40回
2018/10 訪問
童謡味噌は食べられませんが
木曜日、童謡味噌ラーメンが、遂に味噌と水と比内地鶏だけのMのロックになるとブログで知ってどうしても伺いたかったのですが、病院が混んでいて昼の営業時間に間に合いませんでした。
どうしても食べたかったのですが、どうすることもできませんでした。
来週の木曜日は伺えますが、2回連続でMのロックである可能性は低いと思っているので残念です。
レギュラーメニューにはならないのでしょうね。
もしかしたらなるのかな?
ということで今日は土曜日ですが、何を頂こうか迷っています。
裏メニューで四十奏がないかなあと思っていますがどうでしょうか?
今夜は妻の希望でまたまたオペラ鑑賞があるので、その前に四十奏が食べられたら最高です。
がそんなことはないでしょう。
何れにしても今日は醤油を選択するつもりです。
恐らく尼ロック全部のせを久しぶりに頂くと思います。
今日の丼は何でしょうか?
そろそろ西宮北口です。
妻はまだ術後で早く歩けないので駅からお店までいつもより時間がかかるでしょう。
12時30分着。
外で3名待ち。
すぐに3名は中に入りました。
これだと食べられるまでに30分以上かかるでしょう。
12時38分に中に入れました。
日差しがあると暑いので助かりました。
12時58分にカウンターに着席。
私は尼ロック全部のせととり丼、妻はSのロック全部のせを頼みました。
かなり久しぶりの尼ロックですが、やはり美味しいです。
最高です。
麺は柔らかいと言われていますが、私は改めて頂いて尼ロックはこの麺がベストなのだと思いました。
スープの温度も旨味を感じるには熱すぎたらダメなのでベストです。
醤油の濃さも最初食べた時は濃いと思いましたが、ベストです。
雑味とか比内地鶏以外の出汁がないから、ストレートに醤油を感じただけでしょう。
城助の握りと同様、嶋崎さんのラーメンは同じものを3回以上食べないとその凄さは分からないと思います。
日本酒も雑味がないと辛口なのに甘いと感じる人がいたり、コーヒーも雑味が皆無のスーパーコーヒーを飲むと濃いと言う人がいたりするのと同じで、嶋崎さんのラーメンの真価はそれほど多くの方にはわからないでしょう。
75%、24.8%、0.2%の法則。
食べログでは詳しく書けないので宜しければspoonをお聴き下さい。
今日も間もなく開始します。
ネットラジオSPOON始めました。
毎日生配信の時間はtwitterで告知します。
https://twitter.com/Tonshi
2018/10/13 更新
2018/10 訪問
特別な童謡味噌ラーメン
いつものように阪急電車の中で書いています。
ダイヤがめちゃくちゃ乱れているので、神戸三宮駅で時間調整になっています。
今日は食べるものが決まっています。
ミルクとガラムマサラを加えた童謡味噌ラーメンです。
私も食べたことがない特別な童謡味噌ラーメンです。
ミルクと味噌は相性が良いですが、ガラムマサラはわかりません。
ガラムマサラとミルクは合うと思います。
普通のお店なら絶対に注文しませんが、私の嶋崎さんへの信頼は100%なのでむしろ積極的に食べたいと思います。
椎間板ヘルニアは完治していませんが、強い鎮痛剤をいつまでも飲むのは嫌なのでやめています。
万全な状態で食事を楽しめるので嬉しいです。
12時47分に着きました。
ほとんど待つことなくカウンターに座れました。
さて、いよいよミルクとガラムマサラの童謡味噌ラーメンです。
今日の丼はぶた丼です。
当然注文しました。
牛乳カレー味噌ラーメンです。
と嶋崎さんは仰いました。
ガラムマサラを使われていますが、見た目はカレーラーメンです。
バターと肉のそぼろがのっています。
まずはスープを一口。
想像していたよりもかなりまろやかで複雑な味わいです。
バターとミルクによってガラムマサラがかなり抑えられています。
強い味はなく、これはこれでとても美味しいラーメンです。
ガラムマサラを使ったエレガントな料理がたまたまラーメンという感じでしょうか。
ぶた丼は前からネギが入っていたかな?
相変わらず丼にも手抜きはありません。
もう少しすると新米が出るのでさらに美味しくなるでしょう。
スケジュールが合えば、また週に一度くらいのペースで伺いたいですね。
また四十奏が食べたいと申し上げたら、またやりましょうと仰って下さいました。
楽しみです。
木曜日はまたずっと童謡味噌ラーメンの色々なバリエーションをやられるそうです。
こちらも楽しみです。
ネットラジオSPOON始めました。
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2018/10/13 更新
2018/09 訪問
3ヶ月半ぶりになってしまいました
ラーメンはこちらのお店以外では基本的に食べないと決めているので久しぶりになってしまいました。
6月以来ですが、椎間板ヘルニアの調子が悪くていけないうちに、豪雨だの猛暑だの台風だのと災害が続いているうちに9月になってしまい、妻となんとかチャンスを見つけて伺おうと話しているうちに今日になってしまいました。
最近、全く食べログのレビューを書かなくなりましたが、忙しいのです。
長期間にわたってやらなくてはならないことがあるので、時間の余裕があるとそちらを優先させています。
今日のように電車に乗る機会があると、久しぶりに書いてみようとなるわけです。
城助と堂源、ほかにどうしても書きたい新規のお店がありますが、いつアップできるかわかりません。
いつものように阪急で前段を書いていますが、何を頂くのか非常に悩みます。
ジムに行けなくなって8ヶ月。
月に1キロ、なんと8キロ太ってしまいました。
本当はラーメンは食べない方が良いのですが、食べた後に10キロ歩こうと思っています。
椎間板ヘルニアは薬さえ飲めば痛くなくなったのです。
ジム通いもやっと再開できましたが、これからはロックンビリーS1の後は必ず5キロ以上は歩くと決めました。
西宮北口まで7キロ、夙川まで9キロ。
今日はどこまで歩けるでしょうか。
12時34分に到着です。
カウンター席が空いています。
暑いからでしょうか。
こんなに空いているのは初めて見ました。
限定がないので東京塩とぶた丼を頼みました。
東京塩は久しぶりでしたが、より塩の角が感じなくなりました。
普通の塩だと比内地鶏の出汁と塩だけなので塩の味がはっきり出ますが、東京は煮干しが使われているので、塩も醤油もソフィストケートされた感じになります。
元々そのような塩のスープなのですが、更にまろやかになっていると感じました。
いずれにしても、凄い料理です。
究極の鶏料理です。
ぶた丼の紅生姜も通常の物ではありません。
香りが立っていて味が強くありません。
ヘルニアもかなり良くなって、気候も良くなったので、また、週1くらいで通うことが出来そうです。
嶋崎さん、いつもありがとうございます。
2018/09/19 更新
2018/06 訪問
幻の四十奏、醤油と塩
ほぼ治ったと思っていた椎間板ヘルニアが薬を減らしてしばらくしたら、何故か悪化してなかなか伺うことが出来ず、久しぶりになったしまいました。
幻の四十奏が食べられるとのことで、私は醤油、妻は塩を選択しました。
とり丼も頂きます。
醤油の方がお勧めということでしたが、どちらも素晴らしいです。
私は東京塩が今一番好きですが、更に綺麗な旨味が加わって味わい深くなっています。
このお店のラーメンはどれを頂いても最高と感じる完成度の高さが凄いです。
一つだけ気がかりなのは、城助同様、この味が後世へと継承されないのだろうなという寂しさです。
レシピ通り作っても常に安定したものを出すのは難しいと思います。
毎回感謝の気持ちを表しながら頂いています。
2018/09/19 更新
2018/04 訪問
土日限定メニューがありました!皆さん急ぎましょう
今日は阪急塚口駅で妻と待ち合わせです。
いつものように阪急電車の中で書き始めています。
私にとっては特別な存在のお店なのでレビューを書く気満々です。
木曜日に伺ったばかりですが、唯一無二の存在であるロックンビリーS1のラーメンと城助の握りは毎日食べられます。
城助の握りは1週間毎日食べたことがありますが飽きることがありませんでした。
どちらも唯一無二であるだけでなく、おかしなものが入っていないから毎日食べられるのです。
砂糖大量投下の握りやラーメンはそんなわけにはいきません。
さて、本日は何を食べるのか物凄く悩んでいます。
今一番好きなのは東京塩のような気がします。
しかし、東京醤油を食べてもう一度ノスタルジーに浸るのも良いかも知れません。
暑いのでまだ残っていればプレミアムつけ麺も食べたいです。
Sのロックの全部のせもしばらく食べていません。
妻には東京塩を勧めるつもりですが、私はどうしましょうか?
到着予定時間は11時35分です。
11時38分着。
ガビーん。
油断した。
先週の土曜日は開店前1人待ちだったのでこの時間なら店内でしかも待ちはほとんどないと思っていたら外で既に5人待ちです。
12時半に着席できるかな?
なにせ2個ずつしか作られませんからねえ。
12時10分頃とりあえず店内に入れましたが、着席してラーメンを召し上がっておられる方はお一人。
まだまだです。
しばらくしてある方が召し上がっているものを見るとなんと冷やしたぬきそばのようなものと何かがかかったライスがありました。
なんだあれは!
急いでブログを見ると、土曜日、日曜日は東京で言うところの冷やしたぬきそばみたいなぶっかけそばスタイルの冷やし麺を出されるとのこと。
それに七味ライスを合わせて下さいと書いてありました。
もう迷いはありません、
冷やし麺と七味ライスの一択です。
なんと妻も東京塩はやめて同じものを注文するとのことです。
果てさて嶋崎順一さんの冷やし麺の味は?
やっと食べられます。
13時10分、ちょうど1時間半待ちです。
いやー、ビジュアルはまさに東京の冷やしたぬきそばです。
写真は妻がアップすると思うのでそちらをご覧下さい。
味のイメージはソフィストケートされて限りなく上品な味わいになった冷やしたぬきですねえ。
麺はつけ麺と同じかな?
