とめ~と男爵さんのマイ★ベストレストラン 2016

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とめ~と男爵の一食入魂。(仮)

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マイ★ベストレストラン

レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!

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【1】SATOブリアン
文句なし。
肉質、コース構成、コスパなどどのポイントでも他の追随を許さない焼肉業界の頂点。
特に赤身が際立って旨い。シャトーブリアンは勿論のこと、ハラミ、シンシンなどもため息が出る旨さ。
1度は訪れるべき名店です。


【2】レフェルベソンス
フレンチで唯一のランクイン。
食材との向き合い方がとても紳士的で、その上、演出がとても上手。
ホスピタリティも圧倒的で満足して帰れること間違いなし。
スペシャリテの1つであるアップルパイは、食べ歩きの中で最も印象深かった品の1つです。


【3】寿司栄
職人の技が光る名店。
1品1品に散りばめられた技法は、他の店にはないものがあります。
お酒の揃えや合わせも見事で食後感がとてもいいのもこのお店の特徴。


【4】初音鮨
最高級の仕入れ、最高の技を最高の空間で。
一斉スタートでいただく劇場型。基本的には握りのみのスタイル。切り盛りするご夫婦のお人柄がとても良く、楽しい気分で食事できます。
ご主人は明るく、丁寧に説明をしてくれます。
鮨という文化に触れる体験をできるのが、こちらのお店の最大の特徴。


【5】鮨 さいとう
王道中の王道。
高級鮨がブームになり、鮨屋ごとに特徴が出てきた昨今ですが、まさに王道。
面白みはありませんが、やはり仕事は素晴らしいものがあります。
個人的にここの穴子は都内でも1,2位を争います。


【6】金竜山
なにを食べても美味しい名店。
煙がすごいので好き嫌い分かれるお店ではありますが、それでも人気であり続けていることが美味しさを証明しているようなもの。
赤身系を食べても霜降り系を食べても内蔵系を食べても美味しいのは本当にすごい。仕入れ力が圧倒的。


【7】東京肉しゃぶ家
しゃぶしゃぶかすきやきを都内で食べるならここ。
コスパも良く、和食ベースのアラカルトメニューも美味しいです。
日本酒の品揃えも鮨屋並みで、この業態では類を見ない。


【8】いし橋
すき焼きの有名店。
120年以上続く肉屋の直営は伊達ではない。
8000円、10000円のコースのみ、というのがさみしい気がしないでもないが、肉のボリュームは他の同業態より若干多めで、肉好きならたまらないお店。


【9】東麻布天本
オープン僅か半年でミシュラン2つ星を獲得した話題のお店。
伝統を重んじながらも、新しい発想や面白い合わせもあって、とても楽しい食事ができます。
ボリュームがすごいので、予約が取れたならお腹はペコペコの状態で行くが望ましい。


【10】赤坂 詠月
出汁の使い方がとても素晴らしい。
品があり、季節感があり、和食を強く実感させてくれるお店です。
切り盛りされるご夫婦がとても親切で、忘れられないお店。

マイ★ベストレストラン

1位

SATOブリアン 本店 (阿佐ケ谷、南阿佐ケ谷 / 焼肉)

1回

  • 夜の点数: 5.0

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 5.0
    • | CP 5.0
    • | 酒・ドリンク 5.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥10,000~¥14,999 -

2016/02訪問 2016/09/21

満点★★★★★【肉の神は阿佐ケ谷にあり!!!】~何ヵ月待っても、休みを潰しても、日銭を節約してでも、来るべきお店~

※再々訪※再々訪※再々訪※再々訪※再々訪※再々訪
2016/9/21時点 ≪評価4.40≫ 評価はうなぎのぼりですが、まだまだ過小評価かと。
もう三度目なので多くは言わないですが、私にとって日本一の飲食店です。
心から最高!!!!!!!!!!!!!!

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※再訪※再訪※再訪※再訪※再訪
2016/5/31時点 ≪評価4.36≫ ついに全国でTOP50!

今回も11000円の最上のコースを。
前回、伺ったときよりもコース構成が素晴らしかったです。
前回は、前半に野菜が全て出てきたのに対して、今回は肉の間に挟んで引き立て役の役割も担ってくれました。
こちらのお店はサイドメニューまでしっかりと美味だが、やはり圧巻は肉質でしょう。

希少部位を惜しげもなく、最高のカットと味付けで。

品数の8割が肉で組まれたフルコースなのに飽きをまるで感じさせない仕入れ・技術。
もうパーフェクト。
現在、一見さんの予約はほぼ取れない状況となっていますが、暫く続くはず。
それだけの素晴らしいお仕事をなさっています。


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2016/2/29現在 ≪評価4.31≫ 全国でTOP100と眩いばかりの光を放つこちらのお店。

