11回
2025/05 訪問
目の前で完成する、揚げたて絶品 "天丼"。
玉屋 @ 新宿御苑前駅 駅チカ
2025年5月最後の金曜日、13時40分。
今日も並んでるんだろうなぁ・・・、!?居ない。
電光行燈もこっち向いてる!
暖簾を潜ってみると、大将が指で人数確認。
人差し指を立てると、すかさず掌で席を案内してくれる。
空席はひとつのみ。
ラッキー。
勿論、予定外の訪問です。
本日も雨のおかげで入ることができました。
氷川神社にお礼しに行かなきゃ。(笑)
座った席は奥から二番目。
揚げ場の真ん前なので、目の前はアクリル板。
カウンター越しに提供できないので、女将さんが各盆を持ってきてくれます。
「"天丼"、お願いします。」
■ 天丼、1,000円
厨房内、目の前で大将がすぐに"たね"を仕込み、油に投入。
後は待つのみ。
もう少し暑くなったら、"ビール"もオーダーして待つのもいい。
サービスの突出しと、先に出してくれる"お漬物"で呑める。
本日はお茶で。
各席に置いているポットからセルフでいただけるので、飲み放題。(笑)
先客二名様の分を提供したら、すぐに油から揚げて完成。
オーダーから7〜8分なので早い方。
本日は後客も無し。
カウンター上に目の高さで置いてもらう瞬間のワクワク感も堪らないが、直接目の前に提供して貰うのもある意味贅沢。
蓋を背にした"天ぷら"達の黄金色が美しい。
先ずは"お味噌汁"から。
・・・う〜ん、旨い。
出汁がしっかりと効いた、コクのある一杯。
本日の"具"は"キャベツ"。
その甘さが出ていて旨味を増している。
安定の熱々提供が嬉しい。
最後の〆めでいただくときでも、未だ温かいのは嬉しいもの。
添えられた箸休めのお漬物は"沢庵"。
しっかりと冷たくて瑞々しい。
天丼に沢庵の三切れは嬉しいサービス。
メインの"天丼"へ。
一旦、蓋に"たね"を半分逃がす。
サクサク感を保てる。
ふんわりと仕上げたい方は、提供されてすぐに蓋を乗せて蒸らす。
個人的にはサクサクでいただきたいのと、ビールがある時には"米"を先に片付けて、"天ぷら"で呑むというルーティンなので。(笑)
本日の"たね"は、
★ 海老 x2
★ 鱚
★ しめじ
★ 玉葱と人参の掻き揚げ
★ ピーマン
★ 薩摩芋。
十分すぎるボリューム。
そして見事な食材。
大将の揚げ技によって完成された一杯は、この1,000円という価格には見合わないクオリティ。
ぷりっぷりの"海老"は風味も豊かで、食感も素晴らしい。
鱚のふわふわ仕上げもお見事。
勿論、どの食材を取っても、それぞれの風味と食感を引き出している。
サラッとしたタレも素晴らしく、サラッとした飽きのこない味が良い。
本日も大満足にて終了。
また来ます。
■ 天丼、1,000円 (★ 海老 x2 ★ 鱚 ★ しめじ ★ 玉葱と人参の掻き揚げ ★ ピーマン ★ 薩摩芋)
出汁が効いた旨い"味噌汁"は、熱々提供が嬉しい。
冷たくて瑞々しい、箸休めの"沢庵"。
"焙じ茶"であることも、嬉しい心遣い。
着席後に提供されるセット。お茶は熱々をポットから。
卓上常備。
揚げ場真ん前のカウンター席。
店内は厨房前のカウンター席6席のみ。
外のショーウインドゥ。
"丼"ファサード。"蓋"です。
2025/05/30 更新
2025/04 訪問
タネの仕込みと揚げの技による絶品 "天丼"。
玉屋 @ 新宿御苑前駅・駅チカ
2025年13時20分。
前日夜の食べ過ぎから、本日の昼はさっぱりしたものを軽く、と思いながら四谷四丁目(大木戸門)から新宿東南口エリアに向かって歩く。
"信州屋"の蕎麦か、重くても"たつ屋"の牛丼くらいで。
新宿御苑前駅の横にあるローソン角から通りを見ると、いつも行列がある辺りに誰も居ない。
臨時休業だろうけど、一応見とこう。
・・・電光行灯は横を向き、暖簾も掛けられている。
おまけに、男性おひとりさまが店から出てきた。
えっ、営ってる!?
玄関引戸から中を覗いてみると、カウンターには三名いらっしゃって召し上がっている。
無意識に即入店。
"さっぱりした軽いもの"は瞬で何処かへ行ってしまった。
昨年秋から今年に掛けて、四カ月も入ることができるタイミングがなかったので、入れるチャンスがあったならば、漏れなく入っておきたい。
そんなこちら。
まぁ、江戸の食材と言えば"海鮮"。
そして、サクッといただけるファーストフードの走りでもある"天丼"。
重くないと言えば重くは無い。
何より大将の揚げ技による、油を感じさせない軽い仕上げでの提供だから。
先客は男女おひとりさま四名。
滞在時間20分内の後客は、海外からの若い男性おひとりさまのみ。
玄関から二番目の席に座り、女将さんから各盆を受け取る。
乗せられているのは湯呑み。
すぐに箸休めの浅漬けが入った小皿も受け取る。
呑める体制ではある。(笑)
頼んだら、サービスの突き出しをいただくこともできる。
しかし未だ、ビールを頼む程の気温でも無いので、卓上常備の保温ポットからお茶を注ぐ。
楽しみは夏まで取っとこう。
「"天丼"、お願いします。」
■ 天丼、1,000円
「天丼で〜す!」
女将さんから大将に伝わる。
油の前から離れることなく、黙々と箸を動かす大将が、すぐに調理を始めてくれる。
少しして、女将さんが丼にご飯を装う。
運良く、初めての提供待ちがいらっしゃらないタイミングだったので6〜7分で完成。
すかさず、お味噌汁を出してくれる女将さん。
タレ〜盛り付け〜タレと仕上げたら蓋で背景を作り、目のたかさであるネタ台の上に置く。
目の前には幸せがある。(笑)
そんな演出。
下におろしたら早速いただきます。
熱々提供の"お味噌汁"は、安定の旨さ。
しっかりと出汁が効いています。
本日の具は"じゃがいも。
なかなか出していただけるお店も少ない、貴重な一杯です。
メインの"天丼"へ。
こちらでは、蓋を丼に立て掛けての提供なので、好みによって蓋を閉じ、蒸らすということもできる。
昔ながらのしっとり仕上げにしたい場合は、ご飯の湯気で衣がしっとりとするのを待つ。
この間にビールをいただくのも良し。
個人的には、せっかくの揚げたて熱々サックサクをいただきたいので蓋を置き、天ぷらの一部を一旦蓋に逃がす。
ご飯が見えたところで、野菜からいただいていくのがいつもの流れ。
本日の"タネ"は、
★ 海老 x2
★ 鱚
★ 蓬
★ 隠元
★ 南瓜
★ ピーマン。
春らしく、"蓬"を入れていただけるのが嬉しい。
揚げたての蓬天なんか、なかなかお目に掛かれない。
一口噛んだだけで、プリッと音が出る"海老"は風味も食感も楽しめる。
ふわっふわの"鱚"も新鮮で旨い。
本日は緑系が揃った野菜達。
栄養も摂れてバッチリ。
添えられた"浅漬け"は、瑞々しい"白菜"。
塩分控えめで、白菜の甘みを堪能できる逸品。
ここにきて、やっぱりビールが欲しくなってしまう旨さ。(笑)
安定の揚げ技によって、本日も旨い一杯をいただくことができました。
また来ます。
本日の"タネ"は、★ 海老 x2 ★ 鱚 ★ 蓬 ★ 隠元 ★ 南瓜 ★ ピーマン。
瑞々しい、絶品 "浅漬け"。
出汁が効いた旨い"お味噌汁"は、安定の熱々提供。
卓上常備の保温ポットには、"焙じ茶"が入っているという嬉しさ。
■ 天丼、1,000円。この"タネ"と"クオリティ"で!?
