、刻み海苔、白ネギ、白ゴマをたっぷりとのせたもの。一方、生卵と蕎麦湯は予めセットされている点が本店と異なる。そのため、卓上には天かすと一味唐辛子しか置かれていない。
蕎麦は黒く太い独特なもので、噛み心地はゴムとまではいかないものの強い弾力を感じ、このオリジナリティが何とも言えぬ快感になる。普通盛りといえどもボリュームは十分満足いくもの。ただ、湯切りが少々甘く、最後は丼の底に少し水が残ってしまった。
蕎麦以上に独特なのがつゆで、ピリ辛な味わいは従来の蕎麦店では味わえないもの。ただ、いかにも辣油が入っているという本店のビジュアルや味とは異なり、辣油はあくまでも隠し味というレベルに留まっている。
この蕎麦を啜るのだが、いかんせん立ち食いなので少々食べづらい。しかも、本店よりもテーブルが低いような気がした。このため、つゆを入れた容器を持ち上げ、さらにそばや肉を飛び散らないように気を付けて持ち上げてみたが、それでも刻み海苔や白ゴマが盆の外に飛び散ってしまう。

蕎麦を一通り食べ終え、別容器に入っていた蕎麦湯をつゆに注いで飲み干す。
角が取れたじんわりとした味わいになり、味の濃いつゆが最後まで飲み干せるようになる。

セルフ式なので食べ終わったら自ら下膳するのが本来の流れだが、盆を持ち上げたら入口案内の店員が飛んできて、盆を引き取ってくれた。

最近はインスパイア系も乱立しているこのタイプの蕎麦だが、さすが本家といったところで水切りの甘さを除けば完成度が高いものだった。ただ、立ち食いということを考慮すると本店でさえ高めの価格設定だったのが更に1割以上価格がアップしており、コストパフォーマンスは良いとは言えない。もっとも、高級感のある星のや内店舗で、加えてこの蕎麦自体がオンリーワン的なものなので、値段だけを理由に敬遠する人は少ないのだろう。
店員の応対は洗練されつつも丁寧かつ快活という本店譲りのもので好感が持てる。あまりにも独特な雰囲気ゆえ評価は分かれそうだが、あのアナーキーとも言える世界を星のやのコンセプトにうまく融合させているのは流石だし、長居するタイプの店ではないので居心地は気にならない。
あまりにも独特なので好みが分かれそうではあるが、この突き抜けたオンリーワン(本店とここがあるからオンリーツーか?)な蕎麦は嵌る人には嵌るのは請け合いで、嵌った人は禁断症状さえ出てしまう一杯。大行列に並ばずに食べられるのも今のうちだろう。

  • 港屋2 店舗外観
  • 港屋2 券売機
  • 港屋2 店内

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5位

そばじん (辻堂 / ラーメン、担々麺)

1回

  • 昼の点数: 4.2

    • [ 料理・味 4.2
    • | サービス 4.2
    • | 雰囲気 3.8
    • | CP 3.4
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ~¥999

2016/09訪問 2017/06/04

そばじん(辻堂) 黒胡麻担々麺

辻堂駅から車で5分強、辻堂駅西口から北西に進み国道1号線東小和田交差点近くにある麺処そばじん
辻堂駅前にある鳥人の姉妹店とのこと。

昼食で利用。
通りから少し奥に建つ2階建ての建物で、漆黒の壁、2階部分に大きく描かれた家紋のようなマークが目印。派手ではないのによく目立つ。店名が書かれている場所は入口扉の左に掲げられたタペストリーのみ。
入ってすぐ左手に食券の自動券売機が1台あり、そこで食券を購入してから席に着くシステムだが、ラーメン店というよりもダイニングっぽさもある店の雰囲気に券売機というのがどうも違和感を覚えてしまう。席は店内右手に4人用テーブル4卓、左手に厨房を囲むように逆L字型カウンター10席。テーブルに灰皿は置かれていなかった。
午後1時頃の訪問で、店内は満席で少し待ってから入店。客の男女比は6:4くらいで、ファミリー客が多い。