人気のあまり予約困難店となっているこちらのお店。
レビュアー様との食事会での利用です。
予約を取って下さったレビュアー様には本当に感謝感謝です。

料理の内容にいく前にこちらのお店の決まり事を。
予約は四名以上からです。
2人、3人での予約はできませんのでお気をつけ下さい。

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さて、今回は1人11000円のコースで。

焼肉と申しましても、こちらのお店。
肉への火入れは全て従業員の方がして下さいます。
今回、頂いたのは

・ビーフシチュー
・キムチ盛り合わせ&塩だれたたき胡瓜
・白胡麻と海苔のサラダ
・タン元
・リブ巻き
・シンシン
・ランプ
・冷やしトマト
・ヒレ(糸島の赤卵ですき焼き風に)
・サーロイン(おろし橙ポン酢で)
・ハラミ
・【名物】ブリ飯、雲丹乗せ
・【名物】ブリかつサンド
・冷麺
・アイスクリーム
・生ビール
・ボトルワイン2本(シラーズとピノノワール各1本ずつ)
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店主の佐藤さんは、九州の市場に独自のルートを持っておられるそうで、至高の肉群はそちらを中心に仕入れられているとのこと。
宮崎、鹿児島などから厳選された肉を食べることができます。

お肉の質は勿論のこと、コース構成、サイドメニュー、ハウスワインのセレクトまで全てパーフェクト。
何も言うことがありません。

全てに満足したと前置きした上で、特に秀逸だったのは

・タン元
・しんしん
・ヒレ(すきやき風)
・【名物】ブリ飯、雲丹乗せ
・【名物】ブリかつサンド

この5品に関しては、肉という食材では人生を通して最高クラスと言っても過言ではないレベルでした。
行かれる際には、是非、奮発して最上のコースで。

絶対にまた伺いますっ!!


  • (説明なし)
  • しんしんの塊肉(カット後)
  • (説明なし)

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2位

レフェルヴェソンス (表参道、乃木坂、広尾 / フレンチ)

2回

  • 夜の点数: 5.0

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 5.0
    • | CP 5.0
    • | 酒・ドリンク 5.0 ]
  • 昼の点数: 5.0

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 5.0
    • | CP 5.0
    • | 酒・ドリンク 5.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥20,000~¥29,999 ¥10,000~¥14,999

2017/04訪問 2018/03/08

【非の打ちどころのない現代フレンチ】~探求心に酔いしれて~

初の昼レフェル。
今回は8人で地下の個室を利用。

個室の利用は初めてだったが、施工主に角をなくすように依頼し、境目を感じさせないように工夫された部屋の居心地は魅惑的で、足を踏み入れた瞬間から先に待つお料理たちに期待を抱かせてくれる。

さて、お料理。
フレンチを食べるなら濃厚なクラシックフレンチが好みだけれど、こちらのお店は個人的には別格。
味わいは勿論だけれど、鼻孔を刺激するのがとても上手い。
だから食材の持つ季節感を余すことなく伝えきれるのだと思う。
その技法と探求心には頭が下がるばかり。

数えるほどしか訪れたことがないので大きなことは言えないけれど、春のレフェルベソンスは本当にすごい。香りが最も活きる季節だからだろうか。

これまでで最も記憶に残るフレンチとなった。


≪再訪≫2017/4/27

レフェルベソンスで春の訪れを感じる。
久しぶりの訪問。やはり、レフェルベソンスはすごかった。

レフェルベソンスは、この単価のレストランにしてはコースの中身や構成の変動が少ないほう。
それが飽きに繋がるという人もいるかもしれないけれど、それだからこそ季節感の違いを深く感
じられた。

甘酸っぱさ。爽やかさ。あっさりとした食後感。
前回とはまた違った印象。

フレンチは好きなジャンルではないけれど、ここには、きっとまた来る!

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2016/8/28時点 ≪評価4.52≫ 全国オールジャンルでTOP10に入る超有名店&人気店。
この日は、苦楽を共にする友人の誕生日祝い。感謝を伝えるために普段、自身では選ばないお店のチ
ョイス。

私は、肉が好きだ。次に鮨が、そして、和食が好きだ。ついでイタリアンだろうか。
美食家たちを唸らせる素晴らしいフレンチがあると知っても、なかなか重い腰が上がらない。
フレンチに対しての興味関心がそもそも薄いからだ。

そんな自分が、まさかフレンチに満点をつけることになるとは思ってもみなかった。
満足した?驚いた?勉強になった??どんな言葉でこの店を表現したらいいだろうか。
おそらく、私はレフェルベソンスに翻弄されていた。


〝おもいがけない美しい出逢い〟そう名付けられたコースには、作り手の想いが丹念に込められる。
一皿一皿が、時に魔法のように語りかけてくる。
たかが料理だ。そんなことはあるはずがない。でも、ほんの少しだけそう錯覚させてくれる。
ときには香草が鼻を刺激して、ときには鮮やかなコントラストが目に飛び込んできて。そして、とき
には思いがけない食材の合わせによって。


・穴子、バジル、南瓜、すだち
・アップルパイのように ♯25~ 毛蟹、根セロリ、ミント
・すずかぜ~ 翡翠茄子と蝦夷あわび、ディル、白味噌と茗荷
・ゆるやかに~ 冷たい枝豆のスープ、猪のジュレ、伊勢海老、雲丹、レモンバーム

は、とりわけ秀逸だった。
このお店は、香りの使い方がとても上手だ。


フレンチというよりは創作に近い、であるとか、情報を共有するページとして書けることはまだまだある
けれど、このお店は予備知識なしで伺ったほうがきっと楽しめる。
予備知識がない状態で訪れることは、常連にはない一見の特権でもあるし、なによりここのスタッフは店
に不慣れであることを不安に感じさせたりしない。
レフェルベソンスという一つの集団は、それぞれが各セクションのプロでありながら、生粋のエンターテ
イナー。
是非、感じるままに翻弄されることをおすすめしたい。

