2回
2016/02 訪問
お洒落な一軒家は、内装も凝っていて、とっても楽しい接客。カウンターがお薦め
娘の誕生日祝いでくろぎ。去年に続き、今年も。1階の奥の個室だった。ここにも個室があるとは知らなかった。やはり、今年もEricさんがカウンターに。事前に確認していたので、Ericさんと黒木さんに手作りチョコレートを娘からプレゼント。
我々の料理は、まずは娘の誕生日祝いだから赤飯で始まった。続いて、蕗の薹豆腐。私と妻は鰤の入った粕汁。娘には特別に娘の好物のまる鍋。マジウマだそうだ。我々にスープをくれた。続いて、香箱蟹、そしてまたまた娘に好物の大きな鮑。胆ソースを甘めに仕上げたとの事。嬉しそうに食べていた。稲荷寿司 ばちこ 蕨 若芽の煮凝り 菜の花 キンピラ 酒粕とカラスミの八寸。そしてあん肝ポン酢と壱岐の鮪 フグ刺し フグ皮 明石の鯛の刺身。もうここで娘はお腹いっぱい。止めてこれからは妻も料理を分けてもらうことに。妻も、少なめにお願い。牛ヒレのカツレツとフグの白子のフライ。衣も軽く、白子のフライが旨いが牛ヒレカツはいらない。ちゃわんぶもそうだが、このタイミングで牛カツは五十歳のオヤジにはいくら衣が軽くても重いし、そもそも牛肉はいらない。娘はまだ残してあったあん肝ポン酢で妻も白子フライを食べてマジウマと喜んでいた。私だけ、鰻の蕪蒸し。これも美味しい。ご飯は、筍ごはん。いつものように美味しい味噌汁と香の物。
この後、黒木さんが娘のためにろうそくに火をつけたケーキを持ってきてくれて、ハッピーバースデー。そして葛切、猿田彦コーヒー。美味しかったが、今年は3人で約10万コースになってしまった。湯島一二一の頃とは異なり、なかなか家族で来れる店ではなくなってしまった。そもそも席が取れないのだが。次回はまた来年の娘の誕生日で。
以下は2015年9月のレビュー
今日は、1階の貸切でくろぎ。初めての人がカウンターだったので、我々は初めての1階のテーブル席。ビールで始まる。料理はいつもの焼き胡麻豆腐から始まり、水菜 舞茸 しめじの煮浸し、日本酒は黒龍 純米吟醸 いっちょらい、秋田の松茸のフライ 鰹出汁のウスターソース ズッキーニと万願寺唐辛子の揚げ物、蛸の酢味噌和え、黒龍 九頭龍 純米、揚げた鱧と岩手の松茸 にゅうめんのお椀(香りが良い松茸。揚げた鱧よりも葛打ちした鱧のお椀の方が好き。なぜ素麺を入れた?)、岩手の焼松茸(香りも食感も良い)、八寸は シャリのかわりにショウガを使った鯖棒寿司 鰻の八幡巻 セルバチコ 葱と塩昆布 フルーツトマト パプリカと玉ねぎの土佐酢 鱧骨煎餅、インカの目覚め、ホタテの貝柱を山椒で炊いたものと鶏卵のそぼろ 柚餅子 でかい焼きばちこ、徳島の天然鮎と琵琶湖の支流の天然鮎の塩焼き(徳島の鮎の方がワタの味が鮮烈で好みだった)、黒龍 龍 大吟醸、お造りは鱧の湯引き 八戸の巻網の鮪と大畑の延縄の鮪 アオリイカ、鱧と松茸の玉締め(かなり味が濃いめ)、天然鰻の直焼き(たれが強いが、パリパリの皮が旨いし、鰻も旨い。白焼きの方が良かったかも)、鮭とイクラの炊き込みご飯と味噌汁 漬物(炊き込みご飯のイクラも上品な感じで美味しいがもうお腹いっぱい。味噌汁は相変わらず絶品)、葛切(今日の葛切は薄く滑らかだった)、アイスもお願いした(旨かった。でも今日はわらび餅はなかった)、猿田彦コーヒー。
