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1位
12回
2023/08訪問 2023/09/23
ラーメンはかなり前から無化調が流行っています。
と言うよりも私のように無化調ではないラーメンを何故わざわざ外食で食べなければならないかと言う拘り持つ方が圧倒的な少数派ではなくなりました。
何度か書かせて頂いていますが、焼肉と焼き鳥で無化調と言う店はほとんどありません。
ラーメンのようにスープではないので分かりにくいですし、脂が多いので脂の旨味にまぶされてわかりにくくなります。
タレだけではなく、塩の料理にも結構しっかりかかっています。
いまだにえっと仰る方がおられますが、業界の常識でもあり、事実を知っているので、本当のことを申し上げるしかありません。
そもそも、口に入れた瞬間にわかります。
何故?
かけてあるのでわかります。
クオリティが高くなく、値段も安い、牛肉や鶏肉を家で食べる時の「工夫」と言うなら理解できますし、そもそも他のご家庭で召し上がっている食べ物について私がごちゃごちゃ言う資格などありません。
それこそ上から目線になります。
刺身が美味しいと評判の高級日本料理屋で、魚のクオリティが低く、美味しいのは醤油だったと言うことが結構頻繁にあります。
同様に予約の取れない六本木の高級焼き鳥屋に結構しっかり旨味調味料がかかっていたり、比内地鶏を謳いながら、食べたら比内地鶏ではないので、その点を指摘したら、お金が返金されたりとか、色々あり過ぎるので、焼肉や焼き鳥の人気の店というものを私は信用していません。
別に焼肉や焼き鳥に限った話ではありませんが。
こちらのお店は数少ない無化調の焼き鳥屋。
無化調ではない焼き鳥がお好きな方にとっては旨味が足りないと感じさせるかも知れません。
タレも塩も鶏のクオリティに合わせた味付けなので、ある意味旨味たっぷりではありません。
よってお好きな方とそうではない方と結構分かれるだろうと思っています。
実際に、地鶏とブロイラーの味の違いがわからない方は少なくないので、致し方ないです。
今は潰れてありませんが、六本木のど真ん中で、比内地鶏専門店と謳いながら、おもっきりブロイラーを出すような店が珍しくないのはそれが理由です。
三宮の旧ハンズのそばにもあり、すぐに無くなりました。
また、上から目線と批判されますが、私がそう思うのであって、他の方が何がお好きで何がお嫌いかには全く興味がありません。
味は好みではないと繰り返し申し上げていますが、価値観はそれぞれ全く異なります。
大丸でヴォーヌ ・ロマネのプルミエ・クリュ27500円が2割引だ!やす〜いと言って買って数年寝かせて飲む人もいれば、コンビニの1000円未満の赤ワインで十分美味しいのに、ワインに数万円なんて馬鹿じゃないの?味もわからんのに見栄を張ってと言う人もおられます。
ワインも日本酒も焼肉も焼き鳥も寿司もラーメンも何もかも、私の持論では好みの違いという表現は正確な言葉ではないと思いますが、価値観の違いは明らかにあります。
だから価値観の違う同士が食べ物や飲み物の話をすることほど意味のないことはこの世に存在しません。
生産性ゼロで人生の貴重な時間をドブに捨てることになるからです。
前置きが長くなりましたが、いつものように上白肝のある刺身盛り合わせや上焼き鳥の盛り合わせ、鶏天サラダ、背肝やう玉などの追加、最後は卵ご飯と地鶏ガラスープというパターンで終わりました。
私は禁酒中なので、ノンアルコールとジンジャーエール。
妻は生ビールの後はピノを合わせて楽しんでいました。
羨ましいと思いきや、北新地の高級店でもいつもいつもいつもノンアルコールビール、ジンジャーエールなので、実はそれほど羨ましくありません。
禁酒が明けたら、週に3回だけ、しかも基本的にはワインだけを飲みます。
シャンパンかニュイのピノのみ。
アルコール量の制限をするので、特に家では、シャンパンかコート・ド・ニュイのピノのみ飲みます。
極めてクオリティが高く大好きなものしか飲まないという宣言です。
ビールや日本酒や他のアルコールはできる限り飲まないということです。
勿論、城助でもニュイのピノのみ。
十四代や爾今は封印です。
?
1合だけ飲むかも?
こちらのお店に伺うのは、日曜日に大阪で用事がある時がほとんどです。
この日もそうでした。
さて、私は飲食店に対してかなり辛口と言われているようですが、感じたことを忖度無しに書いているだけなので、そのようなことを意図して書いたことはありません。
そもそも、食べログの前に、大成功の直後に大失速したアスクユー東京レストランガイドという、食べログ方式の口コミグルメサイトにレビューを書き始めたのですが、それには明確な理由があります。
ちなみにその時はまだ食べログは存在していませんでした。
理由は唯一つです。
テレビや雑誌などのマスコミによる提灯記事に嫌気がさしたからです。
飲食店に取材をする場合、マスコミとしてはその飲食店のマイナスになることは決して公に出来ないので、必ず提灯記事や提灯番組になります。
雑誌の場合は、ステマの有料記事など当たり前の時代がありました。
今はコンプライアンス上、まともな出版社がそんなことはしないのでしょうが、それは別としても記事としてより多くの方々から読んで貰えるような飲食店を取材対象とするわけです。
だから、結果として必ず提灯記事、提灯番組になります。
ネットにおける、一般人の口コミというものが出てきて、今ではそれらの評価がビジネス上重要になっています。
ただ、有名プロガーが登場して雑誌が駆逐され、遂に有名ユーチューバーという仕事が登場してからテレビさえも駆逐されかけています。
プロガーにしてもユーチューバーにしても収入というものが絡んでくると立ち位置が最初とは変わってきます。
私としては、食べログにレビューを上げることは想像を絶するようなマイナス(そのために何度かレビューをアップするのをやめました。)こそあれプラスということを今まで感じたことがないので、結局書きたいから書く、法律は勿論のこと、ガイドラインの範囲内で書く、食べログ側から修正依頼されれば全て言う通りにする。
というスタンスを貫いています。
提灯記事で食べに行った店が死ぬほど不味くて絶望感を味わったことが少なくないからです。
しかし、最近特に重視しているのは居心地という要素です。
食材や技術による味のクオリティや料理に対する料理人の方の真摯な思いということはファンダメンタルとしてありますが、食事やお酒を楽しみたいという中には、居心地という要素もかなり大きいなと感じるわけです。
例えば、城助などは美味しいけれども居心地が良くないという方が少なくありませんが、私としてはかなり居心地は良いのです。
従って、居心地という要素は最も主観的なものだと思っています。
レビューとは個人の偏見に近いような主観を書くものだと私は思っていますので、最近はその要素をレビュー評価により強く反映しています。
私の場合は、味と総合の点数がほぼ一致しますが、総合の方が高いというレアケースは私にとってとても居心地が良いということを意味します。
居心地の良さには、経営者や料理人の誠実さということも大きな要素となります。
誠実さの無い、嘘ばかりつく経営者や料理人の店で食事をすることは苦痛以外の何ものでもありません。
いずれにしても、居心地という感覚は、他の方にとっては真逆のこともあると思います。
まあ、それを言えば味もそうですけどね。
数軒しかない、私にとっての居心地の良いお店の一つがこちらです。
最初に鶏天サラダと上白肝の刺身盛り合わせはマストです。
日本酒もマストです。
黒龍は昔からよく飲む日本酒ですが、夏しぼりは初めて飲みました。
夏限定だけあって、通常の純米吟醸と比べて爽やかな印象を持つように作られています。
鍋島、十四代、爾今、新政などのレアなプレミア日本酒は別として、有名になっている多くの日本酒が味を落としていく中、黒龍は私が初めて知った何十年も前からクオリティを落とさずにいるので安心出来ます。
有名になった日本酒の味が落ちる理由は桶買いとコスト圧縮による利益の上増しが原因です。
桶買いは量を増やすためにしますが、基本的にはクオリティは落ちます。
混ぜれば尚更です。
名前だけ有名な日本酒をアホみたいに高い値段で提供している飲食店にはゲンナリします。
その日本酒、試飲してますか?していてその値段で出すということは、、、、。
まあ、極めて居心地の悪い店になりますね。
焼き物は最近は盛り合わせを頼んで任せています。
炭火焼きなので焼き手の力量が問われます。
美味しいです。
ただ、鶏肉もクオリティが高いものを使うと個体差ははっきりありますし、鮮度もありますから、味は一定しません。
だからこそ、焼き手の力量の差がハッキリと出ます。
魚介類ほど上下の差が激しくはありませんが、同じ生産者でも当然食材のクオリティは毎回変わります。
料理は全てその前提があってのことなので、何も考えずに機械的に作るものは料理とは言えないと思っていますし、勿論プロフェッショナルの仕事ではありません。
ちなみに貝を焼くだけという行為は料理ではありません。
コロナ禍、アフターコロナ、飲食店経営は大きな転換期を迎えていますが、ゴーイングコンサーンで頑張って頂きたいですね。
ゆっくりと日本酒を飲みながら食事が楽しめる状況になったので早速伺いました。
上白肝の入っている刺身四種盛り。
はマストです。
やはり、焼き鳥屋では刺身があるかどうかが美味しいかどうかを判断するメルクマールとなります。
特に肝の刺身にえぐみがなく、綺麗な甘みがあるかが最大のポイントです。
鶏天サラダ。
こちらもマストです。
野菜のクオリティが高く、ドレッシングの味付けも美味しいです。
上焼き鳥盛り合わせ6種。
以前は細かく都度注文していましたが、最近は最初にこちらを2人前お願いします。
必ず食べたいレバーとつくねが入っているので、お任せの盛り合わせで良いのです。
その後はまだ頂いていないものを注文します。
数種類ですかね。
うずらの卵もよく頂きます。
最後は卵かけご飯と地鶏ガラスープです。
焼き鳥という食べ物はなかなか難しいです。
元々のイメージは廉価で美味しい食べ物というイメージです。
渋谷にサラリーマンの方が若い頃、安くて美味しいということでお世話になったお店に、大企業の役員になってからも通うという焼き鳥屋がありました。
私もある通信系の大企業の取締役の方に連れて行って頂きました。
美味しかったですが値段からすればクオリティが高いという感じでした。
ちなみに研究熱心で食べ歩きをされておられるこちらのお店の店主の吉田さんもお店のオープン前に行かれておられます。
関西には昔はそのような店はほとんど無かったようですが、銀座には老舗の焼き鳥屋で一人1万円以上するというお店もあります。
ある企業の社長と伺ったことがあります。
こちらも当然美味しかったのですが値段相応という感じでした。
六本木に料理だけで一人2万円という高級店もありました。
接待されたのですが、不味いはずがありません。
しかし、値段相応ではありませんでした。
そのあと、私が当時通っていた超有名なキャバクラに連れて行ってくれたので、そちらの方が楽しかったです。
そして私が愛し続けたみつぼ。
早稲田に住んでいる時に週5回通ったお店です。
それほど美味しかったですし、飽きることがありませでした。
今はそのお店はありませんが、今日この時点でも私のナンバー1焼き鳥屋です。
炭火でレアに焼いたレバーの旨味が抜群でした。
あれを超える焼き鳥は今なお食べたことがありません。
まあ、数回通ったら、私があまりにも食べて飲むので、私だけ5000円で食べ放題飲み放題になりました。
その頃はそれほどお金は無かったのですが、その金額なので週5回通えたのです。
焼き鳥屋に何を求めるかによって、個々の評価が大きく分かれるのは当然のことです。
1本100円の焼き鳥が安くて美味しいと感じる方には1本300円の焼き鳥は高いでしょう。
焼き鳥は化学調味料を多用する店が少なくないので、その味がお好きな方が100円の焼き鳥が美味しいと思っておられれば、化学調味料の味がなく、淡白に感じる塩の焼き鳥は美味しくないと感じるかも知れません。
それが1本300円したらこんな店は駄目だと酷評になってしまうでしょう。
私がこのお店が大好きなのは、誠実な料理、誠実なクオリティの鶏肉や食材しか提供されないからです。
勿論、店主の吉田さんのお人柄が好きなのもありますが、鶏肉の味そのものが美味しくなければ通い続けません。
料理や食材に対する誠実さは会話や講釈など無くても一口食べればわかります。
私はその誠実さに対し敬意を表します。
私は辛口レビューワーと言われていますが、私の感覚からすると辛口という意識はなく、不誠実だったり、プロフェッショナルではないものをそのクオリティに見合わない料金設定で出してくる店が大嫌いなだけです。
但し、それは当然のことながら私個人の問題であって、他の方がそのような料理が好きだとか嫌いだとかは、私にとっては全く関心のないことです。
ところでこちらのお店のレビューは10回しかアップしていないのですね。
昔の機能だと複数回数が1回のカウントだったからでしょうか?
或いは、レビューを書くことにまったく興味が無くなる期間があるからでしょうか?