  • (説明なし)
  • (説明なし)
  • (説明なし)

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3位

寿司栄 (東千葉 / 寿司)

8回

  • 夜の点数: 5.0

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 5.0
    • | CP 5.0
    • | 酒・ドリンク 5.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥20,000~¥29,999 -

2021/07訪問 2021/08/04

【握りだけじゃない。圧倒的な和食の技術】

来る度に感嘆させられるお店。
レビュー8回目で、いつも書いてるわけじゃないのでそれなりに伺ってますが、来る度に。

都内の有名店をスルーしてわざわざ千葉まで来る理由は1つ。

ここよりいいネタ使ってるお店は山ほどあっても、私の杓子だとここより良い鮨屋は知らないからです。

派手な仕事も地味な仕事も抜け目なし。

苦手な鮑を美味しいと思わせてくれたのは、生涯ここと天本だけ。

もっともっといろんなお鮨屋さんを巡りたい気持ちもあるけれど、ここのせいで足が鈍る。
月並になってしまいますが、心底凄いお店だと思います。


飽き性な私が人生で1番通っている寿司屋。
今回はコロナ渦で空いてしまいましたが、1年に2〜3回程度の頻度で利用しています。

寿司栄好きには定番ですが、毛蟹とトロのミルフィーユ、ミニあん肝丼、秋刀魚の刺身の肝醤油など私の好きなものが多く出たので嬉しかったです。

普段、あまりお酒を飲まないのですが、数少ない好きなお酒、九平次のシャルドネ樽醸造(この言い方が合っているかわかりませんが、出来上がった日本酒をわワイン樽に入れ、香りを移したもの)も最高でした。
酒屋でも売り切れるのが早い希少酒なのであれば是非飲んでいただきたい一品。

もう大将の虜です!



何回訪れても素晴らしいの一言。
本当に何月に行っても変わらず楽しませてくれる。
大将のたしかな腕と抜群のセンス、そして、仕入れ。脱帽です。

今回、雲丹が特に美味しかったし、印象に残りました。

赤雲丹の握りは、シンプルに。
今まで食べたことがないくらいのサイズでした。
赤雲丹自体、あんまりお目にかかれないけど、10月くらいが旬じゃなかったっけかな?
今がハイシーズンなのかって思っちゃうくらい濃厚な旨味と甘み。
調和する海の塩気。
栄のシャリは雲丹との相性が最高です。

つまみで出た雲丹(こっちの種類は失念)は、握りとは打って変わって超絶技巧。
キャビアやらくちこやらなんか加工された塩やらで料理人としての仕事のオンパレード。
一口一口が楽しい一品でした。


素材によって仕事を加えたり加えなかったり、その絶妙な塩梅はこのお店に通う大きな理由の1つです。
連れて行った友人も、今までの鮨屋で1番だと気に入ってくれました。また絶対に行きたいです!!



もう何度も足を運んでいるこちらのお店。
レビューも5回目ですので、写真は抜粋したものを挙げています。

日本酒とブランデーに漬けたからすみの食べ比べ。毛蟹と鮪の中落ちミルフィーユ風握り。
などなど。
大将は、来る度に楽しませてくれます。
勿論、王道の握りも美味しい。

いくつもの有名店を通り過ぎての千葉遠征は私の中で定例化しつつある。
食の好みは人それぞれだけれど、今のところ友人知人を7人ほど連れて行ったが誰もかれもが絶賛している。お腹いっぱいまで食べれるという意味でもオススメ!
何度目かの寿司栄さん。今回も完璧でした。

こちらのお店の気に入っているところはたくさんあるけれど、やっぱり1番は海の広大さを感じさせてくれるところ。
大将の人脈による各地からの仕入れは確かで、日本という様々な海流に恵まれた島国に生まれた幸せを全国から厳選された素材によって感じさせてくれる。

時には磯の香りをダイレクトに。
時には海の深さを仕事によって旨味に変えて。

中でも
・秋刀魚の肝と合えた醤油でいただく秋刀魚の刺身。
・鰯を細目にカットしてミルフィーユ風に仕上げられた握り。
・真子と小肌の食べ比べ。
・のどぐろのミニ丼
・鮑、雲丹、キャビアの握り

は秀逸。飲み込んだ後もしばらく声にならないくらいの美味しさでした。
何枚か写真の取り忘れがあるが、これだけ食べて飲んで1人3万円とちょっと。
高級寿司ではあるけれど、コスパの良さも通ってしまう理由の1つ。

名だたる名店をスルーして、千葉まで遠征したことを後悔したことは1度もない。
絶対にまた行かねばならぬ。

何度来ても素晴らしい仕事は抜け目なく、そのくせ居心地も良く、マリアージュまで気を配る。
美味しいお寿司屋さんは都内にたくさんあるけれど、足を伸ばしてでもここに来たくなる理由は、たくさんある。