もうお腹いっぱいだったが、今日は4万円超えだった。素材も8800円で食べられた湯島一二一時代よりずっと良くなったが、テーブル席ではさすがに高く感じる。松茸も鮎も美味しかったけど。
以下は2015年2月のレビュー
娘の誕生日前の週末。いつもはディズニーシーのホテルミラコスタに泊りに行っているのだが、予約開始時に出遅れ窓からショーの見える部屋は予約できず、娘に希望を聞いたらそれならくろぎがいいと言うので、黒木さんに聞いてみたら、17時から20時の時間制限でかつ2階ならなんとかできる(6ケ月前なのだが)とのことでくろぎでの夕食になった。
バレンタインデーだったので、娘の手作りのチョコレートを持参して伺った。娘にはいきなり鮑で大喜び。赤飯から始まり、粕汁、蕗の薹豆腐(大人向きの絶妙の味わい)、蟹の海苔巻 イイダコ煮 ナマス バチコ餅 菜の花など、海老芋とタタミイワシの揚げ物、鯛のお頭付き 伊根の鮪 中トロ しめ鯖のお造り、丸鍋。娘は好きな丸鍋まででお腹いっぱい。私と妻も結構満腹と伝えたら、香箱蟹、私だけ鰻の蕪蒸し、鰤の照焼はキャンセルというかお持ち帰りにしてもらい、うすい豆ご飯もちょっとだけ。今日の味噌汁は蟹も入っていた。葛切り、猿田彦コーヒー。更に、娘のためにケーキを用意してくれていて感激(でももう食べられず)。丸鍋旨かった。
鮑も旨かったらしい。
以下は2015年1月のレビュー
今日も常連さんの席を分けてもらってくろぎ。娘には怒られたが。塩辛をちょっとつまみ、焼き胡麻豆腐、恵方巻やら、海老芋の揚げ物や、バチコなど色々、白味噌の雑煮、すっぽんのスープ、香箱蟹、マスノスケ照焼、フグとシメサバ 伊根の鮪のトロ、さっぱりと青菜の煮浸し、鰻の蕪蒸し、A5ランクの宮崎牛、蟹の炊き込みご飯、絶品味噌汁、葛切り。今日も美味しかったのだが、伊根の鮪、鰻、牛肉と脂が強めの物が続いたので、年寄りの私にはちょっと脂が強かった。私は鰻の蕪蒸しはそのままにして、鮪も赤身にしてくれて牛肉もなしで良かったのだが。「伊根まぐろ」というニッスイの畜養鮪があるが、今日の鮪は、伊根でとれた天然の鮪だそうだ。葛切りがくっつき気味で食感がイマイチだったのがちょっと残念。それ以外はすっぽんのスープも蟹の炊き込みご飯もみな凄く良かった。特にくろぎの味噌汁は本当に旨い。
以下は2014年8月のレビュー
今日は家族でくろぎ。とは言ってもいつものように、常連さんがおさえているカウンター席を分けてもらって、常連さんも一緒だったのだが。
前日、黒木さんから娘に何が食べたいかと問い合わせが来ていたのだが、臨海学校帰りだった娘は、疲れて寝てしまっていたので、リクエストできず。それでも娘のために、鮑は用意してくれていた。いきなりそのでっかい鮑で始まり、娘は大興奮(全く分けてくれず一人で食べていた。汁も飲ませてくれなかった)。我々は(娘も同じなのだが)、焼き胡麻豆腐、ジュン菜と鮑の酢の物(娘だけ鮑が多かった)、鱧と松茸、茄子、九条葱のお椀(かなりしっかりした吸地。茄子が旨い。これも娘の好物)、鮎の塩焼き、鱧落としと鯛(骨切りが丁寧で鱧が旨い)、鮪のお造り、八寸(蛸の柔らか煮、万願寺、白板昆布と生姜の和え物、生カラスミ、バチコ、パッションフルーツとオレンジのゼリー寄せ等。カラスミとバチコがたまらない。娘がバチコを我々の分まで食べていたら、追加でたっぷりバチコを娘にくれたのだが、それもみな一人で食べていた)、挽肉のフルーツトマト包み煮、天然鰻(蒸していない直焼鰻。脂がのっている)、生姜と牛肉の炊き込みご飯(美味いがもうお腹いっぱい)、味噌汁も美味しい、いつもの葛切りとスイカ。それにしても娘が良く食べた。
