レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!
1位
1回
2014/01訪問 2014/07/10
2014年1月15日
今年もまずはここへ行かなければ始まらないと言えるほどのマイフェバリットダイニング。
本日は、特別にブイヤベースを作ってくれた(メニューにはありません)。
事の発端はプリフィックスのCコースで魚料理が入って来るのだが、先日来たばかりで同じ料理を出さず、なにか今まで出したことのないことない料理…ということで出てきたのだった。
個人的にはブイヤベースは大好きなので、とても感激した上に、味は「え。この短時間に?」と言うくらい深い味わいで良く魚介の出汁がしっかり出ていて、これまた口に入れて感動したしだいだった。
2013年10月3日
ちょうど9が月ぶりに伺った。
久しぶりなのでメニューも色々変わっていて、特に時期的なメニューとしてキノコを使用した料理が目に付いた。しかしながら、それには目もくれず何時ものコースで…。数ヶ月ぶりにフォアグラのテリーヌが復活してたので、アンティパストにチョイス。個人的にテリーヌは苦手なので他では絶対オーダーしないのだが、一度ここで強く勧められて(食べず嫌いもなんだかなぁということで)口に入れた瞬間にいままで経験したことのないテリーヌが楽しめた。テリーヌにするからと言ってフォアグラ素材のランクを下げずにポアレでも充分に楽しめるものを贅沢に使用しているからだと思われる。
パスタはドライトマトと蟹をチョイス。これはここの定番中の定番メニューなのだが今までは蟹の身は小さく、出汁が取れやすい調理方法だったのを、より蟹肉を楽しめる様に大きめにカットして食べ応えの方を楽しめる様に微妙な更新をしていた。確かにこの方が蟹の風味をより一層口の中で楽しめる。
今回もっとも感動したのは、真鯛のグリル。何処にでもあるメニューだからこそ、その火の入れ方やソースでどれだけゲストに感動と驚きを与えることができるかが勝負で、このようなシンプルな料理こそシェフの技術がそのままテーブルに運ばれるとても難しい一品だと思う。まず見た目は秋らしく季節感満載の盛りつけ。皮を見て真鯛自体の下処理も一切手を抜くことがない丁寧な仕事っぷりも垣間見える。皮はかなりパリッとしており、噛むほどに心地よい感触と音がする。さらに身は充分に水分も含みしっとり、しかも旨味を含んだ水分が熱で抜けきらない様な絶妙な火加減で調理されている。だからしっとりしているのに、ふっくらもしていてこの共存が難しい状態を作出していることに感動した。さらにソースはお皿の下にあるレモンソース(レモンに水を加え泡立てて立体感をだしている)を付けて頂くと…当然ながらとても合う。いわゆる焼き魚にレモン汁をかけるという発想を発展させたものであるが、言われれば当たり前のことだが、イタリアンのメニューに加えるソースとしてよく練られた発想だと思う。コロンブスの卵である。
ということで、やはりここはサービスも料理も空間も安心できるマイフェバリットダイニングの一つであることを再確信した。
2013年1月2日
本日はランチでの利用です。ランチといってもメニューはほとんどディナーと変わらなく、ランチ価格で頂けるのでとてもお得です。
アンティパスト(前菜)「フォワグラと冬野菜のスープ仕立て 黒トリュフの香り」
まずはお皿が目の前に来た瞬間、トリュフの香りが鼻に抜けてくる。嗅覚に食欲を刺激されスープを口に入れると…暖かい(決して熱くない)。第一印象は「お雑煮?」を彷彿させる味。お正月だから?それともいつもこの味?とにかく和風テイストだ。冬野菜は旬なので食感や味わいに身を委ねながらフォアグラに口に運ぶ。最初はスープにすることによりフォアグラの旨味など逃げてしまうのでは?と思ったが実際は杞憂であった。しっかりとフォアグラの存在感はあって、アンティパストとしても食べ応えがある。
本日のパスタはゴルゴンゾーラ香るトマトパスタ。パスタの下にトマトソースで和えた豚肉が敷いてあり、その上にパスタとゴルゴンゾーラをあしらっている。まずは上層部でチーズパスタを味わう。流石にゴルゴンゾーラーだけあってチーズの主張は半端無く伝わってくる。途中から全体をすくう様に混ぜ合わせると、下層のトマトソースが利いてトマトクリームパスタに早変わり。チーズとトマトの相性をこの上なく体験できる一品となっている。
メインは魚料理でアイナメを頂いた。
アイナメは1月〜4月初旬くらいまでが旬で、カサゴ科なので淡泊な白身魚。パリッとした皮にプリッとした食感はこの時期が一番楽しめる。ソースは割と軽めでアイナメの素材を生かした味付け。フレンチに慣れ親しんでいる人には少々物足りないかもしれないが、私くらいの年齢になるとこれくらいの素材が分かる味付けで旬の魚を楽しめる方が嬉しい。
ドルチェはこちらで有名なモンブラン。
しかしながら、とても残念なことに、現在このモンブランはメニューから外れている(>_<)。
今回、知人のハッピーウエディング&バースディという事で特別に再現していただいた。シェフも久しぶりに作るとあって力が入ったとのこと(*^_^*)。味にもそれが伝わる。以前よりも濃厚な味わいが楽しめた。
見た目はメレンゲの白一色で四角錐に形取られた読んで字のごとく「モンブラン(山)」を表現している。初めて頂く方は、一般的なモンブランの概念の想像を超えたビジュアルにきっと驚くだろう。一口スプーンですくって口に入れると、メレンゲがさーっと口の中で溶けて、追い打ちをかけるようにバニラの香りがくる。そして「山」の中心部に到達する頃には、この逸品の真髄でもあるマロンと対面できる。
実は以前も無くなった時期があったが、ファンからの熱い思いが復活させていた。しかしながらシェフの立場上、常に新しいメニューにトライしていきたいという思いから、あえて今回もメニューから外れてしまったらしい…。ただし予約時にリクエストすることによって、再会できる可能性があるので、出来るか出来ないかは分からないがリクエストして欲しい一品である。
今回は記念日ということで、ワインを頂いたり、ケーキを頼んだり、特別にリクエストした料理を出して頂いたので、お一人様1万円を超えるランチとなったが、十分楽しめたので、その対価は妥当と思われる。
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2012年3月4日
身内の誕生日にこちらでディナーをいただきました。
かなり、こちらを利用させて頂いているにもかかわらず、誕生日に利用したのは初めてでした。
ここのフォアグラは、上の写真を見て頂いてもお分かりのように、同じフォアグラ料理でも月日が変われば様々にアレンジされており、どのように調理されても、どれも見た目が美しく、付け合わせとのコンビネーションも調和が取れて口に入れると思わず微笑んでしまいます。この日頂いたパスタは、○ペスカトーレ ○濃厚ウニクリームのスパゲティ。パスタは歯触りから茹で具合までいわゆるアルデンテ。ペスカトーレもウニも十分に新鮮な素材を感じるソースで、残ったソースはパンに付けて頂きました。メインは「岩中豚の狩人風」。豚も上質で柔らかく、少々淡泊ではあるが、その分、ソースが濃厚なのでとてもおいしく頂けます。
誕生日だったので、事前に予約時にケーキを用意して頂きました。中はチーズ香るムースです。最初はスポンジケーキを期待していたので少々残念に思っていたのですが、ひとたび口にすると、その概念を覆すほど濃厚なムースとフワッと溶ける口当たりに魅了されました。これはこれで正解。誕生日でなくとも頂きたいケーキです。
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2012年1月19日
本日はランチにお邪魔しました。
夜と同じメニューをランチでもいただけて、価格は半分。
フォアグラは相変わらず、口の中でコクが広がった後にとろけていきます。
カルボナーラは卵黄の味わいがとても出ているので「たまごかけご飯」ならぬ「たまごかけパスタ」とも言えるほどです。
ランチのデザートは4種盛り。
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2012年1月
まずはお正月時期を外して、世間がお正月ムードから一段落した頃に伺った。
行く前に電話をしてフォッカチャがあるかどうかの確認。とにかくここのフォッカチャは大好物なのだ。
店内に案内され、本日は一番奥のガラス張りの席、ここ二子玉川は閑静な高級住宅街が立ち並び、緑の多い土地柄なので、窓から見下ろす夜景は…少々暗い…(^_^;)。見下ろせば目の前に多摩川が流れ、イルミネーションやら街灯などの光も少ない。なので246と東名高速道を時折通り過ぎるヘッドライトが天空から見下ろす流れ星の様だ。まぁこれもありかな。
さて料理の内容にいきましょう。
年が明けてもさほどメニューに大きな変化がなかったが、今回初めて食したのは
「美桜鶏もも肉のインボルチーニ鱈とじゃが芋のペースト添え」
「フォワグラと白アスパラガスのソテー トリュフのソース」(写真3枚目)
まだまだトリュフの季節なんだなと実感。
前者は見た目も美しく、一見「太巻き?」という印象。美桜鶏もも肉はとても上品で控えめな味なので、鶏を食べているという感じではなく、あくまでも前菜の一品としては十分は役割をしている。また後者は、ガッツリとトリュフのソースが感じられる。ツレは大のフォアグラ好き。なのだが…トリュフが苦手(というかキノコ類全般NGという奇特な舌の持ち主)な為に、大好きなファオグラを断念した。ちなみに私の耳元でこの様に囁いた「ねぇ、トリュフのソースでいつまで続くと思う?やはり春先の3月くらいまではこのメニューあるよね?やだな〜」って。つまりトリュフも好きな私にとっては「とても美味しいフォアグラ」なのだが、ツレにとっては「この世の物とは思えないくらい最低に不味いフォアグラ」なんだそうだ。やはり恐るべし好みの見解の相違。こういった意見を目の当たりにすると、レビューなどで「おいしい」とか「まずい」と言うべきではないなと改めて感じた。
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12月18日
ディナーにて訪問
前回に続き本日のパスタは春菊。
またもやこれを注文。うんうん、魚介の出汁がよく出て
口の中に広がっていく、これは正解。
今回一番印象に残ったのはデザートだ。
今まであったモンブランが無くなっている…
と思いきや、そのモンブランを進化させたデザートの登場。
写真のものだが、今までのモンブランを外と中をセパレート
し、より進化させたもの。これは絶品。
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10月27日(ランチ)
約3ヵ月ぶりです。
こんなに間が開く事はなかったのですが、ホームグラウンドに
帰ってきた感じです。
今回も珍しくランチで伺いました。
接客云々に関しては、ここはもうお友達の家に行った感じのノリ
になってしまってます。なので割愛。
今回、イチオシは「本日のパスタ」でした。
魚介の出汁に春菊をあしらっているのだが、春菊が苦手な私でも
トライしてみて正解だったと思える一品でした。
メインに豚をチョイス。
こちらは、ソースが何か家庭的な懐かしい味がしますが、よく言
えば、取っつきやすい味。言いようによってはチープな味とも感
じるかもしれません。
何はともあれ、やはりランチは安いですね。
ディーナーの半額程度で食べられるなんて素敵です。
ごちそうさまでした。
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7月21日(ランチ)
7月24日(ディナー)
と連続してお邪魔しました。
まずはランチ。
ここでのランチは5〜6年ぶりかな。
電話で14:30分がラストオーダーと聞き、間に合いそうなので
向かいました。高島屋へは14:15分には到着したのだが、なんと
駐車場の渋滞(なんで?)で20分の車行列。とりあえず遅れる事
を電話して、5分押しで入店。
床から天井までのガラスに覆われた壁、昼間、この店はこんなに
明るかったのね(^_^;)。
さて、季節も変わり新メニュー。
本日のパスタは枝豆ソースのパスタ。
おー新味!コショウが少々効き過ぎだったが枝豆の味がパスタの
食感で口の中で踊り出しました。旨い。
メインは豚さん。
これまた豚とは思えないほど深い味。
スタッフに効いた所、ディナーも同じコースがあるとのこと。
で、ランチはなんとディナーの約半額!これはすごくお得!