着席時のセッティング。
夏になったらビール!(笑)
熱々の"焙じ茶"が飲み放題。
六名対応のカウンター席のみ。
メニュー。安すぎでしょう。
いつもならば行列。本日はラッキー。
"丼"デザインのファサード。
2025/04/14 更新
2025/03 訪問
プリップリ海老の絶品かき揚げ。
玉屋 @ 新宿御苑エリア・西寄り
"ローソン新宿御苑中央店"角入ってすぐ左側
2025年3月上旬の木曜日、13時20分。
店の前を通りかかると、待機列がない!?
行燈も通りに向けられている。
今週頭に訪問したばかりだが、どうする・・・?
一旦、通り過ぎてはみたものの、昨年の訪問から4ヶ月半も入店できるチャンスがなかったので、こんな機会を逃す手はないと戻る。
ちょうどお帰りになる方がいらっしゃったので、入れ替わりで店内に案内していただく。
久々にカウンター一番奥。
左隣がいらっしゃらないのと、目の高さが揚げ場との仕切りなので、落ち着く席ではある。
座る前に口頭注文。
■ かき揚げ丼、1,000円
本日の"天たね"は、
★ かき揚げ (海老、烏賊、桜海老、三つ葉)
★ 鱚天
★ 椎茸天
★ 南瓜天
★ ピーマン天
本日の"かき揚げ"は前回と違い、少量ながらも"烏賊"が入っているのが嬉しい。
こちらの"烏賊"は、とても柔らかく風味も良いので好物なんです。
相変わらずギッシリと詰まった"天たね"。
衣は"たね"の"つなぎ"程度なので、油っぽさも無い。
プリップリの"海老"がメインでたっぷり。
キューブ状の"烏賊"が少々。
風味豊かな"桜海老"が良い仕事をしてくれています。
彩りと食感、風味を齎してくれる"三つ葉"も、この"かき揚げ"に於いては、無くてはならない存在。
"かき揚げ"が取り掛かっている"天ぷら"達。
フワッフワの"鱚天"は、"天たね"を代表するもののひとつ。
野菜三種の中でも、"椎茸"は旨味たっぷり。
こちらもプリップリ食感での提供です。
お隣の方は"野菜天丼"を召し上がっていらっしゃいましたが、見ただけで旨いのが判る。
今度いただいてみよう。
箸休めの"お漬物"を挟みながら、あっという間に完食。
出汁がしっかりと効いた絶品"味噌汁"は、安定の熱々提供のおかげで、まだちゃんと温かい。
それで〆め、熱々のお茶をポットから注ぎ、飲み干したら玄関でお会計。
一般的な"掻き揚げ丼"は、途中から油がじわじわ来るが、こちらのはそんな事がない軽さ。
本日も厳選食材の風味と食感を堪能でき、大満足にて終了。
また来ます。
■ かき揚げ丼、1,000円
極限まで薄い、"つなぎ"のような衣のおかげで油っぽさなど無い、"たね"がメインの絶品"かき揚げx。
本日の"天たね"は、★ かき揚げ (海老、烏賊、桜海老、三つ葉) ★ 鱚天 ★ 椎茸天 ★ 南瓜天 ★ ピーマン天。
出汁がしっかりと効いた絶品"味噌汁"は、安定の熱々提供が嬉しい。
箸休めの"お漬物"。これでビールを飲りながら待つのも良い。ビールを頼めばサービスの小皿も提供してくれます。
ポットから熱々で出てくる"焙じ茶"も嬉しいサービス。
本日は、六席対応カウンターの一番奥(左)に座らせていただきました。
左二席は"揚げ場"の真ん前。
玄関引き戸の右横にあるショーケース。季節によって中のお飾りが変わります。
いつも綺麗に管理されていらっしゃる暖簾。
これが90度横を向いて玄関扉の右横に置かれていたら、提供終了の合図です。
ファサードは丼(どんぶり)。
2025/03/06 更新
2025/03 訪問
目の前でじっくり丁寧に揚げてくれる、絶品 "天丼"。
玉屋 @ 新宿御苑エリア・西寄り
"ローソン新宿御苑中央店"角入ってすぐ左側
2025年3月3日の"ひなまつり"。
13時半にして霙の雪が大きくなってきた。
週末は春のぽかぽか陽気だったのに、嘘のように冬に逆戻り。
お昼時なのに、外を歩いている方も少ない。
・・・んっ!
ということは、もしかして・・・。
おっ!
店先に行列がない!
行燈もまだ片付けられていない!
チャンス!!(笑)
前回の訪問から既に4カ月半。
臨時休業と行列、そして何度も目の前で行燈が片付けられる(これ一番多い)等を繰り返し、今日こそはリベンジできる。
周りの皆にお薦めしすぎたかなぁ。
自業自得ですが・・・。
玄関に向かっていると、目の前に女性会社員のお二人連れ。
まさか、入んないだろうな・・・、入るんかい!