以下は2014年6月のレビュー
今回も常連さんと私の誕生日の前日にくろぎ。娘にはずるいと散々言われたが。焼き胡麻豆腐で始まり、ジュン菜鮑酢(細切りの鮑の食感とジュン菜のプリプリした食感で面白い)、阿波尾鶏の重湯椀 新玉葱(しっかりと濃厚な出汁。中華っぽい感じだが美味しい)、焼き蛤の寿司(紅白の皿でお祝いしてくれた。香ばしくジューシーで美味しい)、ウニの手巻き(ウニが甘くこれまた美味しい)、鱧の叩き(軽くあぶった鱧の骨切りも丁寧でとっても旨い)、稚鮎の焼きと揚げ(濃縮した味わいで美味しい。山葡萄の葉の揚げ物も旨い)、これまた特別に鯛の焼き物(絶品)、鯛 戸井の鮪 アオリイカ(お造りもちゃんと美味しい)、久世茄子 絹さや(しっかりした出汁でオランダ煮風。旨い)、八寸(青梅蜜煮 火取りばち子 無花果 鴨ロース 水茄子 イカののり巻 蛸の柔らか煮など。これも旨い)、宮崎牛の焼物(美味しいのだが、サシがきつい。たっぷりの山葵と柚子胡椒で脂をおさえて食べた)、うすい豆ご飯(旨い)、鯛の出汁の味噌汁、香の物、デコポンのゼリー寄せ(シャンパンゼリーで美味しい)、葛切り(美味しい)、練り切り(ちょっと香ばしい感じの味わいなのはきな粉が入っているから?美味しい)、猿田彦珈琲を一口、無理矢理のリクエストでわらび餅(旨い)。盛り沢山で、とっても楽しい時間だった。やっぱりくろぎは楽しい。
以下は2014年3月のレビュー
今日は、常連さんと一緒なのでカウンター。くろぎはカウンターが楽しい。今日の料理は、ホタルイカ沖漬け(美味しい)、蕗の薹豆腐(蕗の薹の苦味が良い)、蓮根饅頭と蕗のお椀(蓮根饅頭の中にはウニが。ただ、吸地がかなり強めで私の好みとは違った)、桜海老とセリのかき揚げ(香ばしく美味しい)、桜鱒と木の芽の筍のタレ焼き(桜鱒はちょっと火が入り過ぎだったが、木の芽と一緒に食べれば何とかなる。京都産の筍が美味しい)平貝 アオリイカ ボラ 鯛のお造り(美味しい)、菜の花 うるいとワカメ 葉わさび ウドの土佐酢漬け 穴子寿司 タコの柔らか煮 カシューナッツと黒糖 海苔 バチコなど(美味しい)、鯛カマ塩焼き(これが絶品。しっとりとした焼き加減で素晴らしい。やれば出来る)、トリ貝(ねっちょりした旨いトリ貝)、新ジャガと ホワイトアスパラの煮物(出汁も美味しいし、新ジャガの上には甘味噌。煮込まれたホワイトアスパラガスも美味しいが、やはりホワイトアスパラガスは、もっと食感があった方が良い)、シャトーブリアンの焼き物 山葵とポン酢(これも美味しい)、ホタルイカの炊込みご飯(生姜との相性も良く美味しい)、香の物、味噌汁(ここの味噌汁は出汁が効いていて旨い)、葛切り(これも美味しい)、姫花という練り切りの上生菓子(和菓子の職人が入ったとのことで、上質な上生菓子が食べられるようになった。東大に和菓子屋を出すのだそう)。
