レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
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1位
1回
2018/03訪問 2018/08/11
福住駅から車で5分、福住から月寒通を南下し札幌ドームや日糧製パンを通り過ぎ、月寒東1条19丁目バス停からすぐの所にある麺屋高橋。
昼食で利用。
市内中心部からは離れているし最寄駅からの距離はあるものの、至便な幹線道路沿いにあり目の前のバス停は札幌市内と新千歳空港を結ぶ高速バスが停まるのでアクセスは意外に良い。
長屋のような2階建ての細長い建物の1階真ん中あたりにあるのがこの店。オレンジ色の看板に白い壁、それに小さい窓と扉と、外観はシンプル。長屋の前は駐車場になっており、満車になっているのがこの店の集客力を表している。
店内は狭いながらダイニングっぽい家庭的な雰囲気で、ブラウン主体の配色が余計そう思わせる。入ってすぐ右手に食券の自動券売機、左手には雑誌類を揃えた背の低い本棚が設置されている。席は入ってすぐ左手に4人用テーブル1卓、その先に厨房に面したカウンター6席。カウンター席の椅子は背の高いタイプ。卓上には一味唐辛子やおろしニンニク、カレーパウダーといった味変用の調味料類が置かれている。
正午頃の訪問で、店内は満席。7席ある待合用の椅子も満席で、カウンター席の一員になるまで10分強かかったが、途中で食券の引き取りがあったので提供までの待ち時間は著しくかからずに済む。客の男女比は9:1くらい。
メニューは、「つけめん」「辛つけめん」が小750円・中800円・大850円、「みそつけめん」が小780円・中830円・大880円、「おさかな正油らーめん」800円など。ライスや各種トッピングもあるものの、サイドメニューやアルコール類の提供はなくつけめんとらーめんに絞っている印象。
この日は、つけめんの中を選択。
食券を店員に渡してから12分後、着席からは8分後、つけめん中のご提供。
つけ汁は最近のつけ麺では主流となっている濃厚魚介豚骨なのだが、濃厚でとろみが強いのにもかかわらず妙な甘ったるさはなく、しかも後味がしつこくない。煮干の風味を感じるものの煮干の苦味や臭みは感じず、動物系のパンチをほどほどに感じながらも魚介風味とのバランスが良く、これに醤油ダレが加わりまろやかさもしっかり感じることができる。
麺はやや平打ちの太いストレート麺。提供時のビジュアルが美しい。口に運んでみると表面がツルツルしており小麦の風味もしっかり伝わる。表面がツルツルしていながらも、つけ汁の粘度が強いためかつけ汁との絡みはかなりのもの。
つけ汁に入っている具は、チャーシュー、メンマ、刻みネギ。
チャーシューは細長くカットされたものが2枚。脂身多めのタイプで適度な柔らかさがあり、口に入れると脂の甘みを感じることができ、それとともに仄かに炙ったような香ばしさも伝わってくる。
メンマは1本のみだが、幅広の長方形タイプで一瞬チャーシューと見間違う。コリコリした食感の中にしなやかな繊維質も感じるのが面白い。
刻みネギはつけ麺ではちょっと珍しい青ネギで、ザクザクした食感がちょっとしたアクセントになる。そして、素材の持つほのかな甘みがつけ汁にマッチしている。
スープ割をお願いしたら、ほんのりと魚介風味が香る割りスープがつけ汁をマイルドに仕立て、じんわりと胃の腑に染みていくのを感じる。
ここまで食べて、あまりの美味しさとバランスの良さのため、卓上の調味料類をトライしてみることを失念していたことに気付く。面白そうな味変アイテムだったので次回は忘れないようにしたい。
麺の量は中サイズにしたが、量はあまり多く感じなかった。
濃厚魚介豚骨のつけ麺は最早珍しい存在ではないが、この店のつけめんはその中でも秀逸といえ十二分に満足できた。ただ、量やロケーションを考えると価格設定はお得とは言えない。
店員の応対も好印象。基本的には寡黙なのだが、客の動きはしっかりと押さえており必要なタイミングで声かけをしてくれ、言葉遣いも丁寧。広くはないものの家庭的な雰囲気は居心地の良さを感じる。
中心部からは離れているし地下鉄のみの利用だとしんどいロケーションだが、わざわざ訪れる価値は十分。この店のつけめんなら、つけ麺はあまり好きではない人にも安心して薦めることができる。さらに時折限定メニューをリリースしており進取の精神もあるので再訪意欲も湧く。
2位
1回
2018/10訪問 2018/12/27
地下鉄中津駅から徒歩8分、中崎町駅から徒歩7分、新御堂筋鶴屋町北交差点から天六方面に東進しJRの高架をくぐって少し進んだ所にある喫茶Y。
以前は茶屋町にあったが、2005年この地に移転してきた。
朝食で利用。
大通り沿いにある店で、店の前に置かれた観葉植物が喫茶店らしさを感じさせる。庇や入口左側の壁に記された「Y」の大きな文字が目を惹く。
入口は引き戸になっているが、この引き戸は網戸になっているうえ、開閉の仕方が少々ややこしい。
店内は喫茶店らしいとも言えるが、山小屋っぽい雰囲気も併せ持つ。店内の壁にはミュージカルスターの写真を店内至る所に貼っている。席は左手にカウンター5席、中央から右手に4人用テーブル3卓と2人用テーブル2卓。テーブル同士の間隔はやや狭い。カウンター席はご予約席の札が置かれている。