城助は100回以上アップしているのに、我ながら不思議に感じました。
コロナ禍もあり約1年ぶりに伺いました。
あれから1年とは、、、。
アフターコロナの世界はこれまでとは全く異なる世界。
人の歴史は、疫病の大流行が節目となってそれまでとは全く違う価値観の世界が作られてきました。
今回も同じことが起きるでしょう。
と言うよりも、既に新しい価値観の世界が作られ始めています。
昨年の1月に予想した通り、飲食店のあり方や、ロケーションは劇的に変わっていっています。
自動車の自動運転の普及が予想されていたよりも急激になり、大企業ではリモートワークが当たり前になっていくので、東京だけでなく、地方も含めて今まで都心と言われている場所に人が移動しなくなります。
仕事のために多くの人が集まると言う前提で作られたビジネスモデルは全て通用しなくなるのです。
飲食店は、住宅地へとゲルマン民族の大移動が始まります。
その意味では、苦楽園が近いこちらのお店のロケーションは将来的にも良いと思います。
常連に支持され続ければ、所謂、繁華街にある店が、急激な人口移動のため、次々と移転したり、廃業したりするのを尻目に繁盛するかも知れません。
ただ、2030年から2040年の間には、かなり高い確率で南海トラフ大地震が起きますので、飲食店に限らず、経営という視点では、そのことを前提にして経営者は経営戦略を立てなければ行けません。
南海トラフ大地震は、いつかというのはわかりませんが、スロースリップの状況やこれまでの周期から必ず近いうちに起きます。
後8年ほどで確率の極めて高い時期に入りますので、必ずそのことを前提とした経営戦略を考えていなければ、経営者や従業員の方々の家族が路頭に迷ってしまいます。
経営のリスクマネジメントとしては当然考えなければならないことですが、99%以上の経営者は考えておられないようです。
武漢がロックダウンした時と同じ状況です。
東日本大地震や阪神淡路大地震と比べても、被害の規模が桁違いに大きいので、国の支援だけを頼りにしても、どうにもなりません。
連動して富士山の噴火が起きてしまうと火山灰によって首都圏は、3ヶ月ほど電気が止まるので、官邸が機能するかさえ怪しいです。
さて、今宵も上白肝の入った刺身からです。
そして、いつもの鶏天サラダ。
ハーフサイズもありますが、私たち夫婦にとっては、ハーフでは足りないです。
野菜が良いだけでなく、味付けが抜群に美味しいです。
色々な高級焼き鳥屋でサラダを頂きますが、素晴らしいです。
焼き物6種をお任せにして、写真にあるものをどんどん追加していきます。
日本酒も番頭さんが変わってから、クオリティが高いものが揃うようになり、妻とガンガン飲みます。
妻が写真を撮り忘れましたが、いつものように最後は卵ご飯とスープです。
スープと卵黄の濃厚な旨味。
色々な高級店で食べてきましたが、最高です。
私が焼き鳥屋に求めるもの。
以前に、5億回ほど書かせて頂いていますが、先ずは刺身があり、それが美味しいこと。
焼き物にする鶏肉と刺身にするものと違う仕入れをする店もありますが、こちらは同じ仕入れです。
とにかく、生で食べてしっかりと旨味のある鶏肉以外は食べたくありません。
そのような鷄を備長炭のような極上の炭で、絶妙の焼き具合で出すのであれば、化学調味料を大量にふらなくても美味しく頂けます。
焼き鳥屋は、刺身があるかないかでまず鶏肉のクオリティを予想することができます。
そして、生の肝を食べれば確実にその鶏肉のクオリティは分かります。
そうでないものは濃いタレと化学調味料を大量に使って美味しくします。
私は大嫌いですが、大好きな方も少なくはありません。
このお店の武器は、食材だけでなく調味料や炭に至るまで徹底的にクオリティに拘っておられることと、接客です。
接客には本当に気を遣っておられます。
アフターコロナの時代の飲食店にとって、接客のクオリティは今まで以上に重要になっていきます。
詳しくは長くなるので次にアップする予定のレビューに書きました。
宜しければご覧下さい。
いずれにしても、美味しいものを頂いて、好き放題言わせて頂くのも後10年ほど。
アフターコロナ、アフター大災害の時代、世の中はどうなっているのでしょうか?
飲食店というものの存在はどうなっているのでしょうか?
正常性バイアスで世間からは危機感が感じられませんが、大災害が起きるのは8年後のことかも知れません。
コロナ禍についても日本にウイルスが入る前からこうなりますよと多くの方々に話をしていました。
そしてこの状況。
今後、とんでもない大不況になります。
人生が全く変わってしまう方々が激増するのはこれからです。
来年、再来年。
飲食店経営も根本的に考え直す時期です。
いつですか?
今でしょ!
今。
年内にも何が起きるか分かりません。
コロナ禍の合間をぬって伺いました。
このレビューを書いているのは2021年の9月末ですが、今年は緊急事態宣言や蔓延防止がほぼずっと出ていたのでら伺えていません。
ちょっとに電話をしましたが、満席でした。
さて、なんでもそうですが、本当に美味しいものは極めて数が少ないです。
トップクラスの食材、日本酒など。
昨年のある時から日本酒に更に力を入れ始められました。
私の好きな銘柄が増えたと思います。
日本酒にしろ、ワインにしろ、私の好きの判断は一つしかありません。
糖分の割合による甘口、辛口という基準は全く関係ありません。
初めてのお店で日本酒を選ぶ時にどのような日本酒がお好きですかと訊かれると、鍋島や爾今を普段飲んでいますとと答えます。
すると、お米の味がわかるような日本酒がお好きなのですねと言われますが、厳密には違います。
例えば、鍋島は糖分の割合から言えば辛口ですが、甘いと仰る方が多いです。
日本酒は、米をアルコールと糖分に分解する飲み物ですから、辛い日本酒など世の中には存在しません。
糖分の甘みが必ずあります。
その糖分がある基準より多いか少ないかだけが甘口辛口の判断です。
以前にも書きましたが、辛いという表現の中にはほとんどの場合、雑味が多いことを指しています。
米はアルコールと糖分に分解されると書きましたが、正確には他に雑味となる成分も出来ます。
鍋島が甘いと感じるのは、この雑味がほとんどないからです。
爾今も十四代も新政もこの雑味がほとんどないので私は美味しいと感じます。
米の味を感じるのではなく、雑味がないから米から作られた糖分をはっきり感じるのです。
日本酒を扱っている飲食店でもこの本質は理解されていません。
高級店であっても同様です。
ワインもどんなに味が美味しくても雑味が口の中に残ると飲むのが苦痛になります。
ビオワインは、変な雑味が少ないので好きです。
飲んだ後で、胃がおかしくなることもありません。
いつものようにサラダと上刺身から頂きます。
上刺身とサラダは私たち夫婦にとってはマストです。
白肝は本当に旨味が深いです。
甘い。
串物に関しては、このお店の感想を色々な方から聞くのは楽しいです。
値段が高いという意味で高級店と言われる焼き鳥屋があります。
高級店でも、焼き鳥や焼肉にはかなり化学調味料が使われています。
こちらのお店は使われていません。
だから、焼き鳥屋の好き嫌いをお聞きすると、その方のお好きな食べ物がよくわかるので面白いのです。
肉質勝負の焼き鳥。
美味しいです。
この日はあるものにトリュフをかけてくれました。
標準としてあるものでないので何かは書きません。
最後に鶏のスープと卵かけご飯も必須です。
色々な高級焼き鳥屋に伺ってきましたが、ここまで旨味が深いスープは他にはありません。
私たち夫婦にとって、とても居心地の良いお店ですが、接客の良さについて非常に定評のあるお店で、界隈のセレブの普段使いのお店として愛されています。
さて、伺った最後の日が2020年の11月。
コロナ禍が更に拡大する中でもうすぐ2021年も10月です。
今年中に伺うことができるでしょうか?
コロナ禍もあり10ヶ月ぶりに伺うことになりました。
今回は退院した妻の快気祝いです。
私も内視鏡検査でポリープが見つかり手術をしましたから、その前後は久しぶりに禁酒をしておりました。
今回は妻の快気祝いなので妻が好きなワインをガブガブ飲みました。
上白肝の入った刺身をやはり最高です。
鷄のクオリティは刺身を白醤油などでシンプルに頂くと分かります。
訳のわからない味付けでブロイラーの鷄を美味しく食べさせると言うコンセプトのお店もありますが、ブロイラーの鳥は鶏肉本来の旨味が皆無なので、調味料の味のみを楽しむことになります。
焼き鳥はタレの味が命と仰る方もおられますが、タレの味を楽しむのであれば、それは焼き鳥を堪能すると言うこととは根本的な意味が異なります。
どんなに味付けしても普段比内地鶏や名古屋コーチンを食べていれば、地鶏の旨味に慣れているのでブロイラーの鳥を外食で出されるとうんざりします。
勿論、コスパの問題があるので安ければそれはそれと認識、納得の上で頂きますが、どうにもならないブロイラーの鳥を高い値段を出して食べることなど、個人的には有り得ない話です。
焼き物も上の盛り合わせを2人前注文して堪能させて頂きました。
大好きな肝とつくねは追加しました。
他にも頂きましたが、いつも頂く卵ごはんとスープのセットは、飲み過ぎたのと時間制限があったので初めて食べることが出来ませんでした。
次回は必ず頂きます。
私たち夫婦は必ず春と秋には京都に行くのですが、いつも迷うのは食事です。
京都の観光地は雰囲気重視で個人的にはコスパが悪いと感じる飲食店が多く、中々決め手となるお店がありません。
残念ながら大好きという店が無いのです。
今回も考えに考えたのですが、中々夫婦で夜外食をするチャンスが無い中でどうしても京都で晩ご飯を食べる必要はないとの結論に至りました。
とならばさくら夙川駅で降りてこちらのお店に伺うのがベストです。
今回は初めて写真を撮ってみました。
もちろん、音はサイレントです。
上白肝の入った刺身の盛り合わせと鷄天サラダのフルサイズは必ず注文します。
その日のオススメを2品くらい頼んで後は串を頂きます。
いつも頼むのは上皮、肝、この日は名古屋コーチンがあったので名古屋コーチンのネギ間、うずら卵、あたりでしょうか?
他にも数本お願いして、背肝の皿も必ず注文します。
最後は卵かけご飯とスープを必ず食べます。
鷄も刺身は誤魔化しが効きません。
焼き物は化学調味料で誤魔化せます。
焼き鳥も焼肉も焼き物はかなりわかりにくくなります。
化学調味料は嫌いといつも言っていますが、焼き物に関しては、肉の質がちゃんとしていればある程度は仕方ないと思っている部分もあります。
ラーメンもロックンビリーS1のように、完全な無化調がベストだと思いますが、多少入っているくらいであれば、美味しいと思うものもあります。
究極とかすんばらしいとは思わないだけで、ローケーションとか営業時間が自分に合えば、たまにはリピートしたいと思う店はあります。
そもそも中華は完全無化調の店は極めて少ないです。
寿司もフレンチもイタリアンも和食も極めて稀です。
だから、誰かにご馳走になる時に、こんな化学調味料の入ったものは食べられませんとは言えませんし、完全に排除するには外食は諦めなくてはなりませんので、ある程度は致し方ないと思っています。
ただ、困るのは化学調味料の塊のようなものが世の中で評価されていたり、日本で一番鷄の味を明確に感じるロックンビリーS1のスープは鷄の味がしないと仰る方が少なくない世の中においては、化学調味料が大量に使われていないと、味を認識しない方がおられることです。
こちらの焼き物のように、鶏肉の品質はもとより、炭と塩とタレにこだわり抜いておられても、鶏肉の味が感じられないと言われてしまうことがあるとしたら気の毒です。
ロックンビリーS1のスープが鷄の味がしないというなら、どんなラーメンが鶏の味がしますかとお訊きすると、チキンラーメンと仰る方がおられる以上、もうどうしたって防ぎようのないリスクなのです。
本日も美味しかったです。
ご馳走さまでした。
数年前から妻と一緒に平日に映画のハシゴをするのとオペラを鑑賞するのがブームになっています。
今日はいつものように兵庫芸術文化センターでオペラを鑑賞しました。
前日に、祝日で夜店のご予約もなかったので、外食したいなあと思い、少し考えました。
あー考えてみれば西宮北口からタクシーに乗ればさくら夙川はすぐだと思い、吉田さんに電話をしたら、オープンから入れるということでしたので久しぶりに伺いました。
いつものカウンターの席に座ると妻は当然生ビールです。
私は基本的に日本のメジャーメーカーのビールは飲みませんが、夏の暑い時だけは生ビールを飲みます。
水の代わりです。
日本のメジャーメーカーのビールが嫌いなのは、ビール本来の香りとか自然な旨味とか風味がないからです。
科学的に不自然に作られた旨味が気になる上にへんな雑味があるから嫌いなのです。
優れたベルギービールは香りや自然な旨味を楽しむので、常温で飲みます。
キンキンに冷やすとそれらが感じにくくなるからです。
日本のメジャーメーカーのビールを常温で飲んで比べればわかります。
不味くてとても飲めたものではありません。
不自然な旨味や雑味が際立って不快感が満ち溢れるからです。
以前もどこかで書きましたが、家では日本の地ビールを飲んでいます。
COEDOや軽井沢ビールや銀河高原ビールです。
さて、いつもながら、上白肝の刺身は美味しいです。
他部位も刺身などれも美味しいです。
独特の綺麗な旨味が素晴らしいです。
一時期、串ものがちょっと前と違うなあと思っていましたが、非常に美味しかったです。
私の体調や味覚や嗅覚で違うように感じたのか、低酸素ジムでミトコンドリアが増加しているからか、何かが違ったのかわかりませんが、串ものも抜群に美味しかったです。
数ヶ月前にまあまあ気に入っている焼き鳥屋さんでお酒を飲まずにシラフで食べたら焼き物にかなり化学調味料がかかっていてショックを受けました。
まあ、私の舌もやはりいい加減です。
加齢によって落ちてきていたのでしょう。
最近はミトコンドリアのおかげで若い頃に戻ってきているような気がしますが、、。
相変わらず、塩や炭には徹底的にこだわっておられます。
接客に関してはもはやこのお店のことを書く必要はないでしょう。
料理が美味しいだけでなく、接客の素晴らしさは多くの方々が認めておられます。
最近は間が空いてしまうのでチャンスがある時に近いうちに伺いたいですね。
東京出張だの自分の店のご予約が激増だので忙しいですが、9月中になんとか伺いたいです。
名店として益々頑張って頂きたいです。
月に一度ほど日曜日に大阪で用事があるので帰りに梅田の阪急を妻とうろついていました。
税抜き1750円の豪華なパフェを食べてから帰ろうということになりましたが、店内が寒かったので結局、シャンパーニュを飲みながらショコラを食べました。
18時半の新快速に乗ろうと席を立つとなんとなくこのまま外食をしたくなり、鶏天に行こうと妻に言うとオーケー。
翌日が仕事の日は外食禁止なのですが、シャンパーニュが食前酒として食欲を刺激したようです。
吉田さんに電話すると、19時45分くらいならカウンターが空きそうとのことでヴィトンなどでウインドショッピングしながら時間調整しました。
ユタの茶色のリュック。
なかなか買ってもらえそうにありません。
駅前のコンビニで買うものがあるので42分に着く電車に乗っていると50分過ぎにはオーケーとの連絡が。
ちょうど良い感じです。
いつものように上白肝のある刺身と鶏天サラダを頼みます。
妻はいつものように1杯目から生ビール。
私は日本酒です。
上肝だけでなく刺身はどの部位も美味しいです。
鶏本来の甘みがあります。
この甘みがないものは生物学的に鶏であっても食べ物としての鶏ではありません。
化学調味料たっぷりの甘辛いタレがかかっただけのものはみたらし団子の仲間です。
調味料は白醤油、ごま油に塩、ポン酢。
どれも一級品ばかりです。
普段ポン酢は使いませんが、少し舐めてみました。
高いポン酢を使っているなあ。
吉田さんは、相変わらず色々な食材を取り寄せて研究されておられます。
鴨や雉。鰻を取り寄せたこともあります。
もしかしたら、新メニューが登場するかも?