蕎麦なのかラーメンなのかわからない不思議な麺ですが、素晴らしい風味です。
そばつゆをメインに3種類のタレがブレンドされていて、高級海苔や天かすの風味とバッチリ合っていて美味です。
しかし、嶋崎順一さんは何を作られても恐ろしいほど完璧なものを作られます。
七味ライスは、残りのつゆをかけて食べると最高級の七味の風味が際立ってこれまた美味です。
妻はこのような食べ物が大好きなので絶賛していました。
相変わらず米が甘い。
これこそが白米の旨味です。
私はお汁をかけるのがもったいなかったので、5分の4はそのまま食べました。
帰り際にこれは定番にして欲しいと申し上げたら、いやー盛り付けが大変なんでと仰りながらいつも究極の笑顔を見せて下さいました。
今日、明日の限定メニュー。
皆さん、急いで食べに行きましょう!
2018/04/21 更新
2018/04 訪問
温かい童謡味噌ラーメンとのしばらくのお別れ
神戸も今日はかなり暑いです。
GW前ですが一瞬夏がやって来るようですね。
いつものように阪急電車でレビューを書き始めています。
嶋崎順一さんのSのブログを拝見すると、今日で温かい童謡味噌ラーメンは休止して、木曜日は冷たい童謡味噌ラーメンや限定メニューをやられるそうです。
安定したファンがおられるのに日々進化しようと努力されておられるのには頭が下がります。
ちゃんと寝ておられるのでしょうか。
もしかしたら一部の方にしか理解して貰えない高みへと今も山を登り続けておられます。
私も理解していないのかも知れません。
最初に尼のロックを頂いた時はかなり味が濃いと感じました。
しかし、今思えば雑味が一切なく醤油の味がハッキリと出ていたのでそう感じたのだと思います。
ある時、世界一と言われる豆でコーヒーをお出ししたことがあります。
飲まれた方はこんな濃いコーヒーは飲めないと怒り始めました。
その方が普段飲んでおられるコーヒーは、豆が劣悪で雑味が酷いためバターを混ぜているものでした。
世界一のコーヒーは、雑味が皆無であったために濃いと思われたのですが、それを知っていた私が尼のロックが濃いと感じて1年以上再訪しなかったのは人生最大の不覚です。
シャリにも同じことが言えますが、それはあちらで書かせて頂きます。
お店に到着する予定時間は13時5分。
最後の温かい童謡味噌ラーメンはまだ残っているでしょうか。
今日はこの後病院ですが、椎間板ヘルニアはやっと治癒に向かっているように思います。
なんとか手術は避けられそうですが、あの神経根注射は悲鳴が出るほどの痛さです。
通常歩行ができたので予定通り13時5分に到着しました。
1席空いていたので待たずに座れました。
鯵を使った童謡味噌ラーメンも残っていました。
鯵と味噌。
なめろうのような発想なのでしょうか。
アイデアの引き出しが凄いです。
ぶた丼も頂きます。
鯵の開きで出汁を取ったという童謡味噌ラーメン。
相変わらず童謡味噌の素晴らしさが活かされた最高の味噌ラーメンです。
これほど風味豊かな味噌ラーメンなど他では味わえません。
ぶた丼は2回目なのかな?
ご飯が最高級であることは勿論ですが、紅生姜まで高級品を使われておられるのには驚きました。
徹底的な拘り。
確かにどこかで手を抜くと全体のバランスがおかしくなって、他のもので最高級のものを使う意味がなくなりますからね。
多くの方は気がつかないのかも知れませんが、芸術作品には一点の曇りもあってはならないのです。
今後は暑くなるので冷汁のようなラーメンを作られるそうです。
とてつもない才能も日々努力しなければ花開きません。
しかし、握りの天才とラーメンの天才の体調が心配です。
千賀篤さんは病気療養でお店を閉められました。
とにかくお元気でやられて欲しいです。
2018/04/19 更新
2018/04 訪問
プレシャスデー
たまには芸術で贅沢をしようということになり、半年前に妻の希望でオペラ魔笛の高価なチケットを買いました。
毎年ディズニーオンクラッシックは聴きに行ってましたが、ハイソサエティなオペラなど人生初めてです。
夫婦にとっても記念すべきプレシャスデー。
ランチとディナーは自分にとって最もプレシャスにしたいものです。
ということでいつもより早起きして店の前で築地からの食材が届くのを待っています。
オペラは西宮北口ということもあり、ランチは当然ロックンビリーS1となるのですが、土曜日なので開店時間には行かないと14時からの開演に間に合わなくなります。
その後もハードスケジュールで、夜のご予約もあります。
そして、仕事の後は当然妻と二人でアソコに伺います。
2.5巡目入れるのです。
この日は最初からプレシャスデーと決まっていたようですね。
10時58分到着。
行列はなく、お一人だけ待っておられました。
これなら2杯いけますが、オペラの途中でイビキをかいて寝ると他の方の迷惑になるので、ミニ丼プラスで我慢です。
当然、妻には東京醤油を勧めました。
私は東京醤油をもう一度食べて泣きたかったのですが、やはり東京塩しか選択肢はありません。
本日のミニ丼はとり丼です。
高級料理級のご飯が使われた究極の丼がなんと!300円です。
先ずはスープを一口。
あー、想像をはるかに超えた美味さです。
東京醤油の時に、ここまで煮干しの悪い意味での風味や雑味や苦味を感じさせないのはまさに天才の技、凄いと感動しましたが、塩ではいくらなんでも感じるだろうと予想していました。
ところがなんとそんなものは皆無で煮干しの綺麗な旨味だけが比内地鶏の旨味と完璧に融合しています。
これには流石にたまげました。
今までも凄いと思っていましたが、今回は食人生でも最大級の驚きです。
城助の平目の握りを初めて食べた時。
四つ葉の長谷川新さんのスッポン料理を初めて食べた時。
そして今回の嶋崎順一さんの東京塩。
ちぢれ麺は醤油にも塩にも合います。
個人的にはこの東京塩がロックンビリーS1のメニューで最強かも知れません。
東京醤油は、私が求め続けたラーメンの一つの到達点だとしたら、東京塩は更にそれを上回る世界を見せて貰った感じです。
スープの魔術師。
不可能を可能にする男。
次回は東京醤油を再びか、プレミアムつけ麺か、Sのロックかと思っていましたが、連続で東京塩が食べたくなりました。
そして老婆心ながら同じことを39億回書いて申し訳ありませんが、普段化学調味料の入ったものを召し上がっておられる方は必ず美味しくないと仰るので、くれぐれも遠方からはいらっしゃらないで下さい。
あの煮干しの仕事は神技以外のなにものでもありません。
が、化学調味料を拒否する感覚がなければ分かりません。
クレームを言われる所以はないので本当にお願い致します。
帰り際に嶋崎さんから東京塩はどうでしたかと訊かれたので、想像していた美味しさを超えていましたと申し上げたら、実は私もそうなんですよ作ってみたら想像していたよりも美味しかったのですよと仰っていつものチャーミングな笑顔を見せてくれました。
中山城助同様、努力する天才は常に己の限界を超え続けているのです。
仕事で神戸に引っ越して来て良かった!
握り、ラーメン、カクテル。
全て人生最高の珠玉の芸術作品です。
それらの宝石が毎日でも思い立てば手に入るのです。
もう、孤高の天才中山城助よりも早く死んでも悔いはありません。
2018/04/15 更新
2018/04 訪問
涙が止まらない
3月から新メニューが始まったということで伺いたかったのですが、なんせ腰の椎間板ヘルニアが悪化して仕事をするのがやっとで電車に乗ってラーメンを食べに行くなどということはできませんでした。
タクシーを使う城助には通っていましたが、流石に三宮からラーメンを食べにタクシーを使うなどということはできません。
腰の専門医にご担当頂き、死ぬほど痛い神経根注射と強めの薬でなんとか手術を回避できそうということになったので、診察が終わった後に阪急電車に飛び乗りました。
食べなければならない候補は東京の醤油と塩。
そしてプレミアムつけ麺です。
つけ麺は具が多くなっただけで基本的な味は同じなのでしょうか?
東京の醤油と塩を両方とも頂くという選択肢もありますが、東京の塩とプレミアムつけ麺という選択肢もあります。
本日は時間に余裕があるので、1杯目の後に最後尾に並び直すことができます。
Sのロックは比内地鶏と塩だけのスープですが、東京は煮干しが加わっています。
わたしがイメージする東京の一番好きなラーメンの構成です。
本来は東京の醤油を食べるべきですが、つけ麺が残っていればそれにして無ければ醤油と考えたので、まずは東京の塩と決めました。
そろそろ西宮北口です。
命を削るほどの痛さの神経根注射のおかげでほとんど痛みはありません。
塚口から快適に歩けそうです。
12時7分着。
何故か先客は5名。
座れました。
嶋崎さんに今日はもう一度並んでも2杯食べます。まずは東京の塩をお願いしますと申し上げると、無くなるといけないからまずはつけ麺プレミアムを食べて下さいとのこと。
当然ながらお言葉に従いました。
つけ麺の具が増えて、つけ汁が2種類になりました。
一つは一度しか食べたことがありませんが、従前の比内地鶏と醤油のつけ汁だと思います。
もう一つはなんと蕎麦つゆ。
高級蕎麦屋の本格的な蕎麦つゆです。
嶋崎さん、ちゃんと寝られておられるのでしょうか。
昼夜5食限定のためにここまでやられるとは、、、、、。
昆布の出汁につかった細い蕎麦色の麺は秀逸です。
ここまでくるとラーメンとかつけ麺とかのカテゴリーに入れて良いとは思えません。
孤高の天才嶋崎順一さんの独自の世界観に基づく食べ物です。
私にとっては究極の食べ物ですが、もはや嶋崎ワールドを心から愛するものにのみ熱狂的に受け入れられて、一般的には不思議な何かになってしまったかも知れません。
そのままでも、塩をつけても、本山葵をつけても想像を絶する美味さです。
勿論どちらのつゆをつけても美味しいです。
自然の恵みだけで作られた芸術品。
普段化学調味料を摂取しておられる方には絶対におススメしません。
本物の蕎麦や極上の黒鮑やミョウバンの入っていない雲丹が何もつけずにそのまま食べても死ぬほど甘いという事実をご存知のない方にとっては水に浸かった蕎麦だかなんだかわからない極細の麺を無理矢理食べさせられたという話にきっとなります。
個人的には城助の握り同様、思考の芸術品を化学調味料や不自然な砂糖の甘みが大好きな方には汚されたくないという気持ちまで湧き上がります。
長くなりましたが、本日のメインは東京です。
嶋崎さんに醤油と塩どちらを食べるべきですかと聞いたら醤油とのこと。
やはり東京なので醤油かと思いながらお言葉に従いました。
典型的なちぢれ麺にチャーシューとメンマとナルトなど。
丼もビジュアルも昔懐かしい東京ラーメンそのものです。
スープを一口。
あー。
あー、これだ。
煮干しを使ったシンプルな醤油ラーメン。
最も好きなタイプのラーメン。
私にとってはこれがラーメン。
ラーメンは私の人生そのものかも知れません。
若くして亡くなった父が2歳か3歳の頃から連れて行ってくれた屋台の名店。
ラーメンもおでんも美味しかったです。
その屋台が私の食べ歩きの原点であり、一生かかって求め続けたラーメンの味でもあります。
その屋台のラーメン屋さんは私が小学生の高学年になる頃店舗営業を始められ、私も引越しをしたので小3の終わりに食べたのが最後になりましたが、中学や高校の頃にも美味しい屋台のラーメン屋さんの噂を聞くと父が夜中に往復1時間も2時間もかけてラーメンを食べさせに行ってくれました。
子煩悩だったのでしょうね。
しかし、私が19歳になったばかりの春に自殺してしまいました。
東京にいた私はそのことを知らず突然近所の方から帰るようにと電話を頂き愕然としました。
まさか!
