5回
2025/08 訪問
青木シェフの思い出を辿る”Incontro“(8月)
今月(2025/8)のSALONE TOKYOでのディナー
は青木シェフの特別コースにしました。
以前からサローネの別店舗でも、是非今度は!、
と多くのスタッフの方々から言われていたこと
もあり、特に楽しみにしていました。
「Incontro」(17000円+税+サービス10%)
①「千葉県産“イマフン”クロスティーニ
広島県産なかやま牧場神石牛とトリュフ」
千葉県産のイマフンという小麦で作った
クロスティーニと呼ばれるパンの上に、
なかやま牧場の神石牛のシンシンという部位
をローストして、卵黄ソースと絡めて、
さらに上からは旬のサマートリュフをたっぷり
とかけている贅沢な一品です。
青木シェフはイタリアのピエモンテ州で修行を
されていたそうですが、その際にレストランに
行く前にバールという、スパークリングワインと
軽食を楽しむところに行く文化があったそうで、
そのことをイメージして作った軽食だそうです。
一口目からインパクト強めの美味しい料理です。
非常に美味しかったです!
②「鹿児島県産”スマガツオ“
中戸川さんのバレンシアリトルレモン」
西洋わさびのグラニテを上からかけて完成する、
上にミョウガとマイクロハーブのロックチャイブ
というネギの仲間を添えた一品です。
さらに神奈川県産のバレンシアレモンを
マルメラータといってジャムにしたものと、
ドレッシングにはスダチに似た柑橘の
ブシュカンをオリーブオイルと合わせています。
酸味がありながら、全てのバランスがマッチして
おり、今までありそうでなかった感覚です。
③「うるおい春夏秋冬とうもるこし
”おおもの”穴子のフリットとルバーフ」
一本穴子をフリットにしたものです。
ソースは実は2種類あり、左側はとうもろこし、
右側にはルバーブというふきのようなお野菜を
ジャムにしたものを。穴子の上にはバルサミコ
とパルミジャーノ・レッジャーノをかけて、
さらに骨も揚げた素晴らしい一皿です。
とうもろこしの甘さも印象的ですし、
穴子自体の美味しさ、サクサク感、ソースの全て
が最高峰のおいしさでした!
④十勝産前田農産“春よ恋”の自家製パン
⑤"Gardenia"
~シェフのイタリア修行時代の野菜の記憶~
静岡県北山農園からの無農薬の有機野菜を
毎週送ってもらっているそうで、その新鮮な野菜
を使った、シェフの思い出を表す料理です。
今回はパプリカ、オクラ、ナス、じゃがいも等を
それぞれの美味しさを最大限に引き出せるように
調理されており、アンチョビのペーストと
パン粉のローストが野菜の美味しさを引き立てる
印象的な料理です。アンチョビのペーストは
バーニャカウダのソースのイメージですが、
既存のバーニャカウダの味わいとは違います。
こういうダイレクトな野菜の料理の中では、
最も気に入りました。
⑥「サフランのバベッティーニ
スコーリオ 牡丹海老と甘海老」
サフランを練り込んだパスタでした。
ソースはスコーリオというタコの頭、小さな魚
や貝出汁、オマール海老の出汁など魚介類を
ふんだんに使ったソースです。上には牡丹海老
と甘エビをタルタルにした、プリプリで甘い
エビも乗っています。エビの美味しさと魚醤の
ようなテイストが印象的でした。
美味しかったです!
