TAKEGOJPさんが投稿したてんぷら石原(東京/外苑前)の口コミ詳細

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てんぷら石原外苑前、青山一丁目、乃木坂/天ぷら、日本料理

1

  • 昼の点数:4.5

    • ¥1,000~¥1,999 / 1人
      • 料理・味 4.0
      • |サービス 5.0
      • |雰囲気 4.0
      • |CP 4.0
      • |酒・ドリンク 4.0
1回目

2024/12 訪問

  • 昼の点数:4.5

    • [ 料理・味4.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気4.0
    • | CP4.0
    • | 酒・ドリンク4.0
    ¥1,000~¥1,999
    / 1人

各界著名人・政財界のお客様がお忍びで通う、創業55年の老舗天ぷら店

てんぷら石原
 @ 神宮外苑 いちょう並木向かい 一本裏通り

2024年12月中旬の日曜日、12時半。

外苑の銀杏並木マップに"落葉"マークが付いたので、週末のこのエリアももう空いただろうと訪問。

青山通り側の両側数本ずつに黄色が残っているだけで、地面が黄色の状況。
爽やかな快晴が映えさせている。

青山通りの一本裏通り路地に入ると人通りもなし。
そこにひっそりと佇むこちら。
小路を曲がってもそこにお店があると気が付かない。

九年程前に青山通りを渡った、銀杏並木入口の右横路地(北青山)から現在のこちら(南青山)に移転してきた。

旧店舗にお伺いしたのは表参道のアップルストアがオープンにした日。
それ以来の訪問です。

近くまで行くと、行燈とA型看板、白い暖簾でお店の存在に気が付く。
そんな隠れ家的な老舗です。

歴史を感じる旧店舗とは打って変わり(失礼!)、お洒落なビルの路面店です。

玄関横にはベビーカーが置いてあり、小さなお子様連れのファミリーが利用されていることが判ります。

質素なファサードの店構えからもお店のスタンスを垣間見ることができます。

玄関のドアレバーは説明書きがなければ悩んでしまうくらい新しいタイプ。(笑)

玄関を入ると後継ぎが笑顔でお出迎え。

「お相席でのご案内になりますが、よろしいでしょうか?」
「大丈夫で〜す!」
「奥のお部屋にどうぞ〜!!入口が低いので、頭にお気を付けくださ〜い!!」

厨房は若大将と旧店舗からお店を守り続けている大女将さんのおふたり。
ホールは若女将(?)が担当。

玄関入ってすぐ目の前のカウンターを通り過ぎ、靴を脱いで一階の部屋へ。
入口右横には中二階に上がる階段がある。

部屋は四畳半程の真四角。
天井は木造吹き抜けで、中二階の床が近くあるが、立って頭に当たる程の低さではない。

エアコンと空気清浄機が効いている快適な環境です。

カウンターが四席二組。
一階と中二階の部屋はそれぞれ、真四角テーブルに二名x四辺=八名。
トータル二十席という、こじんまりとした落ち着けるお店です。
密談には持って来い。(笑)


若女将がお茶を持ってきてくれたタイミングでオーダー。
前回の訪問時でお気に入りになった一品。

■ 並天井、1,140円
■ 石原のみそ椀、160円

タネは、
★ 小海老かき揚げ
★ 海老
★ イカ。

初めに持ってきてくれたセットは、おしぼり、割り箸、お茶。

"おしぼり"は東京らしい"ALPS"製。

"割り箸"は茶色い竹製。
お店のロゴ入り袋に入っているだけではなく、一枚一枚手書きの"海老天"メモ。
素晴らしい心遣いです。


少ししてU.S.A.からの旅行者と思しきご夫婦が入室。

靴を脱ぎ、部屋の入口で会釈してから入室されるマナーが素晴らしい。
こちらも笑顔で会釈。

畳の上という"和"の環境からか、会話も穏やかな感じなのが微笑ましい。


"お茶"をいただきながら待ちます。
が、この"お茶"が素晴らしい。

"抹茶"をいただく際に感じられる"グルタミン酸"が香る逸品。

沸かした湯を適温まで冷まし、丁寧に淹れてくれたのが解る見事な提供。

お代わりをいただく際に、若女将に聞いてみた。

「こちらは以前、通りの向かいにあったお店ですよね?」
「はい、九年位前に移転したんですよ〜。」
「あぁ、やっぱり。前のお店でも利用させていただいたんですよ〜。」
「ありがとうございます〜。」