値段もその一つで、これだけ食べて日本酒3合飲んで1人2万円台は高級寿司としてはやっぱり魅力。

真河豚の白子とキャビアとからすみの一品は特に素晴らしかった。
コハダは圧巻の16枚。
トロと毛蟹のミルフィーユや雲丹の食べ比べは健在。

次は8月。今から楽しみで仕方がない。
今回も素晴らしかった。
つまみも握りも。

サンマは炙った肝を醤油に溶いて。
のどぐろはキャビアのアクセントで。
大トロは筋が残らないよう切るのではなく、筋から剥がして。
看板商品の富山海老も身がぷりぷりで鮮度よく、一匹から2切れしかとれないというのどぐろのエンガワの脂ののり具合は圧巻。

など素晴らしかった点を挙げたらキリがない。
初めてこちらのお店に連れていった中学の同級生は、私の忠告を無視し昼飯を抜かなかったことを激しく後悔していた。

こちらのお店からの帰り道は幸せのため息が止まらない。
【再訪】
完璧。
つまみ、にぎり、日本酒の品揃え。すべてが一流。
これだけ突き詰めたものを作りあげておいて、物腰柔らかな親方には頭が下がるばかり。
今現在、1番好きな鮨屋。

絶対にオススメ。

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敬愛するレビュアー様と千葉へ遠征。
都内からだと片道1時間強の移動労力と遠征費。
これは、はっきり言って多少の味やコスパがいい程度で報われるものではない。
この店に辿り着くまでに、名店と言われる鮨屋を何軒も通り過ぎているからだ。

それを理解した上で、声を大にして申し上げたい。
『一度は訪れるべき』
であると。


素材を活かすために手を加える仕事。
素材を活かすために手を加えない仕事。
その線引きが素晴らしい。

そして、そのどちらの場合でもアイディアが凝らされているであろうことが容易
に伺える。試行錯誤し悩んだ結果が、この状態なのだと。
食材と向き合うなんて言葉を料理人や職人はよく使うけれど、きっとこうゆうこ
となのだろうと、素人ながらに思う。


言うまでもなく、仕入れ、仕事。どちらも一級品。
料理たちとの相性を考え抜かれた日本酒の仕入れも見事。


寿司屋に人生を捧げた職人の英知の結晶と言えようそのコースは、海の宝石たち
がこれ以上ない艶姿で出迎えてくれる。

  • (説明なし)
  • (説明なし)
  • (説明なし)

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4位

初音鮨 (蒲田、蓮沼、京急蒲田 / 寿司)

1回

  • 夜の点数: 5.0

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 5.0
    • | CP 5.0
    • | 酒・ドリンク 5.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥20,000~¥29,999 -

2016/06訪問 2016/07/02

満点★★★★★【口内調味で完成する極上の握り】~天晴れ!!手と手で紡ぐ中治劇場~

≪再訪≫ 2016/06
相変わらず絶好調の中治劇場。賛否両論別れる店だが、やはり私は好きだ。

・天然の鮎
・天然鰻
・酔っ払い天然車海老(九頭竜で)
・4.5kgの蛸

この日も最高の食材が揃っていた。
がしかし、主役はどの食材でもない。
≪中治 勝≫その人なのだ。

夏の鮨屋は閑古鳥などとはどこ吹く風の満員御礼。
中治大将の人柄、そして、仕事に惚れた客たちで連日カウンターは埋め尽くされる。


この日、一番だったのは鯵。
高級食材がこれだけ揃えられた中で、私は鯵が一番印象に残った。
丁寧に熟成された鯵。それはそれは上品で、噛めば噛むほどに旨味が舌を刺激する。
流石である。
派手なパフォーマンスはこの技術があってこそ。


次は、冬に来よう。


2015/11/26現在 ≪4.42≫ 日本全国全てのジャンルを織り交ぜてもTOP17。


私はこの日、鮨という食文化に対しての認識を改めさせられることになる。
紹介して下さった友人に最大の敬意と感謝を。

友人に導かれたは、蒲田。
名は≪初音鮨≫

頂いたお料理、お飲み物は、最後のかんぴょう巻きと玉子以外は全て、提供順に写真でアップしてある。そちらを参照して頂きたい。
1つ1つの素晴らしさをこと細かに文章にしていては、短編小説くらいの長さになってしまう。割愛する他ない。
(かんぴょう巻きと玉子は、相棒の充電が切れてしまったため惜しくも撮り損ねる)

==============================

≪初音鮨≫は、一種のエンターテイメントである。
これは、この店を論ずるに欠かすことができない要素だ。

鮨屋として、食通を唸らせる用意は万端整っていた。
例えば、大間産の本鮪、香りの高い鱧、蕩ける白子、醤油漬けする必要がないほどの芳醇ないくら、最高級の白トリュフ。数えればきりがない。
しかしながら、そのどれもが主役になり得ない。
大将 ≪中治 勝≫
主役は既に決まっている。

≪初音鮨≫は、カウンターのみ。
この日は、9人の幸運な観客を迎えての中治劇場、上演開始。

まずは、観客全員にシャリを味見させる。
ここで口上。
『このシャリには、まだまだ酢が馴染んでおりません。言ってみれば赤ん坊のシャリでございます。これからどんどん酢が馴染んで成長してまいりますので、大きくなった頃に鮪と合わせてみようかなぁなんて思っている次第でございます』

