2回
2015/06 訪問
素材と出汁の良さが感動的な隠れ家日本料理店
名古屋へ出張~。
仕事が終わった後一人で伺いました。
こちら、食べログでの点数はそこそこ高いもののレビュー数はとても少なく、3年ほど新規のレビューもありません。
食べログでは、あまりメジャーではないようです。
がっ、愛読している某グルメブログで絶賛しているので、前からずっと行きたいと思ってました。
基本は2名から受付なのですが、他にお客さんがいて時間を合わすことが出来れば一人でもOKとの事。
こちらへ伺うため必死で?仕事の調整をし、何とか他のお客さんに時間を合わせて訪問。(汗)
駅から歩いて10分弱の道のり。
立派な暖簾が掛かってます。
中に入ると、すごく趣きある設え。
カウンター5席と4人掛けテーブル2卓。
当日はカウンターが満席、テーブルは1卓使用で合計8人。
これでも比較的混んでいる状況のようで、やっぱり穴場みたいです。
偶々だそうですが、お客さんは私以外全員女性・・。
上品(というか裕福そう)な女性二人組二組に挟まれ、カウンターの真ん中に座ります。(汗)
お店は、ご主人と女将さん、その息子さん(次男)の三人で運営。
こちらの料理は完全お任せコースのみ。
コース15,000円少々くらいなのかな?
烏龍茶2杯とお酒(立山)1合を頼み、合計で22,000円ちょっとでした。
当日の料理は以下。
*鮑の蒸し物とじゅんさい 玉〆
鮑の旨みが濃い。
そして、少しスダチを絞った出汁が感動的な美味しさ!
かなり薄味ですがとても滋味深い。
玉〆も官能的な滑らかさで、最初から感涙もの。
この時点でこの店の素晴らしさを確信。
*お造り 車海老 星鰈 トリ貝
車エビが甘い!
トリ貝も旨みが素晴らしい。
そして、星鰈
ポン酢につけて頂きます。
このポン酢が滅茶苦茶凄かった!
非常に複雑かつ奥行きのある味で、コクのある香りが何ともいえず星鰈と合っている。
これほどのポン酢は初めて。
あまりに感動して聞いたら、10種類ほどの調味料を使っているそう。
ポン酢にこれほど手間を掛けているとはっ!
素材の質が高いだけではなく、それをさらに昇華させる調理・調味まで施すのだから素晴らしい。
*冬瓜と甘鯛の蒸し物
出汁を使った餡を張って、すりおろした冬瓜、中に甘鯛。
餡はかなり薄味。
これに、ごく軽く塩をした甘鯛(一夜干し?)を合わせることで全体の調和を図ってます。
始めに餡や冬瓜を頂いたときには薄味なのが、食べ進むうちに甘鯛の軽い塩気でしっかり感と旨みを堪能できる形。
フォルテッシモのように味が高まっていくことが緻密に計算されてる。
これにも感動。
*お寿司 鮪 鱚(キス)
お寿司は、シャリ自体は柔らかめで個人的にイマイチなものの、ヅケにした鮪の香りが素晴らしい。
鉄分の香りが抜けていく美味しさ。
これにも感動。
鱚は美味しいけど、他のに比べ普通かな。
*酢の物 ワタリ蟹 きゅうり
酢の加減が優しくて、ワタリガニの旨みも素晴らしい。
この辺りから恍惚。
*八寸
馬糞雲丹 うすい豆のジュレ寄せ 空豆の天ぷら 海老の頭の天ぷら えごまとセリの白和え 鱧のつけ焼き 烏賊の黄金焼き
茄子の素揚げ木の芽味噌
これまたどれも素晴らしい。
特に感動したのは、えごまとセリの白和え。
えごまの香ばしさが何とも言えず白和えの甘みとあってました。
こういうシンプルな料理が美味しいところがスゴイ。
天ぷらも何気にすごい。
空豆をこれだけ薄衣でまとめ上げるって、相当な技術です。
前述の某グルメブログで日本一の八寸と書いていましたが、納得の美味しさ。
*焼物 木曽川の鮎
木の芽焼きです。
下に燻したお茶の葉を置いてあり、その香りとともに。