その後も私はあの父と食べた屋台のラーメンの味を求め続けました。
ラーメンは私の全ての原点。
食べ歩きや今は何故か仕事にもなってしまった食や酒に対する徹底的な拘りの原点でもあります。
無化調ラーメンなどない50年も前のラーメンの味は東京中を駆け回ってもありませんでした。
しかし、そんな中で私が一番好きだと感じたラーメンは、煮干しと鶏肉で出汁を取ったシンプルなラーメンです。
しかし、完全に満足できるものには出会うことが出来ませんでした。
化学調味料が入っていたり、雑味が強かったりして、完全に澄み切ったスープなど作ることは不可能だと思われたからです。
孤高の天才嶋崎順一さんは不可能を可能とする方です。
完璧な東京正統派醤油ラーメン。
余りにもラーメン文化は多様化してしまいましたが、これこそが私にとってはラーメン。
全ての原点。
父にこのラーメンを食べさせたかった。
涙が出てきました。
このラーメンと城助の握りを一度だけでも父に食べさせたかった。
二人で極上の黒鮑を食べながら、鍋島の大吟醸35%をベロベロになるまでが飲み交わしたかった。
私同様大学から東京に行き、東京で暮らした父はどのようなラーメンを食べ、どのような握りを食べたのでしょうか。
お茶の水や神田でどんなラーメンを食べたのでしょうか?
日産の本社に入り、先輩や上司に美味い鮨をご馳走して貰ったのでしょうか。
グルメでお洒落な父は東京でどんな生活を送っていたのでしょうか?
そんなことを考えながら東京醤油を頂きました。
帰り際、東京醤油は本来一番好きな味ですと申し上げると嶋崎さんは私が16歳の時に修行した店の味ですと仰いました。
麺もスープも尼ロックとは異なるので大変でしょうが、この東京はいつまでもメニューに残して欲しいですね。
塚口までの帰り道。
涙が止まりませんでした。
食の本物は人の魂を揺さぶります。
2018/04/05 更新
2018/02 訪問
味覚の記憶が更新される
先日は大変珍しいことに夜ラーメンを食べる機会があり、10年越しの思いを果たすために尼龍に伺いました。
今更新規開拓ということでもないのですが、関西でも行っておきたいお店はほんの数軒あります。
ランチの場合は気軽に行けるのでなんとなく初めてのお店でも入ってみますが、夜となると貴重な機会とそれなりのお金を使うので厳選せざるを得ません。
飲食店評価サイトのパイオニアとも言うべきアスクユー東京レストランガイドにレビューを書き始めた20年近く前には、レビューを書きたいがために新規開拓をしていた時代もありましたが、本当の意味での食生活を謳歌するためにあまりにも馬鹿馬鹿しいと思いそんなことはやめました。
ただ、神戸に住むようになってからはネットでの神戸界隈の飲食店の情報がほとんどなかったので、食べログ云々以前の問題として、勘を頼りに手当たり次第に新規開拓をせざるを得ませんでした。
特にバーの情報は少なかったので、ル・サロンやラグナ・ザバーはハンター坂のバーを夜な夜な回って見つけました。
それらを食べログに初めて登録させて頂いたのですが、今や全国的に名前が知られるようになってとても嬉しいです。
しかし、もう今は夜に関しては新規開拓はあまりないでしょうから、そのような情報を期待される方には私のレビューは無意味だと思います。
ということで本日もロックンビリーS1に伺うために阪急電車に乗っています。
定期はともかくとして、回数券は買った方が良いですね。
12時50分に到着。
店内に座って待っておられる方が2名。
13時5分にカウンターに座れました。
今日は比較的すいています。
つけ麺の特別バージョンととり丼を注文しました。
前回と異なり、塩でなく、チリソースと山葵が出てきました。
チリソースはピリッと辛くて甘いですが、麺に少しつけて食べると昆布出汁が引き立ちます。
山葵も合いますね。
今回はとろろ昆布は入っていませんでした。
つけ汁は前回よりも更にシンプルになっていました。
麺の量が今回は多かったような気がします。
とり丼も頂いたのでお腹がいっぱいになりました。
恐らく最高級の昆布を使われておられると思いますが、昆布の出汁と比内地鶏の出汁が混ざった味は凄いです。
先日、尼龍で食べたので特に感じたのかもしれませんが、全く雑味がありません。
和海でもがうふあんでも、味の好みはともかくとして、僅かながら雑味を感じます。
しかし、このお店のスープはなんとか粗を探そうとするのですが、雑味が皆無なのです。
もうラーメンという概念を超越しています。
最高級の昆布と比内地鶏の出汁が混ざれば最強の旨味なのでシンプルであればあるほど美味しいです。
味覚に対する記憶がどんどん更新されていきます。
食べれば食べるほど凄みがわかります。
従って今日が一番美味しいと思いました。
尼のロックもSのロックも飛び切り美味しいですが、孤高の天才の凄みが一番わかるのはつけ麺です。
私のお願いしている特別バージョンが最高に美味しいと思いますが、メニューにはないので普通のつけ麺を召し上がって頂きたいと思います。
そしてやはりご飯が美味しいです。
とり丼を食べながら、この昆布と比内地鶏の出汁が混ざったスープを飲んでいると、前回も書きましたが、ラーメン屋さんにいるとは信じられなくなります。
銀座で日本料理を食べて〆のご飯を頂いているのと同じ気持ちになります。
1300円。
それがこの料金で味わえるのです。
日本一。
間違いない!
2018/02/27 更新
2018/02 訪問
金曜日の夜限定
木曜日は童謡味噌の企画もの。
金曜日の夜も限定の企画ラーメンがあります。
ずっと伺いたいと思っていましたが、金曜日の夜に伺うのは仕事の都合もあり大変難しいのでいつ伺えるのかと思っていました。
なんと、本日の飲食店でのご予約の時間が後ろにズレました。
18時にお店に入れば余裕で今夜の仕事に間に合う!
ということでいつものように阪急電車に乗っております。
本日の金曜日夜限定は来夢白湯です。
トッピングは北海道産ラムバラ肉のじぶ煮風千ふくソース和え、クレソン、ドライイチゴ、パクチー等。
私は羊肉が苦手です。
臭みが苦手だからです。
人生で一度だけ臭くないラムを頂いたことがあり、それは美味しかったです。
しかし、その時以降も自分から積極的に羊肉を食べようとしたことはありません。
臭いものに当たると気持ち悪くて食べることがほぼ不可能だからです。
しかし、孤高の天才が商品としてわざわざ羊肉を使ったラーメンを出されるのです。
私が一番嫌いな物であるが故にどのようなラーメンなのか興味が尽きないのです。
あれほど味や風味にセンシティブな方が臭みのあるものをわざわざ魂を込めて作るラーメンに使われるとは思えないのです。
唯一の不安はトッピングにパクチーを使われておられることです。
最近はパクチーにも慣れて、逆に良いアクセントだと感じるようになりましたのでパクチー自体は大丈夫なのですが、パクチーを使われるということは、臭みをパクチーで消そうとされておられるのではという不安があるのです。
どうなんでしょう?
砂糖が大量投下されたシャリの握りやみたらしだんごのような濃くて甘辛いタレのかかった鰻を食べることには絶対に挑戦しませんが、嶋崎さんがわざわざ使われる羊肉には挑戦したいです。
椎間板ヘルニアはあまり良くなっていませんが、歩行は可能です。
また、塚口駅から歩きます。
歩きながら妻からの電話に出ると今大阪駅とのこと。
今からロックンビリーS1に行くと行ったら、私も行きたいからJR塚口駅まで迎えに来るようにとのご命令。
椎間板ヘルニアなんですけど、、、、。
妻からの奴隷命令のため、開店と同時に伺う予定が18時25分着。時間が、、、。
外待ちの方1名。中は6名待ち。
こりゃ時間がかかるなあ。
来夢白湯。
なるほど、このラーメンのテーマは白湯のスープにライムを合わせているのですね。
お店に入った段階で羊の獣臭は一切ありませんでした。
実際にスープを飲んでも全く臭みはありません。
白湯なのでコッテリ感はありますが、味のバランスが絶妙なので濃く感じません。
コッテリ系でもこの完成度の高さ。
死ぬほど濃いと感じさせる和心とは雲泥の差があります。
圧倒的なセンスと努力の差。
通常コッテリ系は途中で食べるのに飽きてきますが、最後の最後までそんなことは微塵も感じさせませんでした。
色々な風味がアクセントになっていてセンスの良さが一口食べるごとに滲み出てきます。
羊の旨味がコッテリなのに綺麗に感じられます。
野暮ったさが皆無なのです。
このようなラーメンは嶋崎さんにしか作れないのでしょうね。
全く違うジャンルのラーメンを作られてもどれも麺と具とスープが一体となっています。
孤高の天才は決して期待を裏切りません。
次回は何を頂きましょうか?