・・・もう、ワクワクが止まらないではないか。


そして、≪初音鮨≫の最大の特徴は、鮨が全て手渡し。下駄がない。
大将が握り、それはそのまま観客の手に手渡され、そのタイミングで食べるのだ。
それは、大将が口内調味を重視するが故。

『お願いですから、鮨を口の中に入れたら5秒間噛まずに我慢していただきたい。人生の大切な5秒間、どうかお鮨のために下さいませんか。鮨って食べ物は、酢が舌を刺激するんで唾液が出やすい。その唾液と口の中で混ざり合うことで一層旨味を感じられるんです。口内調味、なんて言いますわなぁ』

言われたとおり、鮨ネタが舌の上にくるように口の中に入れる。
5・・・
4・・・
3・・・
2・・・
1・・・
訪れたのは、至福の時間。

唾液が充分に出ているので、旨味成分が分解されるのが早く、舌に馴染む。
私の貧乏舌にも鮨の楽しみ方を丁寧に教えてくれるのだ。


それからはもう、店を出るまで大将の手の平の上で転がされっぱなしなのである。
食事が始まるまで、食べ方やペースくらいこっちで決めさせてほしいと思っていた自分すらすっかり忘れている。

この日、特に秀逸だったのは
牡蠣・・・甘く、芳醇。間違いなく人生で1番の牡蠣。
いくら・・・臭みが全くなく、生ものであるにも関わらず上品さすら覚える。間違いなく人生で1番のいくら。
鱧・・・香りの高い鱧があるだなんて知らなかった。間違いなく人生で1番の鱧。
白子と白トリュフ・・・濃厚な白子と香りの高い白トリュフを合わせる感性は見事と言う他ない。間違いなく人生で1番の白子。
玉子・・・目を閉じて食べたら、きっとカステラだと思っただろう。

同席した観客の1人が、私と同じ気持ちだったらしくこう言った。
こんないくらは人生で初めてだと。大将はこう返す。

『他の鮨屋と同じことしてちゃあ、初音鮨なんて言えませんわなぁ』

天晴れだ。


大将と女将は仲睦まじく微笑ましい。
しっかりと場をリードしてくれながらも頭を低くされていて、非の打ち所がない。

極上の料理を口にした満足感。
テンポの良い映画を観た後のような爽快感。
良質な舞台に出会ったような充足感。
なんと表現して良いのかすらわからない。
ただただ、鮮やか。


その日、店を最後に出たのは我々であった。
そのときに私は、自身の心情に驚く。
子供のようにまだ帰りたくないとそう願っていた。


こんな鮨屋は、初めてだ。

  • (説明なし)
  • (説明なし)
  • (説明なし)

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5位

鮨 さいとう (六本木一丁目、神谷町、六本木 / 寿司)

3回

  • 夜の点数: 5.0

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 5.0
    • | CP 5.0
    • | 酒・ドリンク 5.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥20,000~¥29,999 -

2018/02訪問 2018/02/21

【上品かつ流麗な鮨】〜高級鮨の手本のようなお店〜

何度目かのさいとうさん。
今回も美味しかった。とても満足。

変わり種と言われるようなネタは一切なく、目新しさも感じない。
でも、他店と比肩することのない安定感。
また食べに来たくなる。
どこまでも飲食に忠実な鮨屋だと感心してしまう。

特に
・子持ちの烏賊
・鮟肝
・大トロ
・鯖の棒鮨
・鮪とタクアンの巻物

今回のこの5品はうっとりしてしまうくらい美味しく、ちょっとくらい背伸びをしてでも大切な人に食べさせてあげたくなる。
そんな余韻に浸りながら帰るさいとうからの帰り道はとても気分がよく、後味も良い。
レビューは2度目だが、まぁまぁ通っているお鮨屋さんの1つ。

さいとうは、他の高級店に比べて定番のものが多く、特に産地を謳ったりもしないので
変化が少ないように思える。
特に奇をてらったネタの合わせなどはないし、悪い言い方をすれば、どこかで食べたこ
とのあるようなものばかり。
でも、それで飽きさせないのがすごいところ。
そして、だからこそ他店との違いが私にとってはわかりやすい。

おきまりだが
・煮蛸
・煮蛤
・穴子

この3品は、個人的には都内でも指折り。

そして、今回最高だったのは、雲丹。

飯に紫雲丹を合えて、小鉢に一口大に盛り、その上に馬糞雲丹を乗せるという雲丹好き
にはたまらない至高の贅沢。
今年一、印象深かった一品だった。

次は2月・・・気が遠くなるほどに待ち遠しい。
〈再訪〉 2016/12/21現在 全国4位。しかも、300件を超える口コミで少ない固定客ではないところがすごい。

メニューがあまり代わり映えしないところが賛否両論だが、高級鮨の中ではコスパがとても良いお店。
この時期のさいとうさんは、かぼす、ゆずなど品よく使っていて、爽やかな握りだった。
とても好きです。

概ねの感想は、一言で言うと「素晴らしい」です。
つまり前回のレビューとかぶるので割愛。

写真は、追加更新しました。

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2016.6.13時点 ≪評価4.55≫ 全国837414店舗中、TOP5に入るこちらのお店。


