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夜の点数:4.0
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¥6,000~¥7,999 / 1人
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料理・味 4.0
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|サービス 4.0
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|雰囲気 3.5
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|CP 3.5
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|酒・ドリンク -
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[ 料理・味4.0
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| サービス4.0
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| 雰囲気3.5
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| CP3.5
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| 酒・ドリンク- ]
「これは何?」の連続、全く新しい味に出会える意欲的なフレンチレストラン
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1-付出/赤貝とビーツのセルヴラ パパイヤのせ
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2-前菜/真サバの瞬間燻製マリネ 野菜の冷製煮込み添え
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3-前菜/無農薬のこだわり温野菜 軽いバター風味
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4-主菜魚/むつとブロッコリーペースト
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4のアップ
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5-主菜肉/しっとりと火を通した古白鶏 胸肉の薄切り
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5のアップ
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6-デザート/グレープフルーツのゼリー寄せ ハーヴティ風味
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7-小菓子/塩キャラメル、オレンジピール、林檎のパウンドケーキ
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2010/03/06 更新
ジビエ料理を食べたいと言う友人が、以前から狙っていたレストランコバヤシ。
夜は2種類のコース(6,825円、12,600円)が用意されているようですが、
お店のHPのトップにこんな言葉が……。
「ここ数年、季節の食材を使ったシェフのおまかせコースを頼まれる方が
圧倒的に多いので、そちらに力を入れようと思います。ボリュームも調整でき、
お客様のお好みとご予算に合わせたコースを予約時にてお伺いします。」
もちろんジビエを!と思っておまかせジビエコースを狙いましたが、ジビエの場合は
予算をオーバーしてしまうらしく(1万円程度になるらしい)、今回はジビエは諦めて、
普通の(?)オススメにすることに。私のリクエストは「7000円程度でメインが肉と
魚の2皿のフルコース、野菜をふんだんに。でも肉もしっかり食べたい!」でした。
ちなみに、友人は全く別のリクエスト(内臓系や珍しい料理を!)をしており、2人で
おまかせコースでも、個別リクエストに応じて下さいます。これは嬉しい。
【料理】
■本日のおまかせコース@7500円 ※[3][5]が個別リクエスト対応メニュー
[1]付き出し/赤貝とビーツのセルヴラ パパイヤをのせて
[2]オードブル1/三陸産 真サバの瞬間燻製マリネ ギリシャ風野菜の冷製煮込み添え
[3]オードブル2/埼玉所沢産 無農薬のこだわり温野菜 軽いバター風味
[4]メイン魚/むつとブロッコリーペースト
[5]メイン肉/しっとりと火を通した古白鶏 胸肉の薄切り
ブロッコリ・人参・ジャカイモのピュレと共に
[6]デザート+紅茶
/グレープフルーツのゼリー寄せ ハーヴティ風味 万願寺唐辛子のカスタードソース
[7]小菓子/塩キャラメル、オレンジピール、林檎のパウンドケーキ
とにかく1皿目の付き出しからして不思議な美味しさ。「セルヴラ」とは「リヨン名産の
燻製ソーセージの一種」ということらしいですが、赤貝のぶつ切りを具として含み
包んでいるビーツの「セルヴラ」の食感が何とも言えません。ムースより弾力があり、
ソーセージよりねっとりして、味はビーツと言われたので分かるけれど、他に何が
入っているのか味の由縁が全く分からない、初めて食べる味でした。
この新感覚、新食感な感じはフルコース全編を通して続きました。美味しいけれど、
味のベースが何なのかすら分からないという不思議な料理の数々。しかし奇抜では
なく、食べていて調和が取れているバランス感覚の良さが美味しくも面白い。
日本では珍しくても、どこかの国ではしっかりと定着して食べられている食材を
使っているからなのかもしれません。
例えば[2]や[3]の料理に登場した野菜で「これは一体ナニ??」というものが
たくさんありました。白っぽくて3×3cm程度で薄切りにされていたその野菜は、
カブより固く、ジャガイモよりしっとりしていて、ウドよりも実が詰まっている感じで
……何だろう??と。分からなかったので、お店の方に伺うと、ルタバカ(西洋の
蕪の一種)、コールラビ(キャベツと蕪の掛け合わせ)などが使われている、と。
分からないのは当然、どちらも初めて食べる野菜でした。
[5]のソースも、どこかで食べたことがあるような味な気がするけれど、それが
何だか分からない……という不思議な味でした。鶏の出汁を煮詰めて、白ワインや
ボルチーニ茸のエキスと共にフランスのスパイス(名前は忘れた)を使用している
とかで、そりゃあ正体を突き止められない複雑な味に仕上がるでしょーよ、と天晴れ。
とにかく全部のお皿がこのように色々複雑なスパイスや調味料のハーモニーで
仕上がっているようで、どんな味、と端的に伝えることは不可能です。
当然、この凝りようはソースだけの話ではなく、メインとなる食材そのものの調理法も
ひと手間もふた手間もかかっていることが見て伺えますし、添え物の脇役達も
やはり複雑に仕掛けが込められており、単純に「××野菜を茹でました」なんてことには
なりません。[4]に添えられていたブロッコリペーストは、ブロッコリと聞かなければ
ベースがブロッコリであることすら分からないまろやかなペーストでした。
[6]のデザートはシェフのオススメをいただきました。グレープフルーツのゼリー寄せ
だけで普通に美味しいデザートですが、特記すべきはそれに添えられたオレンジ色の
「万願寺唐辛子のカスタードソース」です。このソースを付けなくても充分に美味しい
ゼリーなのですが、この不思議なソースを付けると、味が違うものになるのが面白
かったです。色々研究したんだろうなぁ……とシェフの創作魂が窺える逸品。
[7]の小菓子も3種類ともすべて美味しくて、お腹一杯なだけでなく、味覚好奇心も
満たされ大満足のディナーでした。昼に来てみればまた違うのかもしれませんが、
今回夜訪れた感想としては、足繁く通うと言うよりも、季節ごとに訪れて、その季節に
合った食材で、シェフに思う存分自由に腕をふるってご用意いただいた料理を
食べさせていただく、というのが適しているお店かなーと思いました。