⑦「なかやま牧場”高原黒牛”サーロイン
ジャルディニエーラロッサ non rossa」
一般的なサーロインよりサシが少なくて、
食べやすいのが特徴でもありますが、手前には
青木シェフがイタリアのガルデニアという
レストランで修行していた際に作っていたのを
イメージして、ジャルディニエーラロッサという
ピクルスが添えられていました。メニューには
non rossa と書かれていますが、これは現地では
トマトと一緒に煮込むので赤色なのですが、
今回はトマトのお出汁で作っているため赤くない
という意味を込めているそうです。
ピクルスと一緒に食べることで酸味とのバランス
がよく、後味も丁度良くスッキリします。
⑧「"Tajarin"
京都府亀岡産七谷地鶏のブロード」
締めのパスタともいえる料理で、飯田商店の
ラーメンをモチーフに作られたそうです。
ちなみに飯田商店の店主も何回かいらしている
そうで、パスタなのですが、どこかラーメン的な
ニュアンスもある初めて食べる一品でした。
⑨「岩手県巣鴨養蜂園はちみつのセミフレッド
ピオーネ エルダーフラワー」
はちみつのセミフレッドです。たっぷりの蜂蜜
とエルダーフラワーという食用の花で作った
ジュレ、さらにぶどうのピオーネを薄く切って、
綺麗に並べられていました。
デザート史上トップクラスのおいしさで感動
しました。蜂蜜の甘さとフレッシュ感が特に
印象的で、今でももう一度食べたい位です。
見た目も綺麗で、素晴らしかったです。
⑩「食後のカフェ
秋田杉のバーチディダーマと
黒糖のフィナンシェ」
中にチョコが入っている“バーチディダーマ”
は秋田杉を生地の中に練り込んでいるという
ことで、こちらも新しい一品でした。
美味しかったです。
《最後にひとこと》
通常のグランドメニューだけでなく、
さらに新しい、こだわりと美味しさの詰まった
素晴らしいコースでした。
遠くからでも必ず食べたいコースです。
2025/12/16 更新
2025/06 訪問
サローネのカルボナーラを目当てに
サローネ東京の6月はディナーで伺いました。
現在(2025/10)はサローネ東京の料理長である
青木シェフの特別コースが、ここ数ヶ月は通常コース
以外にもありまして非常に僕の中でホットなコース
なのですが、今回はカルボナーラが食べられた
6月のディナーのレビューです。
①「茹でタコ 2018/シチリア」
三重県の鳥羽から取り寄せているタコを、
ジャガイモとアサリの出汁で作ったエスプーマと
オレンジオリーブオイルでいただきます。
オープン時から変わらずに提供されている名物で、
僕にとっては落ち着く味です。
②「貝と夏野菜のインサラータディリーゾ」
今月の冷たい前菜です。お米は一番下に引いて
あり、新潟県産のイタリア米を使用しています。
このお米は炊き上げた後に粘り気があるため、
水洗いをしてセルバチコというお野菜をペースト
にしたものを併せて緑色にしていました。
またつぶ貝とサザエ、ホタテ、ズッキーニ、
インゲン、ピスタチオ、アメリカンチェリーを
一緒に組みあわせており、
色んな味を楽しむことができます。
③「高原黒牛 タン 千本筋 アキレス腱
テールのフリット」
お肉とお野菜を一緒に煮詰めた一品で、フリット状
になっています。お肉は広島県のなかやま牧場の
高原黒牛で、牛タンや千本筋といった柔らかい筋
が特徴的なお肉です。付け合わせは赤玉ねぎという
赤ワインで煮詰めた酸味が効いた玉ねぎと、
サルサヴェルデというイタリアンパセリを使った
グリーンソース、黒胡椒の3種があります。
僕は元々サルサヴェルデが好きでして、しかも
サローネグループでよく出していただく高原黒牛
も大好きでしたので、そのフリットとの組み合わせ
はとても美味しかったです。
④「浅草開化楼〜カラヒグ麺〜
島根県産【彩り天祐卵】のカルボナーラ」
個人的に待ってましたと言わんばかりの登場です。
イタリアのローマ発祥と言われているカルボナーラ
は豚の頬肉を塩漬けにしたグアンチャーレ
を使い、あとは粗く引いた胡椒、チーズをたっぷり
かけるのが特徴です。その為今回はその文化を尊重
しながら、卵にもこだわり、島根県の「彩り天祐卵」
という黄身を使用しています。そのためコクのある
カルボナーラになっていて、美味しかったです。
グアンチャーレも噛むごとに味が変化していき、
そのお肉本来の美味しさが感じられました。
⑤「なかやま牧場【高原黒牛】カイノミとヤングコーン」
高原黒牛のカイノミと呼ばれる部位を使用し、
ヒゲが美味しいヤングコーンをアリーチと呼ばれる
ニンニクとアンチョビと牛乳で作ったソースと
合わせて頂きます。お肉は勿論ですが、コーンが
特に印象に残りました。
⑥(追加のパスタ)「カラスミのパスタ」(30g)
貝の出汁をソースのベースの使った絶品です。
⑦「とかちマッシュのジェラート」
北海道の十勝地方で作られているマッシュルームを
使ったジェラートです。牛乳と生クリーム、さらに
バルサミコ酢を煮詰めたソースをかけていました。
イタリアの北部ではキノコをソテーして、
バルサミコを組み合わせる料理があり、
それをイメージされたということです。
最初はバルサミコ酢を使っているというので
少し抵抗がありましたが、僕にとっては新鮮
で面白かったです。
⑧「ビアンコマンジャーレ」
パンナコッタをメインに、ジャスミン茶を使った
ジェラートで、上からはアーモンドミルクの香り
を付けた泡と、食用のお花のペンタスが添えられて
いました。ジャスミン茶のジェラートが少し疑問
ではありましたが、メレンゲのサクサク食感と
アーモンドの香りは良かったです。
⑨「食後のお飲み物と小菓子」
3種類のお茶菓子とコーヒーをいただきました。
最後には金シェフにもご挨拶いただき、
美味しくコースをいただきました。
今後も通いたいサローネグループの一つです!