あと数歩のところで入られた。
念の為、店内を覗き込んで確認。
「一人ですけど、まだ大丈夫ですか〜!?」
「はい、大丈夫ですよ〜。お待ちくださ〜い!!」
タイミング悪く、そこからまさかの10分待ち。
風に煽られた霙の中・・・。(笑)
後に、もう御人方が付いた。
女将さんが気が付いて確認に来た。
「おひとりさまですか?」
「はい。」
「あと4名様分までご用意がありますから大丈夫ですよ。お待ちください。」
どうやら最後の4名分に間に合ったようです。
こちらでは、おひとりさまが多いので案内のスピードは悪くない。
おひとり退店されると、すぐにご案内いただける。
「”天丼”、お願いしま〜す!」
■ 天丼、1,000円
6名対応カウンターの真ん中辺に座るとすぐに、伏せた湯呑みが乗せられた各盆をカウンター越しに渡され、自分の前に置く。
続いて箸休めの"壺漬け"が乗った小皿を受け取ります。
雪が降ってなければ"壺漬け"をアテに"ビール"をいただくところだが、本日は"お茶"をいただきながら待つ。
目の前に置いてある保温ポットからセルフで入れるお茶は熱々。
これがまた"焙じ茶"だから、寒い日には沁みる。
大将は開店時間の11時から、油の前を離れずに箸を動かし続けている。
そんな心が籠もった"天ぷら"は絶品。
ただし、提供までの時間は掛かる。
6名様のみ対応の客席だからこそできる、お昼時の丁寧な調理。
だからこそ並んでもいただきたい逸品。
入店から10分チョイで二人分が同時に仕上がった。
先にお味噌汁を提供してくれて、それをお盆の上に降ろす。
湯気が立ち上り、熱々提供であることが判る。
続いて"付け台"の上に置いてくれるのは、蓋を背にした丼(どんぶり)。
いつもながらの美しい景色。
4ヶ月半もこれを見ることができなかったのだ。(笑)
お盆の上に降ろして、早速いただきます。
本日の"天たね"は、
★ 海老 x2
★ 鱚
★ 根菜の掻き揚げ (牛房・人参)
★ 茄子
★ 隠元
★ 椎茸 。
蓋を外し、サクサク感を残すために海鮮2種を蓋の上に待機していただきます。(笑)
残りの4種だけでも満足できるほどの"天たね"バリエーションが嬉しい。
そしてじっくりと時間を掛けて仕上げてくれた衣は、油を感じさせない軽さ。
勿論、揚げたて熱々サックサク。
"茄子"はヤケド注意!
"椎茸"の旨味も凄い出ている見事な仕込み。
もう、既にここまでで旨い。
そして海鮮に戻って来てもらう。
"天たね"の王道とも言える、"海老"と"鱚"。
旨くないはずがない。
"海老"を一口いただくと、口の中で"プリッ!"と音が出る。
厳選された食材は、"海鮮"・"野菜"問わず風味も食感も素晴らしい。
この時点でご飯は足りない。
いただくバランスを間違えた。(笑)
旨い"壺漬け"を挟みながら一気にいただき、出汁が効いた絶品"お味噌汁"で〆める。
う〜ん、今回も旨かったぁ。
雪よ!
降ってくれてありがとう!!(笑)
次はいつ入れるかな?
また来ます。
■ 天丼、1,000円
しんなり系の方は、蓋で蒸らしていただくこともできます。
★ 海老 x2 ★ 鱚 ★ 根菜の掻き揚げ (牛房・人参) ★ 茄子 ★ 隠元 ★ 椎茸
先に出していただけるので、ビールが欲しくなる(笑)"壺漬け"。
出汁がしっかりと効いた、旨い"お味噌汁"。
ポットからセルフで注ぎ足せる"焙じ茶"が熱々で嬉しい。
小皿もお洒落。
シンプルな卓上常備。
席に座ってすぐに渡されるセット。
行燈がこの向きで置いてあったら、「まだ提供できます。」というサイン。
ファサードは丼(どんぶり)。
2025/03/04 更新
2024/10 訪問
プリップリ海老ぎっしりの軽〜い絶品 "かき揚げ丼"
天ぷら 玉屋 @ 新宿御苑前駅
駅前のローソン新宿御苑中央店 横入ってすぐ左
2024年10月下旬に入った月曜日、13時20分。
涼しくなったし皆さん外食が増えてきている最近。
きっと空きはないだろうなぁ・・・と思いながらも立ち寄ってみた。
目の前でおひとりさま入店。
あぁ~〜〜、終わったぁ。
でも一応覗いてみると、店内で大将が「おひとり?」的なジェスチャー。
即引き戸を引いて入店。
「ひとりです!」
「こちらどうぞ〜!」
いつものように手で席を案内してくれる。
カウンター六席中、奥から二番目の席。
これにて一旦満席。
外に待機列が発生。
本日も良いタイミングで入店できました。
ラッキー。
お隣の方は、少し食べてはスマホを眺めるの繰り返し。
それじゃぁ、大将が精魂込めてじっくりと仕上げてくれた出来立ての味も堪能出来ないでしょう。
そもそもお店の状況を読めるようになりましょうよ。
お盆を出してくれた女将さ・・・、あれっ違う人!?
なんか慣れていなさそう。
だから大将が直々にお客様のご案内をされていたのですね。
「"かき揚げ"、お願いしま〜す!」
すぐに大将が先客の分と同時に揚げ始めてくれます。
お盆の上には湯呑みとお漬物。
お茶は卓上のポットからセルフで。
・・・相変わらず旨い。
お茶をいただきながら、ふつふつパチンのSEでまったりと待ちます。
箸を離すことなく油に付きっきりの大将。
静かに静かにじっくりと揚げていきます。
オーダーから10分ちょい。
ホール担当の女性が厨房内でお味噌汁を装ってくれています。
おっ、揚げ上がりましたね。
揚げ場真ん前の席につき、目の前は仕切り。
カウンター越しの提供ができないため、厨房内から客席まで持ってきてくれてお盆の上に置いてくれます。
・・・お姉さん、蓋はあっち側にして置いてくれないと・・・(笑)。
はい、自分で向きを変えます。
というか、出来立てのうちにいただきます。
せっかくの揚げたて熱々サックサク。
上に乗っている"かき揚げ"と"鱚"を、一旦蓋の上に避難させます。
下から現れるのは"天ぷら"。
本日のタネは、
★ 海老 (かき揚げ)
★ 鱚
★ 舞茸
★ 隠元
★ 大葉
