suna8さんが投稿した白菊屋(大阪/総持寺)の口コミ詳細

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白菊屋総持寺/バー

1

  • 夜の点数:4.0

    • ¥1,000~¥1,999 / 1人
      • 料理・味 -
      • |サービス -
      • |雰囲気 3.5
      • |CP 4.0
      • |酒・ドリンク 4.2
1回目

2018/02 訪問

  • 夜の点数:4.0

    • [ 料理・味-
    • | サービス-
    • | 雰囲気3.5
    • | CP4.0
    • | 酒・ドリンク4.2
    ¥1,000~¥1,999
    / 1人

初めての“角打ち”は日本酒天国だった


(4100字)

……ということで、この日の朝から”実行”している『大阪再発見ツアー』の5軒目、ツアー最後の店への訪問となりました。実は、この店は酒屋であり、いわゆるレストランの類ではありませんが、店内で飲めるということで、世間ではこの飲酒形式のことを”角打ち”(かくうち)と呼んでいるようです。

▽▽▽

【酒屋の一角でちょっと一杯。「角打ち」の意味と由来について】

「角打ち」という言葉はもともと「酒を升にはいったまま飲むこと」という意味で使われていた言葉でした。それがいつからかお酒を販売する「酒屋で酒を立ち呑みする」という意味で使われるようになったのです。
 
「角打ち」とはあくまで酒を販売する酒屋の中で立ち呑みを行うこと。ただし、今では立ち呑み形式の居酒屋で酒を飲む場合でも「角打ち」と呼ぶことが増えてきました。

関東では、「酒屋の店頭で酒を飲むこと」を「角打ち」と呼ぶことが定着し始めていますが、地域によっては「酒屋の店頭で酒を飲むこと」ことを「角打ち」と呼ばない地域もあるんだとか。
 
関西では、酒屋のカウンターで飲むことを「立ち呑み」、立ち飲み屋で飲むことを「立ち飲み」といい、東北では「もっきり」と呼ぶこともあるそう。

(HP「KURANDO」より抜粋引用)

△△△

例によって東西での呼び方の差異があるようですが、とにかく酒屋の隅で飲むことを一般的には『角打ち』という呼び方で通じるようで、今回、初めてそういう呑み方をしました。つまり、“角打ちデビュー”ということになったのです。

この店は、『サライ』という小学館が発行しているシニア向けの雑誌に掲載されていて、その記事を読んだ瞬間に「近いうちに行って角打ちデビューを果たすぞ」と心に誓ったのです。(毎度大げさだ)

そして、今回のツアーの”トリ“としてこの店に行くことを目論みました。同行のご夫妻には最後まで行き先を伏せてツアーを進行していたのですが、結果的にはこの店はご存じだったようで、そういう意味で当てが外れたというのと、やっぱりですか、という気持ちが入り混じった形になりましたが、個人的にはかなり満足しました。

実は、同行の方(P氏)が日本酒マニアと言える人物で、3年前に最初にお会いした時に、いきなりEXCELで集計した日本酒リストを渡してくれたのです。そこには過去数年分の全国の日本酒品評会の評価がきれいに表にまとめられていたのです。それ以来、私は日本酒に関してはP氏に聞けばいいと決めており、同行の際には“日本酒ソムリエ”役で銘柄選びをして頂いてます。(勝手にソムリエにしちゃってすみません)

そして、当然ながらP氏はこの店をご存じだったようで、角打ちで呑みながら『この界隈で日本酒を買うならここか京都の店がいいよ』などと教えてくれたりもしました。

☆☆☆

我々3人は、天神橋筋商店街でまったりとお茶を飲み、雨の天満宮に寄った後に、JRでこの店に向かいました。しかし、この路線選択は間違っていたのです。この店の最寄り駅は阪急の「総持寺」で、その駅からなら徒歩圏だったのですが、私の記憶違いで天満駅からJRにて「摂津富田」駅まで行ってしまい、結果的にタクシーを使わざるを得なくなりました。さすがに雨の中、20分以上も歩くことは出来ません。また、それまでにもかなり歩いており、ちょっと疲れていたというのもありました。