2025/10/13 更新
2025/05 訪問
アサリ・グリーンピース・ピスタチオのパスタ!
サローネグループのイタリアンレストラン、
今回は日比谷にありますSALONE TOKYOに
行ってきました!
こちらも月替わりのコースとなってまして、
今回は5月ランチコースの「Pranzo」にしました。
メニューはこちら↓!
①「茹でタコ 2018/シチリア」
今回は三重県産の真ダコを使用しているそうで、
72度で4分間、シェフこだわりの火入れをする
ことで他にはない唯一無二の体験をすることが
できます!ソースは、じゃがいもとアサリの
お出汁で作ったエスプーマと呼ばれる泡のソース
とオレンジオイルをかけて仕上げてあります。
これを頂くと「サローネ東京に来た!」と感じる
スペシャリテです。
②「もち鰹竹中農場エシャロット ブルネットカシス」
千葉県産のもち鰹です。モチモチとした食感が
特徴で、上には北海道産竹中農場のエシャロット、
フランボワーズとビネガーで和えており、左手に
ヤギのチーズを、右手にはカシスピューレが添え
られています。イタリアンでカツオは今まで恐らく
食べたことがなかったので、驚きましたが、
面白い体験が出来ました!
③「浅草開化楼~カラヒグ麺〜
浅利 グリーンアスパラガスピスタチオ」
今回、1番気に入った料理です。このパスタを
思い出すと口の中にその味や感覚が残っている程で、
やはりアサリのお出汁に、ピスタチオを少し加え、
アサリとグリーンアスパラガス、さらにはアクセント
としてスペアミントが合わさるという感動が
忘れられません。初夏を思わせる爽やかな風味と
その奥深さが印象的です!
④「なかやま牧場【高原黒牛】のストゥファート
グリーンオリーブソース グリーンピースと大麦」
サローネグループでよく頂く、広島のなかやま牧場
さんから届く、高原黒牛です。そしてその赤身が
特徴の牛の頬をホロホロになるまで煮込んだ料理
でした。大麦とグリーンピースをリゾットと
炊き込んで、スナップエンドウ、さらに香り付けの
ローズマリーオイルも感じながら頂きます。
本当にホロホロで、パンをつけながらソースも
綺麗に完食しました。
⑤「カプレーゼ ふなき農園の「ふる一の」」
バジルとミルクで作ったジェラートです。
カプレーゼと聞くと一般的にはサラダなどと
一緒に食べるスタイルを連想すると思いますが、
今回は甘いトマトが主役の、デザートでした。
上からはオリーブオイルもかかっており、
ふなき農園の「ふるーの」との相性は抜群です!
⑥「クロスタータ ディスカローニョ
竹中農場エシャロットと
ニイクラファームのレモンタイム」
前菜で提供された、竹中農園のエシャロットを今回は
ワインで炊いて、キャラメリゼをしたそうです。
下にはクロスタータという香ばしいパイがあり、
上には西東京市のニイクラファームのレモンタイム
というハーブをふんだんに使い、ジェラートとの
フロマージュを楽しめる一品になっていました。
⑦「食後のお飲み物と小菓子」
ラム酒が効いたサラミ・ディ・ショコラータと
ヘーゼルナッツが効いたブルッティマブオーニ
と呼ばれる小菓子とコーヒーを頂きました!
+「グレープリパブリック シードル」
SALONE TOKYOには、3月は伺ったのですが、
4月は行けていませんでした。そのため2か月間が
空いてしまったのですが、他のグループ店舗とは
また異なるコンセプトの美味しい料理を頂けて、
嬉しかったです!
そして今月(2025/06)は一部のコースで
カルボナーラが提供されるようです。
今月も是非出来れば行きたいと思います!
2025/06/11 更新
2025/03 訪問
日比谷でもサローネで!
