4回
2025/04 訪問
初夏のおばんざい定食。
■ おばんざい定食、1,800円
籠の手前側。
籠の奥側。
芸術です。
提供直前に土鍋から装ってくれる"ご飯"。
出汁が効いた絶品"お味噌汁'。
茄子。
ほたる烏賊。
韮。
鯛。
おろしポン酢も旨い。
箸休めのお漬物。
柔らかなキャベツを和えた梅酢も優しく上品な仕上げ。
金柑の砂糖漬け。
サックサクでジューシーな鶏から。
お刺身。
着席後すぐに提供してくれる、旨いお茶。
籠の奥側に生けられた生花。大将の流派は池ノ坊。
提供直前に霧吹きで仕上げる心遣い。
"おばんざい定食"用のお花が待機中。
こちらにも肌理細やかな技が活かされています。
お香が店内の雰囲気を優しいものにしてくれています。
ランチメニュー。(29,April 2025)
日本酒メニュー。
バリエーション豊かなドリンクメニュー。
営業時間に灯される電光行灯。
2025/04/30 更新
2024/11 訪問
"食堂 わた" の 絶品 "アジフライ"
食堂 わた @ 新宿花園通り 四谷寄り 路面店
ミニストップ向かい
2024年11月三度目の火曜日、13時半。
本日は、外の黒板に"売り切れ"表記なし。
"おばんざい定食"以外はまだいただけるご様子。
迷わず、即入店。
カウンター席へ。
「"アジフライ"、お願いします。」
■ アジフライ定食、1,400円
オーダーと同時に大将が調理を始めてくれる。
本日は提供順番待ちがないおかげで10分掛からずでの提供。
「お味噌汁が熱いのでお気を付けください。」
ならば折角なので、先ずは"お味噌汁"からいただきます。
蓋を外すと湯気が立ち上ります。
季節関係なく熱々提供は嬉しい。
・・・旨い。
紛れもなく”出汁”をいただく一杯です。
小さな絹ごし豆腐が二切れ入り、丁寧に仕込まれた新鮮な葱を放しているだけ。
絶品です。
メインのお皿ではもちろん、存在感 "大"の"'アジフライが主役。
ソースなんかではいただかない。(笑)
添えられた仕切り皿には、"醤油ベースのタレ"、"もみじおろし"、"タルタルソース"が丁寧に盛り付けられています。
もちろんすべて自家製。
"キャベ千"には予め"ドレッシング"が掛けられているので、自らで調味料を使う必要はなし。
必要最小限の掛け方により、食材のクオリティが堪能できるうえ、途中からしんなりしてくることもなく、最後まで瑞々しいシャキシャキ感も楽しむことができる。
お盆の上には小鉢が二つ。
滑らかでスッキリとした"胡麻豆腐"、そして箸休めの"お漬物"。
"お漬物"は、"長芋の醤油漬け"、"牛蒡"、"胡瓜"。
これだけでも呑める逸品。
一口いただけば、"ご飯"の仕込みにも手が掛けられているのが解ります。
艶のあるもっちりとした仕上げでありながら、お茶碗にくっつくことがない、見事な"炊き"と"蒸らし"。
純粋に"旨い"と思える"米"、否、"ご飯"です。
この組み合わせでいただく"定食"。
まさに"幸せ"の一食。
アジフライを箸で割り、少しづつ味を変えていただくのも一興。
噛んだ瞬間、衣の"サクッ!"という音が店内に響く。
昨今の、ザクッとした食感が最後まで楽しめる衣とは一線を画す、"揚げ技"によるこの食感。
食材の厳選も含め、"アジフライ"専門店でもここまでのクオリティはなかなか出せるものではありません。
お昼時の忙しさが一段落したこの時間は、夜の部の仕込みを臨みながら食事を楽しめるライブキッチン状態。
厨房の中では大将と女性がそれぞれ、"サーモン"と"鯵"の仕込みをされています。
とても丁寧な所作からも、食材を最大限に活かす"技"を垣間見ることができます。
普段ならソースを掛けて直接齧り付く"アジフライ"も、一枚を楽しみながらいただくことにより、その旨味も堪能できました。
短時間で"腹一杯喰う"ものではない"食事"も久々。
でも心が満たされると、"量"なんか関係なく満足感が凄い。
"秋刀魚の季節が終わったら、"銀鱈"なんか提供してくれるのかな?