鶏天倶楽部を作って大常連さんだけに斬新なメニューや超高級食材を使ったメニューを用意して召し上がって貰ったら?と申し上げると、まだまだ鶏極めますと仰っておられました。
謙虚ですねえ。
飲食店は進化し続けなければ、現状維持が出来ませんから、そろそろ新しいことに挑戦されるかも知れません。
ただ、備長炭の質が落ちてきたことを嘆いておられました。
世の中、効率とコストダウンを求める傾向にあるので、備長炭ですら良いものがなくなってきたようです。
他の地域の凄い炭を見つけたそうですが、コストが倍かかると言うことで頭が痛いそうです。
こちらのお店の炭の原価知っているので、倍になったら利益が吹き飛ぶなあと思いました。
かなり値上げしないと無理ですね。
吉田さんはありとあらゆることに拘りがあるので、何か一つのコストが上がっても大変です。
白醤油やごま油やポン酢一つをとっても特級品ですからねえ。
器も高いし。
消耗品が高いと言うのは物凄いコスト高になるのです。
ご自身の給料を削ってもやりたいことをやられる方なので本当に大変だと思います。
ロックンビリーS1の塩ラーメンやつけ麺の話をしたら、早速いらっしゃるそうです。
感想を聞けますね。
楽しみです。
スタッフの方が何年も誰も辞められません。
いやー、吉田さんの人徳ですね。
更なる飛躍が予想されます。
同じカテゴリーのお店を圧倒して欲しいです。
ネットラジオSPOON始めました。
毎日生配信の時間はtwitterで告知します。
過去の録音されたものはとんしで検索して、castの欄を開くと全て表示されます。
味がわかる人わからない人。
抽象的な表現ですし、明確で具体的な基準がないので本来議論しても意味のないことです。
但し、日常会話ではよく出てくる言葉ですし、業界では感覚としてあります。
私も昔はよく2ちゃんねるに味音痴と書かれました。
高級店で味がわかっている人はお客さんの何パーセントいますかと訊くと10パーセント未満というご意見が多いです。
高級店で10パーセント未満だから、飲食店全体のお客さんで考えれば1パーセント未満でしょう。
ただし、この数字は当然客観的なものではなく、基準もないのですから、単に飲食店経営者や料理人の感覚です。
実はその感覚というものは飲食店経営者や料理人を180度違う、異なったベクトルに向かわせます。
どうせ食材の味なんか誰もわからないのだから、店の内装とか広告戦略にお金をかけてアルバイトもイケメンや可愛い子を集めて、食材にはお金をかけずに科学調味料たっぷりの世の中の99.99パーセントの人が大好きな味に仕上げて、飲食店経営を大成功させようというベクトル。
99.99パーセントの人が本当の意味で理解してくれなくても良い、徹底的に進化に拘って、食材や料理の技術を常に向上させようと命を削るベクトル。
誰も知らないだけで、前者のパターンで億単位の収入を得ている方は山ほどおられます。
ある意味、飲食店経営のプロフェッショナル。
中には、食べ物や飲み物には全く興味がないというプロ中のプロもいっぱいおられます。
後者の典型は中山城助。
彼ほど異常な世界は展開されておられませんが、堂源の東野さんやラ・センサスィオンの千賀さんやこのお店の吉田さんはそちらのベクトルの方だと思っています。
ちなみに城助さん、東野さん、吉田さんは出来る限り食べ歩きをされます。
時間がなくてもなんとか時間を作ってされます。
店のドタキャンが入ったこともあり、妻と結婚式記念日のディナーに伺いました。
刺身。
かなり美味しかったです。
クオリティが高い食材なので、毎回必ず味は異なりますが、この日は 久しぶりに凄いなあと思いました。
このような鶏の刺身が頂けるお店はほとんどありません。
それを考慮して点数を更に上げました。
ところで、私の店の常連の方が、刺身に関しては断トツで鶏天が美味しいと仰っていました。
但し、焼き物に関しては他のお店でもっと好きなところがあるとのことでした。
実は個人的にこの日も感じたことですが、鶏肉の刺身と焼き物ではクオリティに差があると思っているのです。
一羽買いではないので、恐らく、刺身と焼き物では鶏自体が異なるのだと思うのですが、その常連の方がうちの店にいらっしゃった時にそんな話をされたので、そう感じておられる方は他にもいらっしゃるかも知れないと思いました。
いずれにしても上白肝を含んだ刺身の盛り合わせは絶品です。
上白肝が美味しいのはもちろんですが、他の部位の甘みを感じて頂きたいです。
ある意味上白肝は分かりやすい味です。
しかし、この日私が感動したのは他の部位の甘みが物凄かったからです。
妻も同意見でした。
鶏肉って甘いのですよ。
何もつけずにそのまま食べても。
擬装ブランド鶏肉は調味料の味しかしません。
蕎麦も何もつけなくても甘い。
平目も甘い。凄いものはびっくりするほど甘い。
わかるかなあ、わかんねえだろうなあ。
後者のベクトルの飲食店経営者や料理人は食べログの評価をご覧になると泣いているでしょう。
化学調味料大量投下のお店が4.0以上で自分の店は、、、、、。
でも、飲食店経営も経営です。
マーケティングというものは0.01パーセントの人を対象にするのが良いとは限りません。
だから、0.01パーセントの方を対象にしても経営が成り立つように考えて考えて、頭がおかしくなるほど考えるしかありません。
食べログもそのような評価サイトが存在していて、多くの方々が参考にしておられる以上無視は出来ません。
芸術と経営を同時に極めるのは難しいですが、孤高の天才、握りに命を削る芸術家中山城助がそれを実現しているのですから不可能ではないのでしょう。
私は料理人ではないので彼の真似は出来ません。
しかし、人は与えられた条件の中で信念を貫き通しながらもベストを尽くすしかないのです。
良質の地鶏の仕入れはとても難しいです。
魚介類で日本最高のものを仕入れることは、城助のレビューで細かく書いている通り、通常ほぼ不可能ですが、地鶏も容易ではありません。
丁寧に真剣に育てられている地鶏は数に限りがあるので販売先が決まっていて、どうしても〇〇地鶏を使いたいと思っても無いものは買えないのでどうしようもないのです。
どうするのか?
今取り引きしている飲食店が無くなるのを待つのです。
順番待ちするわけですね。
また、人気の地鶏の場合は、買う数を生産者側に指定されていることが多いので、飲食店側も繁盛していないと大量のロスが出てしまい経営の手腕が通常の飲食店よりも厳しく問われます。
よって10年続いている地鶏のお店は多くの方々に支持されている良質のお店だと言えます。
こちらのお店も先日10周年を迎えられたそうです。
吉田さん他スタッフの皆様おめでとうございます。
相変わらず上白肝をはじめ刺身が美味しいです。
串物も食材のクオリティが高く、焼き具合が非常に素晴らしいので美味しいです。
但し、これは城助や堂源のレビューで39億回書かせて頂いていますが、極上の食材の味は食べるたびに違います。
魚介類だと同じ日に仕入れた同じ食材であっても異なります。
うちの店ではたまに帆立を食べ比べて下さいと申し上げることがありますが、味覚や嗅覚が優れた方は明らかに味が違うと仰います。
白みるは明確に異なります。
その違いは驚くほどです。
よってこちらのお店も伺うたびに味が異なります。
串物は焼いているのでややわかりづらいですが、刺身は明確に味の違いがわかります。
どんな食材もクオリティが高いものという前提でその中でも最高のものを一度頂くとそれが一つの基準になるので一口食べればすぐにわかるのです。
野菜のクオリティもかなり高いです。
串物の塩もタレもあくまで食材のクオリティの高さを更に引き出すものであって、味のない鶏肉にタレや一風変わった調味料を使って目くらましする邪道料理とは対極にあるものです。
タレの旨味が焼き鳥の味だと思っておられる方はいらっしゃらない方が良いでしょう。
焼き鳥でこの値段という不満を仰るからです。
神戸牛のように地鶏ブランドの偽装店は世の中に少なくありませんが、良い食材は必ずそれなりの仕入れ価格となります。
食材偽装やエセ高級感で値段は高いけれども美味しくないというお店は宇宙の星の数ほどありますが、安くて美味しいというお店は存在しません。
ほかの高級店よりもかなり安いという城助のようなお店も皆無ではありませんが、その安いという評価はあくまでも比較評価です。
極上の本物はそれなりの値段がします。
食材本来の味がするものはどんなものでも世の中に1%も存在しませんから、仕入れることが極めて困難であり、それなりの仕入れ価格となるのです。
食材のクオリティで通常よりも価格設定が高めのお店とインチキで価格設定が高いお店では、天と地の違いがあるのです。
<最新のコメント>
数ヶ月ぶりに伺いました。
鶏のスープの味が更に美味しくなりました。
妻は以前はしょうがの味が強かったと言っていますが、それが緩和されたのはスープの味に深みがましたからでしょう。
常に進化し続ける吉田さんの姿勢にはいつも感服いたします。
<最新のコメント>
2016年の2月に再訪させて頂きました。
仕事の都合と妻とのスケジュール合わせの関係で、なかなか夜ディナーを頂きに行くことが出来なくなっているので、仕事終わりでも行けるような三宮、元町の深夜までやっているお店を少しずつ開拓しているのですが、なかなか理想的なお店はありません。
あと日曜日やっているお店も少ないので苦労しています。
そんな中でも三宮でまあまあ気に入ったお店を見つけたので、間をおかずに2回伺ったのですが、こちらのお店とどのような違いがあるのかを確認したくてそのお店に伺った翌日に伺いました。
たまたま、仕事と妻とのスケジュールが合ったのです。
三宮のお店は基本的に朝引きで、鮮度も素晴らしく、焼き具合も良いと思ったのですが、やはりこちらのお店と比べてしまうとかなりの差を感じてしまいます。
鶏自体の食材としての質の高さが際立っているのです。
私は物心がついた時から鶏肉が好きで、小学校の低学年の頃は、母親の手抜きで骨付きのもも肉を1週間くらい連続で食べさせられたこともあります。
小さい頃から食べ物にうるさかった私が毎日同じものを食べさせても、一切文句を言わなかったのでそうしたようです。
話がそれました、私は鶏肉の綺麗な旨味が大好きなのです。
しかし、それを感じさせるような鶏肉は世の中にほとんど存在していません。
その意味では、鶏肉や鶏肉の内蔵の本来の綺麗な旨みをしっかりと感じさせる食材を使われていらっしゃる稀有なお店と言えるでしょう。
鶏のスープの旨みは他の神戸界隈の有名店、人気店と比べてもダントツの美味しさだと思います。
いらっしゃる方には是非スープも召し上がって頂きたいと思います。
<最新の更新コメント>
2015年の5月に久しぶりに伺いました。
阪神エリアでは一番の焼き鳥屋さんであることは間違いないと再度確信しました。
鶏一途さんがミシュランの星を取っていることもあり、禁煙になれば、間違いなく次回のミシュランで星を取るでしょう(もう完全禁煙にされていらっしゃるかも?)。
総合的にはこちらのお店の方が上だと個人的には思っているからです。
ミシュラン2016年兵庫版は10月23日の発売でしたっけ?