午前9時頃の訪問で、客の入りは7割ほど。男性一人客の姿も見かけたが、多数派はカップルというのが特徴的。
食事メニューは「Y定食」「カレーライス定食」各1,000円や「しょうが焼定食」「ハンバーグ定食」各1,200円などがあるが、“朝のめにゅう”は、「もーにんぐ」600円、「ベーコンエッグ」「ハムエッグ」「ハーフサンドウィッチ」各1,000円などが並ぶ。勿論、喫茶店だけに喫茶メニューも揃う。
この日は、ハーフサンドウィッチを注文。卵の数を1個から10個までの中から選べるとのことだったが、弱気に6個でオーダー。ちなみに後客のカップルとの間では「何個まで?」「10個!」「卵やから持ち帰りでけへんよ」「大丈夫」「残したらもったいないからちゃんと食べてや」というやり取りの後にようやく注文が通っていた(二人がかりで無事完食していた)。
注文から3分後、まずはコーヒーが運ばれてくる。
コーヒーは苦味控えめで飲みやすい。ちなみにコーヒーはお替り可能。
そして注文から10分後、ハーフサンドウィッチのご提供。
弱気に卵6個で注文したのだが、運ばれてきたサンドウィッチはもの凄いボリューム。とても「ハーフ」とは思えない。
サンドウィッチは一応3切れなのだが、1切れのサイズは10cm×10cm×5cmとビッグサイズ。
サンドイッチ1切れは、パン、レタス、ベーコン、卵、レタス、パンの順番で具が挟まれておりちょっと持ち上げただけでもずっしりとした重さを感じる。具にはケチャップとマヨネーズがたっぷりついているし、ベーコンにも塩分があるので味はけっこう強い。
レタスは瑞々しい一方、無駄な水っぽさがないのでサンドイッチによく合う。ベーコンはサンドイッチ1切れに4枚くらい重ねて入っており食べ応え十分。卵は玉子焼きとして入っているが、厚さはベーコン4枚とほぼ同じくらいとこれも存在感抜群。これにケチャップがつくのでオムレツを食べているような感覚になる。
そして侮れないのがパン。表面のパリッとした食感は残しつつ、中のふんわり感、それにほのかな甘みが感じられる。それでいてサンドイッチにありがちなパサパサ感はまるでなく、厚さが2cmくらいありながら食べやすく質の良いパンだった。
サイズが大きい、具だくさんで持ちにくく持ち上げると具がこぼれそうになる、ケチャップやマヨネーズが垂れそうになると、口に運ぶにあたってはいくつもの難関がある。取り皿も用意されているが、結局手でサンドイッチを持ち上げて口まで運ぶことは断念し、フォークとナイフを使って分解しながら食べ進めることに。
後半になるとさすがに満腹感が襲ってくるが、オーバーキャパシティになることなく最後まで美味しく食べ切ることができた。控えめに(?)卵6個に留めたのが勝因か。
食べ終えた頃に女性店員がお替りのコーヒーを注ぎに来て「よう食べれたねー!」と褒めてくれた…。
ボリュームのインパクトは勿論だが、味の濃さもかなりのものでジャンクな印象。それゆえ好みが分かれそうにも思えるが作りは丁寧なので老若男女問わず受け入れられやすいし、個人的にも気に入った。価格設定だけを見るとやや高めに思えるものの、このボリュームとドリンクお替り可能というポイントもあるので価格以上の満足度はあり、むしろ1,000円でいいのかな、とすら思えてしまう。
そしてこの店のさらなる魅力が女性店員による応対。
入店時は声かけがなかったので評判の接客が廃れたのかと心配したが、この女性店員は甲斐甲斐しく全ての客に接してくれるし、その会話が他の客に聞こえても嫌味にならないどころか他の客も一連の会話に違和感なく参加でき、コミュニティまで形成された不思議な空間と和めるひとときが訪れる。それでいてバイクを路上駐輪した客には「この辺(取締りが)来るで。せっかく来てくれたのに嫌な気持ちで帰ってほしくないから駐車場に停めてきたほうがいいんでない?」とソフトに諌めており、硬軟入り交ざり近所のおばちゃんと喋っているようなリラックスした気分になる。こうなると店内の狭さも気にならず、知人の部屋に招かれたかのような不思議な感覚に包まれる。
お腹が満たされるだけでなく、心も満たされるお店。またあの店員さんに会いに行きたいな…。
3位
1回
2018/01訪問 2018/08/31
中島公園駅から徒歩5分、札幌パークホテルから少し東、ホテルライフォートの南向かいにある味噌らーめん専門店狼スープ。
昼食で利用。
中島公園と豊平川の間くらい、ホテルやマンションなどが並ぶエリアの一角にひっそりと佇んでいる店だが、建物は赤レンガ色でやや目につくし、それに加えて営業時間になると店の前にできる行列が目印になる。黒色の看板とクリーム色の暖簾には狼のトレードマークが描かれている。
店内はこじんまりとしており、照度控えめに感じられるのは北国のラーメン専門店っぽさを感じる。入ってすぐの所に待合スペースが設けられている。店内を見回すと、サイン色紙は壁だけでは貼り切れず天井にびっしり貼られている。席は左手に6人用と4人用のテーブル1卓ずつ、右手奥にカウンター5席。右手手前は待ち客用の椅子を数脚用意している。卓上に灰皿はなく、一味唐辛子が置かれている。椅子は動かせる丸椅子。BGMは70~80年代のフォークソング中心。
