4回
2018/02 訪問
ランチも素晴らしいパフォーマンス
麻布十番のビル2階にあるフレンチ。
休日のランチで訪問。
初めてのランチも素晴らしいパフォーマンスだった。
【ランチコース】
ドリンクが2杯込みになっている。
■和牛のザブトン
米のピューレ、キャビア。
カラスミっぽいのは鮟肝スモークのパウダー!
遊び心がニクイ。
■フカヒレのスープ
黒トリュフ。
■タラバガニの炭火焼
ちぢみほうれん草を合わせて、シャクっとした歯ごたえがたまらない。
焦がしアンチョビバター。
■オマール海老のスモークしたフラン
塩鱈のソース。
■ノドグロの炭火焼
筍、セリ(秋田)、黒トリュフ。
ビネグレットソース。
■トラフグの白子
和牛のもつ、蕪、木の芽。
西京味噌、白味噌、山椒。
■海老芋煮のフリット
黒鮑、インゲン、エノキ。
柚子の香り。
ううう、美味い。
■雲丹とアオサの中華麺
豪華なラーメン。
■蝦夷鹿
赤ワイン、黒胡椒、フランボワーズ、フォンドボー。
正解。
■金柑とメレンゲ
ヨーグルトのアイス、紅茶のプリン。
シナモン。
【ドリンク】
■Champagne Delamotte Brut(シャンパーニュ)
シャルドネ。
■桃のソーダ割り
前日に飲みすぎていたこともあり、ノンアルに切り替えた。
■カプチーノ
カヌレ添え。
シェフ・小野氏が考案する料理は、オリジナリティがあり、食材の組み合わせがスペシャル。
ピタッとはまっている。
オーナーソムリエ・川島氏はお疲れだったけど、サービスレベルが高く、そのプロ根性に敬服する。
ご友人の舶来チョコレートを美味しくいただいた。
2018/03/16 更新
2017/11 訪問
ずっとマリアージュ
麻布十番のビル2階にあるフレンチ。
平日のディナーで訪問。
フレンチの枠を超えた多種多様な料理とワインのペアリングが秀逸で、ずっとマリアージュ。
【おまかせコース】
■ユリ根をペーストにした団子
青海苔と自家製カラスミのスライス。
ふわふわ、ねっとり、しっとり。
■カマスの炙り
皮目をしっかりと焼いて香ばしく力強いカマスを、春菊の苦味や柚子の清涼感のある香りが包み込む。
雲丹と山芋によるトロネバのソースがよく絡む。
■パン
繊維の密度、質感共にいい。
燻製バター添え。
■ラングスティーヌのポワレ
豚足にブルーチーズのソースという天才的な組み合わせ。
ブルーチーズの存在感のある香りと白トリュフの芳醇な香りがスパイラルのように絡み合い、お互いを高め合う。
■和牛のタルタル
木の芽とコンソメのジュレ、白クラゲ、キャビア、山椒。
様々な食感が入り乱れて調和する。
■トラフグの白子のフラン
黒トリュフの細切り。
白トリュフの後は黒トリュフ!