ただし期間限定のメニューもあるとのことで早々にまた楽しみた
いと思いました。お会計は2人で1万円少々でした。
安さにびっくり。
ということで、3日後にディナーに再訪…(^_^;)。
アプタイザーを少々変えただけで、枝豆のパスタ(メニューには
記載がありません。本日のメニューでリクエスト)とメインは豚。
うーむ。今日も満足。で、お会計…。
2人で22,000円j弱。いつもと同じ金額。
ということは、いかにランチがお得なのかということを再認識し
た日でした。
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【今までのレビュー】
とにかく、オススメレストランの一つ。
マイフェバリットダイニイングで、月に1から2回は行きます。
おそらくほとんど全てのメニューは頂いてます。
ただし悪くはないが大したことないお品もありますので…(失礼)
例えば、極めて個人的な好みですがフェアメニューュはオススメ
しません…(苦笑)。
アラカルトより、チョイスできるBコースをおすすめします。
私的には全体を食し独断と偏見(笑)で選択したお品です。
人それぞれ感じ方が違うのであくまでもご参考までに。
追加料金になりますが、ぜひ注文をオススメするのはフォアグラ
の料理、ポワレ以外にたまにテリーヌもでますが、ここのテリー
ヌは概念を覆すおいしさ(言い過ぎか…)
以下オススメ順。
1.ずわい蟹と九条葱のスパゲッティからすみ風味
2.キャビアの冷たいカペリーニ
メインのオススメ順
1.シャラン産鴨胸肉のグリリア 鴨のエキスで炊いた大麦と茸添え
(これは最近のメニューですが鴨が苦手の私も絶品です)
2.軽く燻香をまとった長期熟成の黒毛和牛炭火焼き
デザートは季節によって中身が変わるモンブラン。
以上、たまにメニューにない料理もあるので聞いてみて下さい。
さらに、ここに来る一番の目的は「フォッカチョ」です。
おそらく日本で一番おいしいと言っても過言ではありません。
本場イタリアのフォッカチョは比較的パサパサしているのですが、
ここは、その日夕方オープン時間に合わせてその日分だけ作るとの
ことです。だから6時くらいに行くのが一番できたての最高の美味
しいものにありつけます。食感はモチモチ、オリーブオイルがじゅ
わーっとしみこんだパン好きには感動ものです。もちろんロールパ
ンもおいしいですが、折角ならフォッカチを頂いてみてください。
確かに1人一万円は越えますが(飲む方はそれ以上)感動に与えてく
れます。決して安くはないけどデパート内と言うことで、山手通り沿
いの「代官山 ASO」の 7 割程度のお値段で頂けるのでとてもお得です。
誕生日や記念日にオシャレをして美味しくいただくイタリアンです。
ちなみにピッツアはありませ。
2位
1回
2012/09訪問 2012/12/27
2012年9月
半年ぶりに誕生日で利用。
今回は期待と不安があった。
期待とは、今回初めてお相手して頂くシェフはどんな料理と対面させて頂けるのか?とても期待。
不安とは、期待の反面、今まで担当していただいたシェフがとても相性が良かった為に、今回初めて
お相手して頂くシェフがどれだけ私たちの口に合うのか…。もし残念な結果(確かに残念なシェフに
遭遇した経験もある…過去レビュを参照)だったら…。という思いもかすめた。
席に着き、間もなく若いシェフ登場。ただしこの時にシェフの自己紹介が無かったため「あんた誰?」
と内心思った。(もしかして緊張?)まあこのあたりは、大目に見てスルーしておこう。
おもむろに会話がスタート。印象はなかなか良い。声の調子や手さばきなど、聞いていても見ていて
も安心出来そうである。話の内容は…なぜか、前日に発売されたiPhone5に花がさいて、料理に関し
ては全くというほど話題にならなかった…(^_^;)。これもトークテクニックの一つ。客の最も興味のあ
る話に食いついて広げていく…うん、有りです。
いつものコースとは別注としてオーダーする国産活鮑¥12,600を今回は岩塩蒸しで頂いてみた。
アワビはなかなか火加減が微妙でレアに近くてもウエルダンでも硬いが、蒸し加減がとても私の歯触
りにあっており、サクッと歯が入っていく。
若いシェフだが、料理のセンスやホスピタリティはなかなかの腕前。
これなら、また再訪も近い予感を感じながら、とても楽しい食事の時間を持たせていただいた。
ということで、一度は「幻の五ツ星」を付けたが、これから楽しみが増えたので、その分のりしろを
開けた点数と訂正させていただいた。
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2012年2月
見出しにあるように「まさかの☆5つ…」は料理に関しての☆の数だ。
私のプロフには。
☆5.0これを評価する店は、もうこれ以上の上がない。つまり進歩
や試みの「のりしろ」がないと判断した店。
原則的に存在しない。
とある。原則があれば、もちろん例外がある。今回はその例外のお話。
本当は来月予約を入れたのだが、いつも指名するシェフが、なんと2月
で、こちらを退職するとのこと…。それで、急遽、1ヶ月早めて伺った。
つまり、今回食べることのできる味は、ここではもう2度と経験するこ
とがない。鉄板焼き部門ではダントツ1位だった私に取って(いつもの
シェフが担当してくれた場合)もう、これ以上は望めない事が明らかに
なったため、ここで終わりとなる☆5つを付けさせていただいた。
素材の良いのは当たり前のことながら、こちらのソースは個性的で他で
は味わえない旨さがある。ステーキ写真の向かって一番右にあるのが、
いままで私が絶賛した「たまねぎソース」である。正確には大根とタマ
ネギを絶妙なバランスですり下ろして味付けしたものであるが、作り置
きができない為にその日に作った分が残ってしまった場合は、全てその
日に処分するというなんとも贅沢なソースなのだ。
またガーリックライスも、秘伝(?)に調合されたタレで混ぜ合わせて
作られている。
もちろん、これからも、シェフが変わっても同じ食材、同じ調味料で料
理は作られて行くが、火の入れ方、かける時間、調味料の加減などなど
は全てシェフの腕前で異なる。今後もこちらを利用すると思うが、今ま
で通りの満足を得られるかどうかは、これはまた別の話である。
ちなみに、本日私たちのテーブル(鉄板)の後ろで焼いていたシェフは
以前、私達を担当してくれた方だったが、彼にだけは当たらないように
に願いたい。こちらで食べた中で、一番味も対応も不満が残ったシェフ
だったからだ。もちろん「○○さん以外で…」と言えば、希望が叶うだろ
うが、それはあまりにも失礼であるし、仮にまた担当になったとしても
前回とは異なる印象を持つ可能性もあるので、その可能性だけは潰した
くないからだ。こればかりは神様の思し召しだと考える。
ただし、私の場合、仏の顔も2度までであることも付け加えておこう…。
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これまでのレビュー。
本物の食事を楽しみたい方へ強くオススメします。
まず前置きにご託を延々と並べさせてください。m(_ _)m。
長文が面倒な方は読み飛ばして下さい。
どんなに評判の良いホテルやいわゆる高級レストランでもランチ(通常
サービスランチ)は過度の期待はしてはいけません。あくまでもディナ
ーの廉価版ですから、本来数万円の食事を雰囲気やサービスはそのまま
で数千円で食べられる(つまり食材の質は落ちます)といっても過言で
はありません。ですから雰囲気やサービスは望まないし期待もしないと
いうのであれば同等の食材(例えばA5ランクのサーロイン)を驚きの
価格で提供している店はハイと捨てるほどありますから、そちらへ行っ
て下さい。
つまりこういう店はディナーで、しかもできる限り多彩な食材を網羅
しているコースを注文してこそ、その醍醐味とおいしさに出会えるの
です。食材に対して今一とか期待はずれという方はほとんどの場合は
根本的な料理、調理法、またはコースのチョイスを間違っている場合
が多いですね。最低でも山手コースをチョイスしてください。
(鉄板焼きの醍醐味の一つは調理法まで希望を出せることです)
私は月に1回位で行きますが、色々と淘汰して今では山手コースにア
ワビ(シェアします)を別注というのが私のオリジナル黄金コースで
す。さらに2人で伊勢エビとたらば、またサーロインとフィレを別々
