tomoseipapaさんが投稿したソーズカフェ(岡山/津山)の口コミ詳細

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料理を食べた時でなく、お店を出た時に評価が決まる(^^)v

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tomoseipapa (男性・兵庫県) 認証済

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ソーズカフェ津山、津山口/カフェ、喫茶店

1

  • 昼の点数:3.8

    • ~¥999 / 1人
      • 料理・味 3.5
      • |サービス 4.0
      • |雰囲気 4.0
      • |CP 4.0
      • |酒・ドリンク 3.5
1回目

2017/07 訪問

  • 昼の点数:3.8

    • [ 料理・味3.5
    • | サービス4.0
    • | 雰囲気4.0
    • | CP4.0
    • | 酒・ドリンク3.5
    ~¥999
    / 1人

【禁煙】築100年の歴史的建物で幕末の珈琲罐を使った榕菴珈琲をいただきました☆

JR津山駅から北西1.2㎞ほどにある中島病院の敷地内の「城西浪漫館」1階のカフェです。
大正ロマン漂う館内は、1階部分をバリアフリー化し、身体障害者用トイレも整備し、
1階には中島病院旧本館の歴史を振り返る常設展示も行っていて、2階にはイベントも開催しています。

この「城西浪漫館」は1917年(大正6年)建築の木造2階建てで部屋ごとに異なる材質の大理石を使った暖炉があり、
市の重要文化財・津山洋学資料館を手掛けた池田豊太郎氏の代表作の一つで、岡山県近代化遺産であるとともに
2010年9月には「国の有形登録文化財」となりました。ということでもちろん火気厳禁で禁煙です(^^)

この建物は元々は中島病院本館として建てられたのですが、その経緯が面白いですね。
東京帝大医科大学(現東京大学医学部)を卒業後、地元に請われて帰郷した当時最先端技術を熟知した内科医の
中島琢之氏(1885~1956年)が再び最新の医学研究のため東京へ向おうとした際に慰留するために、
友人の銀行家妹尾順平氏を先頭に当時の理想の病院をということで建てたのが城西浪漫館(中島病院旧本館)です。
その後80年に渡り中島病院本館として使用されました。
1996年12月10日にはNHK朝の連続テレビ小説「あぐり」のロケもここ城西浪漫館で行われたそうです。
 
店内は漆喰の壁に高い天井、当時のままの暖炉もあり、ゆったり寛げる空間になっています。
左手に広い部屋があり窓側にカウンター5席と2席、中央のテーブルには8席あります。
右手の小さな部屋には大きなひじ掛けが左手に設けられた低カウンター席が3卓です
椅子は欅や楢を使用した手作りで、特に低カウンターの椅子の座面には珍しい孔雀模様が施されています。
広い部屋のテーブルは北海道産の楢で1年に1mm程度しか成長しない樹齢100年を越える材を使用しているそうです。

店内には店主の趣味とのことでクラシックのBGMが流れていましたが懐かしいビゼーのアルルの女でした。
特に中学生の時によく聴いた「ファランドール」が懐かしい。心踊る気持ちになります♬

メニューはいっぱいありますね。
10種類以上揃う珈琲だけでなく、デザートやパスタもあります。
ここはやっぱりイチオシの榕菴珈琲620円(税込)をチョイス
江戸時代に宇田川榕菴(ようあん)氏が使用していた珈琲罐(コーヒーカン)を復元したものでコーヒーを淹れてくれます。
この珈琲罐はコーヒーの煮出し器でオランダ語でコーヒーポットの意味だそうです。
ちなみに榕菴氏は幕末の津山藩医で蘭学者でもあり宇田川家と交流のあったオランダ商館長と面談した際に、
初めて飲んだコーヒーに興味を持ち、現在一般的に使われている「珈琲」という文字を考えたそうです。
「珈琲」という字は、オランダ語のkoffieという発音に合わせただけでなく、「珈」は女性の髪を飾る玉飾り
「琲」は玉飾りの紐の意味で、コーヒーの木に真っ赤なコーヒーチェリーが実っている様子を描写したそうです

準備にかなり時間がかかるようで15分以上待ちます(^^;
まずは榕菴氏も食べていたといわれるオランダのDrosteのチョコレートを3個サービスで出してくれます
サービスといってもたぶんドロステのパステルロールだと思うので3個で100円近くするはずです。
とっても甘くて口の中で溶けていきますね。苦めの珈琲にピッタリです。

そして遂に珈琲罐の登場です。
昔のブリキのロケットみたいです。
丁寧に珈琲罐の説明をしてくれます。
昔は下の部分にアルコールランプを置いて上に布の袋に入れた珈琲豆を水に入れて沸かして飲んでいたそうですが
今は重要文化財の建物なので火が使えないのでIHで沸かしたお湯を使ってネルドリップで抽出しているそうです。
とってもまろやかで熱くなく飲みやすい。
当時は酸味が強すぎて飲みにくかったようで、今は飲みやすく改良しているそうです。
ただ万人受けする珈琲になっているのでコクや苦みはほとんど感じません。
少し酸味があってまろやかなアメリカンのような印象です。
でも悠久の歴史(少しオーバーですが)に触れるかのような珈琲の味わいは格別ですよ(^^)/