午前11時の開店直後の訪問で、一巡目で入店できたもののいきなり満席になった。客の男女比は9:1くらい。
メニューは、「味噌らーめん」800円、「味噌卵らーめん」900円と、メインとなるラーメンはこの2種類のみで、トッピングも生ニンニク(50円)1種類のみ。麺の大盛100円増し。
この日は、味噌卵らーめんを注文。
注文から8分後、味噌卵らーめんのご提供。
スープの表面を覆う油がキラキラしているのが印象的。飲んでみると、味噌の濃い味、コクとともにニンニクを一緒に炒めたことによる香ばしさが感じられる。濃いとは言うものの札幌の人気店で味わえるような極濃というほどではなく、パンチは強烈ではないものの飲みやすいレベル。一味唐辛子は入っているが辛さはほとんど感じず、塩分と大豆のまろやかさのほうを強く感じた。
最初はニンニクのインパクトが強かったが、徐々にショウガによるスーッとした後味が口の中に広がり、パンチがありコクが強いスープの割にはスッキリした後味でくどさを感じず次の一口が欲しくなる。何となくポタージュスープっぽいデンプンっぽさもかすかに感じた。
麺は札幌味噌ラーメン中太の縮れ麺。玉子が練り込まれた黄色い麺で、シコシコ、プリプリした歯応えが楽しめる。スープとの絡みは抜群で、最初のうちはスープ表面の油膜を絡めて風味も存分に口の中へ運んでくれる。
のっている具は、チャーシュー、炒め野菜、挽肉、ゆで卵、刻みネギ。
チャーシューは2枚。肉の味がしっかり味わえる。炒め野菜はタマネギとモヤシ。タマネギは薄茶色になるまで炒められ甘みを感じる。モヤシも水分がしっかり飛んでスープが水っぽくならずに済んでいるし、それでいてシャキシャキした食感が残っており濃厚スープのアクセントになってくれる。ゆで卵は1個を半分に切って2切れとものせている。これはごく普通のもので、あえて100円増しにして卵入りにする必要はなかったか。
全体の量はまあまああった。
パンチは強すぎず弱くもなく最初から最後まで飽きることなく味わうことができ、満足度の高い一杯。価格設定は少々高めに思えるものの、満足度が高いので個人的には許容範囲。
店員の応対も好印象。満席でてんやわんやな状態でありながら柔らかな接客を常にキープしている。こじんまりとして薄暗さもある店内も、逆に人気店っぽい雰囲気を醸し出しているように感じられてくるから不思議。
店名のインパクトとは裏腹に飲みやすいスープを有しバランスの良い一杯で誰にでも受け入れられそう。わざわざ足を運んだ甲斐はあった。
4位
1回
2018/05訪問 2018/12/31
福岡空港から車で5分、福岡空港国内線正面から大野城方面に向かい東平尾公園入口を過ぎて程ない所にある天麩羅処ひらお。
全部で6店あるがここが本店で、隣の牧のうどんとともに福岡ではリーズナブルな人気店。
早めの夕食で利用。
道路に面した部分に広い幅を持つ、横に細長い作りをした店。扉は店の両脇に設けられているが、駐車場と入口は大野城側にあり食券の自動券売機2台もそこに置かれている。空港側は出口専用。
横に細長い店内は活気に満ちている。窓からは滑走路が見え、ひっきりなしに離発着する飛行機を眺めながら待つことができる。席はカウンターのみで50席ほどだが、ABCDの4つのゾーンに区分されており、店内中央付近にいる女性店員が空いた席のあるゾーンを客に案内している。窓側には待合用のベンチが並んでおり、途中数箇所に追加注文用の券売機が設置されている。椅子は動かせる丸椅子。卓上に灰皿は置かれておらず、塩数種類とともにいかの塩辛、大根の煮物、モヤシのナムルといった惣菜が置かれている。
午後4時過ぎの訪問で、店内は満席で10人強の待ち客の一員になった。客の男女比は7:3くらいで、男性グループ、家族連れ、カップル、一人客、老夫婦など客層は様々。それにしても、この時間帯で満席とは…。
定食メニューは、「天ぷら定食」「とり天定食」「あじわい定食」各770円、「やさい定食」670円、「いろどり定食」「お好み定食」各880円、「えび定食」940円。ごはんを中めしから小めしにすると30円引き、大盛りは50円増し。天ぷら単品での注文も可能。
この日は、海老と鶏肉の両方を楽しめるという理由であじわい定食を選択。あじわい定食は、えび・鶏もも・白身・いか・野菜3品という組み合わせ。
最初にご飯とつゆ、続いて味噌汁が配膳される。
天ぷらが到着するまで、卓上にある惣菜をつまみに、ちびちび食べ始める。
モヤシナムル、大根の煮物ともにさっぱりとした薄味。味噌汁はワカメと豆腐入り。
そして注文から4分後、天ぷらが断続的に提供される。目の前の銀のトレイに揚げたて天ぷらを客一人一人に順番に配給していく提供方法で、そのため自分の好みの順に食べるわけにはいかないが、店員の手際の良さに感嘆。
○メヒカリ
メニュー紹介では「白身魚」と書かれていたのはこのメヒカリだった。長さ7cmくらい。さっぱりとした味わいながらホクホクした口当たり。骨が入っているがそのまま食べられる。
○鶏もも
やや平べったい。揚げたてなので鶏肉の油が表面に浮いているが、油でべたつくことはなくむしろジューシーな味わいを楽しめる。
○海老
