はらぺーにょ@大阪さんのマイ★ベストレストラン 2011

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僕の好きなお店達

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はらぺーにょ@大阪 (40代前半・男性・大阪府) 認証済

マイ★ベストレストラン

レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!

コメント

今年から本格的に食べログでレビューを書き始めたが、
これを見ると如何に普段から偏った趣味をしているかが分かってしまう(汗

私の好きなお店は貫禄たっぷりな老舗の名店か、
料理人が心身を削って儲けを考えずに営業しているお店のいずれかである。

いずれもヒストリーがあり、
日々の研鑽があり何より食事を通して楽しい時間を提供してくれる。

まだ書きたいけど書ききれない大好きな店がたくさんある。
少しずつ私自身の知見を高めて紹介していきたい。

マイ★ベストレストラン

1位

SAKURA (大阪ビジネスパーク、大阪城公園、大阪城北詰 / フレンチ、ステーキ)

1回

  • 夜の点数: 5.0

    • [ 料理・味 4.6
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 4.2
    • | CP 4.2
    • | 酒・ドリンク 5.0 ]
  • 使った金額(1人)
    - -

2011/10訪問 2013/05/14

【再訪】最高のソムリエと最高の料理、美しい大阪城が作る思い出:サクラ

2013年5月
再訪したので、たまには写真のみアップ。

何度行っても楽しい素敵なレストラン。

今回も最初から最後まで大変楽しく素敵な時間だった。

特に素晴らしかったのは、メインのコションドレ(乳飲み豚)と
2007ブージュレのクロドヴージョ。

ロンバルディア州産のコションドレの歯触りたるや筆舌に尽くしがたい。
ソムリエに強くお勧めされた理由が食べて分かり目から鱗だった。
柔らかいが歯ごたえがあり、一瞬海老や白身魚のような歯触りと錯覚したほど。
しっかりと豚の旨味が伝わり、至福の一言。

ワインも力強くお勧めされたが、納得のバランス。
ストロベリージャム、ふくよかな腐葉土、美しいタンニン、
出汁のような旨味が力強くそして綺麗に調和していて極楽の味だった。
すべての料理にも合わせられる懐の深さもあり、また思い出に残るワインが増えた。

来月も伺う予定があるが今から楽しみである。

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2011年10月
母の知命の誕生日に親族あわせて13名で訪問した。

サクラはニューオータニを代表するフレンチ。
以前はドミニク・コルビさんがシェフを務めていてが、
現在は東京トゥール・ダルジャン出身の小出シェフが料理をされている。
全席からライトアップされた大阪城が見える、
眺望、料理、ワイン三拍子が揃った名店である。

叔父の結婚披露宴、家族の誕生日等、我が家の記念日は
ほとんどこのお店で行ってきた思い出深く大好きなお店。


さて18時の予約に合わせて訪ねると今回も奥の個室ラ・セーヌ。
今回もお祝いの特別メニューを作って頂いた。
献立を見てあまりの絢爛さにクラクラ・・・。
特にワインが誰もが知っている正面攻撃な品揃え。
トップソムリエの小嶋さんのセレクト。素敵です。

で、皆着席していよいよスタート。

乾杯は 2000 Dom Perignonがマグナムで登場。
ピノ・ノワールとシャルドネの比率、年間生産量共に不明なれど、
酸味はまるく、きめ細かく、味わい深く、余韻も長い素晴らしいシャンパーニュ。

ぐぐっと飲み干したい気持ちを抑えて、
これに合わせる料理はアミューズ三品。

・イクラのパイ生地包み、カカオのガレット
・サバとフランボワーズ
・アカザエビ オマール海老のジュレがけ

特に良かったのはアカザエビの火加減。
生と茹での合間。寿司屋の火通しを彷彿とさせる。

・黒曜石の塔 キャヴィア・オシェトラ

ロシア産の良いキャヴィアは最近お目にかかる機会が減ったので小躍りを。
金箔とキャヴィア・オシェトラを冠に頂くのはカリフラワーのムースを
サーモンで巻いたもの。
カリフラワーのムースを合わせるのは
コルビさんの時代のキャヴィアピラミッドを思い出させます。
そりゃもう美味い。

・鴨フォアグラとブルターニュ産オマール海老のオモニエール 軽やかな菊芋の絹とジュラの香り

フォアグラとオマールを縮緬キャベツに包んだもの。
ナイフでキャベツを開くとフォアグラとオマールの香りが立ち上がり恍惚の味。
フォンドヴォーに浮かんだ宝石箱やーと彦摩呂の物まねが・・・。

これに合わせるのが 1985 Dom perignon Enotheque。
エノテークは特別なヴィンテージを出荷間際まで澱引きをせず、
長期間貯蔵室で熟成させたドンペリの中のドンペリ。
同じヴィンテージでもまったく味わいが違うと言われているらしいですがさすがに初めて。
一本目のドンペリと比べて、まったくレベルが違う味わい。
ブリオッシュは勿論、その香りの奥行き、ナッツ感、余韻の恐ろしい長さにうっとり。

・大紋羽太ソテー 焦がしバターソース

大紋羽太はマハタの仲間。
マハタに似た旨味のある味わいと焦がしバターが合う。
良い羽太が入ったのであまり手をかけないで仕上げましたと言っていたが、
火の通し加減も良く、大紋羽太の味がよく分かる。
肉厚で歯ごたえもしっかり、しこしことする食感。

そして取り出だしたるは1996 Savennieres Coulee de Serrant / N.Joly でした。
ロワール地方アンジュー南に位置する村。
シュナン・ブラン100%。クレードスランの単独所有者ニコラ・ジョリーのワイン。
これがまたすごかった・・・。恐れ入谷の鬼子母神。
最初はいちじくとか洋ナシの香りかなと思ってスワリングをすれば、
ぐわっと広がる金柑・金木犀・藁のアロマ(受け売り)。
乳酸たっぷりのこってり白が、大紋羽太と焦がしバターの風味とがっぷり四つ。
シュナン・ブランはこんなに美味かったのか。

・熊本県産鼈のダブルコンソメと琥珀に浮かぶフカヒレ 古樽薫るシェリー酒の余韻

お次は何やら中華料理のようなお料理が。
鼈のスープにフカヒレ、香るスパイスは黒七味、最後にシェリーの風味。
スープ料理として異色だが、ヌーベルシノワのようなものだろうか。
日本料理と中華料理の間を取り持つフレンチと感じた。

美々しく参上したるは2005 Montrachet / Ramonet。
モンラッシェは数あれどラモネのモンラッシェである。
モンラッシェ中央部の最上の区画。
ミネラリー、樽香が素晴らしい。
これが面白い事に鼈とフカヒレにマリアージュ。良い経験である。