に注文してそれもシェアするようにしましょう。これでほぼ全てのメ
ニューを網羅した完璧なフルコースです。
さて前置きが長くなりましたが、ほんとうに美味しいものに出会う為
にはこれくらい予備知識を持って行く事をオススメします。
しかしながら、目の前で焼く鉄板焼きの場合はさらなる関門が目の前
に立ちはだかります。それは毎回変わる焼手であるシェフの腕前です。
かく言うここ「よこはま」も残念ながら実は当たり外れがあります…。
今では自分の口に一番合ったシェフを予約時に指名するようになりま
した。また出来るシェフはゲストと会話しながら、その方の舌の好み
とかをモニタリングしています。(濃い味、薄味などの好み、火の入
り方や食材の食感の程度…アワビなど蒸し加減で全然食感が変わりま
すから)つまり調理法が一様ではないのですよ。ですからできる限り
シェフと会話することをオススメします。また会話が続かないシェフ
だったりした場合は、おそらくその料理は期待出来ません。
ここを私が一番気に入っているのは豊富で独創的なソースにあります。
例えば伊勢エビの時は、ミソをソースにする時も絶妙な味付けで提供
してくれます。さらに感動するのはステーキの時に出されるおろしタ
マネギのソースです。ここを利用された方気づきましたか?あれはそ
の日に使い切る分だけのレシピで作られたタマネギソース(タマネギ
の特性を知っていれば言うまでもない常識)です。おろしタマネギソ
ースと言えば、ほとんどシャリビアンソースですが、ここはおそらく
他では食することがないソースです。本物が分かる方にぜひ行って頂
きたいレストランです。
あくまでも極めて個人的な感想ですが、ここ「よこはま」以外にお気に
入りの鉄板焼きをあげるとすれば、ウエスティンの「恵比寿」、ホテル
日航お台場の「銀杏」あたりでしょうか…。ミシュランで有名なうかいは、私の中では鉄板焼きのカテゴリに入っていない。理由は
うかい亭のリビューでも見て欲しい。あと「瀬里奈」も…。
ホテルや高級レストランの価格は、食材や料理だけの価格ではありま
せん。この様な心遣い、雰囲気、空気、環境、もちろん徹底したサー
ビスなど全て含めて料理を楽しむために演出された食事に対しての報
酬なのです。通常都内の某ホテルでは1人4万円はするであろうコー
スがここでは2万円程度で楽しめます。それを知っている方が文頭に
書いた「本物の食事を楽しみたい方」だと私は思っています。
昨今ではB級グルメが流行ってますが、そう言う方の目線でここを評
価すると料理と価格が見合っていないなど思われるでしょう。
ご自分がB級グルメと自覚している方にはオススメできないレストラン
だとも言えるかもしれません。お気を付けください。
3位
1回
2012/12訪問 2013/10/27
実は私は博多出身。小さい時から家庭でも、もつ鍋食べてました。
2013年10月
この時期になると、やはりもつ鍋でしょう。
2012年11月
久しぶりに和楽へ。今回は九州宮崎産の和牛を使用していると掲示してあった。
さらに今回改めて思ったのは、やはりこちらで出されるモツの下処理は半端無く手
間暇がかかっているということ。いつも味噌で頂くので、他のしょう油やチゲ、水
炊き風に関しては私のレビューには含まれていない。しかしながら、今回はモツ本
来の処理ということで、すべての味共通のレビューと言えるだろう。
しっかりと処理されているということでメリットとデメリットが表裏一体となり、
こればかりは嗜好の問題と思われる。まずデメリットは、モツ独特のあの味(言い
換えればモツ特有の臭み)がほとんど出てこない為にあの独特の味を好む方には、
いかんせん物足りない印象をあたえるだろう。しかしながら、逆にあの臭みが嫌な
人にもすんなりと抵抗なく頂けというところは多大なメリットにもなり得る。
また上質なモツを処理をしっかりすることによるメリットは脂の質にも影響する。
食事の後半にしたがって、具やスープを取り分けた呑水の中を見ると、なんと透明
な液体の油が浮いている。つまり冷めても脂が固形化しないのである。大概の博多
もつ鍋の店は残りスープを見るとラードのごとく白い固形物となって「体内にもあ
れと同じ物があるのか…」と思うと、少し悲観的になったりもする…(^^;)。
本来動物性の脂は「飽和脂肪酸」といって常温では凝固するのだが、こちらのモツ
はなぜか固まらない。確かに一部の地域には体内には固まらない油が多い動物の存
在も確認されている。が、しかし、ここまでサラサラの油は見事である。
あくまでも私の極めて個人的な予想ではあるが、極めて上質な肉と手間暇かけた下
処理がなせる結果なのではないだろうか。
だからコッテリしているにもかかわらず、あっさりというかサッパリ頂ける不思議
な相反する作用が発生しているのではないだろうか。もちろん体にとっても脂より
も油の方がヘルシーなのだ。
【一般的な予備知識】
脂→飽和脂肪酸→固まる
油→不飽和脂肪酸オメガ3系(魚)→液体
油→不飽和脂肪酸オメガ6系(植物)→液体
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1月21日夜。もう幾度となく訪問…
昨日家でもつ鍋したのだが…やはり市販のモツでは本場博多の味は再現できない。
ということで本日、こちらに予約…が、当然、当日予約はいっぱいである。
しかしながら幸運にも一席キャンセルが出たおかげで、ゴールデンタイムにお邪魔
することができた。
最近は「蟻月」に行くことが多いのだが、個人的には甲乙付けがたく
今日は、さっぱりとかつ濃厚に…と、この相反する絶妙なバランスの取れたこちら
の店を選んで正解だった…。なぜなら、いつも蟻月の帰りは攻撃的で荒々しいスー
プにも関わらず、食べ過ぎて帰りはいつも吐きそうになってしまうからだ(^_^;)。
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初回レビュー
私はラーメンともつ鍋には、比較的口うるさい方だと思う。
今まで「九州もつ鍋」系のお店に何店舗も行ったが、いつも「騙された…」と思い
ながら食べること度々。博多ッ子は、その各家庭でのもつ鍋の形式や味が異なるた
め、なかなか万人受けする物が少ない中、ここは本当に本場の味に一番近いお勧め
の一店だ。
特にミソでの鍋をお勧めするのだが、結構こってりなので若者向きとも言える。
最後はチャンポンめんを追加する時に、キャベツやモツも追加して、ちゃんぽんと
一緒に頂くことをお勧めする。
東京にあるほとんどの九州もつ鍋屋はかなり関東風に味がアレンジされているので、
醤油ベースであっさりを好む方にとっては、パンチがきつくて引くかもしれない。
いわゆる九州ラーメンも同じ事が言える。東京で食べる九州ラーメンと言われるも
のは九州にはない味がとにかく多い。ほんの一部にお勧め店はあるが、それはそち
らのカテゴリーで紹介しているので気になる方は見て頂きたい。
博多本店では数ヶ月も予約が先で、待ちきれず博多から東京のこの店にくる常連客
もいるそうな。確かに昔はそうだったが、この不景気な今はどうなんだろう?
お店自体そんなに広くないのでいきなり行っても入れない事の方が多い。予約はし
ておいた方がよい。
4位
1回
2012/03訪問 2012/03/03
まずレストランに行くまでにちょっとした車にトラブルがあり、予約時間に遅れることを告げてタクシーに乗り換え向かう。タクシーが店の前を通り過ぎたので、慌てて「ここです!」と言うとタクシーは急ブレーキ…十数メートル離れて停車。するとレストランの燕尾服に身を包んだグリーターが、なんと駆け寄ってタクシーのドアまで迎えに来てくれたのだ。
通常グリーターは予約時間に入り口付近でゲストのお迎えするのだが、通り過ぎたタクシーに乗車している私達に気付き、タクシーのドアが開く前にいち早く駆け寄って来てくれた。つまりグリーターの役目から見ても、レストランから遠く離れて停車したタクシーにさえも通常以上に目配せ気配せしないと気付かないということが言える。レストランに入店する前からこのようなホスピタリティーは初めてだった。
入店後も手厚いおもてなしを感じながら階段を上がりテーブルに案内される。
平松家のご長男は画商、ご次男は画家、ご三男がシェフという才能あふれるご兄弟だそうで、エントランスからダイニングまでシャガールの絵画やご次男が描いた絵画など沢山の絵画がお出迎えしてくれる。
写真にもあるように「HK」のロゴ。Hは平松氏のイニシャルだが、Kはお分かりになるだろうか?