メニューは、「鶏そば」780円、「黒胡麻担々麺」880円、「焼めし」720円、「角煮焼めし」930円がメイン。季節限定メニューもコンスタントにリリースしており、訪問した日はスーラータンメン(880円)だった。大盛は100円増しだがランチタイムは大盛サービス。券売機には各種トッピングや各種アルコール類のボタンも設定されている。
この日は、黒胡麻担々麺を選択。ランチタイムに大盛サービスとなれば大盛を注文せざるを得ない…。

店員に食券を渡してからすぐに、卓上に鍋敷きが敷かれる。
そして8分後、黒胡麻担々麺のご提供。何故鍋敷きなのかという疑問は、担々麺が丼ではなく鉄鍋で提供されるのを見て納得。
表面に摺り黒胡麻が一面に広がり、その周りに挽肉、小さめにカットされた青梗菜、刻みネギ、フライドガーリック、モヤシ、刻みナッツがのっている。
スープはとろみが適度にあり、一口目に山椒、続いてラー油、そして鶏ダシのコクと黒胡麻の風味が口の中に広がる。とろみがありながらも、他店の担々麵とは異なりゴマペーストによるものではなく、溶き卵がとろみに一役買っている感じ。確かにピリッとした辛味を感じるが、挽肉からの甘味に加え、鶏ダシがじんわり効いており、さらに溶き卵まで投入されているので辛さや痺れが強すぎることがなくバランスの良い味に仕上がっている。これなら辛いものが苦手な人や子供でも美味しく食べることができるだろう。辛さは際立たないが、鉄鍋使用でスープが熱々なのも手伝って汗はしっかり噴き出してくる。
麺は中細の縮れ麺。縮れ麺ととろみつきスープとの組み合わせなので、麺にスープがいい感じに絡み、摺り胡麻も絡まり持ち上げる麺が黒っぽくなる。
青梗菜やフライドガーリック、刻みナッツは単体での味わいには欠けるが全体の味をまとめる裏方になっているのとともに、食感がいいアクセントになっている。

同行者が注文した鶏そばは、白湯ベースのスープにストレートの細麺、それに鶏チャーシュー、金針菜、煮卵、水菜などが入っている。こちらも鉄鍋で提供され、表面には油膜が張っている。
見た目に反して口当たりはあっさりしており、それでいて鶏ダシのコクが感じられる。水炊きをも想起させる完成度の高い一杯に仕上がっており、これなら食事としても、飲んだ後の一杯としてもしっかり食べられそうで、体にじんわりと染みていきそう。
やはり同行者が頼んだ焼めしは、パラッとした炒め具合ではなく一口目はおやっと思ったが、コショウが程よく効いており、しっとりした口当たりの焼めしも十分美味しく食べられることを認識させてくれる。

全体的に手が込んでおり、見た目のインパクトに反し味のまとまり具合が極めて高いと感じる一杯。少々高めに思えた価格設定もこの内容なら十分お得感がある。
店員の応対もなかなか。ダイニングっぽい店内は、広さはあまりないもののリラックスできる空間で、確かに夜の一杯飲みにも向いている。
味、サービスともしっかりしており、人気になっているのも納得できる。これなら一人の時だけでなく家族連れでも安心して利用できるし、夜の部も期待できそう。

  • そばじん 店舗外観
  • そばじん 券売機
  • そばじん 黒胡麻担々麺

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6位

BIGOLI 神田 寿 (神田、新日本橋、三越前 / パスタ、バル、立ち飲み)

1回

  • 昼の点数: 3.8

    • [ 料理・味 3.4
    • | サービス 4.2
    • | 雰囲気 3.0
    • | CP 3.8
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥1,000~¥1,999

2016/09訪問 2017/01/07

寿(神田鍛治町) ボロネーゼ(XL)

神田駅から徒歩3分、新日本橋駅から徒歩4分、中央通り今川橋交差点から日本橋方面に進み一つ目の路地を右折してすぐの所にある「神田バル横丁」内に2016年オープンしたPasta Bar寿