あまりにもネームバリューが強い有名店だったので、今まで積極的に行きたいとはあまり考えていなかった。
ミシュランを獲得していなかろうとも評価されていなかろうとも美味しい店など掃いて捨てるほどあるし、
新規開拓しなくとも大好きな鮨屋がいくつかあるからだ。
しかし、今回は友人が予約を取ってくれたせっかくの機会だった。
結論から言えば、その友人には感謝の印に菓子折りでも買わねばと思っている。


お任せコースの内容は下記。
===========================
つまみ
・海老
・蛸と鮑
・初鰹の漬
・平貝の磯辺焼き
・毛蟹の酢味噌和え
・のどぐろの焼き物

にぎり
・干し鰈のえんがわ
・金目鯛
・いさき
・こはだ
・鮪赤身漬け
・鮪大トロ
・烏賊
・鯵
・煮蛤
・雲丹
・穴子
・しじみお椀
・かんぴょう
・たまご

===========================

味に関しては、申し分がない。
一口一口に角がなく、旨味を味わうために不必要な雑味が丁寧に排斥されている。
仕入れと下処理のレベルの高さが伺われる。

その食材の持つ旨味を活かして優しい味に仕上がっていて、美味い。
美味くて、それ以上に癒される。
「癒される」という言葉が味を表現する語彙でないことはわかっているのだが、本当にそう感じたのだから仕方がない。
鮨さいとうは、私にとって美味しくて癒される鮨屋だ。

このお店を訪れる前の私のように、バランス型の鮨に興味が薄れている方にこそ、薦めたい。


この日、特に秀逸だったのは
・蛸
・いさき
・時期じゃないはずの大トロ
・煮蛤
・雲丹
・穴子

雲丹と穴子をおかわりして、日本酒九頭竜1合、生ビール、小ビール、烏龍茶×3を飲んで1人25000円程度。
高級鮨としては、お財布には優しめ。


流石は日本一と名高い鮨屋。また来たい。

  • (説明なし)
  • (説明なし)
  • (説明なし)

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6位

炭焼 金竜山 (白金高輪、白金台、広尾 / 焼肉)

1回

  • 夜の点数: 5.0

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 5.0
    • | CP 5.0
    • | 酒・ドリンク 5.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥8,000~¥9,999 -

2016/05訪問 2016/05/22

【焼肉の聖地巡礼】~食べログ焼肉部門全国NO.1の金竜山へ~

2016/5/22時点 ≪評価4.37≫ 焼肉部門で全国NO.1。オールジャンルでも全国TOP50。


金竜山。焼肉界の頂点に君臨するその山は、住宅街の中にひっそりと佇むようにある。
評判が評判を呼び、予約は困難を極める。今では焼肉店で1番予約が取りにくいお店ではないだろうか。
今回は食通であるレビュアー様にご同行させて頂けることになった。感謝に絶えない。

お店は基本的に時間制の回転制。この日は20時からの2回転目。
無煙コンロの高級店が流行る中、炭火で。
入店のタイミングが重なり、焼き始めるタイミングが重なるので一時的に煙が充満するため、大切な荷物はポリ袋に入れて回避。

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連れて行って下さった方が常連でいらっしゃったため、オーダーは全てお任せで。
(下記オーダーの内容のみ引用させて頂いています)

・キムチ盛り合わせ
・ナムル盛り合わせ
・上タン塩
・レバー塩
・ハラミ塩
・並カルビ
・中カルビ
・特上ロース
・上ミノ
・ホルモン
・ユッケジャンクッパ
・冷麺
・ビール、ハイボール、梅酒ソーダなどなど
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お会計は6人で59000円。

肉質は、非の打ちようがなく上質。特に赤身系の旨味には心を奪われるものがあった。
肉の持つポテンシャルを最大限に引き出すカットの技術にも拍手喝采。

そして、こちらのお店の最大の武器は、『並』の肉質がとてもしっかりとしていること。
希少部位を目が飛び出るような値段で出すお店は、掃いて捨てるほどある。
当然、どこもそれなりに美味しい。
安価で美味しいものを提供するという難しい課題を、
さも当然のように乗り越えているその事実こそが食べログ焼肉部門全国NO.1に君臨する王者の風格。


無煙コンロの高級店が流行る中、炭火でいただくスタイルには、煙害の問題があるために分かれるところではあるが
これほどの肉質であれば、やはり炭火でというファンも多いはず。

煙が嫌いなはずなのに、何度でも通いたいと思う。
お店は、金竜山以外にはない。


  • (説明なし)
  • (説明なし)
  • (説明なし)

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7位

東京肉しゃぶ家 (東新宿、西武新宿、新大久保 / しゃぶしゃぶ、すき焼き、牛料理)

3回

  • 夜の点数: 5.0

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 5.0
    • | CP 5.0
    • | 酒・ドリンク 5.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥10,000~¥14,999 -

2021/02訪問 2021/03/23

【めちゃ美味しくなってる】

メインで扱う牛肉を変えたとのことで再訪問。
その牛肉はなんと但馬玄。最近、都内の人気店で扱うお店が増えている話題のお肉です。
脂の融点が低くさっぱりとし、かつ、旨味が強いというよりも深く長いのが特徴でしょうか。
私が知っている牛肉の中では群を抜いています。

タルタル、テールの煮込み、カレーなど全て美味しかったですが、なかでもスープは驚愕。
立ち昇る香りがあまりに良すぎて、写真を撮るのを忘れ一気に食べ終わってしまった。
牛肉に限らず、こんな旨味の集合体に出会ったのは久しぶり。きっとすごい時間と手間を費やして出汁を抽出していることでしょう。

前から好きなお店だったけれど、更に好きになりました。
また来たい!!