頭から頂ける。
頭がカリカリと香ばしく、全く固さを感じることなく頂けます。
その分、少しだけ身に火が入りすぎていて、ほっくり感とほんの少しのパサツキ感が同居。
うーむ、難しいものですな。
鮎自体は香り良く、かなり美味しい。
*かいわれ&鶏ササミのお浸し
これまた出汁が旨い。
さっぱり♪
緩急をつける辺りがさすが。
カイワレがしゃきしゃきで、鶏とのバランスも良いです。
*お椀 蛤とうすい豆の葛寄せ
桑名産の蛤の出汁がこれまたすごい。
薄味の中に、蛤のエキスが存分に。
うすい豆の葛寄せもふるんふるんで吸い地に合ってました。
*ハモご飯
土鍋で炊いてくれます。
おこげもつけて♪
これまた味付けが最高。
鱧の旨みがご飯によく出ています。
*水菓子 マンゴー いちじく ジュレ掛け
マンゴーは、あの宮崎産太陽のマンゴーで、甘みが素晴らしい。
東京は湯島のく○ぎでも頂いた太陽のマンゴーですが、こちらの方がはるかに美味しかった。
いちじくは美味しいですが、感動する程でもなかったですかね。
ジュレは、かなり薄い甘味です。
その分、果物の甘みが引き立つのかも。
ということで、料理はほとんど隙のない感動レベル。
非常に質が高い素材を仕入れ、その存在感を浮かび上がらせる手間が掛かった薄味の調味。
日本料理では、個人的に京味並の感動(ただし京味は比較的はっきりとした味付けで、方向性は違います)。
そして接客も良い。
家族経営のせいか、高級店でありながら温かな雰囲気。
大将も女将さんも気さく。
そのせいでか、お客さんも気さく。
両隣の綺麗な女性二人組とそれぞれ仲良くなって、店の人も交え色々会話しながらの食事。
料理が終わった後も談笑して、4時間ほどいましたかね。
とても楽しかった。
本当に幸せな夜でした。
人気店はすぐ半年待ちなど予約困難になる名古屋で、こんな素晴らしいお店が隠れていたとはとても意外。
薄味なのが敬遠されているのかな??
とはいえ、両隣の女性4人ともかなり食通のようだったので、知る人ぞ知る店なのかも。
幸せ感に包まれ店を後に。
ご馳走さまでしたー。
鮑の蒸し物とじゅんさい 玉〆
お造り 車海老 星鰈 トリ貝
酢の物 ワタリ蟹 きゅうり
鮎の木の芽焼き
冬瓜と甘鯛の蒸し物
鮪と鱚の寿司
日本一の八寸
蛤・うすい豆の葛寄せ
鱧の炊き込みご飯
かいわれ&鶏ササミのお浸し
太陽のマンゴーとイチジク、白ワインジュレ
炊き込みご飯はおこげ付き♪
香の物も美味しい
鮎は二人以上の場合こういう竹籠に!(隣の方のご厚意で撮らせて頂きました)
内装も凝ってます
2015/06/27 更新
名古屋の住宅地にある京料理のお店。
京都の山ばな平八茶屋と吉泉で修行した親方は、30年ほど前にこの地にお店を開きました。
2年ぶりくらいに再訪。
今回は昼に連れと。
前回訪問時は知る人ぞ知る的なお店だったのですが、今では名古屋の日本料理1位という高評価になってます。
驚いたことに、親方も女将さんも、前回訪問時の事をとても詳細に覚えてました。
すごいな。
お昼も夜も、お任せ15000円か20000円のコース。
15000円のコースにしました。
お昼は、だいたい15000円のコースを頼む人が多いみたいですね。
当日の内容は、以下になります。
*鮑 白だつ じゅんさい おくら 出汁浸し
*鱧の落とし 鮪の刺身 梅肉 醤油
*甘鯛の冬瓜蒸し 銀餡
*鮎塩焼き 酢蓮根
*八寸 くらげ酢の物 梅干し天ぷら 車海老の黄身焼きと頭の素揚げ 石川芋 はまぐりの潮汁ジュレ 鱚の木の芽寿司
*お椀 そうめん 焼き鱧 翡翠茄子
*食事 新生姜ご飯 香の物 あわびの肝
*水菓子 宮崎産マンゴージュース