JR京都線の摂津富田駅にはタクシー乗り場は北口の方にしかなく、雨ということもありそれなりに先客が並んでいました。駅待ちタクシーは見当たらず、順次、戻ってきた車に乗る格好になっており、どのくらい待てばいいのか、ちょっと不安でしたが、10分ほどの待ちで乗れたので、内心ホッとしました。私の間違いのせいで同行者を待たせてしまったので、ちょっと心苦しかったのです。行き先を話しておけばきっと「阪急で行った方がいいよ」(※)と言ってくれたと思いますので、その点でも失敗だったと言えるわけです。

(※大阪天満宮付近からなら、地下鉄の堺筋線「南森町」駅にて、そこに乗り入れている阪急電車に乗って、「総持寺」を目指すべきだったのです)

タクシーに乗った時にも、行き先を住所で告げて、タクシーの運転手も首をかしげたのですが、とにかくその方向に走ってもらったのです。この店に近づいた段階で「目的地は白菊屋です」と明かした瞬間に『なんだ、その店なら知っているよ』となって、運転手もこの店についていろいろと話してくれました。もちろんP氏もその話に加わって、車内で軽く”予習”が出来たわけです。

☆☆☆

なんとか無事にたどり着いた3人は、店先に横付けしたタクシーを降りて中に入りました。住宅地にある酒屋ということで勝手に“ローカルな雰囲気”をイメージしていたのですが、そのイメージよりはるかにきれいで整った店内で、そのことだけでも(主力商品の)日本酒や焼酎に対しての店主の思い入れを感じることが出来ました。『呑まれるお酒は撮って頂いて構いませんが、店内の撮影はお断りしています』とのことで、この素晴らしい店内(外観もいい感じ)を直接写真で伝えることは出来ませんが、サライに掲載されていますので、小さいですが参考にはなるかと思います。

くだんのP氏もさっそく店内の品ぞろえをチェックしはじめ、結局、その中から2種類の日本酒を購入、知人への発送手続きをしていました。そのシーンを見て「あぁ、ここに来てよかったな」と思いました。そして、私はしっかりと角打ちへの心の準備をしていたのです。

この店では、販売スペースの一角というより、壁一枚で隔たれた狭い部屋に立ち呑みカウンターが設えられており、落ち着いて呑めるようになっています。5人も入れば満席というL字型のカウンターがあり、奥にはトイレもあります。そこで呑める酒は、大きく3系統あります。

◆冷酒として飲む日本酒 (冷蔵庫内に10種弱)
◆燗酒として飲む日本酒 (棚に数種類)
◆焼酎 (棚に数種類)

酒は全て一杯300円で、その量を考えると、かなりお得だと言えます。正確な容量は分かりませんが、一合弱あったかと思います。均一価格なので、好きな銘柄を懐を気にせずに呑むことが出来ます。「銘柄指定はできるの?」と聞くと、『今用意してある酒を呑みきって貰えば、新たに開けますよ』と笑いながら答えるスタッフでした。まあ、それはそうなんですけどねぇ……

アテの類はある程度の種類は用意されており、そのほとんどが常温で管理できる缶詰、乾物や豆類などで、ちょっとした一品もありますが、基本的にはおまけ程度と考えた方がいいかと思います(20円〜)。この店では、あくまで酒を楽しむ空間になっています。後客で常連と思われる男性も『アテなんていらないよ。美味しい酒が呑めればいいんだよ』などと言っていました。この人は尼崎から通っているそうで、おそらくこの辺りが仕事場ではないかと思われますが、ここで美味しい酒を呑んで、気持ちよく帰宅しているのではないかと思います。羨ましいと思いました。

我々が角打ちで呑み始めたのが17:40頃で、その時点では先客はゼロでしたが、やがて後客が1名、また1名と来て、満席に近い雰囲気になりました。(満席と言っても立ち呑みなので、もっと入るとは思うが)