これは慶子(Keiko)夫人のイニシャル。お二人が創業した当初の気持ちを忘れないようにということで二人のイニシャルをとって作ったとのことでした。今は老舗となったトップクラスのレストランにもこんな素敵なストーリーがあるのだ。
いつもは車移動でアルコールは飲まないが、今日はタクシーなので、ワインなど頂いてみた。
家でもシャルドネが好むのだか、今日はボルドーのオススメを聞いてそれを注文。
料理に関しては、今さら何も言うことはないが、今回はゲストをお迎えするという原点であるホスピタリティを強く感じ、とても気持ちよく、また楽しく食事をすることができた。
最後に入店後のお出迎えと案内、また玄関までお見送りはマダムがご案内していただき、店内でのギャルソンも堂々とした、またこの様なレストランにありがちな威圧感もなく、とてもスマートな対応、全ての方々のサービスはとても華麗で、一流のお料理とホスピタリティが総合芸術として味わえる空間だと言える。
5位
1回
2012/01訪問 2012/01/28
かれこれ10数年ぶりにお邪魔した…。
仲居さんとお話したが、水たき一筋に82年だそうだ。どうりで私が幼少の頃から記憶があるはずだ…。
駐車場は店横に4台分、早い者順である。この日は3台空きがあった、このご時世利用客が少ないのか…そこにとめた。
入り口の突き当たりが「げんかい食堂」である。それを見ながら左の玄関へ向かう。
番頭さんと仲居さんから丁寧なお出迎えを受け、靴を脱ぐ。絨毯が敷き詰められたロビーから階段を上がり、障子と壁で仕切られた個室へと案内される。二人だったので4畳半の小部屋。二人ならこのくらいの空間がちょうどよい。建物は少々古さは感じるが、しっかり手入れがされていて老朽化は感じない。
さて料理であるが、今回も「鶏づくし コース」10,500円(サービス料別途)を注文。
使用している鶏は、阿武隈の大地で放し飼いにされて育った「伊達鶏」。身がしまり、しっかりとした歯応えと深いコクが特徴だ。
こだわりと手間暇をかけてじっくりと調理されたスープにはコラーゲンたっぷりで、翌朝は肌がブリブリになるほどである。
スープや鶏料理については他のレビューの方々が絶賛されているとおり。それ以外で特に印象深いのは茶碗蒸しと唐揚げである。
茶碗蒸としては、今まで経験したことのない食感(茶碗蒸しと言うより、濃厚なプリンの食感)と色(とても濃い黄色)、もちろん味わいは茶碗蒸しなのだが、とても複雑で玉子以外にも玄海自慢のスープが絡んでいることが分かる。また唐揚げは、鶏肉をつけ込んだと思われるタレも主張が少ないが、しっかりと味が内部までしみ込み、それでいて外側はカリッとしている。家でもつけ込んだ鶏肉を唐揚げにするが、つけ込むとどうしても揚げたときにベッチョリしてしまう。小麦粉を多めにまぶせばカラッと揚がるが、それだと天ぷらの衣のようになってしまう…この辺りはどうやって調理しているのだろう?
最近はフレンチやイタリアンばかりが続いたので、故郷に帰ってきたような安堵感と至福の時を感じる事ができた。
ただ、やはり価格はそれなりなのでCPは決して高くない。しかしながら、もっと気軽にリーズナブルなメニューを揃えた「げんかい食堂」が昨年オープンしたので、まずはそちらから経験することもオススメしたい。
6位
1回
2012/02訪問 2012/02/15
2012年2月
ほとんどテイクアウトだが、久しぶりに入店したのでレビューを更新してみた。
世田谷通りに面している入り口は一間半ほど。イラストがある大きな看板は妙に目立つ大きさだ。
タンドリーチキンは、それほど辛さは難じなく、ヨーグルトの風味も感じ、しっかりとつけ込んである。
今回はスペアリブも注文。上記のタンドリーチキンの素材が骨付きポークになったと思って頂ければ想像できる思う。
バターチキン。辛いのが苦手な方でも気に入って頂けるほど甘口でバターのコクが全面に出てきてとても食べやすい。
私のお気に入りメニューの一つだ。
ポークカレー。一つ不思議なのだがインドは宗教上の理由により豚や牛が食べられない方がほとんどなのだが、だとすれば料理人は自分で味見ができない。こういう(豚や牛を提供している)店はどうなんだろうか?
と思いながら口に入れる。ポークは少々臭みとクセを感じる。しかし、そこはさすがに香辛料の魔法が立派にカバーしている。
ナンは焼きたて。ただモチモチ感はもっとあっても良いかなという印象。決してパサパサではないが、さらにモチモチしている店が多くあるので、このような印象を持った。
総評として、給仕をされているインドの方が、当たり前なのだが数年前よりもかなり日本語がお上手になった。ゆえにコミュニケーションもとてもスムーズ。ただテーブルウエアの見地から、個人的に改善を望むのは器である。写真を見てお気付きの方もいると思うが100均で販売されているモノ。気にしない人の方が多いのかもしれないが、私はどうしても気になってしまった。
今までのレビュー--------------------------------------------
ほとんどがテイクアウトです。電話であらかじめオーダーして、時間が来たら受け取りにいくのですが、ほとんどのメニューはいただきました。
個人的にはバターチキンと期間限定のカキ(牡蛎)カレーが特にオススメ。カレーはどれもそれぞれの素材がうまく出ていて、よくある「何を食べても同じ」感はない。インドカレー部門ではオススメの一店です。
ただし、お昼のテイクアウト(約2人分)でもカレーやナン、タンドリーチキンなど頼むと、すぐに5000円を超えるので決してお安いテイクアウトではない。
しかし、ディナーで同じ物を二人で食べたとしたら安いとも言える。ディナーが価格が高いレストランの場合でもランチメニューでリーズナブル商品を出したりするが、結局、ディナーの廉価版のことが多く、素材や調理にかかる手間のランクは下げている場合も少なくない。なのでそういう店はランチで評価する事は中々難しい。ただこちらは昼も夜も同じ物が提供されている。お昼に頂くには少々お高くつくが、この値段でディナーが頂ける事を考えるとコスパはかなり高いとも言える。
7位
1回
2015/04訪問 2015/04/24
2015年4月
前回のレビューから早2年ですか…(^_^;)。
ただ、その間に何度もお邪魔はしているのだが特筆することが無かっただけなだ。しばらくレビューは無かったが以前にも増して最近はサービス面が向上してきたので点数を少々変えた。しかしながら、やっと平均点まで来た(するべき事をしている)レベルなので今後はおもてなし(ゲストの立場になって、今何を望んでいるかを察知し行動に起こす)があればグッドだろう。
相変わらずチヂミはエクセレントだ。これだけ食べに来てもよい。
2012年9月
今回は珍しく早い時間(午後3時)に伺った…、んが、こちらの店情報を見ていなく、勝手に「ショッピングモールに入っているから昼休みはないんじゃなーい」と思ったのが運の尽き…。しっかし閉まってました(>_<)。が、近くで時間を潰し午後5時に入店。
注文時にはかならず、本日のお勧めを聞く(寿司ネタも同じで、その日その日の仕入れで同じ部位でもかなり肉の質が変わるので、必ずお勧めを聞きましょう)相変わらず肉の質はこの価格からすれば、かなり満足。
本日は料理ではなくクレーマーと接客に少々思うことがあって、少し書きます。
今日は新人さんが数人いるため、まだまだ接客に慣れていない様子。隣の老夫婦は運ばれてきた商品を見て「これ頼んでいない!いつもと違う…頼んだのは○○よ!いつもの持ってきて!」とクレームを言っている。なぜクレームかというと、実は隣の席なので自然と注文が耳に入ってきた。その老夫婦が注文していないという商品(生野菜のサラダだった)は、実はしっかり注文していたのだ(老夫婦の勘違い)。しかもスタッフが復唱した時にそのサラダを言っていたのに確認の返事は「はい」と老夫婦が言っていた(要は復唱も聞いていないと思われる)。なぜここまで鮮明に覚えているかと言えば、まずご年配でも焼き肉結構頼むな〜と少し興味を持った。そしてサラダを注文した時に「あ、やっぱり体の事は考えているのね」と強く記憶に残ったからだ。実は老夫婦が注文したつもりの商品は「焼き野菜」だったのだ。もちろん伝表に焼き野菜はないし、あるのは生野菜。そこで新人君「あの〜いま伝表確認したんですけど焼き野菜のオーダーがなくて…」う〜ん。悪いのは100%この老夫婦。しかーし、絶対にサービス業は言い訳をしてはいけません!案の定、客は「なにやってんのよ、あんたの聞き間違いでしょ!」思った通り始まっちゃいました(^_^;)。言った言わないとなれば、これはもう子供のけんかです。たとえ客に責任が100%あったとしても、ここは「お客様、大変申し訳ございません。私どもの聞き間違えの様です。今すぐにご用意いたします」というべきなのだ。サービス業って大変よ(^_^;)。
新人はまだまだこのあたりのサービス業のプロとして臨機応変な対応ができないのだなと思った。ただしこれは全て責任者の教育のあり方にもよるので、こちらの店は味もコストパフォーマンスも(慣れたスタッフ)もとても良いので、もっと新人研修(笑顔、大きな声、客のモニタリングなど)に力をいれれば、さらに強力になると思う。
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2012年5月
前回の書き込みからまだ1ヵ月も経っていないのに、あれから2度ほど訪れた。
どんだけ、すきやねん〜。
今回はホルモン中心に注文。
そしてかの有名な牛蔵とまったく異なるセクションがあることに気付き、今回はそこにスポットライトをあててみたい。
ついつい牛蔵と比較した表現になってしまうが、多少なりとご了承くださいませ。m(_ _)m。
ホワイトボードには本日のブランド牛の生産地と識別番号がそれぞれ部位毎に明記されている。
稀少部位やA5ランクの和牛は、脂がノって美味いのは当たり前なので今回はそれ以外のレビューを。
最近ここに来る理由の一番多くは「並ばなくても、食べたい稀少部位がリーズナブルに食べられること」ではあるが、それ以上に内蔵系の肉が充実している。ホルモンだけでもこちらは数種類から選べることができる。また牛蔵で食べることのできない牛レバーが楽しめる。さらに上ミノは食感が最高に良く、歯の入り方、切れ味など「サクサク」とい表現がピッタリなのである。究極は牛のユッケにも勝るとも劣らない桜ユッケが頂けること。これはすごい!
