はらぺーにょ@大阪さんが投稿した産直屋 たか(東京/渋谷)の口コミ詳細

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はらぺーにょ@大阪 (40代前半・男性・大阪府) 認証済

この口コミは、はらぺーにょ@大阪さんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。

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産直屋 たか神泉、渋谷、駒場東大前/居酒屋、海鮮

1

  • 夜の点数:4.4

    • ¥8,000~¥9,999 / 1人
      • 料理・味 4.6
      • |サービス 4.2
      • |雰囲気 3.8
      • |CP 4.2
      • |酒・ドリンク 4.2
1回目

2012/12 訪問

  • 夜の点数:4.4

    • [ 料理・味4.6
    • | サービス4.2
    • | 雰囲気3.8
    • | CP4.2
    • | 酒・ドリンク4.2
    ¥8,000~¥9,999
    / 1人

漁師の楽しみそのままに産直海鮮居酒屋:産直屋たか

忘年会シーズンまっただ中。
猫も杓子も忘年会でチェーン系の居酒屋にも飽きてくる。
自然、美味いものが食べたくなるのが人情。

そんな気持ちと偶然友人のお祝い事が重なって、
では気心の置けない人達で美味い海鮮をつまみに
飲みましょうとそういう段取りになった。

幹事が選んだのは予約が取りにくいと噂の当店。
何度か時間が合わず断られたようだが私が電話した時には
偶然席が空いていたのでお一人8,000円のコースを5名ですかさず予約した。


さて、こちらはご自身のブログにも書かれているが
ご主人が基本お一人で(混雑時は奥様も一緒に)運営されているので
皆気持ちよく食べて飲む為に決まり事を守らないといけないお店。

他のレビューでも取り上げられているので簡単に。

①おまかせ5,000円からの一本。大体5,000~8,000円というのが相場。

②〆のご飯を入れるか、ツマミだけで行くかを予め予算と共に伝える。

③基本飲み物はビール(プレモルグラス)、日本酒、仕込み水のみ。
これらは予算に入っているので常識の範囲内でいくら飲んでも心配ないが
拘りの日本酒がメインなので乾杯用のビールは3杯を超えると1杯200円になる。

④完全予約制、キャンセルは2日前まで、前日当日は人数変更であっても全額負担。
電話は16時半以降に掛ける事。

⑤持ち込み可。ワインオープナー等も持ち込まないといけない。
グラスの交換も無し。

⑥最低2時間半は掛かるのでゆっくり魚を楽しむ。

といった感じ。まめぞうさんのレビューが詳しいのでそちらを参考にされたい。


場所としては最寄駅が井の頭線神泉駅となるが、渋谷駅から十分に歩ける。
道玄坂を登って東急百貨店前を左折、松濤郵便局前を通過し、
2ブロック程歩いてまた左折。
ラブホテルがあるような路地に入るが少し歩いたライオンズマンション地下一階である。

予約時間ぴったりに無事到着。
明るくて素敵な奥様が出迎えてくれた。
ご主人はもくもくとカウンター内で準備をされている。

店内はカウンター席が12席に、奥の4人掛けくらいの小上がりテーブル席が1つ。
既に2組くらいのお客さんが居たのだが、
我々5名は奥のテーブル席に通された。

最初に奥様が料理の提供に時間が掛かる事や飲み物等の説明を丁寧にして下さり、
乾杯用の飲み物はどうするか聞いてくださった。
メインは日本酒なので最初くらいはと思って全員ビールを。

乾杯を済ませていよいよご予算8,000円コーススタート。
連日の暴飲暴食を考えて〆なし、つまみ中心でやって頂いた。
(所々うろ覚えです。ご容赦。)

一品目は蝦夷馬ふん雲丹塩煮。
新鮮で濁りの無い上品な甘み。
塩雲丹のようなねっとり感は無く、さらっとした食感。
一人一つ小皿で提供され、最初見た時は少ないかなぁと思ったのだが
一口食べて美味かったのでゆっくりと味わった。不思議と量にも満足する。

早速ビールを飲み終えたので日本酒を頂く。
この日はおすすめの順番で色々頂いたのだがどれも大変美味かった。
写真はすべては撮らなかったが、
最初にこちらのお店の名前を冠した宇部で作られている「貴」を。
西都の滴という酒米を使っているようで初めて頂いたが美味い。