10cmくらいあり、衣だらけということもなく身がしっかり入っている。海老そのものもプリッとした食感が十分楽しめ、ほんのりとした甘みもある。
○カボチャ
これはまあ普通。甘さがほんのりと広がるが、薄めにカットされているので熱々でも食べやすい。
○ナス
絶妙な柔らかさ。それでいて型崩れはしておらず瑞々しさが残っており天ぷららしからぬ味わいで、ナスの持つ甘味も口の中に広がる。
○ピーマン
平べったく肉厚で食べ応えがある。さらに苦くない。
隣席の家族客がピーマン苦手を訴える子供に「いいから食べてみて」と食べさせていたが、厭々食べたその子は「これなら食べられる!」という反応をしていた。
○イカ
衣とすぐ離れてしまいちょっと食べづらいのが難点。イカ自体は弾力を持ちつつも嫌な固さがなく食べやすい。
つゆは予め大根おろしが投入されている。つゆの色は濃く、味も強い。辛さはほとんど感じずどちらかと言えば甘めの味わいではあるのだが、味が強いため天ぷらの味に勝ってしまうため浸し過ぎに注意。
天ぷらも満足できたが、それとともに侮れなかったのがいかの塩辛。看板に「ひらお名物いかの塩辛」を掲げ天ぷらに負けない推され方をされているだけあって、食べやすくご飯が進む一品。ほのかな柚子風味を感じる一方、はらわた由来の臭いはなく辛さも弱いので万人向けの味付け。
ご飯もなかなかの質で、天ぷらは勿論のこと塩辛やモヤシナムルの存在によりいつまでも食べていられそう。そんな訳で、そこそこお腹は満たされたもののまだ食べていたい余韻を残して完食。
さすがに天ぷら高級店の繊細さには及ぶべくもないが、揚げたてで食べやすい天ぷらをいっぱい食べられ満足度は高い。さらに、脇役であるはずのいかの塩辛が秀逸。
敢えて難点を挙げるとすれば、つゆの味が濃いためつゆを使い過ぎると天ぷら自体の味わいや衣のカラッとした揚がり具合が損なわれることだが、これは自分で調整できるためこれといった欠点は見当たらないに等しい。価格設定も秀逸で、これで770円なら文句のつけようがない。
店員の応対は凄く丁寧というものではないものの言葉遣いは問題なく、テキパキとした動きと洗練されたオペレーションに見とれる。居心地はさすがにそれなりだが、天ぷら店には珍しく長居するタイプの店ではないので特に問題ないし、むしろ回転の良さがこの店の魅力でもある。
揚げたての天ぷらを800円前後で食べられ、しかも味も悪くなく満腹になることもできる。確かにこれなら人気店になるのも納得で、最近は都内でもこの店のインスパイアが出現しているがやはり本家の強さを実感。車でのアクセスが良いが公共交通機関利用なら都心部の支店も使える。
5位
1回
2018/06訪問 2018/09/07
茅場町駅から徒歩5分、八丁堀駅から徒歩6分、新川のほぼ中央付近にある明正小学校から永代通り方面に暫く進んだ所の路地沿いにあるウェルネスなカレーカリーシュダ。
昼食で利用。
チョコレート色をした外壁を有する建物の1階にある店。外観だけだと住宅街の裏路地の喫茶店みたいな感じで街の雰囲気に溶け込み目立つ存在ではなく、左隣にできた西台大勝軒が派手なだけに余計埋没してしまっている感もあるが、大きな文字で「カレー」と書かれた黄色いノボリが目印になる。ドア周りには雑誌の切り抜きが多数貼られている。
店内はかなり狭いが、家庭のダイニングのようなソフトな雰囲気。壁にはこの店を紹介した雑誌類が多数掲げられ、サイン色紙も貼られている。また、19種類以上のスパイスを使用している旨の能書きが壁に貼られていた。厨房を覗き込むと、壁掛けの棚の中にスパイスを入れた容器が30個くらい並んでいた。席は厨房を囲う形のカウンター7席と、窓に面したカウンター2席。椅子同士の間隔は一定保たれているものの、椅子と壁との間隔は狭い。店内は禁煙。コップは使い捨てタイプのプラスチック製で味気なさを感じてしまうが、女性店員が店内を回ってそのコップに水を入れてくれる。
12時半頃の訪問で、店内は満席。入店時の客は全員男性だったが、後から女性客も入ってきた。
メニューは日によって異なるようだが、「とりもも肉カリー」「牛キーマカリー」「シーフードミックスカリー」各1,000円、「ラム肉カリー」1,100円。大盛は100円増し。ドリンクを200円~300円でセットすることができる。
この日は、ラム肉カリーを注文。この時点で1,000円を超えていたので、大盛やドリンクセットは見送り。
注文から4分後、ラム肉カリーのご提供。一緒にサラダも運ばれる。
カレーソースはペースト状で、口に入れるとスパイスによる複雑な味わい、一部のスパイスの細かな粒の食感、それにカレーソースに溶け込んだタマネギの舌触りと甘みを感じる。
メニューには「ホット」と書かれていたが、辛さはほとんど感じない。かといって甘かったり味わいが不足していたりということでは全くなく、スパイスの複雑な味の深みによってしっかりとした味わいを堪能できる。辛味に頼らずともしっかりとした味を引き出せることを実感するが、卓上のチリペッパーを使うことによって辛さを楽しむこともできる。