・朴葉に包まれた熊本県産"和王"フィレ肉の塩釜焼き 芳醇なジュと香り燃え立つハーブの園

シャンパーニュのソルベを頂いた後は熊本県産和王のA5フィレが。
フィレの良い所をまるごと塊で朴葉に包み、蒸し焼きにしたもの。
そりゃもう美味いでしょうと笑みがこぼれる出来。
朴葉とハーブの香りが非常に官能的。
肉質は恐ろしいほどの柔らかさで本当に歯がなくても噛み切れる。
今まで食べたステーキでもトップ3に入る美味さであった。

これを迎え撃つ真打は、2005 Chambertin / Armand Rousseau
合わないはずがないマリアージュ。
綺麗な酸とタンニンが良い。

最後はデザートと1989 Chateau d'Yquem。
これがまたすごい色。
琥珀を超えたオレンジがかった色味。
味わいは甘みの角が取れてきており、
熟成感と共にすべてがまろやかになってきているように感じた。


他にも語りたい事がたくさんあるが、きりがない。

ホテルマンならではの高品質なサービスの上に、
本当に楽しい食事とワインが思い出に積みあがっていく大名店である。
シェフやソムリエさん達の見事なマリアージュ堪能致しました。

また必ず記念日に訪れます。

  • 【2011年10月】オードブル3連発
  • 【2011年10月】オードブル3連発
  • 【2011年10月】オードブル3連発

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2位

(石津川、石津北、石津 / 日本料理)

1回

  • 夜の点数: 5.0

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 3.8
    • | CP 5.0
    • | 酒・ドリンク 4.6 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥10,000~¥14,999 -

2016/05訪問 2016/05/17

【再訪】僕の一番 和食の名店:松(ときわ)

2016年5月更新。

前回の更新から何度か来ているけれど、簡単に追記。

日曜のお昼に訪問。
浅利と白瓜から始まり、飛び魚のお椀、鯛・ヨコワ・イカの造り、海老とそら豆と湯葉の炊き合わせ、
トキシラズにメフンと酒粕の焼き物、鮑と大根の炊きものに青梗菜と出汁をかけたもの、稚鮎・タデ
・さつま芋の天ぷら、タコ飯、じゃこ飯で〆。

吸い地がやや濃く感じるも、大阪の料理はこれくらいでないと締まらない。
造りも良し、炊き合わせも良し、特にトキシラズは脂も乗り、メフンを酒粕で伸ばしたものを塗って焼いていた。
メフンの玄妙な味わいがより一層味を膨らませて日本酒を呼ぶ呼ぶ。
鮑は5時間ほど大根と柔らかく似て、青梗菜と出汁を使ってあんかけ風に。仕上げにたっぷり山葵を。
和と中の融合でこれも美味い。こちらは特に鮑の扱いが美味いけれどこれもまたいい。

地鮎は琵琶湖のもの。ちょうどいい大きさ。ちょうどいいほろ苦み。こうでなくては。
タコ飯はご飯に最後にタコをさっと混ぜ合わせて。炊き込んでも蛋白なタコはご飯に味が移らない。
だから混ぜ合わせるが良し。で、ダメ押しのじゃこ飯は山椒も自家製で漬けたもの。美味いよねいつも。

春の終わりを感じた素晴らしい和食。
この日は花泉と真名鶴で。おかみさんのおすすめもいつも素敵です。
手を掛けていないようで手を掛けて、自然とそれを感じさせる完璧な店です。

2012年5月再訪。

今回は少々特別な日。
そういう時は必ずこのお店。
我が家では日本一という事になっている。

この日の飲み物は最初に瓶ビールを頂いてから
無理を言ってDRCエシェゾー1997とロマネサンヴィヴァン1997を持ち込みした。
(勿論ご主人と女将さんにもお裾分けしました。)

さて食べ物。
初っ端はたこと緑色の何か。。
たこは吸盤は外して別にしてある。

その緑色の物を一口食べるとなんともいえない清涼感。
ちょっと糸を引いているぞ・・、とご主人に聞くとオクラだそう。
オクラを縦に裂いて種を取ってから湯がいて寄せたという。
非常に美味。のっけからグイグイ引き付けられて口福。

お次はほたて貝のしんじょの吸い物。
お椀自体も毎度の如く綺麗。
味付けはやや濃い目だが、丁寧な出汁はお手本のよう。

ここからは刺身を始め、主役級のオンパレード。
刺身はあぶらめ、イカ雲丹、カツオ。
いずれも大変美味。あぶらめの皮も大変良い。

お次は鯛の子と湯葉、グリーンピースの煮物。
これも美味しい。
薄口のお出汁がしっかり染み込んで滋味溢れる。

そして車えびにあわび。
普通に焼いているだけのように見えるのに
なぜこうも味わいが違うのだろうか。
車えびは塩をしっかりとまぶして
冷えると少々しょっぱいくらいだが大変美味。
頭の外殻を外してバリバリッと頭にも齧り付く。

あわびも包丁がしっかり入っていて
柔らかく香り、味も大変良い。
肝も泣かせる美味しさ。

もう一つメイン。
鯛のカシラの煮物と鯛の白子。
スープはレンゲですくって食べる。
カシラの身も鯛の白子もプリプリとし大変良い。

最後にあさりご飯。
気持ち少しだけご飯が焦がしてあり、
その醤油のこげた匂いと味があさりの出汁と相まって最高。
お腹いっぱいなのに二膳お代わりしてしまった。

デザートはシャーベット二種。
メロンも黒ゴマもすごい。
見た目は何の変哲も無いシャーベットなのに
一口食べると香り、味、風味が蘇ってくるよう。
これだけ出しても流行りそうである。

今回も素晴らしいラインナップでした。
美味しいとしか表現出来ない自分の能力のみが残念。

また必ず行きます。

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実家に帰省する際は必ず行くお店。
家族で通い始めたのはいつだったかあまり覚えていないが
堺の方に教えて頂いてからというものその味の虜になっている。

場所は堺は石津川という所にある。
堺といえば紡績のメッカであったのでたくさんお金持ちのいた地域である。
そういった地元の方々に大事にされてきたお店のよう。

お店には駐車するスペースがある。
公共機関の場合には石津川駅から徒歩5分ほどであるが少し分かりづらい。
大阪から行く場合には堺駅まで南海電鉄のラピートに乗っていけば速い。

扉を開けるとL字型のカウンターがあり、
清潔感のある非常に好ましい空間。
一階と二階に座敷もあるので大勢でも大丈夫だ。

真面目で実直そうなご主人と控えめで可愛らしい奥様の他、厨房にお弟子さんが数名。
ご主人はあまりお酒を飲まない方なので
お酒を勧めるのはお酒大好きな奥様のお役目である。