やっぱりくろぎはカウンターが楽しい。移転先の話も聞けた。大門の鰻屋紀ノ川の場所だそう。5月から工事に入るのだそうだが、いつ出来上がるかはわからないらしい。
以下は2013年9月のレビュー
半年以上前に娘がどうしても行きたいと言うので(彼女は2年前から利用していなかった)、予約を入れたら何とこの日のしかも2階の時間制限付きになった。一体どこまで人気なんだって感じだ。2階の個室は、壁と襖で仕切られているものの、欄間から微妙に隣の部屋の煙草の煙が匂ったりするのがちょっと・・・。禁煙じゃないって初めて知った。やっぱりくろぎはカウンターが良い。2階の利用はまだ一二一として営業し始めたばかりの4年前以来だったが、イスとテーブルになっていたりちょっと変わったかなという印象だった。
事前に食べたいものを黒木さんに聞かれ、娘がすっぽんと鮑が食べたいとかラインで連絡してしまい、通常のコースにそれらが加えられ(娘の分も普通に用意されていたので)、妻も娘も途中でギブアップ状態だった(お造りも炊き合わせも二人ともパスしていた)。
出てきた料理は以下の通り。焼き胡麻豆腐、すっぽん鍋(すっぽんと松茸の鍋。旨いに決まっている)、鱧がまた届いていないので後になると連絡があって、ホタテと銀杏の揚げ物、八寸(棒寿司、鴨、バチコ、伊達巻、蛸の柔らか煮、茄子と素麺、菊の花とモロヘイヤ、グレープフルーツとミントのゼリー寄せ、百合根のパテ)、蒸し鮑(でっかい鮑。柔らかく、汁も美味しい。端を妻と私が一切れずつもらい後はみな娘が)、クラゲの胡麻酢和え、子持ち鮎の焼き物、ここで鱧の叩き、ここで、妻はギブアップ。娘は元からすっぽんと鮑に専念していて、ほとんどを持ち帰りに。炊き合わせは萩饅頭 菊花餡、お造りは、戸井の鮪の赤身とトロ、鯛、ご飯は賀茂茄子と大和煮の炊き込みご飯、香の物、味噌汁、葛切り。
料理は美味しかったが、カウンターで顔を見ながら食べる時よりもかなり濃い目の味付け。いつも好みに調整してくれていたんだろうとわかる感じ。やはりカウンターが良い。
以下は2013年7月のレビュー
半年ぶりのくろぎのカウンター。とは言っても、自分で予約した訳ではなく、今回も常連さんに席を分けてもらったのだけど。連れ待ちの間に出してくれる酒の肴がとてつもなく旨い。出てきた料理は、焼き胡麻豆腐(厚い焼き胡麻豆腐はとっても香ばしく美味しい)、鱧の叩き 梅肉(韓国産の鱧がこれまたとっても旨い)、鱧とジュンサイ 早松茸のお椀(しっかりした吸地で鱧も上質のジュンサイも美味しいし、薄いが松茸の香りも良い)、枝豆とイチジクの天ぷら(これも良い)、アコウ 鯛 ムラサキウニのお造り(ウニも美味しいが鯛が旨い)、カマスの棒寿司 沢蟹 水茄子 ばち子 フルーツトマト ゆべし カラスミなどの八寸(美味しくない訳がない)、四万十川の天然鰻(蒸していない皮パリパリの鰻。美味しい)、大分の稚鮎の塩焼き(これまた絶品の美味しさ)、加茂茄子おろし煮 赤万願寺 鴨の炊き合わせ(これも美味しい)、トウモロコシご飯 香の物 九条葱の味噌汁(ご飯も旨いが、鯛の出汁だろうか、味噌汁がとてつもなく旨くおかわりしてしまった)、葛切りももちろん美味しいが、更に蕨餅 3個も出してくれたのだが、この蕨餅がちゃんと本蕨で恵比寿の翁だったら、これだけで3000円取られるだろう、更に甘えて塩アイスまで食べさせてもらい大満足だった。