スパイス類とタマネギ以外に入っている具はラム肉のみ。脂身はほとんどなく、炒めて煮込んでいることによってラム肉が細かくほどけている。ラム独特の臭みは全く感じられず、舌触りの違いで何とか牛肉ではなくラムなんだな、と把握できるレベル。香辛料でラムの臭いを消しているのではなく、複雑なスパイスによって自然にラムの臭いが消え旨味が残ったという印象。
ライスはつやがしっかり立っており、ライス自体の甘みも感じる。そしてベタベタしないのでカレーソースとの絡みも抜群。
全体の量は少なめ。隣客の大盛もそれほど多いようには見えなかった。
スパイスが複雑に混じりあっている一方、油っこさはまるで感じないので、最後までくどさを感じず、食後には爽快な後味が残った。そして、カレー自体が辛くはなかったのに鳩尾付近の温かさや体のところどころからの発汗を覚える。
サラダはレタス、サニーレタス、ミニトマト入り。自家製フレンチドレッシングが入った容器をわざわざ振ってから差し出してくれる。
ミニトマトがかなりの糖度でフルーツみたい。レタスも鮮度があり、サラダも丁寧に作られているのを感じる。フレンチドレッシングは油があまり多くなく酸味の刺激も軟らかいものだった。
精算時に、「ランチ会員券」なるポイントカードとともに「またお越しくださいね」という優しい声かけをいただく。
手が込んでいて完成度が高い印象で、食後の満足感が高い。価格設定はやや高めではあるが、これだけ手が込んでいるのならば1,000円以上を払う価値はある。
店員の応対も好印象。熟年の男女1人ずつだが、物腰が柔らかく思わずほっこりしてしまう。店内は狭いものの不思議と窮屈さは感じず、家のダイニングのような居心地の良さを感じる。
ウェルネスというコンセプトをしっかりと出し、それでいて美味しさも秀逸。駅からは遠いうえ店は狭く、すぐに食べ終えることができ更に後客もちらほら入ってくるという長居には不向きなタイプの店にも関わらず、食後にはリラックスした感覚になれる。ロケーションや営業時間のハンデはあっても、時間を合わせて足を運ぶ価値がある店。
6位
1回
2018/02訪問 2019/01/14
諫早駅から車で5分、本諫早駅から徒歩7分、本明川高城橋の少し先、川沿いの道に面した所にある創業明治十六年うなぎ割烹北御門。
昼食で利用。
川沿いに建つ3階建ての建物で、屋上の看板が目印。ファザードは落ち着きのあるもので心なしか風格を漂わせている。1階には駐車場が設けられている。
1階の入口を入ってすぐの所にはレジと売店が設置されており、客席はゆったりとした階段を上った2階。エレベーターを使って上がった3階にも座敷メインの客席があるようで、冠婚葬祭ニーズにも対応しているそうだ。
2階はまあまあの広さがあり、テーブルが6卓ほど並んでいるが奥のほうは小上がりになっておりグループ客が使うのに向いている。午後1時頃の訪問で、店内は満席。客の男女比は6:4くらいで、地元の方っぽい家族連れが半数強、残りが観光客といったところ。
諫早名物の「楽焼うなぎ」がこの店の売りとのことで、楽焼うなぎを組み入れたメニューが目立つ。楽焼とは赤楽という器を用いた提供方法とのこと。
楽焼うなぎがメインとなり、うなぎ3切れの「楽焼ご膳」1,850円・4切れの「梅ご膳」2,160円・5切れの「竹ご膳」2,670円・6切れの「上蒲ご膳」3,180円があり、さらに蓋物付きの「松ご膳」や天ぷら付きの「元禄ご膳」もある。「鰻丼」2,160円や「ひつまぶし」2,770円などの他のうなぎ料理、鰻会席各種、さらには「天ぷらご膳」「刺身ご膳」各1,840円などのうなぎ以外のメニューもある。
この日は、竹ご膳を注文。
注文から10分後、竹ご膳のご提供。タレが足りないとき用の追加タレも運ばれてくる。
うなぎ、ご飯、吸い物、漬物、デザートという構成。
うなぎは赤楽と呼ばれる独自の長方形の器に入っている。赤楽は赤土による保温性の高さだけでなく、二重底になっており湯を入れることにより下から蒸す効果もあるとのことで、確かにパリッとした食感だけでなくふんわり感も同時に楽しめる。うなぎの脂は多くない。
タレは甘めでさらっとしている。やや控えめの味だがうなぎに染み込んでおりまとまりが良く、うなぎの味を楽しむのにはこれくらいでちょうど良いと思える。
ご飯はお替り可能。さすがに自重したが、追加用のタレをご飯にかければ何杯でもお替りできそう。
吸い物にはうなぎの肝が入っていたが、肝吸いではなく味噌汁なのは珍しい。デザートはパイナップル2切れ。
関東の鰻重とはかなり異なる一品で、関西風とも一線を画す独特なうなぎ料理ではあるものの、しっかりとうなぎを堪能することができる。さすがにそれなりの値段はしたものの満足できた。
店員の応対はしっかりしており、さすがに冠婚葬祭でも使われているだけのことはある。そのようなニーズに対応しているだけあって、老舗ながら店内は綺麗でゆったり座れる。
諫早名物との触れ込みに違わず満足いくうなぎ料理で、このエリアを訪れる際には足を運ぶ価値は十分。一方で観光客向けに偏っていないのもポイントで、あらゆるニーズに対応しているので使い勝手は高い。
7位
1回
2018/01訪問 2019/01/03
南阿佐ヶ谷駅から徒歩4分、駅から青梅街道を東進し杉並区役所を越え暫く進んだすずらん通り入口交差点そばの所に2015年オープンした麺処一笑。
昼食で利用。
