2回
2011/04 訪問
大阪のわすれな草 神戸のたけやま 両雄並び立つと言えるか?
<再更新時のコメント>
今年の春に久しぶりに伺いましたが、やはり素晴らしいお店です。
料理も美味しいし、プレミアがついている日本酒や焼酎を適価格で楽しめます。
いつまでもがんばって欲しいですね。
年配の方ばかりでやられておられるので心配です。
<更新時のコメント>
2軒目で、伺いました。4名です。
けっこう、食べて飲みましたが、お会計は4名で6800円ほどでした。
私は、ネットなどでプレミアがついている赤霧島をガバガバ飲みましたから、やはり、コストパフォーマンスのすごさは際立っています。
料金設定からすれば料理の美味しさも相変わらずでしたが、「すじ煮込み」の煮込み具合が、浅かったのが残念でした。
神戸を代表する居酒屋であることは、間違いありませんが、大阪肥後橋の「わすれな草」に一歩及ばないかなと思ったので、素直に星を下げました。
近いうちに「わすれな草」にも再訪して、全ての居酒屋の評価をしなおしたいと思っています。
<以前のコメント>
先日の日曜日、ふと居酒屋の新規開拓がしたくなりました。
日曜日ですから、鮮魚を扱うお鮨屋さんなどは開拓しても意味がありませんが、日曜日に伺いたいと思わせるような飲むお店がありませんので、あえて日曜日に安くて美味しい立ち飲み屋でも見つけようと出かけました。
8ヶ月も伺うことのなかった鶏天が素晴らしかったので、夕食で保守的になりすぎるのはまずいと思ったのです。
三宮から元町方面をブラブラして、山側に行き、サンキタあたりをうろつきましたが、やはりサンキタには良さそうなお店がありません。例の心があるエリアですからね。
赤萬で、餃子でもと一瞬思いましたが、餃子とビールしかないのでやめました。
今日はもう、あきらめようかと思った時に、三代目のある雲井通り沿いに立ち食いの串焼屋ではやっているお店があるのを思い出しました。
コストパフォーマンスが素晴らしい誠ではありません。
もっと東側です。
さて、そのお店に着いたのですが、残念ながら日曜日はやっていないようでした。
もうこの先には、お店はないだろうと見てみると、立ち飲みらしきお店があるのを見つけました。
開店しているようだったので、外から様子を見ると、大きな四角のカウンターがある立ち飲み風のお店ですが、実際には椅子があるので、座って飲めます。
非常に、良い雰囲気を感じたので、入ってみることにしました。
お店に入ってから、いつものようにまずは、メニューを観察します。
何回か書かせて頂いていますが、これでかなりのことが想像されます。
東梅田のタクヤのように料金表示もなければ、会計の時に、料金の明細も提示しない店はまずろくなものではありません。
まず、驚いたのが、「黒霧島」が250円となっていることです。いくらなんでも、この値段で芋焼酎を出しているお店は他には知りません。
90mlと明示してあることにも好感を持ちました。
芋焼酎など、1合(180ml)で出すお店などありません。
一杯、90mlくらいでしょう。もっと少ない「えせ高級店」もあります。
なんと「赤霧島」も常時置いておられるようで、450円で出されておられます。
そして、料金設定が、かなりバラバラなのも気に入りました。
原価に対して、かなり忠実に利益を乗せておられるのが分かりますし、無理に価格帯を合わせていないところが、グッドです。
名前を聞いたことのない芋焼酎300円と同伴者は瓶ビールを注文しました。
そして、料理は、まず「剣先いか げそ焼き」「すじ煮込み」「豚足」の3品を注文しました。美味しくなければ、いくら安くてもさっさと引き上げないといけませんからね。
まず、「剣先いか げそ焼き」を頂いて、300円か350円くらいなのに、ちゃんとした素材を使われておられるのでびっくりしました。
これは、隠れ名店だとすぐに思いました。
驚いたのが、「すじ煮込み」です。350円くらいだったと思いますが、全く想像をしていなかった味付けです。
チーズを使って煮込んでいるようで、洋食の味わいです。
美味しい。これは、かなり美味しいです。
ガーリックトーストがついてきたので、なぜだろうと思っていましたが、食べてみてすぐに理由がわかりました。
残った汁が美味しいので、ガーリックトーストにつけて食べて下さいということのようです。
「豚足」は料理の仕方を指定できます。私は少し焼いてもらいました。
とても、良い素材を使われています。
食感だけで、味がない「豚足」が多いですが、こちらの「豚足」は違います。
このように良い「豚足」は焼いて食べるのが一番美味しいと思います。
しかし、チェーンの居酒屋もびっくりするような料金設定で、料理の素材はこちらが戸惑うほど厳選されており、接客もしっかりされておられます。
あるんですね、このような神戸の良心を代表するようなお店が他にも。
料理では、串かつの「豚」100円と「かしわ」200円が他では美味しかったですね。
両方とも大衆用に、少し味付けをしすぎていますが、素材の美味しさは十分感じられます。
あと、関東煮(おでん)の「玉子」と「ロールキャベツ」も味付けが抜群でした。