次に「海鮮ちぢみ」裏のカリカリの食感と中のモチッとした感触は絶品の一品。ぜひオススメする。
最後は、以外にもデザート。焼き肉屋のデザートはほとんどはアイスかシャーベットが定番。「牛角」だけはレパートリーが豊富で有名なので、私自身食後のデザートだけ目当てに牛角へ行くこともあった(肉は食べない…(^_^;))。
くに家のデザートは種類が多いわけではなく意表を突いた物がある。定番のアイスやシャーベットもあるが、ぜひ試して頂きたいのがチーズケーキだ。いわゆる生クリームチーズで、見た目は冷や奴?アンニン豆腐?と思うルックス。しかし、焼肉屋でこんなチーズケーキが食べられるなんて…と少し意外性があるほど新鮮な感動を与えてくれると思う。
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もう5度目ほどの来訪
本日は料理よりも、ちょっといい話を…。
実はこの日「牛蔵」に行ったのだが、改装工事の為、急遽こちらへ向かった。
ところが、牛蔵に着いた時点で、すでに夜の九時半。しかも首都高も使えない順路。ここから車で環七まで出て北上すると、距離的にはそんなに遠くないのだが、道の混み具合、信号の待ち時間などなど、どうしても30分はかかるだろう。
ということでとりあえず電話をしてみる。内容はラストオーダーは10時5分前(9時55分)。ナビに入れた到着時間はジャスト10時5分前。ナビを使用している人なら誰もが経験あるが、到着予測時間というものは大抵遅れるものである。そこでそれを電話でも伝えた。少し悩んでいる様子ではあったが、一応名前を聞かれたので、告げて頑張って行ってみることにした。私の座右の銘は「為せば成る、為さねば成らぬ何事も」だった。
少々荒っぽい運転ではあったが、結果駐車上に到着したのは、ラストオーダーを15分も遅れた午後10時10分だった…。行く途中でなんども諦めかけた。引き返して別の案にしようかと、運転しながらも頭の中はフル回転で色々なプランをハードディスクのごとくデータベースから引き出して稼働させていた。時間だけをいえば「為せば成らなかった…」が、目的はその時間に着くことではなく、肉にありつくこと。途中諦めずに実際に店の前に到着したのだが、もちろん外看板の電気は消灯、立て看板も中に入り閉まったドアには「準備中」の札が…。ここまで来たのだからダメ元で、中のスタッフに声をかけよう…と思った瞬間、スタッフの方が気がついて駆け寄ってくれた。そして「○○様ですか?」と聞いてきたので私は「はい」と答えると。「お待ちしておりました」と、準備中の札がかかったドアを開けてくれて、なんと快くおもてなしを受けたのだった。そして準備されていたテーブルに案内されおしぼりを頂いた。これは一寸した感動でした。やはり「為せば成る〜」でしょう。
私のプロフに評価の対象は皿上の料理だけではなく、それを囲む全ての空気(ホスピタリティ)も含めて、おいしく頂くことにより、楽しい食事ができたかどうかの対価とうたっている。相手の立場になって考えることのできるおもてなしが出来てワンランクもツーランクも上のサービスを提供できると思う。グランメゾン(お一人様2万〜3万以上のコース料理)などのレストランは電話一本遅れる旨を伝えれば数十分遅れても、何事もなくおもてなしをしてくれる。しかし、こちらはショッピングセンター内にある格安の焼肉店なのだ。かなりの企業努力を感じる。これは良い意味での裏切り(もう駄目だろうな〜と思っていた)だったので、総評価を上げさせて頂いた。
料理のことも少しは触れておこう。
こちらの稀少部位は遅い時間に伺っても売り切れることがほとんどなく食べることができる。しかも1000円少々。同じレベルの肉を2000円くらいで出している店はハイと言って捨てるほどある中での価格だ。シャトーブリアンは稀少なフィレの中でも特に希少性がたかく、鉄板焼きでも高級店しか取り扱いもなく、価格も120g程度で5000円から8000円くらいはする。これを1000円台でいただけるのだ。何かにつけて牛層と比較してしまい、牛蔵よりは若干高いが、お値段以上の肉と接客をしてくれる店だと思った。
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西新井の駅前にできたショッピングモール内にあるお店。
場所も悪くないと思うのだが、夜の7時過ぎという食事時に伺ったにも関わらず、先客は一組だけ。
しかも、その後も入店する気配がなかった。
写真はカイノミ、ザブトン、マキなどの希少部位にホルモン等などで、価格と品質はお値段以上だと思うのだが、なぜが人がいない。
私にとってはすんなりと入店できるのでありがたいが…。
さて肝心のお肉は、何かと話題の「牛蔵」と比較してしまうが、勝るとも劣らない内容だと思う。ただ希少部位の価格を比べると、こちらのお店の方が100円前後高い。またソフトドリンクは1.5倍高い。ただし相場からすればどれも格安と言える。ただしスープは少々コクがなく薄い。味に深みを感じなかった。また超激辛とオーダーしたのだが個人的にはあと倍以上は辛くしても激辛の域には達してないと感じた。
帰りがあまり遅くなりたくない時(早めに帰りたい時)や遅くても稀少部位が食べたい時は、こちらを利用するという使い方になるかな。
8位
2回
2018/03訪問 2018/04/10
ここ高島屋が出来てからこちらのお店は来ております。ここに来る価値は平牧金華豚を食べる為。それ以外の豚なら他で食べても同じかと…(^_^;)。平田牧場(以下平牧)の金華豚は中国原種豚6種を交配して作られた交配種ですが通常の豚肉より約7ヶ月と生育期間が長く、驚く程甘い脂身が特徴です。平牧のブランド豚は他の国産ポークより遙かにイノシン酸(旨味)とオレイン酸(旨味)が豊富に含まれているので噛みしめたときに肉線維の繊細さに脂の甘みが一体化しているのも特徴だと思います。これが結果的に口に入れ、噛みしめた時に味わう舌の感覚、さらには嗅覚を感動させるのでしょう。これが分かる方にぜひ食べて頂きたい豚さんが金華豚だと思ってます。私もダイエット中でもチートデー(炭水化物をあえて沢山摂取する日)には必ず行きます。しかしながら…いわゆるブランド牛でいう「サシ」がこの豚にも存在するので、それが味覚にも見た目にの「脂身が多い」と感じると思います。ですから私もこの年になってブランド牛は脂が多くて口に合わなくなりました…(^_^;)。
2018年3月31日更新
2013年10月31日
定期的におじゃましているので、基本的にはその都度書き加えることはしていないのだが、今回は色々と更新すべき事柄があったのでそれらをお伝えしようと思う。
入店は午後9時半頃、さすがにこの時間はすんなりと入れた。そして席に着くと…。まずはメニュー表が新しく作り直されていて、以前のよりも上品に、さらに上質な紙だけで作られていた。また一品料理も増えており、ラインナップも見直されている。以前は、○○御膳というように、とんかつなどのメイン料理にご飯や味噌汁、お新香などがセットされている商品があったが、それらは全て姿を消していた。つまり、以前の御膳は全て一品料理となり、御膳にしたければ、別途ご膳セット(ご飯、お味噌汁、キャベツなどおかわり自由=360円)を後からセットにするシステム。では金額はどうか?計算してみたら、以前のとんかつ御膳の価格と今回のとんかつ+ご飯セットにすると結果的に価格は同じだった。つまり酒のつまみとして利用したい人に間口を開けたと考えられる。(メニュー写真参照)
今回、お初のメニューはいくつかあったが、実際に注文したのは京風だし巻き玉子。見た目はふっくらとし、均一に焼けた色、さらに均一の厚さ巻かれた層。まるで機会で作ったような正確な美しさ。食感も思ったように、どの層も均一に絶妙に火が入っており、金太郎アメのようだ。味は京風と言うだけあって、玉子素材の味と出汁が感じられ、味付けもあまり出しゃばらない上品な出来。
今回、もっとも残念だったのは、注文して最初につき出しが出てくる時、以前は豆腐か京のお新香が選べたのに、何も聞かれずザックリ切ったキャベツが運ばれてきた。あの京お新香食べたかった…。と、お会計の時に(レジ担当をしていたのはこの店の支配人)言ったら「最初にお申し付け頂ければお新香に変更できますよ」とのこと。なら最初に言ってく…いや、待てよ。たぶん、今決めたのだな。ととても分かりやすいシステム構築(^_^;)。おそらく今月からシステムを色々変更しながら試行錯誤しているというのが、行間から読み取れたのだった。お店はユーザーが作って行く物だから、みなさんも何か気が付いたら、心の中にしまっておくのではなく、まずは口に出して言ってみてはどうだろうか?
トシとしブログ↓
http://ameblo.jp/akkyama/archive-201310.html
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2012年1月3日 午後7時30分
この日も長い駐車の列に並ぶこと1時間半、やっと館内に入れたのが午後2時。
高島屋以外にも行くところがあったのだが、やっとの思いで入れた車はそのま
ま新宿を徒歩で移動、その後、タクシーで表参道へ迎い、またタクシーで高島
屋に戻ってこちらで夕食。今日は早めに行列に並んだ。
が、しかし、ウエイティングを30分ほどしていたら、スタッフがメニューを持
ってきた際に「本日桃園豚が売り切れになりました」と告げられた…。
ということで列から離れて他の店に行きました。が、このとき実は私の身に事
件が起こっていた…。それはウエイティングの際だと思われるのだが、小指に
はめたリングを無くしてしまったらしい…気がついたのは家に帰ってから…。
店内ならまだしも、ウエイティングはお店の外の椅子、しかも海外の観光客達
ほとんどは中国からの客も多く並んでいた。そんな中、落としたのはカルティ
エのホワイトゴールドのラブリング…内側に刻印を入れた記念のリング…。
99%諦めて次の日の朝一に、ダメ元で電話…。なんと!かつくらのスタッフの
方が確保して管理していただいていたのだ!奇跡である!
