3回
2019/08 訪問
人生半世紀の記念に
こちらのホテルに泊まったのは昨夏ですが、
ちょうどその日、私は 50 歳になりました。
無事にここまでたどり着けたことへの安堵と、
これから先のことを想うつもりで1泊しました。
が、結局のところ深いことは考えられず
ただ美味しいものを頂いて終わったのですが(笑)
夕食の会場は10階のフレンチ【 レイラ 】です
エレベーターで降りて、入口を撮っていたら
スタッフの方が気付いて待ってくださいました。
そのまま案内を受けます。とっても静か・・
しっとりとした夏の夜です。
シャンパンを頂きながら
・本日のアミューズ
最初から凄いんですよ、うに、キャビア
カリフラワーのムース、トマトのクリーム?
良くかき混ぜていただくのですが、素晴らしい清涼感。
しみじみと感激してます。
・羅臼産メヌキのパンチェッタ巻き マンゴーと共に
塩味と甘い味、どちらも優しい中に何か違うエッセンスを。
マンゴーですね、神内ファームでしょうか。
日本のマンゴーって繊細な感じがしますよね。
ハーバルという表現が当てはまるかもしれない。
魚とお肉と果物、素敵な融合です。
・ホワイトコーンのスープ
料理全体をシンポジウムに例えるならこれは基調です。
和のすりながしとも違うし、とにかく滑らかを通り越して
ピュアなんですよね。作り手の愛情、柔らかさが伝わります。
シェフは経験豊かな方と伺ってました。
年齢を重ねるごとに、挑戦的なものが減り、角が取れて
円やかに美しくなる。フィギュアの選手を引退して
プロとして銀盤を回るプリマドンナのよう。
癒されてるんです
・蝦夷アワビのステーキ クレームドソイソース
ソースはシェフのオリジナルだそうです。
醤油クリームです、すごいなぁ。
自分だったらバルサミコと醤油を合わせて、
炉端風に仕上げるイメージを持つのですが、これ白い。
モリエールのアワビは黒いソース。
オリカのアワビは白いソース。恋する美味しさです。
・お口直し
そして赤ワインは、地元富良野のものではなくて
ソムリエがセレクトした海外産のものをグラスで。
・白老牛ヒレ肉のグリル 近郊野菜とポートワインソース
ホテルにはチェックイン前に着いて、2階レストランで
コースをいただいてました。そこでは美瑛牛をいただきましたが
夜の白老牛はまたテイストが違います。繊細なオイル感?
口の中で溶けてゆく過程がそこはかとなく・・
予めホテルの方に昼・夜と牛肉をいただくのはどうかと
打診をして、大丈夫ですのと回答でしたが
大丈夫どころか、こんな贅沢をさせてもらったと。
あと、魚からの流れで言うなら野菜たちが素晴らしい。
なるべく素の状態で味わってほしいという意図を感じます。
実はこの夜、客は私だけで10階フロアを奇しくも占有しました。
これは凄いことですよ、要するに一人貸し切りなわけです。
宿泊料金のみで、50歳の誕生日を最高に演出いただきました。
この場をお借りして、御礼申し上げます。
・北海道のチーズとフルーツセック
デセール前のチーズの量感が私を心行くまで満足させる。
生きててよかったとの言葉が決して大げさではない。
そんなコースの後半のひと時をワインと共に過ごす。
・特製季節のデザート
ちょうどこの日の昼間に、秋のコースのメニューの撮影が
行なわれていたようで、その内容に近いものが
デセールに組み入れられたのではないかと思ってます。
こういったものにクラシックもヌーベルも無いような
気がしますけれど、イメージとしては豪華客船で
頂いているような甘い一皿でした。
・パンに発酵バターとスペイン産オリーブオイル
・紅茶(セレクトによる)
このホテルは縦長にシュッとスタイリッシュな外観ですが、
てっぺんに細い棒、煙突が伸びているんです。
つまり暖炉があるんですが、それはこの10階にあって
なんと火を入れてくださいました。BGM はパチパチと流れる音。
シェフとソムリエと私の3人の夜でした。
もしかしたらあの時、気付かずして自分と向き合えていたのかな?