結局、6種類くらい頂いたのだがそれぞれ以下の通り。
・萩の長陽福娘。甘くて飲みやすいのだが生なので最後にピリッと。
・佐賀の東鶴。美味。この日のラインナップで一番好き。
・岩国の獺祭。純米大吟50。やはり王道。
・佐賀の鍋島。レアなお品らしく、これまたレアな愛山を使ったもの。
んー、美酒ですね。最後余った分を全部頂いてしまいました。多謝。
・福島の飛露喜。これも有名所ですね。獺祭もいいけどこれも美味。

どれもこれも美味い酒でこれが予算に入ってていいのか!と括目するラインナップで感激。
ご主人がお酒が好きらしく色々酒蔵さんを廻ってらっしゃるようだ。

さて肝心の食べ物の話。
二品目は大きな貝殻に載せた生のホタテのヒモと肝の浜焼き。
確か北海道は厚岸産だったように思うが
卓上で火を入れて、軽く沸騰したら混ぜ返して火が通りすぎる前に消火。

そーっとヒモから食べると、こんな美味いヒモは初めて。
コリコリシャクシャクと小気味の良い食感に旨味が溢れる。
まるでものすごく美味しい塩ホルモンを噛んでいるかのような旨味だが
それに海の滋味が溢れていて絶妙。
これを熱々の燗酒でやったら死んでしまうかもしれなかったが
お燗は時間と追加料金がかかるので冷酒で。美味い。

肝もよく傷みやすいといって食べない事が多いがどうして美味。
新鮮だからこそだろうが、プリッとして鮑の肝には叶わないながらも良い。
食べ終わったら汁を小皿に取ってくれてこれをツマミにまた飲む。
嗚呼、ホタテの旨味で良い出汁になって至福。

そして勿論ホタテの貝柱も刺身で頂いた。
甘くて新鮮、柔らかくて美味美味。
生山葵も擂りたてで使う分だけ、醤油も匙で作って軽くかけるだけ。
確かにベチャベチャと醤油を付けると味が分からなくなるし勿体ないからこれでいい。

三品目は広島清浄区域で取れた生牡蠣。
これまた立派な大きさである。
きちんと貝柱に包丁が入っていて箸でするっと持ち上げられる。
これを一口でパクッといくと塩水で洗っただけなのに
臭みが一切なく甘みと牡蠣の優しい旨味が口中に広がる。
この時期の牡蠣は美味いが最近食べた中で一番美味いかもしれない。

そうこうして目出度いねーなどと会話に興じていて
時間の経過を忘れている内に四品目が。
この合間合間には奥様の丁寧かつきめ細かなフォローが入っている。

四品目は愛知三河湾の蝦蛄、北海道松前のマグロの脳天。
これも醤油をすくって少しずつ廻し掛ける。
蝦蛄は寿司屋以外で食べると臭かったり煮過ぎて
しゃばしゃばになったりしているものだが、さすがお見事。
大きさも小ぶりでちょうどいい大きさ。歯触りも良く美味い。

そして脳天。鮪一匹の額のあたりから1.5kgくらいしか取れない希少部位。
多分初めて頂いたのだが、これがなんと形容していいか・・・美味である。
少し筋の多い箇所になるが、トロに近い味わいでなんとも軽妙洒脱な味。
中落ちに近い味なのだが、もっと上品でかつ甘みも良い。
まさしく脳天直撃の逸品。

五品目。豊後水道かます塩煮。
土佐の塩煮というそうだが、魚のアラと塩と大根で煮てある漁師料理の事らしい。
煮込まれた大根には自家製の柚子故障が載せられており、
すっきりと塩で煮出された魚の出汁が仕込みんでこれは良い。

かますも綺麗に骨を外してあり、塩だけで煮出しているとは思えない。
煮具合もちょうど良いのだが、ここで気付いたのはご主人の塩加減の良さだ。
割烹等の日本料理でもそうだが、意外と塩自体は強くても良い。
ただ出汁との兼ね合いや味わいのギリギリのラインがあって
そこが見えている人と見えていない人ではまったく完成度が違うものだ。
その点、一見手を掛けない漁師料理を作ってらっしゃっても
良い塩梅が分かっていらっしゃるのは大変良い事だと思う。
塩煮というシンプルな料理なら尚更分かる事だ。

