2回
2014/12 訪問
親がにのクインテット♪ 五種類の味が楽しめる贅沢な丼です♪
青春18きっぷの旅で鳥取にやって来た旅浪漫であります。
夕べは米子で宿泊し、山陰本線で倉吉、鳥取と移動してきました。
米子、倉吉には雪が無かったんですが、青谷から積もりだし鳥取も生憎の雪です。
鳥取駅午前11時53分に到着し、食べログの人気店 味暦 あんべ さんへ雪道を歩きます。
約10分かかってたどり着きました。
店の前には、発泡スチロールの箱が山積みになっています。
これってやっぱりカニが入れられた箱なんでしょうね。
ちょっとぉ~、めっちゃ凄い箱の数なんですけどぉ~(^^)
「始まりました!! 当店自信の一品 親がに丼 1人前 3000円(外税)」の張り紙が・・・。
こちらで「親がに」と呼ばれるのは、大阪でいう「せこがに」 ずわいがにのメスなんですね。
資源保護の為、11月6日から12月末までと漁期が短いので、食べるならこの時期しかありませんね。
オスのずわいに比べて濃厚で安価なせこは、内子や外子も付いているので好きな人は多いと思いますよ。
まず木戸を、そしてもうひとつの扉を開けて店内へ。
「あの~、さっき予約していた旅浪漫ですけど~」
予約していたほうがいいとのことで倉吉駅からTELで予約しときました(笑)
カウンター席の真ん中に座らせてもらいました。
若い女性店員さんが、注文を取りに来ますがメニューはありません。
「メニューはないんですか?」 とオレ。 店員さんが言うには、ランチは親がに丼のみとのこと。
「ビールもないの?」 「生か瓶がどちらにします?」
ドリンクメニューがあるのなら持ってきて下さいね~。
ご飯の量を聞かれたので、もちろん「多めでお願いします」(笑)
カウンター席と奥の座敷席も含めて店内はほぼ満員です。 凄い人気店なんですね。
ランチタイムということもありオレの後からも何組か訪れていましたが、
予約していないお客さんは「○時までに食事終わるのであればどうぞ」と言われていました。
駐車場も少ないようなので事前に予約していないと
近くの民間のパーキングを利用しないとダメな場合があるようなので注意が必要ですね。
思ったより早く5分くらいでカウンター席へ運ばれてきました。
かぶせてある蓋を取ると・・・おお~っ♪ これは、凄い!!
茹でたかにの身が左半分、かに味噌を混ぜたかにの身が右半分、
真ん中にはオレンジ色の生の卵巣・・・内子です。
その上には、外子の醤油漬け。 甲羅の中には、茹でられた内子が入っています♪
せこがにの五重奏ですやん♪ これは豪華な丼です! 本場 鳥取でなければ食べられまへんな(^^)
もうひとつの器には、かに汁。 これもせこがにの足や甲羅が入っています。
これはなんとおかわり自由という太っ腹!
足の付け根などには身が残っているのでもちろん食べないとあきません。
小皿の黒い物体は、鳥取の「ハリハリ」という大根の漬物です。
さあ、いただいてみますわ~♪
茹でたせこかにの身も大ぶりで食べ応え十分♪ 味噌が混ぜられた身もビールとの相性いいですね~♪
特筆すべきは、オレンジ色の生の内子の濃厚さ。 どろりとして鶏の黄身よりもっと濃い味ですね。
身だけ、味噌が混ざった身だけ、味噌と身の交わったところ、
そして内子の交わったところと味が微妙に違います。
なんという贅沢な丼なんでしょう♪
こんなにいっぱいせこがにを食べるのは生まれて初めてです♪
プチプチとした外子の醤油漬けもご飯の上に載せて・・・これは堪りませんね~(^^) サイコーです♪
ビールを追加しようと思ったんですが、700円と聞きやめました。 ちょっと高いですね。
ご飯多めにしても十分食べられましたし、ビールのアテにもイケました♪ めっちゃ美味かったですわ~!
若そうな男性の店主さんに尋ねると、親がに丼一杯に付き せこがにを7~8ハイ使っているとのこと。
都会の駅前に車を停めて2ハイ 500円くらいで売られてる せこがにとはわけが違いますわ。
普通は鳥取の賀露や網代の港で獲れたせこがにを使っていて、
必要によって浜坂や境港からも仕入れているようです。
そう考えると3000円は安いと思いますよ~。
せこがに7~8ハイ、それにばらす手間を考えるとかなりお得です!
それに何といっても、あまり食べられない生の内子を食べられるのは値打ちがありますね。
回転が速くゆっくり食べられない雰囲気があったのは少し残念でしたけど、
これはわざわざ鳥取まで出かけてでも食べる価値はあると思いました。
ごちそうさん。 これは、また食べたい丼です。
親がに丼 3240円(税込)
かに汁
親がに丼、かに汁、ハリハリ(地元の漬物)
かに汁にも外子が入っていました♪
かに汁だけでも食べ応えあります♪
生ビール 700円(税込)
カウンター席
YOUは、どこから鳥取へ?