ところで、麺の茹で時間を計ったり、高価な一眼レフのカメラをカウンターの下に用意して、食べ終わっても帰らない謎の女性が隣にいました。
食べ終わってもあれだけ帰らないと怒られたんじゃないかなあ。
取材なのか、飲食店のプロデュースをする会社の方なのか?
てん末を見たかったのですが、外で待っておられる方もいらっしゃったので私たちは食べ終えたらすぐに帰りました。
取材だとしたら、閉店時間に来ないとねえ。
2018/02/18 更新
2018/02 訪問
クリニカ・ガストロノミカ・エスペリア
かつて西麻布にあったクリニカ・ガストロノミカ・エスペリア。
今は移転して曙橋にあります。
四谷三丁目からも歩けますね。
フランスチーズ鑑評騎士の会からシュヴァリエと最高位グランオフィシエを授与された森克明オーナーシェフのイタリアン。
チーズの魔術師と言われる方の最も有名な料理がサラダ革命です。
個人的にはこのお店ではとんぶりとカラスミ、赤唐辛子のフェデリーニというパスタが一番好きですが、サラダ革命も美味しいです。
チーズの使い方が絶妙だと感じさせる看板料理です。
濃厚で旨味が強いチーズソースですが重さを感じさせません。
本日の木曜日、嶋崎さんはなんとサラダ革命のチーズソースのレシピを参考にして作られたチーズソースをあの童謡味噌に合わせると仰るのです。
素材を厳選し、当然無添加で、全ての工程を手作業で行い、天然醸造に拘った味噌。
自然な旨味が物凄くて嫌な雑味が一切ありません。
そして旨味は強く感じますが、濃いとは感じさせません。
それが童謡味噌。
嶋崎さんのことですから、ありとあらゆる全国の天然醸造の味噌を試してこの味噌でラーメンを作ると決められたのでしょう。
それが童謡味噌らーめん。
人生で食べた味噌ラーメンでダントツに美味しかったです。
進化することが当たり前と考える孤高の天才は、毎週童謡味噌ラーメンで新しい企画を考えて世の中に問うておられます。
同じ発酵食品の味噌とチーズが相性が良いことは最近知られるようになりましたが、まさか童謡味噌にグランオフィシエのプラチナ級のチーズソースを参考にしたチーズソースを合わせるとは!
レシピを参考にされたということは、この童謡味噌に合うように、ラーメンとして完成度が高くなるようにアレンジをされておられるということです
中山城助と同様に握りを更に進化させるためには、ラーメンを更に進化をさせるためには、ということを常に考えておられることがよーくわかります。
孤高の天才の芸術作品は99%の努力で生み出されているのです。
中山城助は、24時間365日鮨のことばかり考えて疲れたと言っていますが、嶋崎さんもそうなのだと思います。
経営者は夢から経営のヒントを得るようになって本物と言われますが、食の達人も同じなのです。
スタンダードな醤油や塩のスープも具も麺も名だたるラーメン職人が誰も真似できないと仰るわけはそこにあります。
才能だけでなく努力が桁違いなのです。
火曜日伺った時に、時間が合えば次の木曜日に童謡味噌ラーメンを食べに来たいと宣言しているので椎間板ヘルニアの坐骨神経痛の痛みを緩和しなければなりません。
水曜日の夕方にペインクリニックで神経ブロックの注射を数本打って貰って今日に備えました。
痛みは4分の1に緩和されました。
いざ出陣。
さていつものように阪急電車に乗っています。
私は常に食材のクオリティについて書いていますが、調味料を否定しているわけではありません。
化学調味料は、体調が悪くなったり、大量に入っていると吐いたりするので、個人的には身体に入れたくありませんが、完全に排除することは不可能に近いのである程度はやむを得ないと思っています。
調味料は必要です。
しかし、それは素材を活かすものでなければならないと考えているのです。
その意味で家でも使いやすいのは塩です。
また、ポン酢やソースやマヨネーズなどの味が強いものは調味料の味が勝ってしまうので食材の味や風味を殺すと思っています。
但し、ポン酢やマヨネーズでも素材を厳選して食材の旨味を引き出すものがありますからそれらは凄いと思いますし、必要とする場面もあると思っています。
ソースはなかなか難しいですが、素材を厳選したものであれば焼きそばに使うのは好きです。
最近は塩焼きそばの方が好きですが、美味しいソース焼きそばがあることも知っています。
最も気にするのは雑味です。
日本酒やワインやカクテルでも味の好み云々以前に雑味があるものは嫌いです。
調味料も素材を厳選していないものは強烈な雑味があるから嫌いなのです。
食べ物にしてもお酒にしても本来求めている味以外に嫌な感じが舌に残るものは飲んだり食べたりしたくないのです。
強い味は、本来求めている味を封鎖するとともに雑味を隠そうとするのですが、実は最後に残る嫌な感覚は強くなることが多いです。
醤油と味噌は極めて優秀な日本の調味料なので、美味しいです。
だから悪用もされます。
以前にも書きましたが刺身が美味しい小料理屋と言われて連れて行って貰ったら、刺身自体は普通なのですが、醤油に旨味が添加されていて、美味しいと感じさせるものだったのです。
私は以前、刺身に合う高級醤油と高級寿司屋で使うような辛味よりも甘みが強い高額の山葵を用意して、スーパーの刺身を食べてみたことがあります。
美味しい。
醤油と山葵が刺身よりも高いので当然です。
美味しいけれども当然ながら魚の味は感じません。
味噌は素材の風味が感じられ雑味が一切ないものが美味しいと思います。
一番好きなのは味噌汁です。
大好きです。
ソウルフードである山本屋の味噌煮込みうどんも大好きです。
これらは味噌そのものが美味しいと思って食べています。
私の中では味噌は調味料ではなく加工された食材なのかも知れません。
よって逆に味噌の味や風味を邪魔する味噌ラーメンは好きではないのです。
味噌汁の具も味噌の風味や味を邪魔するものが入っていると食べる気が失せます。
その例外中の例外が孤高の天才が奏でる童謡味噌ラーメンなわけです。
それにサラダ革命のチーズソースを融合させるわけです。
今からドキドキしますね。
いずれにしても食べログは個人の独断と偏見を書くところ、まあ個人の主観を書くところですから、私の個人的な嗜好や考えを書かせて頂いています。
それ以外のなにものでもありません。
塚口駅から歩行可能。
起きた時はややまずいかなと思いましたが、歩行は大丈夫です。
12時46分着。椅子で待つ方5名。
6番目の最後の椅子に座れました。
角度によっては座った方が痛いのですが。
童謡味噌らーめんと本日の丼、とり丼を注文しました。
また、牛丼には当たりませんでした。
麻婆丼にも当たりませんね。
童謡味噌らーめん。
味噌の部分だけを一口。
当然美味しい。
チーズソースの混じったスープを一口。
まろやかさが増して更に美味しい。
チーズと味噌のマリアージュ。
たっぷり野菜と麺を同時に食べて更に美味しい。
麺とスープの一体感がもの凄いです。
麺を噛むたびに麺の味とスープの味がマリアージュを生むのです。
ラーメンの麺として捉えるのではなく、この究極のスープの具の一部だと思えば何の違和感もないのです。
恐らく、アホほど食にお金をかけて来た人生の中で、今まで食べた味噌を使った料理としては一番美味しいと思います。
前述したように、味噌ラーメンは味噌の風味を邪魔するので好きではありませんが、今日の4種のチーズを使った童謡味噌らーめんは史上最高の味噌の料理だと思います。
ラーメンの範疇を完全に越えてしまっています。
ただチーズを加えるだけでなく、サラダ革命にまで行き着いて、マリアージュを完成させるとは!
とり丼はもちろん美味しいですが、厳選された白飯とこの史上最高のマリアージュスープの融合。
日本人にとっては白飯と味噌はある意味最高の贅沢です。
それぞれのクオリティが最高であれば最高の贅沢になるのです。
それにチーズソースをマリアージュさせる卓越したセンスと長年の努力。
凡人としては恐ろしいと言うしかありません。
食べ終わると珍しく嶋崎さんから話しかけてこられたので、サラダ革命は何度か食べたことがあるのですが、童謡味噌とベストマッチングでした。定番で食べたいくらいです。と答えました。
あーそうなんですね、森さんのレシピには入っていない生クリームが入っているんです。と嶋崎さん。
恐らく森氏のレシピのままでは童謡味噌とのマリアージュに足りないものを感じられたのでしょう。
個人的には生クリームによってチーズと童謡味噌との融合がより滑らかになるのだろうと思いました。
童謡味噌の味をチーズソースと麺によるマリアージュによって最大限にまで美味しさを引き上げる奇跡の料理。
一生に一度食べられるかというような至高の味噌料理が1000円。
あり得ない値段。
この料理を世間はどう評価するのだろうか?
もう一度頂くことが出来るのだろうか?
定番にして欲しい!
