2回
2016/12 訪問
レンゲで食べる美味しいかつ丼
2016/12 ランチタイム
最初は神戸三宮付近でラーメンか中華料理を食べるつもりでした。今週に入って、カレー→寿司→イタリアン→うどん、と食べて来たので、ジャンル的には、次はその辺だろうと言う感じでした。塩分摂取過多の要因の一つであるラーメンは、去年の月3食制限から週1食へと若干甘めの設定にしたので、今週も一杯食べられます。(まあ、気分ですけどね)
でも、駅付近をブラブラと歩いて行った結果、なぜだかこの店に吸い寄せられてしまったのです。
(そう言えば、肉系でもいいな)
と思い、かつ丼を食べる自分を想像し始めたのです。こうなると、今までの思考は完全に吹っ飛び、頭の中は、とんかつと卵のビジュアルと、出汁つゆの風味で埋め尽くされてしまったのです。
券売機の前で、何を選ぶか多少迷いましたが、初回訪問の原則として、結局デフォのメニューを選択しました。券売機の左上のボタンです。
"かつ丼(並) 650円"
この店はカウンターのみの狭小店舗で、うまいことに、ドアの左横にある小窓から覗くと、店外からカウンターの混み具合がチェックできるのです。座れるかどうかを、ドアを開ける前に確認できるので、座れると判断してからのチケット購入も可能なのです。
私がこの店の前に立ったのが、平日の11:56でした。その時に小窓からのぞいた時には、ちょうど半分ほどの混み具合で、これなら余裕でいいや、と思ってチケットを買い、入店したわけです。
果たして店内は狭小で、奥に長い、いわゆる"うなぎの寝床"と言った表現がズバリ当てはまります。年季の入ったハイチェアに座ると、背中側にある通路は人一人がギリギリ通れる感じになります。しかも、荷物置き場がないので、コートやカバンをどこに置こうか、悩むことになります。私の時は、横の席が空いていたので、その上に微妙なバランスで置きましたが、客が来たらどうしようかと思いつつ、配膳を待ちそして食べ終えたのです。
カウンター越しにオネイサンにチケットを渡すと、さっそくかつを揚げ始めます。最も入り口側に位置するカウンター席に座った(相変わらずカウンター席の端に座る私であった)ので、フライヤーが透明のパーティション越しに見えます。油の中で美味しそうに揚がって行くとんかつを見ながら配膳を待ちます。約5分でカウンター越しに丼が渡されます。
この店では、レンゲでかつ丼を食べるようで、丼に普通より細長い黒いレンゲが乗せられて来るのです。なので、カウンターには七味などはあっても箸立てはありません。確かに狭いカウンターでは、箸立ても邪魔になりそうです。
さて、実食です。
ビジュアルは予想以上に素晴らしく食欲を増進させるものとなっています。丼は浅型のプラスチック製で、表面積が広く確保でき、実はこれが食べやすさに繋がっていたりするのです。このあたりからは、独自の分析となります(つまり、勝手な思い込み)。
広口で浅目の丼にご飯が通常より平らな感じで入れられ、その上の14分割されたかつが乗っています。もちろん、玉ねぎも乗っていますが、かつの下に隠れて、かつと卵で構成されたビジュアルを邪魔しません。卵はたっぷり2個分を使ってるとのこと(玉子Wと表現されていた)で、卵好きにはたまりません。
タレの濃さも適切で、レアな卵とミディアムに揚がって柔らかな食感に仕上がったとんかつのコラボレーションをしっかりと支えています。そして、何より食べやすいのです。
とんかつが14分割されていると書きましたが、一般的なかつ丼では、数切れになるように長手方向に対し直角に包丁を数回入れるだけで、それだと細長くなります。その場合、ほとんどのケースでは一口サイズにならず、噛み切って二口で食べたりします。(人にも寄りますが)
ところがこの店のかつ丼では、普通に7切れほどに切った後、さらに縦にも切っているのです。(手順は逆かも知れませんが)
なので、始めから一口で食べられるサイズになっていて、歯で噛み切ったりする必要はないのです。だから、箸は不要となりレンゲのみで食べることが可能となっているのです。もし、噛み切りながら食べるようなかつ一切れのサイズだったなら、おそらくレンゲでは食べにくかったでしょう。
そして、さらに妄想レベルの分析ですが、このレンゲの形が、ちょうどかつ一切れとその下のご飯を一体にすくうのにぴったりなのです。イメージとしては、ホールケーキを14等分してケーキサーバーで取り分ける雰囲気に似ています。(なんか違うけど許して)
つまり、うまくコントロールすれば、かつ丼の並を14口で食べられるのです。これが計算された結果なのかどうかは分かりませんが、全てに辻褄が合うと言うか、説明できてしまうのです。ほとんど妄想に近い話だとは思いますが。
なお、この絶妙なバランスは、デフォのサイズで実現されるもので、ご飯を大盛りにしたり、肉厚にしたりすると、崩れてしまうと思います。
とにかく、価格と味わいのバランスを鑑みて、ここ数ヶ月の"マイベストランチ"と言えそうです。
ごちそうさまでした。
かつ丼のアップ。食欲をそそる。
「かつ丼」(並、650円税込)。
店舗外観。チケットを購入してIN。
カウンターのみの狭小店舗。
フライヤー付近。
券売機。とんかつ屋だけに、フライヤーが目立つ。
撮影タイミングが悪く、肉厚が分かりにくいが、この肉とご飯のバランスが良い。
2017/10/18 更新
連れと訪問、結局デフォのかつ丼を選び、美味しくいただきました。
「神戸三宮で何食べる?」
『何でもいいよ、お任せする』
「じゃあ三択ね。①カレー、②ラーメン、③かつ丼」
『う〜ん、ラーメンはいつでも食べられるしなぁ』
「そういう意味ではカレーもだねぇ」
『んじゃ、かつ丼』
「消去法かい!」
ってことになって、この店に行くことにしたのです。私と違って、たいていの連れはコスト優先で、じゃあお安いラーメンやカレーがいいかと、私の食べログ記憶の中から選定していたのです。
◇ラーメン → 第一旭
◇カレー → アールティー
第一旭ならラーメンが550円スタートで食べられます。アールティーでは、例のクーポンを使えばカレーが500円で食べられるのです。(その詳細は、私のそれぞれのレビューを参照してください)
でも、結局かつ丼に決まったので、最高値の、それでも650円のランチタイムとなりました。
そして、とあるレビュアー氏の影響を受けて(※)、断層を発掘することにしたのです。連れは何気に無視していました。
(※去年の投稿時も断層写真は撮っているので、たまたま趣味が合ったということですかね)
ちなみに、JR三ノ宮の駅からこの店に行く途中にある第一旭の前を通った時に、連れが『次はここに行くぞ!』と力を込めて言っていたのが印象的でした。
ごちそうさまでした。