黒木さんのトークも楽しく、時間の経つのも忘れてしまうほど。これで予約が取れるなら言うことないのだが(なぜくろぎに行けないのかと娘にはいつも怒られる)・・・。
以下は2012年12月のレビュー
1年半ぶりのくろぎは常連さんが押さえている席に入れてもらった感じ。出てきた料理は背子蟹土佐酢(甲羅酒もしてくれる。美味しい)、焼胡麻豆腐(醤油で味付けられた焼胡麻豆腐)、海鼠腸飯蒸し(酒が進む。海鼠腸もおかわり)、海老真丈椀(鰹出汁の椀物。しっかり目の味わい)、自家製からすみ、鴨ロース、ばちこ、柚べし、海老、銀杏等(どれも丁寧な作り)、寒鰤照り焼き(美しく美味しい寒鰤の照り焼き。栗きんとんも美味しい)、フグの薄作り 鮪 フグ皮(鮪がイマイチだと言ったら、熟成していない戸井の鮪も出してくれて、こちらの方が鉄の香りが良く旨かった)、堀川牛蒡白味噌仕立て(あまり甘くない旨い白味噌。これはとっても旨い)、オイルや酢等で即興的に作ってくれた牡蠣(これがとっても旨く、今日のピカイチの出来だった)、ナマコ(旨い)、京漬物盛り合わせ、牡蠣の炊き込みご飯(セリもたっぷりで、牡蠣もとっても旨い)、赤出汁は九条葱と揚げに蟹も入っていて、これが凄く旨い。葛切り。
楽しくて、あっという間に5時間も過ぎてしまった。あまりに居心地が良くて時の経つのも忘れている内に、隣の席は2回転して既に帰っていた。いやあ、申し訳ない。
以下は2011年6月のレビュー
前回利用したすぐ後に、土曜日のカウンターを予約したら、この6月だった。ちなみに、今予約を入れた場合、カウンターだと一番近くて11月だそうだ。今日は、娘も一緒に家族で利用した。
出てきた料理は以下の通り。
焼き胡麻豆腐(香ばしく、シンプルに焼餅のように。娘の好物)、ジュンサイとアワビ(娘の好物)、鱧のたたき 鱧子の煮凝り 鱧の骨せんべい 鱧の肝とフワの煮物(これも娘の好物。鱧は丁寧に骨切りされていて、美味しい。フワや肝も旨い)、鱧 松茸 冬瓜のお椀(鱧がしっとりと美味しい。吸地はちょっと強め。これも娘の好物)、四万十の天然鰻の白焼きと蒲焼(これまた娘の好物。いかにも四万十の鰻らしく、しっかりとした歯ごたえ)、穴子の笹寿司 ばち子 蕗煮 ゆべし 白瓜 川蟹(穴子やばち子は娘の好物。蕗も美味しい)、琵琶湖産活け鮎の塩焼き(宮崎のちょっと大きめの鮎と琵琶湖の稚鮎。甘さを感じる鮎。蓼酢の加減や新生姜も美味しい)、鯛 イカ 関鯖 トリ貝のお造り(トリ貝や関鯖が特に良かったが、どれも美味しい)、加茂茄子と蔵王鴨の煮卸(鴨肉が柔らかく、素揚げした加茂茄子にお出汁をおろし大根でまとめていてこれが美味しい)、蛸の酢の物、京漬物の盛り合わせ、新丸十の十五穀米ご飯、鯛出汁味噌汁(この味噌汁の旨い事)、葛切(これも美味しい)、更に娘には塩アイスにお薄。
それにしても、まるで娘の好物を事前に調べたかのように娘の好物オンパレードだった。途中からかなり満腹でもう食べられない状態になり、ご飯はほとんどお持ち帰りにしてもらったのだが、この鯛出汁の味噌汁はあまりに美味しかった。
もうちょっと予約が簡単になれば良いのだが、5ヵ月後まで土曜のカウンターは予約でいっぱいだそうだ。
