2回
2016/05 訪問
完璧な火入れとワインペアリングに、恍惚として余韻に酔いしれる
北品川にあるグラン・メゾン。
食友に誘ってもらい、休日ランチで訪問。
個室を予約していたため、写真撮影が許される。
完璧な火入れと、巧みなプレゼンテーションによるワインペアリングに、恍惚として余韻に酔いしれた。
【おまかせコース】(10,260円、サ料10%別)
■前菜1
「高坂鷄とグリーンピースのスープ」
想像以上に熱々のスープ。
兵庫産高坂鶏のレバーとハツを炭火焼きにして角切りにし、イタリアグリーンピースを合わせている。
鶏の旨みと野菜の香りが立つ。
■パン
2つ目の丸パンが秀逸。
■前菜2
「塩とオリーブ油が主役 山羊乳のバヴァロワ」
年間を通して提供される、当店のスペシャリテだ。
ユリ根とマカダミアナッツのスライスが上に乗る。
下層にオリーブオイルとゲランドの塩が含まれており、スプーンですくって食べると、絶妙な塩気が全体のバランスを保っている。
滑らかで口溶けが良く、いつまでも食べていたくなる。
■前菜3
「マッシュルームのケークサレ」
雲丹を乗せたマッシュルームのケークサレ。
チーズはパルミジャーノ・レッジャーノ。
スリランカ産の生黒胡椒と、ケッパーがアクセント。
■魚料理
「鳴門のマナガツオ ソースタルティーボ」
徳島産のマナガツオを使用している。
皮は非常に薄くパリっと、身はふわっと口の中で優しくほどけていく。
ソースはタルティーボと香味野菜、シェリービネガー、ハーブを合わせて、程よい酸味が心地よい。
脇を固める野菜は、インゲン豆、筍、山ウド、えんどう豆。
ワインは酸味を効かせたチョイスで、同じく酸味のある料理とのマリアージュに酔いしれた。
■肉料理
「芋豚の3時間ロースト」
群馬産芋豚の肉塊!
3時間じっくりと焼き上げられて、焦げが全くなく美しい仕上がりは、至極の火入れといえる。
肉の繊維はキメ細かく、脂身は見たこともないようなヒダ状に形成されている。
噛むとじわりと肉汁が溢れて、ジューシー。
ソースは、フォンドボー、甘夏とその皮、フランス産のバターで、まろやかな味わい。
こんがり焼かれた、淡路の新玉ねぎが添えられる。
■デザート
「蕗の薹のルリジューズ」
「ルリジューズ」は女性修道士という意味。
薄焼きのパイをキャラメルでコーティングし、ミニシュークリームを上下に挟んでいる。
クリーム、コンフィチュール、シューの中、すべてに蕗の薹の香りが充満して、春を主張している。
食べた後も、1日中身体から蕗の薹の香りが消えない程の、香りの強さだ。
■焼き菓子
「ガトーアナナス クレーム・ド・ココ」
ソテーしたパイナップルの酸味がパンチを効かせる。
タルトとクッキーはしっとりした質感。
ココナッツとレーズンがアクセント。
■コーヒー
【ワインペアリング】
■Jean Lallement et Fils Verzenay Grand Cru
■Domaine Cauhapé La Canopée 2011
■Domaine de Terrebrune Terroir du Trias 2014
■Pommard Grand vin de Bourgogne
滞在の3時間はあっという間に過ぎ、優雅で至福のひとときだった。
最後は、岸田シェフとスタッフたちに見送っていただいた。
至極の料理を作り出し、人々に幸せを与え続ける岸田シェフ。
見た目が童顔のため、年齢が40代ということに驚きを隠せない。
2016/10/30 更新
五反田にあるフレンチ。
休日のディナーで訪問。
ミシュラン三つ星。
シェフ・岸田氏の完璧な火入れを感じに来る。
前回同様、個室を利用した。
個室では写真撮影ができる。
最初に白いメニューを見てからのスタート!
【ディナーコース】(28,512円:税サ込)
■アーモンドパウダーのサブレ
牛タン、青唐辛子のフィンガーフード。
■ムール貝のスープ
冷製。
砕いたセロリ、水菜、山椒、スダチ、レモングラス。
絶妙なハーブのバランス。
■パン
■山羊のミルクのババロア
写真が撮れておらず。。。
ユリ根、マカダミアナッツ。
オリーブオイル、塩。
■プレスしたクスクス
ふんだんにトリュフ(オーストリア)がけ。
生雲丹(積丹)、パルミジャーノ・レッジャーノ。
■トマトのフリット
トマトが濃く、酸味が強く、生命力を感じる。
鱧は冷製。
■パイシチュー
卵、フォアグラ、グアンチャーレ。
バター、フォン・ブラン、クリームソース。
■マハタ(宮崎)
外は焼いてカリッと、身はプルプルで最高・最上の火入れ。
焼き茄子、ゴマのペーストのソース。
ラビオリの中に葉玉ねぎ。
ビネガー。
■シャラン鴨
胸肉。
モモ肉だけを外して焼き上げる。
香茸、アンズタケのキノコのソース。
落花生、セロリのかき揚げ。
パクチーのソース。
■黒イチジクのシャーベット
■ブランマンジェ
スイカのソース。
ココナッツ、泡。
■オレイエット
揚げ梨。
オレンジピール、パッションフルーツ、サワークリーム、レモンの皮のたっぷりのソースをつけて食べる。
パッションフルーツの種が口の中で弾けるアクセント。
■小菓子
■コーヒー
【ワインペアリング】
若めのワインが多い。
■Henri Giraud Hommage A Francois Hemart NV(シャンパーニュ)
■Gruner Veltliner Berg Markus Huber 2017(オーストリア)
グリューナー ヴェルトリーナーの白。
■Domaine Huet Vouvray Demi-Sec Le Mont 2017(ロワール)
シュナンブランの白。
甘め。
■Zind-Humbrecht Riesling Brand 2017(アルザス)
リースリングの白。
■Chassagne-Montrachet Blanc Michel Coutoux 2017(ブルゴーニュ/コート ド ボーヌ/シャサーニュ モンラッシェ)
シャルドネの白。
■Domaine Arlaud Chambolle Musigny 2016(ブルゴーニュ)
ピノ・ノワールの赤。
素晴らしい火入れに、メインの魚と肉を食べるのが待ち遠しくなる。