実は飲食業のなかで一番堅いのが鰻屋ではないかと最近思っております。
この夏は例年にも増して「鰻屋めぐり」をしています。
思うのですが、大して美味しくない鰻屋でも実はあまり潰れたという事がないのではと。
たしかに店主が病気や高齢で後継ぎがいないとか、そういうのは除いて
「美味しくないから流行らない」が理由ではよっぽどのことでない限りは営業できているのではと。
鰻って値上がりしても食べ手はそれでも付いていっているし、今年の土用の丑の日もどこの
鰻屋も行列、大盛況で例年と変わらないみたいだし。
割き置き、焼き置き、作り置き。。。
割き置きくらいはいいとして、あとの2つはあまりにも店側のご都合主義。
これに食べ手が黙ってしまっているのもあるんでしょう。
また、成り手が少ない(修行する場所があまり多くない)のも競合店が少ないままの原因?
「串打ち3年、蒸し8年、焼き一生」などとよくある大げさな修行のキャンペーンも手伝ってか
若い人にあまり人気がないのかな。
実はそこそこ営業できるまでなら「串打ち1ヶ月、蒸し1ヶ月、焼き1ヶ月(割き3ヶ月)」くらいで
そして店の運営は半年くらいで、あとは場所と金があれば企業は割りと簡単にできると思います。
(鰻の仕入れルート等の問題はクリアしなければなりませんが。)
チェーン店の焼き鳥屋で高いFCフィーを払って鵜飼の鵜になるより、鰻屋で独立したほうが
ずっと面白いと思うしリスクも少ないと思うのですが。。。