そのくらい他に気になるものもなかったし、あるのは美食のみ。
またとない機会を作っていただいたことを良き思い出とし
心にしまっておくことに致します。感謝
2020/02/09 更新
2019/08 訪問
The 10th Anniversary Reviews
私事ではありますが、食べログに投稿を始めて
本日で10年を迎えることが出来ました。
楽しみに出かけた鉄板焼きの店が嬉しくて
記録を残そうと始まったものです。
今はコンスタントにいろんなお店へ出かけてます。
次の10年、何をするのか、元気でいられるのかw
先のことはわかりませんが、此処までこれた
節目に、3回に分けてこちらのホテルのレストランで
頂いたお料理たちを紹介致します。
冬期休業中のホテルですが、温めていた本件
どうぞご覧ください m(_ _)m
1泊2食付きのプランで宿泊しましたが、
私は少し早めに伺って、ランチから楽しみました。
予約が必要のハーフコースです。
・(前菜)サーモン・帆立・海老のマリネ
フルーツフレッシュサラダ添え
フルーツビネガードレッシング
・本日のスープ
・季節の鮮魚のムニエル ブールノワゼット
・美瑛産黒毛和牛 ロース肉のステーキ
・本日のデザート
・パンと発酵バター
・紅茶
生憎の小雨交じりの水曜日、仕事休みを取り
車で30分弱の場所に来ました。
チェックインタイムから逆算してお店へ入ります。
2階レストラン、ガラスの向こうは芝生
そしてゴルフ場のあるシチュエーションです。
ランチはそのゴルフ客が利用してます。
私のような客はレアかもしれません。
前菜とデザートは数点盛り合わせのようで
そのことも含めてお皿がすべて純白。
きれいに手入れされて輝いてます。
素敵な場所へ来たことを改めて実感。
皿ごとの状況は写真でご覧いただきたいですが、
魚・肉料理は素晴らしいですね。
牛のロース肉を使ったものは口の中で
上質の脂が溶けてゆきます。
噛みながら目を瞑り、ジーンとくるやつです♪
お魚はどんな魚だったか失念しましたが
もうこれがとにかく美味過ぎたんです。
ディナーでも充分、通用するものです。
それだけこの後に控えるものへ
期待が高まるわけですが。
ホールスタッフもよく精通していて、
安心してランチを楽しめました。
お昼からワイン、幸せですね。
始まったばかりだけど、此処へ来れて良かった・・
2020/02/08 更新
私事ではありますが、10周年記念レビューも
3回目にして最後となります、朝食です。
これもまた素晴らしいものでございました。
・余市の梨100%ジュース(チョイス)
・豆乳仕立ての人参スープ
・近郊レタスのグリーンサラダ
擦りおろし玉葱の和風ドレッシング
・プレーンオムレツ
・道産鶏のローストレモン風味 ラタトゥイユ添え
アボカドとポテトのピュレ
サーモンと法蓮草のグラタン
オリジナル原木ロースハム
・グレープフルーツのシロップ漬け
フレッシュヨーグルトを乗せて
・メロン・生チョコレート
・パン各種
・コーヒー(チョイス)
セットメニューで頂いてるわけですが、普通じゃない。
このクラスのものを出すホテルって北海道だと
どのくらいあるのだろうと思ってしまいます。
ふだん、朝食をこんなにいっぱい食べない
言ってみれば不健康な食生活を送っている私にとって
これは大切な提案に違いないと思われます(笑)
残すことなくしっかりといただいてきました。
メロンジャムなるものをパンに塗って食べるの
至福でしたね。初めて食べましたよ
さよなら夏の日って感じでしたw
何をどれをとっても美味しかったですね。
美味しいと健康が結びつくのは素晴らしいです。
なかなかこんな日を過ごすことはできないけれど、
一日を通して自分の心身のケアを図ることが出来て
本当に良いひと時でした。そして良い記念になりました。
車で30分くらいの近い場所にあるので、
できることなら何かの機会にまた訪れてみたいですね。
シェフのお元気なうちに・・
Merci beaucoup