閑話休題。
六品目はくえの刺身。産地は聞いてない気がするが土佐だろうか。
くえはスズキ目ハタ科の魚で九州ではアラとも言う(美味しんぼでも出てましたね)。
成魚で60cmから1.4mくらいになる大魚だが、天然ものが手に入るのは稀。
こちらでは確認はしてないが天然物だろうか、最近食べたくえとは段違いの美味さ。
何の変哲もない白身魚に見えるが臭みはなく、旨味に少し甘みもあり良い。

※追記:ご主人にコメント頂きましてくえは豊後水道産の天然物だった事が判明しました。
通りでめちゃくちゃ美味いわけです。コメント有難う御座います!

そして今日の〆。
七品目は鳴門生わかめ、余市あん肝、釧路真鱈の白子を使った漁師鍋。
これを醤油とポン酢で頂くのだが、ややや、この醤油の薬味。只物ではない。
大蒜に生姜、マヨネーズ、鰹等10種類くらいから作っているらしい。
確かに漁師さんはマヨネーズや醤油で魚を食べたりするようだがこれは新感覚。

この薬味を溶いた醤油にあん肝をぶち込むとこいつは極楽。
特製薬味の出すものすごくエッジの効いた旨味があん肝の旨味とがっぷり四つ。
こいつは日本酒で口を洗うしかない。あん肝自体も十分美味い。

そして真鱈の白子もまーったく臭みが無い。
ポン酢につけて絶妙。口福。美味い。久しぶりに良い白子を頂いた。

最後に生わかめ。こいつが侮れない。
シャキシャキとした食感が出汁と醤油とでこれも大変美味。
ダダダーッと、息つく暇もなく完食してしまった。

最後に美味しそうな出汁が鍋に残っていて
雑炊にしたいなーと後ろ髪引かれる思いだったが今日はこの辺でお開き。

最近食べ過ぎの私にはちょうど腹八分目で良かったが、
お腹の減っている人には少し少ないかもしれないのでご留意あれ。


気が付けば時間はもう22時半。あっという間の3時間だった。
帰り際に一番印象に残った日本酒を教えて下さい、
ブログに写真を載せて蔵元の方にメッセージを送りたいんですと言われ
皆でお気に入りの酒瓶を持って写真をパチリ。
翌日朝にはもうお店のブログにアップロードされていた。
ここらへんのお気遣いも相当なものである。

さて少しずつ美味しい地酒をゆっくり頂きながら
美味美食を満喫したいという方にぴったりなお店であった。
ビールに日本酒6種類ほど頂いて8,000円というのは決して高くない。

最後店を出た所でご挨拶して下さったご主人の顔はキラキラと輝いていた。
思いの詰まった酒と料理、これを弛まず出せるのは素晴らしい事だ。
大変ご馳走様でした。

また行きます。

  • 北海道ばふん雲丹

  • 北海道(だったかな・・)生のホタテのヒモと肝の浜焼き

  • かき混ぜて軽く火を通して。

  • ホタテの貝柱

  • 広島清浄区域で取れた生ガキ

  • 愛知三河湾の蝦蛄、北海道松前のマグロの脳天

  • 豊後水道かます塩煮

  • くえ

  • 鳴門生わかめ、余市あん肝、釧路真鱈の白子 鍋

  • 生わかめは歯ごたえがあるのでそれなりに煮込んで。

  • ラブホ街にあります。

  • 節電営業中。

お店からの返信

産直屋 たか

2012/12/22

はらぺーにょ@大阪 様

先日はご来店下さり 誠に ありがとう御座いました。
そして お店ではお聞きする事出来なかった
貴重な生のお声(コメント) どうも ありがとう御座います。

至らぬ点も多々あったと思いますが
日々 精進で 頑張って参りますので 今後とも 宜しくお願い致しますm(__)m


追伸…
先日 お出ししたクエは 小ぶりですが 豊後水道産の『天然物』です♪


店主 タカ

2012/12/27 更新

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