ますます予約が取れなくなると思うので、夜は非常に忙しいですが、なんとか近いうちに妻と二人で必ず伺いたいと思っています。
と言っても結局伺えないのかなあ。
<最新の更新コメント>
2014年の7月と11月か12月に久しぶりに伺いました。
相変わらず美味しいです。
完全に地元で定着した感じです。
メニューはあまり変わっていませんでしたが、刺身も焼きも素晴らしいです。
変わった点は、ワインをかなり充実させておられると感じました。
夜の時間帯だけなので、なかなか忙しくて再訪出来ないと思いますが、時間を見つけてまた今年中には伺いたいですね。
2015年中に2回伺うのが目標です。
親友も連れて行きたいのですが、鳥が食べられないので、また妻と二人で伺います。
<最新の更新コメント>
2010/05/25
久しぶりの訪問になりました。
ホームページも出来たようでますますがんばっておられますね。
松の司 純米吟醸 「楽」
という日本酒を初めて飲んだのですが、とても美味しくて気に入りました。
滋賀にも素晴らしい蔵があるようです。松瀬酒造。
今度、ネットで購入してみようと思っています。
いつもあるかどうかはわかりませんが、お店で日本酒を飲まれる方にはお薦めします。
<最新の更新コメント>
2010/02/02
何度か伺っていますが更新していないので、書かせて頂きます。
特上の刺身や卵ご飯やスープは定番として、最近のお気に入りは背肝です。
タレの塩梅も良いですし、何ともいえない独特の美味さがあります。
妻の好きな三角とともに新定番になっていくでしょう。
年末に伺った時に改めて思ったのですが、こちらのお店の鳥は油に特徴があります。
非常に軽くて綺麗で深い旨みがある油です。
極上の鶏肉の油とはこのようなものです。
そして、肉の甘みも半端ではありません。ささみの刺身を何もつけずに食べると鳥の本来の甘み、旨みというものがどのようなものであるかがよく分かります。
本当に美味いお店です。
<最新の更新コメント>
2009/09/03
先日、妹が突然神戸にやってきたので、夕食は迷わずこちらのお店に伺いました。
鶏で有名な名古屋に住む妹もこちらの鶏の味にはとても満足していました。
お盆の頃(過ぎだったかな?)にも伺いましたが、ご主人はお盆前の休みを利用して、東京で焼鳥屋の食べ歩きをされてきたそうで、相変わらず研究熱心だなあと感心させられました。
刺身の盛り合わせは必ず毎回食べるのですが、実は私も妻もつくねが大好きです。
このつくねは絶品ですので、是非召し上がることをお薦めします。
<再々更新時のコメント>
とても気に入っているお店ですが、なかなか頻繁に伺うことはできません。
先日伺った時は、いつも必ず注文する上の刺身盛り合わせがありませんでした。
そこで、料金設定がリーズナブルな普通の刺身盛り合わせを注文したのですが、こちらのほうでもさすがに十分美味しかったですね。
高いレベルをキープするために、常に仕入れを検討しておられるので、どのようなものを注文しても、間違いないものを提供するのだという熱い思いをひしひしと感じることができます。
このまま、いや更に高みを目指してがんばって頂きたいと思います。
入籍後に新妻とともにまた伺わせて頂きます。
<再更新時のコメント>
岡本に用事があったので、先日紹介させて頂いた一日でゆっくりと本当に美味い日本茶を楽しんだ後で伺いました。
刺身の4種盛はやはりはずせないですね。伺うと必ず注文しています。
その日初めて気づいたのですが、ごま油はとんでもなく良いものを使っておられます。
「このレベルのものを焼鳥屋さんで使っているお店はおそらくほとんどないでしょう。」と言うと
「東京から取り寄せてるんですよ。」とご主人が仰っていました。
コストを考えていないようなこだわりかたです。
あまり、採算度外視でやられているのを見ると、他人事ながらハラハラします。
「とんしさんが好みだろうと思うラーメン屋を見つけましたよ。」と仰ってもらいましたので、先日伺いました。
そのお店のことは、近いうちに書かせて頂きます。
<更新時のコメント>
普段、歩いていけるところばかりで食事ができるので、電車に乗って食事に行くことはほとんどありませんが、こちらのお店であれば、遠出してでも伺いたいものです。
1ヶ月に1度くらいは伺いたいと思いながら、3ヶ月がたってしまいました。
その間に随分、多くの方がいらっしゃったようですね。コメントを書かれておられない方もかなりいらっしゃるようです。
前回同様美味しかったのですが、特に今回は、「どこかの地鶏の450日なんたらかんたらしたトロ」という一押しの料理が美味しかったですね。
名前は全く忘れてしまいましたが(いつもながら申し訳ありません。)、お店で、「とんしが美味しいと書いてた450日のトロ」とおっしゃれば分かると思います。
その日は、お薦めの一番上に掲載してありました。
鶏とは思えない濃厚な味で、鴨とはまた違った美味しさがある鶏でした。生まれて初めて食べた味ですね。
と言っても、鶏なので特殊な味がするわけではありません。
また、この日は、特別素晴らしい玉子が入手できたそうで、玉子ご飯が死ぬほど美味しかったですね。醤油はほとんどいらないほど、濃厚な味の玉子でした。
食べる前に、割った状態を見せてくれたのですが、黄身がほぼ球体のままの形で白身から突出していました。
いつも入るとは限らないと思いますが、もしあれば是非召し上がってみて下さい。
ネットで購入しようとしてもたぶんないんじゃないかなあ・・・・・・。
<以前のコメント>
私が、mixiを始めた頃に、HPやBlogをご覧頂いて、メールをして下さった方がおられました。
「独立して、焼鳥屋をやるのですが、東京の名店を巡って、勉強したいけれども、どのお店に伺ったら良いでしょうか。」という内容でした。
Blogでも何回か書かせて頂いていますが、私の場合は、今はなき「味壷」という奇跡的な名店の記憶を消すことが出来ず、どうしても、焼鳥に関しては、評価が厳しくなってしまいます。
驚異的なコストパフォーマンスで、なかなか予約することが出来ない、渋谷の鳥重にやっとの思いで、総合評価4.0をつけさせて頂いているくらいです。
http://u.tabelog.com/tonshi/r/rvwdtl/99570/
そんな事情を書かせて頂いて上で、何軒か有名店の名前を書かせて頂いて、お返事を送らせてもらいました。
さて、偶然にも私が仕事の都合で、神戸に引越した後の昨年の9月に、その方がお店をオープンされたことを知りました。
しかも、夙川ですから、私の住んでいる三宮からすぐのところです。
もっと早くに伺うつもりでしたが、昨日急に思い立って、お店に予約の電話を入れてから、彼女と二人で伺いました。
「なんで突然、さくら夙川に来いって言い出したの。」
「いやー、日にちは指定してなかったけど、随分前にmixiで知り合った人が、お店をオープンして、伺うって言っていたのに、8ヶ月もたっちゃったんだよ。」
カウンターの席を希望したのですが、それは、厨房を見たかったからです。
なるほど、オープン8ヶ月ですが、ピカピカに磨かれた厨房です。
もう、この時点で、まずいはずがないなと思いました。
次に、メニューを拝見すると、食べ物の料金設定は、普通よりも高めですが、焼酎の料金設定はかなり低めです。
普通に飲めるようなものは、420円ですから、1本300円の焼鳥があったり、1,000円を超える一品料理があると、かなりアンバランスに感じます。
この時点で、間違いなく名店だろうと思いました。
その辺の居酒屋でも500円以上で出している焼酎を420円で出して、串物を1本300円にしたり、一品料理を1300円にしたりしておられるのです。
これは、非常に良い素材を仕入れておられて、かなり料金設定を抑えているのに、この値段でしか出せないということです。
焼酎は、仕入れてそのまま出すため、手間隙がかからないので、出来る限り安く出そうというお考えです。
ここまで、極端なメニューを見れば、もう食べるまでもなく、美味しいのはわかります。
まず、刺身を頂いてみました。4種盛と本鴨のたたきです。
あと、焼き物は、上ねぎまです。
「本当に美味い鶏肉」を久しぶりに頂きました。
ささみ、肝、心(心臓)、ずり。
どれも超一流です。
よく、1,200円という料金でだされておられるなあと関心しました。
ささみの甘さは、普通の鶏肉しか召し上がったことのない方は、びっくりされると思います。
自然で綺麗で上品な甘み。
何もつける必要がありません。
ずりもここまでのレベルのものは、あまり食べた記憶がありません。
肝も雑味が一切ありませんね。心も素晴らしいです。
まあ、同じ鶏から取っているので、全て美味しいのは当たり前です。
また、600円で出されておられる「六代目百合」という芋焼酎の美味しさにはびっくりさせられました。
いやー、まだまだ知らない、すごい焼酎があるのですね。
非常に、洗練された、臭みのない、上品な味の芋焼酎です。
しかし、この芋焼酎にやられました。あまりにも口当たりが良いので、がばがば飲んで、お店を出た後で、完全に記憶を失うほど酔ってしまいました。
三宮にあまりにもひどいお店があって憤慨しているので、その全く逆のお店に出会うことによって、喜びすぎました。
ただ、一点だけ、味で満足しなかったものがあります。
素晴らしいお店なので、あえて書かせて頂きます。
上白肝の刺身です。
出されたものの温度がかなり低かったこともありますが、甘みが予想していたよりも足りませんでした。
食感もぷりぷり感がなかったですね。
恐らく、日によって状態が違うものを出されておられるのだと思います。
昨日の状態は良くなかったです。
看板にされておられる一品料理なので、ちょっと気にされた方がよろしいかと存じます。
ご主人は、東京で勉強されたお店で、渋谷「鳥重」はすごいと仰っておられましたが、私は、渋谷「鳥重」よりも素晴らしいお店だと思います。
接客もがんばっておられますし、夙川という客筋も良いロケーションですので、今後、関西に「鶏天」ありと言われるような超有名店になると思います。
いろいろなお客やマスコミの洗礼を受けられるかもしれませんが、今のお気持ちでがんばられたら、食通の間で、まごうことなき名店として語られるお店になるでしょう。
2位
1回
2010/11訪問 2015/05/04
<最新のコメント>
先日、移転されて新しいお店を三宮で始められてから、初めて伺うことができました。
妹夫婦が神戸に来ていたので、遅い時間ならば、予約が取れるかもしれないと思って、電話したら、運良く予約が取れました。
三宮の一等地の迫力満点のお店に変わりました。中に入るとそれほどでもないのですが、入り口はかなり高級感があります。
味については、お値段が少し上がった分、相応にグレードアップしていると思います。
素材へのこだわりも更に強くなったように感じます。
ただ、お酒の値段が上がったのは少し残念です。
本日のお薦めであるアラカルト料理の値段の明示がなくなったことはとても残念ですが、六甲道のお店とは、方向性が違うのでしょうがないでしょう。この問題は、個々のお客が納得するかどうかの問題ですから。
私たちはアラカルトで注文するのが好きなのですが、最初にいらっしゃった方は、好みを仰って、コース料理にするのが良いかも知れません。
コースは決まっていますが、食べられないものがあれば、配慮して下さるでしょう。
箱が大きくなり、以前よりは、予約が取りやすくなったということはとても嬉しいことです。
オーナーはまだまだ上を目指しておられるようですので、体に気をつけられて、頑張って頂ければと思います。
ただ、屏風は大きくなるほど倒れやすくなるので、その点だけが心配ではあります・・・・・。
<再々訪時のコメント>
JR六甲道駅の改札で、妻と待ち合わせて、街を歩いていくと、想像していたよりも人の数が多くて、安心しました。
市長が安心宣言を出しましたし、月末の金曜日ですから、皆さん外で遊ぼうと思われたのでしょう。
このまま、神戸に活気が戻るとうれしいなと思いながら、二人で「常村」に向かいました。
金曜日にこの街へ来たのは初めてですが、やはり、飲食店の数がすごく多いですね。
入ってみたいなあと思わせるような店も多く、「あんぽんたん」という店がとても気になりました。
「あんぽんたんなんて、僕にお似合いの名前の店だから、今度来たいねえ。」などと妻に軽口をたたきながら、「常村」に着くと、店の前には、「本日は予約でいっぱいです」といういつもの紙が貼ってありました。
インフルエンザの影響で、キャンセルが入っているとお気の毒だなあと心配していたので、とても安心しました。
本日も二人のわりにはいろいろ頂きましたが、「看板料理」になるのではと思った逸品が2品ありました。
どの料理も美味しいですが、この2品は群を抜いています。
ひとつは、「鱧の梅しそ風味」です。私は鱧が大好きですが、通常、梅肉をつけて食べるので味が強すぎてどうにかならないものかと思っていました。
この料理は、鱧を揚げた上で、絶妙な梅としそのソースで食べさせます。
鱧の食べ方としては、私が知る限り最高の料理だと思います。
鱧の量が多いのもうれしいですね。