冷やは大体錫のチロリで出てくる。使い込まれてなんとも良い味が出ている。
又、他のレビューでも紹介されていた通り、料理の器も非常に良い。
吸い物のお椀も綺麗なものが毎回出てくるし、魯山人もしれっと出てくる。
何も押し付けがましくないのが非常に気持ちいい。

さてこの時のお料理。

夏の暑い時期だったので最初はトマトのゼリー寄せ。
お出汁の味が美味くてトマトと酸味が良い。
目にも鮮やか。器と相まって夏を感じさせる。

お次はえびとしんじょの吸い物。
いつもお椀が綺麗なので見るのが楽しみ。
蓋の柄を撮りそこねたのでお伝え出来ず残念。
具はえび、しんじょ等々。しんじょにはコーンも入っていた。
えびも丁寧に処理してあり、一息に飲んでしまった。
慣れている為分からないが、他の有名店よりは濃い目の味付けかもしれない。

トロ、鱧、真鯛の刺身。
言う事なし。鱧が入っているのが嬉しい。
少し熟成させてあって美味い。

蛸の炊いたもの。柔らかく煮たものである。
関西ではよく食べるのでこれを食べるとホッとする。

鱧の湯引きと炙り。付け合せに苦瓜。
関西、夏といえば鱧である。
東京でたまに食べる時にその骨きりの下手さに涙が出そうになるがこちらはお見事。

黒アワビ!立派なアワビを見せて頂いてからシンプルに煮アワビにして頂いた。
アワビの肝が泣かせる。
アワビを柔らかくするのに色々と工夫をすると聞くが、火加減だけでやっているという。

雲丹と茄子の餡かけ。
濃い目のお出汁餡がドンピシャである。

ご飯はこの日は芋ごはんだった。
ご主人は、あんまりお客さんは芋ごはんが好きじゃないかもしれないけど
僕は美味しいと思うんですがねーと言いながら出してくれた。
芋の甘みと飯の味のバランスが良い。

そして最後は自家製のアイスクリーム。
きなこをセレクトした。
ほどよい甘みで酒飲みにも優しい。

さてつらつらと書いたが、思い出深い店である。
ものすごい名店は京都・大阪に数多あるし、
究極の料理もそちらにあるのかもしれないが結局こちらに戻ってくる。

お店があり続ける限り通い続けたい。

  • 飛び魚のお椀
  • トキシラズにメフンと酒粕の焼き物は蓮に包まれて登場
  • トキシラズにメフンと酒粕の焼き物

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3位

豪火 (桜ノ宮、天満、扇町 / 中華料理、四川料理)

1回

  • 夜の点数: 4.6

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 4.2
    • | 雰囲気 4.2
    • | CP 3.4
    • | 酒・ドリンク 4.2 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥10,000~¥14,999 -

2011/11訪問 2011/11/01

素材の良さ際立つ豪快かつ微妙繊細中華:豪火

大阪は美味いもの多しといえど
なかなかその中でも良店というのは限られてくるものである。

そして中華でどこに行くかと言われれば最近はここしか思い浮かばない。
大阪に帰る時が少なく、なかでも夜の食事は貴重なので
毎回楽しみにしているがようやく行く事が出来た。

ちょうど天満と桜ノ宮の中間に位置する。
源八橋西詰を北にあがった所。
アパホテル大阪天満の北。
ガソリンスタンドが見えたらその手前。

外からは調理場と客席が少し見える。
黒を基調としたシックで清潔感のある雰囲気。
扉を開ければ目に飛び込むは迫力ある仏画が二幅。
異質の迫力であるが有り難い雰囲気。

テーブルは6個程。全部で25名程入るサイズであろうか。

シェフ一人にサービス一人。
最近はスタッフが一人増えたようである。

さてまずは生ビール。
ジョグでやってくる。

メニューを手繰れば、5,000円と7,000円のコースとアラカルトが。
面白そうなメニューが目白押しであるのでアラカルトで。
特に水槽に泳いでいる立派な魚貝に興味津津。

まずはお決まりの前菜、くらげ、とこぶし、真鯛、蒸し鶏、ピータン。
真鯛、蒸し鶏、ピータンにはそれぞれのつけダレが。
くらげ、とこぶしは歯ごたえが良く、食べごたえ、旨味あり。
また、蒸し鶏、真鯛とそれぞれ丁寧な処理が加えてあり大変上品なお味である。

お次はエビマヨ。
甘みは欠点を隠すというが、これは海老自体の甘み、旨味を引き出して口福。
一尾が大きく一人一つでも食べごたえ充分。
一口では食べ切れない大きさである。

空芯菜炒め。
炒め加減よく、時間がたってもシャキシャキと歯ごたえ、風味が落ちない。
合間に良い。

もち豚シュウマイ。
自分でひき肉にする等一から作っておられるとか。
意外な伏兵で醤油に糸しょうがが旨味を加速。

もうここらでは古越龍山(紹興酒)10年のホットがお代わり状態。

いよいよ貝二連発。
ミル貝とサザエがどちらもすごい大きさ・・・。

原始の時代から来たのこれという驚きであるが、まずはミル貝の塩炒め。
イカ、カリフラワー、アスパラガス、ズッキーニ等々色々入り色鮮やか。
メインのミル貝は、嗚呼これは美味しい寿司屋のやつだなとクオリティーに吃驚。

間髪入れずサザエ。
3D時代の到来かと、高さある盛り付け。
サザエと白髪ネギと醤油が合わないはずがない。美味い。

途中にスープ。
貝柱と海草(失念)のスープであったが、何やら肉のような食感。
滋味溢れるお味。

そして特にメニューを見て惹きつけられたのが月の輪熊であった・・・。
昔々幼少時代に中国で熊の手を食べた思い出があるが、こちらは腿肉のようだ(未確認)。
熊肉は特に脂に価値があるんですよーと説明を受け、
そうなのかしかしすごい脂だなーと思って口に運ぶとこりゃ旨い。
臭いんじゃないかなーと思ったら杞憂に終わり、獣臭さはない。
そして脂が食べた事のない密度で、こってり、ねっとりとしているのである。
こりゃ脂が価値があるのは分かるわとほくほく。

お次はマナガツオの煮込み。
見た目はさっきの角煮みたいだなーと思ってカツオをほぐせば、
良い白身魚の香りが漂った。
見た目と裏腹に味付けは優しくマナガツオが美味いと感じる調理。

とどめ!の前に麻婆豆腐。
辛味は抑え、花山椒の香りも良い具合である。
一体が調和しており、激辛麻婆豆腐好きには物足りないだろうが、
豆豉をたくさん使っているのであろうか、味噌のような旨味。
これはこれでアリである。

