海辺の肴さんが投稿したナクレ(宮城/五橋)の口コミ詳細

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江ノ電&湘南モノレール沿線 呑み歩き・食べ歩き

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移転ナクレ五橋、青葉通一番町、あおば通/フレンチ

1

  • 夜の点数:4.0

    • ¥15,000~¥19,999 / 1人
      • 料理・味 4.0
      • |サービス 4.0
      • |雰囲気 3.8
      • |CP 4.0
      • |酒・ドリンク 4.0
1回目

2015/09 訪問

  • 夜の点数:4.0

    • [ 料理・味4.0
    • | サービス4.0
    • | 雰囲気3.8
    • | CP4.0
    • | 酒・ドリンク4.0
    ¥15,000~¥19,999
    / 1人

和の食材、イタリアンの塩、フレンチのソースのみごとなハーモニー

月曜日からの仙台出張。月曜早朝の新幹線を敬遠し、日曜から前乗りすることにし、食事は仙台に着いてからとることにした。

仙台を訪れると日本酒好きのワタシはどうしても和食に目が向いてしまうのだが、仙台エリアの人気店ということで今回はあえて趣向を変えてこちらにしてみた。
和食店や居酒屋系でのおひとりさまは慣れているので抵抗がないが、フレンチのおひとりさまとなるとあまり経験がないので少々気後れいていた。
こういうときネット予約というのは心強い。背中を押してくれた。

まだお若い緒方シェフは、フランスの三ツ星レストランのほか、イタリアの数店で修業され独立されたとのこと。
評判の料理が食べられるのを楽しみに仙台に向かった。

場所はこれまであまり足を運んだことのないエリアで、青葉通りより南側になる。
あとでお聞きしたのだが、年内には青葉通り駅近くに移転するそうで、おそらくこちらの店舗に訪れるのは最初で最後になると思う。

現在の店舗のある周辺は、日曜日の夜になるとひっそりとしており、ナクレの入るビルの1Fも灯が消えていてやや寂しい感じ。
看板などは出ておらず、2Fの窓の暖かみのある灯を頼りに階段をあがる。

ネット予約という、人と人とのつながりが感じられないコミュニケーション手段で席を確保したのだが、ドアを開いた瞬間から人の暖かみを十分感じられる接客を受ける。
店内は二方向、というか1.5方向くらいがすりガラス張りの窓で、席数も少なくこじんまりしている。
日曜日の夜の1名だったのですんなり席がとれたが、そうでなければ席数が少ないのでこう簡単には席はとれなかったかもしれない。

料理は、ランチ、ディナーともにシェフのお任せコース1種類のみ。
ランチは料理とデセール合わせて約11種類で4,700円。ワイン付きだと6,800円。
ディナーは料理とデセール合わせて約15種類で11,500円。ワイン付きだと16,700円。
いずれも税・サービス料込みのお値段。

品数は多いが、ポーション小さめの料理が数多く提供されるタイプ。それでも全体ではけっこうなボリュームになり、ワインはトータルでボトル3分の2強くらいの量となり、あとで振り返ってみてもかなりコストパフォーマンスがいいと思う。
都内だったら、このレベルでこのお値段だったらまさに予約困難なお店になっているに違いない。

・アミューズ
 シャンパーニュからスタート。以降、1皿のお料理に対してワイン1杯のペースで提供される。
 お猪口を少し大きくしたような器に、ホタテ貝とイカを使ったスープ。そしてブリオッシュが2種。甘みのない生クリームとピスタチオが乗ったものと、ブリオッシュを焦がしてさらにトリュフの香りのバターを乗せたもののふたつ。お猪口はそのままぐい呑みのようにしていただき、ブリオッシュも手で。
 スープは和のお出汁の感覚で、スタートから和の食材がさく裂。ナイフフォークを使わないところも和か。

・2皿め
 塩を振った生のカンパチ。間にスモークした赤貝をサンド。赤貝はからすみで味付けしてあるという。
 素材はまさに和の刺身を連想させ、絶妙な塩加減はイタリアンを思い起こさせる。スモークした赤貝はいままでに味わったことのない新鮮は発想で、シェフの創造力に感心する。