店舗自体の営業時間は、09:00〜20:00となっており、17:00に角打ちオープンとなっています。この日の角打ち担当(?)のオカアサンに聞いたところ、『以前は昼間もやっていたんだけど、イロイロあってやめたんですよ』とのことで、駅から遠いことも含め、現在はちょっとハードルの高い角打ち店になったようです。『20時に閉めるんだけど、呑みたい人がいたら、パッと閉めるわけにはいかないわねぇ』などと愚痴にも聞こえる風に、でも嬉しそうに話すオカアサンを見ていると、客と店との関係がうかがえる気がしました。

結局、我々は1時間半ほどまったりと呑んでいました。その間に私が呑んだ酒は下記の通りです。

■冷酒「東北泉 純米 しぼりたて本生」
■冷酒「亀齢 Check 金 特別純米無濾過生原酒」
■焼酎ロック「陽出る國の銘酒」の前割

この日は店主は外出中ということで、不在だったのがちょっと残念でしたが、男性スタッフが2名いて、さすがにそれぞれ酒には詳しいようで、いろんなウンチクを話してくれました。特に、焼酎を頼んで呑んでいたら、その話題で盛り上がったのです。この焼酎だけで、話のネタとして3つです。

◆なんで元のラベルがなくて、手書き一升瓶に入っているか?
◆そもそも『陽出る國の銘酒』を何と読むか?
◆前割について

最初の疑問は、結局は3番目の「前割」の話に繋がるのですが、色々と面白い話を聞けて楽しい時間が過ごせました。ちなみに『陽出る國の銘酒』の読み方は、アップした写真のコメントに答えが書いてあります。

日本酒に関するウンチクを増やしたい方、レアな酒を呑んだり買ったりされたい方は、この店での“角打ち”を強くオススメします。

ごちそうさまでした。


☆☆☆

この日のツアーはこれで終わり、店を出た後はバスと京阪電車で帰りました。終日雨だったのが残念でしたが、内容的にはかなり充実した満足のいくものだと思っています。(自己満ですが)

最終的な『大阪再発見ツアー』のルートは下記のようになりました。P氏と奥さん、雨の中、お付き合い頂いてありがとうございました。またよろしくお願いします。


【ツアー全ルート】

JR野田駅

野田緑道

寿司屋モーニング【寿司8貫+赤だし】

中央卸売市場見学

野田二丁目散策

市場前の喫茶店【コーヒー】

JR西九条駅

JR大阪駅

グランフロント(北館)散策

JR天満駅

たこ焼き屋【たこ焼き10個】

天神橋筋商店街を散歩

カフェでオヤツタイム【お茶+甘味】

天満宮(名古屋風おでんをかじる)

JR天満駅

JR摂津富田駅

(タクシー)

この店で角打ち【日本酒、焼酎、アテ少々】

(バス、京阪電車)

《the end》


追伸。
さすがに疲れて、一人二次会はできませんでした。

  • 「東北泉 純米 しぼりたて本生」(高橋酒造店)。

  • 「亀齢 Check 金 特別純米無濾過生原酒」(亀齢酒造)。

  • 「陽出る國の銘酒(ひいずるしまのせえ)」(朝日酒造)の前割が用意されていたので、ロックでいただいた。瓶の文字はこの店のスタッフの手書き。

  • 店舗外観。

  • 飲食スペース。

  • あてその1。大塚食品の「紅豆腐」(280円)。

  • あてその2。「味付け卵」(120円?)。

  • ”亀齢“の裏ラベルには、マニア向けのスペックが書かれている。

  • 「陽出る國の銘酒」の外箱。読み方を忘れないために、撮影させてもらった。

  • 「ひいずるしまのせい」の裏書き。

  • 自分用のお土産に買った「悦凱陣純米吟醸 興(こう) うすにごり生」(720ml、2096円税込)。自分の出身県、香川の丸尾本店の酒。

  • 私のような日本酒のミーハーは、こういう雑誌を読んでウンチクを得るのだった。

  • 雑誌に掲載されていた「白菊屋」の記事。今回は、ここに写っていた店長は不在だった。

  • 阪急の総持寺駅が最寄りだったのに、間違えてJR摂津富田駅に向かってしまい、タクシーに乗ることにした。

  • 最後の移動ログ。大阪市内から一気に高槻市へ。白菊屋は高槻市と茨木市の境目にある。

2018/02/13 更新

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