2回
2010/05 訪問
お薦めの本物のバール
土曜日の夕方、鳥功食品に食材を買いに行った時、どこかでちょっとお茶しようということでお店を探していて偶然入りました。
カフェ大好きな妻は、出掛けるとすぐにお茶をしたがります。
こちらのお店の前は何十回と通っているので存在を存じ上げていたのですが、バールですので、時間帯的になかなか入ることがありませんでした。
3年前にオープンされたようですね。
さて、お店に入ると完全に呑みモードの雰囲気なので、私は生ビールを飲むことにしました。するとお茶したいと言っていた妻まで生ビールを注文しました。
400円。リーズナブルな料金設定です。
しっかりと管理しておられる生ビールでとても美味しかったためか、テンションの上がった妻があてを頼もうと言い出したので、タパスの3種盛700円を注文しました。
あさりを蒸した物とスペイン風オムレツと確か鴨(間違っていたらすいません)の3種類だったと思うのですが、どれも味付けが絶妙で、タパスですので量は多くありませんでしたが、とても美味しいと思います。
このレヴェルのタパスで700円は安いと思います。
タパスを頂いて、今度は私の方がテンションが上がり、本日のグラスワインの赤を注文してしまいました。
これから夕食なのにどうかなと思ったのですが、美味しい物を頂くとどんどん飲みたくなってしまいます。
しかも、グラスワインはなんと300円。
奥にいらっしゃったお姉さま方3人組がバンバン、ワインのおかわりをされている理由が分かりました。
とてもリーズナブルなのですが、美味しいワインなのです。
安くても美味しいワインをきちんと探して提供しておられる姿勢に感服致しました。
妻は珍しく白を飲んでいましたが、こちらも美味しかったです。
最近、名前だけ「バール」と称して、変なお洒落感を出すことによって、高い料金設定にしている店が増えていますが、本来のバールというのはこのようにリーズナブルで本当に美味いものを食べさせて頂けるお店のことを言うべきでしょう。
その意味では、なぜ銀座にバールがあるのか、私には不思議でたまりません。
妻と二人で生ビールとグラスワインを2杯づつ飲んで、タパスもつまんで、お会計は2100円でした。もちろん、チャージなどというものはありません。
ちょっとお洒落っぽい大人の男性のお客さんが一人でビールやワインやタパスを楽しんでおられるのがとても印象に残りました。
神戸元町の良さが凝縮されている名店だと思います。
立ち呑みも好きですが、神戸らしくお洒落に美味しく、そしてすごくリーズナブルにとなれば、このお店でしょう。ありそうでないお店です。
私も妻もすごく気に入りました。
質と料金というのは並び立たないことがほとんどですので、このような評価になります。
このようなタイプのお店は、飲食店関係者が仕事の後にちょっと寄られることも多いかと思います。
平日の遅い時間は、業界人ばかりだったりして・・・・・・・。
2017/05/31 更新
数年前から経営者が同じオーデュテームばかり伺っているので12年ぶりになってしまいました。
コロナ禍前は、いつ前を通っても満席だったということもあります。
3人で伺いましたが、私だけ何も食べていなかったので、ミートボールと鶏の胸肉とコロッケを頂きました。
飲み物はずっとスパークリングです。
コスパの良いスパークリングは美味しかったです。
食べ物もコスパの良さを考えると十分美味しいと思います。
やはり、凄く良いお店だと思います。
話が盛り上がって、門限の0時が近づくと妻から恐怖のメールが来てしまいました。
慌てて、お会計をお願いしたのですが、お店を出てから50過ぎのオッサン二人が道路で少し話し込んでしまいました。
酔っ払って同じ話の繰り返し。
40年ぶりに大学生のノリです。
しかし、カサ・ペケーニョで終わりにしてハシゴしなかったので許してくれると信じています。
水曜日とは言え、先客がお一人しかおられなかったことには驚きました。
人気のお店だからです。
また、新型コロナ大爆増ですが、飲食店への影響はかなりありそうですね。
全国の感染者数の過去の最高は、10万4169人、この日はもう9万4666人。
都市部ではないところの爆増が凄いのでしょう。
20万人でまたまん延防止が出されるのでしょうか?
経済を考えるともう行動制限は出来ませんが、今の増え方から類推して1日40万という予想も出ています。
発熱外来の医療現場最前線で働く身としては、現場感覚としてはピークまで数週間あるのに、もう既に10万の時よりも現場はめちゃくちゃになってきていると感じています。
どんなことも現場の肌感覚というものが実は一番その現象の真実に近いので40万人はあり得るなというかんじです。
そうなると医療はもたないのでどうするつもりでしょうか?
この素晴らしいお店も含めて、日本中のほとんどの飲食店は本当の転換期を迎えています。
来年、転換期に本格的に入っていくでしょう。
人は渦の中にいると渦が見えません。
封建制度の崩壊や産業革命と同じかそれ以上の変化が始まっているのに肌感覚でそれを感じておられる方は多くないなあと思っています。
気候変動や天災も含めて、10年もすれば全く違った世界に私たちはいることに気がつくのです。
これからはこのお店の前を通るたびにこれからの飲食店の未来予想図を描くことができるような気がします。
特に年明け以降の飲食店の姿が。