・3皿め
 皿にちょこんと乗ったサーモンのマリネ。やはり素材は和をベースに、甘口のレモングラスのソースや、レモンの皮の部分を使ったソースと、バターとクリームのピューレなど味付けは洋で。食用の花やマイクロ野菜を多用した繊細な盛り付けもなかなか。

・4皿め
 器の上から見えるのはやや色の濃いえびせん風。
 桜エビと卵白で作ったおせんべいだそうで、ふわふわですごくやわらかく、口の中でとろける。
 その下には表面だけさっと火をとおした海老が隠れており、ほぼ生に近い火入れは和と洋の中間くらいか。
 ここでもマイクロニンジンが使われている。

・5皿め
 赤イカとマッシュルーム、クレソンのソース
 表面だけさっと火をとおしたほとんど生の赤イカ、バターでソテーしたマッシュルーム、エスプーマで泡立てたクレソンのソース。
 タイトルにつけたとおり、和の食材を使用し、イタリアンっぽい塩加減で塩が振ってあり、エスプーマのソースはフレンチを感じる。見事なハーモニーだ。

・6皿め
 フォワグラ
 フランス産のフォワグラを、中はとろとろ、外はカリっと、火入れが絶妙。甘く煮込んだタマネギ、シャインマスカット、フライパンでバターでソテーしたカリカリのパン粉が添えられる。やきとりの"ちぎも"を連想させるとろとろのフォワグラは、洋でありながらやはり和を感じさせる。

・7皿め
 魚料理はキンメダイ。塩水で〆たキンメは、皮目は芳ばしくカリっと、中心はレアに近い状態で、これまた火入れが絶妙。
 野菜は姫ねぎが添えられる。

・8皿め
 肉料理は仙台牛の内モモ肉。希少な部位らしい。また絶妙な塩。そしてオレガノで風味づけされたインゲンのソテーと、南イタリアのチーズでモッツァレラっぽいチーズが添えられる。

・デセール5種
 アミューズを2皿とカウントし、デセールを5皿とカウントすると計14皿くらいということになるのだろうか。
 いや、けっして騙されたような気になっているのではない。ワインもたっぷりいただいたし、お料理もちょうどいい加減。
 色々と楽しませていただいた感が強い。
 黒い大きなお皿には、いちじく、グリオット、ミルフィーユの生地などが、もうひと皿はバニラアイスクリーム、そして小さい3つの皿は、ライチのゼリー、エスプレッソのゼリー、あともう1種類は失念。

 最後にエスプレッソかカモミールティーの選択で終了。エスプレッソをいただいた。

フレンチ、イタリアンの数店で修業されたということで、フレンチとイタリアンの特徴が融合されていることは当たり前として、和の食材を見事に使いこなしているところに感心する。

出張で仙台に訪れるおひとりさまの利用がけっこう多いのだそうで、野郎ひとりでの訪問に引け目を感じる必要のないことを教えていただき肩の力が抜けた。
また仙台に訪れる際、ぜひ新店舗にも訪れてみたい。

  • 年内にはあおば通りぞいに移転するらしい

  • テーブルセット

  • シャンパーニュ

  • アミューズ

  • ブリオッシュ2種 生クリームとピスタチオ、トリュフの香りのバター

  • ホタテガイとイカを使ったスープ

  • 塩を振った生のカンパチ。間にスモークした赤貝をサンド。

  • 塩を振った生のカンパチ。間にスモークした赤貝をサンド。

  • サーモンのマリネ

  • サーモンのマリネ

  • おせんべいと海老

  • 桜エビと卵白で作ったおせんべい

  • 表面だけさっと火をとおりsた海老とマイクロニンジン

  • 赤イカとマッシュルーム、クレソンのソース

  • 赤イカとマッシュルーム、クレソンのソース

  • フォワグラ

  • フォワグラ

  • 魚料理:キンメダイ

  • 魚料理:キンメダイ

  • 肉料理:仙台牛の内モモ肉

  • 肉料理:仙台牛の内モモ肉

  • デセール5種

  • いちじく、グリオット、ミルフィーユの生地

  • ライチのゼリー、エスプレッソのゼリー

  • エスプレッソ

  • エスプレッソ

2015/12/18 更新

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