蓋を開けた瞬間に黒トリュフの香りが鼻を優しく刺激する。
上品でクリーミーな白子。
■焼きスッポンのスープ仕立て
スッポンの果肉がたっぷり入っている。
鶉の卵入り。
帆立の出汁。
卵がスッポンの卵だったらもっと嬉しい。
■鰻のロースト
銀杏のガレット、薬研軟骨。
鰻を強めに焼いてパリパリの関西風に仕上げる。
三つ葉と山椒で鰻らしさもあり。
ここで店から箸のプレゼントをいただいた。
■フカヒレと蟹の麺
フカヒレをカッペリーニに見立てた贅沢な一品。
蟹の身がふんだんに使われている。
フカヒレ麺を口に入れてから食べ終わるまで、コリコリと心地よい歯ごたえが続く。
■シャラン鴨のロースト
身の鮮やかな赤が美しい。
皮目だけしっかり火が入り、中は非常にレアな仕上がり。
キメが細かく繊細で、口に入れたファーストコンタクトはレバーのようにも感じられる。
フォン・ド・ヴォー、赤ワイン、エシャロットのソース。
■デザート
・チョコレートムース
・メレンゲ
・キャラメルのモンブラン風
・フランボワーズ
■ハーブティー
ミントとレモングラスをブレンドしている。
カヌレ添え。
【ワインペアリング】
至福のワインで幸せの連続♪
■Christophe Mignon Brut Nature Mille(シャンパーニュ)
ムニエのシャンパーニュ。
■Connetable de Talbot 2014(ボルドー/メドック/サン・ジュリアン)
カベルネ・ソーヴィニヨン、メルローの白。
樽感がしっかり感じられる。
■Guffens Heynen Pouilly Fuissé C.C. 2009(ブルゴーニュ/マコネー)
シャルドネの白。
すっきり柑橘系。
深い旨み。
■Serafin Pere & Fils Gevrey-Chambertin Vieilles 2008(ブルゴーニュ/コート・ド・ニュイ)
ピノ・ノワールの赤。
高貴な香り。
くぅ〜、これは美味い!
■E.GUIGAL Condrieu(コート・ド・ローヌ)
ヴィオニエの白。
甘い蜜のデザートワイン。
料理もワインも輝いている。
2019/01/26 更新
2017/01 訪問
フレンチの枠に囚われない
麻布十番にあるフレンチ。
平日のディナーで訪問。
フレンチの枠に囚われず、イタリアン、和食、エスニックなど様々な要素が感じられるのに、ちぐはぐさが全くなく調和している。
高級食材が惜しげもなく使われており、その食材に負けることなく、巧みに活かして昇華させる技術の妙があった。
驚きを隠せないのが、シェフ・小野氏が1人で調理をしているということ。
料理の提供のスピード、タイミングがベストで、そのパフォーマンスが素晴らしい。
オーナーソムリエ・川島氏とのコンビネーションは息がぴったりだ。
【おまかせコース】(21,000円)
■スッポンのスープ仕立てのブラン
優しい味わいの玉子に、穂紫蘇、胡椒、生姜をまぶしてスパイシーに仕上げる。
スッポンは果肉やコラーゲンなど様々な部位を散りばめて、食感の変化が楽しめる。
■黒鮑
黒鮑は大胆にカットされて厚みがあり、口いっぱいに頰張るように食べられる喜び。
身はこの上なく柔らかい。
鮑の肝を使ったソースは濃厚かつ豊かな香りを纏い、食べた後も次の料理が出てくるまで深い余韻が続いていた。
鮑の下には米のピューレ。
■パン
竹墨を練り込んだパンは、中心まで真っ黒に染まっている。
甘みが強く、パンだけ食べていても美味い。
おかわりで2つ目に出てきた白丸パンが特に美味くて秀逸。
■フグの白子
炙った白子のとろける食感、水菜のシャキッとした食感、エノキのコリッとした食感、それぞれ異なる食感が織り交ぜられている。
白ワインベースのとろみのある餡かけソースに、削り立ての柚子がフレッシュに香る。
自家製カラスミの塩気を刺し込むことで、全体がキリッと引き締まり、まとまっている。
■金目鯛と筍とセリ、黒トリュフ
金目鯛の皮目は軽く炙られて香ばしく、中は半生状態でふんわりとさせた完璧の火入れだ。
筍を取り入れて春の訪れを感じさせる。
黒トリュフの香りが主張する。
ビネグレットソース。
■タラバガニの直火焼き
タラバガニの身を甲羅に乗せて焼いており、微かな焦げ感が食欲をそそる。