昼食で利用。
「神田バル横丁」という一棟の中にサワディーだるまといった複数の店が一緒に入居するスタイル。建物自体は狭い路地に広い間口を有しているが、この店がある位置は建物右側の一角の扉8枚分のみとなっており、見るからに狭そう。建物自体は大きな看板と朱色の壁を有し路地裏の建物ながら派手さが目立つ。
神田バル横丁の建物内では店同士を仕切るものはなく共用スペースもあるものの、この店専有の区画ははっきりと判別でき、一見して狭いのが分かる。神田バル横丁全体ではかなりの席数になるのだろうが、この店が有している席はカウンター4席と2人用テーブル2卓のみ。卓上に灰皿は置かれておらず、カウンターと厨房の間にはワインの瓶が何本も並べられていた。カウンターは清潔感があり、狭いながらも窮屈さはあまり感じない。ここが満席になると共用スペースの席が使われるのだろうか。
午後2時少し前の訪問で、男女ペアの先客が一組。

夜の部では様々な一品料理やアルコール類が提供されるが、ランチタイムのメニューはボロネーゼ一筋。Sサイズ690円・レギュラーサイズ890円・Lサイズ1,000円、XLサイズ1,300円、XXLサイズ1,500円・3XLサイズ1,700円・4XLサイズ1,900円・5XLサイズ2,100円。立ち食いの場合は90円~100円割引になる。
イカスミとガーリックを使ったブラック、唐辛子を使ったレッド、激辛味のスーパーレッドがいずれも100円増し。午後0時40分から午後2時までの入店は50円引き。午後1時以降はビゴリをリングイネ、タリアテッレ、リガトーニに変更することが可能になる。
この日は、ノーマルのボロネーゼXLを注文。50円引き適用の時間に入店したので1,250円になった。

注文から5分後、ボロネーゼXLのご提供。
パスタはやや平べったいモチモチしたものでコシの強さを感じる。メニュー表の裏に書かれた能書きによると生のビゴリを使っているとのこと。
ソースは赤ワインの芳醇な風味をほのかに感じ、肉から。パスタチェーン店のボロネーゼに比べソースの味はおとなしめで、甘さは抑えられている。パスタとソースをしっかり絡めて提供されているのも嬉しい。油分は若干多めに感じたがべたつくほどではなく、くどさは感じない。
ソースに入っている具は挽肉、シメジ。
挽肉といっても粗挽きの牛肉で、稀にスジの部分にも出会うが食感も良く牛肉の旨味をしっかり感じることができる。この挽肉がパスタの中にゴロゴロ入っておりお得感は十分。シメジもまあまあ入っていた。
パスタの上にかけられているチーズは粉チーズではなく、パルミジャーノを削ったものを振りかけている。チーズの塩分がやや強く感じられるものの香りが良く風味が増すのを感じる。

終盤になるとさすがに味が単調に思えてきたので、このタイミングで卓上にあるオリーブオイルやフライドガーリックを少量投入し味の変化を楽しむ。オリーブオイルはけっこう辛く、入れ過ぎに注意が必要なレベル。
味の変化を楽しみながら完食。XLは麺800g・ソース400gとのことだった。ちなみに5XLは総量2.7kgとのことで、使用される皿は直径40cmくらいあった。

レジで精算を終え店を出たが、店員が店の入り口まで出て見送ってくれた。何かいい気分。

店の形態ゆえランチは片手間なのかと思って入店してみたが、予想以上に手の込んだしっかりしたものが食べられ満足。チェーン店に比べおとなしめに感じた味付けも、丁寧な作り方と素材へのこだわりを見ると本来こちらのほうが正統派であることを痛感させられる。Lサイズ以上は1,000円以上という価格設定はチェーン店より高いかなと思ったが、内容を考えるとこの値段での提供は極めて良心的と言える。ただ、個人的にはXXL以上のサイズは財布が拒否するかな。
店員の応対も好印象。客との接し方は気さくな感じだが真面目さが伝わってくる。店の狭さが難点だが価格と食事内容とのバランスを考慮すれば割り切りが必要だろうし、敢えて立ち食いを選択する手もある。
フレンチでもステーキでも立ち食い・低価格・回転重視という形態がもてはやされる昨今、同様の形態にボロネーゼオンリーでチャレンジしているのは面白いし、味やサービスも備わっているので一消費者として支持したくなる。量の調節もできるので万人向けといえ、今後人気が出そうな予感。