以下は2011年2月のレビュー
くろぎになってから初めての利用だ。最近は、7Seasさんが黒木さんはどうも疲れているようだとこちらの評価を落としているし、私に四谷うえ村を紹介してくれた方も良くなかったと言っていたりしたので、ちょっと心配しながらの利用だった。今日も、こちらの常連さんと一緒だ。出てきた料理は以下の通り。
小さなイカ飯(程よい塩梅で美味しい)、根芋吉野煮 天生姜(いりこ出汁だというが、ちょっと出汁がきつめに感じた。たっぷりの生姜で温まる)、恵方巻 公魚鰯見立て 大根桝豆まき 子持ち昆布 バチコの節分八寸(公魚がちょっと甘めだが、どれもとても美味しい)、でっかい天然とらふぐの焼き白子(しっかり塩した焼き白子。罪深い旨さ)、粕汁椀(聖護院大根 海老芋 金時人参 蒟蒻 揚げ 酒粕の塩梅がよく、とっても美味しく温まる)、蒸しアワビとウニ アワビの煮汁のジュレ(これもぴったりと決まっている。美味しい)、焼きカラスミ大根(カラスミの塩梅がよく、しっとりしてとっても旨い)、寒ヒラメ ツブ貝 戸井のトロと中トロ 関鯖(今年は戸井では全然鮪があがらないと聞いていたのだが、大間が先週で終わったら、戸井であがるようになったのか。刺身はどれも良い状態だった)、蕗の薹豆腐(これがツボ。蕗の薹のほのかな苦味に醤油の香ばしさ。傑作)、小梅と黒豆 ジュレ(程よい甘さに煮られた黒豆にその煮汁のジュレがとても美味しい。小梅の味も素晴らしくマッチしている。冴えている)、鰆の塩焼き(ほっくり焼けた鰆がとても美味しい)、聖護院蕪蒸し 豊後水道鯛 キクラゲ(出汁の塩梅がとっても良く、旨い)、北海道新じゃがご飯(新じゃがと醤油、バター、出汁で炊き込んだ炊き込みご飯。これが半端なく美味しい)、丹波京漬物盛り合わせ(どれも美味しい)、ナメコと葱の赤出汁(美味しい)、葛切り 黒蜜 きなこ(きなこも上質。旨い)
後から聞いたのだが、今日は、黒木さんが、私の好み寄りの味にすると常連さんに宣言していたとの事。こちらは、今までは私の好みよりも濃い目に感じていたのだが、今日は確かに出汁の加減が今まで利用した中で最も好きな味になっていた。
利用するまでの心配は、全く杞憂で、焼き胡麻豆腐やシチューを封印し、くろぎになって一皮剥けたように感じた。
以下は2010年4月のレビュー
すっかり人気店になってしまい、去年の8月に一度利用したきり、夜は全く伺えていなかったのだが、今日は、こちらの常連さんが席を確保してくれ、目出度くカウンターで利用できた。
連れが遅れている間に、三つ葉の煮浸しとか、アワビの肝であるとか、ゆべしであるとかをサービスしてくれたりして、ついつい酒が進んでしまう。
今日のコースは以下の通り。
・先付け 蛍烏賊の沖漬け(酒が進む)、丹波産焼白子筍 木の芽(丸焼きにした筍はほっくりとして旨い)、焼胡麻豆腐(これも香ばしくて旨い)、活蛸梅肉掛け 蜂蜜、おそらくサービスで、ローストビーフ風牛ヒレ1切れ(レアに焼かれた牛ヒレは、たっぷり過ぎるほど和辛子がのっていて、涙が出そうになったが、肉は旨かった)
・お椀 うすい豆のすり流し 生湯葉 桜の花(味は良かったが、運ばれてくる時にかなり揺れてしまったらしく、あまり美しくなかったのが残念。煮鮑が一切れ入っていて、これはこれで美味しいがなくても良いかと思った)