ひとつは、「豆乳仕立ての冷やし坦々麺」です。
私は、あまり「坦々麺」は好きではありませんが、豆乳を使って、辛さをマイルドにした上で、冷たいスープで食べれば美味しいのではと想像して、注文をしたら、全くその通りの味でした。
豆乳と辛味のバランスが絶妙で、スープを何度も飲んでしまいました。
ご主人は、四川、広東、香港料理の他、和食や洋食の良いところを取り入れて、オリジナル料理を作られるのが得意のようです。
私が、中華で一番好きな南青山の日赤通りにある春秋と似ているところがあります。
あちらの店は、芸能人やセレブの御用達ですから、価格面のこともあり純粋に比べることはできませんが、今後、春秋を凌駕するような巨星へと進化されるのかもしれません。
本日の2品を頂いてそんな予感がしました。
でも、このこじんまりとした「ビストロ」の雰囲気はそのままにしておいて欲しいという気持ちがあります。
まだ、「常村」のご主人の天才的な料理センスを味わったことのない方に、是非にとお薦めします。
コストパフォーマンスや接客の良さにも満足して頂けると思います。
チェーンの居酒屋とカラオケをはしごするのと同金額で、「本当に美味いもの」を提供して下さるレストランがどれほど素晴らしいかを堪能して頂けるでしょう。
こんな世の中ですが、「本当に美味いもの」を頂くと幸せな気分になりますよね。
<再訪時のコメント>
妹がNYへ行く前に中華料理が食べたいと言うので、こちらのお店を予約しました。
この日は、先日売り切れで食べることができなかった、「鮮魚の蒸しもの(アコウ)」があったので、注文しました。
これは、絶品ですね。刺身で食べられるような鮮魚を非常に上手く調理しておられます。
このような料理を頂くと、鮮魚も刺身以上の美味しい食べ方があるのだと再確認させて頂くことができます。
とにかく、この料理はお薦めです。
また、この日は、「香港風和えそば」という料理も初めて頂いたのですが、これも絶品でした。
最近はなかなか感動する麺ものに出会うことができないのですが、感動しましたね。
麺もソースも絶品でした。
また、デザートの杏仁豆腐もお薦めです。
もちろん「よだれ鶏」は相変わらずの美味しさでしたが、お気に入りのメニューが増えました。
帰りは、家から近すぎず、遠すぎずなので、タクシーを使うのにちょうど良い距離です。
美味しい料理をお腹一杯食べて、しっかり飲んで、タクシーで家に帰ると幸せを感じます。
<以前のコメント>
最近、夜伺うお店の新規開拓をあまりしていないことを反省して、ある日、彼女に尋ねました。
「麒麟を超えるような中華のお店は神戸にはないの?」
「前に、六甲道に美味しいお店があるって言ったでしょ。」
「あー、何かそんな話があったね。なんで伺ってないんだろう。」
「さあ。その時はそんなに興味がなかったみたいだったし。」
「興味がないというより忘れていたんだ。よし、行こう。」
日曜日も営業されているお店ですが、いつもすぐに予約でいっぱいになってしまうようですので、土曜日に電話をしてみました。
ラッキーなことに予約が取れたので、期待に胸をふくらませて伺いました。
まずは、「5年ものの甕だし紹興酒のデカンタ(大)」を注文しました。1,700円というのはかなり安いですね。量は、ほぼボトルと同じぐらいありますから。
「豆苗の炒めえび味噌風味」と「四川名物よだれ鶏」を前菜として選びました。
とにかく、とてもセンスがいいです。私は麒麟も大好きですが、こちらのシェフの料理は、非常に高い技術と品の良さを感じます。
美味しいだけではなく、奥深さを感じます。
「よだれ鶏」は四川料理ですから、辛いですが、その後に甘みを感じて、最後には、とても綺麗な旨みを感じます。
味が何層にもなっていて、食べているうちに感じる味が変わっていくのです。
芸術的な味ですね。
「豆苗の炒め」もえび味噌から作られたソースがとても上品で美味しかったですね。
それほど、えび味噌の味が主張しているわけではなく、エレガントな味に仕上がっています。
他には、「あおりイカの湯引き」「穴子を四川風に料理したもの」「黒酢のスブタ」「海鮮あんかけのおこげ」を頂いて、結局、デカンタは2本空けてしまいました。
「あおりイカの湯引き」もソースが絶妙でした。これは食べたことがないソースなのでうまく説明できませんが、綺麗な旨みがあります。
「海鮮あんかけのおこげ」はちょっと酸味が強すぎて、私の好みではありませんでしたが、酸味が苦手ではない方であれば、美味しく召し上がって頂けると思います。
「黒酢のスブタ」は、あまり酸っぱくないだろうと予想して頼みましたが、酸味が苦手な私でも美味しく頂くことが出来ました。
これも、芸術的な味付けで、最初にまろやかな酸味を感じて、次に甘みがあって、最後には綺麗な旨みが感じられます。
オーナーシェフには、天才的なセンスを感じます。
四川料理が多いので、恐らく四川料理で修行をされたのだと思いますが、広東風、上海風、香港風とメニューを拝見するとバリエーションが多いので、ご自分がいろいろなお店で、召し上がったものを参考にして、オリジナルの料理を多く作られておられるのだと思います。
その意味では、味付けは異なりますし、創作中華ではありませんが、私が大好きな日赤通りの春秋を思い出しました。
コストパフォーマンスは、こちらのお店の方が素晴らしいですね。
これだけ食べて飲んで、二人で1,1500円でしたから。
半額以下です。
普通に飲んで食べられるのであれば、4人だったら、一人4,000円切るくらいでしょう。
住宅地ですから、気軽に家族で来れるようにしておられるのでしょう。
とにかく、何を頂いて美味しいですが、特に「よだれ鶏」は何度でも頂きたい料理ですね。
その日によって、メニューが異なるようですので、無理かもしれませんが・・・・・。
絶品です。
辛いのですが、あまり辛くないものも作れるそうです。
「よだれ鶏」自体の味付けが芸術的なので、辛くないほうがその味そのものを堪能出来るかもしれません。
お金を出せば、もっと高級素材を使った、すごい中華料理が食べられるお店があるかもしれませんが、味とコストパフォーマンスを考えた時に、このお店以上の中華料理が関西で食べられるとは思えません。
奥様の接客も温かみがありますし、常連になると、自分の好みの味に調整をしてもらえるお店だと思います。
ものすごい素材を使っておられるわけではないのですが、テクニックとセンスだけで、これだけ完成度の高い料理が作れるのだとつくづく思い知らされました。
総合的に考えれば、関西一の中華料理と申し上げても過言ではないと思います。
リピートさせて頂くと、最高評価になるかもしれません。
最近、総合評価4.5連発ですね。「食」の「運」が向いて来たのかもしれません。
P.S.
7月から定休日が変わるそうです。
日曜日が定休日になり、月一回不定休を取られるようですので、もし、いらっしゃる方がおられたら、必ずお電話されることをお薦め致します。
3位
1回
2009/11訪問 2009/12/05
<更新時のコメント>
再訪によって評価をかなり下げました。
冷たい麺で食べてみると、麺に味と風味が感じられなかったからです。
味が落ちたのか、生醤油の美味しさに最初は私が勘違いしてしまったのか、前回の高評価の理由は自分でも分かりませんが、現時点ではこのような評価になります。
また、私は、すだちをかけてうどんを食べるのは好きではありませんが、こちらのお店では、お店の推薦している通りに食べるのが一番美味しいと思います。
「麺」云々ではなく、総合力でうどんを美味しく食べさせる店だと思います。
2玉でも同じ料金で、セットにするとかなりお腹がいっぱいになりますので、やはり名店だとは思いますが、たけうちうどん店という巨星の登場により、うどん屋全体の評価も少し見直しました。
<以前のコメント>
元町は、庭のようにいつもうろついている場所ですし、お気に入りのワインショップ「Jeroboam」のすぐそばにあるお店なので、何十回も前を通っているのですが、一度も入ってみようと思いませんでした。
ところが、ある日、食べログを見ている時にふとなぜかこちらのお店のレビューに目がいったので、うかがってみることにしました。
生醤油を2玉にしてもらって(なんと料金は同じです)、ミニ天丼を組み合わせました。
・・・・・・・・・・・・・。
やっと、満足できるうどんの「麺」と出会うことができました。
この「麺」はやばいです。
私は、蕎麦は麺の味と香りを楽しむもの、うどんは出汁を楽しむものと基本的に思っていますが、
凡蔵やすずめに限っては「麺」が楽しめると思っていました。
しかし、心底美味しいと感じるかというと少しだけ疑問符がついていました。
だから、うどんではほとんど高得点をつけたことがありませんし、かなり美味しいと思っても、味の評価は3.5にとどめていました。
それは、いつかうどんでも、素晴らしい「麺」と信じていたからです。
本当に美味いうどんの麺。
やはりありましたね。
この麺は、暖かい生醤油で召し上がることをお薦めします。
天ぷら類などのトッピングは、麺の味がぼやけてしまうので、別に召し上がった方が良いと思います。
男の人であれば、2玉でもペロッと完食できるでしょう。
天丼も美味しかったですが、やはりこちらのお店では、生醤油の2玉を召し上がるべきです。
このような極めてレヴェルの高いうどんが世の中に存在することがわかりましたので、うどん自体の全体の評価を見直さなければならないかもしれません。
四国の有名店で食べてみて、このお店の真の実力を確かめたくなりました。
4位
7回
2022/10訪問 2023/01/12
妻が新型コロナワクチンとインフルエンザワクチンのダブル接種をしたいと言うので、早々と新型コロナワクチンを接種している私はインフルエンザワクチンだけを接種しました。
ついでに少しだけ職場で仕事をして、さて、ランチはどうしようかという話になりました。
妻にマルシェは実はハンバーグステーキが一番美味しいと話していたので、外に行列が無ければ入ろうと言うことで歩いてやってきました。
行列がなかったので入りました。
なんと、1年ぶりです。
時が経つのは早いですね。
妻は当然ハンバーグ。
私はCセットを注文しました。
有頭えびとミンチカツのコラボ定食です。
有頭エビのフライとミンチカツのセットだと思っていましたが、まさに二つを融合させたコラボの料理でした。
実は、私は有頭えびのフライがそれほど美味しいとは思っていないので、もう一度味を確かめようとしたのですが、出来ませんでした。
さて、このコラボはミンチカツに海老が入っているという想像通りの食べ物でした。
デミグラスソースが美味しいので、美味しいと言えば美味しいですが、肉のクオリティが凄いとか海老のクオリティが凄いというものは感じません。
こちらのお店のハンバーグをハンバーグと言って良いかは別として、個人的にはハンバーグステーキ定食一択かなと感じです。
妻はハンバーグも美味しいとは思わなかったようです。
フワフワしていて肉肉しくてジューシーなハンバーグではないので好きではないそうです。
同じ感想を持たれる方もいらっしゃるでしょう。
この日は唐揚げを1個トッピング。
唐揚げを食べたことがなかったので。
まあ、普通ですね。
食材が凄いとか特別な技術があるという唐揚げではありません。
個人的に美味しいと思うのはやはりハンバーグということになります。
肉肉しいハンバーグではないので、好みは分かれるかも知れません。
ふわふわの食感で、私はソースが美味しいと思っています。
次回は妻を連れたきてハンバーグに挑戦してもらおうと思っています。
妻は有名なこちらのお店のカレーは好きではないとのことです。
ハンバーグに対する感想はどうなのでしょうか?
結果が楽しみです。
カツカレーが有名なお店ですが、ある日、ある方から、マルシェではハンバーグが一番美味しいと言われて初めて食べたら、なるほどと思いハンバーグばかり食べています。
今回こそ、必ずメンチカツと決めていましたが、ある有名店のシェフの方が、京都のとんかつの店のコンサルをされておられるというので、かなり久しぶりに、マルシェとんかつを食べてみようと思い、注文しました。
一つのヒントになるのではと考えたのです。
マルシェとんかつとは、即ち、豚のロースに、生ハム、青じそ、チーズ、さやいんげんを挟み込んだとんかつです。
オリジナリティのあるとんかつで過去に一度だけ食べたことがあるのですが、神戸に来てから本当に美味しいと思うとんかつ屋が皆無だった時に食べて、このアプローチは面白いと思ったのです。
チーズを入れるとんかつは山ほどありますが、生ハムが挟んであるものは、こちらのお店で初めて頂きました。
久しぶりに頂いた感想は、やはりとんかつは豚肉の旨味を楽しむものなので、その意味では、本来のとんかつではないなということです。
これはこれでこのような食べ物ということで不味くはありませんが、かなりゴチャついたバランスの悪い食べ物と感じてしまいました。
これであれば、逆に普通のとんかつを食べてみたいと思いました。
カツカレーで何度か頂いているのですが、純粋なとんかつとして頂くとイメージが異なるかも知れません。
次回はとんかつ定食でしょうか?