  • 寿 店舗外観
  • 寿 ランチメニュー
  • 寿 ボロネーゼ(XL)

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7位

寿司富 (小伝馬町、馬喰横山、馬喰町 / 寿司、海鮮)

1回

  • 昼の点数: 3.8

    • [ 料理・味 3.4
    • | サービス 3.0
    • | 雰囲気 3.0
    • | CP 4.2
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ~¥999

2016/08訪問 2017/06/04

寿司富(小伝馬町) ちらし(大盛)

小伝馬町駅から徒歩3分、馬喰町駅から徒歩5分、江戸通り小伝馬町三丁目交差点から大門通りを北進し一つ目の路地を東に曲がって程ない所にある寿司富

昼食で利用。
この店は江戸通りの一本北側の閑静な路地にあるが、この店とJack37Burgerという人気店を擁しているのでランチタイムは人通りが多い模様。
店内はこじんまりとしておりいかにも昔ながらの寿司屋といった感じだが、慶應ラグビー部の写真が色々な所に貼られているのが印象的。建物は3階建で、1階席は板場に面したカウンター席のみで10席ほど。グループ客は2階席に案内されていた。灰皿は置かれておらず、空の湯飲みとお茶を入れたポットが置かれている。夏場だけなのかもしれないが、麦茶を入れた2lペットボトルも置いている。
12時半頃の訪問で、1階席はちょうど満席。客の男女比は8:2くらい。

ランチメニューは、「三色丼」と「ちらし」の2種類で、どちらも850円(鉄火丼もあったはずだが、メニューでは上から紙で隠していた)。
この日は入店するや否や「ちらししか残っていない」と言われたので、ちらしの大盛を注文。大盛り追加料金は不要で850円。前金制で、入口すぐの所にあるレジで注文と支払いを済ませてから席に着く仕組み。レジの店員に大盛を告げ850円を支払うと、店員の「すりきり!」という声が板場に向かって発せられる。

注文から3分後、ちらし大盛のご提供。
直径20cm近くある寿司桶にすり切れるくらいのご飯、その上にてんこ盛りのネタがのっている。ちらしを受け取ってすぐ、店員が味噌汁を運んでくる。
のっているネタは、マグロ、タコ、イカ、焼きハラス、エビ、黄金イカ、イクラ、煮あさり、シメジの佃煮、シソの実、カマボコ、玉子、カズノコと盛りだくさん。
マグロは大小合わせて5切れ入っており満足感がある。スジっぽい部分もあったが全体的に新鮮で、赤身メインながら一切れのみ中トロに近い部分もあった。マグロとともに多数派なのはタコと黄金イカ。焼きハラスは1切れのみで寂しいが脂ののりが抜群。エビも1尾のみで、サイズや味はスーパーの寿司ネタみたい。イカも1切れだが厚みがあったし、黄金イカがたっぷりなので寂しさはない。イクラはしっかり醤油に漬かっていたのか塩分がやや強く、粒同士がくっついてスジコみたい。煮あさりは駅弁以外ではあまりお目にかからない味付けで何となく懐かしい。玉子はほんのりとした甘みがあるが味付けは控えめで食べやすい。黄金イカがありながらカズノコも入っているのはお得で、プチプチした食感が楽しめる。
ご飯は酢飯で、他店よりも酢は強めに感じた。大盛にしたため、たっぷり盛られたネタをもってしてもご飯が余り気味になる。そこでイクラを少しずつつまみながら酢飯を食べ進める。黄金イカや煮あさり、それにシメジ佃煮も戦力になる。
味噌汁はワカメ入り。極めてノーマルなもの。
大盛はかなりのボリュームで満腹になれた。後客が次々とご飯少な目をコールしていたのも分かるような気がする。