★ 薩摩芋 。
秋らしい組合わせです。
本日の"かき揚げ"は"海老"と"桜海老"。
水菜(三つ葉?)も彩りと風味で入っています。
本日は秋仕様のためなのか、"烏賊"は入っていません。
桜海老の香ばしさとサクッとした食感が活きています。
海老はプリップリ。
素材の良さも相まって、"海老"を堪能できます。
そして、全ての"天ぷら"で感動させられる"衣"。
ギリギリまで薄く、それでいて満遍なく纏っている。
揚げ場から離れることなく、じっくりと揚げる技によって仕上げられる一品一品は芸術的。
"かき揚げ"に置いては、他とは一線を画す逸品。
衣は"つなぎ"的な量で纏わせ、中はタネでぎっしり。
あくまでも素材が主役。
軽く纏った衣がそれを引き立てる。
どの"天ぷら"をいただいても、油っぽさなど微塵もない。
"かき揚げ"が複数でもどんどんイケる。
これに、スッキリとしたサラサラの絶品ダレが適量掛けられていて、バランスの素晴らしい盛り付け。
箸休めのお漬物も丁寧な作り。
発酵による酸味も見事。
本日のお味噌汁は"豆腐"。
少し大きめに切られた直方体が二切れ入っています。
濃い目に味噌と出汁を効かせた絶品。
熱々で提供してくれるのものを嬉しい。
一口いただくと、食欲増進。
旨い。
こちらで提供されているのは、
□ 天ぷら定食、1,100円
□ 天丼、1,000円
□ かき揚げ丼、1,000円
□ 野菜天丼、850円
□ ビール (中瓶)、550円
□ ビール (小瓶)、300円
ご飯 (お代わり・大盛り) 100円増
のみ。
"瑞兆"の"かつどん" & "ビール"並みのラインナップです。
だからこそできる完成度の高いお料理。
しかも、このご時世においても値上げすることもない。
大将の心遣いに感謝。
本日も大満足にて終了。
外でお待ちの方々に席を譲りましょう。
また来ます。
■ かき揚げ丼、1,000円
見事な漬かり具合の糠漬けも絶品。
出汁と味噌がしっかりと効いた熱々のお味噌汁が旨い。
お店の拘りを感じることができるお茶も旨い。
着席時に手渡されるセット。
"蓋付き"という特別感。
"W(二種類)海老"の"かき揚げ"。
鱚
隠元
大葉
舞茸
薩摩芋
卓上装備
カウンター、揚げ場前のお品書き
ファサードが"丼(どんぶり)"。ビル名も"玉屋ビル"です。
2024/10/21 更新
2024/09 訪問
丁寧な業によるプレミアム天丼
玉屋 @ 新宿御苑前駅 駅前のローソン新宿御苑中央店 横入ってすぐ左
2024年9月二度目の火曜日、13時25分。
前回の訪問から二ヶ月半、何度リベンジしただろう。
可能なタイミングで日毎様子を伺っていたから・・・、二十回超?(笑)
行列だったり、臨時休業だったり・・・。
本日も炎天下、店先まで行ってみた。
あぁ、行列がない。
今日も臨時休業かぁ・・・。
・・・、んっ?
暖簾が掛けられていて、・・・"営業中"の木札が置いてある!?
扉からちょっと覗いてみる。
一席だけ椅子が空いている。
思い切って引き戸を引いて踏み込んでみる。(笑)
・・・、「おひとりですか〜!?」
いつも通りに女将さんの元気なお声掛け。
「一人です!」
「はい!どうぞ~!!」
やった〜!
やっと入れた〜!!
「いらっしゃいませ。」
揚げ鍋から離れることなく揚げ続けている大将も声を掛けてくれる。
カウンターのみの六席すべてが埋まった。
直後にいらっしゃったお客様は外で待機。
続く二人連れも加わり待機列発生。
これが常に続くお店です。
開店の11時から14時前(早ければ13時20分)のラストオーダーまで常に満席が続くことがほとんどこちら。
本日はラッキーなタイミングでした。
女将さんがお盆を手渡してくれたタイミングでしたオーダー。
■天丼、1,000円
ビールを呑んでいらっしゃる三名様に挟まれました。(笑)
無料のお通し、本日は"枝豆"のよう。
"おばんざい"ではなかったので、今回は勢いでオーダーするのは止めました。(笑)
オーダーしてすぐに左隣の"天丼"が提供され、残るは右隣の"天ぷら定食"のみが提供待ち。
最初に"壺漬け"が提供。
やっぱりビールを・・・、いや我慢。
7〜8分経ち、女将さんが"お味噌汁"を出してくれます。
本日の"お味噌汁"は"キャベツ"のお味噌汁。
しっかりと効いた出汁と、キャベツの甘味・旨味が素晴らしい。
対流が熱々提供であることを物語っています。
その後すぐ、オーダーから10分ほどで、お隣の"定食"に続いて完成。
本当に良いタイミングで入店、オーダーできたようです。
今回の席は、"揚げ場"目の前にあるカウンター左端二席のお隣の席。
盛り付けを目の前で見ることができるライブキッチン特等席。
待っている間の"焙じ茶"も旨い。
混雑時は"女将さん"がご飯を装いタレを回し、大将が飾り付けた天ぷら"に仕上げのタレを掛けて、蓋を立ててからの提供ですが、今回は"大将"直々にカウンター上、目の高さに置いてくれました。
その流れるような所作は、もはや芸術。
まさに"業"、否、"技"。
そして、嘗ての天丼における仕上げである"蒸し"も各自の好みによってできるように、"蓋"付きでの提供。
この"蓋"。
"海老山"同様に、取り皿として利用できるのは皆さんご周知の上と思います。
"蒸し"を経由せずにサックサクをいただきたい方は、一旦避難させる場所として利用するのも"蓋"の重要な役割り。
何と言っても今回の"タネ"は数が多い。
■ 海老 x2
■ 鱚
■ 野菜かき揚げ
■ 蓮根
■ ピーマン
■ 南瓜
■ 舞茸
・・・だったと思う・・・。(笑)
"天丼ふじ"の様に、元々が嘗ての"天丼"である"しっとり系"の場合とは違い、せっかく揚げたて熱々サックサクを提供してくれるんだから、その状態でいただきたい。
元々、個人的にはお店が出してくれた状態でのお料理が店主がベストとして開発・開発した味。
