戦争後私たちは生まれて、戦争を知らない(少なくともこの国が戦場になったことはない)。
家族と友と、美味しいものをいただき、酒を呑み、笑う。
こんな当たり前と思える幸せは昔なかった。
夜の光すら漏れるのを恐れ縮こまる日々があった。
空を飛ぶ敵機の音に怯える日々があった。
声高に戦争を非難するつもりはない。
戦っても守らなければならない、守るべき信念・理念はあるだろう。
ただ、選択のその時、当たり前の「幸せ」を代価とするだけのそれなのか…
足を止めて、全ての人が考えなければならない。
美味しい食べものは、かけがけのないものである。