ネタ自体は絶品というほどではないのだろうが、これだけのボリュームがあり、しかも850円で食べられるというのはお得感満載。
店員の応対だが、フロア担当の助成はやや素っ気ないものの板場の初老男性2人は愛想良く挨拶を交わしていた。客がひっきりなしに訪れ、せわしい空気が伝わってくるためゆったり食事を楽しめる雰囲気ではないが、提供が早いのでさっと食べて帰る分にはむしろ好適。
お手頃な値段で海鮮ものがお腹いっぱい食べられるので、満足度の高い店。ランチタイムに人気になるのも納得で、メニューのレパートリーが少なくても再訪したくなる店。

  • 寿司富 店舗外観
  • 寿司富 ランチメニュー
  • 寿司富 ちらし(大盛)

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8位

秀吉 桜木町店 (桜木町、日ノ出町、馬車道 / 寿司、海鮮)

1回

  • 昼の点数: 3.8

    • [ 料理・味 3.4
    • | サービス 3.8
    • | 雰囲気 3.4
    • | CP 4.6
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥1,000~¥1,999

2016/09訪問 2017/06/04

秀吉(桜木町) まぐろ食べ放題

桜木町駅から徒歩3分、野毛ちかみちの南口を出て野毛仲通りを進み一つ目の角を曲がった所にある寿司・かに海鮮居酒屋秀吉

昼食で利用。
繁華街の中にある店だが、この店は細い路地にあることもあり人通りはあまり多くない。それでも週末のお昼どきはまあまあの人の出。
外観はやや重厚とも言える店構えでちょっと高級そうな雰囲気を漂わせているが、店の前や壁に掲げられた写真つきのメニューがお手頃な印象を与えてくれ、見た目ほどの敷居の高さはない。
店内はかなり広く、通路もゆったりしており窮屈感はない。1階にはテーブル席だけでなく板場に面したカウンター席もある。2階には座敷席もあるようだ。1階のテーブル席は隣のテーブルと間仕切りがされており気忙しさを感じない。
土曜日の12時半頃の訪問で、1階はカウンター席が満席、テーブルに僅かに空きがある状態。客の男女比は8:2くらいで、意外に年配客が多かった。

「食べなきゃそんランチ」と銘打たれたランチメニューは曜日によって異なる。月・火・木・金・日の各曜日は800円での提供、水曜日は「大サービス」の580円になる。
そして訪問した土曜日だが、この日のみ1,200円と他の曜日より高めの価格設定。だが、この土曜日は「まぐろ食べ放題」なのだ。まぐろは三崎市場直送とのこと。当然ながらこちらを注文。

注文、というか店員の「土曜日のランチでよろしいですよね?」の声にハイと答えてから1分ちょっとで定食のご提供。
寿司、マグロ丼、海鮮丼、茶碗蒸し、味噌汁、デザートのスイカ1切れという構成。
寿司はマグロ赤身2貫とイカ・サバ各1貫、鉄火巻3切れ。鉄火巻3切れは細巻1本分との説明を受けた。マグロ赤身は新鮮さこそまあまあといったところだが、スジの部分は全くと言っていいほどなく血生臭さも皆無で、濃厚なマグロの味わいをしっかりと味わえるもので、値段や食べ放題であることを考えると十分な水準。ご飯(シャリ)は酢の効き具合がおとなしめで食べやすい。
マグロ丼は小ぶりの丼にマグロ3切れとネギトロをのせたもの。添えられたワサビの量が丼のボリュームの割に多い。マグロは寿司のものと同様濃厚な味わい。ネギトロはほんのりとした甘みを感じる。
海鮮丼は、エビ、イカ、タコ、サーモン、玉子が1切れずつのっており、他にはいくらスプーン1杯分、かんぴょうがのっている。こちらの具はどれもまあまあといったところ。丼のサイズはマグロ丼とほぼ同じ。
茶碗蒸しはさすがに出来立てではないので少々冷めていたし具もやや寂しいものだが、ついていると妙に嬉しい。
味噌汁はアラのダシが出ている。こちらもややぬるいが特に問題ない。