フカヒレをふんだんに使い、白ワインのクリームソースを合わせて上品に仕上げる。
■和牛リブ肩ロース
和牛リブの下にはオマール海老と雲丹が隠されている。
オマール海老の深い旨味が印象に残った。
和牛リブは薄切り肉が2枚あり、1枚は素晴らしく、もう1枚にはスジがあったのが残念だった。
味付けは西洋ワサビと岩塩。
揚げ芋、クレソン添え。
■マナガツオ
マナガツオの周りを覆うようにして、菜の花のピューレ、つぶ貝、ウド、野生のライム”コブミカン”が華を添える。
エスニックな香りによって、東南アジアの料理を連想させる。
■ズワイガニのカッペリーニ
口直しの冷製カッペリーニ。
口直しにキャビアを乗せちゃうとはなんてお茶目なんだろう。
シジミのジュレはひんやりとして、旨みが強い。
フォークが鋭すぎてすくいきれないのは、改善すべき点だと思った。
■猪の炭火焼
皮目はカリッと、身はコリッとして適度な弾力がある。
赤身のような締まり具合があるのに加えて、脂からはじわっと肉汁がにじみ出る。
少し脂身にスジがあったのが残念だった。
粒マスタードとローズマリーは、ビストロ店で出てくるローストポークのような印象。
他のメンバーが食べていた鴨を選択するのが良かったかもしれない。
■フォンダンマスカルポーネとエスプレッソ
フォンダンショコラとティラミスをイメージしている。
マスカルポーネとエスプレッソ、キャラメルのソースがグルグル巻きにデコレーションされている。
ピスタチオのアイスの上にパイを乗せ、まるでキノコのようだ。
そのビジュアルは森の中を連想させ、小野氏の自由な発想が見事に表現されている。
エスプレッソの泡、ラムレーズン添え。
■ハーブティー
ミントとレモングラス。
小菓子にはミニカヌレが付く。
ジャスパー・コンランのティーカップにこだわりを感じる。
■シャンパーニュ
ブリアール・モリゼで乾杯!
ボトルにはエクアトゥールのラベル。
■ブドウジュース
店全体から温かみを感じるのは、シェフとオーナーソムリエのおもてなしの心が伝わってくるからだろう。
この日の夜は、幸せの余韻に浸りながら眠りについた。
2017/02/09 更新
麻布十番のビル2階にあるレストラン。
休日のディナーで訪問。
シェフ・小野氏による煌めく艶やかな料理は、フレンチ・イタリアン・日本料理など多様な要素が融合している。
オーナーソムリエ・川島氏によるペアリングは完璧なマリアージュを作り出す。
【おまかせ】
■蛍烏賊
蛍烏賊のチュール、フォアグラ、柚子、山椒。
■蛤
雲丹、フカヒレ、山椒。
■オマール海老のフラン
イカスミのソース。
■タコ(佐島)
アスパラガス、キャビア。
コンソメのジュレ。
卵黄のソース。
■和牛と平貝
山海月、蕗。
山菜のソース。
■金目鯛と黒鮑
筍、菜の花。
金目鯛のアラのスープ。
■スッポンと鳥の軟骨
黒トリュフ。
赤ワインソース。
■キャビアと大和芋の冷製パスタ
カラスミがけ。
■和牛のハラミ
白胡麻のソース。
■チョコレート
上にピスタチオのアイス、中にチョコムース。
ヘーゼルナッツのソース。
■コーヒー
カヌレ添え。
【ペアリング】
■Bliard-Moriset La Belle Blanc de Blancs Grand Cru(シャンパーニュ/コート・デ・ブラン)
エクアトゥールの店名をラベリング。
シャルドネ。
■Sérafin Père & Fils Gevrey Chambertin Vieilles Vignes 2008(ブルゴーニュ/コート・ド・ニュイ)
平均樹齢50年超。
ピノ・ノワールの赤。
■AltO de Cantenac Brown 2014(ボルドー/マルゴー)
ソーヴィニヨン・ブラン、セミヨンの白。
■Château de Sales 2010(ボルドー/ポムロル)
メルロー、ベルネ・フラン、 カベルネ・ソーヴィニヨンの赤。
■Gruenspiel 1er Cru 2007(アルザス)
リースリング、ピノ・ノワール、ゲヴュルツトラミネールの白。
■La Guiraude Crozes-Hermitage Alain Graillot 2005(ローヌ/クローズ・エルミタージュ)
マルサンヌの赤。
いつも素晴らしいパフォーマンスだ。