一番料金設定が高かった、600円の「馬刺し」だけが残念でしたが、他は何を頂いても美味しかったですね。
コストパフォーマンスを考えれば、信じられない美味しさだと思います。
「らっきょ」がお好きな方は、「らっきょ」もお薦めです。
「らっきょ」が嫌いな私が食べられましたから。
飲みながら、食べながら、神戸にもこのような文句のつけようのない素晴らしいお店があることを知っただけで、何とも言えない喜びが湧き上がってきました。
結局、どこまでも実直さを貫き通して商売をされておられれば、大繁盛のお店が作れるのですね。
6時頃にお店に入りましたが、すぐに満席になり、帰る時もほとんどの席がうまっていました。
夜は、21時閉店と聞いたはずですが、開店時間はわかりません。
少なくても17時には開店しているようですが、もしかしたら、場所柄からお昼から通しで営業されているのかもしれません。
ベタベタの地元ド密着お店ですので、全く宣伝されていませんし、ネットでの情報もほとんどありませんが、すごいお店があるものです。
これぞ、本当の隠れ名店ですね。
神戸が全国に誇ることが出来る居酒屋の名店です。
三ノ宮駅から歩いてもそれほど遠くありませんので、美味しいお酒と料理をびっくりするくらいリーズナブルな価格で召し上がりたい方には、強くお薦めします。
仕事で神戸に行かれるサラリーマンの方にもホテルに帰る前にちょっと寄られることを強くお薦めします。
私は異常に飲んで食べたので、二人で6000円くらいでしたが、普通でしたら、一人2000円くらいでご満足頂けると思います。
三代目のおかあさんより少しお若いおかみさん、今後も通わせて頂きます。
いつまでもお元気で、この素晴らしいお店を切り盛りされて下さい。
「がんばろや 神戸」
2022/06/05 更新
コロナ禍関係なく、物凄く久しぶりに伺いました。
近くにお住まいの大学の先輩はたまにいらっしゃっておられるようですが、私は10年ぶりくらいなのでしょうか。
10年以上経って何故か急にこちらのお店に伺いたくなりました。
15時50分に着いてしまって、外で10分待ちました。
内装が綺麗に変わっていました。
相変わらず、プレミアのついている日本酒や焼酎があります。
以前よりも若干値上げされたようですが、今でも十分安いです。
まずは磯自慢。
冷酒ではなく常温です。
美味しい日本酒は常温が良いです。
保存の問題もあるので冷やしますが、実は素晴らしい日本酒は常温の方が美味しいです。
香りと旨味は冷やし過ぎると感じにくくなるからです。
ビールのシメイブルーも常温の方が美味しいですし、生産者からはそのような指定があります。
現実問題として、飲食店でビールを冷やさずに出すことは出来ませんが、、、。
牛すじ煮込み。
独特の洋テイストがあり、そのためにバケットも一緒に出てきます。
少し味が変わったような気がします。
比内肉鶏。
比内地鶏のことでしょうか?
焼き鳥2本で1100円です。
高いと感じられる方がおられると思いますが、本物の比内地鶏であれば原価から考えてそのような値段になります。
ロックンビリーS1のらーめんがいかに安いかご理解頂けるでしょう。
タレがたっぷりかかっていて分かりづらく、弱めではありますが、比内地鶏独特の旨味と風味があります。
比内地鶏もピンキリですし、どこまでのものを比内地鶏と呼んで良いのか詳しいことを知りませんが、偽物ではないと思います。
シャラン鴨や比内地鶏は美味い不味い以前に独特の旨味と風味があるので、本物でないものは一口目を食べた瞬間に分かります。
なんでわかるんだと仰る方がおられますが、明確に分かります。
極端に申し上げると牛肉と豚肉の違いくらいの違いがあります。
いずれにしても、このことからもこのお店の誠実さが感じられます。
〆鯖。
ちょっと〆過ぎでこれは好みではありません。
やっぱり磯自慢は美味しいなあと思いながらお代わりをして、
天ぷらの下足、イワシ、あじ、キスを注文します。
まあ、天ぷらは衣が分厚くて硬いのであまり美味しくありません。
1時間で帰ろうと思っていましたが、磯自慢が美味しくて、帰れなくなってきました。
そこで慌てて妻にメールします。
今夜は外食にしよう!もうたけやまに来てます。
妻が着いて、赤ワインと牛もつ煮込みと春巻きを注文します。
春巻きは冷たいまま出てきました。
間違えたようです。
当然、温めることをお願いしましたが、妻の雰囲気がやばいです。
久しぶりに佐藤の黒が飲みたくて注文しました。
量もしっかりあるのに高くなくて嬉しくなります。
佐藤の黒は本当に美味しい芋焼酎です。
20年くらい前に、日経新聞の企画でプロが選ぶ焼酎ランキングで1位になってから中々飲めなくなりました。
当時私は毎日通っていた居酒屋で佐藤の黒をボトルで入れていたのでショックでした。
佐藤の黒は高級店にはありますが、物凄く少ない量でグラス1500円とかなのでとても飲む気が起きません。
妻の雰囲気がいよいよヤバイのでお会計をして帰ることにしました。
妻は料理が美味しくなくなったと嘆いていました。
私もそのような感想を持ちましたが、磯自慢や佐藤の黒が飲めて大満足でした。
料理も普通の立ち飲みよりは美味しいです。
私はまた伺いたいです。