これらを概ね食べ終え、食べ放題に突入。
食べ放題のルールは、短冊状の紙にお替りしたい寿司や鉄火丼の希望数を記入し板前か店員に渡すというもの。まぐろのにぎりは1貫単位、鉄火丼は1杯単位だが、鉄火巻は細巻1本を3切れにカットしているため3切れ単位での注文になるとのこと。

1回目はにぎり2貫と鉄火巻3切れを、2回目はにぎり3貫と鉄火巻3切れ、それに鉄火丼をオーダー。
さすがにトロは出てこず赤身ばかりではあるが、脂分が少ない分トロよりも赤身のほうが量を食べやすいように感じる。それに、食べる前には気にしていた妙な水っぽさはなく、それでいて干からびているようなこともない。新鮮さは最初に提供されたものよりもお替りのほうが上だと感じた。
お腹の溜まり具合を図りかねたため小刻みに注文しようと思っていたのだが、2回目のオーダーの際に板前から「もっと頼んでもいいですよ!」と声をかけられ、隣客が一度に大量注文しているのを見て触発されたこともあり3回目のオーダーはにぎり10貫を一気に注文。何も言わないとガリがついてくるが、さすがに定食と2回のお替りでガリは大量に残っていたのでガリ抜きでお願いした。こういった細かい注文にも対応してくれる。ガリは一度に口にせず、味の変化を求めたい時に少しずつ口にするのがコツか。
さすがにこれだけ食べれば満腹中枢からのサインが発せられ、ここで打ち止め。

オペレーションやシステムを考えればさすがに味が特段秀でているとまでは言えないものの、格安回転寿司やスーパーと比べると違いは明らかで、新鮮さもまあまあといったレベルなので十分味わって食べられる。最初にご飯ものが提供されるシステムゆえ思ったほどの量は食べられないものの、これで1,200円なら十分お得と言える。
店員の応対もなかなか。特に対象らしき中年男性の「好きなだけ食べてよ!」「どうぞ!」というにこやかな掛け声は、このお得な食べ放題に対する後ろめたさのようなものを払拭してくれ、お替りすることが楽しく感じられる。テーブル席はゆったりと座れるし、カウンター席は食べたいものがすぐ食べられるメリットがある。
大食いを楽しむというよりもコストパフォーマンス良く楽しめる店と言える。こうなると平日のランチも期待できそう。

  • 秀吉 店舗外観
  • 秀吉 ランチメニュー
  • 秀吉 まぐろ食べ放題

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9位

煮干しつけ麺 宮元 (蒲田、蓮沼、京急蒲田 / つけ麺、ラーメン)

1回

  • 昼の点数: 3.8

    • [ 料理・味 4.2
    • | サービス 3.8
    • | 雰囲気 3.0
    • | CP 3.4
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ~¥999

2016/08訪問 2016/12/06

宮元(蒲田) 極上濃厚煮干しそば

蒲田駅から徒歩5分、西口から北西の工学院方面に進み、そこからすずらん通りを西進し二番街に2015年オープンした煮干しつけ麺宮元

昼食で利用。
1階が焦げ茶、2階が漆黒という色使いの外観は和風ながらシックな雰囲気。そこに白い暖簾がかかるとシャキッとした印象になる。入口左手に食券の自動券売機が1台置かれている。
店内は外観同様ダークカラーで落ち着いた雰囲気を醸し出しているが、店のスペースがあまり広くないことと相俟って窮屈さを感じてしまう。席は厨房をくの字型に囲むカウンター席のみで9席。カウンターに灰皿は置かれておらず、コショウと「りんご・レモン酢」、一段上にスープ割り用ポットが置かれている。小型のアルバムも置かれており、そこには雑誌類でこの店が紹介された記事をスクラップしている。
午後3時頃の訪問で、店内はほぼ満席。客の男女比は8:2くらい。

メニューは、「特濃煮干しつけ麺」830円、「極上濃厚煮干しそば」「極上煮干しそば」各780円のスリートップ。味玉入りは100円増し、チャーシューと特製は各200円増し。麺の中盛り50円増し、大盛り100円増し、特盛り150円増し。極上濃厚煮干しそばには「濃厚系」、極上煮干しそばには「あっさり」との注釈が附されていた。
この日は、極上濃厚煮干しそばを選択。麺の増量は見送った。店員に食券を渡してから、この店の看板と一押しがつけ麺であることに気付き、ちょっと凹む。