僕は横浜にある、SALONE2007が大好きで、
他にも系列のレストランがないかと調べたところ、
都内には日比谷、広尾、渋谷、丸の内にあること
を知り、まずは“SALONE TOKYO”に伺いました!
横浜のサローネは地下にあるのですが、こちらは
地上にあるので、明るい光が差し込み、快適なソファ
に座りながら、非常に美味しく、クリエイティブな
イタリア料理を頂くことができます!
今回頂いたメニューは“【ランチ】Pranzo”です。
(税込7700円、プラスでパスタを一品追加可能、
サービス料10%別)
今月のメニューは↓
①茹でタコ 2018/シチリア
やはり一品目から流石サローネ!と思わされる
料理でした。ムースの下にタコがあるのですが、
実は茹で方を追求したところ、生ではないが、
生のような食感を味わうことができるタコです。
仕上げにはオレンジの香りがするオイルがあり、
全てが調和していて、美味しかったです!
そして2018年にレストランがオープンしてから
ずっと提供されている料理でもあるそうです!
②北寄貝 菜の花 キヌア
ホッキ貝は軽くボイルしたものを、菜の花は
ローストしたものとピューレ状のものを使い、
他にはキヌアというスーパーフードと共に、
フレッシュなエビとオイルで作ったソースで
マリネしてあるそうで、僕は元々は菜の花が
あまり得意ではないのですが、非常に美味しく
頂きました!
③"浅草開化楼~カラヒグ麺~
ンドゥイヤ 白イカ 赤玉ねぎ"
細めで、モチッとした食感が特徴的なパスタで、
中華の名店である浅草開化楼とサローネで共同開発
した自社製麺なんです。ンドゥイヤという辛めの
トマトソースと焦がすようにソテーした赤玉ねぎ
が他にはない唯一無二のパスタを作ります。
さらに、アクセントとしてイタリアンパセリと
白イカのグリルが添えられています。
僕は今回はこのパスタが茹でタコ以外では一番
気に入りました!
④なかやま牧場【高原黒牛】カイノミ
ヤーコン【手しごと屋∞結】
広島県の「なかやま牧場」の高原黒牛のカイノミを
ローストしたものです。合わせているソースは、
お肉の出汁を煮詰めて作った非常に濃厚なもので、
付け合わせにはヤーコンと呼ばれる甘いお野菜を
ローストしたもの、ペースト状にしたもの、
スライスしたものの3種類があり、それぞれが
異なる個性があり、そちらも楽しめます!
⑤〜追加のパスタ〜
「ボッタルガ アッラ スパゲッティ」
カラスミ好きには特にたまらない、素晴らしい
一皿です。小麦の香りをしっかり感じるパスタ麺と
オリーブオイル、バジルの香りがカラスミと共に
最高の料理に仕立て上げます。
こちらは横浜のサローネでも頂いたことがあり、
今では僕の大好物になりました!
⑥根セロリのトルティーノ
セロリの香りのする根菜をチップスにしたものです。
そして相性の良い、リンゴをピューレ状にして、
チップスをお皿としていただきます。
根セロリを存分に使いながらも全く臭みもなく、
新しい発想の斬新な料理だと思います!
⑦ヨーグルトのセミフレッド デコポン キンカン
セミフレッドとは少し凍らせた、という意味で、
ヨーグルトのふっくらとした食感も楽しむことが
できます。デコポンやオレンジとキンカンを交えて、
下から混ぜて掬う感じで頂きました。
コース料理のラストに非常に相応しい、美味しい
ドルチェでした!
⑧食後のお飲み物と小菓子
+シチリア産 ブラッドオレンジジュース
横浜のサローネは勿論のこと、
サローネ東京も大変美味しく、かつスタッフの方々の
サービスも行き届いており、また是非伺いたい
レストランです。
メニューは月替わりですので、また機会を見つけて
サローネ東京の渾身のコースを頂ければ、と思います!
2025/03/21 更新
今月(2025/10)も日比谷のSALONE TOKYOで
青木シェフのスペシャルコースを頂きました。
Menu di Speciale ” Incontro”
①「千葉県産“イマフン”クロスティーニ
広島県産なかやま牧場”神石牛”とトリュフ」
青木シェフコースの定番料理。
詳細は前回のレビューをご覧ください。
今月も一品目から素晴らしく美味しかったです!