と言うことで。
1月4日 午後6時頃、デパ地下で菓子折を持参して再訪したのである。
この日は仕事始めの方も多く、ウエイティングも15分ほど。
注文はいつもながら桃園豚(120g)のロースとヒレ。
エビフライに牛コロッケとクリームコロッケ、そして茶碗蒸し。
いつもの品をオーダー。
正月の3日間は、それはもう目が回るほど忙しかったそうである。
店によっては、あらかじめ大量に作り置きをしたものを暖め直して出す店も
あるとか…。そうでなくともいつもと同じようには作れないかもしれない。
しかし4日は、比較的優雅に食事が出来たし、桃園豚も気のせいか、いつにな
く(昔の様に)中心がピンクの火入れがお見事も返り咲いていた。衣は限りな
くカリッとしていて、きつね色よりも若干薄い色。私はヒレを注文し、ツレは
ロース、そして半分づつ交換してシェアをするのだが、私個人としては、ヒレ
の方が好みである。脂身は少ないが、それ以上に得る柔らかさと肉の深みがあ
る。ロースは脂身の甘さがとても上品。しかもヒレに劣らず柔らかいのだが、
私にとっては少々重荷な濃さである。これは単に年齢的な問題…(苦笑)。
エビフライも衣は薄く、揚げ方もプリプリとした歯ごたえで私の好みである。
今回はカニクリームコロッケを注文したが、これが、またカニ密度が高く、か
なりカニなのである。1個が600円とちょっとした定食と同じお値段!
接客も、なぜかいつになくホスピタリティを感じた。
(まぁ指輪の件もあったからな〜)
これだけ食べても二人で7千円、ひとり3,000円少々。
一般的に「たかがトンカツ屋で1人3,000円?」と言う方も多いと思うが、され
どトンカツ、私は美味しいという一定の方向性はないと言うコンセプトの元、
単に好みと自分の価値観の違いであることを改めて言っておこう。つまり、こ
このトンカツが合わないとか価格に見合わないという人もいるだろうから、そ
ういう方はどうぞ他へ行って頂きたい。そうすれば、ここももっとすんなりと
入れる店になるだろう。そう願うのであった。
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11月26日 午後9時 再訪
来年のカレンダーを買うために東急ハンズへ…
閉店間際でなんとかゲット。
ということで、久々にとんかつ、食べちゃう?
今年の震災以降、めっきり外国人が減り、平和なかつくらだったのだが、本日9時過ぎなの
に結構な行列ができている。と、思いきやほとんど海外からの客人が多く、ここも外国人が
返り咲いた様子。
さて、本日のメインコメントは、とにかくサービスと従業員教育の低下がとても目立った。
今まで総合で☆4つを付けていたのだが、そのほとんどは料理や味で平均値で上げていた。
しかしながら、今回はその高評価な料理さえもお値段との格差を感じてきたし、まして接客
の作業レベル以下が目立ち平均値を大きく下回ることで結果、総合が「普通」になっている。
確かに忙しそうなのは理解できるが、ホスピタリティの統一が全くできていないし、ムラが
ありすぎる。私の中ではとんかつカテゴリーでは一番だったのに、とても残念。
前にも書いたが、ここはどうやら海外のガイドブックで紹介されているらしいので、海外か
らの旅行者が多い。観光地化し、外国人や一見のお上りさんだけをターゲットにしてしまい
本来の常連客が寄りつかなくなる。今後もその路線をつきすすむのであろうか?
で、あれば、銀座久兵衛の二の前になってしまう感が否めなかった。
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最近は外国からの旅行者が極端に少なくなったのか、スムーズに入店できました。
店内も空きのテーブルがちらほら…。ここ最近、いかに海外からのお客さんが多かったのか
思い知らされた気分でした。さて本日も桃園を注文。ここに来たら是非注文してみて下さい。
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数あるとんかつ屋さんの中でもっとも気に入っているお店です。
新宿の高島屋に来た時は必ずと言っていいほどお邪魔します。
ディナーは基本的に20分以上くらいは並ぶことは覚悟しましょう。
タイトルにもあるようにここ新宿店でしか食べる事の出来ないブランド豚である桃園豚を是非
注文してください。せっかくここに来て普通のとんかつを注文するのは野暮です。
もちろん普通のとんかつも十分美味いのですが正直言って、通常のとんかつは過去に一回しか
食べたことがないのですがそのレベルは他でもあります。普通のおいしさです。
ちなみに他のかつくら(他店舗)は桃園豚はなく、平牧三元豚となり、これも普通です。
桃園もロースとヒレがありますが二人で行かれたのであれば、それぞれ注文してシェアする事
をオススメします。いわゆるお箸でも切れるくらい柔らかいヒレ、ふつうヒレはもっと淡泊な
のに十分ジューシー。さらにロースはもっとジューシーで、最近霜降り肉がしんどくなってき
た私にはシェアしたくらいの量で十分満足できます。
それに海老フライを一尾追加、5種あるコロッケはその日の気分で一つ追加。
お味噌汁は少々ピリ辛めの仕上げで、こちらも美味い。
なんと言っても京のおつけもの…。浅漬けの好きな私はこの上なく美味く上品な味です。
接客も基本的にはしっかりとした応対、説明、配慮がありますが…
時々忙しすぎて、ほったらかしにされること、新人の研修足らず…もたまにあります。。
おそらく海外のガイドブックにこちらの店が載っているのか、最近特に外国の方が多く、なぜ
か皆さん同メニューをいただいております(苦笑)。そのせいかスタッフも英語、中国語、韓
国語が普通に会話できる方もおります。
価格からすれば、たかだかトンカツにこんな値段?と思える桃園ですが銘柄豚肉でも特に希少
な桃園を食することが出来るのはここだけなのです。今では売り切れることはなくなりました
が、新宿高島屋ができた当初(かつくらがここに出来た当初)は、週末ともなれば、桃園豚は
午後1時頃には完売となっていて、なかなか食べる事ができませんでした。
確かに安くはないですが、ここに来たら是非食べないともったいないです。
追伸
昔からのファンですが、いつでも桃園が食べられる様になった頃からか…
なかなか食べられなかった昔の方がもっと美味しかったような気がします。
もちろん今でも桃園は個人的に今でもトンカツ部門ランキング1位です。
9位
1回
2013/03訪問 2013/09/26
(注)今年初旬、移転前のお店レポートです。
ミシュランで三つ星を連続獲得して絶賛が今もなお止まない。
予約はとても困難で電話が通じない。さすがに自分が電話する気にはならないが、
そこはクレジットカード会社のコンシェルジェに頼み、比較的楽して予約完了。
このレストランは若き岸田シェフが溢れんばかりの才能を惜しみなく出し、脚光
を浴びている。しかしその一方では、人によって極端に好みが分かれるという話
もよく耳にする。何かにつけては火入れのテクニックがすばらしいと、誰もが期
待に胸を踊らせて訪れる。
店内は比較的に狭く、こぢんまりとした空間にテーブルを詰め込んでいるために
さらに窮屈に感じる。このクラスのレストランの中ではテーブルとの空間が近す
ぎる。この空間でこの人数なので騒々しさを感じる。また女性客も多く、中には
女子会(そいえば、最近このクラスのレストランも騒がしくなった)さえも目に
する。これはおそらくミシュランの影響といえるかもしれない。最近も同じよう
な経験をしたが、☆付きレストランに行くとしばしば目にする光景だ。
コースは2種類でおまかせのみ。有名な「白紙のメニュー」が渡される。
要は食材が最高状態の時に食べてもらいたいということで、その時出せる最高の
食材でコースを組むというシステム。またシェフが直感でテーブル毎に違う料理
を提供するというのも大変面白く興味深い。さらに同じ客に同じ料理を出さない
ようにされているそうで、予約名で過去に食べた料理を全て把握しているらしい。
それでこの「白紙のメニュー」という演出。非常におもしろい。
さて料理の話である。
最初は、見た目がキュートなアミューズが続く、すでにここでシェフのセンスと
ユーモアを感じる。食事の会話はこういう皿を通じて弾むものだ。また私たちが
どのように受け止められて、料理を出されるのか、これはプロローグでありシェ
フからのメッセージが投げかけられているとも感じる。
料理は矢継ぎ早に出てくるのだが、説明は長々と詳しく、食材とその扱いにはか
なりこだわっていることが分かる。私は比較的話を聞くのが好きだが、中には、
暖かいうちに1秒でも早く食したいと思う者もいるであろう。
本日は「のどくろ」のロースト。私の大好物でもある。しかしこちらののどくろ
はとても稀少で高級店がこぞって求め、長い付き合いの顧客だけが得ることので
きるという逸品だそうだ。のどくろを切ってからローストするのではなく、ロー
ストしてから切り分ける。なぜなら最初に切ってしまうとうまみ成分でもある脂
や液体がしみ出たり、蒸発したりする。そうさせない為の工夫だ。
説明でローストした後に切るのは中々難しいことを強調される。こういう説明は
食事中のネタとしては面白いが、行き過ぎると洗脳されていく。現にいわゆる火
入れの件でも理解できる。さて焼き加減は、極めてレアに近い。魚にも様々な焼
き方があるが、私はこの焼き方は嫌いではない。しかしながら本当にベストだっ
たのだろうか…少々疑問が残るところ。盛り付けも含めちょっと寂しい気がした。
あ、そうか、こういう事が「好みが分かれる所」ということなのか。と妙な納得
をした。
鳩のロースト。実はこれが今回一番食べたかったお品。出てきて良かった。
焼いては休めるという、時間をかけた低温長時間ロースト。これも高度な技法ら
しい。私もかなり洗脳されてきた。一つ一つのポーションは決して多いものでは
ないが、品数があるので、そこそこ満腹中枢が働き出す。しかしながらデザート
とのバランスがよくスムーズに最後まで食べることができた。最後の方で立て続
けに出てきたデザートもサクッと食べれるものが多く負担にならない。
総合的にはオーナーシェフからのメッセージ色が強すぎて、語弊がある言い方で
はあるが、洗脳、押しつけとも捉えられる諸刃の剣的な料理ではある。
それをどう受け取るかという価値観が「好みが分かれる」につながるのかもしれ
ない。もちろんすべての料理は好みが分かれると言えば、身もふたもないが、ミ
シュランの星獲得や言葉の洗脳…いや「言葉のマジック」と言い換えよう…その
マジックで正しい評価ができていない人も少なくないのでは?