それを尊重して、"お店の味"をいただくのが店主に対する敬意と思っているので、こちらでも同様。
調味料を加えたり、少し置いてからいただくなんて以ての外。
(あくまでも個人の意見です。)
底までギリギリ届かない、適度なタレ。
"炊き"も"蒸らし"も絶妙な、こちらの"天丼"に最適なコンディションで仕上げたふっくらご飯。
その装うタイミングも見事。
各食材風味を最大限に引き出す衣の仕込みと揚げの技。
揚げ場から離れずに、じっくりと箸を使い続ける大将。
すべての工程にブレがない。
そんな逸品をいただくことができるこちら。
次の訪問もリベンジを重ねて実現したいと思います。
また来ます。
天丼、1,000円。
ここに瓶ビール小瓶が添えられればベスト。(笑)
"蒸らし"工程も自ら選択できる、"蓋"付きでの提供。
■ 海老 x2 ■ 鱚 ■ 野菜かき揚げ ■ 蓮根 ■ ピーマン ■ 南瓜 ■ 舞茸
ご飯は適量ですが、タネが充実しているので、十分なボリューム。
底までギリギリ届かない、絶妙な塩梅のタレが最高。
サクサク感を保つため、一旦"蓋"に逃すのが個人的ないただき方。
全素材の風味を活かす仕上げが素晴しい。
対流が物語る熱々提供が嬉しいお味噌汁。
先に提供され、ビールを誘う戦略?(笑)
セルフでポットからいただく、熱々の焙じ茶も旨い。
お店専用の割り箸。
しっかりと冷たいお水の提供からも、お店の心遣いを垣間見ることができます。
着席後すぐのセッティング。手渡されて、自らで目の前に置くシステム。(笑)
外のショーケース内に貼っているメニュー。
ファサードは"丼"。
2024/09/11 更新
2024/06 訪問
素材の味を堪能する "かき揚げ"。
玉屋 @ 新宿御苑前駅 北 すぐ
2024年6月中旬に入った金曜日、13時20分。
水曜日はちょうど売り切れ閉店。
木曜日は臨時休業。
本日は大雨。つまり来店が普段よりも少ないというチャンス。
引き戸を引いてみると真ん中左の席に空席。
大将が手を伸ばして席を指定してくれます。
まだ前客の片付けがされてはいませんでしたが、女将さんが声を掛けてくれます。
「すぐ片付けますから、お座りになってお待ち下さ〜い!」
と言いながら、すでに片付けに来てくれました。
そのタイミングでオーダー。
「"かき揚げ" お願いします。」
「"かき揚げ丼"ですね〜。少々お待ちくださ〜い。」
■ かき揚げ丼、1,000円
大将が、先客三名様の分を提供した後に、直前に入店された"おひとりさま"の分と同時に揚げ始めてくれます。
厨房内に戻った女将さんがすぐにお盆をカウンター上、目の高さに置いてくれます。
手前に下ろしてセルフセッティング終了。
お盆の上には伏せられた"湯呑み"と、お店のロゴが印刷された袋に入った"割り箸"。
お水やお茶をいただくことは滅多に(水はほぼなし)ありませんが、こちらのお茶は"ほうじ茶"なのでいつもいただきます。
卓上常備の保温ポットをプッシュして湯呑みへ。
・・・うん、安定の熱々が旨い。
すぐにお代わり。
少しして、箸休めの沢庵が入った小皿を置いてくれます。
これもお盆の上に置いて・・・、ビールが欲しい。
小瓶が300円なんだよなぁ・・・。
一瞬悩んだものの、"かき揚げ"を堪能するために我慢。
旨いお味噌汁もいただいたら、タポタポになってしまう。
オーダーから7〜8分。
ふたつの丼にご飯を盛り付ける女将さん。
これはもうすぐ揚がる合図。
ご飯の湯気が治まったタイミングと天ぷらが揚がるタイミングを絶妙に合わせる。
そして女将さんがお味噌汁を置いてくれる。
湯気が立ち上る熱々での提供が見ただけで判る。
油から一切目を離さず、菜箸を巧みに操っていた大将が丁寧にひとつづつ取り上げていく。
女将さんはタレをご飯に回しかけたあと、ひとつずつ丼に乗せ綺麗に盛り付ける。
最後にもう一度タレを回しかけたら完成。
丼の縁に蓋を寄りかからせ、カウンター上、目の高さに置いてくれる。
真正面から見る絶景。
もう少しこのまま見ていたい・・・が、揚げたてサクサクをいただかねば。
蓋を置き、一旦逃がしたい天ぷらを蓋に移動するのも良いが、今回は丸ごとガツンと豪快にいただきます。
"かき揚げ"の端っこを小さく箸で割り、一口。
瞬で来ました。
海老の濃厚な風味。
ぷりっぷりの食感と、厳選された新鮮なタネは絶品。
続いてもうひとかけら。
来ました。
とても柔らかく、風味が豊かな烏賊。
タネの風味を堪能できる"かき揚げ"は、そう簡単に出会えるものではありません。
衣と油の味、またはタレの甘辛い旨味が前面に来てしまうのが"かき揚げ"。
お店によっては"タネ"の全貌やその実態を確認できないことも少なくはない。
しかし、こちらの"かき揚げ"は"衣"をいただくための"かき揚げ"ではない。
タネの"つなぎ"かと思うほどの薄さ、少なさ。
添えられている"大葉"の天ぷらの衣を見ても解る、その品質。
透けています。
そしてカリッカリ。
ご飯からの湯気や、タレによって柔らかくなることまで絶妙に抑えられた衣は兎に角軽い。
そのおかげで油は感じられず飽きることなくいただくことができます。
メインの"海老" &"烏賊 かき揚げ"の他に、もうひとつの"かき揚げ"も添えられています。
"玉ねぎ"と"人参"のかき揚げ。
一般的な野菜かき揚げですが、こちらも仕込みが素晴らしく、それぞれの風味を堪能できます。
もちろんサックサク。
そして、まだまだ添えられている"天ぷら"。
もうこれは"かき揚げ丼"なんかじゃなく、二種の"かき揚げ"も乗せられた"天丼"です。
<本日の"かき揚げ丼" タネ>
★ 海老と烏賊のかき揚げ
★ 玉ねぎと人参のかき揚げ
★ 鱚の天ぷら
★ 大葉の天ぷら
★ 隠元の天ぷら
★ ピーマンの天ぷら
トップのかき揚げの下には、これだけの"天ぷら"が隠れています。
大将が離れることなく丁寧に、じっくりと時間を掛けて揚げてくれる、厳選素材を活かした天ぷら。
これで1,000円!