・凌ぎ 棒寿し ばちこ ゆべし フォアグラの鴨ロース巻き(どれも良かった)
・揚げ物 フカヒレ九条葱の香味揚げ(食感が面白く、旨い)
・煮物 新馬鈴薯田楽味噌(新馬鈴薯が美味しく、味噌が旨い)
・お造り 豊後水道盛り合せ(赤身、トロ炙り、ニシン炙り、アオリイカ 黄身、桜鯛、ヒラマサ、とり貝、トマト、茗荷、はじかみ お造りは前回よりずっと良かった。ニシンやとり貝、桜鯛が特に良かったし、あまりにたっぷりでこの段階でお腹いっぱいになってしまうほど。はじかみも旨い)
・強肴 和牛タンシチュー(こちらの名物。久しぶりに食べると美味しい)
・香の物 丹波京漬物盛り合せ(漬物美味しい)
・食事 丹波産白子筍ご飯(程よい味わいで、筍の香りも良く美味しい)
・止め椀 味噌汁 九条葱 豆腐 揚げ(この味噌汁旨い)
・甘味 葛切り(目の前で作ってくれる作り立ての葛切りの美味い事)
初めて利用した時は、直球勝負のように感じたのだが、今回は料理にメリハリがあって美味しく感じた。何よりも、黒木さんの接客が楽しく、個室よりもカウンターの方がずっと美味しく感じる。人気の理由も良くわかると思った。
以下は2009年12月のレビュー
湯島界隈でランチとなり、初めてランチで利用してみた。前回、夜に利用したのが約4ヶ月前。娘が気に入って、また行きたいと言うのだが、かなり先まで予約でいっぱいになってしまっていて、ずっと利用できないままだ。
今日は、フリだったのだが、ギリギリセーフだった模様。席に着くと、鯛茶漬けが運ばれてくる。胡麻ダレにくるまった鯛が3切れ程度。出汁巻き玉子と、生麩などの味噌味の煮物も付いてくる。
まずは、鯛とこの煮物でご飯を一膳。鯛もお代わり出来るので、ご飯と鯛をお代わりして、今度は茶漬けにしてもう一膳。
出汁巻き玉子もかなりしっかりした出汁(前回、娘用に作ってくれた物よりも強かった)で、煮物もみなしっかり味で、ご飯がすすむ。
1ヶ月以上先まで夜は予約でいっぱいだそうで、娘の希望が叶うのはかなり先のことになりそうだ。
以下は2009年8月のレビュー
7Seasさんの評判も良いし、他にも信頼できる方も褒めていた湯島121を初めて利用した。電話で予約する際に子連れでも良いかと聞いたら、「2階の個室でどうぞ」と言われ、喜んで利用させてもらった。
湯島のドンキホーテの裏側にあるこちらの店、隣の風俗っぽい派手な看板がちょっとだが、店自体は外装も落ち着いた雰囲気。もちろん内装も。個室は、厚い板のテーブルに低い高さの椅子で、子供用にはちょっと厚めのクッションを敷いてくれていた。
8800円のコースは、サービス料10%が加算されるので実質的には1万円弱となるが、個室料もかからず、そして料理のクオリティ・使用している素材からしても抜群のCPだと言える。
出てきた料理は以下の通り。
・先付 鱧叩き 梅肉(まったりした鱧で美味しい。梅肉の酸味のバランスも良い)
焼き胡麻豆腐(うち山を思い出させる焼き胡麻豆腐は、うち山よりも香ばしい仕上がりで美味しい)
・凌ぎ 松輪の棒鯖寿司 大間の握り ガリ ばち子(鯖寿司の質も高く、大間の赤身はまあまあの質。ばち子は旨く、娘にほとんど食べられてしまった)