2018/02/15 更新
2018/02 訪問
業界最高権威
嶋崎順一さんのことをネットで検索してみました。
尼崎に移る前のお店は業界最高権威と言われている講談社の東京ラーメンオブザイヤーのしょうゆラーメン部門で6年連続1位になったようですね。
尼崎に移転されたので連勝記録が途絶えてしまったのです。
多くの有名ラーメン職人の方々から天才と言われているようです。
らオタではなく、その手の雑誌は読まないので知りませんでした。
世界で一番ラーメンのレヴェルが高い首都圏で業界のプロ中のプロがずっと1位にしていたと知って安心しました。
飲食店経営者としてあまりにも世間の感覚と乖離していることはマイナスだからです。
同時に何故嶋崎さんが東京から関西にいらっしゃったのか分かるような気がしました。
私の大好きな鮨とラーメンは東京の食文化。
世界一のレヴェルということは世界一競争が厳しいと言うことであり、お客の評価が世界一厳しいと言うことでもあります。
私はタイヤの評価は全く信じていませんが、プロ中のプロのご意見は参考にさせて頂いています。
東京で寿司屋とラーメン屋を20代から食べ続けていて、その上で城助とロックンビリーS1はずば抜けている、中山城助と嶋崎順一さんは孤高の天才だと言い切っていますが、食べログの点数は死ぬほど低いです。
特にこの二つの食文化は関西ではほんの一部の人にしか理解されないと思っていましたが、東京では正当に評価されているのだなと安心しました。
城助は東京の有名寿司店の大将が複数通われておられるので、流石にプロ中のプロは分かっておられると思っていましたが、ロックンビリーS1も同じでした。
まあ、砂糖大量投下の握りや化学調味料たっぷりのスープとは同じ土俵で評価すべきものではありませんが、社会は需要と供給のバランスで成り立っているので致し方ありません。
私は他の方の食の好みや食文化には一切興味はありませんが、孤高の天才お二人は大変気分が悪いだろうなあとは強く思っています。
しかし、これだけ化学調味料や保存料が食文化のメインを占めているのですから、プロ中のプロの評価は別として、一般的な評価はそれに見合うものになると言うのはよく理解できます。
正に食べログの評価は大多数のご意見なのだから、その意味では正しいのです。
寒いため、椎間板ヘルニアによる坐骨神経痛の激痛と戦いながらまたまた阪急塚口駅から歩いてやってきました。
12時50分過ぎに到着。
待たずに座れました。
やはり平日はこの時間がベストです。
早過ぎると待ちますし、遅過ぎるとスープ切れになります。
予定通り全部のせの醤油を注文。
牛丼が食べたかったのですが、ぶた丼だったのでぶた丼を注文しました。
このお店では丼もの必須です。
本当にご飯が美味しい。
醤油は食べるたびに印象が変わります。
1回目と2回目は1年以上間があいていますし、明らかに味が変わったと思ったのですが、今回は1ヶ月も間があいていないはずです。
もう全く濃いとは感じなくなりました。
今も塩の方が比内地鶏の旨味や風味が感じ易いとは思いますが、醤油の味を強く感じなくなりました。
また、常に話題になる麺ですが、醤油も塩もスープとの一体感ということで考えればこの麺なのです。
よく、麺にスープが絡むとか絡まないということが語られますが、絡むというレヴェルではなく一体感があるのです。
この麺だからこそこの完成度だと思います。
坐骨神経痛が悪化せずに歩行が可能であればまた近いうちに伺います。
このお店は頻繁にリピートしなければ真価がわかりません。
天才の領域を垣間見るのは凡人には難しいのです。
城助の握りと同じですね。
あー!また激痛が!
飲食の仕事もしているのでロキソニンが飲めず辛いです。
ロキソニンなどの強い薬は味覚が変わるので飲めません。
痛い!
2018/02/13 更新
2018/02 訪問
水は!食材
相変わらずの大寒波。
毎日生きた心地がしません。
あー、前回は1月30日だったので今月は初めてのようです。
遠くて面倒臭いと思っていた塚口までの電車も慣れると大したことありません。
普段は月に2回位しか電車に乗りませんからね、東京時代の超満員電車のせいで電車嫌いになってしまっていただけのようです。
車も面倒臭いです。
飲めないし、神戸の中心部ならタクシーを使えば良いので運転はしたくありません。
ロックンビリーS1は阪急からもJRからも若干遠いので駐車場が4つあります。
車でいらっしゃる方が少なくないようです。
関東ではラーメン屋は流行る店はアクセスは関係ないと言われていますが、赤坂でお店をやられていた嶋崎さんが何故尼崎のこのような場所の2階でお店を始められたのかが不思議でたまりません。
ランニングコスト?
究極の食材のために他のコストは徹底して下げておられるのか?
でも箸にしろ器にしろ安いものは使われておられません。
謎ですね。
13時15分到着。
待たずに座れました。
いつもながらのピカピカの店内。
「水も食材」の文字が目立ちます。
私は水こそ最も重要な食材だと思っています。
化学調味料が大量に投下されていれば水も関係なくなってしまいますが、自然の食材だけで作るものは水で料理の味が全く変わってしまいます。
当たり前の話です。
ほとんどの料理は水がベースなので本質的な部分を決めるため、ダメな水の欠点は料理の技術や調味料では修正できません。
本日は全部のせの塩ととり丼を頂きました。
塩らぁめんはちょっと久しぶりになりましたが、やっぱりこの塩は凄いです。
誤魔化しのない真っ向ストレート勝負のスープでこれだけ完成度が高いものを他には知りません。
仕込み大変だなあ。
さて、このお店では世間の賛否が分かれる麺ですが、クオリティは凄いです。
スープとしっかり絡んで麺自体の風味が素晴らしいです。
城助の握りと同じで食べる回数が増えれば増えるほど更に美味しいと感じます。
ラーメンの麺はあまり咀嚼される方がおられませんが、咀嚼すればするほど美味しいと感じます。
こちらのラーメンばかり頂いているせいか、それほど柔らかいとは感じなくなってきました。
もしかして何かを変えられたのか?
塩らぁめんを2日連続で食べたら分かると思うのですが、いずれにしてもこのスープにはこの麺だと改めて強く思いました。
一体感が凄いのです。
麺を食べ終わりました。
とり丼。
初めてでした。
きざみ海苔やマヨネーズが少しかかっています。
鶏チャーシューが凄いので食べなくても美味しいとわかります。
マヨネーズはあえてかけておられるので、普通のマヨネーズではないことも食べる前からわかります。
まずはいつもの様に白飯だけを食べます。
次は白飯の後に黄金の塩らぁめんのスープを飲みます。
まあ、言うまでもなく美味しいです。
次は鶏とご飯を食べます。
あー、思ったよりも鶏にしっかりと味がつけてあります。
いちいち言葉にするのが面倒臭いですが、美味しい。
いよいよマヨネーズがかかった鶏とご飯を一緒に食べます。
ブラボー!
マヨネーズは玉子と油と酢で作るので鶏肉と合うに決まっていますが、ブラボー。
まろやかな酸味がかなりクオリティが高い卵の旨味を引き立てているマヨネーズです。
また高いマヨネーズを300円の丼に使われておられますねえ。
普通のマヨネーズだと、何にかけてもマヨネーズの味が強くて、全て同じ味になりますが、このマヨネーズは鶏肉の旨味を引き立てます。
本来調味料とはそのようなものです。
醤油の味しかしない。
ポン酢の味しかしない。
ソースの味しかしない。
マヨネーズの味しかしない。
食材のクオリティなんて関係ない!
その調味料と複数の調味料の組み合わせとバランスさえ良ければ美味しいと感じる料理。
それらは私の中では料理ではありません。
まして化学調味料が大量に入ったものは食べ物ではありません。
体調が悪くなったり吐いたりするので食べ物ではないのです。
ジャンクなイメージが強いマヨネーズにも、嶋崎さんの思いが込められています。
自家製ですかとおききしたら自家製ではないとのことでした。
とり丼を頂きながら、塩らぁめんのスープを飲んでいると、ここは本当にラーメン屋さんなのかと不思議な感覚に陥りました。
会計は1700円。
3000円でも今と同じ頻度で伺うでしょう。
コストパフォーマンスは異常なほど良いです。
神戸の訳のわからない高級店で食べるものよりも食材のクオリティも料金の技術も天と地の差があるのですから、1700円は激安です。
コスパとは料理やお酒のクオリティと価格の比較です。
城助のレビューでも長々と書きましたが、3000円のラーメンセットでも価格よりもクオリティが高ければコスパは良いとなります。
化学調味料大量投下のラーメンセットは600円でも食べられないのでコスパは最悪です。
というよりもコスパの評価の対象外です。
コスパは価格設定の話ではなく、コストに対するパフォーマンスの話です。
2018/02/07 更新
2018/01 訪問
芸術家の愛
何度も書かせて頂いていますが、芸術家は自分の芸術作品を愛する人を愛します。
愛するとは具体的にどういうことでしょうか。
おべっかを使ったりヘラヘラすることではありません。
必要以上にへり下ることでもありません。
勿論、お金をいっぱい使うことでもありません。
飲食店においては提供された食べ物、それ自体に対してだけ愛を示してもそれだけでは足りません。
器、外装、内装、空間、空気。
城助ならカウンター正面の壁。
こちらのお店なら壁に描かれた著名な作家の油絵。
全てがその方の芸術作品であり、それら全てに対して敬意を表すことです。
芸術家は極めてセンシティブなのでそれは一瞬で伝わります。
敬意を表すとはどういうことでしょうか。
芸術家が望んでいる店内の空気を乱さないことが基本中の基本です。
それは仕事に集中したいということでもありますが、それ以上に嫌なことは他のお客さんに少しでも迷惑がかかることです。
城助やル・サロンやこちらのお店では特にそれを感じます。
自分の芸術作品を真剣に、そしてお客自身や周りの人々が集中して、提供されたものを食べられる環境が整っているかそれが最も重要なのです。
実はこれは芸術家でなくても飲食店を経営していれば一番気になることです。
私も飲食店経営者の端くれなので強く感じます。
お客様に求めることはただ一つ。
他のお客様の迷惑になることだけはして欲しくない、それだけです。
芸術家のお店であれば自分自身がその空間に相応しい存在であるか、それを問い詰めていればそれは具体的な言動となって現れますし、センシティブな芸術家はそれを一瞬で感じます。
逆も然りです。
ただ、飲食店も経営であり、接客でもあるので実は妥協して我慢していることもいっぱいあります。
それに気づいてあげると更に愛を感じてくれますし、愛してくれます。
実はそれはそんなに難しいことではありません。
普通にしていて芸術家が嫌がることをせず、真剣に食べれば良いだけです。
そんなことまでして鮨やラーメンを食べたくないと思われる方はお店にいらっしゃらなければいいのです。
今はネットの時代。
それこそ食べログのレビューを見ればどのような店主なのかある程度予測はつきます。
行かなければいいだけの話です。
それでもいらっしゃりたいのであれば、店主のことを理解し、真剣に彼らの芸術作品と向かいあいたいと思っておられる他のお客さんが迷惑に感じるであろうことはしなければ良いのです。