今回もとても良かった。
地味なのだけれど滋味あふれるというか、旨味に代表する素材のポテンシャルを引き出す調味が見事。
素材を超えず、でも奥深い味付けで、素材の良さを存分に堪能できる料理というか。
お値段の割に品数が少なかったりするのですが、その分地味なところに手間を掛けてる印象は変わらず。
前回に比べやや味が濃い目(それでも薄味ですが)だった分、前回ほど好みドンピシャではなかったのですが、それでも十分過ぎるくらい美味しい。
接客は、貸切だったということもあるのですが、終始話が弾んで、とても楽しかった。
大将のお話は、すごく面白いです。
また前述のように、2年も前のことなのに前回のことをすごく良く覚えていてくれて、そういうこともとても嬉しいし、話が弾む大きな要因。
少し好みが分かれる店かも知れません。
一見とても地味な料理だし、薄味な分一口食べてインパクトを与える料理では無いかもなので。
でも素材の味を、やってくるのを待つより、迎えに行くタイプの味が好きな方には、ハマる料理ではないかと。
とても満足。
良いお店です。
ご馳走様でしたー。
以下、料理の詳細です。
*鮑 白だつ じゅんさい おくら 出汁浸し
鮑の旨みが素晴らしい。
また、出汁が悶絶ものの美味しさ。
その出汁が絡んだじゅんさいや白だつの美味しさにも驚愕。
じゅんさいを使った料理としては、最高峰。
*鱧の落とし 鮪の刺身 梅肉 醤油
お造りは、普通に美味しく。
鮪の刺身は、滅茶苦茶厚切り。
頬張った時の旨みがスゴイ。
*甘鯛の冬瓜蒸し 銀餡
銀餡が、これまた美味しい。
すりおろした冬瓜の肌理の細やかさにも唸る。
ムースのような食感。
甘鯛の旨みも素晴らしく、旨味を引き出す技にこれまた唸る。
*鮎塩焼き 酢蓮根
岐阜の鮎だとか。
蓼酢は添えず、蓼の葉を少量まとわせて焼いた鮎。
蓼酢の酢の酸味は鮎の香りを邪魔するので使わない私としては、すごく好感。
焼き方が素晴らしい。
頭がカリッとサクサクで、身はふっくら。
それと、添えられた酢蓮根の美味しさにも唸る。
シャキシャキというより、サクサクの快感を伴う食感。
今の時期だけで、もう少しするとモチモチ感が出て来てしまうらしいです。
また、酢の加減が絶妙。この辺りの塩梅はスゴイ。
*八寸 くらげ酢の物 梅干し天ぷら 車海老の黄身焼きと頭の素揚げ 石川芋 はまぐりの潮汁ジュレ 鱚の木の芽寿司
梅干しの天ぷらが、面白く美味しかったな。
ハマグリの潮汁ジュレは、旨味の小宇宙な感じで、悶絶。
石川芋も、地味だけど驚愕の美味しさ。
出汁の含め方が素晴らしいのだと思います。
車海老の頭の素揚げのサックリ感にも唸る。
歯に当たるだけで、サクッと崩れる。大抵、少しは殻の感じが口に残るのですが一切なし。すごいな。
くらげの酢の物や鱚も滋味に美味しい。
*お椀 そうめん 焼き鱧 翡翠茄子
そうめんで一番細いものを使っているとかで、繊細。
吸い地が、やや濃い目だったのが、少し好みと違っていたかも。
翡翠茄子の甘さに唸りました。
*食事 新生姜ご飯 香の物 あわびの肝
ご飯の炊き方がスゴイ。
しっとりしつつ、粒が立ってる。
艶めかしいご飯というのを、初めて食べました。
2膳目はモチモチ感が出ていて、やや普通の少し柔らかめに炊いたご飯。
とにかく、炊きあがったばかりの一膳目の炊き具合が素晴らしい。
また、生姜ご飯でありながら、勝りがちな生姜の風味を上手く抑えて、ちゃんとご飯が主役になってるところが素晴らしい。
生姜が、ご飯の甘みを引き立てるというか。
*水菓子 宮崎産マンゴージュース
マンゴー、むっちゃ美味しい。
洋酒で味を付けた?薄く削った氷もポイント。
以上です。