でも失敗したくないのでハンバーグステーキにしてしまうかも知れません。
と思って席に座りましたが、何故かハンバーグステーキ定食と言ってしまいました。
とても美味しいことがわかっているので、コンサバディブになってしまったのでしょうか?
いつもあまり時間がない時に伺うので、迷いたいと思いつつも気が焦って想定外のことを口走ってしまうのです。
次回は必ず、ミンチかつか、とんかつの定食にします。
さて、ハンバーグステーキはやはり素晴らしく美味しいです。
フワフワの食感で肉の旨味がしっかりと感じられる上にデミグラスソースもクオリティが高く、しかもご飯に合います。
洋食屋はご飯も極めて重要です。
そこが日本の洋食屋が洋食屋である所以で、フレンチやイタリアンとは根本的に異なる点です。
次も美味しいハンバーグにしてしまうのかな?
違うものに挑戦したいです。
食べたことがないメンチカツ!
ある方がカレーが有名なお店だけれども、一番美味しいのはハンバーグと仰った通り、私も有頭海老やマルシェトンカツやカレーを頂きましたが、ハンバーグが一番だと思っています。
そこで本日はハンバーグかまだ頂いていないメンチカツを頂きたいなと思い伺いました。
注文をする直前までメンチカツが含まれる定食で悩んでいましたが、実際にはカツカレーと言ってしまいました。
恐らく、このお店1番の人気メニューだと思うのですが、実はこの日はカレーライスの気分ではありませんでした。
というか、以前から申し上げている通り、カレーライスは家で食べます。
カレーライスは、ある方から教わったレシピが最高で、その奇跡のカレーライスよりも美味しいものが外食では頂けないので家で食べるのです。
ただ、その奇跡のカレーライスはコストと手間がかかり過ぎますので、ビジネスとして提供するのは無理ですね。
さて、注文の直前に、屋根裏カリー以来、カレーを食べてないな、妻はこちらのお店のカレーが好みではないと言っていたなと考えているうちに思わずカツカレーと言ってしまいました。
野菜と酸味を感じるスパイシーで辛めのルゥです。
なるほど、ブラックペッパーを強く感じるのが妻の好みではないのかな?
酸味かな?
と思いました。
小麦粉のトロミが無いのが嫌なのでしょうか?
私としては前述のように家のスペシャルカレーが好きなのでそれとはタイプの違うルゥだなと思っただけです。
マルシェとんかつではなく、プレーンのとんかつを初めて頂きましたが、神戸の某有名とんかつ屋より遥かに美味しいと思いました。
関西は中々美味しいとんかつ屋がありません。
その意味では、数少ない食べたいと思わせるとんかつです。
次回はとんかつ定食を頂くつもりです。
ところでカレーライスはご飯の量が少ないと感じるのですが、定食のようにご飯のおかわり無料ではないのでしょうか?
カレーライスにご飯を足すのは、お店では難しいのかな?
ももんちに伺ったら、月曜日定休日。
そんなこともあろうかと久しぶりにマルシェに伺うことも考えていました。
とんかつは料理の技術で食べるタイプ。
有名な海老フライは、個人的にそこまでかなと思っているため、アクセスの悪さもあり、4年半ぶりになりました。
ある方がこのお店はハンバーグが一番美味しいと仰ったので、ハンバーグステーキ定食1100円を選択しました。
空気がいっぱい入ったふわふわの食感です。
肉のクオリティは凄いというものではありませんが、とにかくデミグラスソースが秀逸です。
なかなか美味しいと思うデミグラスソースがないのですが、こちらのお店のものは素晴らしいです。
もちろん、ご飯にも合います。
美味しいです。
今後、このハンバーグステーキ定食を頂くためにリピートの間隔が短くなりそうです。
ももんちは2週間以内に伺います。
再更新時のコメント
遅いランチをどうしようと考えていたところ、あー、仕事場から歩いて行けるわと思って伺いました。
なんと約8年ぶりの再訪です。
電車を使うとどこからも遠いので伺うことをすっかり忘れていました。
頂いたのはマルシェとんかつ定食1400円です。
自分の昔のコメントを読んでみたら、以前も同じものを頂いていました。
メニューからの選択の基準が同じなのですね。
また、先日も他のお店で気がついたことがあるのですが、数年ぶりに伺っても全く同じ感想を書いています。
つい最近もあるお店のレビューを久しぶりに書いたあとで自分のコメントを読んでみたら全く同じことが書かれていて驚きました。
数年経っても味に対する基準とか主観というものは全く変わらないようです。
さて、8年ぶりのマルシェとんかつですが、感想は全く同じです。
豚肉自体は驚くようなものではないのですが、チーズなどの組み合わせとソースで美味しく仕上げておられます。
スパイシーなカレーのルウは妻は自分には合わないと言っていますが、電話でランチでマルシェに行ったと話したら、久しぶりにもう一度カレーが食べたいと言っていました。
チャンスがあればまた二人で伺います。
毎日築地でセリにかけられる天然の車海老。
また頂いてみようかな。
天然の生きた車海老。
ちょっと考えています。キロ8000円から1万円。
<更新時のコメント>
カレーを食べるために再訪しました。
「平目のアーモンド揚げ」が一番食べてみたかったのですが、これほどカレーライスが有名なお店ですので、一度は食べてみなければなりません。
有頭エビフライも築地から直送しているようですしね。
頂いたのは「有頭エビフライカレー」1,100円です。
大きなエビフライが二つのっています。
カレーの味ですが、確かに美味しいです。
何種類もの野菜が使ってあるせいか、独特のとろみと旨みがあります。
私の好きなタイプのカレーのルゥですね。
ただ、スパイスが強すぎるところは好みが分かれるかもしれません。
私は、もう少し抑え目の方が好きです。
カレーも十分美味しいですが、やはりこちらのお店では、その他の洋食をいろいろ食べてみたいと思いました。
次回こそ、「平目のアーモンド揚げ」1,200円を頂きたいと思っています。
<以前のコメント>
随分前からお店の名前は知っていましたが、アクセスが悪いためにずっと伺わずにいました。
今回、近くに用事があったので、ランチで伺ってみて、非常に後悔しました。
生まれて初めて心から満足出来る洋食店に出会ったからです。
もっと早く伺えば良かった・・・・・。
洋食店については、これまでに何度もいろいろなところで文句を書かせて頂いています。
有名店、人気店には、伝統の味を守られておられる老舗が多く、料金ばかり高くて美味しくないと感じるお店がほとんどだからです。
私は、飲食店としての「洋食屋」の存在意義は、「決して家庭では真似できない料理」を出すか、家族で伺っても財布が気にならない「安くて美味しい料理」を提供するかのいずれかしかないと思っています。
しかし、心から満足するお店となると、「決して家庭では真似できない美味しい料理を安い料金設定で出す」という奇跡的なハードルを越えなければなりません。
したがって、これまでに全ての条件を満たすお店と出会うことができなかったのです。
ところが、こんなに近いところにそのようなお店があったとは・・・・・・。
やはり、飲食店は、実際に伺ってみないと何もわかりません。
あるはずがないと思っていた、奇跡的な洋食店が存在していたのですから。
頂いたのは、「マルシェとんかつ定食」1,300円です。
カレーライスが有名なお店なので、「有頭エビフライカレーライス」1,200円とどちらにしようか迷いに迷いましたが、より料金設定が高いメニューを選ぶという法則に従って、こちらを選択しました。
「マルシェとんかつ」は、豚肉にアスパラやチーズ等を巻いて揚げられています。
とても美味しい。
素材も良いものを使われていますが、味付けとソースのセンスが卓越しています。
1,300円の定食でこのようなレベルの料理が頂けるのには、正直申し上げて感動しました。
とにかく、綺麗であるにも関わらず、旨みが絶妙のバランスでちりばめられているのです。
天才としか言いようのないセンスを感じます。
私が洋食店で、食べたいと思っていたそのものずばりのものを洋食店らしい料金設定で提供して下さっています。
定食ですから、スープもついてきたのですが、これがまた絶品でした。
ボキャブラリーが少なくて申し訳ありませんが、センスが良いとしか表現のしようがないのです。
ランチしか営業しておられないお店ですが、強くお薦めします。
近いうちに、「有頭エビフライカレーライス」を頂くために再訪します。
何十年にも渡る洋食店に対するわだかまりが、完全に無くなりました。
評価は感動しすぎたので、わざと控えめにしました。再訪によって上がる可能性があります。
5位
1回
2008/04訪問 2015/05/02
ある日の平日に、思い立って夙川に花見に行きました。
満開の桜を楽しんだ後、ランチはイタリアンを食べることにしました。
こちらのお店は、偶然知ったのですが、まだあまり知られていないようですね。
場所は、夙川駅の西側にある教会の近くです。
ビルの1階には、以前に伺ったことのある、スタイリッシュなチャイニーズレストランの入っています。
チャイニーズレストランは、平日なのに、貸切で満員になっていたのでびっくりしました。
夙川マダムの御用達のお店のようですね。
こちらのお店は、マウリツィオ ロベルティというイタリア人が、オーナーシェフのようでした。
それほど、広いスペースのお店ではないのですが、入り口から上品な高級感があります。
中に入っても、白と茶色で統一されたシックで優雅な雰囲気のお店で、とても気に入りました。
注文したのは、1,800円のランチです。
「スープorサラダ」「パスタ」「ドルチェ」「ドリンク」
という構成でした。
コースの構成としては高めの料金設定ですね。
接客は、よく教育をされておられるなあと思いました。
重々しくない高級感があります。
丁度良い居心地感で、私が好きなタイプの洗練されたお店です。
さて、料理ですが、素晴らしかったですね。
「パスタ」と「ドルチェ」が秀逸でした。
この2点を頂けば、料金設定が決して高くないと感じます。
「パスタ」は、菜の花とオリーブオイルを使っていて、決して奇をてらったものではありませんでしたが、とても美味しかったですね。
かなり良いオリーブオイルを使っておられるようで、私の嫌いな風味が全く感じられませんでした。
旨みに透明感があり、綺麗な味がします。
塩の使い方も上手なようです。
実は、私は、「パスタ」の美味しいレストランは極めて少ないと思っています。
今は、家庭でも簡単に美味しい「パスタ」が食べられますから、レストランで食べるものは、どうしても自分では作れないと感じるものでなければ、満足できません。
こちらのお店の「パスタ」は、広尾「クリニカ・ガストロノミカ・エスペリア」の「カラスミのパスタ」に準ずる美味しさがあります。
私の評価では、芦屋川「ベリーニ」と広尾「クリニカ・ガストロノミカ・エスペリア」 がイタリアンでは、双璧となっていますが、それに準ずるお店だなと感じました。
「ドルチェ」も本格的なもので、単品でも800円くらいの価値があると思いました。
何かの「ジュレジュレ」でしたが、内容は忘れてしまいました。
いつもながらすいません。
食事を楽しんでいる途中で、メモを取ったり、写真を撮ったりするのが大嫌いなもので・・・・・。レビューのために食事をするのではなく、食事を楽しんだ結果としてレビューコメントを書かせて頂くというスタンスを取っているものですから、よくこんなことがおきます。
いずれにしても、「ドルチェ」のレベルもかなり高いと思います。
ただ、フレンチや中華もそうですが、他の方の評価を拝見していると、私が評価を高くしているお店は、ライトな味付けとか素材を活かした味付けという表現を良く見かけます。
やはり、私の好きな味の傾向が、この分野では、強く出るようです。
したがって、こってり系が好きな方は、私とは全く逆の評価をされるかもしれません。
神戸(正確には西宮ですが)は、フレンチだけではなく、イタリアンのレベルも非常に高いですね。
とても、素晴らしいランチタイムを過ごさせて頂きました。
名店です。
ディナーを頂くまでもなく、これだけのレベルであれば、夜伺っても必ず満足できると思いました。
夙川での食事を考える方に強くお薦めします。
6位
2回
2022/05訪問 2022/06/07
コロナ禍関係なく、物凄く久しぶりに伺いました。
近くにお住まいの大学の先輩はたまにいらっしゃっておられるようですが、私は10年ぶりくらいなのでしょうか。
10年以上経って何故か急にこちらのお店に伺いたくなりました。
15時50分に着いてしまって、外で10分待ちました。
内装が綺麗に変わっていました。
相変わらず、プレミアのついている日本酒や焼酎があります。
以前よりも若干値上げされたようですが、今でも十分安いです。
まずは磯自慢。
冷酒ではなく常温です。
美味しい日本酒は常温が良いです。
保存の問題もあるので冷やしますが、実は素晴らしい日本酒は常温の方が美味しいです。
香りと旨味は冷やし過ぎると感じにくくなるからです。
ビールのシメイブルーも常温の方が美味しいですし、生産者からはそのような指定があります。
現実問題として、飲食店でビールを冷やさずに出すことは出来ませんが、、、。
牛すじ煮込み。
独特の洋テイストがあり、そのためにバケットも一緒に出てきます。
少し味が変わったような気がします。
比内肉鶏。
比内地鶏のことでしょうか?