楽しみです。
また来ます。
見事な"揚げ技"による、絶品 "アジフライ"。
三種類の味で楽しめる仕切り皿。
喉越しの良い、爽やかな胡麻豆腐。
一品料理とも言える"箸休めのお漬物"は、三種。
紛れもなく"出汁"を楽しむ"お味噌汁"は、理想の熱々提供。
洗練された盛り付け。
お料理の色合いも考えられた器選びにも、"花器"に触れてきた大将の心遣いを感じられます。
見事な"炊き"と"蒸らし"の"ご飯"。
「お味噌汁は熱いのでお気を付けください。」のお声掛けも嬉しい心遣い。
飲み口が薄いのも、味への拘りを感じさせます。
セット用の"ミニ刺身"なんかあったんだ!次回、頼もう!!
2025/01/08 更新
2024/10 訪問
大将の技が光る "おばんざい"は秋景色。
食堂 わた @ 新宿・花園公園 北西角 / ミニストップ向かい
2024年10月二度目の木曜日、13時25分。
"玉屋"で天丼をと思って向かっている途中、A型看板(黒板)が目に入った。
・・・えっ?
"おばんざい"がまだある!?
いつもなら限定10食のため、こんな時間では売り切れていたのでほぼ諦めていた。
"おばんざい"をいただきたかったのは、"出汁"をいただきたかったので。
和食店でお店の、否、大将の味を堪能できるのは、これであるから。
予定変更。
迷わず即入店。
前回はカウンターの一番奥・左端だったので、今回は外の明かりが射し込む入口側・右端へ
本日のフロア担当は若い男性。
先客にお店のことを尋ねられていたが、うまく応えられずに大将に代わる。
まだお店歴が浅いのでしょうか。
先客は男性おひとりさまのみ。
食事が済んでいたので、すぐに退店。
小さな卓上黒板メニューを持ってきてくれましたが、もう決まっていたので即オーダー。
「"おばんざい"、お願いしま〜す!」
■ おばんざい定食、1,800円
その後少しして後客の男性おひとりさまがご入店。
この間五分間ほど貸切状態で、ちょっとだけ緊張。(笑)
後客のオーダーが出たタイミングで、店先のメニュー看板が後ろ向きになり、"本日のランチは終了しました" 表記に。
こちらでは、カウンター台が低いおかげで厨房内が見え、大将によるライブキッチンも楽しめる。
厨房内、目の前には仕込まれた"おばんざい"の籠が残りふたつ。
良いタイミングで入店できたようです。
暖かい状態で提供するものを温めている間、俎の上の柵を丁寧に仕込み、提供直前に切ってくれる。
オーダーから7〜8分で到着。
"焼き"がないので提供も早め。
目の前に置かれた瞬間の存在感が凄い。
視界には"秋"が広がっています。
"銀杏"の黄色と緑、"紅葉"の赤が籠の中で季節を演出しています。
様々な小皿や小鉢に混じり、蛤の貝殻も器になっています。
10種類のお料理の素晴らしさはもちろん、葉っぱを除けた時に現れる器とお料理に対面する楽しみ。
味、食感、視覚的にも楽しませてくれる、"魅せる"おばんざい定食です。
最後は絶品お味噌汁で〆めて終了。
ご飯が少なめ(個人的には嬉しい)なので、会社員が引けたこの時間なら、ビールをいただくという手も・・・。(笑)
また来ます。
■ おばんざい定食、1,800円
籠の中には10品目のお料理。
鮮やかに"秋"が演出されています。
肉、魚、野菜がバランスよく盛り付けされています。
お刺身のためにお醤油が添えられていますが、それ以外は調味料必要なし。よって、卓上にも調味料は常備されておりません。
大将の丁寧な技が活かされた逸品。
氷が入っていないおかげで、美味しさが保たれるお茶。
器もバリエーション豊か。
玄関入ってすぐのカウンター右端。お会計も玄関寄りで。
2024/10/11 更新
2024/10 訪問
新宿御苑エリアのニューホープ爆誕!
