4回
2017/03 訪問
太月と言えば絶品半生カラスミ
3月29日に望月さんが3月31日の4組14名のキャンセルが出たとFBで嘆いていたので友人を募って来たら満席どころか2回転だそう。結果としていつもより混んでしまいましたと望月 英雄さんは言っていたけど。
12000円のコースでお願いした。出てきた料理は以下の通り。
青海苔の胡麻豆腐 ウニのせ 出汁餡(美味しい)、八寸はタラの芽天ぷら 蛍烏賊の沖漬 根芋のお浸し カステラ玉子焼き 百合根 鯛子 車海老の粽鮓(蛍烏賊の沖漬が程よい塩加減で絶品 根芋のお浸しも最高)、鮎魚女のお椀 蕨板(こちらの吸地はしっかり目。鮎魚女も塩してあったので一層そう感じる)、金目鯛の木の芽焼き、筍 芽キャベツ ホワイトアスパラガスのスープ煮、蛤の飯蒸し 蕗の薹の餡(蕗の薹の餡の苦味が良い)、仙台牛のすき焼きの小鍋 パプリカを食べて育った寿雀卵の黄身(この黄身凄い)、コースの他にカラスミありますがと言われ、おまかせにしたら、出てきましたカラスミ。分厚く切られたカラスミはしっとりとした半生状態で塩加減も軽めでこれがやはり絶品。初めて太月に来た時もこのカラスミに悶絶したんだっけ。そしてご飯は桜海老と蕗の炊き込みご飯(塩加減が軽め)と生麩の赤出汁、香の物、甘味は抹茶プリン 大和芋を使った苺大福 桜のアイス、お薄。
いつもながら美味しい。太月って酒の肴が絶品なんだよなあ。カラスミはもちろんだけど、蛍烏賊の沖漬けの塩加減とか絶妙だし。この前のガイアの夜明けで黒木さんが宮崎キャビアの開発に協力していたが、きっと望月さんが開発協力したキャビアがあったらきっともっともっと旨いだろうなあとか思ってしまう。
個室だったので気遣ってくれて今日はいつもよりも長く女将もいらした。
ちなみに今日でこちらにいた辻佳明氏が上がって、麻布十番に御料理辻という店をオープンするのだそうだ。昼は8000円夜は15000円からとの事。ずいぶんと強気。12000円からで食べられる太月より価格設定を初めから高くするなんてずいぶんと無謀に思う。はらまさも15000円からでオープンして、閑古鳥が鳴いて、7000円~に価格を落としてブレイクしたし、くろぎも湯島121としてオープンした時は8800円のコース、傳は6500円だったし、うち山も1万円スタート。うち山系の青山仁が12000円でオープンした時に、うち山よりもオープン時の価格設定が高いなんてと思ったもんだが、ずいぶんと自信があるんだなあと思う。15000円ではどの程度かわからない料理を食べに行く気にはならないので私は行かないな。半年後か1年後に1万円弱に価格落としたら行ってみようと思うが(本人はそうならないと思っているんだろうが)、世の中そんなに甘くない。余計なお世話だが。
2017/04/01 更新
2016/07 訪問
太月は喜作より出でて喜作より旨し
2年半ぶりの太月でEricさんと食事。隣にはむすぬさんが座っていた。
出てきた料理は以下の通り。仙台牛の冷しゃぶ 茄子と胡麻だれ(旨い)、鱧子の煮凝り 鼈甲玉子 沖縄のもずく酢(酢がきつめでちょっと好みと異なった以外は完璧)、毛蟹真丈と冬瓜のお椀(甘めの吸地で優しい味わい)、クエ刺し(旨い)、鮎うるか イワシの梅煮 川海老の唐揚げ(旨い)、ニュージーランドの本鮪(まずまず)、鮎の塩焼き(じっくり焼いているので旨い)、蛸 小茄子 南瓜 アメーラルビーの冷たい煮物(これも美味しい)、鰻の飯蒸し(ちょっと焦げが目立つが旨い)、鮑のバター焼き 肝ソース(旨い)、すっぽんの炊き込みご飯 香の物 味噌汁(旨い)、青梅の白ワイン煮 タスマニアの蜂蜜アイス(これも旨い)、葛切(くろぎの数倍旨い葛切)。
くろぎより美味しく、くろぎの半額。とっても美味しい。
以下は2013年12月のレビュー
実は、太月がすごく良いと言うので11月18日に予約を入れていたのだが、入院騒ぎでドタキャンしてしまった太月を初めて利用した。それでも喜作出身というので、それほど期待はしていないでの利用だったのだが、見事に裏切られた。
12000円のコースだ。出てきた料理は以下のとおり。
百合根饅頭の菊花葛あんかけ(何となく出汁が鮪節と利尻のような優しい味わい)、鯛の子の煮物 トコブシの煮物 海老芋の揚げ物 黄身の味噌漬け 鯛の皮の煮凝り等(どれも丁寧で優しい味わい)、ノドグロのお椀(ノドグロが旨い。吸地には、ノドグロの味わいも染み出てちょっと強めの味わい)、カジキと鯛のお造り(なかなか良い)、カマスの塩焼きとあん肝の照り焼き(このカマスが香ばしくしかもほっくりしていてとっても旨い)、鰤大根(大根はしっかりしみていて鰤は上品な味わい。これも美味しい)、白子の茶碗蒸し 柚釜(これが今日ピカイチの出来。酸味の加減が絶妙でとてつもなく旨い)、フグの唐揚げ(結構お腹いっぱい)、自家製からすみ(分厚くでかいからすみは、ちょっとレアっぽいしっとりした味わいで、これも最高。白米とお茶で茶漬けにして食べたい位だが、妻も娘もからすみ好きなので、半分持ち帰らせてもらった)、すっぽんの炊き込みご飯(塩加減が淡く、香の物と一緒に食べてちょうどいい感じ。優しい味わい。香の物も湯葉の赤出汁も美味しい)、粟ぜんざい わらび餅 抹茶アイス(粟ぜんざいは、甘さ控えめのこしあんが絶妙で、梅園の粟ぜんざいの数倍旨い。わらび餅も悪くないし、アイスも美味しかった)。
このコースで12000円のコースってのはかなりリーズナブルに感じる。濱田家出身の女将のサービスも素晴らしく、個室もあるし、使い勝手が良い。カウンターがちょっと明るすぎるきらいもあるが、総合力のあるとってもいい店だ。今日はカウンターは満席だったが(ランチは満席で大変だったらしい)、個室は使われていなかったよう。
このクオリティでこの価格だとすると、年明けには(もしかしたら年内にも)予約困難な店になってしまうことだろう。行くなら今しかない。
2017/03/29 更新
今年は太月におせちをお願いしてみた。サシがたっぷり過ぎるローストビーフはつらかったが他はどれもちゃんと美味しかった。太月のからすみはやっぱり美味しい。