今度こそ最後は鱧のひやしそば。
これが面白かった。まるっきり中華風カッペリーニである。
そして鱧の火の通し方が絶妙。
半生だが噛み切れない事もなく旨味があり、口福口福。
さっぱりとして良い〆。

デザートは杏仁豆腐。
まっすぐストレートなお味。美味い。


さて当店はアクセスが悪く未だ連日満席という訳ではないが
実力は折り紙つきである。

特に腕も良いが素材へのこだわりが良い。
そしてその素材の力を伸ばしてやろうという意気込みを感じる。
確かに大阪では価格が一品一品高いように感じるかもしれないが
トータルで考えて非常に安く感じる内容であった。

予約が取りやすい内に是非訪れるべき名店である。

  • くらげ、とこぶし、ピータン、真鯛、蒸し鶏
  • エビマヨ
  • 空芯菜

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4位

トゥールダルジャン 東京 (赤坂見附、麹町、四ツ谷 / フレンチ)

1回

  • 夜の点数: 4.6

    • [ 料理・味 4.6
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 5.0
    • | CP 3.4
    • | 酒・ドリンク 4.6 ]
  • 使った金額(1人)
    - -

2011/11訪問 2011/11/30

伝統・王道の鴨料理と素晴らしいソムリエのサービス:トゥール・ダルジャン

100件目のレビューは超有名店の当店。

ニューオータニ大阪のサクラが好きで
家族でよく伺うのだが今までトゥールダルジャン東京に伺う機会が無かった。
今年の記念日にでも行こうかと考えたのだが、
何やらパリ本店からMOFを獲得されたシェフがいらっしゃるフェアがあるとの事。

意を決して訪れた。

さて赤坂見附駅から北上し、貸しボート屋なぞを見ながら橋を渡るとニューオータニ東京。
6階のロビー階まで行き、とことこと歩いていくと当店がある。

青基調の長いエントランスは来るものを拒むのか、
それとも異空間に行くまでの心準備をさせてくれるのか、
やや緊張しつつエントランスを抜けると出迎えがあり、
恭しく荷物と上着を預かってくれた。

ドレスコードが厳しいのでジャケットとタイ着用。

出迎えが終わってもホールまではまだ随分先。
ピアノや色々な展示、この時期ならではのクリスマスツリーが
きらきらと眩しく少々慣れるまで時間がかかるが
ホールの一番奥、窓際ではないが程近い所に通された。

煌びやかなシャンデリア、大きなクリスマスリースが所狭しと飾ってあり、
赤基調の宮殿の広間のようなホール。
パリの三ツ星はピエル・ガニエールかルドワイヤンくらいしか訪れた事はないが
こちらの方が緊張させられるのはなぜだろうかと考えているとソムリエの森さんが来てくださった。

日本ソムリエ選手権を優勝し、アジア・オセアニア代表として
世界最優秀ソムリエコンクールに挑戦なさった人で有名な方である。
テレビでその様子を見た事があったがそのままのお姿。

自信ある立ち居振る舞いながらけして奢ったふりもなく丁寧な接客。


折角なのでとミーハーにペリエ・ジュエ ベルエポックのハーフボトルを頂く。
ヴィンテージは2002年。

食事は別のサービスの方が聞いてくれたので奮発してノートルダムコース(25,000円)を。
その際に写真撮影不可ながら料理写真だけ撮ってくれないかと無心。
快く受け入れて下さった。有難い。

最初はアミューズ。
何かは忘れてしまったがレンゲに盛り付けられたのはオマールエビのジュレ等で、
もう一方はフレッシュチーズであったように思う。

その後、今日のワインの組み立てをコースメニューを見ながらソムリエさんと相談。
フォアグラが出るので、定番のソーテルヌ(シャトークリマンだったと思う)をグラスで一杯、
オマールエビに合わせて白をグラスで一杯(ムルソー詳細失念)と赤のボトルをと。
ボトルはブルゴーニュで何本かおすすめ頂いた中で
Ruchottes Chambertin Clos des Ruchottes Armand Rousseau 2000をチョイス。

あとは料理を待つばかり。
シャンパーニュを舐めつつ待っていると、一品目。

・キャヴィアに重ねたブロッコリーとオリーブの雫

氷を敷き詰めたグラスにもう一つ小さなグラスが入っており、
そこに下からオマール海老のジュレ(入っていたはず・・)と
ブロッコリーとオリーブのムースが敷き詰められ、
その上にはキャヴィアを塗りつけた薄いせんべい状のもの。
これを上から砕いて下のムースと一緒に食べる。
これは新鮮な一皿。
使われている素材の組み合わせは試した事はあるが
こういう風に食べるのも楽しくまた美味しい。
シャンパーニュとの相性も良い。

・トゥールダルジャン特製 フォアグラ三皇帝風

トリュフを入れたガチョウのフォアグラのパテに
ソーテルヌのジュレとポートワインのジュレを添えたもの。
鴨のフォアグラでないのは残念だが素晴らしい。
ソーテルヌとフォアグラのマリアージュは
衆目の一致する所であるが、再確認する事となった。

・幼鴨のコンソメ カフェ アングレ

鴨のコンソメはダブルコンソメとなっており、
根セロリとハーブが入ったボウルに席で注がれる。
これはまああまり驚きがないが美味しいのには変わりない。

・オマール海老のロースト ほのかなリコリスの香り 白インゲン豆とハーブのクーリ

オマール海老のローストにかけるのはビスクソース。
これも非常にオーソドックスな組み合わせである。
面白みはないが、調理法が確かで口福である。
白インゲン豆はカスクとなっていた。

・幼鴨のロースト トリュフ風味のポテトと共に

メインディッシュはやはり幼鴨のロースト。
普段はスライスカットされて供されるのを
フランス人らしく肉の厚みを楽しむべくこのカットにしたとの事。
カット自体に目新しさはないが王道の美味さ。
ソースは鴨から取っているが、くどくない。
フレッシュトリュフを楽しみながらマッシュドポテトを焼いたものと頂く。
食べた後には鴨のロットナンバー付のカードを頂いた。

・フロマージュ

赤ワインがたっぷり残っていたので、
その味わいの変化を楽しみつつフロマージュを頂いた。
私はコンテ、エポワス、ゴートのフレッシュチーズ(銘柄失念)を。
ロシュットシャンベルタンは刻一刻と味わいを変えるので、
その変化を楽しみながらゆっくりフロマージュを頂いた。