と思ったのも確かだった。
では、私の場合は…もちろんそのマジックに魅了された一人である…。
【近況】
最近、本場フレンチはソースに回帰しています。
岸田シェフが修行した「アストランス」もソース無しの低温調理で、こちらカンテサンスもそれを売りにしています。しかしながら、その「アストランス」のパスカル・バルボ氏はソースの基本を熟知したシェフであり、それを踏まえてあえてのソースなしであることを忘れてはいけません。ですからソース回帰にも的確に対応できると聞いています。しかしながら、余計な心配とは思いますが、果たしてこの世界的な傾向に岸田シェフが対応できるのか?確かに相変わらず予約の電話がつながりません。しかしながらそれは新規の集客が困難で常連客へのリピート営業に力を入れていると聞くのです。確かにここでもリピーターが目に付きます。ほんとうに余計な心配ですが、今後を見守って行きたいと思います。
10位
1回
2012/12訪問 2012/12/18
評価を下げました。理由は料理内容とホスピタリティにマイナス要因発見【補足として追加】
2012年12月
今回は不況の波もここに来たのか〜編
2ヶ月半ぶりにおじゃました。
前回9月に来た時に素朴に感じた事は「あれ?今日のパンケーキいつもよりフワフワしてない?」「あ、リコッタチーズが少なくなったんじゃない?」という会話から、カスタマイズができることをお話したが、今回、例によってカスタマイズを頼むと…。どれも同じように作る様になったため(今年9月に本部スタッフが来日して、新メニューそして調理も画一化した作り方を伝授したとのこと)、と言うことで、カスタマイズが難しいとのこと…。「ん?今まで出来ていた顧客満足が出来なくなった?」これは明らかにホスピタリティ面でマイナスでしょう。今まではそのゲストに合わせたオーダーをある程度融通きかせてくれていて、そういう意味でもファミレスのようなチェーン店とは全く異なり、一流ホテルやレストランに肩を並べるサービスにおいても「世界一」だと思っていたのだが、これは大きな間違いだったようだ。これでは融通の利かない「ファミレス」と同レベルに下がってしまったようだ…。(余談ではあるが、スタバで必ずカスタマイズオーダーするため新人スタッフをアタフタさせて困らせてしまう客は、わたしだ、(^_^;)、でも欧米などサービス先進国はそれが当たり前、記載されたものだけを律儀に自分の好みも我慢してオーダーするのは、先進国では日本人くらい)
では、お味は…。
先ほど言った様に9月に行った時にはすでに「リコッターチーズの少なさ」を感じていた。良く言えばメレンゲのフワフワ感が増したのだが、それでは「(ここまで人気が出たリコッタチーズの効いた)本来の bills のパンケーキ」とは全く異なる商品になってしまったということである。いわゆる bills 風パンケーキを本家 bills が提供している、とも思えるくらいだ。確かにリコッタチーズはかなり高価なチーズ。初めて食べたときは、1400円というこんな低価格で良く提供できるなぁ〜と思えるくらいしっとり食感のパンケーキが3枚とも入っていた。しかーし、今回はカスタマイズができない。つまりどれも画一化した作り方とのこと。ということは、どれを食べても全てリコッタチーズ感が明らかに減衰していると思わざるを得ない。しかも味や食感だけで感じたのではない。じつは物理的にもビジュアル的にも怪しい(グレーな)部分がある。それは…
1)パンケーキの直径に近い部分を幅2〜3センチほどナイフで切り取る。
2)その部分の端(3分の1くらいの辺り)をフォークで刺して持ち上げる。
昔(リコッタチーズが沢山の時)は、持ち上げるとチーズの重みで全体が屈曲しフォークで刺した反対の先端部分は下を向くか真ん中辺りから亀裂(チーズのある部分が亀裂)しはじめたのだが、今回はメレンゲが多い為なのか重力にもある程度耐えることができて緩く曲がる感じで収まっている…。
私の「日記」を見て頂いても分かるが、実際に沢山のリコッタチーズを投入してパンケーキを作ったことのある人であれば納得するはずである。みなさんも試して見てくださいな。(^_^;)。
次にエビと唐辛子のリングイーネ(以下リングイーネ)も毎回注文する料理。こちらはビジュアルからしてがらっと変化した。
実際にスタッフに聞いて確かめたところ、上で記した様に本部スタッフが9月に来日して10月からメニューを一新をしたそうだ。なるほど…。
ただし料理名に変更無し、味付けと盛りつけが変わった。とくにリングイーネはパスタが見えないくらい上にルッコラが乗せてある。一見ボリューミーなのだが、実はパスタの下にも敷いてあり、なんと「上げ底」されていた…。それによりパスタの量を減らしたかどうかは未確認だが、今までに何度もこれを食べた私のあくまでも極めて個人的な見解は…「減っている…」というのが正直な主観である。味も全体的に薄い!良く言えばヘルシーになったのだ。でも価格は同じ…。
確かに見た目はヘルシーでオプションが追加され一見バージョンアップ的な印象でごまかされているが、内容は確実にバージョンダウンとしか思えない。
分かる人には分かるんですよbillsの本部スタッフさん。特に味にうるさい常連(雰囲気を好む常連は別)は気が付いているはず、そういう常連は足が遠くなるだろうな〜。というかここは放っておいても常に一見さんの客足が絶えないところだから、常連切り捨てという考え方なのか?
前に毎週行っていた頃もあったが、しばらくは…ないな。と思わざるを得ない体験だった。次に行った時こそバージョンアップを願う次第である。
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2012年9月
またまたリコッタパンケーキが食べたくなり、仕事が終わっていそいそとこちらへ。
すでに午後9時になろうかという時間なので行列も少なめ、やく10分程度で入店できた。
さて本日はBillsのパンケーキファンの方へ、耳寄りな裏技情報(カスタマイズオーダー)を…。
ご存じの方も多いと思うが、こちらのパンケーキは生地作りから焼き上げるまで全て手作り。つまり生地とリコッタチーズをいれてミックスする時に、人間のすることなのでどうしてもムラが出来ることがある。実際に自分でもレシピ通りで作っても全体を均等にするには中々難しい。
そこで、何度かリピートした人で気が付いた方もいると思われるが、希にパンケーキが異常にフワフワの時がある。
これはリコッタチーズの割合が少ない生地で焼かれた時にそうなる。舌触りはフワフワだが、リコッタ特有のしっとり感が見当たらない…。逆にリコッタが多く入った生地で焼かれた時は「これって半焼き?(まだ生?)」と思うくらいしっとりしている。これは他のレビュアーの中に「半生っぽい」というニュアンスのレビューからも見て取れる。これはもう趣味嗜好の問題なので、どちらが良いかどうかという問題ではない。
そこで、自分の好みのカスタマイズ裏技がある。
注文時に「フワフワが好みなのでメレンゲ多めで焼いて下さい」と「しっとりが好きなのでリコッタ多めで焼いて下さい」と注文できるのだ。しかも量(大きさや数)までカスタマイズできる。通常は3枚だが「大きめに2枚で…」などである。これは常連客の裏技注文ではあるが、別に常連でなくともオーダーを通してくれる。
なぜなら最初に言った様に全てハンドメイドで作られているため融通を効かせてくれるのだ。この辺りのフレキシブルで、ゲストに対してのおもてなし感も「世界一の…」といわれる所以かもしれない。
前に「半生っぽくて、あまり口に合わない…」と思った方や「フワフワだけどリコッタのしっとり感が少ない」、また「ガッツリと2人でシェアしたい」などと思われた方は、ぜひ試してみてはいかがだろうか?