女性スタッフから「2階も自由に見ていただけますよ」と言っていただいたので後で伺いました。
現在城西浪漫館2階では「津山の怖~い伝説」展を8月31日まで開催しています
夏休みを迎えた子どもたちに津山の民話や伝承を学んでもらおうというのが趣旨のようです。

●津山藩にあった鬼の首を刎ねた名刀「童子切」伝説
 「童子切」は豊臣秀吉、徳川家康から津山藩主の松平家に伝わり、太平洋戦争終戦まで継承されてきた
 天下五剣の一つとのことで、丹波国大江山の鬼の頭領「酒呑童子」の首を切り落としたとされています。
 現在は東京国立博物館に所蔵されている津山ゆかりの名刀で、今回はレプリカが展示されていました。

●津山に民話や伝承として伝わる妖怪や怪談の紹介
 徳守神社の「阿花宮」や京町の「抜首」、安岡村の「産女」、「三腰幽霊」など津山市内の民話、伝承を
 現地の写真を添えて分かりやすく紹介しています。「後山の雪女」など美作地域の民話にも焦点を当てます。

●歌川国芳(うたがわくによし)1797~1861年)の妖怪絵、化け物絵
 江戸時代末期を代表する浮世絵師の一人で“涼”を誘う少しおぞましい絵が説明書きとともに展示されています。

●津山城の天守台が正面に見える窓
 現在は再建した備中櫓が正面に見えます。
 掲示されている写真はCGで作成された津山城の画像を組み入れて当時の様子をうかがい知ることができます。
 津山城は姫路城、松山城と並び日本三大平山城の一つとのことです。

※上記レビュー内容は一部「城西浪漫館」のHPより引用しています。

この浪漫館入口には、「撮影する際にのぼり、旗、看板が邪魔のようでしたら自由に動かしてください。
ただし、撮影終了後は、元の位置にお戻しください。」と張り紙がありました。
何と気遣いのある張り紙でしょう。管理されている皆さんの愛情を感じて素敵です。

とっても居心地がよくて、美味しくてサービスも気持ちのいい素敵なカフェです♬

お薦めです☆

2017.7.21

  • 榕菴珈琲620円

  • 榕菴珈琲620円

  • ドロステチョコ

  • 珈琲罐で淹れた榕菴珈琲

  • 城西浪漫館

  • 珈琲罐で淹れる榕菴珈琲①

  • 珈琲罐で淹れる榕菴珈琲②

  • 珈琲罐で淹れる榕菴珈琲③

  • 珈琲罐で淹れる榕菴珈琲④

  • 珈琲罐で淹れる榕菴珈琲⑤

  • 珈琲罐で淹れる榕菴珈琲⑥

  • 榕菴珈琲

  • カップ

  • ドロステチョコ

  • 珈琲罐のアルコールランプ

  • メニュー

  • メニュー

  • メニュー

  • メニュー

  • メニュー

  • 説明書き

  • 説明書き

  • 店内の雰囲気

  • 店内の雰囲気

  • 低カウンター席

  • 店内の雰囲気

  • 店内の雰囲気

  • コーヒークリームパンのポスター

  • カフェの看板

  • 昔の受付?

  • 1階資料室前

  • 1階資料室

  • 1階資料室

  • 1階資料室

  • 1階廊下

  • 階段

  • カフェの看板

  • カフェ入口

  • 城西浪漫館内部

  • 城西浪漫館入口

  • 城西浪漫館入口

  • 中島病院

  • 城西浪漫館

  • プレート

  • ロケ記念

  • 案内書き

  • ポスター

  • カフェ案内板

  • 階段

  • 2階の院長室

  • 2階の院長室

  • 2階の院長室

  • 2階の院長室

  • 35代平沼首相も入院した特別室

  • 35代平沼首相も入院した特別室

  • 35代平沼首相も入院した特別室

  • 35代平沼首相も入院した特別室

  • 階段

  • 2階で開催の「津山の怖~い伝説展」入口

  • 2階で開催の「津山の怖~い伝説展」

  • 2階で開催の「津山の怖~い伝説展」

  • 2階で開催の「津山の怖~い伝説展」

  • 2階で開催の「津山の怖~い伝説展」

  • 2階で開催の「津山の怖~い伝説展」

  • 2階で開催の「津山の怖~い伝説展」

  • 2階で開催の「津山の怖~い伝説展」

  • 2階で開催の「津山の怖~い伝説展」

  • 2階で開催の「津山の怖~い伝説展」

  • 2階で開催の「津山の怖~い伝説展」

  • 2階で開催の「津山の怖~い伝説展」

  • 2階で開催の「津山の怖~い伝説展」

  • 2階で開催の「津山の怖~い伝説展」

  • 2階で開催の「津山の怖~い伝説展」

  • 2階で開催の「津山の怖~い伝説展」

  • 2階で開催の「津山の怖~い伝説展」

  • 2階で開催の「津山の怖~い伝説展」

  • 2階で開催の「津山の怖~い伝説展」

  • 2階で開催の「津山の怖~い伝説展」

  • 2階で開催の「津山の怖~い伝説展」

  • 津山城展望窓

  • 津山城展望窓説明

  • 津山城

2017/07/27 更新

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