焼き鳥2本で1100円です。
高いと感じられる方がおられると思いますが、本物の比内地鶏であれば原価から考えてそのような値段になります。
ロックンビリーS1のらーめんがいかに安いかご理解頂けるでしょう。
タレがたっぷりかかっていて分かりづらく、弱めではありますが、比内地鶏独特の旨味と風味があります。
比内地鶏もピンキリですし、どこまでのものを比内地鶏と呼んで良いのか詳しいことを知りませんが、偽物ではないと思います。
シャラン鴨や比内地鶏は美味い不味い以前に独特の旨味と風味があるので、本物でないものは一口目を食べた瞬間に分かります。
なんでわかるんだと仰る方がおられますが、明確に分かります。
極端に申し上げると牛肉と豚肉の違いくらいの違いがあります。
いずれにしても、このことからもこのお店の誠実さが感じられます。
〆鯖。
ちょっと〆過ぎでこれは好みではありません。
やっぱり磯自慢は美味しいなあと思いながらお代わりをして、
天ぷらの下足、イワシ、あじ、キスを注文します。
まあ、天ぷらは衣が分厚くて硬いのであまり美味しくありません。
1時間で帰ろうと思っていましたが、磯自慢が美味しくて、帰れなくなってきました。
そこで慌てて妻にメールします。
今夜は外食にしよう!もうたけやまに来てます。
妻が着いて、赤ワインと牛もつ煮込みと春巻きを注文します。
春巻きは冷たいまま出てきました。
間違えたようです。
当然、温めることをお願いしましたが、妻の雰囲気がやばいです。
久しぶりに佐藤の黒が飲みたくて注文しました。
量もしっかりあるのに高くなくて嬉しくなります。
佐藤の黒は本当に美味しい芋焼酎です。
20年くらい前に、日経新聞の企画でプロが選ぶ焼酎ランキングで1位になってから中々飲めなくなりました。
当時私は毎日通っていた居酒屋で佐藤の黒をボトルで入れていたのでショックでした。
佐藤の黒は高級店にはありますが、物凄く少ない量でグラス1500円とかなのでとても飲む気が起きません。
妻の雰囲気がいよいよヤバイのでお会計をして帰ることにしました。
妻は料理が美味しくなくなったと嘆いていました。
私もそのような感想を持ちましたが、磯自慢や佐藤の黒が飲めて大満足でした。
料理も普通の立ち飲みよりは美味しいです。
私はまた伺いたいです。
<再更新時のコメント>
今年の春に久しぶりに伺いましたが、やはり素晴らしいお店です。
料理も美味しいし、プレミアがついている日本酒や焼酎を適価格で楽しめます。
いつまでもがんばって欲しいですね。
年配の方ばかりでやられておられるので心配です。
<更新時のコメント>
2軒目で、伺いました。4名です。
けっこう、食べて飲みましたが、お会計は4名で6800円ほどでした。
私は、ネットなどでプレミアがついている赤霧島をガバガバ飲みましたから、やはり、コストパフォーマンスのすごさは際立っています。
料金設定からすれば料理の美味しさも相変わらずでしたが、「すじ煮込み」の煮込み具合が、浅かったのが残念でした。
神戸を代表する居酒屋であることは、間違いありませんが、大阪肥後橋の「わすれな草」に一歩及ばないかなと思ったので、素直に星を下げました。
近いうちに「わすれな草」にも再訪して、全ての居酒屋の評価をしなおしたいと思っています。
<以前のコメント>
先日の日曜日、ふと居酒屋の新規開拓がしたくなりました。
日曜日ですから、鮮魚を扱うお鮨屋さんなどは開拓しても意味がありませんが、日曜日に伺いたいと思わせるような飲むお店がありませんので、あえて日曜日に安くて美味しい立ち飲み屋でも見つけようと出かけました。
8ヶ月も伺うことのなかった鶏天が素晴らしかったので、夕食で保守的になりすぎるのはまずいと思ったのです。
三宮から元町方面をブラブラして、山側に行き、サンキタあたりをうろつきましたが、やはりサンキタには良さそうなお店がありません。例の心があるエリアですからね。
赤萬で、餃子でもと一瞬思いましたが、餃子とビールしかないのでやめました。
今日はもう、あきらめようかと思った時に、三代目のある雲井通り沿いに立ち食いの串焼屋ではやっているお店があるのを思い出しました。
コストパフォーマンスが素晴らしい誠ではありません。
もっと東側です。
さて、そのお店に着いたのですが、残念ながら日曜日はやっていないようでした。
もうこの先には、お店はないだろうと見てみると、立ち飲みらしきお店があるのを見つけました。
開店しているようだったので、外から様子を見ると、大きな四角のカウンターがある立ち飲み風のお店ですが、実際には椅子があるので、座って飲めます。
非常に、良い雰囲気を感じたので、入ってみることにしました。
お店に入ってから、いつものようにまずは、メニューを観察します。
何回か書かせて頂いていますが、これでかなりのことが想像されます。
東梅田のタクヤのように料金表示もなければ、会計の時に、料金の明細も提示しない店はまずろくなものではありません。
まず、驚いたのが、「黒霧島」が250円となっていることです。いくらなんでも、この値段で芋焼酎を出しているお店は他には知りません。
90mlと明示してあることにも好感を持ちました。
芋焼酎など、1合(180ml)で出すお店などありません。
一杯、90mlくらいでしょう。もっと少ない「えせ高級店」もあります。
なんと「赤霧島」も常時置いておられるようで、450円で出されておられます。
そして、料金設定が、かなりバラバラなのも気に入りました。
原価に対して、かなり忠実に利益を乗せておられるのが分かりますし、無理に価格帯を合わせていないところが、グッドです。
名前を聞いたことのない芋焼酎300円と同伴者は瓶ビールを注文しました。
そして、料理は、まず「剣先いか げそ焼き」「すじ煮込み」「豚足」の3品を注文しました。美味しくなければ、いくら安くてもさっさと引き上げないといけませんからね。
まず、「剣先いか げそ焼き」を頂いて、300円か350円くらいなのに、ちゃんとした素材を使われておられるのでびっくりしました。
これは、隠れ名店だとすぐに思いました。
驚いたのが、「すじ煮込み」です。350円くらいだったと思いますが、全く想像をしていなかった味付けです。
チーズを使って煮込んでいるようで、洋食の味わいです。
美味しい。これは、かなり美味しいです。
ガーリックトーストがついてきたので、なぜだろうと思っていましたが、食べてみてすぐに理由がわかりました。
残った汁が美味しいので、ガーリックトーストにつけて食べて下さいということのようです。
「豚足」は料理の仕方を指定できます。私は少し焼いてもらいました。
とても、良い素材を使われています。
食感だけで、味がない「豚足」が多いですが、こちらの「豚足」は違います。
このように良い「豚足」は焼いて食べるのが一番美味しいと思います。
しかし、チェーンの居酒屋もびっくりするような料金設定で、料理の素材はこちらが戸惑うほど厳選されており、接客もしっかりされておられます。
あるんですね、このような神戸の良心を代表するようなお店が他にも。
料理では、串かつの「豚」100円と「かしわ」200円が他では美味しかったですね。
両方とも大衆用に、少し味付けをしすぎていますが、素材の美味しさは十分感じられます。
あと、関東煮(おでん)の「玉子」と「ロールキャベツ」も味付けが抜群でした。
一番料金設定が高かった、600円の「馬刺し」だけが残念でしたが、他は何を頂いても美味しかったですね。
コストパフォーマンスを考えれば、信じられない美味しさだと思います。
「らっきょ」がお好きな方は、「らっきょ」もお薦めです。
「らっきょ」が嫌いな私が食べられましたから。
飲みながら、食べながら、神戸にもこのような文句のつけようのない素晴らしいお店があることを知っただけで、何とも言えない喜びが湧き上がってきました。
結局、どこまでも実直さを貫き通して商売をされておられれば、大繁盛のお店が作れるのですね。
6時頃にお店に入りましたが、すぐに満席になり、帰る時もほとんどの席がうまっていました。
夜は、21時閉店と聞いたはずですが、開店時間はわかりません。
少なくても17時には開店しているようですが、もしかしたら、場所柄からお昼から通しで営業されているのかもしれません。
ベタベタの地元ド密着お店ですので、全く宣伝されていませんし、ネットでの情報もほとんどありませんが、すごいお店があるものです。
これぞ、本当の隠れ名店ですね。
神戸が全国に誇ることが出来る居酒屋の名店です。
三ノ宮駅から歩いてもそれほど遠くありませんので、美味しいお酒と料理をびっくりするくらいリーズナブルな価格で召し上がりたい方には、強くお薦めします。
仕事で神戸に行かれるサラリーマンの方にもホテルに帰る前にちょっと寄られることを強くお薦めします。
私は異常に飲んで食べたので、二人で6000円くらいでしたが、普通でしたら、一人2000円くらいでご満足頂けると思います。
三代目のおかあさんより少しお若いおかみさん、今後も通わせて頂きます。
いつまでもお元気で、この素晴らしいお店を切り盛りされて下さい。
「がんばろや 神戸」
7位
1回
2014/07訪問 2022/05/14
<再更新時のコメント>
字数制限にひっかかったので、今後はコメント欄に更新事項を書かせて頂きます。。※最新更新 2014.7.10
<更新時のコメント>
東京のお店など、コメントを書かせて頂きたいお店がたまっていますが、とても気持ち良く食事をさせて頂いたので、久しぶりに伺ったこちらのお店のコメントを書かせて頂きます。
神戸での結婚披露パーティーの翌日、とても大切な用事があったため疲れ果てていましたが、名古屋へ行きました。
日帰りで帰る予定でしたが、あまりにも疲れていたために帰るのはきついなあと思い、妹にメールをするとまもなく名古屋に到着するとのこと。帰りのチケットの日時を変更して、翌日に帰ることにしました。
妻の機嫌がとても悪くなりましたがしょうがないですね。
さて、泊まるのであれば、ゆっくりと美味しい物を食べながら飲みたいと思い、妹と二人でこちらのお店に伺うことにしました。
飲みをメインにしたかったので、「上ひれ焼きとんかつ」の単品を味噌味でお願いして、「ビーフシチュー」「かきフライ」などをつまみでお願いしました。
関西では満足できるとんかつを食べていないということを差し引いても、やはりこちらの「焼きとんかつ」は絶品です。
豚肉の旨みを最大限に引き出しておられ、普通のとんかつを食べると気になる、衣の嫌な油を感じさせません。
素材と調理方法がまさに一体化した芸術品だと申し上げても過言ではないでしょう。
私の知る限り、このようなリーズナブルな料金設定でこれほどレヴェルの高い豚料理を出されているお店は東京にもありません。
そもそも東京の高級とんかつ屋なるものには、定食の上で1400円程度の値段設定などあり得ないですからね。
今回は、カウンターで初めてご主人や若いスタッフの方とお話をさせて頂いたのですが、とても親しみの持てるお人柄で、久しぶりにとても気持ち良く夕食を楽しむことができました。
お二人ともこわもてに見られることが多いそうですが、他のお客に対する接客を拝見していても、心のこもった対応をされておられました。
まあ、接客というのは個々のお客がどう感じるかという部分も大きいので、いろいろととらえかたは違うのでしょうが、私個人としてはとても気持ちの良い接客をして頂いたと思いました。
相変わらず食べログを見たというお客が遠方からもいらっしゃっているようでとても喜んでおられました。
また、cha-kunさんにも何度もご来店頂いてととても感謝されておられました。
さて、日本酒がすすんでいたので、あてを追加しようとメニューを見ながら悩んでいると、妹が本日のおすすめとして一番上に書き出してあったあるものにしたらと言いました。
おすすめの一番上に書いてあって、そのお店としては比較的料金設定が高いと感じられるものは、絶対に注文すべきということは、これまでに何十回も書かせて頂いています。
一番上というのは一番自信があるということですし、ちょっと高めの料金設定の場合は、原価が高いもので、そのため一見料金設定が高く見えても、実は利益をかなり少なくしているケースが多いので、実はお客の立場からすれば一番お得なものであることがほとんどだからです。
さて、それなのに私が最初に注文しなかったのは、とんかつ屋からは連想されない食べ物だったからですが、妹のアドヴァイスにしたがって注文して大正解でした。
お酒を飲まれる方にはおすすめなのですが、残念ながら、いつもあるわけではなく、そればかりをご指定で注文される方が多くなるとお店に多大なご迷惑がかかるので具体的に何かは書きません。
同じ物ばかりではなくバリエーションもあるようですし。
ただ、一般論として、どのお店でもおすすめの一番上に書いてあって、比較的料金設定が高いものは、大当たりになることがほとんどなので、ご興味のある方はいろいろなお店で試して頂ければと思います。
但し、どのジャンルのお店にしろ、料理や接客にきちんとしたこだわりがあり、ご自身がそのお店の定番を美味しいと思っておられるお店でにないと、逆のことがあります。
お客のことを考えていない店の場合は、売れ残りなど自分だけの都合で出したいものをさもおすすめのように書いて、はこうとしますので、その点には十分注意が必要です。
次回は間違いなく殺されるので、必ず妻を連れて伺います。