先代のことは聞けなかったけど・・・。


途中、中二階から小さなお子様連れのファミリーが降りてきた。
そういえば天井上から音はして来なかった。
造りがしっかりとしている証です。


オーダーから十五分ほどで到着。

お盆の上に乗せたままの提供ではなく、各器を丁寧に置いてくれる。

"天丼"の丼に続き、"お味噌汁"のお椀と箸休めの"沢庵"が乗った小皿。

お椀の中の対流が、熱々提供であることを物語っている。

一口いただく。
・・・、旨い。

先代から継いだ、絶品"お味噌汁"。
旧店舗では、"青山"製の"豆腐"をしようしていたが、今もそうなのか?
帰り間際、大女将に聞こうと思っていたのに笑顔に殺られて聞き忘れた。(笑)
その"豆腐屋"の現在も、次回には聞いてみたい。

しっかりと出汁が効いているのはもちろん、お椀の底には"麹"が多めに沈んでいる。
その発酵度合いは見事。
ギリギリ酸味が出始めているタイミングでの仕込みは、他ではいただいたことがない提供。

お向かいに座られた海外からのご夫婦は、"お味噌汁"のオーダー確認をされていらっしゃいましたが、オーダーはされていらっしゃいませんでした。

この風味は日本の若い方にも馴染みがなさそうなので、逆に良かったかも、なんて思ってしまった。

でも、呑んだあとにこんなのを出していただけたら染みること間違いなし。
きっとお代わりを所望すること間違いなし。

"沢庵"の端っこが切れていなくて繋がっていたのはご愛嬌。(笑)


"並天丼"のタネは三種。

実は旧店舗において、"イカ"でヤケドをした経験があるので、今回は慎重に・・・。

・・・正解!
先代を見事に引き継いでいらっしゃる。(笑)

超熱々。
しかし、飾り切りと軟骨が処理されているおかげで噛み切りやすい仕上げでの提供。
柔らかい"イカ"を、熱々でいただくことができる幸せ。
"イカ"の旨味と甘みが活かされた、見事な一品。


"小エビのかき揚げ"は衣が薄く、ほぼタネだけで構成された逸品。

"衣"は"つなぎ"としての存在であり、一般的な"かき揚げ"とは一線を画す。
"小海老"とはいえ、メイン的な"海老天"よりもほんの少しだけ細いだけで、一個一個を外していただいていくと、"海老"の旨味を毎回堪能できる。

厳選食材を使用していらっしゃるのは明らか。


主役(笑)の"海老天"は、"衣"の旨さも堪能できる提供。

提供時間や提供の色具合からみても、手を掛けてじっくりと丁寧に仕上げてくれているのが解る、絶品"天ぷら"。


"タレ"は飽きの来ない絶妙な風味。
サラッとしているタイプで、適量が"ご飯"にも掛けられているのがお見事。

"タネ"なしでもイケます。(笑)


全部いただいて〆めの"お味噌汁"を。
・・・まだ熱い!?

"お椀"にも拘りがあるのか?
どうであれ、こんな嬉しいことはない。


前回に続き本日も大満足にて終了。

若女将にお会計してもらい、大女将と若大将にご挨拶。

「ごちそうさまでした!美味しかったです!!」

また来ます。

  • ■ 並天井、1,140円

  • ★ 小海老かき揚げ ★ 海老 ★ イカ。

  • "グルタミン酸"香る"お茶"にも、お店の心遣いを垣間見ることができます。

  • 老舗の"並天丼"クオリティは高い。

  • 箸休めの"沢庵"は、瑞々しくて嬉しい存在。

  • お椀の中の対流が物語る熱々提供が嬉しい、絶品 "お味噌汁"。

  • もはや"かき揚げ"ではない(笑)、"小海老のかき揚げ"。

  • 卓上常備の"七味"。

  • サラサラの状態も、彩りも素晴らしい。

  • 着席後すぐのセッティング。

  • すべて手書きのメモが素晴らしい心遣い。

  • 卓上装備。

  • 一階の和室。

  • 空気清浄機も完備の素晴らしい空間。

  • 和室です。

  • 一階も中二階も、"竹"が見える造り。

  • 玄関入ってすぐ目の前のテーブル席。

  • "お豆腐"はまだ、"'青山製"なのか?

  • お店の拘り。

  • ランチメニュー。

  • 以下、グランドメニュー。

  • グランドメニュー。

  • グランドメニュー。

  • グランドメニュー。

  • グランドメニュー。

  • グランドメニュー。

  • グランドメニュー。

  • グランドメニュー。

  • グランドメニュー。

  • 綺麗な暖簾を潜っての入店。

  • "和"な書体の行燈。

  • 玄関脇のA型看板。

  • 質素なファサードからも、お店のスタンスを垣間見ることができます。

  • 小路から通りに出るとこの景色。

  • 2024年12月中旬の日曜日。

2024/12/16 更新

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