14回
2025/03 訪問
鰻を味わうというより、時間を味わう場所
大阪市北区紅梅町、谷町筋の静かな通り沿いに構える「うな次郎」は、鰻好きの中でも密かに語り継がれる名店。
蒸さずに地焼きで仕上げる関西流の鰻は、皮目に纏う香ばしい焦げの苦味と、身の奥に閉じ込められた脂の旨みが折り重なるようにして立ち上がる。
いつも注文するのは、ランチタイム限定の「うな重(上)」4,378円。
品書きに含まれるのは、う巻き、肝吸い、香の物。派手さこそないが、すべてが的確に仕事を施され、ひとつの定食が“構成された膳”として完結していることに気づかされる。
タレは濃すぎず甘すぎず、米と鰻の間を取り持つ名脇役の域。
焼きの強さも絶妙で、カリッと立ち上がる香ばしさの先に、ほろりとほどける肉質が続く。
関東風のふっくらとした鰻とは明確に異なるが、これが関西の「鰻を喰う」感覚を教えてくれる。
自他ともに認める鰻好きだが、この店に足が向くきっかけは、パートナーの喜ぶ顔を見たいという静かな動機であることも多い。
美味を前にした人間の笑顔は、なぜか鰻の店において格別に映える。
万葉の時代より、鰻は滋養をもたらす“夏の精”として人々の食卓にあったが、現代においてその価値は、栄養というよりむしろ“心の充足”に近い。
通い慣れた味、整った所作、穏やかな時間。
うな次郎に流れるのは、鰻そのものよりも、それを中心に据えた丁寧な時間の設計そのもの。
繰り返し訪れることでしか得られない滋味が、ここにはある。
2025/06/19 更新
2024/12 訪問
『さばき一生・焼き一生』この言葉に込められた心意気を感じることができる唯一無二のうな重
【訪問時の情報】
・訪問日→→2024.12.8(日)
・食べログ→3.67
・百名店→→---
・口コミ数→397人
・保存数→→17,768人
・支払方法→現金・カード各種・
PayPay
・定休日→→月曜日
・営業時間→11:00〜14:00
17:00〜21:00
・注文料理→投稿写真参照
・その日の鰻に合わせた染み込ませるタ
レの量
・毎日研がれた鰻専用の包丁
・さばき一生、焼き一生
・いけすの温度を鰻の育ってきた環境と
同じほどの水温に
・串うちはできるだけ少なくし4種類
拘り抜かれた鰻へのアプローチと洗練されつくした焼き手の技術!
毎回ため息が出るほど美味しいです♪
ご馳走様でした!!!
2024/12/25 更新
2024/08 訪問
もはや言葉は無し!美味しい鰻ならこちら♪
【訪問時の情報】
《訪問日》
20248.3(土)
《食べログ》
3.68
《百名店》
なし
《口コミ数》
368人
《保存数》
17,037人
《支払方法》
現金・各種カード・PayPay可
《予約》
予約可
《定休日》
月曜、第1火曜日、年末年始 その他
《営業時間》
平日・祝日
11:00~ラストオーダー13:30(14:00閉店)
17:00~ラストオーダー20:00(21:00閉店)
※ランチ.ディナーともに鰻がなくなり次第終了
日曜日
11:00〜ラストオーダー16:00(17:00閉店)
※鰻がなくなり次第終了 夜の営業はありません。
《注文料理》
うな重(上)4,378円
※う巻き・肝吸い・香の物が付いております。
もはや何も申し上げることはございません笑
今日も我を忘れてむさぼりました♪
ご馳走様でした!!!
2024/09/02 更新
2024/04 訪問
どれだけの鰻を頂いてもここへ舞い戻ってしまう中毒性Maxのうな重を頂く♪
【訪問時の情報】
・訪問日→→2024.4/13(土)
・食べログ→3.68
・百名店→→---
・口コミ数→335人
・保存数→→15,600人
・支払方法→現金、カード各種、PayPay
・定休日→→月曜日・第1火曜日・年末年始
・営業時間→平日・祝日 11:00〜13:30
17:00〜20:00
日曜日 11:00〜16:00
・注文料理→うな重(上)×2膳 8,756円
もう何度訪れたのか数え切れません笑
個人的No.1の鰻店『うな次郎』さんにまたまたやって参りました!
本日も目一杯の幸せを頂きました...
最高です。ご馳走様でした!!!!!
2024/04/13 更新
2023/03 訪問
2023/03/18 更新
2023/02 訪問
2023/02/06 更新
2022/06 訪問
2022/11/14 更新
2021/03/04 更新
大阪天満宮のほど近く、格子戸をくぐると漂うのは炭火と秘伝のタレが織りなす香り。
長年、関東風の背開きから関西風の腹開きまで、老舗の名店も新進気鋭も歩いてきたつもりだが、結局ここ『うな次郎』が個人的には不動のNo.1。
関西の鰻は直焼きが多く、皮目の香ばしさが際立つ。
その一方で、うな次郎の鰻は外は香ばしく、中はふっくらと蒸しのような柔らかさも宿す。
炭の火加減と焼き師の技術が、香り・食感・脂の融点をここまで調和させるのかと舌で驚き、心で納得する。
鰻の命はタレに宿ると言われるが、こちらのタレは過度に主張せず、脂の甘みと合わさってひとつの旋律を奏でる。
一口ごとに、鰻の個性を生かすとはこういうことかと腑に落ちる。
米の粒立ちまでもが、鰻を引き立てる舞台装置に徹している。
食べ歩いてきた蓄積があるからこそ「ここだ」と断言できる喜びがある。
帰り際、つい「やっぱり不動のNo.1ですね」と口をついて出た言葉に「嬉しいです!いつもご予約ありがとうございます!」と返してくださった店の方。
そのやりとりの温度が、炭火の余韻のように心に残る。
鰻を追い続ける旅の中で、この店に辿り着いたことは一つの答え。
またここで箸を置く日を、自然と指折り数えてしまう。