ただそれだけのことです。
まあ、他の人の迷惑にならないということは社会の常識ですが、、、、、。
中山城助に関してはかなり深いコミュニケーションをとっているのでそのことがよくわかります。
嶋崎さんとは長く話したことはありませんが、想像はつきます。
恐らくかなり当たっているでしょう。
本日はある複数の目的があって開店時間を目指して阪急電車に乗っています。
目的は果たせるでしょうか。
西宮北口。
乗り換えです。
11時2分着。
甘かったあ。
行列はありませんでしたが、私が入って、すぐに次のお客さんが来て11時3分には満席です。
11時5分には3人待ち。
火曜日だからこうなのか、いつもこうなのか。
開店して10分も経っていないのにどんどんお客さんが入ってきます。
11時15分には外待ちまでも。
平日は13時を回った頃に伺うのが良いかも知れません。
或いは一番手グループが終わった後の11時半過ぎ。
11時半頃には入店するお客さんが途絶えました。
さて食べたかった別バージョンのつけ麺は頂くことができました。
もう一つの目的は炊きたてのごはんを食べることです。
ぶた丼も注文しました。
もう一つは嶋崎さんと少し話をすることでしたが、これは叶いませんでした。
昆布出汁に浸かった麺を一口。
あらっ、前回よりも昆布出汁が強くて更に美味しい。
とろろ昆布が入っている。
前回あったかなあ。
こちらのお店のラーメンはスープは大好きだけどフニャフニャの麺が嫌いと仰る方が多いですが、冷たい昆布出汁に浸かったこの麺は当然硬めですごぶる美味しいです。
昆布が麺の風味を引き立てるので塩をつけなくても全部食べられます。
勿論、つけ汁なしでいけます。
塩は2種類。
私は海藻と炒った茶色の塩が風味があって好きです。
麺を持ち上げて指で少しだけ摘んだ海藻塩を振りかけます。
当然美味しい。
次はつけ汁。
これがメニューにはないのですが、想像した通りこちらのバージョンの方が麺の風味も比内地鶏の旨味も昆布の旨味も更にはっきりと分かります。
凄いつけ麺だなあ。
そして最後は昆布出汁とつけ汁を混ぜます。
うーん。
すんげぇ。
私は鳥の出汁と昆布の出汁だけが混ざったシンプルなスープが一番美味しいと思っていますが、約54年の人生で最高です。
ダントツ。
こんなどこまでも透明感があるスープは飲んだことがありません。
旨味を出すために鷄脂が多いですが、食材のクオリティが高いので脂にさえ透明感があります。
あー、芸術家の限りない愛が詰まった珠玉の作品。
中山城助の握りと同じくらいの愛をこのつけ麺には感じました。
こちらのラーメンはつけ麺が一番凄みが分かると思います。
但し、前回も書きましたが、普段から蕎麦に塩をつけて召し上がる方が丸1週間化学調味料を完全に絶ったコンディションで召し上らなければ絶対に不味いとか、冷水に浸した麺を食べさせられたという話になります。
私は通常のつけ麺でも濃いと感じたので更にシンプルなものをお願いしましたが、通常のものでも殆どの方はこんな味が薄いつけ麺のつけ汁はあり得ないと必ず仰るはずです。
化学調味料のインパクトの強い極めて不自然な旨味に慣れていると自然の出汁の透明感が薄いと感じるからです。
丼ものは日替わりですが何を召し上がっても間違いないと思います。
とにかくご飯が美味しいです。
高級割烹の最後に出てくるような白飯。
何故誰もこの徹底した拘りに気がつかないのでしょうか。
不思議でたまりません。
次回は何を頂きましょうか?
塩らーめん全部載せかな?
チャーシューは勿論のこと、あの卵の黄身は濃厚でかなり美味しい。
当然のことながら自然の味ですが、、、、。
2018/02/05 更新
2018/01 訪問
童謡味噌
連日伺うことが確定しました。
童謡味噌を頂くためです。
いつもは阪急で行くのですが、本日は理由があってJRに乗りますがダイヤが乱れているので予定の時間に着くかわかりません。
いずれにしても12時前にはお店に到着しないので、童謡味噌は売り切れで頂けないかも知れません。
まあまた機会はあるので無ければしょうがありませんが、万が一中途半端な時間に着いて外に並ぶことになったら地獄です。
阪神界隈では唯一と言っても良いほどの大行列店の和海は今日も行列ができているのでしょうか?
今日は日本の一番寒い日になるそうです。
私は個人的見解として地球は温暖化よりも氷河期に入るのではないかと心配しているのでこのような大寒波が来ると嫌な予感が当たるのかと思ってしまいます。
それよりも目先のこととして店の仕入れが築地からなので大変困ったことになっています。
城助は熟成なのである程度調整出来ていると思いますが、ヤマト運輸の配達がめちゃくちゃになっているので影響が出てくるかも知れません。
産地から築地へ。築地から神戸へ。
産地から築地へは空輸もありますから、まだ仲買から連絡がない本日の仕入れがどうなったか凄く心配です。
産地から築地にものがあまり届いていないと必要なものが揃わない可能性があるからです。
築地から神戸も先日のように丸1日遅延するかも知れません。
大損害です。
来年以降もこのような事態が頻繁したら商売として成り立たないかも知れませんね。
ぞっとします。
ロックンビリーS1も本物の比内地鶏を使われているので、仕入れの問題は生じます。
秋田からですし、冷凍ではないでしょうから。
まあ偽装店は西元町あたりからの仕入れなのでなんの問題もないですが。
こちらのお店は本物なので大丈夫でしょうか?
心配です。
城助もロックンビリーS1も私の店も究極の食材に拘って他には真似が出来ない特殊な仕入れをしているので、自然の災害や天候に大きく左右されます。
よって今後は仕事が出来なくなるリスクがあります。
物流の発達で神戸に店があっても東京の料亭と同じクオリティの食材が扱えるようになっていますが、そこには脆さも同居しています。
城助もロックンビリーS1も伺えるチャンスがある時に出来る限り伺っておかなければ後悔することになります。
今夜の城助も実は大学の先輩がいらっしゃることもあり、ドタキャン待ちをしています。
3巡目には入らないつもりですが。
12時51分着。
電車ではないあることで20分以上着くのが遅れました。
城助も私の店も常連の〇〇さんがつけ麺を食べています。
この後童謡味噌なのでしょう。
いつもながら真剣に食べておられます。
童謡味噌残っているのでしょうか?
童謡味噌らーめん食べられました。
毎週木曜日、童謡味噌らーめんは企画として味を変えておられます。
本日は挽肉、もやし、キャベツなどの野菜を使った味噌湯麺風でマー油でまとめたものでした。
マー油は焦がしニンニクのオイルです。
まずはスープを一口。
かなり細いストレート麺を一口。
こんな味噌ラーメンは生まれて初めて頂きました。
私は赤味噌が大好きです。
しかし味噌ラーメンは基本的に好きではありません。
物凄く味が濃かったり、へんなえぐみがあったり、辛かったり、雑味があったりするからです。
この童謡味噌らーめんは、私が感じる味噌ラーメンの嫌なところが皆無でありながら、スープと麺と具に一体感があります。
綺麗な自然な旨味がある極上の味噌が程よい塩梅で主張するのです。
チーズもアクセントとして良かったです。
素晴らしいの一言。
まあ、中山城助もそうですが、孤高の天才はお店で商品として出される以上、何を頂いても芸術作品ですね。
醤油、塩、つけ麺、味噌。
どれもパーフェクト。
関西の他店とは全く違う次元のラーメンです。
というよりも城助の握りと同じでほかの食べ物とは一線を画す至高の料理ですね。
これなら絶対にラーメンは食べないという神戸で一番有名な料理人の方も召し上がるでしょう。
特に塩とつけ麺が大好きですが、どれを頂くか次回から迷います。
次回は開店時間の誰もほかのお客さんがいない時に来て、つけ麺のアレを頂こうかな?
本当に食べれば食べるほど凄みを感じるラーメンです。
今日は待ちましたが、平日は時間をずらせば並ばずに入れるのですから言葉に表せないほど幸せです。
2018/01/26 更新
2018/01 訪問
つけ麺
少しだけ間があきましたが、月に5回伺うのが目標です。
兵庫県が日本全国に誇る孤高の天才お二人には、月に5回はお会いしたいものです。
本日はかねてより食べたいと思っていたつけ麺を頂きます。
例によって阪急電車の中で伺う前のワクワク感を書かせて頂いています。
水蕎麦。
名前の通り水で蕎麦を食べるのです。
堂源のレビューで39兆回書かせて頂いていますが、本物の蕎麦は蕎麦そのものの甘みや香りや風味を楽しむものですから、特に美味しいと感じた時は5割以上何もつけずにそのまま食べています。
あとは塩。
つゆは蕎麦湯を混ぜて頂けば良いのです。
そのことに鑑みれば、蕎麦に使った水で蕎麦を頂くことは理にかなっています。
蕎麦粉の混ざったうどんを蕎麦と思われている方にとっては異常な食べ方でしょうが、本物の蕎麦の味を普段から楽しんでいる人にとっては、それほど凄い蕎麦なのだなと納得するわけです。
さてこちらのお店のつけ麺は、その水蕎麦をヒントに作っておられて水出し昆布の水に浸したものを食べるようです。
めちゃくちゃ興味が湧きます。
初来店の方はご遠慮下さいとメニューに書いてあるからです。
神戸も含めた阪神界隈の無化調の人気店は全て例外なくインスタントラーメン大好き層に寄せたラーメンを作られています。
孤高の天才嶋崎順一さんだけが、比内地鶏だけで出汁を取り究極の透明感がある綺麗な食材のクオリティ勝負のスープを作られておられます。
超一流の料理人はラーメンを召し上がらない方が少なくありません。
私の店にいらっしゃった神戸で一番有名な方に、私は鮨とラーメンが一番好きな食べ物ですと申し上げると、僕はラーメンは絶対に食べないと仰いました。
舌の感覚がおかしくなって料理が作れないからだと。
いやいや、私は無化調しか食べませんよと申し上げたら、なるほどそれならと仰いました。
そういうことです。
まして普段インスタントラーメンを召し上がっているとなるとなんらかの強い刺激や味の濃さが無ければ、食材勝負の食べ物は不味い、味が足りないと感じます。
だから、彼のラーメンを理解しておられない方には、特につけ麺は究極過ぎて食べて欲しくないのでしょう。
中山城助の場合は、握りをちゃんとすぐに食べてくれればそれだけでいいと言っていますが、砂糖を大量に投入した小さなおにぎりの上に神戸の市場で仕入れた味が感じられない魚がのっているものがお好きな方には自分の握りは食べて欲しくないと思っているでしょう。
私が同じ立場なら強くそう思います。
あの砂糖だらけのシャリが、、、、。
初めて伺った時に醤油がかなり濃いと思って一年以上再訪しなかったのは失敗でした。
今ほどこのお店の真の実力を知っていたら、これまでに何十回と伺っていたはずです。
つけ麺もとっくの昔に食べていたのです。
もう一人の孤高の天才中山城助の芸術的な握り同様、こちらのお店のラーメンは3回は食べてみないと凡人にはその凄さが理解できないのです。
凡人が凡人たる所以です。
無念。
もうすぐ西宮北口です。
どんなつけ麺を頂くことができるのでしょうか。
本日の到着時間は12時53分。
先客はなんと14人。
着席しておられない方も4人。
見誤った!