明日、世界が終わるとしたら最後の晩餐にはすき焼きを選ぶというほどすき焼きが好きで、
すき焼きに関してはいろんなお店を食べ歩いているつもりだがここより旨いすき焼きに出会
ったことがない。

小田原A5のサーロインは抜群の旨味。霜降り特有の脂の旨味だけではなく、しっかりと肉の
風味も。そして、えのき茸は驚愕の味わい。土の旨味というか、新鮮な野菜であると強い主
張。味の強いすき焼きという料理に負けていない。
この日は、友人の結婚祝いだったのだが、連れの同伴者も人生で1番のすき焼きと大小判を押
していた。

アラカルトのレベルも高く、日本酒の品揃えも良く、とても好きなお店。
2名で伺った場合、1人がすき焼きで片割れが肉しゃぶというわがままオーダーが許されるの
も高得点の理由。

とてもオススメ。また来よう。

≪再々訪≫ 今、1番リピートしているお店。
目下、都内で1番リピートしているお店。
もう三度目のレビューなので多くは言わないが、抜群の肉質と食べさせ方がとても良い。
和割烹の要素が随所で織り交ぜられるところが最高に気に入っている。
そのせいもあって、脂の強い肉だが飽きがこないのだ。

高級店と質が変わらずに高級店と比較すると抜群のコスパ。
肉好きであれば、一度は訪れてほしいお店。


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≪再訪≫ 1度行って肉質に完全に惚れたこちらのお店。
常連である知人のSNSを拝見すると、どうやらすき焼きもはじめたらしい・・・これは行くしかない。
私は、すき焼きに目がないのだ。

早速、後日予約を取り、お店ですき焼きを注文すると、割り下の仕込みに相当の時間をかけているらし
く、今のところ数量限定での販売とのことだった。
この日は、ラスト1人前。3人で訪問したのだが、3人分はなかったため、1人分を3人で分け合う形とな
った。

誇張なしで、人生で最高のすき焼き。
東京都内のすき焼きでNO.1に輝くいし橋ですら凌駕していると私は思う。
量の部分ではいし橋に軍配が上がるが、料金がこちらのお店のほうが安いので、総合的な満足感といっ
た意味でも。

都内で美味しいすき焼きを探し求めていた私の旅は終わる。満足のいくお店が見つかったからだ。


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敬愛するのえコムさん、koji+さんと楽しいお食事会を。
今回は、近場で美味い肉がテーマでしたのでこちらのお店へ。


店内は、木の温かさが優しくとても好印象。
それなのにどこかスタイリッシュで高級感もある。
しゃぶしゃぶがメインのお店だが、高級割烹のようなカウンター作りのお店。

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注文は
・特選牛タンしゃぶしゃぶセット(5280円)
・特選黒毛和牛A5等級しゃぶしゃぶセット(6980円)

を主軸に
・数の子
・オックステールの塩煮込み
・牛タンの煮つけ
・日本酒でしゃぶしゃぶする鮑
・本しめじ
・いくらの醤油漬
・アイスクリーム(スイカ、京煎茶、苺)
・レモンサワー
・グレープフルーツサワー
・グラスワイン赤
・シャンパン
などを。

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『オススメをこちらからストップをかけるまで出してほしい』
そうお願いしたので、何品かメニュー外のものもあります。

これだけ飲んで食べて、美味しいと思わないものが1つもなかったことはあまり記憶にない。
加えて、1品1品のコスパが素晴らしい。特にセットメニューの価格は驚嘆に値する。
他人事ながら利益出ているのか?と心配になってしまったほど。


私の中で新宿は、店の数の割に行きたいと思えるお店が少ない飲食不毛エリア。
しかし、また通いたいと思える店に巡り合うことができて、幸せを噛みしめて帰路についた。


  • (説明なし)
  • (説明なし)
  • (説明なし)

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8位

いし橋 (末広町、湯島、御茶ノ水 / すき焼き)

1回

  • 夜の点数: 5.0

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 5.0
    • | CP 5.0
    • | 酒・ドリンク 5.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥15,000~¥19,999 -

2016/03訪問 2016/03/22

満点★★★★★【脂身の 旨味甘味に 酔いしれて 思い馳せるは 歴史の紡ぎ】~国内随一のすき焼きを圧倒的なコスパで頂ける~

2016/3/22時点 ≪評価4.07≫ 東京都内すき焼き部門では1位。全てのジャンルでもTOP500にランクインする名店。

レビューは初めて。訪問は、4度目。
何度訪れても感嘆のため息。
受けるサービスも、頂く肉質も、割り下も変わらないのに、何故?