・お椀 土瓶蒸し 松茸 鱧(土瓶蒸しは、かなりしっかりした味。福岡の割烹味美を思い出させるような味付け。娘の好物)
・焼物 子持ち鮎 たで酢 はじかみ(子持ち鮎は、頭と尾が切られて供される。塩加減もちょうど良く美味しい。はじかみも美味しい)
・揚物 鱧フライ 銀杏 茗荷の天ぷら(これも良い)
・煮物 とろ賀茂茄子 車海老 椎茸 生ウニ(冷たい煮物は、しっかりした出汁で、とろろ芋ののった賀茂茄子。たっぷりの生ウニと上質の車海老も美味しい)
・御造 大間鮪 豊後水道盛り合わせ(大間の鮪はかなりスジがきつかったが、烏賊や鮑等、それ以外は良かった)
・強肴 和風牛タンシチュー(小さな陶器で供される牛タンシチューはかなり濃厚な味付け。赤ワインが欲しくなる位)
・食事 鮎ご飯(これもかなりしっかりした味付けの鮎ご飯。美味しく、娘も食べた。おかわりまでさせてくれた。)
・香物 丹波京漬物(漬物旨い)
・止椀 鱧出汁 鱧子入り 九条葱の味噌汁(美味しい)
・甘味 葛切り 黒蜜(喉ごしに優れる葛切りも旨い)
料理は、料理人の若さを感じさせるかなりしっかりした味付けで、椀物や食事も重いがどれも美味しい。娘用には、お願いしていなかったのだが、おにぎりと出汁巻き玉子、アイスクリームをサービスしてくれた。この出汁巻き玉子、ほんの少しもらったが、非常に上品な味付けで、とても塩梅が良かった。
それにしてもこれだけの内装で、この価格はかなりのCPの高さだ。色々な用途に使える、かなりの使い勝手の良い店だと思う。
唯一イマイチと思ったのは、メニューにあった黒木純料理長のサイン。日本料理人は、字が上手であって欲しいとついつい思ってしまうのはわがままだろうか。
2016/02/14 更新
2015年の娘の誕生日以来、娘の誕生日週の土曜の夕食は、娘のリクエストでくろぎでの夕食になっている。4日遅れになったが娘の手作りのバレンタインのチョコレートを黒木さんにプレゼント。
飲み物は、私が黒龍の純米酒(1500円)、妻は佐藤の麦焼酎(900円)X2、娘は温かいお茶。
出てきた料理は以下の通り。事前に牛肉抜きでお願いしておいた。
まずはお祝いのお赤飯、続いて焼き蕗の薹豆腐、松葉蟹のオスとメスそして大人は甲羅酒と続く。私と妻はヤリイカなのに、娘にはたっぷりの蒸し鮑、八寸は海鼠 イイダコの煮付け イカ 干し柿のきんとん詰め、バチコなど。
続いて娘には丸鍋なのに、我々は粕汁。お造りは、あん肝 鮪の赤身 中トロ トロ 鯛 ボラ。お造りの後に、黒木さんが大きな花束を持ってお祝いに来てくれた。もうかなりお腹いっぱいとのことで、娘と妻は次から少なめに。フグの白子焼き。ここで娘と妻は、ご飯までストップ。私だけ鮎魚女と山菜の揚げ出汁。続いてご飯物は、蟹の炊き込みご飯と味噌汁 香の物。かなり濃いめの味付け(持ち帰りした分は緑茶で茶漬けにしたらとっても美味しかった)。味噌汁美味しい。そして葛切と猿田彦コーヒー。これで終わりかと思ったら、Happy Birthdayの手作りケーキでお祝いまでしてくれた。申し訳ない。
今年は10万超えの106088円。家族で10万超えだと年に1回しか家族では利用できないなあ。ちゃんと美味しかったが、娘と我々の差が激しすぎないか?娘のお祝いだからありがたいけど。これが最後の湯島。来年の娘の誕生日は大門になる。