1,000円でのご提供です!!(笑)
箸休めの沢庵は瑞々しく、しっかりと冷たいのが嬉しい。
やっぱり、これでビールが呑みたかった。
その上、ビールにはサービスのお通しも付けてくれるので、そのメニューが楽しみのひとつでもある。
出汁の効いた熱々のお味噌汁も旨い。
本日は"キャベツ"のお味噌汁。
キャベツの甘さが出た、優しい味に久々の感動。
安定の旨さで、いつものように一気に掻き込む。
全然油っぽくないので、これだけの天ぷらをいただいてもまだイケる。
あっという間になくなり、先客二名様よりも先に完食。
「ごちそうさまです!美味しかったです!!」
大将に声を掛け、玄関のレジで女将さんにお会計をお願いする。
千円札1枚出すだけという、このお会計もランチにはありがたい。
この価格がずっと続きますように。(笑)
また来ます。
かき揚げ丼、1,000円。
冷たくて瑞々しい、箸休めの沢庵が旨い。
出汁の効いた熱々のお味噌汁も素晴らしい。
熱々の"焙じ茶"が、"丼"には嬉しいサービス。
"蓋"という素晴らしい存在。天ぷらを一旦逃がすことに使えます。
"天丼"ほど"写真"で表現するのが難しい料理はないのではないか。区別がつかん。(笑)
着席後すぐに提供してくれるセッティング。
ロゴ入りの袋に入った割り箸も、品質の良いものです。
店内の壁に貼られているメニュー。
店先ショーケース内のメニュー。
ファサードは"丼"です!蓋です。
2024/06/21 更新
2024/01 訪問
2024年 "玉屋" 初め
玉屋 @ 新宿御苑エリア 新宿通り路地入ってすぐ
2024年1月中旬の水曜日、13時半。
先客4名、空席二席。
後客はおひとりさま二名様にてオーダー打ち切り。
カウンター左端のご常連さん様が中瓶を開けているのを見て、予定外の一杯。
■ 天丼、1,000円
■ ビール (小瓶)、300円
メニューは"天丼"三種と"天ぷら定食"、"瓶ビール" 2 サイズのみなので、ほぼ悩むことなくオーダーできる。
すぐにビールを提供。
よく冷えたグラスと瓶ビール。
続けて、お通し(無料)である"春菊のおひたし"を出してくれました。
「出汁が掛かっていますから、そのままどうぞ。」
素材の味が活きている仕上げは、天ぷら同様に素晴らしい。
外は寒いのに冷たいビールを欲してしまうのは、こちらのお店の温かい雰囲気からなんでしょうか。
チビチビいただきながら、厨房を眺めます。
店内奥、左端の二席は天ぷらを揚げている真ん前のためにカウンター上に仕切りが立てられているが、その右隣である三席目に座ると"揚げ"や"盛り付け"を臨むことができる、ライブキッチン状態。
大将の技と女将さんの所作を眺めながら待つ時間がいつも楽しみ。
油の前から一瞬も離れることなく箸を使っている大将。
フツフツからパチンに変わり、丁寧に上げていく動きはとても丁寧。
タイミングを見てご飯を装い、タレを掛ける女将のタイミングもお見事。
オーダーから15分ほどで提供。
カウンター上、目の高さに置いてくれます。
蓋を背にした天ぷらの黄金の輝き。(笑)
季節やタイミングによって"タネ"が変わると思われますが、今回は、
★ 海老 x2
★ 烏賊
★ ピーマン
★ 莢豌豆
★ いんげん
★ 南瓜
というラインナップ。
海老は安定のプリップリ。
烏賊はとても柔らかくホックホク。
野菜はベチャっとなることなく、素材の味を楽しめる仕上がりで衣はサックサク。
サラッとしたバランスの良いタレが理想的な量で掛けられています。
天丼に添えられているのは松前漬け(?)。
箸休めに嬉しい一品です。
出汁の効いたお味噌汁も丁寧に仕上げられているのが判る一杯。
熱々での提供が嬉しい。
早々に"ご飯"を平らげ(笑)、タレの掛かった"天ぷら"でビールを進めます。
閉店時間間近でなければ、もう一本追加していたであろうペース。
だからビールはやめといたほうが・・・(笑)。
待ち時間よりも、いただいている時間のほうが短い位にがっつく旨さ。
大将と女将さんに挨拶して退店。
また来ます。
カウンター、目の高さに置かれた丼を下ろした時のワクワク感。
"蓋"という存在に特別感を感じます。
お通し(無料)で出していただいた"春菊のおひたし"。
箸休めの小皿。
出汁が効いた美味しいお味噌汁。
ビール (小瓶)、300円。
米とビール・・・。(笑)
天丼、1,000円。
★ 海老 x2 ★ 烏賊 ★ ピーマン ★ 莢豌豆 ★ いんげん ★ 南瓜
★ 海老 x2 ★ 烏賊 ★ ピーマン ★ 莢豌豆 ★ いんげん ★ 南瓜
着席時に出していただくセット。
セルフのほ焙じ茶は常に熱々。
店内中央から玄関方向。
左から三番目の席は、ある意味ライブキッチン的な特等席。
ショーケース内は新年バージョン。
丼の蓋冠した店構え。
14時前には準備中に。
2024/01/18 更新
2023/12 訪問
"極薄" 衣の絶品かき揚げを丼でいただく。
玉屋 @ 新宿御苑エリア
2023人12月二度目の金曜日、13時半。
珍しく店先に待機列がないので覗いてみた。
カウンター六席中、一番手前の一席のみ空きがあった。
こういうタイミングの日でなければお邪魔する機会もないので、即入店。
玄関を開けた瞬間に耳に入るのは、"ふつふつ・・・"、"パチン"という音。
扉を隔てた外とは空気感の違う世界になっています。
女将さんは、卓上を拭いてくれた後にすぐ、お盆をセッティング。
箸休めの"沢庵"と、伏せてある"湯呑み"、店名入りの箸袋に入った"割り箸"が置かれたお盆は定食にも対応できる大きいサイズ。
この余裕あるサイズと木目調の黒い仕上げのお盆を用意してくれているのも、乗せられたお料理の味をも引き立てるためのお店の計らい。
湯呑みを起こし、ポットからお茶を入れます。
ご飯時に嬉しい"ほうじ茶"です。
もちろん熱々。
これからの季節、これがあるだけでホッとできます。
間もなく玄関が開いて、男性おひとりさまが入店。
「いらっしゃいませ~。今、満席なんですよ〜。」
「また来ま〜す!」
さらに続いてのお客様。
「いらっしゃいませ~。ちょっとお時間がかかりますが〜。」
「また来ま〜す!」
14時前にしても訪問が続く人気。
時間をずらしていらっしゃる方も多いはず。
厨房内では大将が、じっくり、ゆっくりと揚げ続けていま
す。
離れることなく、頃合いを見て反す。
フツフツからパチンになったタイミングで上げる。
オーダーから約15分。
女将さんが丼にご飯を盛り付けて、大将に渡す。
すぐにお味噌汁を装い、カウンターの背を通って持って来てくれる。
「横から失礼します。」
そのタイミングで大将が仕上げ。
前回は女将さんがタレを掛けてくれていたが、今回は大将直々に。
厨房に戻った女将さんがカウンター上、目の高さに丼を置いてくれます。
「お待たせしました。"かき揚げ"ですね〜。」
手前に"かき揚げ"が見えるように盛り付けて、後方に蓋を軽く乗せての提供です。
瞬で蓋を取るのが解っていても、これがあるだけで風情もあり、特別感を感じられます。
提供するシチュエーションにおいても、お店の心遣いが嬉しい。
目の前に下ろして、早速いただきます。
お味噌汁は熱々。
大根がしっかりと入っています。
お昼時から時間が経ってはいますが、煮詰まっているなんてことはなく、管理がしっかりとしていることを物語っています。
蓋を取って最初に気がつくのは、"かき揚げ"だけではない。
★ 茄子
★ さやえんどう (いんげん?)