店員に食券を渡してから4分後、極上濃厚煮干しそばのご提供。
スープは一口目こそ塩分を強めに感じるが、それよりも濃厚な口当たりのインパクトのほうが強く感じられ、そのインパクトと個性的な味わいを満喫していくうちに塩分よりも旨みが勝っていく。煮干の風味は確かにしっかりと感じられるのだが、それとともに鶏と豚の濃い味が出ており煮干一辺倒になっておらず、それに濃厚さが加わり煮干のえぐみはほとんど感じられない。濃厚と煮干のダブルインパクトで、味はもちろんビジュアルも独特。
麺はやや太めのストレート麺。低加水で固めの食感になっており、スープに負けず小麦の味を主張している。スープがあまりにも濃厚なので麺とスープの絡みが良すぎ、麺を箸で持ち上げるのを重いと感じてしまう。もちろん麺の喉越しは楽しめないが、それを計算して固めの低加水麺を用いているのだろうか。
のっている具は、チャーシュー、メンマ、海苔、刻みタマネギ、刻みネギ。
チャーシューは3枚入っていた。バラチャーシューが1枚、残りの2枚はロース。バラチャーシューは脂身が多くジューシーで、普通のラーメンなら主張が強すぎてしまうかもしれないが、殊このラーメンにおいては脇役として程よい存在感に収まっている。一方のロースは存在感というよりは、しっとりした口当たりによって箸休め的ポジション。
チャーシューとともに特徴的なのが刻みタマネギ。普通のタマネギだけでなく赤タマネギが加わり、シャキシャキした口当たりが濃厚スープにおけるアクセントになり、口の中に一瞬清涼さを与えてくれる。赤タマネギは色合いも良い。
スープが濃厚なこともあり、麺を食べ終える頃にはスープの残量は僅かになっていた。また、タポタポともドロドロとも言えるスープの濃厚さも手伝って、麺量150gの並盛でも十分満腹になれる。

「濃厚」の名に違わずドロドロしたスープ、さらに煮干しのインパクトもあり、十分満足できる一杯。値段はそこそこするが、このスープや具を考えれば十分価値がある。
店員の応対も好印象。きびきびした動きをしており、客への挨拶もしっかりしている。店内がやや狭い点は仕方がないが、居心地を損ねるほどではない。
その強烈さゆえに好みが分かれそうなきらいはあるが、ハマる人はハマるだろうし、中毒性の強い一杯。個人的にもハマってしまったようで、次回はつけ麺にチャレンジしてみたい。

なお、2016年7月から中休みがなくなった代わりに夜営業が中止になっているので注意。

  • 宮元 店舗外観
  • 宮元 券売機
  • 宮元 極上濃厚煮干しそば

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10位

唐人飯店 (東京、日本橋、京橋 / 四川料理、担々麺)

1回

  • 昼の点数: 3.8

    • [ 料理・味 4.2
    • | サービス 3.4
    • | 雰囲気 3.4
    • | CP 3.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ~¥999

2016/05訪問 2017/06/04

唐人飯店(八重洲) 麻婆豆腐(激辛)

東京駅から徒歩2分、東京駅八重洲口から外堀通りを渡りすぐ、八重洲北口通りと日本橋さくら通りを繋ぐ路地にある中国料理唐人飯店
元々は現店名だったものの「唐人吉華」という店名に変更してで営業していたが2015年閉店、残念に思っていたところ店名を元に戻して復活となった。

昼食で利用。
車も通れない細い路地にある店で、レンガっぽい外観は落ち着きがあり、最近多数派の華系中華料理店の赤色多用とは異なり、長い間街に根付いている感がある。
店内は大きな円卓や窓にかけられたレースのカーテンなど装飾や調度品の重厚感があるものの、トータルコーディネートは高級っぽくない一方で年季を感じさせるもの。1階は4人用テーブル3卓、2人用テーブル2卓、3人用丸テーブル2卓。2階にも席がある。テーブルに灰皿は置かれていなかった。
12時半頃の訪問で、店内は満席。少し待って入店できた。客の男女比は7:3くらい。