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2012年8月
先日、横浜赤煉瓦へ行ってきたばかりだったが、リコッタパンケーキが恋しくて、すぐに入れるこちらへ。
と、いうのも先日、注文していた本物のリコッタチーズ(日本では牛乳性のものが多く、日本ではまだまだ希少な水牛製の本来の物で100gが535円也。をbillsと同じレシピで必要な量300gで1,574円)を購入。で早速パンケーキを作ってみた。が、やはりbillsのあの食感は出せない。うーん何に秘密があるのだろう?と、思いアナライズしに行ってみたが…。
他のレビュアでもちらほら見かける「火の通っていない…」的な食感は多めに投入されたリコッタの食感。それは再現できるのだが、それに相反するフワッとした食感が出てこない。実際に自分で作ってみると分かるが…。なぜ世界一と言われるかの諸説はあるが、それは個人的な趣味嗜好によるものなので、それは置いておいて単純明快に自分で作れるかどうかというのもある。
またこちらのイングイーネは、やはりナンプラーが良く効いている。改めて思った次第である。
最後に他のレビュアーを参考にしようと思っている人たちの為に、これからレビューする方々へ少々思ったことを…。
ここはあくまでも個人的な見解を述べて構わないが、他の方に参考になるよう表現、また辛口コメントするのであれば、それなりの説得力を持った、例えば自分で再現し作って、写真でもアップして、プロフで自己紹介した上で、偉そうな事をレビューしていただきたい。
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6月〜7月中旬
一時期は鬼のように通ったここも今は月一程度。
billsの中でも、もっとも敷地面積が広く席数も多いので、もっぱらこちら一本。
相も変わらず、同じメニューを頂いているのだが、本日はメニューの用紙が新しくなっていた。
メニューそのものではなく、記載されている「紙」の方だ。いままでヨレヨレのメニューを見ていたのだが、紙が新しくなっただけでなにかとても新鮮な気持ちになれる。
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5月下旬
今月だけですでに3度も来てしまいました…。
今回はしっかりと味を覚えて家で再現してみる事が目的。
実際に作ったので、それは私の『日記』を見ていただくとして、今日はいつもオーダーするリングイーネの話。
これ、良く味わってみるとナンプラーが入っている様です。パスタにナンプラー?一見ミスマッチ的のようですが、よく考えると、たらこパスタや明太子パスタも初めてメニューに登場したとき(30年くらい前)は、メチャクチャインパクトありましたし、食べるまでは冗談のようなメニューでした…。今では当然のようにパスタメニューの仲間ですね。ということで、このナンプラーもなかなか相性がいいことが、ここbillsでも証明できていると思われます。特にアジアン系が好きな方はぜひ注文してみてください。
最後に、レビューで味についてネガティブな方もいますが、当然自分はもっと美味く作れるんでしょうね(^_^)。
その方のも食べてみたい次第です。
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5月…。
もう何度目だろうか。実は本日(週の中日である平日)の午後に表参道に挑戦しようと東急プラザ地下駐車場からエレベーターに乗ると1Fですでに満員。しかもエレベーターは最上階のbills以外のボタンは押されていない…。エレベータの中から、あちこちで「世界一の朝食〜」と聞こえてくる。何を持って世界一という概念かも知らなそうな人たちばかりだ…。そういう人に限って「列んだ割には…」「時間だけかかって期待外れ…」など言うのだろうな〜。なーんて思いながら最上階に到着。が、しかし、なんと午後3時頃着いた時点で受付のスタッフから、すでに3時間待ちとのこと…
ということで、さっさと見切りを付けて、お台場へ変更したのだった。
30分ほどで到着。本日ここはとても平和。待ち時間0で、すぐにテーブルに着けた。本日ももちろんスクランブルエッグとパンケーキ。そしてパスタは「エビと唐辛子のリングイーネ 」を。これは前回頂いた時に「もう一度食べたい」と思ったパスタだった。麺のモチモチ感と歯ごたえの絶妙なバランスと甲殻類のコクも出しゃばり過ぎず効いてランチにはとても適している。ただ、前回も同じ事を思ったのだが、エビは火が入りすぎて旨みが出てしまい、瑞々しさが無いためにプリプリ感はゼロ。パサパサ感は否めない。この辺りだけは、個人的にとても残念な所だ。ただ見方を変えて、エビは単に出汁を取るためのものと考えれば、こうなっても仕方ないのかもしれない。
スクランブルエッグとパンケーキについては以下を参照いただきたい。
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4月以前
本題に入る前に少々、いつものご託を並べさせていただく。
ミシュランの調査員(評価員)だけでなく、一般レビュアーも料理の内容より見た目や先入観に弱いのだろうか。
本来、料理やサービスに対する嗜好は人それぞれ全く異なり、その人の嗜好を知らなければ、それが自分に合うかどうか分からないハズ。ということで私は必ず、口コミの内容を見ると共に、そのレビュアーの過去のレストラン履歴を見て嗜好と食文化をチェックする。そして自分に合っていると判断した方のレビュアーの意見を参考にする。
ということを踏まえて、私の感想である。
ラストオーダーギリギリということもあり、店内は客も疎らですっきりとしている。また広い空間にソファーレベルの椅子の高さを揃えている為、テーブルが多くても、天井の高さが強調され、それほど圧迫感がない。さらに夜だったので照明も暗め(おそらく電灯全開の30%程度)も天井が高い印象を与える。店内が暗い本当の理由は夜景にある。写真をご覧いただければ分かるが窓の向かうにレインボーブリッジが煌々と存在感を出し、その右奥には東京タワーまでも見ることのできるパノラマな風景なのである。
テーブルに案内されメニューを渡される。あまり聞き慣れない(見慣れない)ワードの羅列がある。こういう場合は、どんどん聞いてしまうこと、単に不親切だなどと自己解決で低評価を下すのではなく、ビジュアル的な店の演出なのであるから、それはそれ、遠慮無く分からない料理はバンバン聞くのが鉄則。店側も聞かれることを前提に教育を受けているはずである。今回担当の女性はルックス的にもアイドル並に顔が小さく、また可愛くて笑顔も素敵(直接料理に関係ない)。こちらの質問に分かりやすく答えてくれる。具体的な量(こちらは、お二人でシェアできる量です)など親切なアドバイスで料理全体の量(あれこれ食べたいけど、注文し過ぎで食べられなくなった等無く)も把握できた。また基本的に二人でシェアした(注文の際、二人で分ければいいんじゃないなど会話しながらオーダーした)ので、複数の料理がほとんど同じタイミングで出てきたが、私達の会話をそれとなく聞いていたのだろう…料理を運んできた際に、お二つにお分けしましょうか?と、その場で取り皿に取り分けてくれた。なかなかのホスピタリティである。ちなみに写真はパスタ以外は取り分ける前のもの。パスタは間に合わなかったが、その後の料理は取り分ける前に「お写真はよろしいですか?」と写真を撮ることまで気を遣って取り分けを待ってくれた…ありがとうございます。
空間やホスピタリティは満足のいくものだった、が、料理はどうよ?いくら箱やサービスがよくてもね〜ということもある。
○噂のスクランブルエッグ
スクランブルしないスクランブルエッグとして以前テレビで紹介されていた。実際に作り方も放送されたので家でも作ってみた。材料は知っていても、その配分はさすがに企業秘密なのだろう。ここまで玉子と生クリームが調和したものを家で作ることは出来なかった…(^_^;)。ただしホテルなどででてくるスクランブルエッグ(ほとんど玉子でできている)物をイメージして期待すると大幅に外れる。よく言えばとてもクリーミーなスクランブルエッグだか、逆に言えば玉子感が薄い。ここからは食文化の経験と嗜好の問題である。
どこで食べてもほぼ同じ味のスクランブルエッグを、ここまでハズした抜け感のあるスクランブルエッグにしたのは確かに一寸した感動だった。これは一種のコロンブスの卵である。後から言われれば誰もが「当たり前」と思われることなのだが、その当たり前が最初は誰も気がつかないのである。ゆえに卓上にある塩コショウで自分の味に仕上げるが、これはこれで正解だと思う。
○噂のパンケーキ
ハッキリ言って、パンケーキのクイーンといった風格と言える。
つまり損所そこらの一般ピープルのパンケーキとは材料も手間暇も違うということ。しかしながら、その違いは確かにわかりにくい…。
ということで、出来るだけ分かりやすく説明してみたい。
最近は、リコッタパンケーキが流行のようだが(billsの影響か?)実はこれは大昔から存在する。リコッタチーズは乳脂肪が多いジャージー牛乳から固形とホエーとに分解させ、その脂肪分が取り除かれた固形の部分なのだから、とても低カロリーでヘルシーだ。ゆえに昔からヘルシーチーズとも言われる。しかしながらチーズ特有の濃厚さや臭みなどがほとんど無く、チーズである主張もないため、チーズ好きには敬遠される。その反面、クセのないクリーンな味と食感が鎹(かすがい)の様な働きをしてくれるのだ。二つの全く異なる味は本来喧嘩して分離するかもしれない物も、うまく融合して、一つにしてくれる。この場合はパンケーキとそれ以外の様々な食材との架け橋をしてくれているのが実はリコッタチーズの役目なのだ。しかもこのリコッタチーズ、おそらくここbillsので作られたオリジナルと思われる。リコッタを購入したことがある方ならお分かりだが、高級品ともなるとたった100g程度で数千円になる。しかしながらジャージ牛乳とレモン汁、少量の塩と根気と時間があれば、実は家でも作れてしまう。私も自家製リコッタとパンケーキにすり下ろしリンゴを加えて作った事があるが、とてつもなく美味かった!(料理漫画は『美味しんぼ』に詳細なレシピが載っていたのだ)
リコッタチーズ=サッパリしてクセのないチーズがゆえに全ての材料とぶつかることなく調和すると言われている。まさしくそれが体験できるパンケーキである。つまりデザートと言うより、主食(ごはん)のイメージに近いかもしれない。味は全く異なるが、イメージだけで表現すれば、玉子ご飯に海苔や鮭で食べる感覚。炊き込みご飯にアジの開きや納豆を食べる感覚。かもしれない。あ!確かに朝食だ!
私は「おいしい」「まずい」「まあまあ」と言うその人の嗜好に依存する表現はしないのでこんな表現になってしまって、逆に困惑させてしまうかも。
上記の二つでかなりスペースを取ってしまったので、他の料理はまた次回にでも…。
まず食べログを利用して感じた事は、他のレビュアーを拝見して「おいしい」「まずい」「ふつう」という主観的な言葉が極めて多く、読んでいても客観的に全く参考にならない意見を多く目にした。確かに食べログは主観的感想をある程度自由に発言できるのだが、自分の感動や意見を具体化して分かりやすいように人へ伝えようとする文章がほとんどない。ということもあり、私自身、今年はできるだけ主観(美味しい、普通、などの言葉)を控えて具体的にどう表現すれば、人に伝わり易いのか、など試行錯誤した年でもあった。
外食に関しては、今年は特にホスピタリティに着眼して、どれだけゲストに満足を与えているのかという点を重点に格付けしてきた。料理の内容はもちろんのこと「おもてなし」を感じる店に沢山出会えたと思う。いわゆるB級グルメを好む人たちとは、まったく異なる路線ではあるが、決してB級グルメを批判しているのではなく、多様化したジャンルの One of them であるということ。なので食べログも、多様化した人々を全て同じ土俵の上で評価させてもあまり意味がないのかもしれない。
例えばランチを1,000円以下で済ますAさんと3,000円以上かけているBさんでは食文化は全く違う訳だから、お互いのレビューはほとんど参考にならないのではと思う。もちろんごく僅かな接点はあるだろうが、Aさんが奨めるランチをBさんが(料理、接客、ハードウエア、ホスピタリティ等総合的に提供される価値観に)満足するとは思えないし、逆にBさんが奨めるランチはAさんにとって(提供される全ての価値観が理解出来ないため金額的に)不満が残るだろう。つまり、ある店を評価するにあたり、どういった客層をターゲットとしているのか、そのターゲットのレビュアーが評価した、同等レベルのレビュアーが見た方がより効率的に自分の店を探す参考になると思える。
ただし、そう簡単に割り切って境界線を引けるものではないので、そのあたりが今後の食べログの改良点でもあり、私自身に投げかける問題定義であると気付かされた年であった。