★ 玉ねぎ
★ 鱚
、の天ぷらが蓋の下に隠れていました。
しかも、盛り付けの技がお見事。
蓋が接している部分は"ご飯"の後方に位置する"丼"の縁。
サイドのみ"ご飯"が見えている。
これによって"ご飯"の湯気が横から逃げ、"天ぷら"をベチャベチャにしない。
ふんわりと仕上げた"天ぷら"なので、衣に馴染んだ"タレ"が呆けてしまうのを防いでくれています。
揚げたてが提供されるということは、熱いに決まってる
解っているけどがっついてしまうのも"天丼"。
案の定、"玉ねぎ"は危険でした。(笑)
ほっくほくで湯気が、玉ねぎの層の間から上がってきます。
でも、これが最高。
"茄子"だって言わずもがな。
飾り切りのおかげで少しだけ熱は逃げてくれていますが・・・。
鱚もふわっふわ。
小ぶりながらも、その味を堪能できます。
そしてメインの"かき揚げ"。
齧り付いたら熱いだろうと、箸で割っていただきます。
切った断面に見えたのは、赤い具。
人参が入っているのか?
するっと引き出してびっくり。
・・・、"海老"です。
"かき揚げ"にこんな大きいの入れるの?
まじまじと具を見てみると、
● 桜えび
● 海老
● イカ
● 三つ葉 (水菜?)
、が入っています。
しかも、"衣"薄っ!
まるで食材の"つなぎ"として存在するかのように、軽く包んでいます。
"衣"を楽しむ"かき揚げ"という概念を覆す逸品。
"海老天"の素材と思われる"海老"を輪切りにして"具"のひとつに使用しています。
双頭として存在する"イカ"にも驚きが。
冗談でよく使われる、"歯がいらない"。
まさか、ここで本物に遭遇できるとは。(笑)
超ふわっふわ。
素材の厳選もそうなんでしょうが、"技"による仕上げがここに証明されています。
"桜えび"の風味が、"衣"を含む全体を纏め上げ、絶品"かき揚げ"を完成させています。
"海老"と"イカ"がごろごろと出てきて、旨い"衣"の香ばしさで包みこまれていく。
至福の時間です。
待ち時間の後には、これが待っている。
池袋の"天丼ふじ"へは割烹等の料理人が、その揚げる技を確認しに訪れているということ。
それに値する"技"を目の当たりにできるのがこちら。
そんなお店がこちらなんです。
最後も熱々のお茶で〆め、お会計に立ち上がったタイミングで大将のお声掛け。
「ありがとうございます。」
揚げているタイミングでも、それを見逃さない気遣いが嬉しい。
「ごちそうさまでした〜!」
また来ます。
かき揚げ丼、1,000円。
絶品"お味噌汁"と箸休めのお漬物付き。
"海老"と"イカ"がごろごろ入った、極薄"衣"の"かき揚げ"。
"莢豌豆"と"鱚'。
"茄子"と"玉葱"。
"やけど注意"の熱々が旨い!
着席時の装備。
パリパリの食感と、"コク"のある味が嬉しい。
今回は玄関入ってすぐのカウンター右端ヘ。
対流が起きている熱々のお味噌汁。
熱々の"ほうじ茶"は、食事に最適。
威厳を感じる箸袋。
ポットからセルフなので、好きなタイミングでお代わり自由。
手を休めることなく、じっくりとゆっくりと揚げてくれます。
訪問時はカウンター六席で営業。
外の明かりも入る、明るいお店です。
クリスマス仕様になったショーケース。
Asahiの電光看板が営業中の標。
暖簾を潜って引き戸を引く風情。
洒落た店構え。丼の"蓋"ですよ!
2024/06/17 更新
2023/08 訪問
揚げの技とタネの良さが活きる天丼
玉屋 @ 新宿御苑・花園 新宿
2023年8月初日、13時半過ぎ。
”ゲリラ豪雨”がほぼ収まりかけたタイミングで訪問。
ラストオーダーは14時くらい。
雨のおかげか、先客は3名様のグループのみ。
まだ提供されていないところから、雨上がりを待っての訪問っぽい。
後客は若い人男性おひとりさまが2名。
全7席のカウンターが埋まりました。
良いタイミングで入ることができたようです。
腰掛けるまもなく女将さんにオーダー。
「天丼お願いしま〜す!」
「天ど〜ん!」
大将にオーダーが通ります。
といってもカウンター越しの目の前にいる女将さんにオーダーして、すぐ横で揚げている大将に伝えている距離感ですが・・・。(笑)
ゲリラ豪雨がなかったら、外は猛暑だったはず。
絶対ビールをオーダーしていたと思われますが、お天気のおかげでそれを回避できました。
先の3名様は”天丼”x2と”天ぷら定食”。
厨房内では大将が揚げ、女将さんがタレの管理。
揚げたてをタレに潜らせての提供ですから、度に衣を掬っては油がタレ内に増えないようにする手間なのではないでしょうか。
見ると女将さん、菜箸を右手に持ったり左に持ったり、どうやら工程に応じて切り替えることができるマルチのようです。
見事な手捌きが素晴らしい。
カウンター奥の二席はカウンター越しに提供できないので、女将さんが外へ回って提供してくれます。
”天ぷら”は、立っている”天ぷら”が山のように見える盛りです。
まずはお漬物と箸、湯呑みが乗ったお盆をカウンター上に置いていただき、それを自分で目の前に置きます。
お茶をカウンター上のポットからセルフで注ぎ、いただきます。
”ビール”があっても”お茶”であっても、箸休めのお漬物は先にいただきたくなってしまいます。
お茶の美味しさから、最初から二杯いただいてしまいました。
出来上がり直前に、「お味噌汁です。」と提供。
「お待たせしました。天丼です。」
オーダーから10分ほどで、女将さんがカウンター上の目の高さに置いてくれます。
向こう側には”屏風”ならぬ”蓋”が立っています。
そう、最近では”海老山”等が行っている”映える”提供です。
丼を両手で支え、目の前に降ろします。
間近で見ると、迫力が凄い。
前情報からの期待を遥かに超える、実際の”具”の充実感。
”ご飯”は手前に、微かに見えているだけです。
そこだけでも、しっかりとタレが掛かっているのを確認できます。
先ずは一旦、海老(x2)と"鱚"を”蓋”に逃がします。
お盆にはそのスペースがあるうえに、各席の幅も余裕があるので、ゆったりと食事を楽しむ環境が整っています。
(お昼時には、そんな余裕はないと思われますが・・・。)
早速いただきます。
熱々のお味噌汁が美味しい。
お漬物は瑞々しくパリパリ食感の二種盛り。
そして珍しく、がっつく前に閃いた。
揚げたて天丼をいただくにあたっての注意を。(笑)
”イカ”と”茄子”、”茸類”は危険。
特に油が馴染みやすい”茄子”。
今回のタネ。
● 海老 x2
● 鱚
● 舞茸
● 茄子
● 南瓜
● かき揚げ (たまねぎ等)
そう、”注意”の2点が含まれています。
天丼の醍醐味とも言える”海老”からいってみます。
”サクっ!”の瞬間に聞こえた音。
まさかの”プリっ”!