・クレープ ベル エポック

席の前にコンロとフライパンセットが来て、
サービスの方がサラサラとクレープを作ってくださった。
非常に温かいままで供された。

・コーヒーと小菓子

最後はソファールームに移り、コーヒーと小菓子を。
といいながらも食後酒にコニャック迄頂いてしまった。
お庭が綺麗に見える良い席。
良い余韻に包まれた。


さて、当店は大有名店で若造が聞いた口をきく店でもないのは承知であるが
その伝統の料理を頂く機会を得て非常に良かった。
点数をつけるのに少々困ったが、普段のお料理も食べてから再度考えたいと思う。

又、今回一番心に残ったのはソムリエ森さんのサービスであった。
あらゆる質問も丁寧に答えてくれるし、笑顔が素敵である。
こういった人材がおられるニューオータニはさすがとしか言いようが無い。
非常に楽しく愉快な時間を過ごさせて頂いた。

また行きます。

  • アミューズ
  • キャヴィア カリフラワーとオリーブのムース、オマール海老のジュレ
  • キャヴィア カリフラワーとオリーブのムース、オマール海老のジュレ

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5位

西洋料理 島 (京橋、日本橋、宝町 / ステーキ)

1回

  • 夜の点数: 4.6

    • [ 料理・味 4.6
    • | サービス 4.2
    • | 雰囲気 3.8
    • | CP 3.4
    • | 酒・ドリンク 3.4 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥20,000~¥29,999 -

2011/08訪問 2011/09/27

グリル高級洋食の雄:島

美味いお肉を食べる時は焼肉という手もあるが、
本当に美味い肉を食べるのであればやはり塊肉を食べるしかない・・と信じている。

塊肉を食べるなら鉄板焼きやステーキハウスが思い浮かぶが、
ぽちぽちと食べログを調べているとどちらとも付かない美味しそうな洋食屋さんがあるではないか。
高級な部類に入るが出せない値段ではないなと行ってみたのが最初である。
やや予約が取りにくいが事前に予約しておけばまったく大丈夫。
なんだかんだで三度程訪問している。


島は東京駅八重洲中央口から八丁堀方面に徒歩10分程歩いた地下にある高級洋食店。
ご多分に漏れない非常にわかりにくい入り口をするすると降り、扉を開けフロアに入れば
手前右にカウンターと調理場、奥にテーブルのスペースがある。

カウンターは8名程、テーブルは20名程収容出来るだろうか。
ケレン味のないシンプルかつ爽やかな空間で、
調理場にはたくさんのフライパン、調理器具がピカピカと並び、美味いものを食わせる店だなという空気を感じる。


今回は暑い最中の訪問。まずはキリンビールの小瓶を頂く。
ワインもたくさんあるのだが、洋食屋と来ればまずはビールとさせて頂きたい。

メニューを見れば、コースもあるのだが
どうせなら好きなものが食べたいと毎回アラカルトで注文。
肉の刺身やフォアグラといった美味しそうなオードブルが並ぶ所を色々目移りする中、
今回はサーモン、オニオングラタンスープ、サーロインステーキを頂いた。

早速サーモン。
サーモンは立派、かつ海老の刺身も入っている。
味付けはあっさりしているのでなかなかさっぱりと頂いた。

お次はオニオングラタンスープ。
小ぶりな黒の器にあっつあつのオニオングラタンスープが。
熱い!これも見た目よりはあっさりとしていてするするっと入る。
たっぷりワインの風味を利かせたがっつり系も好きだけど、これも悪くない。

さてステーキである。
ステーキを食べに来ているのだから、これを食べずには始まらないのである。
赤ワインをボトルで入れてわくわくしながら待つ。

150gからサーロインとヒレが選べるので、大体サーロイン150gを頂くのだがこの日は何か違う。
何かと若造の我々を気遣ってくれるご主人がなぜか秤を持ってきてドカッと私の前に置くと
まずは連れのヒレを計ってくれた。

ほぼピッタリ150g。お見事である。


そして次は私のお肉。

「よーく見てて下さいよ!」

と言われ見ていると、
秤の針は150gを余裕で振り切り、230gくらいを指し示すではないか。

「はい、150g!」

と笑顔で言われ、嬉しいのは当然であるが、
まったく想定していなかったので吃驚するやら恐縮するやら。


で、またこのサーロインが美味いのである。
ヒレもこれまた赤肉の上品な味わいがたまらんのであるが、男はサーロイン。
鉄板焼きと違って鉄串を中央に刺し通しグリルをしているのだが、
火の通り方、サシの入り過ぎない上品な肉質の選球眼はお見事。
赤肉の旨味がしっかりと脂に包まれて味わえる。

この日のサーロインは京都のお肉であったが、
ご主人が京都出身なのも手伝って普段から京都のお肉が供される事が多いようだ。
あまりイメージが沸かないかもしれないが他の産地のお肉含め
美味しいお肉を用意してくれているので心配なきよう。


さて、当店はオードブル、ステーキと非常に美味であるが、
他にもパンやデザートはすべて自家製で侮れない美味しさ。
しかもお土産にもパンやデザートをくれるのは
きっとお客さんを喜ばせようと思ってやってくれているのだろうなと素直に思う。

また大切な人を連れて来たいと食べたすぐ後から思える非常に良いお店である。
是非またすぐ訪れたい。

  • サーモンとえび。
  • オニオングラタンスープ。
  • いつもより量が多いぞ。サーロインステーキ。
  • サーロインステーキ

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6位

新ばし 久 (新橋、内幸町、汐留 / 日本料理)

1回

  • 夜の点数: 4.2

    • [ 料理・味 4.2
    • | サービス 4.2
    • | 雰囲気 4.2
    • | CP 3.8
    • | 酒・ドリンク 4.2 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥10,000~¥14,999 -

2012/12訪問 2012/12/15

[再]フライ・鰹節ご飯、痒い所に手が届く良店:新ばし久

2012/12/15何度目なんだろう・・・。

何度来てるかよくわからないが
たまには写真を追加。
今回は汁物が鴨の治部煮になってたのが良かったなぁ。
やっぱりここが一番私に合っている。

又、今までは日本酒のラインナップが神亀中心で大七、扶桑鶴だったが
ゲスト的に3種類日本酒が増えていた。

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2011/12/7再訪。写真追加。

冬の久には香箱も出る。
そして酒飲みには定番の甲羅酒。
以前自分でやろうとして、こちらでやりますのでと止められたのは良い思い出である。
食べ終わった甲羅酒に酒を入れて、少し火にかけたら出汁が出て良い風味。

また行きます。

====================================================================

新ばし久は烏森神社のそば、
有名な寿司屋しみづのはす向かいにあるお店である。
目立った看板が出ていない為、うっかり通り過ぎそうになるが、
これがどっこいカウンター和食の良店である。