それは、恐らく歴史の重みの成せる業。

明治5年から肉屋の直営店として創業されたこちらのお店。
何代にも渡り、店を守り続けてきた。
一言で表すのは、私には不可能だ。


店は、1軒屋の日本家屋。
席は全て個室。
すき焼きは、全て仲居さんが調理してくれるため、現在は、焼き手が少ない関係で全室を解放することはないそうだ。

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メニューは、ロースのコース(8000円)と霜降りのコース(10000円)の2種類のみ。
どちらを注文しても、

料理1品目
料理2品目
すき焼き
玉子おじや&おしんこ

と言った流れ。
当日に追加の注文はできないため、両方食べたい場合や多めに食べたい場合は、予約時にその旨を伝えなくてはならない。
前述の通り、こちらのお店は肉屋の直営店であり、その肉屋が18時に閉店をするため、追加注文は受けていないとのこと。

前菜の役割を果たす料理も、新鮮で力強い野菜たちも見事だが、今回は触れずにおこう。
なんと言っても主役は、肉だ。
特に産地には拘らず、その日に1番良いものを出す。
この日は、九州産。

注文したのは霜降りのコース。

写真を見て頂ければわかる通り、若干、脂身が勝っているくらいの霜降り具合。
それをじっくりと秘伝の割り下で焼く。
良質な肉だと、レアで出す店が多いが、かなりしっかりとした火入れ。
脂の旨味や甘味を引き出すためだ。

口の中に入れてると、その口どけに声を失う。
脂身を味わうのみかと思いきや、赤身もしっかりとした主張。
玉子は寄り添うように。
この三重奏に適う一口を私は知らない。

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私は、すき焼きが食べ物の中で1番好きだ。
仕入れがどうこうとか、調理がどうこう言う前にただ好きなのだ。
だから、この記事には個人的な意見が多分に含まれている。というか、客観的に評価しようとしていない。

でも、だからこそ、すき焼きが特に好きでもない方にこそ食べてほしい。
この店は、胸を張ってそう言わせてくれるお店だ。

  • 霜降り肉
  • 野菜
  • 料理1

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9位

東麻布 天本 (赤羽橋、神谷町、麻布十番 / 寿司)

1回

  • 夜の点数: 4.9

    • [ 料理・味 4.9
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 5.0
    • | CP 4.8
    • | 酒・ドリンク 5.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥30,000~¥39,999 -

2016/09訪問 2019/01/30

【長き研鑽は実を結び、天本を成す】~どことも比べがたい唯一の鮨~

レビューの冒頭に書くことでもないが、私は鮨というものが好きだが、それほど詳しくない。
例えば、どこどこ産の~と、熱心に産地の説明されてもされずともそれほどは気にならないし、鮨屋の大将や
レストランの料理人がどこどこのお店で修行されていた~と、聞いてもさほど意識もしない。

ただ、無知ながらに、鮨とは本当にその人の個性が出る分野だと思わされることがある。
東麻布天本は、強くそう思わせてくれる鮨屋だ。


つまみから始まるお任せのコースは、私にとって大将の自己紹介だった。
私は、こんな男です。
私は、こんな思いで板場に立っています。
私は、こんな風に料理を考えています。
伝わる。とても強く。
自身をさらけ出すようなコースには、哲学や思いが溢れている。仕事に拘りが満ちていた。

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活きボタン海老
天然鰻

秋刀魚
さわら松前漬けにしたさわら
金目鯛
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は特に秀逸。
鮑に関してのみ、個人的にネタが好みではなかったが、炊いた餅米と合わせる感性は素晴らしい。

握りは、全体的に旨味が強く、余韻も残るものが多い。
そのためか、辛口の日本酒との相性がとても良い。

大将もスタッフさんも愛想よく、とても居心地が良い。
話題になるのも人気が出るのも頷ける。


  • (説明なし)
  • (説明なし)
  • (説明なし)

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10位

赤坂 詠月 (赤坂見附、赤坂、溜池山王 / 日本料理)

1回

  • 夜の点数: 4.9

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 4.9
    • | CP 5.0
    • | 酒・ドリンク 4.9 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥20,000~¥29,999 -

2016/08訪問 2016/08/23

【おもてなしを体現する名店】~食後感は都内随一~

2016/8/23時点 ≪評価4.32≫ TOP100に名を連ねる赤坂 詠月。

派手な料理はない。
小難しいうんちくもない。
あるのは、食材を活かすための確かな技法と、料理哲学。

和食の知識がさほどあるわけでもないし、そこまで食べ歩いたわけでもない私だが、素人ながらにそう感じた。
味付けは、比較的和食の中でははっきりしているほうだろう。
特に出汁で食わせる料理は強め。強めなのに調和しているからどんどん食が進んでしまう。


高級食材に頼り切っていない点も素晴らしい。
高級食材を前面に押し出す店が増えているように思うが、極めて良い意味で一線を画している。
仕入れに頼っていない。(仕入れは技術であるし、それはそれでありだと思うが)


1番素晴らしいと感じた点は、食後感。
コースのバランスが良くて最高だった。ここまで気持ちの良い『お腹いっぱい』を演出してくれた和食屋は、こ
ちらのお店と賛否両論くらいしか記憶にない。


お店を出た後に感じたことをそのまま書くと『今日は食べたなぁー』ではなく、『おもてなしをして頂いた』だ。
お金を払った側に感謝させるだけの仕事、心配りはそうそう触れられるものではない。
名店中の名店。


  • (説明なし)
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