tosi104さんが投稿したエクイリブリオ(東京/二子玉川)の口コミ詳細

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tosi104のレストラン道しるべ

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閉店エクイリブリオ二子玉川、上野毛、二子新地/イタリアン

1

  • 夜の点数:4.0

    • ¥10,000~¥14,999 / 1人
      • 料理・味 4.0
      • |サービス 4.0
      • |雰囲気 4.0
      • |CP 4.0
      • |酒・ドリンク 3.0
1回目

2011/10 訪問

  • 夜の点数:4.0

    • [ 料理・味4.0
    • | サービス4.0
    • | 雰囲気4.0
    • | CP4.0
    • | 酒・ドリンク3.0
    ¥10,000~¥14,999
    / 1人

再訪ですが、期待通り楽しく頂きました。

2012年2月--------------------------------------------------------------------------------
今年初のエクイリプリオ。
昨年は驚かされたり、期待の年だったのだが、今年はその方向性がしっかりと感じることができた。
とても抽象的で申し訳ないのだが、他のレビュアの方でフレンチなのかイタリアンなのか…という疑問を目にしたので少々うんちくを語らせて頂きたく、あえて「方向性を感じた」と表現させて頂いた。
日本で言う「フレンチ」は狭義の意味であり、フランスの「地方料理」の意味ではない。20世紀の初め、キュルノンスキはフランス料理をグランド・キュイジーヌ(=高級料理)、ブルジョワ料理、地方料理、農民料理の4つに大別した。にも関わらず日本でフレンチに対する一般概念は「グランド・キュイジーヌ」だけを示しているのである。ここでフレンチかイタリアンか分からないという方も例外ではない。フレンチは16世紀にイタリアよりもたらされた。またイタリアンとは料理の形態ではなくイタリアと言う「地方料理」を意味している。イタリアはローマ帝国以降19世紀後半の国家統一まで政治的にも文化的にも中央集権の要素がなかったために、フランス的な意味での宮廷料理は存在しなかったのである。また19世紀にはロシア式サービスと呼ばれる、一品ずつ料理を出すスタイルへと変わっていき「コース料理」のスタイルが確立された。従ってフレンチやイタリアンなどの対比は次元が異なっており、比較区別することはできないのである。さらに言えばフランスの北東部にあるアルザスはかつてローマ帝国の領地だったが郷土料理はドイツ料理で有名なシュークルトやベッコフが名物だったりする。こうなると益々フレンチなのかイタリアンなのか自体が愚問なのである。

これを踏まえて、こちらではイタリアンだの、日本人特有のフレンチ(グランド・キュイジーヌ)など取っ払い、料理の食材が最高状態の時に食べてもらいたいということで、その時出せる最高の食材でコースを組むというシステムの方向性がはっきりと見えてきたと言うことである。ただ自分の好きな物を食べられる訳では無いため、苦手ではないが好みではない料理が出た時には「主観的」な感想としてマイナス部分が述べられているだけに過ぎない。もちろんここはあくまでも主観的な感想を述べることができるので、それは全く有りなのだが客観的な感想でないため参考にはならないだろう。かくいう私も主観で述べさせて頂くが、食文化が高く、広い間口を持った方であれば、ぜひオススメするレストランであると思う。

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本日再訪。
前回と異なるメニューで、最も印象に残ったのは、スカンピの大きいこと。
ちっちゃなオマール海老くらいありましたよ。また例によって火の入り方が
絶妙でプリプリ感を残しながらもレアな感じは絶品。
次に驚いたのが、穴子のフリッターとセロリの泡のコンビネーション。
実は苦手な食材にセロリを言い忘れて、目の前に出されたお皿から立ち上る
セロリの香りに、一瞬絶句してしまいました。
しかし、セロリの泡に手を出さなければ良い訳で、まずがフリッターを頂く
と…。うーん、私には塩気が多すぎてイマイチ…。どうせ美味しく頂けない
のなら、せっかくだからセロリの泡に挑戦して、本来の食べ方であるフリッ
ターとセロリの泡を合わせて食べて見た…。すると…あれ?
あの苦手なセロリの香りと青臭さが全くなく、逆にさっきまで塩気がキツイ
はずのフリッターが丸みを増してちょうど良い塩加減に…さらに、相乗効果
で穴子の旨さと柔らかさが単品で食べた時より、全く別物として、口の中に
存在するではないか!まるで、口の中のイリュージョンである。
メインは鴨肉、しかもこんなに大きく出てきたのは、今まで見たことないと
いうくらいのボリューム。実は鴨も苦手な部類なのだが、特にハーブで味を
ごまかすことなくストレートにもかかわらず、癖がない。逆に身と皮の間の
脂が口の中でジュワッとトロけて、これまたイケるのである。

いや〜今回もしてやられました。

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本日、仕事が早く終わったのでこういう日は「代官山ASO チェレステ 二子玉川店」
に出かけるのだが、先日友人から二子玉に去年オープンした美味しいイタリアンの
店があるよとのことで、早々に予約の電話をしてみた。
電話での女性の応対はとても気持ち良く(先日ある店に予約の電話をしたときは
すごく感じの悪い男性だった…どこかのレビューに書いてあります)そうそうに
いざ出陣!