ご主人はしみづの弟さんというように紹介される事がレビュー上多いように思うが、
あまりお兄さんの印象からは想像出来ない寡黙で優しげな方で非常に印象が良い。

簡素な扉を開けると目の前に12席程のL字型のカウンター。
調理場がすぐ見えてオープンかつ清潔感のある印象である。

さて、このお店はお決まりとして前菜、刺身、魚料理、お椀、肉料理が
出てくるのに加え、米を何合炊くかを聞いてくれる。
大体二人で行く事が多いので一合と頼む事が多い。

まず生ビール。

この日の前菜は冬瓜と海老、あさりの炊合せ。
ほどよく冷やしてあり、暑い中に涼を取れ、良い出だしである。
しっかり海老も仕事がしてある為か、海老も生臭みもなく甘みが出ている。

早速飲み干したので、日本酒を。
ここは神亀を中心に、天遊琳等何点か日本酒が置いてある。
ワインもシャンパンから白、赤とボトルも用意。

とりあえず神亀の辛口から。

ここで刺身三種。
刺身はほどほどである。
すみいかに雲丹がお酒を進めさせる。

太刀魚塩焼き。
串を打って、グリルしたもの。
シンプルに炙ってあるが、これも良い。


さてさてこのお店。
お決まりだけを食べるには実は勿体無い店である。
本当の実力はツマミとフライにあると私は勝手に思っている。

早速ツマミにいつも頂く「からさめ」と新ぎんなんがあったので注文。
他にもポテトサラダやおから、オムレツ、珍味等々色々あるのだが、
毎回迷ったあげくからさめと何かもう一品に落ち着く。

からさめは春雨にからすみを削ったものを振りかけたもの。
あまり他では見た事がないが、これは非常にオツである。
まさしく酒の友。からすみの塩味とさっぱりとした春雨がぴったりである。

酒追加。
ぎんなんをやっつけながら、神亀の上槽中汲。

吸い物。
ここらで良い気分になってくるが、まだまだ折り返し地点である。
甘鯛とハシリの松茸と茄子。
味付けはやや濃いめ。酒にはちょうど。

肉料理は珍しく鳥とキノコのホイル焼きであった。
これも出汁でしっかり味がついており美味い。

ここで酒とフライを注文。
絶対外せないのはハシラのフライである。
ハシラは一人一つ、アスパラガス、アナゴは一つを二人で分けた。

ハシラのフライは柚子と塩。
タルタルもあるが、塩がぴったりである。
小柱がたくさん入ったフライは貝の旨味が良い頃合いで火が通りたまらん旨さ。
アスパラガスとアナゴはカリッと揚げて食べごたえ抜群。

ここらでお腹がいっぱいになるが、
最後のシメにご飯が炊き上がる。

ご飯は鰹節を削り箱で削った所謂花鰹。
これを小鍋で炊き上げた米に振りかけ、醤油をチューっとかける。
悪く言ってしまえばネコまんまだが、これが悪くないのである。
花鰹はおかわりでたくさんもらえる為、恥を承知でたくさんかけて頬張る。
二杯目はお焦げがついた所をよそってもらい、また花鰹を。
すっかり満腹である。

酒をたくさん飲んでしまったので1万円を少しオーバーしてしまったが大満足。
ここは確かに洗練された日本料理を食べる所ではないが、
和洋食を好きなように頂けるなんともホッとする料理屋である。
気の置けない人を連れて、ゆるゆると酒と飯を食うのにぴったり。
CPも悪くないし、新橋にありそうでなかった使い勝手の良いお店。

しかも今回は訪れなかったが、旧しみづの跡地のバー P.M.9はこの並び。
鱈腹酒と飯を腹に詰め込んだ後、綺麗な小箱バーでカクテルを傾ける。
至福の時ではないだろうか。

  • 先付け 皮蛋豆腐・いかげそマリネ・アボカドサラダ
  • 白子茶碗蒸し
  • 刺身 鯛・メジマグロ・タコ

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7位

石ばし (江戸川橋、神楽坂、茗荷谷 / うなぎ)

1回

  • 夜の点数: 4.2

    • [ 料理・味 4.2
    • | サービス 3.4
    • | 雰囲気 4.2
    • | CP 3.4
    • | 酒・ドリンク 4.2 ]
  • 昼の点数: 4.2

    • [ 料理・味 4.2
    • | サービス 3.4
    • | 雰囲気 4.2
    • | CP 3.4
    • | 酒・ドリンク 4.2 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥10,000~¥14,999 ¥8,000~¥9,999

2011/09訪問 2011/12/19

[再]ふんわりこってり口福の鰻:石ばし

2011.12.17 夜に再訪問。

夜にはコースもあるが単品で注文。
肝焼きとうざく、イカ塩辛にありつけた。

肝焼きとイカ塩辛(自家製)は美味。日本酒がぐいぐい無くなる。

一方、うざくは鰻自体の味付けがしっかりしすぎており、
それぞれが別々に美味しい状態であったが満足であった。

この時期の鰻も良い。

また行きます。

===================================================================================================

鰻の名店は東京にはたくさんある。
食べログ東京都版を検索すれば、
かぶと尾花鈴木明神下神田川等々の文字が躍る。
その中で鈴木明神下神田川、そして石ばしに訪れたが、最も訪れているのはここ石ばしである。
気にはなっていたが、チャンスがなく昨年に初めて赴いてから、昼に5回、夜に1回ほど訪れた。

石ばしの歴史やメニューは公式ホームページに詳しいので割愛するが、
静岡県産吉田町の鰻を使っているようだ。
吉田町は魚のアラを使った鰻の養殖のメッカで、養鰻池が未だに残る有名な土地柄である。

さて非常に人気のお店の為、事前予約が必須の店である。
ただし予約の際に予め料理を頼まなければならないのでホームページでメニューを見ておくと良い。
大体いつも考えるのが面倒なので人数分のうな重(特上)4,000円と、つまみに白焼き(大)3,000円を注文する。
4,000円は少し高いという方は、ここはうなぎの目方で値段が変わるので並か上でも十分だろう。

夜はコース料理もある。
鰻茶碗蒸しやざる豆腐、刺身が入る他、一品料理でう巻きやうざく、肝焼きなんかが頼める。

場所は有楽町線江戸川駅から程近く、
駅出口を出て東へ、石切橋を超えて一つ目の信号を左に曲がり神田川を北側に渡った先にある。
なんとも洒脱で趣のある門構えが見えればそれである。

ずいっと入れば、正面に沓脱場があり、左手にテーブル席がある。
テーブル席には常連さんなんかが本を読みながら
慣れた様子で鰻の焼き上がりを待っており、
皆に愛される実力店である事が伺える。