食堂 わた @ 新宿花園公園・北西角 ミニストップ向かい
2024年10月上旬の月曜日、13時20分。
2024年9月24日(火)オープンのこちら。
なかなかタイミングが合わず、ようやくの訪問となりました。
店先のA型看板(黒板)では、お目当てだった"おばんざい定食"に横線が引かれ、売り切れであることを示している。(泣)
引き戸を引くと、フロア担当の女性が玄関寄りに立っていてくれて、すぐに入店可能であるご案内をいただけた。
厨房内の大将とサポートの女性も丁寧なご挨拶。
店内左側、壁沿いのテーブル席は満席。
オープンキッチン前のカウンター席にはお客様がいらっしゃらない。
直後に入店が続いたので、良いタイミングで入ることができたようです。
カウンターの一番奥、左端に座らせていただく。
調理中であっても、しっかりと顔を見てご挨拶してくれる大将。
フロアの女性が卓上の小型黒板メニューを持ってきてくれようとしたが、予め第二候補を決めていたので即オーダー。
「"さわら"、お願いしま〜す!」
■ さわら味噌幽庵焼き定食、1,600円
先客の分を仕込んだ大将が、すぐに取り掛かってくれる。
席に着いた時から目の前で繰り広げられる大将の丁寧な調理。
後客がオーダーした"さんま"の串打ちも、スムーズで華麗。
串打ちから盛り付けまで、すべてをおひとりで熟されていらっしゃるのがお見事。
洗練された美しい所作で仕上げられるお料理は、視覚的にも美しい。
まさに魅せる調理です。
オーダーから10分ほど。
特に声を掛けた様子も感じられなかったが、厨房の女性がお茶碗にご飯を装い始めた。
先客の分かと思っていたら、突然の配膳。
カウンターの左端だったので、配膳は真横からスムーズに。
木製のお盆の上には、メインのお皿、小皿が二枚、ご飯のお茶碗、お味噌汁のお椀が乗せられています。
箸置きに置かれた箸、木製のスプーンも添えられています。
"食堂"という名を冠して"ご飯屋さん"であることを認知していただけるという解り易い屋号ですが、提供してくれるのは良質な"和食"。
店舗のファサード、内装、お盆から食器に至るまで、"和"が活かされた環境でいただけることも、お料理をより引き立ててくれます。
卓上のドリンクを見れば解かる様に、夜ご飯に大切な"お酒"も厳選されたものを充実のラインナップ。
先ずは、蓋付きで提供してくれるお味噌汁。
とにかく出汁が素晴しい。
具はお豆腐のみですが、放している葱の切り方が素晴らしく、キリッと効いた味噌の風味を引き立ててくれる。
熱々を一口いただいただけで、食欲増進。
小皿の"お豆腐"は柚子がしっかりと香る爽やかな逸品。
箸休めは"お漬物"というよりも"一品料理"的な"おばんざい"。
"牛蒡"、"山芋"、"胡瓜"、それぞれがそれぞれの食感と風味で楽しませてくれます。
これらをいただいただけで、"おばんざい定食"をいただける日が楽しみになってしまうほど。
そしてメインの"さわら"。
箸を入れた瞬間、パリッと響く皮の焼き目。
身はふんわりホックホク。
理想的な"焼魚"を提供してくれます。
多くの方がオーダーしていらっしゃる、季節の"さんま"も間違いなく絶品でしょう。
厳選した食材であることも間違いなく、こちらも人気の"アジフライ"もいただいてみたい。
きっと、揚げの技も素晴らしいことでしょう。
そして、味噌の仕立て方がお見事。
偏りのない、バランスが取れた塩味と甘み。
コクがありながらも優しい風味は、大将の技が成し得るもの。