予備知識としては、メニューが存在しない。1コース(10,500円)のみであること。
なにやらアロマフレスカカンテサンスに精通しているシェフがやっていること。
住宅街にポツンとあること。くらい。

二子玉川は数年前に恐ろしく変貌を遂げて、駅周辺が全く別世界になってから全く
踏み入れていないため、車を停める場所にかなり迷った。いつもの高島屋に駐車し
ようかと、よほど思ったが、お店に電話をしてもっとも近くの駐車場を案内してい
ただいた。とても親切な対応にも好印象。

店内はこぢんまりとしているが、テーブル数もあえて少なくしており、テーブル間
が十分にある。またテーブルクロスの下には、ほどよいクッションがテーブルを覆
っている。さらにこの価格のお店にしてはテーブルクロスに折り目が無い!
置いてあるグラスも RIEDEL で持ちやすく飲み口も自然。
料理の期待を高める演出である。

さて、こちらは1コースのみでその日の食材をもっとも適した調理で楽しませてく
れるとのことで、何が出て来るのか料理が来るまで分からない…。期待と不安のレ
ストランである。それでは本日のお料理の紹介です。

○シュー生地にフォアグラとキャラメルソース

(一見、袋に入ったシュークリーム)
予備知識がないとお皿に出された瞬間は「なぜに食前に甘い物?」と思うサプライズ。
ただし、こちらを読んでいる皆さんには全くサプライズになりませんね(苦笑)

○鮎のグリル 肝のソース添え
先日、青山にあるフレンチレストランにて同じ様な物が出て来たが、こちらの方が
見た目、ボリューム、味、品位、どれも格段に上。川魚が苦手の私も納得の一品。

○素焼きのウナギに黒トリュフをのせて

鰻がでかい!そして脂も十分。実は私…穴子や鰻も少々苦手なのだが、これもなん
なくクリア。なんともマジックのようである。

○アワビ
アワビと言っても黒アワビではないが、十分に柔らかく歯触りも良好。

○ラビオリ
本日のパスタです。通常ラビオリは四角の薄生地パスタ2枚で具を挟む、あるいは、
具をのせて折り挟んで三角にするかなのだが、どうやら円形の生地に折り挟んで、ま
るで一口餃子の様な形にしているのもおもしろい。

○ラカン産仔鳩ロースト
本日の目玉商品!なんと小鳩である。こういう高級食材を惜しげもなく、リーズナブ
ルな価格のコースで提供するなんて…。しかも素材はもちろんのこと、火の入れ方や
内臓の調理までもが、ほぼパーフェクト!スタンディングオベーションレベルである。
★6が有れば、この料理に捧げたい。


○口直し巨峰
巨峰を口に入れた瞬間…あれ?口の中がシュワシュワする!炭酸入りである。
ちょっとやそっとじゃ納得できない人もうなずく斬新さ。

○ファーブルトン

本日の目玉商品第2弾!名前は知っていたが、実はそこそこ料理経験もある私も初め
て頂いた…。フランス北西部ブルターニュ地方に古くから伝わる焼き菓子でファーと
は粥のこと。元々は牛乳と小麦粉を煮た粥で作った菓子だったそう。それが、だんだ
んとリッチな配合になってきて生クリームや卵を加えるようなお菓子になった。

食感は外側がカリッとして中がしっとりトロっという感じ。全く別物だが同じような
食感は「銀だこ」をイメージしたような…味は全然ちがうけど(苦笑)、熱くてすぐ
には食べられないということは酷似しているような…。

すべてにおいて、美味しいだけではなく斬新かつ、新鮮な印象を楽しませてくれた。
と、あまり褒めることが無い私が絶賛している最大の理由は、この内容で1万円なの
である。おそろしくコストパフォーマンスが高い(一昨昨日は1人4万円弱のコース
を食べたばかりなので特にそう感じる)。

もしこの価格で「価格相応」とか「高い」と思うならば、まだまだ料理を楽しむと
いう経験値が未熟であることを自覚して欲しい(ジョエルロブションでも行ってきな)
もっと沢山の舌の経験を積んで(食文化を高めて)来て欲しい。

ただし★5に足りない部分は、まだ初回のため、数回行って(もちろん再訪します)
みないと判断出来ない部分も多分にあるための、のりしろである。

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  • 外観夜

2012/02/22 更新

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