トモサクさんが投稿した割烹 うめ笹(北海道/北見)の口コミ詳細

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割烹 うめ笹北見/日本料理

1

  • 昼の点数:4.4

      • 料理・味 -
      • |サービス -
      • |雰囲気 -
      • |CP -
      • |酒・ドリンク -
1回目

2022/04 訪問

  • 昼の点数:4.4

    • [ 料理・味-
    • | サービス-
    • | 雰囲気-
    • | CP-
    • | 酒・ドリンク-

北見で出会った一級の和食

女満別空港から北海道入りして、ちょうどランチ時に通るのが北見駅あたり。北見かー、玉葱とハッカとホルモンのイメージだなぁ、と思ってお店を見ていたらタイヤ屋グルメガイド一つ星店があるとの情報。え、マジで?

ということで来てみた和食のお店「うめ笹」。

駅から10分ほど歩いて到着したのは、少し広めの一軒屋小料理屋。中に入れば和食屋さんらしいアプローチに綺麗に磨かれたカウンター。良い雰囲気。

大将とご挨拶をして、まずは先付けで出てきた《ホタルイカとのびるの酢味噌》。やっべ、めっちゃ美味い。続いて出てきた、ミニ八寸という《青ツブ貝/ウド酢漬け/アスパラ梅肉》。やっっっっっべ、超美味い。

1品目は、ホタルイカもさることながら山菜と酢味噌がとても良い塩梅だし、2品目は、地のものという青ツブ貝が絶品だった。こんな美味い貝久々かも。と、最初の2品ですっかり舌と心を掴まれてしまった。

ビールで喉を湿らせていたが、こんなの出てきたら日本酒以外の選択肢はないので、早速北見の地酒《白杜の雫》を所望したら、超すてきな状態で出て来た!氷を張った器に草花の飾り。これでまたお店に惚れちゃうよね。味はスッキリして飲みやすく、旨味も程よく効いていてつまみを選ばないで飲める。

お椀は《筍豆腐のお吸い物》。筍豆腐というものが面白いし、筍自体も美味い。続いてお刺身。《ヒラマサ、タコ、ホッキ貝、ヤリイカ》だった気がするけど、特にタコ、ホッキ貝、ヤリイカの美味さは特筆。鮮度の良さもあるんだけど、それだけじゃない丁寧な仕事があるのを感じる。

続いて、ムニエル?と思ったのは、《桜鱒とアボカドの田楽》。田楽!添えられたのは春菊お浸しとレンコン餅の磯辺揚げだけど、これも全部美味い。全然系統違うものが皿に載っているのに、この一皿が完璧。特に田楽の味噌の味はヤバかった。桜鱒はまだしもアボカドをここまで引き立てるか、この発酵。

天ぷらは《蕗のとうと長芋の海老しんじょう挟み、おかき添え》。蕗のとう、美しすぎない?長芋は冬に採ったものを雪の中に寝かせて春になって使うらしい。そしておかきは正月の鏡餅。これまた雪の中に干して乾かして春になって使うのだとか。雪を十全に使って美味さを生み出しているのが面白い。

《鶏つくねみぞれ煮》の、つくねのみちみち感と旨味を楽しんでから、ご飯ものはヤッタネ!《筍ごはん》!優しい出汁で炊かれ味わいは薄めで、普段なら物足りなさを感じるところだが、これは筍の香りと旨味が前面に出て美味い。さらに、優しいアラのような出汁に白味噌っぽい味噌汁が逸品。

「あとはデザートですが、何か追加なさいます?」とのことで何があるかを聞いてみたら、「今日は迫田牛(さこたぎゅう)の朴葉焼があr」「それで!」即答。とはいえ迫田牛って聞いたことないよなぁ、と聞いてみたら、隣の津別町の迫田さんが育てている牛らしい。個人名かーい!

ところがどっこいこれがまた美味い。柔らかいお肉には程よいサシが入り甘めの味わい、そこに焼かれた味噌の旨味が加わって、舌がとろける絶品。味噌にはいろいろ企業秘密を入れて旨味を増しているらしく、なるほど一筋縄じゃいかない作りをなさるなぁ、とすっかり感心。

最後は綺麗に作られた桜プリンとお茶をいただき、さらにサービスで珈琲もいただく。和食屋さんの珈琲、これがまた美味いんだ。

こんな言い方が失礼なのは百も承知だけど、北見でこんな味に出会えると思わなかったし、この味に会いにまた北見に来てもいいレベル。

カウンターはワシだけだったのでちょっと大将とお話ししたけど(個室には他のお客さんがいた)、この日はワシが東京から来たと聞いてたので地のものを多めに使ったが、普段は地元の方が多いので地物に拘らず包丁を振るっているらしい。凄いな、変幻自在だな。特別なことは何もしてませんよ、という感じだったが、いやいや何の何の、これだけの味を作れる職人さんが何を仰いますやらですよ。

ちなみにベースのコース(迫田牛、ドリンク除く)はこれで5,000円。マジか。

まぁなんか余り褒めそやしすぎるのもアレですが、少なくともワシのフィーリングにはバッチリハマった和食屋さん。大満足満腹。

2025/09/05 更新

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