後味も良く、いただいた後の風味も後を引きます。
"さわら"に添えられているのは"茗荷"と"薩摩芋"。
この"茗荷"だけで1本呑めそうな味付けが絶妙。
奥深い旨さ。
デザート的にいただいた"薩摩芋"も上品な仕上げ。
食感も風味も素晴しい仕上げです。
最後は、蓋をしておいた熱い絶品お味噌汁で〆めて終了。
もう一食いただきたいくらい旨かった。
「ごちそうさまでした。美味しかったです。」
大将にご挨拶して、玄関でお会計。
また来ます。
■ さわら味噌幽庵焼き定食、1,600円
皮目パリッと、身はふっくら。
それぞれが"一品料理"ともいえる箸休め。
"柚子"が上品に香る、優しいお豆腐。
〆めにいただく身にとっては、蓋付きが嬉しい心遣い。
出汁が素晴しい、絶品お味噌汁。
土鍋炊きですが、少しだけ固めに炊き上げてくれている、個人的好みのご飯。"おこげ"も嬉しいサービス。
冷たくはしていない、美味しいお茶。
ドリンクメニューです。
花園通りの角地、路面店です。
大将が時間を掛けて集められた、数々の賞器が並べられています。
店先のA型看板(黒板)メニュー。"おばんざい"売り切れ。(泣)
開店からまだ二週間。
上海料理の人気店 "シェフス"にも近い、"花園通り"沿いの路面店です。
[ "食堂 わた" = "ごはん屋"さん ] です。
夜は豊富なラインアップのお酒もいただけます。
左の路地を入れば、すぐ左に"花園公園"。
2024/10/11 更新
食堂 わた @ 新宿 花園通り 路面店
2025年昭和の日、11時。
開店時間の二分後に到着。
週末だし、二巡目になってしまうかと思われたが、運良くカウンターの右端が空いていた。
ラッキー。
外の空気も感じられる、好きな席です。
本日はすぐ前でお香を焚いていたので、玄関から入ってくる風のおかげで、店内まで香が漂う良い雰囲気。
落ち着いたランチをいただけそう。
目の前の厨房内には、"おばんざい定食"に添えられる生花が生けられた小鉢が並んでいます。
効率良く順番に提供されていく"おばんざい定食"の籠。
どんどんお花が減っていきます。
この定食の人気たるや。
提供順に魚を焼いていく大将。
全部おひとりで熟していく手際の良さは素晴らしい。
ホール担当の方がお水を持ってきてくれ、黒板を横に置いてくれます。
"鰆の幽庵焼き"が"桜鱒味噌幽庵焼き"に変わっており、品数は五種類。
平日毎日通っても回せるメニュー。(笑)
定食プラスで定食に付けられる"刺身(500円)"も人気。
本日は"マグロ"と"タイ"ということ。
フロア担当の女性がオーダーを順に取って来ていただいたタイミングでお願いしたのは、やっぱりトップに書かれたメニュー。
■ おばんざい定食、1,800円
オーダーから7〜8分で到着。
提供直前に土鍋から装われたご飯は艶々に輝いています。
お茶碗にくっ付くことのない、見事な"炊き"と"蒸らし"。
甘さも引き立つ旨いご飯です。
蓋付きのお碗で提供されるお味噌汁は熱々提供。
見事な出汁が効いた逸品は和食店ならでは。
メインは肉、魚、野菜がすべて盛り込まれたおばんざい。
添えられたデザートは"金柑の砂糖漬け"。
なんとも乙な計らい。
一通りいただいてしまったら、夜の呑みでフルサイズをいただきたくなること間違いなし。
生けられた花を観ながらいただけるこの定食は、まさに"お花見懐石"。
本日も良いランチを提供していただきありがとうございました。
お会計後、大将にもご挨拶して退店。
また来ます。