②「日間賀島産神経〆 “雪サワラ”
エコファーム・アサノ サボテンの実
CHEESE STAND ストラッチャテッラ
サルナシの実」
愛知県産の、神経〆した雪サワラです。
サワラは漢字で書くと分かるように春が旬の
魚なのですが、今の方が脂身も多くなっており、
鮮度も高いそうです。ソースには千葉県産の
サボテンの実と、渋谷から取り寄せている
ストラッチャテッラというチーズが
使われています。
サワラがとても美味しく、塩とオリーブオイル
だけでも十分に楽しめるほどなので、既に
素晴らしいサワラが美味しいソースとマッチした、
大変印象的で、記憶に鮮明に残る美味しい
一品でした!
③“Gardenia”
〜シェフのイタリア修行時代の野菜の記憶〜
今回はシャドークイーンのジャガイモ、
花ズッキーニ、ピーマンのようなお野菜、
さらにパプリカ、菊芋のお花で構成されて
いました。同時に提供されるお茶は、今回は
シソが多く入っていたそうで、毎回異なる
味わいを楽しむことができます。
④「シェフのスペシャリテ
“Agnolotti dal plin”
十勝ロイヤルマンガリッツァと神石牛
ポルチーニとネピテッラ」
青木シェフのスペシャリテで、今回特に
楽しみにしていた一品でもあります。
中には神石牛と十勝マンガリッツア豚を
詰めたプリン(パスタ)、バターとお出汁を
合わせて、ポルチーニとネピテッラという
ハーブも一緒にしていました。まずポルチーニ
がふんだんに使われてることに驚きました。
さらにバターが効いているので、
牛と豚のプリンとたっぷりと付けながら食べる
と至福のひと時を過ごせます。
多くの方がオススメされていたことも
納得の美味しいスペシャリテでした。
⑤「甘鯛の松笠焼き
広島県マルコ水産 生海苔」
皮はパリパリで、中はふっくら仕上げている
美味しい真鯛でした。真鯛のお出汁と魚介の
お出汁、さらに広島県マルコ水産の生のり
を合わせてスープにしています。
梅のような香り、酸味もありながら、食感も
楽しめる一品です。
少しフレンチ的な料理でもありまして、
枠にとらわれずに美味しい料理を追求する
シェフの思いが伝わりました。
⑥「京都府亀岡産 “チェリバレークロワゼ鴨”
北海道ハウレット農園 カシス」
カシスを合わせて、内臓系を入れて作った
ソースと、鴨のお料理です。鴨はチェリーを
食べて育っているため、ソースにも
チェリーを入れたそうです。手前からささみ、
胸肉、モモ肉の順で並べられています。
モモ肉は一般的には硬いので、レストランでは
食べる機会は少ないかもしれませんが、
こちらの生産者の方はモモ肉が一番おすすめ
で、しかも焼いて食べるのがベスト、と
仰っていたそうで、今回はモモ肉を焼いて
提供することにしたそうです。とても美味しく、
程よい弾力と旨みと、ソースが印象的です。
同じ鴨肉なのに、味わいの変化なども含め、
初めての体験ができる一皿でした。
⑦「“Tajarin”
京都府亀岡産七谷地鶏と海老のブロード」
先月までは鶏のお出汁でしたが、さらに今回
海老のお出汁も使い、より一層レベルが
上がった〆のパスタになりました。
ゆずが少しアクセントになりながらも、
ダイレクトにお出汁の美味しさを堪能でき、
このコースの醍醐味を味わえました。
⑧「愛媛県“奥伊予の和栗”モンテビアンコ
ラムジェラート アーモンドメレンゲ」
和栗は愛媛県産のを使用しており、
アーモンドのメレンゲとラムのジェラートを
合わせていました。さらに上からは栗の渋皮
のパウダーをかけており、上の方はクリーム
も含めて甘みがしっかりとしていて、逆に
栗は甘さ控え気味なので、混ぜて食べることで
完成します。栗感をしっかりと感じられる、
秋の風物詩でもあるモンテビアンコでした。
⑨「食後のお飲み物と
秋田杉のバーチディダーマと
黒糖のフィナンシェ」
《最後にひとこと》
毎回楽しみにしている、
青木シェフのスペシャルコースでした。
今回はこの食べログで5.0を初めてつけさせて
頂きました。僕は自分ができないことをやられて
いる方を尊敬しているので、どこのレストランにも
基本高評価といわれる数字で投稿しています。
そのため美味しかったリストランテには
大抵は4.5-4.9でさせて頂いていますが、
特に今回は今まで僕の食べてきた全てのジャンル
を含めても一番でしたので、そういう意味での
5.0です。いつまでも食べたい、そういうコース
ってなかなか無いものです。