すずらん通りの終点に当たる角地にある3階建ての建物の1階にある店で、白い壁に木の扉というファザードが洋食店や洋菓子店を想起させる一方、入口ドア横に貼られたポスターの「豚骨×野菜」という文字がよく目立つ。
店内は奥に細長く少々狭さを感じる。それでも入口付近は採光が良く、奥のほうも柔らかい色使いで温かみを感じる。ただ、採光が良すぎるが故に訪問時は西日がちょっと気になった。入ってすぐ左手に食券の自動券売機が1台置かれている。席はL字型カウンター席のみで9席。卓上に灰皿は置かれておらず、コショウや一味唐辛子といった調味料類がある。
午後1時頃の訪問で、店内は満席。ちょっと待って入店できたが、その後はさらに待ち客が増えていた。客の男女比は7:3くらい。
メニューは、「らーめん」「バリカタらーめん」「あっさり醤油らーめん」各790円、「辛辛らーめん」850円。このらーめんは具が入っていないいわゆる素ラーメンで、これに無料野菜トッピングをチョイスして自分好みのラーメンに仕立てるというのがこの店ならではの提供方法。無料野菜は「プレーン」「スタベジ」「カラベジ」「シビベジ」「トマベジ」「すっぱベジ」「ウオベジ」「ブラベジ」という呪文のようなネーミングの8種類から選べ券売機のボタンは0円となっているが、100円プラスで別の種類の無料野菜を追加できる「追っかけ」なる制度もある。ご飯ものも数種類ある。
この日は、バリカタらーめんを選択。選べる無料野菜をカラベジにしたところ、店員が「かなり辛いですが、辛さ控えめにできます」との案内が入ったものの、それを振り切って所定の辛さでオーダー。
店員に食券を渡してから4分後、バリカタらーめんのご提供。ワンテンポ遅れて、らーめんの丼よりも一回り小さな器に盛られた無料野菜が提供される。
まずは素ラーメンをそのままいただく。
スープはポタポタで、豚骨をしっかり炊きだしたのが伝わってくる。塩分はあまり強くなく、それが豚骨ならではのパンチとコクを楽しめる要素になっている。臭いはまるで感じない。
麺は極細で加水率が低いバキバキしたタイプ。小麦の風味はほんのり感じられる。濃厚なスープとの絡みが良すぎて麺を持ち上げるのに少々力を要するが、スープと麺との相性は抜群。ただ、絡みが良すぎることもありスープの量は少なめに思えてしまう。
ラーメンを少し食べてから野菜の山をスープに投入する予定が、ラーメンのあまりの美味しさに気付けば半分近くを食べていた。慌てて野菜の山をスープに投入。
野菜以外にのっていたのは、チャーシューとニンニクチップ、それに食べるラー油。
野菜はキャベツがメインでモヤシも入る。時折ニラも出てきたが、説明書きには記載のあったニンジンは見当たらなかった。能書きによると1日に必要とされる野菜の量(350g)の約半分とのこと。シャキシャキした食感が程よく残り、そのまま温野菜として食べても成立しそう。
チャーシューは3枚。脂身少なめで肉肉しいタイプだが意外に柔らかい。
気になる辛さだが、シャリシャリとした食感を有するラー油は確かにしっかりと感じられるものの激辛というレベルには至らず、茹で野菜にトッピングする分には違和感ないレベル。むしろニンニクチップのインパクトのほうが強く思えた。
ただ、もとのスープの完成度があまりに高いため、このラー油をスープに投入するとせっかくのスープの味が辛さに支配されてしまいちょっと残念。最初から辛味入りならばこのように感じなかったのかもしれないが、もとの味を堪能した後だとラー油が余計な存在に思えてしまう。
全体の量はあまり多くはなかったものの、スープがポタポタで野菜をしっかり食べたことから、量の割には満腹感を得ることができた。
素ラーメンでもかなりの完成度の高さを感じ、これだけでも十分満足できる。それに加えて野菜をたっぷり摂取でき、しかも味のバリエーションが豊かで選ぶ、食べるという過程が楽しく思える。価格設定だが、素ラーメンとしては正直高いが野菜たっぷりで790円となるとお得感はある。
店員の応対もしっかりしており好印象。狭いものの温かみを感じ、人気ゆえ長居はできないが居心地は悪くない。
ラーメンの味が良くレパートリー豊富、さらに野菜をたっぷり食べられるし組み合わせのコンセプトも楽しい。加えて雰囲気もオシャレとなれば男女問わず人気になるのも納得。この店のラーメンこそが何度訪れても飽きがこない究極の姿なのかもしれず、近所にいたら確実にリピートしているだろうなあ。
8位
1回
2018/07訪問 2018/12/20
水道橋駅から徒歩3分、水道橋駅東口南側から歩道橋を渡り中央線の線路に沿って東に進んで一つ目の角地小栗坂を右折し程ない所に2017年オープンしたカレー&オリエンタルバル桃の実。
本店は本郷三丁目にある。
昼食で利用。
外壁が白いレンガ状の7階建てビル1階にある店で、デニムブルーの扉が印象的。
外観がおとなしめなので店内もシックなのかと思いきや、クールな作りながら落ち着きと明るさを備え持つ女性受けしそうなもの。席は左手にカウンター7席、右手に4人用テーブル2卓で、こじんまりとしていながら窮屈さは感じない。店内は禁煙。
午後2時頃の訪問で、さすがにこの時間ともなると客の入りはまばら。
メニューは、「チキンカレー」「キーマカレー」各850円、「マトンカレー」1,050円。ご飯大盛は100円増し、ルー大盛は250円増し、ピクルス・ダル・サブジがつくセットは150円増し。