海老の食感を表わす”擬音”として存在しているものという認識が覆されました。
実在する ”音” だったんです。(笑)
衣の厚みと思っていた太さも、実際に太い海老。
”揚げ”の”技”によって、その”食感”と甘みも含む”素材の風味”がここまで活かされていることに感動を覚えます。
鱚もふんわりと仕上がった見事な一品。
かき揚げに於いては、吸った油に重く感じることが多いのですが、サックサクに揚がっている提供から、まったくそれを感じません。
提供時には”多いかなぁ?”と思っていましたが、全然いけます。
ビールを ”頼んじゃっていた” としても、いけます。(笑)
さぁ、そろそろ冷めているだろう "例の" 二品へ。
”茄子”。
輪切りではなく、大きいサイズを真ん中で二等分に輪切りしてから縦十文字に切ったタイプ。
中は間違いなく熱い。
箸で割ったあとにいただく。
正解。(笑)
熱っつ!
舞茸もぎっしりと並ぶ立派な素材。
衣のサックサクと茸の食感、その風味が素晴らしい。
もちろん中は熱かった。
ホックホクの南瓜も美味しい。
ここまで良い食材を使ったうえに、このタネの種類と量。
何故 ”1,000円で提供できるのか"が不思議になってしまいます。
最後にいただくのは、大事に取っておいた(笑)二本目の”海老”。
ほんの少し冷めてはきていましたが、衣はまだまだサックサク。
(まぁ、まだ食べ始めて10分くらいですが・・・)
齧り付くと、またもや ”プリっ!”。
最後まで楽しませてくれます。
あくまでも個人的な感想になりますが、このところ急激に支店が増えてきた日本橋の天ぷら・天丼店よりも”食材の良さ”と”揚げの技”が好みです。
それでお味噌汁付きでの提供ですから、リピート必至。
”天ぷら定食” + "ビール (小瓶)"なんかで呑るのもいいかも。
また来ます。
天丼、1,000円。
カウンター上、目の高さに提供。
瑞々しくパリッパリの箸休めも嬉しい。
熱々で提供されるお味噌汁が嬉しい。
ポットからセルフで注ぐ熱々のお茶が美味しい。
大きめのグラスで提供される冷たいお水は、夏にはありがたいサービス。
カウンター上に置かれたお盆を目の前に移動して待機。
ロゴ入りの箸袋にも風情があります。
メインをお盆に移して完成。
● 海老 x2 ● 鱚
● 茄子 ● 南瓜
● 海老
● 舞茸 ● 茄子 ● 南瓜 ● かき揚げ (たまねぎ等)
一時、野菜天丼に。(笑)
一旦、蓋に避難させたのは、● 海老 x2 ● 鱚
卓上調味料はありません。
大きな釜で炊き上げてくれるご飯は、タレを掛けたときにもふやけない、絶妙な”炊きあがり” & ”蒸らし”。
右手でタレの管理をする女将さん。
左手で菜箸を操る女将さん。
玄関入ってすぐ左の壁、カウンターの背に貼られたメニュー。
玄関扉の右にあるショーケース内メニュー。
営業は14時半までですが、14時をまわると”準備中”に替わります。
白さが保たれている、品のあるロゴ入り暖簾。
庇のデザインがお洒落。
新宿御苑・花園エリアの飲食街にあります。
2023/08/02 更新
玉屋 @ 新宿御苑エリア・西寄り
"ローソン新宿御苑中央店"角入ってすぐ左側
2025年7月三連休明けの火曜日、12時50分。
ふと見ると、お昼時なのに行列が無い。
というか、店先に一人も居ない。
電光行燈も"新宿通り"と"靖国通り"の方を向いているし、営業中ではある。
2カ月ぶりのチャンス!と暖簾を潜る。
全6席中、一席のみの空き。
その後、出ては入りで13時15分入店のおひとりさまを最後に打ち切り。
そのタイミングでいらっしゃったお客様はご免なさい。
カウンター右から二番目に座って、女将さんから各盆を受け取る。
お水も受け取り、すぐに湯呑みとお漬物も提供。
お漬物とサービスのお通しでビールをいただくこともできるが、本日は我慢。
この先まだまだ暑い日は来るので、次回までのお楽しみに。(笑)
このタイミングで口頭注文。
■ かき揚げ丼、1,000円
厨房の大将は先客の分を仕上げ、すぐに取り掛かってくれる。
揚げ場から離れず、ずっと端を動かし続けてじっくりと仕上げてくれる丁寧な技。
各席に常備された"焙じ茶"を常に熱々でいただくことができる心遣いも嬉しいこちら。
少量を何度も湯呑み入れていただくことができるので嬉しい。
オーダーから7〜8分で女将さんに指令が飛ぶ。
丼にご飯を盛り付け、お椀にお味噌汁を装う。
大将が"天ぷら"を乗せていき、女将さんが"タレ"を潜らせた"かき揚げ"を乗せたら完成。
丼の蓋を屏風のように立てての提供。
付け台、目の高さに置いてくれる。
丼を両手で抱え、カウンター上に降ろす。
丼に蓋をして蒸すことはせず、すぐにサクッと仕上がった状態でいただく。
"かき揚げ"の下には5種類の"天ぷら"。
本日の"たね"は、
☆ 鱚
☆ 茄子
☆ 蓮根
☆ 玉葱と人参のかき揚げ
☆ ピーマン。
これらを一旦、蓋の上に逃して、ご飯の湯気で衣のサクサク感を損なわれないように避難させる。
丼にはメインの"かき揚げ"のみ。
こちらは"海老"と"烏賊"がゴロゴロ入っている。
衣は"つなぎ"程度で、ほぼ"具"。
食材の風味を十分に堪能できるサイズでカットされている。
いつも通り、これは最後に取っておく。(笑)
蓋に避難させた"天ぷら"で、丼の"タレご飯"をいただいていく。
大将の技によって、目の前で仕上げられた"天ぷら"は安定の旨さ。
どの食材も、それぞれの風味を堪能できる。
箸休めの"お漬物"は、糠漬け。
酸味が塩梅良く出ている逸品。
本日の"お味噌汁"は"キャベツ"。
その甘さも活かされ、出汁がしっかりと効いた絶品味噌汁も旨い。
熱々提供のこれを一口いただいてからだと食欲増進。
ビールをいただいた時の〆めにも最高。
これらを挟みながら、メインの"かき揚げ"をいただいていく。
夏バージョンで"コーン"入り。
太めのプリップリ"海老"と、とても柔らかい大粒の"烏賊"が交代で、これでもかと出てくる。
この量の"天ぷら"をいただくと、途中で飽きてくるのが一般的ですが、こちらの"天ぷら"は兎に角軽い。
次から次へと食べ進めてしまう旨さ。
本日も安定の旨さにより一気に掻き込み、即消滅。
大満足にて終了。
また来ます。