ランチメニューは、親がに丼のみ!
入口玄関
この発泡スチロールの箱には、親カニが入っていたんでしょうね~♪
2015/11/26 更新
2018冬の高速バスの旅で鳥取にやって来た旅浪漫であります。
今回の旅は、嫁さんとお義母さんとの三人旅です。
以前に福井県の敦賀に住んでいて蟹を食べ慣れているお義母さんと嫁さんに
是非食べてもらいたかったのが、ここ味暦あんべの親がに丼です。
鳥取では、ずわいがに・・・松葉がにの雌を「親がに」と呼びます。
人気沸騰中のあんべさんの親がに丼は、
11月から年末までの親がにの漁期限定のスペシャルメニューです。
旅浪漫も四年ぶりに訪れました。
鳥取駅から歩いて12分ほど。 旧袋川の近くにあります。
午前11時の事前予約での訪問です。 角を曲がると、行列が見えてきました。
予約していない、または予約が取れなかった人たちが並んでいます。
その横を「ごめんやっしゃ」と進み、店内へ。
ちゃんとカウンター席を三席空けていてくれました。 おおきにです。
お品書きを見ると、四年前よりパワーアップしています。
バリエーションが増えて4種類の親がに丼がありました。
◇ 親がに丼 ・・・ 3500円(税込) 定番の親がにを8~10杯使って作られた丼です。
◇ 贅沢 ・・・ 4000円(税込) ご飯の量は普通で、かにを増量しています。
◇ 特盛 ・・・ 4000円(税込) ご飯もかにもどちらも増量しています。
◇ 極 ・・・ 4500円(税込) かにの量を倍増している究極の丼。
いやいや凄いことになっています。 人気がさらにアップしているのが判りました。
嫁さんとお義母さんは、定番の親がに丼を。
旅浪漫はお義母さんのおごりということもあって(笑) 極と瓶ビールをお願いしました。
アサヒのスーパードライを飲みながら待っていると、5分ほどで出来上がってきました。
親がに丼には、かに汁と香の物が付いてきます。 かに汁はおかわりOKです♪
普通の親がに丼と極は、見た目のビジュアルは一緒ですが丼の大きさが違います。
一回り大きめの丼に親がにが、これでもか~っというくらい盛り付けられています。
◇ 内子塩ゆで ◇ 生外子醤油漬け ◇ プレーンのかに身
◇ 生内子醤油漬け ◇ かに味噌で和えたかに身
5種類の親がにの味がこの丼にすべて盛り付けられています。
これぞ ザ・親がにです。 これを二人に食べてもらいたかったんです。
色鮮やかな雲丹のような生内子、パープルカラーの生外子、
いかにも美味しそうな内子の塩ゆで、味噌がたっぷりまぶされたかに身、
一番シンプルなかに身が目立たないくらいのラインナップ。 豪華なキャストです!
横を見ると嫁さんもお義母さんも「美味しい 美味しい」と言って食べています。
さすが蟹は食べ慣れている二人も、生の内子と外子は食べたことがないそうです。
食べながら店主の安部さんにいろいろ聞いてみました。
旅浪漫が食べている極は、親がにを14~15ハイ分の身が盛り付けてあるそうですが
その親がにの数ではこの丼は出来ないとのこと。
盛り付けの配分を考えると、それ以上の蟹が必要だと言います。
「親がに一杯の身はこれだけです」と手のひらに乗せたかに身を見せてくれました。
雄のずわいがに・・・松葉がにより小型の雌の親がには、身がもっと少ないです。
聞けば、一日で3000匹の親がにを作業場で加工処理するそうです。
凄いですね~!!
鳥取県で獲れる親がにの数パーセントをここあんべさんが取引されています。
店先に積み上げた蟹のトロ箱は、伊達ではありませんね。
とろけるような生内子やぷちぷちとした生外子、弾力のある内子の塩ゆで、
濃厚な味噌でまぶされたかに身、じわっと旨味が出てくるプレーンのかに身。
ビールだけでは物足りずに地酒 燗あがり 日置桜の燗酒を昼間からいただきました。
あ~、めちゃくちゃ美味しいです♪
三人とも小さな親がにが入った かに汁をおかわりしました。
おかわりすると「ありがとうございます」と言ってくれる店員さんの接客も良し。
今までは11月から年末、遅くても一月までの期間限定の親がに丼でしたが、
これからは4月まで味わうことも出来るそうですよ。
嫁さんとお義母さんの満足気な顔を見て、旅浪漫もホッと一安心しました。
四年ぶりの親がに丼、さらにパワーアップしていて大満足でした。
ごちそうさんでした。