この日は、「当店人気№1」と謳われたチキンカレーを単品で注文。
注文から4分後、チキンカレーのご提供。
円いプレートの左半分にライス、右半分にカレーソースが盛られており、盛り付けのビジュアルが良い。
カレーソースには黒い粒が浮いており、見るからにスパイスが効いていそう。ソースはサラサラでターメリックとともにブラウンマスタードがしっかり効いて辛さを引き出す一方、カルダモンやココナツ、クローブの風味も加わり辛さ一辺倒ではない味わいの深さを感じさせる。それでいてチリ系の辛さはおよそ感じないので辛さ十分ながら尖った辛さではないため食べやすい。
チキンはモモ肉を一口大にカットしたものが4切れのっていた。恐らくカレーとは別に煮込まれていると思われチキン自体に下味がついておりそのままでも食べ進められるのだが、カレーソースと味が分離していたりカレーソースのスパイスの味を阻害したりすることはなく、ギリギリのバランスが取れている。
ご飯も優しい炊き加減でカレーとしっかりマッチ。水はハーブっぽい風味があり、暑い夏にはこの爽やかさが嬉しい。
全体の量はまあまあといったところ。
スパイスを存分に効かせていながらも極めて食べやすく仕上がっており、不思議な感覚のまま最後まで美味しく食べられ、そして後味もスッキリしているレベルの高いカレー。価格設定は若干高い感もあったが、これだけのレベルの高さを見せつけられると許容せざるを得ない。
店員の応対も好印象。ソフトな応対が印象的で、落ち着きのある店内の雰囲気ともどもリラックスして食事を楽しめそう。
辛さを感じながらも味への満足感が高い。加えて居心地も良く、これは女性に人気するのも納得。勿論男性でも臆することなく利用できるし、人に勧めたくなる店。
9位
1回
2018/06訪問 2018/11/17
JR町田駅から徒歩3分、小田急町田駅から徒歩6分、ターミナルロードの南端あたりに位置する仲見世飲食街内にあるリッチなカレーの店アサノ。
夕食で利用。
小陽生煎饅頭屋の行列が目印になる商店街のメイン通りから一本それた狭い道沿いにあり、やや薄暗さを感じる。その一角にあるこの店も、建物自体の古さもあり足を踏み入れるのにちょっと勇気が要る。
それでも意を決して店内に入ってみると、ゴチャゴチャしておりモダンな感じこそないが手入れは行き届いており明るい雰囲気はある。店は狭いが、昔ながらのアットホームな雰囲気も伝わってくる。奥の壁にはサイン色紙が何枚も飾られている。席はカウンター7席のみ。椅子は背もたれのない動かせる丸椅子。
午後5時過ぎという夜の営業スタート直後の訪問で、入店時は他の客はいなかったが10分もしないうちに大半の席が埋まった。客の男女比は4:1。
メニューは、「リッチなチキンカレー」「リッチなポークカレー」各950円、「リッチなエッグカレー」1,000円、「リッチなカツカレー」1,450円。ドリンク類が数種類ある。メニュー表に大盛りの記載はなかったが、レディースサイズとして小盛りが各100円引きで設定されている。
この日は、リッチなカツカレーを注文。
注文から3分後、まず漬物とスプーンが卓上に置かれ、その9分後、リッチなカツカレーのご提供。カレーの脇には千切りキャベツとパセリも添えられている。
漬物はキュウリとダイコンで、かなりの浸かり具合で塩分強めなので懐かしさを覚える味である一方、最初口にした時はカレーのお供としては主張が強すぎるように思えた。先の提供ということもあり爪楊枝を添えて供されるのが心憎い。
カレーのソースはサラサラしたタイプで、スパイスメインの中にも様々な隠し味が感じられる。この隠し味を構成するのは豚骨や鶏ガラ、それにシイタケに昆布といった具合で、まるでラーメンのスープみたいなラインナップだがしっかりとカレーとして成り立ちつつ味の下支えをしている。ほのかなとろみは小麦ではなく脂によるものだろうか。「薬膳」と謳われているとおり、ちょっとクセのあるスパイスも入っているものの、全体の味のまとまりが良いので嫌味は感じず、それでいて程よい辛さをもたらしている。
カツは。肉自体はやや薄めでボリューム感に乏しいのだが、肉は神奈川のブランド豚である高座豚を使っているとのことで、。揚げたてということもあり衣の食感もサクサクしており心地よい軽さ。
カツ以外にはニンジン、ジャガイモ、インゲンといった野菜、それに豚肉が入っている。
野菜はいずれも程よい歯応えが残っている。豚肉は申し訳程度だったがカツがあれば豚肉の量は気にならず、しかも柔らかく煮込まれているのでカレーソースの一構成要素として捉えてもいいのではないか。
全体のボリュームはまあ普通。キャベツやパセリ、さらには漬物もあるので口の中をさっぱりさせながら食べ進めることができる。ちょっと主張が強いように思えた漬物も、カレーの後半になると口腔内のリセットにもってこい。
和の要素も織り込まれた味わい深いカレーで、味が尖っているわけでもないのに妙に印象に残る美味だった。後味もスッキリしており、薬膳というワードから受ける味へのネガティブなイメージも全くと言っていいほど感じない。カツもなかなかのレベル。ただ、基本メニューが1,000円近く、カツカレーだと1,450円という価格設定は普段使いでは少々手が出しづらい。
