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夜の点数:4.4
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¥50,000~¥59,999 / 1人
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料理・味 4.5
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|サービス 4.5
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|雰囲気 5.0
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|CP 4.0
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|酒・ドリンク 4.0
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[ 料理・味4.5
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| サービス4.5
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| 雰囲気5.0
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| CP4.0
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| 酒・ドリンク4.0 ]
雨夜の京都が似合う
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2023/06/13 更新
東山にある懐石料理店。
休日のディナーで訪問。
ミシュラン三つ星。
初秋の雨夜の京都。
凛とした佇まいには圧倒的な存在感がある。
果たして、これほどまでに雨が似合う店はあるだろうか。
石畳の階段を下りて店外入口付近の縁側で待ち、しばらくすると順次店内に案内される。
食べトモの粋な図らいにより、貴重な奥の個室を経験することができた。
事前にものすごい量が出ると聞いていたため、当日のランチはほどほどに、胃の状態を万全にして臨んだ。
ご主人・石原氏から丁寧な挨拶があり、いよいよ食事がスタート!
茶懐石の作法でいただく。
料理の撮影は一切NGとなっている。
【茶懐石(未在流献立)】(35,000円)
■汲み出し
紫蘇香煎。
■折敷
左手に飯碗、右手に汁椀の蓋を取り、一方を返して重ね合わせ、折敷の外側右に置く。
「飯」
天日米(島根)の煮えばな。
程よく芯を残す。
「汁」
八丁味噌仕立て。
辛子を溶かしながらいただく。
身体が温まる。
「酒」
盃を取り、御神水(八阪神社)の菊酒で乾杯!
「向付」
有りの実(梨の実)の胡麻の白和え。
デラウェア、鳴門金時、クコの実、松の実を織り交ぜる。
「小皿」
新銀杏(熊本)の素揚げ。
揚げ具合よく、もちっとした弾力。
苦味はほんのり。
粒子の細かい塩をまぶして、塩気がちょうどいい。
■造里
華やかで豪華、圧巻の刺し盛り!
「明石鯛」
締まっていながらふくよかな身。
「剣先烏賊(五島列島)」
濃厚な甘み。
「鮪2種」
醤油と昆布のキューブ型の煮こごりで食べる。
・鮪のトロ(カナダ)
180kg。サシがすごい。
・シビマグロの腹
8.5kgの新物。
「鯖(淡路島)」
酢〆。
九条葱、生姜が合う。
「3種の薬味」
・塩酢
鯛や烏賊が合う。
・ちり酢
酸味を抑えた自家製ポン酢。
鯖が合う。
・鯛の肝と柚子胡椒
胡麻油とともによく和えて食べる。
鯛や烏賊が合う。
「付け合わせ」
・針葱
・九条葱
・生姜
・長芋
・青ずいき
・エゴマの葉
・山葵
■煮物椀
「スッポン(琵琶湖)の丸豆腐」
すまし汁仕立て。
玉子豆腐の中央にスッポンの練り物が入っている。
「松茸」
大きくカットしたものと細かく割いたもの。
豊かな香り。
コリっといい歯ごたえ。
柚子がアクセント。
■焼物
「黒毛和牛(奥出雲)サーロインの炭火焼」
ソースに日本ミツバチの蜂蜜を回しかける。粘度はさらさら。
蜂蜜とブラムリーの甘みを巧みに合わせる。
ゼリーはマウンテンペッパーベリー(タスマニア)。
■箸休め
「生雲丹(淡路島 由良)」
焼茄子のピューレ。
満願寺とうがらしの青唐辛子。
底にピーナッツかぼちゃ。
■八寸
盛り付けの造形美が視覚を強烈に刺激し、思わず目を奪われる。
いろどりよく一つ一つが繊細。
「子持ち鮎(琵琶湖産) 」
肝の心地よい苦味、タデのソース。
「秋刀魚の焚き付け」
よく煮込まれて、骨ごと食べられる。
「枝豆」
「鴨のロースト」
鴨出汁のソース。
ベリーや様々のフルーツのペースト。
三つ葉、マスタードグリーン。
「衣かつぎ」
「筋子と玄米」
カボスの皮で作られた美しい器の中に入っている。
「蛸と蛸の子」
こちらもカボスの器。
「鯛の手毬寿司」
「満願寺唐辛子と海老」
「蓮根」
「鰯の昆布〆と岩もずく」
「燻し卵」
「牛スモークの山芋がけ」
■揚物
「出西生姜(島根)」
■炊合
「穴子(長崎)」
冬瓜、茗荷。
生胡椒・唐辛子の餡でスパイシーに仕上げる。
■強肴
「鮑(房総)」
鮑の肝とケシの実のソース。
■預鉢
「紅ズワイガニ」
たたきオクラのソース。
トキシラズと山椒。
そうめん瓜。
■湯桶
湯の子(おこげ)と焦がし湯を掬って、ご飯の上にかける。
出汁がおこげと水と塩だけで作り出されているのには驚いた。
■香物
・昆布の佃煮
・胡瓜 上にもろみ
・茄子
・蕪
■主菓子
秋の味覚の栗(島根 岩見)。
素の状態のものと濾した栗きんとん。
大納言小豆(丹波)を使用。
■抹茶
御神水で点てられる。
上品な香りとまろやかな苦味。
■果物
「フルーツのゼリー寄せ」
実に51種類のフルーツが使われている。
まるで宝探しのようだ。
・黒無花果
・シャインマスカット
・巨峰
・ベビーキウイ
・川中島白桃
・パイナップル
・ブルーベリー
・木苺
・柿
・スイカ
・マンゴー
・パパイヤ
・オレンジ
・ドラゴンフルーツ
・メロン
・ピンクグレープフルーツ
・リンゴ
・鬼灯トマト
・ストロベリートマト
etc.
ラスト、胃に余裕がある人にはシャーベットが勧められる。
もちろん、この機を逃す手はなく、全て完食!
■冷菓
「シャーベット」
爽やかな甘みと洋酒の香り。
・スモモ
・グリーンピスタチオのクリーム
・コアントローのジュレ
・シャンパーニュ
・ミント
【日本酒】
品揃えが素晴らしい。
■未在白扇 兵庫県八反錦 純米吟醸50%(京都)
当店の名を冠した酒。
すっきり系。
圧倒的な品数とボリュームだった。
料理、皿が非常に美しいため、撮影できないのが惜しい。
退店時には、店の外まで行灯を持ったお弟子さんが見送りをしてくれる。
若い方にもおもてなしの心が徹底されており、サービスが卓越している。
食べ終えて心地よく、余韻を味わうようにして宿泊先まで歩いて帰途に就いた。