来年の初頭にも名古屋で用事があるので、一緒に連れて行くしかないでしょうね。
また、あてを頂きながらゆっくりと飲ませて頂いて、接客の素晴らしさも実感しましたし、あての美味しさにも感動しましたので、総合評価を上げさせて頂きました。
個人個人の相性というものがあるので、必ずしも私と同じ感想を持たれる方ばかりではないと思いますが、私としてはとても素敵な夕食を楽しませて頂きましたので、そのようにさせて頂きました。
名古屋へ行った時にははずせないお店になりましたね。
ちなみによく比較されるとんかつのお店で緑区のあさくらも人気があるようですが、私の妹は全く合わなかったそうです。味も接客も相性が悪かったようですね。
私も一度は伺ってみようと思っていましたが、こちらのお店がとても気に入ったので、恐らく伺うことはないと思います。
わざわざ緑区まで行って、接客で嫌な思いをする可能性があるようではリスクが高すぎるからです。
いずれにしても、それぞれ好みが分かれるということでしょう。
<以前のコメント>
GWの終わり、旅行から帰る途中で、行きと同じく妹の家に寄りました。
今池に、「焼きとんかつ」のとても美味しいお店があって、豚料理はそのお店以外は伺うことがなくなったと聞いたので、是非伺いたいと言いました。
その夜にお店に伺ったのですが、定休日でした。
残念。
しばらく食べることが出来なくなると思いましたが、私がひどく疲れていて、運転するのがつらかったので、予定を変更して、その夜は妹の家に泊まって、翌日帰ることにしました。
さて、翌日の朝、せっかくだからランチを食べてから帰りたいと思い、妹に「焼きとんかつ たいら」はランチをやっているかと聞くと、やっているはずだけど、ランチでは、お薦めの「上焼きとんかつ」が食べられないと言われました。
「えっ?並と上とそんなに違うの?鰻みたいに、量が違うだけじゃないの?」
「いやいやいや。あの店は量が違うんじゃない。豚そのものが違うんだと思うよ。ぜんぜん味が違うから。」
「えー、上を食べられないなら、行っても意味ないじゃん。」
「電話して聞いてみたら。事前にお願いすればやってくれるかもよ。」
そりゃ、電話しますよ。本当に美味いものが食べさせてもらえるなら。
「もしもし、すいません。ランチで伺いたいのですが、上焼きとんかつをやって頂けますか。」
「はい。平日は、ちょっと13時過ぎにしか対応させて頂けないですが、今日は、祭日なので、やらせて頂きます。」
「ほんとですか。ありがとうございます。では、11時半頃に3人で伺います。」
11時半過ぎに、お店に伺うと既に8割ほどの席が埋まっておりました。
私が注文したのは、「上ひれ焼きとんかつ」です。
一番料金設定が高い料理ですが、2000円しなかったと思います。
ライスは大盛にしてもらいました。
しかし、食べてみると、普通盛でも多いので、かなり量を召し上がりたい方以外は、大盛にされないほうがいいでしょう。
さて、焼きとんかつですが、要するに、ピカタ風のとんかつで、揚げてありません。
したがって、油のベタベタ感がありませんね。
私は、とりあえず「ひれ」を食べたのですが、さすが妹が絶賛するだけのことはあると思いました。
とても、柔らかく、豚肉の旨みがしっかりある豚料理です。
ロースも頂きましたが、油が少なくて軽く、旨みのある美味しいロースでした。
ソースは、普通のソースにマヨネーズが加えられたものと味噌とポン酢があります。
私は、味噌を選びましたが、上品でまろやかな「どて煮」がかかっていました。
美味しい豚料理の良さを引き出す味噌ソースです。
普通のソースも美味しかったですよ。
豚自体の素材が良いので、その旨みを引き出すために、味が強くないソースを使われています。
このような「焼きとんかつ」を「とんかつ」ではないとか、何だとかカテゴリーにこだわった議論をされる方がおられますが、私は全く興味がありません。
「本当に美味い豚料理」です。
料金表示を一切しないで出される、よくわからない高級?豚料理とは比べ物にならない美味しさです。
そして、リーズナブル。
客商売の基本をよく理解されておられるお店です。
究極から比べると、私としては、「甘み」が足りないと感じましたが、料金設定や感じの良い接客を考えれば、かなりレヴェルの高いお店です。
名古屋が日本全国に誇れる名店だと申し上げても過言ではありません。
わけのわからない名古屋めしなど召し上がらずに、名古屋に行かれたら、是非この「上焼きとんかつ」を召し上がって下さいと強くお薦めします。
いずれにしても、私の知らない隠れ名店はまだまだあるのですね。
感動しました。
神戸でも食べたいなあ。
8位
1回
2008/04訪問 2017/05/28
こちらのお店ですが、歩いていて偶然見つけました。
何度も書かせて頂いていますが、神戸は、フレンチのレベルが日本一高いと思っています。
もちろん、コストパフォーマンスを含めてのことですが、東京だとグランメゾンに特化したり、ビストロに徹していたりと、丁度良い感じのフレンチが少ないと感じています。
味も料金との釣り合いで満足出来るお店が少ないですね。
話を元に戻しましょう。
こちらのお店はランチで伺っただけですが、間違いなく名店だと思います。
平日は、ウィークディランチ、土日祝日は、ウィークエンドランチが1,260円で頂くことが出来ます。
前菜(もしくはスープかサラダ)+メイン+ドリンクのセットになります。
デザートが美味しいそうですが、プラス料金がかかります。
私は、「野菜のポタージュ」「若鶏もも肉のクリーム味」「ハーブティー」を選択しました。
非常に味付けのセンスが良いですね。
優しくて上品な味付けですが、しっかりと旨みが感じられ、尚且つ自然な美味しさがあります。
ところで、私は、五味(酸、苦、甘、辛、鹹)がそれぞれ強すぎる味が嫌いです。
それぞれの味を感じるのが料理の基本だと仰る人がおられますが、それは程度の問題だと思っています。
食べものは、その人が好きなものを口にすればいいのであって、こうでなければ料理ではないとか、フレンチではないとか、とんかつではないという議論自体が不毛なものであって、ナンセンスだと思っています。
確かに、五味を全て感じた方が、料理としてレベルが高い場合もありますが、「初めに五味ありき」みたいな感じで、酸っぱいものはしっかりと酸っぱく、苦いものはしっかりと苦いという料理は、私は大嫌いです。
味が強すぎると素材が本来持っている味、風味を感じにくくなるからです。
私がいつも言うところのあまりにも方程式通りの料理を頂くと、味が強すぎることが多いですね。
私はレシピ通りの料理と方程式通りの料理は異なるものだと思っています。
例えば、醤油小さじ2杯とか、玉ねぎ半分とかいうレシピがあったとしても、使う素材が違えば、味は変わりますし、季節、温度、湿度によっても味は変わります。
それらを十分配慮した上でのレシピ通りの料理は素晴らしいと思いますが、何でも決まった通り、何も考えずに作る方程式通りの料理は、非常にレベルが低いと思っています。
それは、家庭料理ですね。
高いお金を払って、プロに作って頂いて食べる料理ではありません。
いずれにしても、私は、それぞれの素材、調味料の味が上手く融合されていて、バランスの良い、自然な味のする料理が好きです。
バランスというのは、その時の温度、湿度、素材に対する配慮がなければ、とれないものだと思っています。
その点において、私はこちらのお店のシェフには、料理のセンスの良さを感じます。
素直に美味しいと言える料理を作られておられます。
一口食べただけで、シェフの思いが伝わります。
1,260円のランチの中にはそんな珠玉の技術が詰まっています。
そして、私が感心したのは、ハーブティーがちゃんとしていたことです。
ランチのドリンクは、酷いものが多くて、閉口することが多いですが、こちらのお店ではそんな手抜きをしておられません。
料金設定上、ドリンクをつけられないのであれば、プラス料金でちゃんとしたものを提供すべきだといつも思っています。
セットでつけるのであれば、こちらのお店のように、素晴らしい料理を台無しにしないようなレベルのものをお願いしたいと思っています。
サラダもそうですね。
不味い野菜を使って、口にするのが苦痛になるようなドレッシングをかけて出されるのにはもううんざりです。
スープも然りです。
手抜きをしたものを出されると、食事が楽しくなくなるので、気分が悪くなります。
メインだけが料理ではありません。そうだからこそ、コース料理をメニューに設定されておられるはずです。
本末転倒な飲食店が多いので、非常に不満に思っています。
いろいろ好き勝手に書かせて頂きましたが、このような手抜きをしない名店に出会うとそのような配慮が全くないお店に対する怒りがフラッシュバックしてしまいます。
接客も温かみを感じますし、お店の雰囲気も木目の色とブルーの配色が上品で落ち着きます。
小さなお店ですので、グランメゾンのような雰囲気はありませんが、私は好きですね。
フレンチと言うと北野坂方面のお店ばかりが有名ですが、なぜこれほどレベルの高いフレンチの名店が脚光を浴びないのか不思議です。
ランチでの評価ですので、いずれ夜再訪させて頂いて、評価をフィックスさせて頂きたいと思っています。
なお、味の評価は、コストパフォーマンスをかなり考慮させて頂いています。
9位
1回
2008/02訪問 2023/03/10
大阪では、非常に有名なおでん屋ですね。
本店のすぐそばに歩店があり、朝日放送の側には北店があります。
個人のブログで少し書かせて頂きましたが、先週の金曜日に大阪で用事があったので、伺うことに決めました。
並ぶのが大嫌いな私としては、苦渋の選択でしたが、並んだおかげで良いことがありました。
その日の夜は、日頃のおこないが良いのか、比較的温かい夜でした。
夕方の6時半を超えた頃に伺うと、予想通り先客が並んでいましたが、わずか2組だけだったので、ラッキーでした。
いつも行列が出来るのでしょう。お店の側には、椅子とストーブがセッティングされています。
このストーブは有り難いのですが、途中で黒い煙が出てきたので、心配になって切ってもらいました。
野外とはいえ危ないので、新しいものと取り替えられた方が良いでしょう。
さて、並んでから暫くすると、OLか派遣らしき二人組の美人が私の後ろに並びました。
うーん。
唸ってしまいました。
二人ともお綺麗なのですが、特におひとりは、黒木瞳を幼くしたような顔をしておられます。
いやー、今時、こんな感じの良い美人に出会えるとは幸せです。
私は、大阪との相性が良いのでしょうか。
行列嫌いなのに、大阪で行列に並ぶと、必ず自分の次にびっくりするような美人が並ばれます。
中津のラーメン屋「弥七」で並んだ時のOLもかなりの美人でしたが、今回は、東京でも滅多にお目にかかれないとても清楚な雰囲気がありました。
あまりにも綺麗なので、冥土のみやげによくよく見ておきたいと思ったのですが、ストーカーと思われると困るので、あまり見ることが出来ませんでした。
今考えてもつくづく残念です。
肝心のおでんの味ですが、美味しいです。
最初に「牛すじ」を一口食べた時に、出汁の美味しさにまた「うーん。」と唸ってしまいました。
定番の「玉子」や「大根」も食べましたが味のセンスに関しては、文句のつけようがありません。
素材は普通のレベルなので、驚かされます。
一品料理の「花くじら」も酢味噌がすっぱくなくて美味しいですね。
びっくりしたのは、普段、おでんではあまり食べない「じゃがいも」や「豆腐」を食べてもとても美味しかったことです。
出汁の美味しさがうまく染みているから美味しいのでしょう。
大阪一の噂は本当でした。
ただ、どうしても一点気になることがあるので、星は3.1に留まりました。
それは、化学調味料の味です。
理由はわかりませんが、大阪の比較的料金が安いお店は、化学調味料の味が強過ぎます。
恐らく、きちんと出汁をとることがコスト的に難しいのか、手間が大変だということが理由だと思いますが、ちょっと強過ぎますね。
きちんと美味しい味を提供されておられるお店であれば、もっと控えめに使われた方が、更に美味しくなると思われます。
美味しかったので、かなりの量を食べて、お酒もいっぱい飲みましたが、さすがに料理はほとんどおでんだけですので、最後の方は、味に飽きてしまいました。化学調味料が使われていないか、極めて少ない料理は、どんなに食べても味に飽きるということがありません。
名店だと思うのですが、やはりその点だけがとても残念です。
ところで、美人の二人組は、熱燗2合を二人で飲んで、おでんを一皿づつ食べただけで、お帰りになりました。
再訪しても、もう逢えることはないでしょうねぇ。
今年は、昨年ほど意欲的に新規開拓をしませんでしたが、選ばせて頂いたお店は全て新規開拓したお店です。
安くて美味しい焼鳥屋が多い神戸界隈でも、あらゆる点で満足できる「鶏天」を今年度のトップに選ばせて頂きました。
中華料理なのにビストロ風で、料金もリーズナブルで超一流の料理を提供してくださる「常村」もかなり気に入っています。
また、素晴らしいと絶賛したくなるほど「麺」が美味しい「民藝」にも驚かされました。
純粋な洋食屋としては、卓越している「マルシェ」、繊細なイタリアンが味わえる「チンクエ センスィ」も素晴らしいですね。
来年もまた素晴らしいお店との出会いがあるといいなと思っています。
そして今年も私のコメントを読んで下さった皆様に心よりお礼申し上げます。