トモサクさんが投稿した喜庵 一能(宮崎/飫肥)の口コミ詳細

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肉の妖精(トモサク)の飯ログ

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喜庵 一能飫肥/日本料理

1

  • 昼の点数:4.5

    • ¥8,000~¥9,999 / 1人
      • 料理・味 -
      • |サービス -
      • |雰囲気 -
      • |CP -
      • |酒・ドリンク -
1回目

2025/08 訪問

  • 昼の点数:4.5

    • [ 料理・味-
    • | サービス-
    • | 雰囲気-
    • | CP-
    • | 酒・ドリンク-
    ¥8,000~¥9,999
    / 1人

飫肥で出会ったとんでもない和食屋

日南市飫肥(おび)にある「喜庵 一能(よろこびあんいちの)」。お友達が行っていて超気になっていたところ、今回の宮崎大分飯旅の行程にギリギリ組み込めそうだったので予約してみた。

超良い判断だった。

歴史ある街並みの中、鯉の泳ぐ水路に面した一軒家の和食屋さんという時点で最高なのだが、中に入れば床の間のある和室にテーブルと椅子で、居心地の良い静かな空間。雰囲気だけで大満足。

そして繰り出される料理の数々も見た目から味から凝った品々で、美味いだけでなく幸せになる味。

まずは八寸。深い升のようなものに朝顔の蔓葉が乗り、その下には朝顔の器。こちら、井戸に使う“つるべ”イメージで、「朝顔やつるべ取られてもらい水」という俳句に因んでいるのだとか。何それステキ!

この時点でグッと心掴まれてしまったのだが、乗っかる料理ももちろん美味い。

鴨南蛮は、軽い酸味と柔らかな身が美味い。旬を感じる鱧子は珍味の類いだが酒に合う味。海老はぷりっぷり、玉子焼きはプリンを思わせる超滑らか食感で美味。

濃厚系のサーモンクリームチーズやねっとりカラスミ&大根も良き。山桃は少し酸味ある野趣溢れる甘みで、丸十の甘さ抑えめの程よい炊き加減も見事。

お椀は鱧。餅が添えられ、大根の青菜の柔らかい部分と結び人参に葉山椒が乗る。出汁は味しっかり目の鰹出汁で、ほのかな塩味が暑い日の欠けた塩分を補ってくれそう。

餅はめちゃ柔らかで、鱧はほわほわ。具で優しさを、つゆと山椒でパンチを感じる、絶妙な組み合わせ。

ここで日本酒をお願いしたら、「今はこれしかないのですが」と新潟、富山、山口の小瓶が出てきて、特に地酒ということでもない模様。

宮崎と言えば鮎のイメージもあるので、出てきた中から新潟の《初鮎》。すっきりしつつアルコール感もあるやや辛口で、つまみを選ばない味わいだし夏の日に涼やか。

お造りは鯛、鮪、カンパチ。ヘベスが添えられ、醤油は土佐醤油。お好きな組み合わせで、ということでいろいろ試したが、ヘベス×鯛が最強だった。

もちろんどの組み合わせも美味く、身のしっかりした各魚の旨味を楽しめる。そして何気に山葵も超美味い。

すてきな器で出てきたのは穴子と胡瓜の酢の物。これは……良い!言い方難しいのだが、一皿として美味いと言うより、しっかり炊かれた濃い味の穴子、青々とした胡瓜、薬味と混じりふくよかな爽やかさの酢がそれぞれ美味くて、融合してさらに美味いという感覚。使っているのは土佐酢。土佐で修行なさっていた縁らしい。

肉料理はローストビーフ。マスタードと白髪ネギが乗り、添えられているのはししとう。どこ牛か聞きそびれたのだが、肉自体が舌に溶ける柔らかさでめちゃ美味い。

味付けは、ちとマスタード強めなので付ける量を上手く調整したい。そして、しっかり焼かれて柔らかくなったししとう焼きがまた美味い。

そして野菜寒(野菜の寒天寄せ)。個人的には食べた瞬間「涙が出そうなくらい美味い」としみじみ感じてしまった絶品。

中に入るオクラ、南京、ミニトマト、小芋、海老はそれぞれ別に炊いて合わせているとのことで、恐らく食感、味わい全て計算しつくされての融合。それをまとめる胡麻ダレがまた絶品。感動した。

惜しくももう〆ご飯。新生姜の炊き込みご飯とのことで、ほんのり塩味はあるもほぼ白米の味で、しかも爽やかな白米。お新香が超合うってワケ。

炊き上がりはやや柔めで、水気が多いというか蒸らし短めの米の食感なのが少し気になったが、舌に乗ればきちんと美味い。冬瓜の止め椀もまた美味。

水菓子はマンゴーと西瓜。宮崎マンゴー大好き!強い甘みが大変美味で、逆に西瓜は水分多めのさっぱり味。対照的な味わいが面白い。

てことで。値段の話しもアレだがこれで料理は5,500円。ちょっと信じられない。優しい接客、落ち着いた雰囲気、すてきな器と盛り付け、通いたいレベルの美味をいただき、大満足満腹。

2025/08/14 更新

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