座敷はいずれの部屋も左右に机が一つずつで相部屋になる。
簡素で落ち着く座敷であまり緊張感はない。

いよいよ着席する。
昼間からご馳走といえば酒を飲まずばなるまいと言い訳をしながら、
まずはサッポロ黒ラベルの瓶。
酒を頼めばじきにざる豆腐、突き出し3種が登場する。

名店らしく注文はしていても客が座ってから捌き始めるのでたっぷり1時間は時間がある。
その間にざる豆腐と突き出しでなんとかせよという趣向である。

突き出しはかまぽこにいくらをのっけたもの、いか明太に枝豆である。
それぞれ一口で食べれる量なのでビールと共にすぐやっつけてしまう。

気分が良いのでここで日本酒とメニューを手繰れば、
常時全国の地酒が20種程用意してあるので、うきうき気分である。
〆張鶴や十四代をやりながらしばし鰻を待つ。

ただ飲んでいると何とはなく口が寂しくなるので漬物の盛り合わせを頂くのが常だ。
漬物は浅めに漬け込んであり、この時はきゅうり、カブ、大根、白菜、ナス、にんじんが出た。
程好い酸味が空腹感を煽り、良い気分である。

1時間ばかり経つと何やら香ばしい匂いが漂ってきてメインの登場となる。
と、うな重の前に白焼き。ここで鰻の身の味を堪能する。
立派な白焼きにわさびを乗っけて醤油を少々。
夏の終わりでも程好い脂が乗って美味い。

うな重。
大迫力のうな重は二匹分はあろうかというボリューム。
白焼きは淡白なのに対して、うな重の圧倒的こってり感とふんわり感は筆舌に尽くしがたい。
脂のノリは冬の方がいいに決まっているが、
タレと相まって甘みと炙った香ばしさで飯と酒が超特急で進む。

あっという間に完食、勘定の流れである。

鈴木も美味いが調布は遠いし、煙が目に入って痛い事を考えれば
趣のある石ばしで日本酒を舐めつつ、鰻を待つのが断然良い。

是非身銭を切ってたっぷりと堪能して頂きたいお店である。

  • 肝焼き
  • うざく
  • イカ塩辛

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8位

BAR 保志 (銀座、日比谷、有楽町 / バー)

1回

  • 夜の点数: 4.2

    • [ 料理・味 3.8
    • | サービス 4.6
    • | 雰囲気 3.4
    • | CP 1.7
    • | 酒・ドリンク 3.8 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥10,000~¥14,999 -

2011/09訪問 2011/11/15

気持ちの良いスタッフとサービス:保志

綺麗にレインボーが撮れたので更新。
見てる分には本当に楽しいけど作りたくはないなぁ。
牛乳割りではなくジンジャエール割りにしました。
こっちの方がいいかなぁ。

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言わずもがなの名店である。
特段若造が書く事もないのであるが、
身分不相応に週2で通う身としてはおすすめの使い方なぞを紹介したい。

コリドー街の真ん中らへん。
寿司きよ田の並びのビル8階である。
姉妹店に9階のまだらの紐、有楽町側に保志URAKUがある。


バーに求める物は皆違う。
例えばカクテルであったり、その静けさ、空間かもしれない。

保志は全国に名前を知られる名店である。
ワールドコンペで優勝したりと、味は折り紙つき。
だがどこか一つ褒めるとするならば、味はともかくその一つ頭の抜けたホスピタリティだと答えたい。

・出来る事なら何でもしてくれる。
・人を見てサービスを変えない。
・誰にも笑顔で名前で話しかける。
・必ず一階まで降りてビルの外まで見送りをする。
・雨の日は傘を持たせてくれる。

当たり前の事もあるが、
普通は銀座の名店ともなれば天狗になったり、
無駄に余所余所しい所があったりするものだ。
それが一流のバーだと思っている節すらある。

ここはそういったどこかギスギスとした肩肘張った気分とは無縁の楽しく居心地の良い空間である。
オーナーバーテンダーの保志さんを含め、スタッフ皆明るく楽しく一所懸命。
モルトの種類は少ないがカクテルのレパートリーも広いし出来る限り何でも作ってくれる。
どんなリクエストにも答えようとしてくれる。
疲れた時も騒ぎたい時もどんな時にも答えられる数少ない場所だろう。


さて本題。

色々おすすめの使い方はあるが、
初めての人には、まずフレッシュフルーツカクテルを中心に飲む事をおすすめしたい。
スタンダードカクテルもそこそこいいが、
保志の良さはフレッシュフルーツカクテルか変化球系のオリジナルカクテルだろう。

つまみを頼むなら、いぶりがっこか生ハムがお腹が膨れなくていい。
生ハムを頼む時は必ずマッシュルームを多めにしてもらう事。
塩分がきついのでマッシュルームと食べると丁度いいのである。
たまにマッシュルームばかり食べている人がいれば私である。
がっつり行きたい時はパスタ。

最後は梅昆布茶でフィニッシュ。
関西では浜村淳のラジオCMでお馴染みの不二の昆布茶がある。

年中無休、平日は27時迄、土日は25時迄。
酒飲みの天国のような所であるが、唯一欠点があるのはその価格。
一杯3,000円くらいするので酒飲みには非常に厳しい。
いつも勘定を見る時には真っ青である。
まあ安ければもっと人が増えて座れなくなるから
それでいいのかしらんと思う今日この頃ではあるのだが・・・。

※写真はレインボーとトリコロール。
 私がバーテンダーなら頼んで欲しくないカクテルナンバーワンである。
 これを頼んでも嫌な顔一つしないのだから底知れない。
 次は何を頼んでやろうか・・・。

  • またレインボー 2011.11.13
  • またレインボー 2011.11.13
  • レインボー綺麗に撮れました。 2011.11.13

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9位

荒井商店 (御成門、汐留、新橋 / ペルー料理、中南米料理)

1回

  • 夜の点数: 4.2

    • [ 料理・味 4.2
    • | サービス 3.8
    • | 雰囲気 3.4
    • | CP 3.8
    • | 酒・ドリンク 3.8 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥4,000~¥4,999 -

2011/09訪問 2011/09/02

洗練されたペルー料理:荒井商店

さてとある日の仕事終わり。
突然何か食べた事もないものを食べたい気分に襲われた。
きっと新橋あたりで行く店が大体決まってきて
驚きや発見が無くなってきたからだろう。

そんなマンネリを打破すべくずっと課題店だったこの店を訪れた。

非常に家に近いので今まで行こうと思いながらも
平日しか営業されていないのでなんとなく行かず仕舞いであったのだ。、
しかもペルー料理のイメージがつかない。
結局いつもの魚金とか重慶府に行こうぜってなもんだった。

さておそるおそる電話をかけてみると席が空いているとのこと。
一度店の前は通った事があったので迷う事なく行けた。
新橋からは徒歩10分ほどだろうか。
ドデーンと荒井商店と書かれた看板に気おされながら入店。