店員の応対だが、基本的には寡黙なものの挨拶はしっかりしているし、時折ぼそっと喋る話口調が優しい。店内が狭くリラックスできる雰囲気ではないが、長居するタイプの店ではないので特に問題ない。
価格設定に加えロケーションがディープということもあり訪問へのハードルはなかなか高いが、わざわざ足を運ぶ価値はある。テレビ番組でも紹介されたようで意外に知られているようだが、人気を支えているのは一見客よりもリピート客のようで、地元で支持されているのも納得できる。
10位
1回
2018/08訪問 2019/01/05
南平岸駅から徒歩7分、国道453号線平岸通沿いの西友とスポーツクラブの間の通りを西進し2つえの角を右折し少し進んだ所にあるMEN-EIJI HIRAGISHI BASE。
昼食で利用。
アパートの1階にある店で、この店付近は民家や団地が多い中この店がポツンとある状態。しかも白い壁に小さな窓、大きいとは言えない扉、その扉の脇に控えめに設けられた看板と、遠目からではここに店、しかも人気店があるとは思えないほど。店の前には駐車スペースが設けられている。
入ってすぐの所に食券の自動券売機が設置されており、まずはここで食券を購入してから店内へと進む。
店内は壁の白色、テーブルの黒色、床の赤茶色で構成され、清潔感溢れる明るい作り。入ってすぐの所に待合スペースがあり、店内には多数のサイン色紙が飾られている。席は左手にカウンター8席、右手に2人用テーブル3卓。卓上に灰皿は置かれておらず、チリパウダーや黒胡椒、それに「にぼ酢」などの調味料類が置かれていた。
正午頃の訪問で、客の入りは8割程度。客の男女比は9:1くらい。
メニューは、「魚介豚骨醤油」「札幌味噌EIJI Style」「辛いラーメン」各850円、「EIJIのまぜ麺」小700円・中800円・大900円、「つけBUTO」並830円・大880円・特980円・超特1,080円、「あっさり醤油」「あっさり塩」各800円など。「つけ麺用おじや」100円や「十勝マッシュの餃子」400円などのサイドメニューもあった。
この日は、魚介豚骨醤油を選択。
店員に食券を渡してから5分後、魚介豚骨醤油のご提供。真っ黒のカウンターに映える真っ赤な丼ぶりが印象的。
スープはまろやかな口当たり。最初に魚介系の風味がしっかり感じられるが、魚介一辺倒にはならず豚骨によるコクが混じり飲みやすい味にまとまっている。さらに、まろやかな口当たりをもたらしているのは鶏のようで、濃厚ながらくどさや変なクセはない。
スープの上にはオレンジ色のジュレがのせられており、途中でこのジュレをスープに溶かして飲んでみる。すると、柚子と鰹の風味が加わり先ほどまでと異なり爽やかな食感になる。濃厚魚介豚骨スープの弱点である後半に飽きがきてしまうのを上手に回避しており、この工夫に感心。
麺は中太のストレート麺。滑らかな食感で適度な弾力もあり、小麦の風味もほのかに感じられる。
のっている具は、チャーシュー、刻みネギ、刻みタマネギ、ゴボウ。
チャーシューは2枚。脂身は多めだが全体的にはハムにも似たしっとりした食感で、それでいてちゃんと肉の旨みが堪能できる。
ゴボウは少々珍しい具だが、独特な風味は嫌味のない程度に抑えられラーメン自体の味を邪魔しない。しかも意外に柔らかくメンマの代替にはなる。ネギとタマネギの両方を入れていることによる二通りのシャキシャキ感も面白い。
全体の量はあまり多くないように思えたが、濃いめのスープと麺の量のバランスはちょうど良い。
味については十分満足できた。工夫も随所に見られ完成度の高さに感嘆。ただ、価格設定は少々高めに感じざるを得ない。
店員の応対は総じて朗らか。立地にはやや難があるものの、店内のお洒落な雰囲気ともども居心地の良さは女性を惹きつけそう。
札幌のラーメンと言えばやはり味噌がメインになるが、味噌以外でもレベルの高いラーメンに巡り会えた。他にも独創的なメニューが色々あり惹かれるものがあり、また訪れてみたい店。嗚呼、近所の方が羨ましい…。
●1位は麺屋高橋。北海道の店が年間1位になるのは4年ぶり2回目。ラーメンの1位は3年ぶり4回目となります。
●ベスト10にランクインした店の数は、ラーメン4、カレー3、天ぷら・うなぎ・喫茶各1と大半が千円前後です。
●しかも札幌市内のラーメン店と都内のカレー店がどちらも3店ずつランクインと、かなり偏った結果となりました。
●東京が最大派閥ではあるものの北海道・大阪・福岡・長崎からもランクイン。まあまあ食べ歩きができた年でした。
●長崎県の店を2件レビューアップしました。これでレビュー全都道府県制覇まで、残るは滋賀県だけになりました。
●とうとう下書き状態が400件を超過。このためベストテンクラスの店をランキングにエントリーできず残念です。
●また、多忙につきレビューアップが精一杯でフォロワーの皆様のページにお邪魔する機会が減ったのが心残りです。
●お腹パンパンランキングは「孫作のつけ株主」が「芝の鳥一代のメガきじ焼き丼」を僅差で抑えて栄えある1位に。
●仕様変更後2回目レビューを行いたくないため訪問は未訪店ばかりですが、2019年も食べ歩きに勤む所存です。