ランチメニューは定食類と麺類に大別される。定食類は棒々鶏や麻婆豆腐など「Aランチ」4種類がいずれも900円、「Bランチ」1,100円、「Cランチ」1,300円。麺類は「担々麺」900円、「五目汁そば」「野菜タンメン」「麻婆汁そば」「五目焼きそば」各1,000円など。麺類は玉子麺かヒスイ麺かを選択できる。大盛の有無は未確認。
この日は、Aランチの中から麻婆豆腐を注文。辛さは辛さなしからスペシャルまで8段階あるが、上から3番目の激辛を選択した。激辛は辣油大さじ2・一味大さじ1プラスとのこと。店員から山椒の有無を尋ねられるが、もちろん山椒ありでオーダー。

注文から7分後、麻婆豆腐のご提供。
麻婆豆腐、ご飯、スープ、漬物、杏仁豆腐という構成。
メインの麻婆豆腐には一面に花山椒が振りかけられており、やや黒っぽい部分もある。この山椒によって、時折ザラザラした口当たりが感じられるとともに、一口目からストレートな痺れがやってくる。辣油は大さじ2杯だと辛さは痺れの強さに比べてあまり強く感じないものの、辛さと痺れ、その奥にある八角の風味や挽肉から滲み出る甘みなどがバランスよく混じり合い、激辛でも旨味がしっかりと感じられる。ただ、やや塩分の強さも前面に出てしまっているように感じてしまい、この点のみがバランスを欠いているように思えた。
挽肉はその豆腐に負けないくらいたっぷり入っておりお得感がある。激辛なのに挽肉の甘みがしっかり感じられたのは挽肉の多さも一要素なのかもしれない。豆腐はけっこう入っているが、細かめにカットされているので食べやすい。
食べている途中から、顔のあちこちから発汗しているのを感じる。痺れを伴う辛さが間断なく口の中を襲っているのに、その奥にある甘み、旨味もしっかり感じられるので、箸、じゃなかったレンゲを持つ手が止まらなくなる。
こうなるとどうしてもご飯が進んでしまうが、ご飯のお替りは可能なので助かる。お替りをお願いしたら、新しい茶碗にご飯をよそって持ってきてくれた。二杯目のご飯の上には、この麻婆豆腐をかけて麻婆丼として食べる。麻婆豆腐の複雑な美味しさにホカホカしたご飯の甘みも加わり、至福のひとときを満喫できる。
スープは醤油味のもので、味としてはそれなりのものだったが口の中を一瞬おとなしくしてくれる。
漬物はダイコンとキュウリを醤油漬けしたもので、さっぱりとした味わいが痺れている口には清涼剤的オアシスを与えてくれるが、この漬物にも山椒の実が入っているので侮れない。
杏仁豆腐は食べている途中に運ばれてきた。さすがにこれは口の中の痺れを鎮めてくれる。

辛さ、痺れともしっかり感じられ、麻婆豆腐という料理の奥深さを堪能させてくれる一品。麻婆豆腐が900円となるとランチとしてはちょっと高めに思えてしまうが、ロケーションを考えると妥当だし、この内容ならむしろお得感が強い。
フロアのオペレーションがこなれていないのか、着席までの待ち時間はもっと短縮できるように思う。この点を含めどうしても慌ただしい印象を受けてしまうが、店員の愛想は良い。店内の年季の入り具合がいい具合に枯れた感じで、居心地としては悪くない。
十分満足できる麻婆豆腐で、これなら他の料理にも大きく期待ができ、辛い物好きな人だけでなくあらゆる人にオススメできる。でも、やっぱり麻婆豆腐の辛さスペシャルが気になる…。

  • 唐人飯店 店舗外観
  • 唐人飯店 ランチメニュー
  • 唐人飯店 麻婆豆腐(激辛)

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