最初から脱線しまくりですみません。

さて店内は非常に明るい雰囲気。
奥に広がる構造となっており、右手に厨房がある。
ところどころペルーを感じさせるグッズが溢れている。
アルパカとか、大きな山高帽とか。

店員さんが非常に丁寧で一所懸命。
まったく料理名から何が出てくるのか想像出来ないからか
質問が多いからか丁寧に説明してくれる。
品数は多くないのであまり迷わないだろう。

まずはペルーのビール、クスケーニャで乾杯。
味わいはキリンを少し薄めたような軽めの味わい。
とうもろこしのつまみ(ポップコーンの弾ける前みたいなやつ)と
バナナのチップス(塩味)を頂きつつ料理を待つ。

最初はセビーチェ。
イチオシの料理との事で何だろうと思ったら
白身魚とオニオンのマリネであった。
柑橘類でしめてあって非常に爽やかな味わい。
非常にうまい。洗練されている味。
付け合せでジャガイモとチョクロ(白くて大きなとうもろこし)がついている。

余談であるが、
チョクロを見て、これはバーでよく食べるジャイアントコーンの原料ではないか!!と大興奮。
では味はどうかと食べてみれば、なんかそら豆のようなぼそぼそとした味わい。少し残念。

お次はシーフードの唐揚げ(横文字は失念)。
白身魚、ゲソ、タコを唐揚げにしてからサルサソースを上からかけたもの。
唐揚げにした時点で居酒屋メニューかと思ったが
サルサソースが意外とマッチして一つ上の料理であった。
黄色唐辛子のソースもお好みでつける。これはビールが進む。

ここでピスコというブドウの蒸留酒と卵白を使ったオリジナルカクテルを注文。
(同じくサボテンのジュースと割ったものも後で頂いた。)
卵白が泡立っており、泡自体に味がついている。
酸味と甘みが相まって、なんともいえないジュースのような美味しさ。

もう一皿。
アボカドのサラダ。
葉野菜と一緒に出てくると思い込んでいたので
サーブされた時驚いてしまった。
これはアボカドを半分にして上にペルー風のマッシュポテトを盛ったもの。
どちらかというとマッシュポテトじゃないかと思ったのだが
これも美味なのですべて許してしまった。

最後はグリルチキン。
これは何の変哲もないグリルチキンですね。
ただマスタードとケチャップとマヨネーズを混ぜたソースで頂きます。
普通に美味しいです。

全体として非常に洗練、丁寧な調理だと感じた。
これはペルー料理そのものがそうであるのか
シェフの力量による所なのか、現地で食べた事がないので分からないのだが
予約しても食べにいっても良い店である事には変わりないように思う。

今度から土曜も営業されるとの事なので、
今まで土日休みだからとチャレンジ出来なかった方も是非トライして欲しい。

  • バナナチップス
  • とうもろこし
  • ピスコサワー

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10位

焼肉チャンピオン ペントハウス (恵比寿、代官山、中目黒 / 焼肉、ホルモン、冷麺)

1回

  • 夜の点数: 4.2

    • [ 料理・味 4.2
    • | サービス 3.8
    • | 雰囲気 3.8
    • | CP 3.0
    • | 酒・ドリンク 4.2 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥10,000~¥14,999 -

2011/11訪問 2011/11/23

個室がエロい恵比寿の高級焼肉:焼肉チャンピオン・ペントハウス

羽田空港にも上陸した焼肉チャンピオン
恵比寿で有名な高級焼肉店である。
その2号店として個室で黒毛和牛A-5ランク肉を提供するというコンセプト。

恵比寿駅西口ロータリーを出て北へ。
KFCのあるビルの9階で、駅からは徒歩2分程度。
アクセスしやすいロケーションである。

結婚式披露宴の2次会、3次会を経て
テンション最高潮だった我々は
なぜか焼肉チャンピオン・ペントハウスの扉をくぐっていた。

全室個室となっており、入口は茶室のような躙り口となっている。
黒基調のスペースで何やら大人っぽい雰囲気。

まったくテンションのおかしくなった我々は
黒板のおすすめ部位を見て高い順に頼もうとするも
さすがにおかしいだろうと思い、以下のような顔ぶれの注文となった。

飲み物はビール、そしてかの有名な虎マッコリボトル地獄である。

・キムチ盛り合わせ

少々ポーションが少ないのはご愛嬌。
白菜キムチ・カクテキ・オイキムチ。
味は無難だが悪くない。

・シャトーブリアン

最も高価な部位。
牛フィレの中の中央部で、最も厚い。
そりゃあもう焼肉で食べていいのかと思ったくらいである。
美味いに決まっている。

・特上ハラミ

ハラミはワサビ醤油で頂く。
ワサビは申し訳程度の小さなワサビとおろし器が来るが
雰囲気だけだしこれであれば最初からおろしておいていいと感じた。
ハラミは横隔膜だが、非常に赤肉っぽい味わいで脂っぽくなく食べやすい。

・特上タン

特上タンのクオリティーも素晴らしい。
タンの中でも一番いい部位をカットしてあり、
大阪にあったやまがた屋で食べたタンステーキを髣髴とさせる肉質。

・ミスジ

肩の中程にある部位で最近は知名度が高まってきた。
これも素晴らしい。

・チョレギサラダ / もやしナムル

両者とも無難だが頼んでも悪くないレベル。

・ホルモン盛り合わせ

ミノ・ギアラ・コリコリ(大動脈)・シビレ・マルチョウ・シマチョウ。
マルチョウやギアラが良い。
ホルモンの処理もレベルが高く臭みなし。

・水キムチ

箸休めに良い。サラダ風の盛り方。

・特上カルビ

記憶があやふやになってきたが美味かった。

・ザブトン

肩ロースの一部であり、サシの入り方が良い部分。
見目麗しく美味しい。柔らかい。

・シンシン

モモ肉の中でも真ん中の柔らかい部分。
カルビやロースもいいがモモ肉は肉の味わいが良い。好み。

・冷麺

随分食べ散らかした後にしっかり食べてしまった冷麺。
非常にあっさりとしたスープで脂っぽい肉たちの後味を爽やかにしてくれた。


さて当店は恵比寿の有名焼肉店の個室バージョン。
お高くつくのはやむを得ず、高級部位はちょっと頼みにくいくらいの価格設定だが
それなりのポーションもあるのでトライして頂きたい。
女性の前でかっこつけて食べられる焼肉。
切り札が一つ増えたようだ。

また行きます。

  • (説明なし)
  • キムチ盛り合わせ
  • 左:特上ハラミ 右:シャトーブリアン

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