明日の童謡味噌は11時の開店時間に来ないと無くなるかも。
まいっちんぐマチコ先生。
無理かなあ明日の童謡味噌。
待つこと15分で着席です。
外まで行列がなければそんなには待たないで済むようです。
つけ麺以外に何を食べようか?
今日こそ丼ものをと思い、マーボー丼とぶた丼で迷ってぶた丼にしました。
食べる前に美味しいつけ麺の食べ方というカードを渡されます。
作り方で驚いたことが一つあります。
麺を〆る時に当然拘りの水を使われますが、最後はなんと冷やした出し汁を使われます。
言うまでもありませんが、昆布出汁のスープが水で薄まってバランスが崩れるのが嫌なのでしょう。
まあしかしここまでの拘りはもう一人の孤高の天才中山城助と全く同じです。
一切の妥協を許さない。
最初は昆布出汁のスープに浸かった麺を頂きます。
麺の風味と恐らく最高級であろう昆布の出汁が前面に押し出されますが、インスタントラーメン大好き層の方が召し上がったら怒り出すでしょう。
間違いなく水につけた麺だけを食べさせられたと感じるからです。
素晴らしい塩が用意されています。
箸で麺を持ち上げてそこに指でつまんだ塩を少し振りかけて食べます。
いやー素晴らしい。
ラーメンの麺に塩をつけて食べたのは流石のラーメン好きの私も初めてです。
これは普段から蕎麦に塩をつけて召し上がる方以外は召し上がったらいけない食べ物です。
絶対に駄目。
必ず不味いと仰います。
また、つけ麺の麺は冷えた昆布出汁の中に入っているので、他のラーメンの麺のようなフニャフニャ感はありません。
キリッとしています。
それと珠玉の鶏チャーシューは昆布出汁スープに入っている方がより綺麗な旨味が引き立ちます。
本当にこのチャーシューは美味しい。
鶏チャーシューを食べながら鍋島を飲みたいです。
これこそが本当に美味い鶏の味です。
次に醤油味のスープにつけて食べます。
つけ麺としては宇宙一薄味だと思いますが、塩を少しつけただけで半分くらい食べたあとなのでむしろ少し濃く感じます。
こんなつけ麺は生まれて初めて食べました。
あっという間に麺がほとんど無くなりました。
慌てて、醤油スープと昆布スープを混ぜました。
スープ割りしたような状態ですが、こんな綺麗なスープ割りは人生で食べたことがありません。
残りの麺を名残惜しく思いながら食べて、残りのスープに薬味を入れます。
このスープを飲みながらぶた丼を頂くのです。
通常のラーメンライスはラーメンとライスを交互に食べますが、このようなつけ麺、あるいは醤油味や塩味のラーメンは交互に食べるとスープの味が濁るので駄目です。
さてぶた丼を食べるのですが、先ずはタレのついていない白飯だけを頂きます。
予想通り。
適度の甘みがあり、この豚チャーシューに合うご飯です。
ラーメン屋でここまで拘った心から美味しいと思える米を頂いたのは人生初めてです。
かなり美味しい。
このご飯と豚チャーシューを一緒に食べるのですからぶた丼は美味しいに決まっています。
とり丼は食べたことがありませんがこれで味はわかります。
つけ麺のスープはかなりありましたが、全て飲み干しました。
妻には次は醤油を頂いたらと言っていましたが、つけ麺を勧めようと思います。
これほどまでのつけ麺であれば更に違う食べ方をしたいと思いました。
嶋崎さんにその旨お話ししたらいつでも言って下さいと仰ってくれました。
童謡味噌を頂いた後にお願いするつもりですが、お店にご迷惑がかかるのでこの場では具体的なことは書きません。
ご飯が凄く美味しいと申し上げたら、ミルキークイーンとコシヒカリのブレンドですと仰っておられました。
ミルキークイーンのもちもち感とコシヒカリの甘さを上手く出したいのでしょう。
今ご自身が一番美味しいと思うブレンドだそうです。
恐らく最高級の米をお使いでしょうから、コシヒカリだけだと丼ものに対しては甘すぎるのかも知れません。
コシヒカリもピンからキリまであります。
極上のものはおかずやほかの食材があると邪魔になります。
お米だけを頂くのが一番美味しいのです。
このつけ麺が1000円。
コストと手間を考えたら奇跡的な料金設定です。
ラーメンもそうですがこのようなつけ麺は、他のつけ麺と同じ土俵で語るべきものではありません。
究極の料理がたまたまつけ麺だったと言う話です。
城助の命を削って提供する握りと同じです。
つけ麺にしろ、ほかのラーメンにしろ、丼ものにしろ、このような嶋崎さんの芸術作品に点数をつけるのは失礼ですが、食べログなのでつけるしかありません。
当然5.0。
私の神戸永住が100%確定した瞬間でした。
城助とこちらのお店さえあれば、食生活においても東京に住む必要はありません。
いや、東京に住んだら駄目です。
城助とロックンビリーS1。
人生で他に望むものはありません。
追伸
万が一、このつけ麺を召しあがろうとされる方は、1週間、完全に化学調味料を断つことをお勧めします。
2018/01/28 更新
2018/01 訪問
異次元
いよいよ、ロックンビリーS1と和海の塩をほぼ同時に頂く時がきました。
自分の中ではどちらに軍配を上げるのか、雌雄を決する時が来たのです。
和海に11時から並び2巡目3番手をゲットして、13時2分の武庫川発に乗ることができました。
余裕しゃくしゃく。
13時前にお店に着きます。
これだと3件目に和心かばっはに行けますが、ラオタじゃないので特別な理由がない限りそんな無謀なことはしません。
阪神界隈での自分の中でのラーメンランキング。
醤油はロックンビリーS1がダントツでかなり離れてばっはです。
なかた屋や和心も阪神界隈では美味しいと思いますが、電車に乗ってわざわざというレヴェルではありません。
さてお店に到着。
鳥丼も食べてみたいですが、当然、塩の全部のせ一本勝負です。
スープを一口。
数十分前に食べた和海とは明らかに違います。
麺をすすり、鶏のチャーシューと豚のチャーシューを食べます。
異次元。
和海やがふうあんの塩は神戸も含めた阪神界隈では突出した美味しさです。
ラーメンのレヴェルが死ぬほど低いエリアとということを差し引いてもかなり美味しいラーメンだと断言できます。
鶏と魚介類を上手く使って塩の角を鶏油で無くした絶妙な味付けのラーメンです。
しかし、ロックンビリーS1は異次元です。
和海やがふうあんと同じ範疇で語るべき食べ物ではないでしょう。
超一流の食材を卓越した技術で使いこなした芸術作品。
食べれば食べるほどその凄さに驚愕させられます。
鶏のチャーシューは和海とは全然違う次元だと思いましたが、豚もほぼ同時に食べてみると食材のクオリティの差は歴然です。
豚の味がしっかりと感じられます。
本来好きではない柔らかめの麺もスープとの一体感が凄いです。
卵も黄身の濃厚な旨味が秀逸です。
だから濃い味付けにはされておられません。
全くジャンルは違いますが、城助の握りを連想させます。
最高級の食材とそれを使いこなすどころか限りなく昇華させるその技術。
芸術家。
孤高の天才。
城助の握りは世界一と断言していますが、この塩ラーメンも凄いです。
ラーメンという範疇ではなく、比内地鶏という超一流の食材をどのような料理にすれば一番美味しく食べられるかというアプローチで考えた時に、一人の天才がラーメンとして芸術的に表現したものと言うのが一番正しいのではないかと思います。
万人ウケは和海や和心やがふうあんだと思います。
しかし、こちらは城助の握り同様、分かる人には分かる、唯一無二の存在です。
醤油よりも塩の方がより食材の良さがストレートに出るので個人的には塩が一番好きです。
点数を更にあげさせて頂きます。
これほど和海と差があると5.0でも良いほどです。
和海のような塩が舌にまとわりつく感覚は全くありません。
やはり塩のクオリティの差だと思います。
基本的にはこちらのお店以外ではラーメンを食べたいと思わなくなりました。
城助以外の握りを食べたくないのと同じです。
昨日頂いた堂源の蕎麦も凄いですし、もうこれ以上神戸に住んでいて食に求めるものはないと言えるかも知れません。
最も好きな食べ物が鮨とラーメン。
城助とロックンビリーS1。
心から美味しいと思えて、心から尊敬できる芸術家の芸術作品をいつでも食べられるというのですからもういいでしょう。
何か特別な理由がない限り、握りとラーメンはもう新規開拓はしません。
平日の12時45分頃お店に着いて、先客は3名。
このような芸術作品を並ばずに頂けるとは神戸に住んで良かったと思います。
芸術はその芸術を愛する者にしか認められない。
城助もロックンビリーS1も食べログの評価が低すぎると思いますが、それも万人のご意見。
孤高の天才にとっては気分の悪い話でしょうが、それはそれです。
まあ、城助は経営的な成功も凄いですけど、こちらのお店も平日の行列店になるのでしょうか。
個人的には和海や和心やがふうあんは並ぶのであれば積極的に食べたいとは思いませんが、こちらのお店はどうしても食べたいと思った時には1時間でも並ぶでしょう。
阪神界隈において代替性が全くないと思っているからです。
その意味では私にとっては城助の握りと同じです。
2018/01/22 更新
2018/01 訪問
再度醤油に挑まん
昨日は、スープ切れで食べることが出来ませんでした。
なんとかばっはには間に合ったので完全な無駄足にはなりませんでしたが、目前で食べられなかったとなるとどうしても食べたいと思うのが人情です。
1月も中旬以降は忙しいので、行ける時に行かないとまた間があいてしまいます。
チャンスがある時には何度でも芸術家が命を削って出してくれるラーメンを頂きたいと切望しての再訪です。
12時前に伺いたかったのですが、何だ神田御茶ノ水ということで阪急神戸三宮駅12時32分発の電車に乗りました。
今日は大丈夫だろうか?
冷たい雨が降る昨日でもギリギリとはいえスープ切れ。
今日は快晴。
でも金曜日だから休みの業種は少ない。
大学生は後期試験。
行ける、行けるはずや。
そんなことを思いながら阪急電車の中でレビューを書いています。
スープ切れなら、ここまで書いた文書は削除です。
もう西宮北口。
乗り換えです。
13時5分到着。
営業中。
待ち人はゼロ。
今回も簡単に入れました。
注文は当然、醤油の全部のせ。
まずは一口。
濃くない。
1年以上前に頂いた時はかなり濃く感じましたが、ベストの濃さです。
変わったのか、前回がたまたまだったのか、私の体調だったのか?
不思議です。
いやー、再訪して良かったあ。
醤油の角がないのはもちろんですが、食材の旨味が何かだけ突出しているということはなく、勿論、旨味は比内地鶏なのですが、食材の旨味と調味料の融和というか一体感が半端ないです。
一流の料理人の方が一口食べたらたまげるのではないでしょうか。
色々な旨味が球体のように一つになっているのです。
水も関係していますね。
我が家でも水に拘っていますが、水は料理の基本中の基本なので拘らない飲食店はダメです。
良い食材を使う意味がなくなるからです。
そして麺。
私は硬めの麺が好きですが、何故この麺なのかが良く分かります。
スープとの一体感です。
スープと甘い小麦粉の味が完璧に融合しています。
全ての具の味も一体感の一言で申し上げるしかありません。
超一流の食材を使いこなすのは、実は相当高い技術がないと不可能なのですが、スープ、麺、具も含めて全てを球体のようにしなやかにまとめ上げておられます。
球体ラーメン。
ばっはも関西のラーメンとしては美味しいと思いますが、比ではありません。
直近で頂いたので良く分かります。
スープに突出した一部の出汁の味を強く感じます。
こちらのお店のように食材が全て完璧に一体化した感じは全くありません、
このラーメンにはまるで城助の握りのような一体感があります。
醤油も塩も物凄いレヴェルです。
一流料理人も腰を抜かすほどのご主人の技術と研ぎ澄まされた味覚が伝わってきます。
和海で確認して差が歴然だと思ったら、関西ではもうこのお店以外ではラーメンは食べないかも知れません。
鶏天の吉田さんに召し上がって貰って感想を聞いてみたいですね。
胸肉のチャーシューの旨味というか甘みはやはりラーメンの具材としては群を抜いています。
これが比内地鶏。
帰り際ふと見ると比内地鶏の証明書が置いてありました。
まあ、証明書なんか無くても胸肉であれほどの旨味がある鶏肉は極めて稀有ですからね。
このお店の鶏チャーシューを召し上がれば、世の中にアホほど溢れている比内地鶏詐称の店はすぐに分かります。
小学生が食べても一口で分かります。
比内地鶏と名古屋コーチンの詐称は神戸牛ほどではありませんがあります。
そして皆んな騙されています。
馬鹿馬鹿しい。
ギリギリ間に合うかな和心。
もう一度だけ確かめに行きます。
2018/01/16 更新
2018/01 訪問
超一流の料理人
妻が西宮北口の西宮ガーデンズに行きたいと言うので、伊丹のがふうあんに初めて連れて行こうと思ったら、4日なので休みなのか電話が通じないので久しぶりにこちらのお店に伺いました。
比内地鶏を使った塩をずっと頂きたいと思っていたのですが、いかんせん三宮からのアクセスが悪いので二の足を踏んでいました。
妻にはまずがふうあんの塩を食べて欲しかったのですが、個人的には最近伺ったばかりなので結果的には良かったです。
11時40分に到着。
並ばずに入ることが出来ました。
木曜日は童謡味噌らーめんの日ですが、迷わず全部のせな塩を選びました。
出来上がりを待ちながら厨房を見ていましたが、隅から隅までピカピカです。
鶏天の厨房もピカピカですが、調理用具も全てピカピカです。
毎日毎日磨いておられるのがよくわかります。
もうこれだけで一流の料理人であることがわかります。
さて、比内地鶏の塩のスープです。
磨きあげた厨房のような綺麗なスープです。
色々接客を言われているようですが、ご主人の心はこのスープや厨房のように透き通った美しさがあるのでしょう。
有田焼の器も素晴らしいですし、コートを掛けるハンガーにまで拘っておられます。
コートが滑り落ちないようにストッパー機能があるハンガーをわざわざ用意されるのは相当お客様のことを考えておられるのでしょう。
確かにこれだけ繊細でいらっしゃると料理の妨げになる音や目に入るものは気になって集中できなくなるので嫌なのでしょう。
ましてや厨房の外であったとしてもお店の方の動きや他のお客さんの邪魔になったり迷惑になったりしたりすることは、別にこのお店でなくても絶対にNGであり、自分が他の人のことを全く考えていないのに店に対して文句を言うとしたらそれはお門違いもいいところの話です。
ネットの一方的な情報ではそのことは伝わりません。
とにかくこのお店は、スープだけではなく、麺、水、食材、どれもが超一流でご主人は調理人として超一流なだけではなく、中山城助と同じように芸術家なのです。
和海、がふうあんの塩も美味しいと思っていますが、こちらのお店の場合、塩だと食材の良さが更にストレートに出ます。
胸肉の鶏チャーシューはパサパサ感が皆無で噛むと超一流の鶏の味が口の中に染み渡ります。
本物の鶏肉とはこのようなものです。
偽物の比内地鶏はこのような味は一切ありません。
一口食べればわかるのに何故嘘をつくのか!
まあ、皆んな騙させるから、お客を馬鹿にし切っているからやるんですけどね。
これだけのラーメンを作るための仕込みを一人でやられるのは死ぬほど大変なはずです。
4日に営業を始められたと言うことは3日は丸一日仕込みをされておられるはずです。
孤高の天才中山城助と重なるところが多いです。
彼も今頃、一人で厨房で仕込みをしているでしょう。
醤油は味が濃いと感じたのですが、もう一度食べて確認したいと思いました。
いずれにしても塩に関してはがふうあんよりも上だと感じたので大幅に点数を上げさせて頂きました。
がふうあんは塩の角を取るために少し甘めの脂で上手く処理していますが、こちらの塩はラーメンとしては非常識なほど食材にお金をかけて、塩も5種類使われて、ストレートに食材の良さを感じられるようにしておられます。
化学調味料の固まりとも言えるインスタントラーメンの味に慣らされてしまった方々に評価されるのは極めて不本意でしょう。
近いうちに和海に再訪してみたくなりました。
9日からの営業ですがすぐにでも比べてみたいのです。
こちらのお店には今後極力伺うようにします。
明後日から東京なので明日も伺いたいほどです。
妻は人生で初めてスープを飲み干したそうです。
凄い食材を使っておられますねと言って店を出る時のご主人の満面の笑みが忘れられません。
超一流の料理人は誤解されやすいこともありますが、人間性が素晴らしいです。
逆に申し上げれば、人間性がダメな方は超一流の料理人にはなれません。
そういうものなのです。
心から尊敬します。
2018/01/12 更新
2016/10 訪問
明らかにスープにお金をかけておられます
阪急塚口駅からまあまあ歩くのでなかなか伺うモチベーションが持てませんでしたが、かなり前から伺いたかったのでラーメン狂想曲シリーズで伺いました。
最初の訪問なので塩も気になりましたが、シンプルな醤油ラーメンの尼ロックを選択しました。
まずはスープを一口。
うわー、スープにお金をかけておられますねえ。
食材の出汁が綺麗に出ています。
やや細めのストレート麺もツルツルしこしこで美味しいです。
小麦粉の風味を感じます。
チャーシューもメンマも素材のクオリティーが高く美味しいです。
白ネギがあったのでおやっと思いましたが食べたら入れておられる理由がわかりました。
苦味がなく風味があってスープに良いアクセントを与えています。
お金をかけておられますねえ、徹底して。
個人的な好みとして難を言えば、私にとってはスープの味が少し濃いのと角はありませんが醤油の味がかなりストレートに出ていることです。
これ以上スープの味を薄くすると麺を食べた時にスープの味が感じられにくくなるのでこの濃さにされておられるのでしょうが、ちょっと醤油辛く感じてしまいます。
しかし、コラーゲン系やしょっぱさや化学調味料に逃げておられず、真正面からスープに取り組んでおられるのがヒシヒシと伝わってきます。
すずめ食堂ほど洗練されたスープにするのは難しいので、心響さんはこのようなアプローチでスープを向上させるともっと美味しいラーメンになるのになあと思いました。
なるべく家から近いところで美味しいラーメンが食べたいですからね。。
これだけ贅沢に食材を使っても900円でラーメンが出せるのですから。
水曜日の11時半だと並ばずに入れましたが、土曜日妻を連れてくるとしたら行列を覚悟しないといけないでしょうね。
何れにしても名店だと思います。
今日の2杯目は急きょ予定を変えて鰻です。
ここからだと大阪はすぐですからね。
ずっと伺いたかった大阪の鰻屋にこれから向かいます。
2016/10/19 更新
孤高の天才嶋崎順一さんの妥協を一切許さない芸術作品をご堪能下さい。
2018/02/15 更新